こいし編完結後、有名小説家のホワイト・ラム様とコラボをさせて頂くことになりました!!
初コラボが大物とは………プレッシャーパネェ………
こいし編終了後です。
よろしくお願いします
私は………夢でも見ているのかな………
奏達がいなくなってから…………私が夢見ていたことが今ここで起きている………
でも………これが夢でもいい………現実じゃなくていい……
「かな……で…?」
「こいしお姉ちゃん…久しぶり……」
「やぁ!こいしちゃん!」
いや………これは絶対に現実だ………
今はそんなことどうだっていい……………
私は大粒の涙を出して、今年一番の嬉しさを吐き出しながら
「奏ぇぇ!!」
奏に思いっきり飛びつく。
あぁ……この温もりは奏だ………
私の肌が奏の体温によって温められる。
「ただいま………こいしちゃん………」
私は数分の間、ずっと奏に抱きついたまま泣いていた。
そして数分後、私たちは地霊殿に入り、会話をしながら進む。
「そう言えば奏。姿戻ったね」
よくよく見るとあの子供の体から大人の体へと戻って言った。
やっぱりこっちの方がかっこよくて私は好きだ。
もちろん子供の方も嫌いじゃないが、大人の方が頼りがいがある。服を着たままだと細身だが、奏は筋肉質だ。
永琳が奏の治療を一度した時、上半身を見たが惚れ惚れするほどの美しい筋肉があった。
「あぁ、そう言えば全然気にしてなかったな………」
「そういや奏くんの体、私と会った時にはもう戻ってたね?」
「そうなの?まぁそっちの方が私はかっこいいと思うよ?」
すると奏はニヤニヤと笑って
「あ、やっぱりそう?いやー戻ってよかったー」
と少しずつ調子乗り始めたので
「やっぱり前言撤回。普通の奏に戻ったね……」
「えぇー……」
がくんと肩を落とす奏。
やっぱり大人になっても奏は変わらないな……
「え、奏?!」
書斎の方から大きな驚きの声をあげるお姉ちゃんの姿があった。
「あ、さとり。おっす」
「「おっす」じゃないわよ!今までどこに行ってたの?」
「どこって言われてもな…………」
奏は少し答えに迷う。
すると、隣から千里が真剣な顔付きでお姉ちゃんに話す。
「それを踏まえて不知の話がしたいから食卓にでも行きましょう?ちょうど夜時だし………」
「そうね…………あ、奏たちの部屋はそのまま残してあるから」
「お、ありがとう」
そう言って、奏と千里は書斎をあとにする。
ここに残ったのはお姉ちゃんと私の2人だけだ。
「………良かったわね、こいし。想いを伝えられることが出来るわね♪」
「へっ?!ちょっ、そんな大きな声で言わないでよ!」
私は奏に聞こえてないかだけを確認し、お姉ちゃんに怒る。
「ふふっ、ごめんなさいね…」
「むぅ〜」
私は頬をふくらませてお姉ちゃんを睨む。
こんな会話ができるのも奏達のおかげかな……?
それから30分後。お燐からご飯ができたと聞いた。
食卓へ向かうとほかの全員がもう席に座っていた。
「いただきます!」
全員で合掌をし、箸を進める。
「あ、ねぇねぇ!二人共!ちょうど明日に夏の花火大会があるの知ってる?もう7月だし……」
「あぁ、そういえば………異変解決も兼ねてやるから博麗神社全面協力………なんだっけか?」
「そうそう!それにみんなで行きたいなーって!」
その花火大会はいつもお姉ちゃんとお空たちで行っているのだが今回は奏達もいるのでもっと盛り上げたいと思った。
「あぁ、いいと思う!奏くんもいいよね!」
「あぁ、俺は構わないよ」
「やった!」
私は笑顔になって素直に喜ぶ。
「さて、話を切り替えて、さとりちゃん。話していいかな?」
「ええ、お願い」
「うん、これはさっき………というか調べたら分かったんだけど……清籟の目的は「裏世界」へ行くことだよね?」
「あぁ、そんなこと言ってた」
「その裏世界って言うのは奏の元いた世界。つまり「外の世界」の事を指していたらしいの……」
「ってことは………」
「そう。あのまま負けてたら外の世界がピンチだったってこと」
私はその事実に目を見開いて驚く。
「で、でもなんで俺が外の世界に戻ったんだ……?」
「実は…………こっちの世界の時間が進むと……あっちの世界は反比例するのよ………」
「どういうこと?」
私は千里のその言葉に理解が追いつかなくなりつい質問してしまった。
「幻想郷の時間が「進む」と外の世界の時間が「戻る」。つまりはタイムスリップするのよ……」
「だから……俺が殺される前に戻ったのか……」
「そーゆー事。まぁどうして奏が外の世界に送られたのかは分からないけど………」
「まだまだ謎はあるってこと……か……」
「まぁ終わったことを考えてもしょーがない!」
千里が切り替えて明るい声で言う。
いつの間にか食べ終わっていた私は食器を片付け、奏と千里に声をかける。
「ね!久しぶりに弾幕ごっこしよーよ!」
「お、いいね!やろうよ奏くん!」
「あぁ、いいぞ」
そう言って、私達は地霊殿の庭に出た。
「よし!行くよ!スペルカード!表象「弾幕パラノイア」!」
元気よく詠唱をし魔法陣から弾幕を射出する。
それとは対照的に奏は静かな詠唱を唱える。
「………スペルカード!氷炎「フローズン・バーン」!」
奏の口から聞いたことのないスペルカードが唱えられる。
属性入りの弾幕が「氷」「炎」と交互に撃たれる。
私はグレイズを稼ぎながら避けていくが段々と密度がこくなっていく。
「……聞いたことないよ……そのスペルカード……」
「そりゃ……初めて使ったもん……」
「むぅー。スペルカード!抑制「スーパーエゴ」!」
軌道を変え、弾幕の質もどんどんと上げていく、奏は咲名千里を鞘から抜いて私の弾幕を斬っていく。
「もう終わらせる!」
奏の詠唱が微かに聞こえてきた。
「天候を満ところ我はあり。黄泉の門開くところ汝あり…………いでよ…神の雷………」
この技には聞き覚えがある。
確か……清籟の……
「インディグネイション!!」
私の頭上に大きな魔法陣が展開されその中心から1本の巨大な雷が落下する。
私はそれに避けきれず、当たってしまう。
「あぁ……どうやったら奏に勝てるのかな……」
「あはは……こいしちゃんも随分力つけたんじゃない?」
「負けて言われても嬉しくない!」
「じゃあ俺に勝たないとねー?」
「分かってるよ!」
奏との会話はやはり楽しい。
ほかのものを忘れさせてくれる包み込むような声音だ。
私はこういう所にも惚れたのかな…………
私は明日の花火大会を心から楽しみにしていた。