有名小説家の焼き鯖さんともコラボさせて頂くことになりました!
有名小説家2人が初コラボとか…もう正気の沙汰じゃありませんね………
そして作者痛恨のミス&本気の謝罪
今回の花火大会で完結させようとしたのですが………明らかに鈴仙編と被る!
これはやばいと判断した作者は「こいし編少し長くしよう!」という結論に至りました。←コラボや次回作を楽しみにしていた方、ごめんなさい………
コラボしてくださるお二方も本当に申し訳ありません……
とゆーわけで……こいし編少し延長します。
花火大会。
毎年この時期に行われるのだが、今回は以前の不知襲撃事件の解決も兼ねて博麗神社が宴会の代わりに花火大会をさらに盛り上げようとズボラな霊夢がそういった案を出して、博麗神社全面協力の花火大会となった。
ただ単に宴会はゴミが残るから嫌だからだろうけど……
正直、奏に宴会の楽しさを伝えたかったが、仕方ない。花火大会を思いっきり楽しもう。
そして………奏に想いを伝えよう………そう決意した。
「あ、ねぇねぇ奏!」
「ん?どうしたのこいしちゃん?」
「今日ね、お姉ちゃんと着物を人里に借りに行くんだけど……付いてきてくれない?ほら、お燐に明日の晩御飯の材料も頼まれてるでしょ?それにお姉ちゃんと私だけじゃ人手不足だから……」
「あぁ、全然構わないよ………荷物持ち……ね」
私の本心は隠したまま。適当な理由を付けて奏と共にいる時間を増やそうとする。
今は午前11時。
お姉ちゃんの準備が終わるのを待っているところだ。
それから数分。
「ごめん、お待たせ」
準備を終えたお姉ちゃんが書斎から出てくる。
「じゃ、行こうか」
そう言って、私とお姉ちゃんと奏の3人、千里は今爆睡中なので咲名千里だけ持ってきていた。
地底から地上に出るため、飛んで行かなければいけない。
私とお姉ちゃんは普通に飛べるのだが、奏の場合は翼が必要になっている。
「ねぇ、奏」
「ん?」
お姉ちゃんが訝しげな顔で奏に質問をする。
「その羽って………実際は何なの?少し透けてるように見えるし……」
「俺の種族って知ってるか?」
「え、ええ、「龍人」だったわよね?」
「そう、龍人は元々龍の系列だから翼で飛ぶことしか出来ないんだよ……」
そのまま奏は淡々と説明をする。
「この翼は俺の龍人の妖力が集まったものなんだ。一つの妖力細胞が連続して重なり、翼のように風の抵抗を受け、飛ぶことが出来る。とまぁ、こんな感じ」
「なるほど……全然分かんない」
私はて今の奏の話が難しすぎて途中から右から左に聞き流していた。
「……………まぁ行こうか……」
奏は一瞬こちらを向いて溜息をついた。
私ってそんなに頭悪いのかな……?
奏がここに来てからそう思うことが多々ある。
まぁどうだっていいが……
それから数分で人里にたどり着く。
そこは花火大会の準備が行われていた。
屋台や櫓など、祭り感が出ている。
人もたくさんいて、しっかりと歩くことが精一杯くらい。
そうしてようやくたどり着いた着物屋さん「麗」。
人里では唯一の着物屋さんだ。
この時期はここも大繁盛だろう。
「おばちゃーん!」
私は大きな声で呼んだ。
「あら、こいしちゃん、着物着るのかい?」
ここのおばちゃんとは不知襲撃事件のあとに知り合い、仲良くなった。面白く、優しい。頼りがいのあるおばちゃんだ。
今はこうやって人間ともコミュニケーションが取れるようになった。
どれもこれも奏と千里のおかげだ。
「うん!今日の花火大会の着物を選びたくて!」
「そうかいそうかい、じゃ採寸するからそこに座っておりなさい。さとりちゃんもかい?」
「え、あ、はい。よろしくお願いします」
お姉ちゃんはここのおばちゃんとは知り合いではなく、少し緊張していた。
それを察したおばちゃんは
「ただの老いぼれに緊張する必要ないですよ。さとりちゃん。さ、こいしちゃんの隣に」
「は、はい……」
そう言ってお姉ちゃんは私の隣の椅子に座る。
おばちゃんは次に奏の存在に気づく。
「おや、あの人はあんたらの兄貴かい?」
「いいえ、親族です」
「ほっほっ、そうかいな、あんたらかっこいい男が近くにいて良かったのぉ………」
「あ、ははは………」
奏はその返答困ったのか、苦笑いをする。
「よぉし、こいしちゃん。着物のある所に案内するよ」
「ありがとうおばちゃん。じゃあ奏。今のうちに晩御飯買ってきたら?」
私はまだ奏に着物姿を見せたくなかったので、奏を買い物に行かせ、その間に決める。そう考えていた。
「さとりちゃん。あんたも」
「あ、はい、ありがとうございます」
お姉ちゃんはおばちゃんとの会話で少し打ち解けたようだ。
このおばちゃん本当に凄いな…………
人見知りのお姉ちゃんでさえスグに仲良くなれる。
「わぁ!この着物可愛い!」
私は色々な着物を物色していた。
花柄や金魚柄など可愛い着物が沢山ある。
これは迷いそうだ………
私は着物を奏に見せるのが楽しみで仕方がなかった。
俺はこいしちゃんとさとりが着物選びをしている間、お燐から頼まれていた明日の晩御飯の食材を買いに行っていた。
俺は歩きながら一つの事を思考していた。
最近、こいしちゃんと話すとなんか心臓が飛び跳ねそうになる時がある。
どうしてだ?「弟」から「兄」になって見方が変わったからか?
こういうのを「恋」と言うらしいが、どうもそれとも違うらしい……………
もちろんこいしちゃんのことは大好きだ……しかし、1人の女性として見るのは俺としては難がある……………
いや違うな。
俺はこいしちゃんに恋愛感情を「抱いていない」のではなく、「抱いていないふり」をしていたんだ。
そうだ………俺はこいしちゃんが家族としても妹としても…………そして、1人の女性としても…………好きだ。
俺は自分の胸に手を当てしばらく考える。
「どうやら…………そうみたいだな………」
この時初めて自分の気持ちと向き合うことができた気がした。
「まぁ………今考えても意味無いか………」
俺は気持ちを切り替え、買い物を進める。
お燐から貰ったメモ帳には買うべき食材の名前がずらりと載っていた。
いや、ずらりとは並んでいないな………
俺もびっくりしたよ………
だってメモの内容が………
買って欲しいもの
・肉
・魚(出来ればマグロらへん)
・味噌
・野菜
・玉ねぎとか…………
雑っ!雑すぎる!
色々突っ込みたいところはあるが……二つだけ…………
マグロらへんってなんだよ!
マグロの周りには何がいるんだよ!
肉って抽象的すぎんだよ!!
豚肉とか牛肉とか鶏肉とか色々あんだろうが………
買い物も試練ってか?やかましいわ!
と、心の中でお燐にツッコミを入れながら頼まれた食材をホイホイとかごの中に入れる。
「後は味噌…………か……」
俺は買い物を終え「麗」の前に立っていた。
こいしちゃんは「ここで待ってて!」と言っていたが一向にここに来ない。どんだけ迷ってるんだ………
そう思っていると店の戸がガラガラと開いた。
「ごめんごめん!着方に手こずっちゃって!」
「え?こいしちゃんまだ着物きてないのに?」
「うん、一度地霊殿に帰るでしょ?その時に着ようかなって、奏も楽しみが一つ増えたね!」
「まぁ………そうだな………さとりも借りたのか?」
「ええ、一応ね」
「そっか、楽しみだなぁ……」
俺はこいしちゃんとさとりの着物に胸をときめかせていた。
それに……幻想郷の祭りはどれだけ面白いのか……気になると同時に楽しみで仕方がなかった。
俺は鼻歌交じりにテクテクと歩きながら地霊殿へと帰った。