東方想幻華 (一時連載休止)   作:かくてる

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今回から書き方を変えました。


「~~」

「~~」



「~~」
「~~」


となります、ミスではありませんのであしからず。


3話 修行

その数時間後、咲夜さんは自身の仕事を終わらせて俺の元に来た。

 

「失礼します、奏さん」

「はーい」

 

ドアをゆっくりと開け、咲夜さんが入ってくる。

 

「じゃあ早速庭に行こうか……」

「はい」

 

俺と咲夜さんは庭に向かった。

 

「咲夜さん。一度、1分だけでいいから全力で戦って」

「全力……ですか?」

「あ、スペルカードはなし、でも能力は使っていいよ。咲夜さんは確か「時を操る」んだよね?」

「ええ、分かりました。では、行きます!」

 

咲夜さんの目つきが変わる。

どうやら、戦いには慣れているようだな……

俺は咲名千里を持たずに戦う。

まぁ、1分だけだしね…

そんなことを考えていると、ヒュンヒュンと無数のナイフがこちらに飛んできた。

こうして俺は全方位ナイフに囲まれて、逃げ場を失う。

しかし、俺は咲に聞いたあの言葉を思い出す。

 

「弾幕ごっこは逃げられないスペルカードや弾幕を打っちゃダメなの。あくまで幻想郷の決戦方法としてね」

 

これは弾幕ごっこではない。

しかし、咲夜さんやレミィは幻想郷の住民、逃げ場のない弾幕を張るのは本能的に不可能なのだ。

俺は真下に人3人くらい入れる大きさの穴があることを確認する。

なるほど、霊夢さんに勝てない理由がわかった。

俺はその大きな穴に入り、そのナイフ達から回避した。

 

「え?!」

 

咲夜さんの驚きの表情を見てから、俺は口を開く。

 

「咲夜さん、霊夢さんやその他の強い妖怪に負ける時の原因ってどんなの?」

「そ、そうですね……大体がナイフをよけられて近距離でスペルカードを発動されます」

「確かスペルカードルールで避けられない弾幕やスペルカードをつくっちゃダメなんだよね?」

「はい」

「なら、"最小限"にすればいいんだ。単純に」

「最小限……ですか?」

 

俺が言いたいのは、弾幕の感覚をほぼ統一し、人ひとりギリギリ入れるくらいの弾幕にすればいいのだ。

そうすれば百パーセント勝てる訳では無いが、今までの妖怪達も前よりは苦戦すると思う。

 

「なるほど………」

「俺はまだスペルカードをあまり作ってないからよく分からないけど……まぁ、これは第一段階って所かな」

 

咲夜さんはメモを取り出し、俺の言ったことをペンで写していた。

な、なんか先生になった気分だな………

 

「とりあえず、そんな感じで弾幕の感覚を意識してみよう」

「はい、分かりました」

 

こんなに俺の話に真剣になってくれるのは、ある意味咲夜さんが初めてかもな………

俺は少しこの修行に楽しさを感じていた、わ

おっといけない………咲夜さんは真面目にやっているんだ。俺もそれ相応の対応をせねば………

 

「じゃあ、とりあえず30秒。8割くらいでいいからやってみよう」

 

さっきと似たような弾幕が俺の周り全方位にはられる。

しかし、それはさっきよりも密度が高いようにも思える。

そうして1回、俺を含めた全ての時が止まってから、ナイフが襲いかかる。

 

「おお………」

 

俺はその場で感嘆の声を上げる。

咲夜さんは物覚えがいいな…………これはすぐに追い抜かれそうだ……というか実力は俺より上なんじゃないか?

俺は真上に手を伸ばす。するとそこから粒子を纏った咲名千里が俺の手に収まる。

これは最近覚えた技で……なんて言ったかな?

技名は覚えてないけど、俺の周りには見えない魔法陣が展開されており、ワープ能力のある魔法陣が一つある、それを活用し、咲名千里を部屋から引っ張り出したという事だ。

 

「スペルカード!静符「アブソリュート・シン」!」

 

凍結現象を纏った咲名千里を一振り。

すると周りから一定のスピードで動いていたナイフが一気に凍る。

お、このスペルカード一番有能だな………

今後から使っていこう。

 

「うん、凄いよ咲夜さん。まさか1日でやり遂げるとは……」

「い、いえ、まだまだです…」

 

自分には厳しいと思っていたが、こればっかりには少し照れているようだ。頬が紅潮している。

 

「じゃあ、そろそろ時間だし戻ろうか。あ、咲夜さん、紅茶お願いしていい?」

「はい、かしこまりました……」

 

俺は肩を回しながら室内に入る。

肩凝ってんな………今日はもうゆっくりしよう……

ドガァァァァン………

 

「え?」

 

お、おいおい……誰がキレたんだよ………

 

「キャハハハハ!!誰か遊んでよぉ!!」

 

だ、誰だ?!

パチュリーとはさっき話したが………あの子は見たことねぇぞ?

金髪で背中にはライトを吊るしたような綺麗な羽。

顔立ちは少しレミィに似ているな………

と、そんなことを考えている暇はない!

まずい!妖精メイドたちが…!

俺は追われている妖精メイドの前に立つ。

 

「炎符「獄炎の舞」!」

 

発火現象を操り、刀身が赤く燃える。

 

「あなたが遊んでくれるの?!」

「え、あ、うん。遊んであげる?」

疑問形になりつつも、俺は返答する。

すると金髪は距離を取り、スペルカードを唱える。

 

「禁忌「クランベリートラップ」!」

 

その弾幕はまた美しく、魅了させるものがあった。

しかし、怯んではいられない。

 

「せぁ!」

 

ズバッという軽い音を立てながら、弾幕が切れる。

あ、分かった。この子の攻略法。

俺は小さい頃からの特技、マインドコントロールを活用しようとした。

 

「君、妖精メイドたちを傷つけたの?」

「そうだよ?だから何?」

「君は生き物を傷つけたんだ。もう少し落ち着いたらどうかな?」

「傷つけた………」

 

やっぱり子供は洗脳しやすい。

と言っても俺は悪い方の洗脳ではなく、この子の狂気を取り除くための強硬手段として使っている。

まぁ、悪いマインドコントロールもあるにはあるが………

 

「そう、傷つけないために、落ち着こ?ね?」

「う、うん……」

「妹様?!大丈夫ですか?!」

 

咲夜さんが駆けつけてくる。

それに対し、金髪の子は薄く微笑み

 

「ごめん咲夜。ちょっと能力が暴走しちゃった………」

「ご、ご無事なら良かったです。奏さんが止めてくれたんですか?」

「あぁ……」

「ありがとう。えっと……奏って言ったよね?」

「おう、どういたしまして……えっと…」

「フラン。フランドール・スカーレット。レミリアお姉様の妹よ!フランって呼んで」

 

俺はその事実に驚く。

まさかアイツに妹がいたとは………

 

「よろしくな、フラン」

「うん!」

 

この紅魔館も……力も広さも全てが未知数だな………

この時俺はそれを改めて実感した。

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