半分ぐらいは私は満たしてません! ブイ!
「何お前いきなり出てきてんの?」ですか? そりゃ私は神出鬼没ですからはははは。
パイオニアにしてサクリファイスな小説には成りましたね。色々やったし、賛否両論だし、何より二次創作の数増えたよねヤッター!
目的は達成してました、色々書いたのでUAとかお気に入りとかを細かく研究すれば、皆最低限のライン引きの出来た二次創作が作れますよ――――良かったね心配症な二次創作好きの皆さん!(お前の言動アレすぎるぞ)
人気欲しい人もこれで安心!
――――――さあ、
だから、もうちょい続きますとも! 何せ神様のご命令ですからなあっはっはっは!
ついでにあらすじもまともなやつにしといた! つーわけで待たせたな!
此処に「The 2nd season開始」を宣言するぜ! 正月のしんみりあとがきは、まあ大体叙述トリックみたいなもんさ!
作者は煩い杜甫kuresuがお送り致します!
最近尊かったことはエンプラのケッコンボイスを聞き直した時です!
つまり私はエンプラキチ、貴方はどうですか!?
今回からは誰かのためじゃなくて、彼等のための物語と参りましょう!
その少女、予測不可能につき
(クソッ、今日はツイていない)
心の中だけで舌打ちをする。体に当たる爽やかな風さえも、今となってはストレスの原因の一つでしか無い。
理由は明白、この棟の構造だ。
――――此処は中央に風穴でも空いたように迷宮庭園が設けられている。
これが二階以上の階に於いて、向かい側の廊下さえも明瞭に見渡させる構造を当然のように創り出す。
隈なく見渡せるのは本来は良いことだと手放しに喜べる所なのだが――――今回は話が別だ。
【待て、グレイゴーストッ!】
ほら来た。
逃走には向いていない。
「良い逃げ場がまるで思いつかないな、苦情でも送りつけておこうか?」
足の駆動回数を更に引き上げる。自分で言うとどうにも傲っているようで良くないが、この状態の私には追いつける艦の方が圧倒的に少ない。
足音が軽いソレから、地面に染み込ませるような強いものへ半強制的に変化する。
――――大体時速48kmといった所か。並の運動神経では絶対に追いつけない筈だ。
確か艦の平均時速が37kmだ。やはり客観的に見ても、相当早いのは疑いようもないだろう。
【ア、アンタ速すぎない!?】
ヘロヘロになってきているらしき瑞鶴の声が遠くから聞こえてくる。
(しかし最初に上へと逃げたのがミスか。このままでは必ず追い詰められる)
声は確実に遠くなってきているが、だからと言ってこの逃走劇が私の勝ちといくかと言えばそれはそうとも言い切れない。
――――――何せ建物には屋上が有るからな。終わり、其れが必ずやってくる。
「あ、エンタープライズちゃん――――――」
「私が通った事は内密に!」
とだけ言って走り抜けた。
――――――さて、何故私が追われているのか。
正直思い当たる節なんて幾らでもあるだろうが、回想させてもらいたい。
「――――――このっ!」
竹刀とは思えない空を切る音が、耳元数センチ近くから聞こえてきた。
私達の誰もがそうなのだが、こんな手で一体どうすれば空振りでこんな奇妙な音が鳴らせる程の力を発揮できるのだろうか。
おっと、右脇腹狙いか。
斬り上げの向かう方向に、大きく側転して避ける。
「アンタ、何関係ないこと考えてんのよ!」
視えるからな、正直あまり集中はしていないか。
――――――大体、勝負と言い出して「またか」と呆れている所に、こんな一方的な勝負をさせられてやる気が出る方も中々どうかしている。
『まさしく「真剣勝負」というやつだな』
と思わず面白くもない冗談は零しはしたが、其処から無言で打ちかかってくることはあるまい。
――――――ああ、認めるさ。確かに酷くつまらないことは言った。でも、打ちかかられることは無いだろう。
私は結果として素手だ。小太刀も持っていないのだから、普段から刀を取っている瑞鶴とは勝負になるわけがない。
次は左肩狙いの袈裟斬りか。剣道自体に精通しているという動きでは無さそうだ。
体を仰け反らして、そのまま後ろに宙返りしながら後退する。真っ当に避けるのは無理だろうからな。
「いや、感心しているよ」
していないが、ご機嫌取りだ。
すぐ拗ねるからな、瑞鶴は。
「荒削りだが――――――そう流れのままに得物を振るえるというのは一朝一夕で出来ることではない」
此処は真実。だからこそ、真っ当な勝負で立ち合いたいものだが。
投げやりに振るわれた踏み込みからの横薙ぎされていく竹刀に触れる。
ちょっと先輩ぶるのも時には仕事だ。
――――足を軽く上に投げて、竹刀に一瞬だけ重心を預けて、続けざまに手で真上に跳躍――――ほら、着地すれば打ちの裏側だ。
何だかまるで器械体操でもしているようだな。竹刀を軸に回転して戻ってくる形となった。
結構力の調整が難しい。竹刀に手をつけるまでは簡単なのだが、竹刀に重みを持たせないように自然な跳躍をするのがかなり調整に手間取る。
ミスをすれば――――――どうなるのだろうか、恐らく跳躍が乱れて着地の難易度が跳ね上がる。怪我をしてしまうな、それは良くない。
彼に怒られる。
「はぁ!? 何よ其れ!」
「慣れだ、瑞鶴も毎日訓練を怠らなければ直に出来るはずだ」
私より才覚は間違いなく有る。後は意味が無いと思えてくるような細かな事柄全てに、どれだけ真剣に向き合えるかだろう。
あらゆる事を鑑みて、吸収するというのはどれだけ経っても難しいことには変わりない。何せ疲れる。
――――――「意味のないことにこそ、意味がある」という訳だ。
「そういう問題!? アクロバティック――――――過ぎよ!」
瑞鶴は竹刀に任せてもう一回転してこちらに向かってくる。中々重心の調整が上手いな。
踏み込んだ直後に横薙ぎした竹刀に重心を預けるのは中々難しい。
――――――だが、同じ手は食わない。
「――――――そろそろいい加減にするんだ」
大体、これぐらいの力なら片手で止めれるしな。
若干正面から受けると痛いが、とはいえ負傷はしない。無理に力に抵抗しなければ負傷というのは大きく軽減できる、勝手に力が逃げていくとも言うが。
「えっ――――――」
瑞鶴が呆気にとられている内に竹刀を無理やり大きめに回す。
――――突然捻られた手に動揺したのだろう、あっさりと手放してくれた。
「さて、情勢は傾いたぞ? どうする、降伏か?」
竹刀を持ち直して、制帽を被り直す。浅い被り方は嫌いなんだ。
――――――別にここからどうしてやろうか、なんて趣味はないのだが言うだけ言ってみる。正直、勝負はついている。
「――――――――今回は選ばない」
「ん?」
何かを瑞鶴が呟く。
「今回は何やってでも勝つって決めてんのよ!」
異様な気迫と同時に艦載機が展開される。
――――――待て、冗談だと言ってくれ。
誰も答えない。これは不味いぞ。
涙目で言ってる辺り、これは本気なんじゃないか? 全然洒落になってないのだが。
「おい待て瑞鶴、それは後々指揮官に私まで叱られる面倒な流れが――――――」
「問答無用! ペイント弾でベッチャベチャになっちゃえ!」
最悪だなそれは。
――――――竹刀を棒高跳びのように地面につけて、彼女を飛び越える。
「話し合おう! 私は彼に怒られるのだけは恐ろしいぞ!」
「知るかこのたらし空母がぁ!」
「その呼び方は辞めてくれ!?」
ああもうダメだ、話を聞いてないぞ。
(――――――何回思い起こしても下らない前口上だな、コレは)
中途半端に煽ったのが失敗だったか? だが甘くしすぎても彼女の成長に差し支えるわけだし、其処の塩梅は私には難しい所だ。
ホーネットですら扱いかねているというのに。
――――――気付けば三階から屋上に続く階段を駆け登っていた。
ぼんやりとしていたせいだろうか、瑞鶴の足音はすぐ其処にまで迫っていた。
「逃げ場なんて無いわよ! 大人しくペイント弾まみれになりなさいよ!」
「それは勘弁してくれないか!」
このコートだけは勘弁してほしい、彼のプレゼントなんだからな。
――――――走り抜けても屋上の先には何もない。当たり前だ、屋上というのはそういうものだろう。
「っていうか何で瑞鶴まで走ってくるんだ!」
「アンタが私にペイント弾まみれにされる瞬間を見なきゃ、気が済まないのよ!」
「清々しい程意味不明でさすがの私も笑えないなそれは!」
需要ないだろう、あんなベットベトの液体まみれの私なんて。
――――――いや、そんなことを考えている暇はない。彼女の天山が私に追いつくまで残り5秒ぐらいだろう。
どうする?
【1.飛び降りる。】
幾らなんでも身が持たない、言葉通り。
【2.何とか許しを請う。】
いや何故だ、私が何をしたと言うんだ。
何もしてないなら、謝る筋合いなど在るものか。
【3.逃げ切れない。現実は非情である。】
現実は非常だというのには少し回答に困るが逃げ切れないというのは早計だ。
――――――案その4だ。
「恐らく開いているだろう執務室の窓に飛び込む!」
着地調整なら何とか出来る。彼はこの時期にもエアコンに頼らない省エネ主義者、窓が開いていないということも有るまい。
そしてこの時間の彼は間違いなく工廠の様子を見に行っている。欠かした日は見たことがないから間違いない。
何だったかな、確か兵装開発が独自の路線だから彼自身が自ら視察に行く時間を必ず設けているのだったかな。
――――それはともかく。
何より執務室は三階に有る。私の足が複雑骨折、なんて笑えないオチは多分無いだろう。
――――――決定だ。執務室の方向に向かって片足を使って急旋回して走る。
僅かに足が無理な軌道に骨ごと震える。
「あ、何してんのよ!」
「この状況を打開する最高の賭けさ!」
一瞬でも心を乱せば開いているとはいえ、窓の端には必ずぶつかるだろう。
――――気分だけ精神統一だ。乱せば終わり、乱さなければ指揮官についでにこの暴挙を認識してもらえて丁度いい。
飛んできた私も叱られるに違いないが、情状酌量の余地ありだろう。
(両舷全速だな)
呟いて切り替える。此処だけは、お巫山戯になってないからな。
――――――まずは力を逃さず全力で走る。此処が問題だ、力が逃げると恐らく飛び切れない。
信じることだ、自分とか、今日の風向きとかを。
自らに普段から誠実に向き合ってきているのだ、実力も私に誠実に答えなければ嘘だ。
「まさか執務室に飛ぶ気!? アホなのアンタ!?」
悪いが阿呆だ。彼の同類だからな、私は?
――――――次に距離を大体計算する。入射角、落下速度――――――此処ぞとばかりに培ってきた演算処理能力を最大展開する。
(gravity――――ok.)
(jump point――――ok.)
(speed――――――ok.)
(my mind――――――ok.)
All ok.
――――――柵の無い屋上の端から飛び上がる。
重力加速度問題なし。ジャンプ地点、おおよそ予定と一致。
速度、予想の98.5%程度。私の迷いはない。
なら――――――届く。
落下に任せて、予想通りに開いていた執務室目掛けて飛び込む。
【今回の俺がしたいことはコレだ、キザだろ?】
あ、しまった。
――――――要らないことを考えてしまったようだ。僅かながら姿勢が崩れる。
「これは予想外だな」
出来るだけ怪我のないように足の向きを少しだけ調整して、きっとガラス一枚で済むことを祈りながら部屋に突っ込んでいく。
――――――可笑しくて、ついつい大笑いをしてしまった。
「やっぱりあなただけが、いつも予想外で困るな――――――ッ!」
――――――さて、彼女は少し
一体全体、これから割れる窓をどう弁明するのだろうか?
もう既に面白くて、可笑しくて、馬鹿馬鹿しくて――――――仕方ない。
何やってんだよエンプラさん! 立ち止まって考えようぜ其処は!?
ハローエンプラ推しの諸君、私だぞ☆ 久しぶりに長いあとがきやりますね~。
職業は――――気持ち的に「アズレン二次界隈のシーラカンス」やってます(ディアベルはんスマイル)。
サプライズ狙って書いたら随分とエンタープライズさんがやんちゃになりました。
でも艦の設定的(というか彼女のスペック的)に一応「これでもなんとかなる」筈なんですよ。
めっちゃ足速いのはウサイン・ボ○ト調べながら書いた。エンタープライズはかなり速い。他の艦はあの男と同じぐらいの時速で走れます。
前々からこれぐらいのチートキャラ設定でした。クリスマス編で片鱗は見せていたはず。
とかそんな設定も掘り下げたいなと思いながら深夜テンションで書かれた前日譚。
微妙に戦闘(というか蹂躙)とか入ってるけど細かいことは気にするな。此処はサービス回。次からは何時ものアレに戻ります。シリアスばっかで頭の切り替えが必要だったんです、ゆるして。
今日のエンタープライズさんは凄いね、俺がびっくりした。まさか飛び始めるとは――――――ってか最近勝手に動くんだよこの人。正確にはあの話書いた後辺り。
あ、あとがきで更新は蛇足、とか書いたんですけど蛇足大好きです。
どうせ改稿版はまだまだ出来ないので、それまでに本当の意味で完結させたいですね。
まだこの世界の二人は続きが有ると思いました。
ちなみに指揮官が彼でなければ彼女は素直にペイント弾を浴びてその場を収めましたし(コートがプレゼントではないわけですし)、跳ぶ時も彼が要らないことしてなければ予定通りちゃんと着地できてました(変に抱き寄せたりしてなければ動揺はしませんから)。
つまり大体、指揮官の自業自得でこの窓は割れました。
そういうかなり酷い始まり方が、私の小説らしいとか――――――まあ、思いませんよね~。
――――というか杜甫kuresu史上かなり評価高いんですけど、集団ヤラセとかじゃないよね(疑心暗鬼)?
3年も日陰でこそこそ作ってたんで日なたがとても怖いです。橙以上だから高評価と思って油断したら死ぬタイプのイロモノ小説になる時有るし…………(心配性ニキ)。
偶には☆3ぐらいの「結構真面目に読んでみたんだけどやっぱおもんねえわすまん」みたいな評価もらえるとリアリティ出ますよね――――――いや本当は皆10入れてくれたら嬉しいけどもさぁ!?
-追記-
一話でよく見たらエンタープライズは追いつかれかけてましたね。
まあ、アレです。本気出したら元々逃げ切れた的なやつです。