Another Trainer   作:りんごうさぎ

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最終章!


最後の戦い編
1.おいしいアメはいかが?


 キクコを倒し、俺に残された試合はあと2つ。明日は小休止で休みがあり、明後日に試合がある。その後も1日インターバルを挟んでから決勝が行われる。

 

 四天王対策でアカサビを始め能力や技を調整したポケモンが多いから、次の相手を確認して休みの間に努力値の振り直しに取り掛からないといけない。今日からアカサビは“ウブのみ”漬けだ。おいしいから嫌がりはしないだろう。

 

 まずは次の相手……シバとグリーンの結果を見に行くか。グレン達には悪いが回復はその後だな。

 

「今度はおれの方が早かったな」

 

 会場内で声をかけられ振り返るとレッドがいた。こいつ、もうこんなところに……!? 

 内心レッドが勝つだろうとは思っていたが、よもや先に待たれているとは想像だにしなかった。

 

「……まさかワタル相手に圧勝したのか?」

「じっくり見させてもらった」

 

 へっ、レッドの奴言うねぇ。移動にも時間がかかったはずだ。暗にワタルじゃ相手にならなかったと言っているわけだ。

 

 しかも“今度は”ってことは、レッドが俺のとこへわざわざ来たのは前回の意趣返しか。それに前とは立場が逆転している。だから次は結果も逆転するって言いたいのか?

 

 グリーンの様子を見ようと思っていたのに、とんでもないやつが先に来てしまったな。

 

 癪だから少しからかってやるか。

 

「無口無表情のお前でもさすがにチャンピオンに勝てて嬉しさを隠せないようだな。そんな笑顔初めて見たぞ?」

「見えなかったものが見えるようになった。それだけだ」

 ……何を言ってるのかさっぱりわからん。ワタルに勝って嬉しいというわけでもないのか? レッドは強くなり過ぎてよくわからん境地にいるのかもしれない。こいつは修行僧だしな。

 

 とりあえずレッドをいじっても面白くないのはわかった。

 

「俺はグリーンの方の結果を見に行きたいんだが、お前もブルーの方を見に行かなくていいのか? 俺なんかと構ってるヒマないだろう?」

「それなら見るまでもない」

「お前にはどっちが勝つかわかるのか?」

「見当ぐらいあんたもついてるはずだ。クチではなんと言おうとな。それにこっちから見に行く必要はない」

 

 お見通しって顔だな。ブルーと違ってかわいげのない奴。ただ、見に行く必要がないってのはわからないなぁ。

 

「必要ないのはオレ達が先に来ちまってるからだぜ、レイン」

「シショーが遅過ぎるのよ」

 

 まさか……あいつらも俺より先に勝っていたのか?! またまた背後を振り返るとブルーとグリーンの2人がいた。

 

 おもしろいじゃねぇか。こうでないとな。予想通りじゃつまらない。想像を超えたこいつらを倒してこそ価値がある。

 

「いたのなら声をかければいいのに。隠れて驚かすことないだろう」

「オレらはたった今着いたんだよ。レッドは来ることがわかってたみたいだけどな」

「絶対全員ここに来ると思ったわ。シショーが1番遅そうだし」

 

 ニヤリと笑うブルー。言ってくれる。こいつらだって勝つまでは一筋縄ではいかなかったはずなんだ。それでもケロっとした顔でここまで来た。たくましくなったもんだ。

 

「たしか4人揃って勝ったら史上初とか言ってたが、これは大事件ってことでいいのか?」

「何言ってんのよ? まだまだここからでしょ?」

「そうだぜ? レイン、まさかあんたがここで満足するわけねーよな?」

「ほう。これは失礼した」

 

 もう次を見据えて切り替えているか。普通のトレーナーだと四天王なんかに勝ってしまったら舞い上がって緊張の糸が切れたりしそうだが、ブルー達は志の高さがまるで違う。口だけじゃない。心の底から、掛け値なしで、チャンピオンの座だけを取りにきている。

 

「あんた、ずいぶん嬉しそうな顔だな」

「ん? 俺が?」

 

 いきなりレッドから予想外の言葉が来た。

 

「たしかに……そんな感じね」

「ブルーまでよせよ。まぁ自信満々のトレーナーはイジメがいがありそうだしな。最高の愉悦には違いない」

「ハイ、うそ!! S振り自慢はしなくていいからホントのこといいなさいシショー!」

「そうかみつくなよ。俺はやることがあるからもう遊んでやる時間はない。お前らとの勝負、楽しみにしてるよ」

 

 最近表情筋が緩くなってるのかもしれない。こいつらにあっさり看破されているようじゃまだまだか。でも楽しみで楽しみで仕方ない。この舞台で戦う相手があいつらで本当に良かった。

 

 ◆

 

「みゅーちゃん、ちょっとこっちにおいで」

「みゅ? なにー?」

「みゅーはアメちゃんは好きかな? みて、このアメはとっても貴重で素晴らしいアイテムなんだよ。なんと食べたポケモンのレベルを上げちゃう効果があるんだ。すごいでしょー? だから、ねっ、どう? おいしいアメはいかが?」

「みゅ!? それ……みゅーから絞り出したやつ!! なんでみゅーから取ったものをみゅーに食べさせるの?!」

 

 あ、バレてるか。気づいてるとなるとちょっと面倒だな。

 

 これは“ふしぎなアメ”。どうしてもレベルが足りないからいよいよこれに頼る時がきた。さすがに20もレベルが違うとあいつら相手には勝てないからね。

 

 そして俺は思いついてしまった。恐るべき“ふしぎなアメ”活用法を!

 

「その件はごめんね。それでじつは頼みがあって、みゅーにはたくさんこのアメを食べてほしいんだ」

「みゅぅぅ、レインなんかわるいこと考えてる顔なの。それにしゃべり方がなんか変で気持ち悪い」

「ちょっと! どっちも違う! これは画期的! すごいことだから! ただそのためにはみゅーの協力が不可欠なんだ。お願い! 俺を助けるためだと思って、どうか頼む」

 

 みゅーは気持ちを込めたオーラに弱い。みゅーが気絶して起きた不幸な事故……あの「手首ぶっとび事件」(レイン命名)で証明されている。あのときのようにしてぴったりくっついて抱きしめた。

 

「みゅぅぅぅ……レイン! なんのつもりっ!!」

「あれ? なんか怒ってる?」

「レイン、頼みごとのためにしてるのまるわかり。見損なったの」

「ぐっ……」

 

 なかなか手強い。顔を真っ赤にして怒ってる。かなりマズイかも。

 

「みゅーに何させる気かはっきり言って。でないとこれ撃つよ」

「はかいこうせん人に撃ったらダメだよ。……うんわかった、話すからね!」

 

 やめさせようとしたらさらに接近された。みゅーってたまに驚くほど暴力的だよね。

 

「ごまかしたらダメだからね」

「くっ、本当にやってほしいことはレベルを上げた後にある。レベルの高いポケモンは経験値を稼ぎやすいし、みゅーは“へんしん”も使える。だからハピナスになってもらってわざと負けてもらう役目をしてほしかった」

「それって……みゅーのこと『みねうちバンッバンッ!!』みたいにサンドバッグにするの? レインひどい……」

 

 やっぱりそれ思い出すよね。それを引き合いに出されると強く言いにくい。

 

「いや、まぁ結果的にそうなるけど別に痛めつけたいわけじゃなくてどうしても必要なことで……」

「レインこわい。優しいフリしてそんなもの食べさせようとしてこっそり悪いこと考えてる。子供を誘拐する悪い人間みたい」

「ガチ誘拐犯のお前がいうな! なぁみゅーちゃん……やっぱりダメか?」

「みゅみゅ、レインはみゅーのことキライなのね」

「よし、今のはナシで。アカサビ出てこい!」

 

 みゅーはやっぱりダメか。どーせこうなると思ってた。儚いユメだった。すごいこと思いついても絵に描いた餅ではな。

 

 みゅー以外でレベルが高いのはアカサビとグレン。丁度キクコ戦でレベルも上がった。今アカサビには“ウブのみ”をあげて懐き度合が天井知らず。懐柔するならまずここからか。

 

「アカサビおいで。きのみだよ」

「ッサム!」

 

 キンキンと鋏を叩いて喜んでいる。よしよし!

 

「じゃあこっちも一緒に食べてくれ。いいな?」

「??…………ッサム」

「よし、ありがとう。さすがアカサビさんだな」

「レイン……悪い顔なの」

 

 さて、なんのことやら。

 

 どんどんレベルを上げて……とりあえず1体レベル100にしとけば勝てるかな。ん?

 

「上がらない?……まさかの獲得経験値固定パターン? ウソだろ……はぁ~全部考え直しかよ。どうすんのこれ」

 

 アクシデントはあったがアメ投与はほどほどで終了。そして努力値は効率を考えてHAベースで調整だな。Sは“バレットパンチ”メインだから不要と。ドーピングしてこれで完了。

 

 技の番号も多少変えるしかない。ポケモンには重い負担をかけるが1日あればこいつらならマスターしてくれるはず。

 

「アカサビ、次はお前がエースだ! キレキレのバレットパンチを期待してるぜ?」

 

 キンキンッ!

 

 気合十分。次はとにかくアカサビの活躍が明暗を分けることになる。……要するに今まで通りだな。

 

「レインはアカサビばっかり頼ってるね。みゅーだって頑張ってあげるのに」

「みゅーは決勝でしっかり頼むよ。もちろん明日も頑張ってね。いつも頼りにしてるから」

「みゅふふ。レインのためだから頑張ってあげるの」

「じゃあアメちゃんも……」

「ヤダ」

 

 即答……。

 

 ◆

 

 準決勝当日。グリーンとの一戦。水と鋼のフィールド。

 

「よおーッ! レイン来たか!……はッはッうれしいぜ! ようやくあんたと戦えるからな! オレは図鑑集めながら完璧なポケモンを探した! いろんなタイプのポケモンに勝ちまくるようなコンビネーションを探した!……そして今! オレはあんたの前にいる! レイン! この意味がわかるか?……………………分かった! 教えてやる! 無敗のあんたの天下は、ここまでってことなんだよ!」

 

 グリーンは俺の手持ちを熟知しているが、俺はあいつの手持ちを全て把握しているわけではない。情報戦の見地からいえば大きくハンデがある状態でバトルを開始することになる。

 

 あいつもバカじゃない。このアドバンテージはしっかり活かしてくる。最初、俺がどのポケモンから出そうと明確な対処法を考えた上でこの戦いに臨んでいるはず。俺の取るであろう行動もしっかりと前もって読んできているだろう。

 

 なら俺はまず真っ直ぐいく。読み合いすべき場面はまだ先。不利な序盤は辛抱。こっちの準備を整えながら相手の戦略を見極めていく。

 

『試合開始! 両者最初のポケモンはーっ!?』

「シェェイ」

「ゴォォウウ」

 

 フーディン Lv66 @きあいのタスキ

 ヒリュー  Lv53 @きあいのタスキ

 1.ストーンエッジ

 2.かみくだく

 3.ステルスロック

 4.おいうち

 5.まもる

 6.みがわり

 7.ほえる

 8.ちょうはつ

 9.どくどく

 

 フーディンは“ちょうはつ”が使えてタイマン性能が高い。広く対応できる。唯一弱点のアカサビに対しては引き先を十分に確保しているだろう。おそらくそのポケモンは……カメックスとウインディ。

 

「……」

「戻れ!」

「ッサム!」

 

 アカサビ 167/239 @いのちのたま

 

 1.バレットパンチ

 2.とんぼがえり

 3.でんこうせっか

 4.つるぎのまい

 5.まもる

 6.みがわり

 7.はねやすめ

 8.どくどく

 9.ちょうはつ

 

 グリーンが無言のままフーディンは“シャドーボール”を使った。示し合わせていたようだ。俺は“ちょうはつ”を考慮しつつ安定行動でアカサビにチェンジ。ダメージはそこそこだが十分やっていける。

 

 次の攻防は“とんぼがえり”で確実にこっちが優勢になる。まず1回目、アカサビをどう受けるか見させてもらおう。

 

「よっし! 戻れフーディン!」

「2」

 

 グリーンはウインディに交代してアカサビに“いかく”を入れながら“とんぼがえり”を上手く受けた。やっぱりほのおタイプはいたな。こっちはそれに合わせてヒリューを再び繰り出す。空へ逃げれば相手は有効な手立てがない。引いてくるはず。

 

 ウインディ Lv66 @しろいハーブ

 

「戻れウインディ!」

「3」

「バンギラァーーッ!」

 

 シャリンシャリン

 

 バンギラス Lv68 @たつじんのおび

 

『レイン選手ここでステルスロック! 対するグリーン選手はバンギラスを繰り出し、フィールドが砂嵐に覆われた! これは特性すなおこしか!?』

 

 やはりナナシマで新戦力を整えていたか。バンギラスじゃシバ戦には使いにくいし、隠していたというよりは偶然もあるか。

 

 ヒリューの上空への逃避には“りゅうのまい”と“ほえる”で有利という読みだろうか。パッと思いつく対策はそれぐらいか。タケシ戦とかも見て研究しているだろうし、無策ってことはありえないな。 

 

 いわタイプは受けづらいし“たつじんのおび”持ちってことは交代先に弱点を突いてくる可能性も高い。ヒリューの仕事は終わっているし突っ張りか。まずは削りを入れて後続に託す。

 

「どくどく」

「いわなだれ」

 

 こっちが先に動いて怯みはない。バンギラスの攻撃は“きあいのタスキ”で耐えた。無論のこといわタイプのあるヒリューは“すなあらし”のダメージもない。

 

「上空へ」

「りゅうのまい!」

 

 “ほえる”は必中、どこにいても効果がある。それはお互い同じ条件。

 

「「ほえる!」」

 

 さすがに“りゅうのまい”から入るのはあからさまに怪しい。そんな小細工を通す程甘くないんだよ。

 

 優先度が同じなら純粋な素早さ勝負。バンギラスのみが控えに戻る。そして次のポケモンはランダムに選ばれる。

 

「同時ほえる!? しかもカメックスが勝手に!?」

「ガメーッ」

 

 カメックス Lv70 @しんぴのしずく

 

「9」

「チッ、みずのはどう!」

 

 今の指示は“どくどく”……グリーンは完全に攻撃技だと思ったようだ。

 

 グリーンは俺を信用し過ぎだ。“ほえる”や“どくどく”の番号を伏せたのはわざと。番号のない技は技名を言うことがあるのをグリーンは知っていたのだろう。思った通り研究されている。今回はそれを利用できたな。

 

「さっきはわざとか。セコイ真似しやがるぜ」

「プテラ戦闘不能!」

 

 ここでカメックスを引き釣り出したのは俺にとって千載一遇の好機。素早くユーレイを繰り出して捕獲を目指す。ユーレイとはすり抜けを自己判断で使えと言ってあるし上手くやってくれるはず。決まればカメックスを倒せるがどうだ?

 

「8」

「ゲェェン」

「……戻れ!」

 

 カメックスは温存ね。簡単には倒せないか。毒逃げで完封できたのにな。こっちの技が決まる前に交代された。

 

 ユーレイ Lv52 138/138 @きあいのタスキ

 

『グリーン選手ドサイドンへ交代! ゲンガーはくろいまなざしを使った!』

 

 ドサイドン Lv66 280/280 @やわらかいすな

 

「おっそろしーな。ストーンエッジ!」

「5」

 

 一旦“まもる”で時間稼ぎ。気を引き締め直してよく考えないと。カメックスを倒せると思ってやや選択が甘くなってしまった。ここで気を抜くわけにはいかない。

 

 ネックは今もなお吹き荒れる“すなあらし”。特性による天候変化は永続効果。もう一度天候を変えない限りこの砂嵐は止まないわけだ。どうしても襷が剥がされるから無理やり行動するパターンに入れなくなった。かなり厄介だな。ユーレイは諦めるしかないか。

 

 なんせドサイドンの攻撃は俺には受けなしだ。持ち物でメタモン対策もされているようだし、ここはユーレイで無理やり削っていくしかない。本当はユーレイでカメックス辺りを倒したかったが、こいつ自身何回も場に出せるポケモンじゃないし仕方ない。

 

 スゥゥゥ

 

「やんだ!?」

「ストーンエッジ!」

「みがわりっ」

 

 天候が元に戻った。技の“すなあらし”のように勝手に収まったってことか? 原因はそれしか考えられない。なら当然話は変わってくる。上手くやればタスキも復活できるか?

 

「ロックブラスト!」

「まもる」

 

 “みがわり”対策も用意しているか。おそらく上空へ逃げるのもダメ。どう対処するかはわからないが“うちおとす”で攻撃できるとかなんでもありそうだ。

 

「もう1回だ!」

「かなしばり」

「しまった……!」

 

 “ロックブラスト”を封じ、その後ドサイドンは“ストーンエッジ”を連打。命中不安だが3回目の“みがわり”もしっかり当てられた。もう“みがわり”はできない。

 

「よし! トドメだ!」

「いたみわけ」

「回復してもムダだ! いや、まさか!?」

「レベル差があり過ぎるってのも考えものだな」

 

 ユーレイは全快して襷復活。これはかなり大きい。“ストーンエッジ”を“きあいのタスキ”で耐えきり、相手のHPは154に減らした。これで最低限のダメージは残せた。その上今ユーレイとドサイドンは急接近している。これは6割チャレンジのリーチ!

 

「さいみんじゅつ」

「シャドークロー!」

 

 ……ドシィィン!!

 

 眠った! “シャドークロー”の前に“さいみんじゅつ”が決まった!

 

『ドサイドン、大きな音を立てて倒れてしまった! いや、これは眠っている!?』

 

 当然俺は素早くポケモンを入れ替える。催眠はドサイドンを倒すことが目的ではない。倒すだけなら“みちづれ”で良かった。催眠の恐ろしさは対面勝利ではなくバトルの勝利を呼び込めること。

 

「8」

「ハッサム!? やばい戻れ!」

 

 “くろいまなざし”の効果が切れたのでグリーンは当然ウインディへ交換。こっちは交換読みの“どくどく”だ。

 

 アカサビ Lv70 144/239 @いのちのたま

 

「また毒か。……なんだそのハッサム!? レベル70!? どうやって1日2日でレベルを上げやがった?!」

「企業秘密」

 

 ポケモンの出入りが激しかったから今気づいたようだ。ある程度集中しないとわからないらしい。

 

「上がっちまったもんは仕方ねぇ。かえんほうしゃ!」

「5」

「オーバーヒート! ハーブは使うな!」

「戻れ」

「モンモン!」

 

 メタモン Lv60 @せんせいのツメ

 

 “まもる”で時間稼ぎしてからメタモンへ繋いだ。グリーンもそれは織り込み済みで交代のタイミングに合わせて“オーバーヒート”を使ってきた。

 

 なお“まもる”に合わせて“みがわり”を使うのは無理だ。先に相手の技を確認するように注意しているので“みがわり”は逆に毒で寿命を縮めるだけ。

 

 もちろん相手の出方を見てからの“まもる”は間に合うとはいえ次の攻防で一歩出遅れやすくなる。だがこの場合は交代すると決めているのでその辺は帳消しにできる。

 

 さぁウインディvsウインディの対面になった。アカサビを倒すためにここは消耗を嫌って交換するだろう。控えを意識して技選択をすることになる。

 

 フーディン・ウインディ(毒)・バンギラス(毒)・カメックス(毒)・ドサイドン(眠)……見えていないラストはレベルの高いピジョット辺りだろう。一巡である程度見れたし毒の回りもいい感じだ。

 

 バンギラスへ交代されると面倒だからここは格闘技を使っておくか。

 

「インファイト!」

「戻れ!」

 

 これでバンギラスは出させない。他なら問題ない。グリーンは“インファイト”を半減できるフーディンで受けてきた。

 

「シェェェイ」

「しんそく!」

「耐えろ! トリックルーム!」

 

 フーディンで“トリックルーム”!? 正気か!? 

 

『フーディンきあいで耐えたーっ!! “きあいのタスキ”による効果ではありません! 本物の気合で耐えた! トリックルームの発動で辺りは不思議な空間に包まれます』

 

 今はこっちの方が速くなっているが、しばらくは敢えて時間を稼ぐか。ここで下手にフーディンを倒してバンギラスに繋げられてしまうと最悪だ。

 

「アンコール!」

「みがわりっ……!?」

 

 しまった! “みがわり”をアンコールされるならまだ良かった。だがこれは最悪! “みがわり”が遅い分アンコールが先に入って“しんそく”を縛られた。元々“みがわり”はやや遅いから補助技には先手を打たれやすい。番号じゃないからいつもより遅いし……。

 

「フーディン戦闘不能!」

 

 やっぱり倒れてしまうよな。これで即座に後続に繋がれる。フーディンでここまで上手く展開されるとは、悔しがるよりむしろその手腕に感心してしまう。

 

「グリーン、トリックルームなんていつ覚えたんだ?」

「へへ、さぁな。あんたならこの後どうなるかわかるよな?」

 

 完全にやられたな。そういえばグリーンはジムリーダーになったらくれるわざマシンがこの“トリックルーム”だったっけ? 3年先取りしてないか? 誰のせいでこんなに早く強化されたんだろうな。

 

 ……文句を言っても仕方ない。なんとかするか。

 




<グリーン>
フーディン 戦闘不能 @襷
ウインディ 毒と消耗 @しろいハーブ
バンギラス どく状態 @たつじんのおび
カメックス どく状態 @しんぴのしずく
ドサイドン 眠り消耗 @やわらかいすな

※ステルスロック
※トリックルーム

<レイン>
プテラ   戦闘不能 @襷
アカサビ  やや消耗 @珠
ゲンガー  わずか1 @襷
メタモン  やや消耗 @せんせいのツメ



今度こそ本当に最後の章です
あと10話ぐらいでたぶん終わりそう?

アメは設定変えました。本編では明言してなかったしセーフ!
レインがブルーにウソ言ったことになりますがまぁ実験しないレインが悪い(暴論)
元のままだとレインがイージーモードになるので仕方なしにです

よくよく思えばアメ温存の時点でやっぱりレインは舐めプなのでした
でも実際迷いますよね。ゲームクリアのためにはいつアメを使うべきか
自分はだいたいカンナの前で使います。最善は調べたことがないので知りません

ものすごい蛇足ですが顔真っ赤は怒ってるからでなく嬉しいからです
威圧行為は隠し事をしているときにそれを気取られないためにしてます

トリックルームはできればナッシーに使わせたかったですが相性悪すぎて手持ちから外れました
なのでフーディンしかいないですね

3年先取りしたのは言うまでもなくレインのせいです
自覚もありますね
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