Another Trainer   作:りんごうさぎ

134 / 146
ホウエン2章開始!


未来からのSOS編
1.謎のSOS


「よし、それじゃあ作戦会議を始めよう! 気合入れて~~! 全員集合!!」

 

 明るく声出しこれ大事! ということで元気に声をかけてみたがあんまり好評ではなかったようだ。

 

「ちょっと! あんたさっきとしゃべり方とか雰囲気が全然違うじゃない!」

「温度差ヤッバイな。それが素?」

「いや、もうイジメ倒す意味もないし、いいかなって」

「イジメられ損!?」

 

 チアキは納得いかない表情で怒るが今のはもちろんジョークだ。ギスギスした空気で作戦会議するわけにもいくまい。

 

「冗談だって。これからはフレンドリーな関係を目指そうと思ったからビジネスライクなのはもうおしまいってこと」

「それで? もうボケんでいいからご自慢の作戦とやらを教えてくれへん? こんだけ焦らしてショボいこというたらシバキ回すからな」

 

 穏やかじゃないね。心なしか八つ当たり気味な感じもする。これもみゅーの言うところの自業自得?

 

「ちゃんと全員が理解しないと意味がないから丁寧に順を追って説明しよう。まず商売において1番大切なことは何か? チナツ、わかる?」

 

 先生っぽく指さしてチナツに答えさせてみた。

 

「そんなんできるだけイイモン作って売ることに決まってるやん」

「ブブーッ」

「はぁ!? なんでやねん!!」

「良い商品を作りさえすれば売れるっていうなら君ら苦労してないでしょ? ここにあるのは最高級品に違いないんだから」

「むぅ!!」

「で、あなたは何が大事だって言いたいのよ?」

 

 チアキは話の流れをわかっているようだ。これこそが俺が1番言いたかったことだ。

 

「商品を売るにはお客さんから必要とされなければいけない。つまり需要に合わせたものを売ることが大切なんだ」

「ハル姉ちゃん、どういうこと?」

「うーん、説明は難しいわね」

 

 チフユには難しいみたいだ。逆にみゅーはよく見ると知性の灯った目で俺を見ている気がする。お前は何者なんだ?

 

「例で考えよう。例えばカナズミで水を売ろうとしたとしよう。仮にどれだけ美味しかったとしても水が豊富な場所ではたいして売れやしない。けど砂漠ならどうだ? ただの水道水でも高値で売りさばける」

「つまりこの辺りを砂漠にすればいいってこと?」

「……」

 

 そうきたか。子供の頭脳は柔軟で羨ましい。ある意味それも真理だ。

 

「つまりみんなが持っていないものを売ればいい、ということよ。逆にもうみんなが持っているものは買ってもらえないの。必要ないからね」

「そういうことなのね! お姉ちゃんわかりやすい!」

「あんたの説明は下手やったみたいやな。ウシシ」

 

 さっき不正解だった腹いせなのか、ここぞとばかりにバカにしてくるチナツ。ムカついたが無視した。

 

「つまり商売においては需要があるもの、すなわち相手が求める物を考えてそれを満たしてやる必要がある。そして幸いにも、この地方ではきのみに関する大きな需要がある。それが今回の作戦のカギだ」

「ほんまにそんな都合のいいもんある? なんなん?」

 

 ここは焦らしても仕方ない。あっさり答えを教えた。

 

「コンテストだよ」

「コンテストォ?」

「コンテスト……そうか、ポロックね!」

 

 チナツはピンときていないがチアキはわかったようだ。チハルさんはよくわかっていないサイドのようで首を傾げていた。

 

「ポロックってなんなの?」

「ハル姉は何にも知らないんだから。ポロックはポケモンのコンディションを高める食べ物できのみを調合して作られるのよ」

 

 チアキの説明は的確だが少し付け加えた。

 

「重要なのはコンテストが競技だってこと。より美しく、よりたくましく、とライバルに差をつけたければより良いポロック、引いてはより良いきのみを求めることになる。コンテストではバトルと違ってきのみに品質の高さが求められるんだ」

「あっ!! そうか……それも大事なのね。今まではトレーナーに売ろうとしていたから高級品であることが裏目だったけど、コーディネーターに売るならそれがプラスになる! そうなれば私達のきのみの独壇場ね!!」

 

 やっとわかってきたか。この世界はポケモンが全ての中心。その競技に関わることなら際限なく高騰する。マスターランクなどになってくれば勝つために金は惜しまないはず。しかも最高品質のものはここでしか手に入らないから競争相手もいない。……儲けを独占できる!

 

 独占……なんていい響きなんだ!! 誰もマネできないから技術の流出にさえ気を配れば邪魔するものは何もない。

 

「儲けはウチの独占だ。これからは顧客のターゲットをコーディネーター中心とし、是が非でもここに呼び込む。一度認知されてしまえば後はあっちの方から勝手にやってくるはずだ。だから考えるべきは最初の客をどうやってここに呼び込むか、それだけ!」

「あんたは何か考えあるん? まさかなーんもないんとちゃうやろな?」

「実際ここは最寄りの町であるカナズミやトウカからも少し遠いし、コンテスト会場がある町からはさらに離れてしまっているわ。普通こんなところにコーディネーターは来ないのよ。だから今まで誰も見向きもしなかったわけだし……どうするつもり?」

 

 チナツとチアキの2人は懐疑的な眼差しを向けるが俺に抜かりはない。作戦は考えてある。

 

「まずは広告だ。張り紙でもなんでもいいからとにかく作りまくって各地に張りまくる。俺は各地を転々としているし丁度いいだろう。あと将来有望なコーディネーターに心当たりがある。そいつも利用できるだろう。優勝コーディネーターの秘密アイテムなんて気になる響きだろ? あと、ここでコーディネーターのためのイベントをする」

「めっちゃ力技やん……」

「イベントって何よ」

 

 ツテはもちろんハルカのことだ。こうなるとあいつにきのみをあげておいて良かった。悪くは思われてないだろうし交渉はしやすいはずだ。

 

「ポロックって実は作るのが難しいんだよな。だから俺らですごいポロックを作れるようになって、それをコーディネーターに教える」

「はぁ!? そんなのできないわよ!?」

「心配するな、俺ができる。俺の目押し力舐めんな? お前らもすぐできるようになる。というかなれ。特訓させる」

「……最悪や」

「同感」

 

 テンション低いな。まぁなんだかんだ言ってもきのみに関することならなんとかするだろう。

 

「練習の過程で作ったポロックも商品として売れば一石二鳥だろ? 完成品を買う方が手っ取り早いってことで買う奴も少なくないだろうし」

「なるほど、それやったらちょっとやる気でるな」

 

 やっぱり金になるとやる気も湧くよな。どうせ商品用にポロックの生産もする必要があるし丁度いい作戦だ。

 

「じゃあそのイベントをするためにはポロックを作る機械も必要なんじゃない?」

「そういうことだ。だからこれから俺は備品の買い出しに行く」

「どこへ?」

「デボンなら何でも売ってくれるだろ?」

「なるほどね」

 

 チアキも納得の表情。近くにあの会社があったことは幸運と言わざるを得ない。全てが嚙み合っている。

 

「ウチらはどうすんの?」

「俺が戻るまでは宣伝ポスターの内容でも考えておいてくれ。印刷機とかも買ってくる」

「どんなかんじにすればええの?」

「コンテストをとにかく全面にプッシュして『コーディネーターよ来たれ!』的なものがいい」

「他にすることは?」

「コンテスト以外にも考えてることはあるが、今はいいだろう。まずは1つずつ確実にいこう。現状はコンテストの企画に集中してくれ」

「わかりました! あなた達、頑張るわよ!」

「もちろんよハル姉!」

「よっしゃやったるでー!」

「私も頑張る!」

 

 全員目標がハッキリしてやる気に満ちている。みゅーは黙ったままだが笑顔で頷いていた。

 

「じゃあ俺はさっそくカナズミへ行く。あっ! あと店の拡張も必要になるからその間取りとかも考えておいてくれ。店のことはお前らに任せた方がいいだろ? かなりおっきくしてもらった方がいいからそのつもりでな」

「え……でもそれだと失敗したら……」

 

 チアキは不安そうだがここで足踏みされては困る。売れ行きに合わせて小刻みに増築するのはさすがに効率が悪い。改装中は商売できないし、最初に全て済ませておきたい。

 

「失敗を恐れるな!」

「!」

「失敗を恐れてちゃ成功はない。俺を信じろ!」

「……」

「チアキ、頼んだぞ」

「……わかったわ。あなたを信じる! 失敗したら承知しないからね!」

「任せとけ」

 

 手を振って店を出ようとするとチハルに呼び止められた。

 

「レインさん、出発なさる前にポケナビを登録しておきましょう。離れて行動するなら登録した方が便利です」

「あっ……実はこっちには来たばかりでポケナビはないんだよね」

「え? あぁ、そういえばカントーの方でしたね。ではポケナビもデボンで買っておくと良いですよ。ホウエンでは必需品です」

「たしかに。用意しとく。できるだけ早く戻るから」

「はい。お待ちしています」

 

 ◆

 

 サン・トウカを後にし、デボンコーポレーションへ向かうためカナズミシティを目指した。あと少しのはずだが日を跨いでも街には到着できていない。

 

「みゅみゅ~~! なんか楽しくなりそうだね。寄り道して良かった」

「そうだな。ジム戦をシスイでサクッと終わらせて用事を済ましたらすぐに戻ろう」

「え~~やだ」

「なんでだよ」

「レイン……ふたりっきりでデートしたいなぁ」

 

 ドキッとしてみゅーの方を振り返った。せつなげな表情、うるんだ瞳……気づけばその顔から目が離せなくなっていた。

 

 立ち止まってしまった俺に対し、みゅーは俺とつかず離れず微妙な距離を保ちながらゆらゆらと浮かび上がった。動きは緩やかなのにその目はじっと俺を捉えていて、まるで獲物を逃がさないように追い詰めるハンターのよう。

 

 時間だけがどんどん過ぎていく。あるいはそう感じただけ? 自分の感覚が遠く薄れていくようだ。どうしたことか、金縛りにあったかのように体は全く動かない。

 

 そして、それは突然だった。みゅーは瞬きする一瞬の間にテレポートで姿を消してしまう。

 

「ふぅ……」

 

 移動した場所はすぐにわかった。自分のすぐ後ろ、みゅーの吐く息が感じられるぐらいの至近距離。今もなお意味深な笑みを浮かべて俺を見つめ続けているのだろう。

 

 ひんやりと冷たい手が頬を撫でる。みゅーは少し嬉しそうな声をもらした

 

「ふふ……」

 

 その声でようやく金縛りが解けたかのように俺の口が動き始めた。

 

「急にどうしたの?」

「レインになら……教えてもいいかも」

「教える?」

「みゅーの秘密……教えてあげるよ」

 

 ……鳥肌が立った。

 

 全身が逆立つような感覚。なんとなくわかる。これはきっとすごいことだ。あのみゅーが、自分からこんなことを言うなんて……

 

 秘密ってなんだ? なぜ今なんだ? いや、もうそんなことはどうでもいい! すぐにも「デートすれば教えてくれる?」なんてバカなセリフをいいそうになるが、喉まで出かかったそれを必死にこらえ、なんとか自分の心を殺し、自制して、無難な言葉を絞り出した。

 

「どうして、デート?」

「こっちではゆっくりできなかったもん」

 

 たしかにホウエンに来てからゆっくり散策した記憶がない。今回はみゅーと2人で街を回る貴重な機会というわけか。だが、それにしても急に雰囲気が変わったのはどういう……最近みゅーの様子が変な気がする。

 

「じゃあ約束だ。カナズミに着いたらデートしよう。あんまり早く戻りすぎても作業が終わってないだろうし」

「みゅふふ。約束ね」

 

 笑顔になったみゅーはくるっと回って足取り軽やかに先へ進んでいく。ようやくプレッシャーから解放された。

 

 結局みゅーって何者なんだ。本当は全てにおいて自分よりもみゅーの方が上なんじゃないのか? みゅーはそれを感じさせないようにしているだけなんじゃ? さっきは完全に飲まれていた。いとも簡単に……

 

 それがみゅーの秘密なのだろうか。あるいは別のこと? 気になる。でも自分から覗こうとしてはいけない。それを知ることができるのはみゅーが自分から口を開いた時だけ。自然にそのときが来るのを、今は待つしかないんだ。

 

 俺がそこまでわかってしまうことすら、みゅーはわかっていたりして。

 

「レイン、はやくおいで! デートの時間減っちゃうの!」

「走るなよ! 俺は飛べないんだから!」

「みゅふふ! レインなら飛べるよ」

「飛べねぇよ!?」

 

 やっぱり普通の女の子な気もしてきた。

 

 みゅーを追いかけてしばらく、カナズミまではそう遠くはなかったが、やはり人間の足なのでそれなりの時間はかかってしまった。ようやく街を視界に収めた頃にはすでに辺りは暗くなりつつあった。

 

「やっと着いたな」

「みゅふふ。夜デート♪」

「おいおい……」

 

 そのときだ。いきなり頭の中に未知なるイメージが流れてこんできた。

 

 ――たすけて――

 

 何か視える。これはなんだ?

 

 誰かが悪党に襲われて……助けを求めている? これはテレパシー……なのか?

 

「みゅ? どうしたの?」

 

 この反応……送ってきたのはみゅーではない。きっと知らない誰かなんだ。今の俺にはやることがある。面倒事もゴメンだ。他人のことなんかどうでもいい。でもなぜか今はどうしても助けなくてはいけない気がした。

 

「みゅー、SOSだ。助けにいくぞ」

「……」

 

 俺はすぐに走り出すがなぜかみゅーはついてこない。静かな佇まいのまま悲しみに満ちた目で俺の方を見ている。こんなときに何をしているんだ?

 

「みゅー! 時間がない!」

「……みゅーはしらない。勝手にすれば?」

「はぁ!?」

 

 いきなりテレポートで消えた。え? なぜ? 唐突過ぎる。理由がわからない。さっきまで上機嫌だったと記憶しているがあれは気のせいか? 

 

 こんな態度をとるのはデートの約束より救助を優先したからだろうか? けどそれは助けた後でもできるし、みゅーはこんなに短気なやつじゃない。話せばわかってくれる子だ。じゃあなぜ?

 

 さっぱりわからん。謎だ。こんなこと考えてもムダ、俺にわかるはずもない。今は先にやるべきことがある以上そっちを優先すべきだ。急ごう!

 

 カナズミシティに入り、まずは何か異常がないか様子を探った。悪事を働くならポケモンを使うと相場は決まっている。なのでサーチを使って近くにポケモンがいないか探すことにした。

 

「いた! あれは……学校!?」

 

 カナズミの中でも一際大きな建物だ。そういえばオダマキ博士がカナズミのトレーナーズスクールは名門みたいなことを言っていた。おそらくそれだな。

 

 しかし塾というより学校っぽい感じだ。野良トレーナーにいる“じゅくがえり”はスクールと関係ないのか? それはどうでもいいか。

 

 ともかくあれがスクールならポケモンがいること自体は不自然ではない。だが問題はその種族。調べた結果はグラエナ……アヤシイ。

 

 入口を探すと裏門は閉ざされており正門には教師らしき人物が立っていた。裏門からも強引に入れそうだが一応正門から行こう。

 

「君、ここに何の用?」

 

 正門に近づくと先に声をかけられた。なんだこの人? 眼鏡をかけた、いかにも先生って感じの女性だが、やたらとピリピリしている。俺の一挙手一投足に注意を払い、目を光らせている。ただの通りすがり相手にそこまでするか? いかにもアヤシイ。

 

「妹の帰りが遅くて心配で見に来ました。中へ迎えにいってもいいでしょうか?」

 

 内容は適当だ。妹の名前を尋ねられたら大人しく裏門へ行こう。弟にしなかったのは……なんとなくだ。

 

「ダメよ! 今は入らないで! 生徒はちゃんと私が責任を持って送り届けるから帰ってちょうだい! 勝手に入ったりしないでね!」

 

 変だな。頭ごなしに突っぱねてとっとと帰れときたか。これは中に何かを隠しているやつの態度だ。なら無理やり入ってみるか。

 

「でも急いでるから……」

「やめて!!」

「おわっ!?」

 

 腕をつかまれいきなり力任せに投げ飛ばされた。突然のことで受け身もとれない。こいつ女だぞ? どこにそんな力が?

 

「勝手に入らないでって言ったでしょう!! どうしてそんなことするの!?」

 

 ものすごい剣幕で怒られた。尋常ではない。この人は悪党の一味なのかと思っていたがどうも変だな。怒りの中に怯えも混じっているようだ。そしてロケット団のような賊特有の欲にまみれた感じを受けない。となるとこの人は本物の先生? なのにこんなことする理由として考えられる線は……

 

 ……人質か。

 

「すみません。軽率でした」

 

 90度おじぎをする。今は少しでもこの人の警戒を解かないといけない。

 

「わかったなら早く帰って!!」

「最後に1つだけ。ここに入学すればポケモンのことを教わるんですよね? ボールを投げてポケモンをだしたりとかも習うわけですか?」

「もちろんよ」

「ポケモンはボールに入るんですか?」

「ポケモンを捕まえたことがないの? ボールに入れておくのは常識よ」

「恥ずかしながら……。ではスクールのポケモンもみんなボールにしまっているんですね。すごい」

「……あたりまえでしょ。そのまま出しっぱなしにしていたら管理しにくいもの。……もう、いいから早く帰って!!」

 

 これ以上は本気で怒られそうなので速やかにその場を去った。でも必要なことはしっかりと聞けた。あのグラエナはこのスクールのポケモンではない。

 

 そしておそらくこの場所はその持ち主に監視されている。さっきの教師は中に人を入れないための追い返し役。生徒が残っているのはさっき確認できたし、その保護者を追い返しているのだろう。

 

 さらにあの教師は監視されている可能性が高い。さっきこっそり助けを呼ぶチャンスはいくらでもあったのにそれをしなかった。子供の命がかかっていればチャンスがあっても勇気はでないだろう。そして誰かを中に入れると人質が危ないことになるに違いない。だから必死に止めたんだ。

 

 これからどうすべきか。普通ならジュンサーに知らせるべきだ。だが1つ気がかりになるのは時間だ。この事件、実はもう時間の猶予がない。

 

 生徒を人質にとればどう考えても保護者が異変に気付く。追い返し役がいても誤魔化せるのは最初だけ。つまりこの悪党は少し時間が稼げれば十分なのだ。それがなぜかはわからないがとにかく時間がない可能性は高いと判断した方がいい。

 

 ジュンサーに伝えるとすると、まずネックになるのは俺がポケナビを持っていないこと。ホウエン地方では電話一本で通報というわけにはいかない。ジュンサーがどこにいるのかもまだわからない。なので知らせるためにはかなり時間がかかる可能性もある。

 

 さらにこの状況をどうやって俺が知りえたのか説明することもできない。信じてもらえたらいいが、そうでなかったら押し問答になるかもしれない。

 

 そもそも今この町で1番強いのは俺だ。ジムリーダーを探してきてもいいがロスする時間とアップする戦力を比べると必要性は感じない。機動力も下がってしまう。ジュンサーにせよジムリーダーにせよ、俺に加勢しても大した足しにはなるまいよ。

 

 保護者の足止めができる限界を考えるに、リミットはよくて日没までってところか。あともう少し。迷っているヒマはない。

 

 やることは決まったな。

 

「ユーレイ」

「ゲン!!」

 

 潜入はこいつの十八番だ。なんせゴーストタイプ、止める術はない。

 

「すぐにあの建物の内部を探ってくれ。おそらく子供を人質にしている悪党がいるはず。まずは敵の人数と人質の場所を割り出せ。絶対に見つかるなよ? 戦闘もご法度だ」

「ゲンガー!」

 

 ラジャー! と元気よく返事してスクールに向かった。頼りにしてるぞ?

 

 みゅーがいればこんな回りくどいことをしなくてもエスパーの力で全部すぐにわかったのになぁ。ないものを考えても仕方ないか。

 

 




きのみ作戦は現状まだ穴だらけですね
本人は完璧だと思ってますが……

日数の経過具合は適当なので深く考えないでください
かなり都合よくいじくってます

みゅーちゃんはめんどくさい感じですね……
誰にでもこういうときはありますよね
かわいいので許しましょう!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。