Another Trainer   作:りんごうさぎ

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6.事業立ち上げ 最初が大変

 

 トレーナーズスクールでの務めを終えたので、みゅーに言われた通りデボンコーポレーションにやってきた。これから大事な商談だ。

 

 受付に話をするとすぐに社長への面会ができた。アポとるのは大事だね。

 

「おぉ、きたねレインくん」

「よろしくお願いします」

 

 サン・トウカを改造するために色々やりたいことを伝えると思わぬ後押しを受けた。

 

「それならCMとかもやってみてはどうだい?」

「CMか……なるほど。ぜひお願いします」

「ポロックブレンダーは2種類あるんだよ。今の主流は全自動タイプでこれが9割以上のシェアを占めて、手動タイプは今は廃れつつあるんだ」

「……自動? 自動でもいいポロックはできるんですか?」

「品質は良くも悪くも平均的だ。しかし手動で行うタイプは扱いが難しすぎるのだよ」

「とりあえず両方を1台ずつ下さい」

「あとはついでにわたしのポケナビも登録しておいてはどうだい? 何かあれば便利だろう」

「ありがとうございます」

 

 大収穫だ。後はサン・トウカに帰るだけか。

 

 戻ってくるとお店は大変貌を遂げていた。

 

「え!?」

「あ、レインさんおかえりなさい」

「チハルさん、もう工事やってるんですか!?」

「えぇ、善は急げと言いますし、リフォームは順調ですよ」

 

 大きさが一回りも二回りも拡大した上に2階建てになっている。しかも畑の面積も相当増やすつもりのようだ。どんどん開墾している。

 

「あ、レインにーちゃん! やっときたのね。おそいよ! すぐ帰るっていったのに!」

「悪かった、悪かった。こっちも色々あったんだって」

「それで、ちゃんと目的は果たせたの?」

「バッチリに決まってるだろ? CMも作ることになって、それも近々打合せしてくれ」

「CM?!」

「えっ!? チフユが出る!!」

「あんたはまだはやいて」

 

 全員活気があっていい雰囲気だ。今すごく充実しているな。

 

「さっそく今からやっておきたいことがある」

「なんや?」

「それはもちろん、イベントの準備とそのためのポロック作りだ!」

 

 忙しくなるぞ!

 

 ツワブキ社長からおおまかにポロックの基礎知識は教わり、自分でも少しは調べ物をしてきた。

 

 自分はずっとタイミングを合わせてポロックを作る機械をイメージしていたし、そうだったはずだが、ここでは自動で機械が作ってくれるものがあるらしい。

 

 本当にいいポロックは手動でしか作れないので一部のコーディネーターはこちらを使う人もいるとか。今回俺たちは当然この手動パターンに挑む。

 

「よし、やるぞ! ポロック作りは人数が多い程いい。チハルさん、チナツ、チアキの3人は手伝ってくれ。やり方は矢印が自分のところにきたらボタンを押すだけだ」

「よっしゃ! まかせといて!」

「わたしの真の実力が発揮される……」

「足を引っ張らないように頑張ります」

 

 見とけよ! 俺が本気になればいきなり最強のポロックができるはずだ!

 

 きのみブレンダー、スタート!

 

レイン ◎◎〇

チハル ◎〇◎

チナツ ◎◎〇

チアキ ◎◎◎

 

「よし、よっし! よぉぉし!」

 

レイン 〇△△

チハル 〇〇△

チナツ ◎〇〇

チアキ ◎〇〇

 

「あれ? あれ? あれっ?」

 

レイン △×△××

チハル 〇△△××

チナツ 〇△△〇△

チアキ 〇〇△〇△

 

「あれ、あれ、あれぇぇ~~?」

 

レイン ×××△×

チハル △△×△×

チナツ △×〇△△

チアキ △〇△△△

 

「あれれれれれれ!?」

 

 ボロボロだ。出来上がったポロックも散々だった。

 

「全然アカンやん! むしろウチらより下手!」

「ちょっと……しっかりしなさいよ!」

「1回だけで気を落とさず、ドンドンチャレンジしていきましょう」

 

 チハルさん以外ブーイングの嵐だ。実際何年もやってないし相当鈍ってるようだ。

 

 チハルさんの言葉通りこの日はめげずにきのみブレンダーに何度もトライした。そもそもどういう要素で善し悪しが決まるかなどもわからないし、色々試してみた。

 

「あああぁぁぁーーー!!!」

「なんやうるさいなぁ、どうしたんや」

「しまった……どんだけ作っても善し悪しが……」

「え? なんて?」

 

 マズイことに気づいた。そもそもこの世界ではポロックにレベル20、なめらかさ23みたいな表示はない。しかも食べたらどのパラメーターが上がっているかなんてもっとわからない。これではいいかどうかを論ずることすらできやしない。

 

 これは相当マズイことになってしまった! 下手すると今までの計画が全て破綻する可能性も……

 

 一応美しさをあげるきのみだけは覚えている。ミロカロスの進化条件に関わるので大切にしていたからだ。たしか“シーヤのみ”とかがそうだった。

 

 最悪それだけでもなんとかなるか? いや、それは不自然過ぎる。どうする?

 

「どうしたの? なにかあった?」

「いや、ちょっと急用が……」

「え? きのみブレンダーよりも大事な用があるんかい?」

 

 チナツの言葉は無視してチフユと外で遊んでるみゅーのもとに向かった。

 

「みゅー! ちょっと助けてくれ!」

「みゅ?」

 

 困ったときのみゅーちゃん頼り。ポロックの鑑定ができないことを相談するといつもは見せない渋い表情を見せた。

 

「みゅぅぅ、それは……」

「やっぱりダメなのか!?」

 

 自分でも泣きそうな顔になってるのがわかる。なんとか! なんとかしてくれ!

 

「そういうわけじゃないけど、でもみゅーは……」

「何か方法があるのか!? それともみゅーならわかるのか!?」

「みゅぅぅ」

 

 どうも歯切れの悪い返事が続く。事態はやはり深刻なのか?

 

「頼む! お前しか、俺にはお前しかいないんだ!」

「みゅっ! そういうことなら……そこまでいうなら教えてもいいけど」

「ありがとうみゅーちゃん! ほんっと愛してる!!」

「……そんなにたいしたことじゃないけど、レインはエスパーなんだから、本当に欠かせないものなら、望めばなんでもできるようになるよ。才能あるもん」

「えっ!? そんなに都合よくできるのか!? 本当に!?」

「試してみれば? みゅーのこと覗き見したときみたいに」

 

 それだけ言うとクルッと背を向けてしまった。言われた通り先ほど作ったポロックを鑑定してみた。

 

 きみどりポロック レベル8 なめらかさ18 あまい8 すっぱい8

 

「おぉぉぉ……おおぉぉぉぉ……!」

 

 視える……視えるぞ……! みゅーちゃんすげぇぇ!! マジで視えた!

 

「おにーちゃんすっごく嬉しそうだね」

「あぁチフユちゃんか。そうだ! ハスボーにこれあげるよ。食べてみて」

「やった! ボーちゃん、出ておいで!」

「ボー!」

 

 よし、食べたな。さぁどうなる? 性格の影響がどう出るかもみたい。

 

 ハスボー ようき 辛0 酸8 渋0 苦0 甘9

 

 めっちゃ数値化されてる! こんなにハッキリしてるもんなのか! ポケナビだと星みたいなのとチャートしかないが、やっぱり努力値みたいに数値化できるんだな。

 

 注目は「甘い」が8じゃなく9増えてることか。記憶通り性格補正はちゃんとあるようだ。能力アップと対応していたはずだから「甘い」は素早さと対応しているわけだ。

 

 後気になるのはこの数値の上限だ。「なめらかさ」とコンディション、共に上限がある。これはコンテストに出場しているポケモンを視ることができればすぐわかるはず。

 

「ちょっと! いつまで遊んでんのよ! 速く戻ってきてよ!」

「今いく」

 

 今新しく手に入れた能力について全員に説明しないとな。さて、この能力も呼び方がないと不便だし、名前も付けた方がいいか。

 

 日本語だと「鑑定」だろうか。英語なら……ディターミン? 違うな……

 

 ……ジャッジでいいか。ジャッジメントだ。

 

 あ、でもサブウェイとかにいるジャッジの人と名前被るのか。まぁいいや、こっちにはそんな人間いないし。

 

 とりあえず4人にコンディションとなめらかさについて話すことにした。なめらかさは一般的には毛づやと称されているものに相当するようだ。

 

「なんでウチらがそんなん勉強せなアカンの?」

「ニーズに応えるためだ。うつくしさを磨きたい人にたくましくなるポロックを売るわけにはいかないだろう? どのポロックが何を伸ばすか、色々実験しながら考えていこう。余ったポロックは売り物にすればいい」

「実験といいますと?」

「まぁ色々あるが……」

 

 まずはポロックの性能がどうやって決まっているのか、それを俺は知らない。だからそれを見極める必要がある。

 

 味と性格の相関はアカサビやシスイの協力ですぐに判明した。これもやはり戦闘能力の時と同じく1.1倍、0.9倍になるようだ。切り捨てではなく四捨五入するところだけ違った。

 

できあがるポロックの種類はどうやら4つのきのみの種類で入れた瞬間に決定しているようだ。また同じ種類のきのみを入れるのはよくないようだった。

 

 なめらかさもきのみで固定するようでブレンドの成績とは無関係だった。

 

 わからないのはブレンドの成績との相関だ。×をわざと大量にしたりしてもあまりかわらない。もしかすると〇の数などはあまり規則とは関係ないのかも。

 

「……この最高速度っていうのは関係ないの?」

「それか!?」

 

 チアキの言葉で最高速度に注目すると見事な比例関係が発見された。世の中の定理・法則ってこうやって見つかっていくんだろうか。

 

 ポロックの色と味、性格の対応を表にし、ポロックのパラメーターの法則などもまとめてレポートにしてみた。あとはポロックのレシピを増やしていくだけだ。これは別でまとめていこう。しかしどこにでもあるようなきのみでは限界が見えてきた。

 

「ちょっと休憩や。つかれた」

「さすがに今日は頑張り過ぎね」

「そうね」

 

 全員で一息ついていると誰かに服を引っ張られた。

 

「レイン」

「なんだ?」

「はいこれ」

 

 みゅーちゃんか。手渡されたのはポロックだ。マシンからは1回で4つ出てくる。みゅーが持ってるのも4つだった。

 

「うえっ!?」

「なんや気色悪い声だして」

「いや、これみろ!!」

「それがどうかしたん?」

 

 バカ! こいつわかんねぇのか! そうだ俺以外わかんねぇんだった!! でもこれめちゃくちゃレベル高いぞ!! 

 

「何使った!?」

「クラボ、カゴ、モモン、チーゴ」

 

 最初の4つじゃん! 一番弱いはずだろ!? 俺達は最高速度100に乗せるので精一杯でレベルはマックス12だ。みゅーのポロックは……

 

 みどりポロック レベル23 なめらかさ21 にがい23

 

 ほぼ倍じゃん! しかもこれは単純に速さが倍というわけではない。実際はもっと厳しいことはすでにわかっている。このレベルだと最高速度はだいたい……500!? 5倍じゃん!?

 

「よう見たらなんかうまそうやん。1コいただき♪」

「あ、バカ! それ最高速度500で回したスーパーポロックだぞ!!」

「ゴホッ!? 500!? ウソつけ!」

「マジだバカ!! みゅー、いくつだった?」

「んー、たしか503だったかな」

 

 その場の全員があっけにとられていた。

 

「よし! 俺達は自動ポロックでレシピを増やして、スーパーポロックはみゅーに任せよう!」

「賛成!」

「ねぇ、その技術を教えて貰えば私達も……」

 

 チアキの言葉にすかさずみゅーが反応した。

 

「ダメ! 見たらみゅーはしてあげない」

「ならダメだ! やってるところを覗くのは禁止! 覗こうとしたらもうみゅーに作らせるのもやめる!」

「どうしてよ! 隠す意味ないじゃない!」

「あんた……ずっとその子の言いなりやな。弱みでも握られてんの?」

「嫌がらせで言ってるんじゃない。本当にダメだ! みゅーは特別なんだよ」

 

 ポロックは自動で回せば良くなったのでその間に値段の設定について話し合った。

 

「たっか!?」

「外道ね……」

 

 パラメーターを数値化して視れるので俺が商品を識別してランクを作り高ランクになるにつれて急激に値段が上がるように設定した。

 

「ザロクやタポルを使ってるんだから当たり前だろ? しかもレベル70だぞ? おそらく今ホウエン地方にこれ以上のポロックは出回っていないはずだ」

 

 まだマトマよりも後ろのナンバーのきのみは使ってないからな。シーヤとかチイラとかそういうのもいつか欲しい。

 

「どうせリゾートの金持ち連中はいくらでも買ってくれるからな。ポロックが4つできることを踏まえるとちょうど原価の20倍ぐらいか。かなりもうかるな」

「鬼ね」

「横に説明を添えてこのポロック3つでコンテストの最高評価ゲットって書いとけ。本当にマスターランクでも通用するから。もちろん演技が通用するかは別だけど」

「でもそう考えるとすごいアイテムやな。ノーマルとかやったらポロックだけあれば素人でも優勝連発やん」

「実際そうだ。コンディションだけでノーマルは上がれる。初心者にこれを買う金はないだろうが、金持ちがコンテストにはまってくれる可能性はある。そうなればコンテストは壮絶なマネーゲームになりポロック事業は俺らの1人勝ちだ」

「待ってください! それは賛成できません!」

「え」

 

 突然チハルさんが猛反対してきた。なぜ?

 

「それだと私達がいたずらに競争を煽っているようになって反感を買います! それに私はもうけを出すことよりも多くの人にきのみの良さを広めることが大事なんです! お金のない人は見捨てるようなやり方には反対です!」

「そうや! 現実が世知辛くても理想を捨てたらおしまいや!」

「そーだそーだ」

「でも、仕方ないだろ? これが最善だ」

「レインさん、最初に私の夢を応援したいと言ってくれましたよね? ウソだったんですか?」

「んみゅ? ウソって言った? レインまたウソ」

「え?! なんでみゅーちゃんが?!」

「別に。きゅーけーなの」

 

 めちゃくちゃ旗色が悪い。みゅーちゃん、絶対タイミングを見計らってるな。

 

「もちろんあの時のことは覚えているけど……じゃあどうすれば?」

「初心者の人だけ割引しましょう! ご新規価格です!」

「……割引か。まぁ悪くはない。しかし初心者っていうのはどうやって線引きする?」

「コンテストパスを持ってるノーマルランクの人でいいやん」

「それだとここのポロックを安く買うためにコンテストパスだけ発行する奴が出てくるな。そうなるとコンテスト会場に迷惑がかかる」

「うーん」

「大会への出場経験アリとかにすればちゃんとコンテストの盛り上げにも貢献できるし、1回安く買うためだけにそこまでするやつも減るだろう」

「なるほど……そういうのはよく頭が回るわね」

「お前ほどじゃないけどな」

 

 チアキめ、言ってくれる。

 

「じゃあイベントも初心者には安くしましょう! いいですよね、レインさん?」

「いや、それは最初からタダにしようと思っている」

「「ええっ!?」」

「天変地異!?」

「槍が降って来るで!」

「あなた達失礼よ……でもどうして?」

 

 こいつら本当に失礼だが無視して話を続けた。

 

「呼び込みのためにするのに金取ったらこなくなって意味ないだろう。たまには利益の還元もしないとな。それに、人間苦しい時ほど助けられた恩は忘れないものだ。伸び悩んでる新人を本気で育成してこの店を贔屓にさせる作戦だ。サン・トウカからスターを輩出すればブランドもできてくる」

 

 継続的に店にこさせるのは難しく思えるが実はそんなことはない。たしかにゲームではコンディションは一度上がれば下がることはない。だがここではコンディションや毛つやはある程度時間が経つと効果が切れて下がっていくらしい。だから現役であれば永久にポロックは必要になる。実際みんなポロックを食べ続けているのはそれが理由だ。

 

「教えるのはブレンダーの使い方?」

「あとはうつくしさなどの部門ごとに必要なきのみなどの知識だ。さっき配ったレポート、あれをもう少しアレンジして見やすくしたやつを配ろうと思っている」

「あれは便利やったな。なんか急に太っ腹やけど、やっぱおたくのみゅーちゃんの目が光っとると悪さできへんねんな」

「余計なお世話だ! ただし、当然だがポロックのレシピは門外不出だ。それはわかってるな?」

「当たり前や。ていうかこんな詳細なデータ取れてるのウチらだけやろ? これ相当すごいんちゃう?」

「お金には代えられない価値がありますね。でもどうしてレインさんはこんなにはっきりとわかるんですか?」

「ん? そりゃまぁ俺はポロックマスターだからなぁ。あはははははははは!!」

「みゅーちゃん呼ぶで?」

「それはやめろ」

 

 ポロック作ってるはずなのにたまにこっちに戻って来るからシャレにならん。今は作業に戻っている。

 

「そういや、イベントで練習して作ってもらったポロックはどうすんの?」

「プレゼントすればいい。イベント用に別できのみを栽培しておいてくれ。それで味を締めれば絶対もっとほしくなるはずだ」

「人がいいんかわるいんか……」

「これで全部?」

「あとは渋いポロックには工夫をしよう。これだけ値段もあげることにしようか」

「え? なんで?」

「渋いポロックにはコンテスト以外にも使い道がある。実はミロカロスの進化にうつくしさのコンディションがかかわっているんだ」

「本当ですか?」

「なんでそんなことわかるのよ? ミロカロスなんて狙って進化させれたトレーナーなんていないのよ? でたらめ言ってるならあの子呼ぶわよ」

「あのさぁ……みゅーちゃんを最終兵器みたいに扱うのやめない? 進化条件についてはもう学会でも認められてる。すでに成功例があるからな。そしてなぜそれを知っているかというと発見したのが俺だからだ」

「え……?」

「本当に呼ぶわよ?」

「じゃあ呼べよ! これは本当だからな! これで少しは俺のことを尊敬しろ!」

「金にがめついだけと違うかったんか」

「あんたますます何者なのよ」

「……」

 

 チハルさんは無言だ。本当に言ってないんだな。別に俺としては伝わっていても大きな問題はない。口止めしたのはどれぐらい口が堅いか試しただけだ。軽い口約束だったのに……かなり信用できるな。

 

「ミロカロス専用のコーナーも作っていいだろう。基本的にミロカロスはマックスのコンディションのうち7割ほどで進化するようだ。コンディションの上下は素人目には判断しにくいがミロカロスを介すると目に見えて判断できるので信憑性も増す。棚にあるポロックの数値が170以上になったら進化だ」

 

 研究データを取り寄せて調べて計算した結果だいたいマックスが255なのがさっきわかった。なぜ計算できたかと言うと自動ブレンダーで作ったポロックを使用していたからだ。

 

「イベントは月1、リニューアルオープンの今日を記念日としてこの日に毎月すればいい」

「つまり次は1ヵ月後ね」

「そのときは俺も帰って来て、高級ポロックの補充も行うことにしよう。ポロックの量産はできないが、数量限定の方がかえって売れるかもしれないし」

「本来こんなん狙って作れるもんちゃうし、いっぱいある方が変かもしれんしな」

「あとは私達に任せなさい」

「しっかり頑張ります」

「頼んだよ。あっ! 帳簿はちゃんとつけとけよ? いちいち俺がチェックしたりしないが、不正があればすぐにわかるからな! ……みゅーが」

「他力本願やな。ま、あんたと違うしそんなせこいことせんって」

「あなたがせこいことばかり考えてるから周りの人間も疑わしく思えるのよ。チハルねーさんがそんなことするわけないでしょ」

「ちゃんと約束は守ります」

「……ならいい。今日はとりあえずギリギリまでポロックを作っておいて、いくつかは予備として貯蓄しておいてくれ。あとCM撮影をこの店でするからテレビの人がきたら頑張れよ」

「え!? まだ撮影してないん!?」

「話が決まったのが先日だし、ここならいつもガラガラだから問題ないだろ? お前らは顔もスタイルもいいし、男の客も増えるはずだ」

「ま、まぁそこまでいわれたらウチが出たってもええけど」

「仕方ないわね」

「私なんかで大丈夫かしら」

 

 チハルさん、あんたが1番人気出るよ、絶対。

 

「撮影のことも含めて準備しておいてくれ」

「えーお洋服あったかしら」

「化粧化粧……」

 

 なるようになるだろう。俺は知らん!

 




きのみブレンダーもちゃんと数値化できるので今回は研究回
みゅーちゃんは全てにおいて万能です

話に関係ないですが、新しいスタイルの新規事業を立ち上げるために
 社長と交渉して
 値段設定決めて
 売り方も考えて
 広告バラ撒いて
 イベントやって……
という一連の流れが最近の自分で笑ってます。
これ書いてたときは全くこんなことしてなかったのに……
頭の中で想像してたことが現実になってしまった()
やっぱりエスパーの力ってホンマにあるんやなって
自分が何することになるかなんてわからんもんですね

完全に新しいこと始めようとすると手本がないから本当に大変
軌道に乗ったらラクなんですけどね
とんでもない事件が起きたり、お助けキャラが出てきたり、
イベントだらけで漫画みたいな毎日でそれはそれで楽しいんですけどね
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