「0.ぼうけんの じゅんびを しよう」
の説明を参照してください(丸投げ)
「とりあえずやっと一息つけたし、ここらでそろそろポケモンの育成の方もやっておかないとな。ブルー、お前タマゴから生まれたソーナンスが増えただろう? そいつを強くしてやるから、まずは1回全部出してみろ」
「ソーちゃんね。わかったわ。使える技とかも教えて」
「そうだな。戦い方が特殊だし、その辺も教えておこう」
ヤマブキの隣のゲームにはない町でポケセンに寄って努力値振りをすることにした。ブルーのポケモン全員勢ぞろいだ。
俺のポケモンの方はちゃんと振り終わって技の習得も必要な分は出そろっている。ブルーの方さえやれば終了だな。
◆
フシギバナ Lv37 ひかえめ 140-62-73-123-87-72 H31C27 HC振り
ピジョット Lv36 ようき 114-95-67-54-60-121 A29S27 AS振り
ソーナンス Lv27 しんちょう147-26-61-019-67-29 H29B31D31 BD振り
レアコイル Lv32 れいせい 104-47-69-122-58-48 H31C31D27 HC振り
ラプラス Lv37 おだやか 177-68-75-79-121-59 H31B29C30D31S27 HD振り
(※実数値、個体値、努力値振りの順)
これで完了。改めて並べて見ても素晴らしい。本当に野生だったとは思えない。
全体的にパーティのバランスも申し分ないし、レベルも高い。特殊に偏り気味なのが気になるが、最後で補完できればそこまで気にはならないだろう。耐久力が全体的に高いからシルフでもなんとかやっていけたんだろうな。
努力値の配分の意図をブルーに教えることはしていない。あくまでどこを伸ばしたということだけを伝えている。それで十分だろうし。
「なんかラーちゃん達も改めて見ると以前とは見違える程強くなったわね。全然違う。……その分借金もいっぱい増えたけど。今かなりそのアイテム使わなかった? この前ラーちゃん達に使ったのと合わせたら100以上使ってない?」
「150ぐらい使ったな」
「150万……これじゃ借金だけでシルフの報酬全部なくなっちゃう!」
「ラーッッ!」
「なんかラプラスにめっちゃ睨まれてるが、別にぼったくろうとしてやってるんじゃないぞ? お前も耐久力がかなり上がっただろ?……借金は出世払いでいいって約束だから今は払わなくていいし、無理やり取り立てたりもしないから」
ホントに俺はこのラプラスに嫌われているな。なんでなんだ。完全に悪人認定されている。
「あ、ごめんね。やっぱりロケット団のせいで人見知りするみたいで、なんかシショーのことどうしても信用できないのよ。許してね?」
「別にいいが、本当にそれだけが理由か? この前はけっこう懐いたと思ったのにまた嫌われている。意味もなく警戒している感じでもないしなぁ」
「あはは……(グレンちゃん達のおかげで信用しかけたのに、ナツメさんのとこであんなことするからよ! エスパーまで泣かせるからわたしも危ないって怒ってその後大変だったのよ! あの時全部見られていたのになんにも知らないでもう!)」
「まぁいいや。全員どう強くしたかは説明したし、ソーナンスもさっき教えた戦い方は理解できたな?」
「わかったけど、カウンターとミラーコートの使い分けなんてわたしにはやっぱり難しいわ。他の人はどうやっているの?」
「どうせカウンターばっかり使うとかして適当にごまかしているんだろ。難しいのは最初からわかっていたんだからいまさら文句を言うな」
「わかったわよ。あ、それとさ、やっぱりまだそのマックスアップとかの使い方教えてくれないの? シショーがいないとまともに育てられないじゃない」
「そんなこといっても、ポケモンごとに違うものを全て教えられるわけもないだろ」
「ホントに? なんか方法があるんじゃないの、ホントはさぁ? あーあ、こんなことならわたし達が尋問された時みたいにナツメさんにホントのこと言ってるかどうか見てもらえば良かったなぁ」
「……まさか、あの時すぐ終わるって言っていたのはナツメが真偽を見たからなのか」
「そうなのよ。ヤマブキではナツメさんが裁判長みたいになってるんだって。だからあんな性格でもやっていけてるみたい」
「たしかにこれ以上の適任はいないな」
今ヤマブキの闇を見た。ナツメの気分次第で有罪無罪が自由に決まるなんて暴走したら恐ろしいことになるだろ。無茶苦茶なところだな、ここは。ヤマブキといい、タマムシといい、これが国の中心だっていうのだからこの国も闇が深い。
「ねぇ、それじゃあやっと次の町へ行くの? 次はどこ? たしか前はセキチクに行くとか言ってたっけ」
「ハナダで先の話をしたことを覚えていたのか。ここから南東に向かってサイレンスブリッジを通りながらそこに向かう。まぁそうだな、けづくろいが終わったら出発するか」
本来はシオンタウンを経由していくところだがあの町にはもう用もないし、この世界ではゲームにはない道もあるのだからナナメに突っ切った方が近道できる。
「えー、早く行きましょうよ」
「ダメ。こいつらずっと楽しみにしてるんだからナシにしたらかわいそうだろ」
これが1番の楽しみなんだから最優先に決まっている。ブルーを待たせてグレンの毛並みを見ていると、ブルーの方もボールから出したままにしていたポケモンが騒がしくなってきた。
「ブルー、何やってるんだ?」
「あ、いや……なんかこの子達もそれが羨ましいみたいなの。シショーがけづくろいしてるところなんてこの子達初めて見るから。……良かったら、シショーがわたしのポケモン達もけづくろいしてあげてくれない?」
「……かわいいポケモンを自分でキレイにしてあげよう、とは思わないのか」
「できたら最初からやってるわよ! シショーが特別なのよ。見ただけでなんでもわかったり、こんなに上手くけづくろいできたり、絶対本職はブリーダーでしょ!」
言われてみればたしかにブリーダーの方が合ってそうだ。ポケモンのことは見ただけで誰よりよくわかるし、こういう世話とかもすっかり手馴れてきた。だが、育てるのが仕事なんだからトレーナーもブリーダーと本来そんなに変わらないはず。というかそのふたつの定義ってなんなんだ? 明確な境界ってあるのか? 今度調べてみようかな。
「じゃ、トレーナーのシショーはやめようかなー」
「ぐ、いじわる!……ねぇ、けづくろいしてあげてよ。……そしたらラーちゃんも警戒を解いてくれるかもよ」
こいつ、最後だけ小声で俺だけに聞こえるように言いやがった! 最初からこれが狙いか!
「断る、と言ったら?」
「ラーちゃんにシショーの悪行の数々を全部教える。わたしいっぱい知ってるもんねー」
「げ、外道!」
「えへ♪ シショーには敵わないわよ」
いい性格しているな、こいつは。ブルーってこんな性格だったか? いつからこんな風に変わったんだ?……なんとなく自業自得って言葉が浮かんだ。俺の影響か……。仕方ない。結局合わせて9体全てやることになった。
「はぁー、やっと終わった。今回だけだからな」
「わかってるって。ありがとシショー!」
「ったく調子の良い奴」
「シショーはホントは優しいもん。絶対頼めばやってくれると思ってたわ。ね、ラーちゃん?」
「ラー」
乗せられているのはわかっているが、本当に嬉しそうにしてるラプラスを見たら良かったと思ってしまうのは単純過ぎるんだろうか。でも本当にラプラスが1番けづくろいを喜んでいて懐いてくれた気がする。なぜか確信が持てた。
◆
「さ、次の町目指してどんどん進んでいくわよ!」
旅を続けて数日。また自転車なしの歩きに戻っていたがレベルを上げながら順調に進んでいた。水辺だけあってブルーのポケモンが大活躍。くさタイプにでんきタイプ、それにちょすい持ちもいるのでまさに無双していた。その上俺の方も釣り名人から“すごいつりざお“をもらえて上機嫌、言うことなしだった。
「どんどんレベルが上がるわね」
「どんどんポケモンが釣れるな。今度こそいいコイキングが来るぞ!」
「……ねぇ、シショーってホントにコイキングの大きさ比べが好きよね。そんなことして何が面白いのよ」
「アホ! 大きさ比べじゃないっ! これは強い奴が来るのを待っているんだ。進化したらギャラドスになるからな」
「そんなの初めて聞いたわよ?」
前に言わなかったっけ? そういや前に釣りをした時は……。
「そういえば前にシショーと水辺に来た時って……」
ドオオオーーン!
「「また来た!!」」
俺とブルーの言葉が契機になったのか、また例の水ポケモンが出て来た。
「まだ捕まってなかったの!?」
「それより、なんでクチバからこんなに離れたところで現れるんだ!?」
ドバアアァァンッッッ!
間一髪最初の攻撃は躱した。一度見ているのは大きいな。
「こうなったら仕方ない……」
「え、何かいい策とか秘密兵器とかがあるの?!」
「とにかく走れえぇっ!」
「だよねえぇっ!」
とにかく全速力で水柱から逃げた。後ろを振り返ると、足場になっている木のブリッジをどんどん破壊しながら水柱が自分達の方へ近づいていた。消える足場のスクロール面でミス即ゲームオーバーとか最悪だ。完全にブリッジの上で孤立。後ろは足場を壊しながら近づく水柱。なぜか周りには人影が全然ない。違和感はあるが今は逃げるので精いっぱいだ。
「だんだん追いつかれてる。どうするのっ!」
「ポケモンを出せ! ピジョットに乗れ!」
「その手があったわ!」
俺もグレンに乗って一気に加速。これで突き放したかと思いきや向こうもスピードアップしていた。どういうことだ? 最初はわざとゆっくり来ていたのか?
「うそぉっっ!? なんで追いついてるのよっ!!」
「ブルー危ない!」
「え? キャアアッッ!?」
いきなりどこからか“れいとうビーム”が飛び出してピジョットに直撃。ブルーが落ちたがユーレイを出して受け止めさせた。
「た、助かった……戻ってピーちゃん」
「乗れ!」
ブルーも乗せてグレンに頑張ってもらうがスピードは落ちてしまった。それに後ろから攻撃も飛んでくるようになって来ていよいよきつくなってきた。
攻撃が来たのでサーチもしてみたがやはり引っかからない。以前より探知範囲は伸びているはずなのに。このブリッジゾーンを抜けるまでまだ距離があるし、どうする?
「ラー!(ブルー、私に乗って!)」
自己判断でラプラスが出て来た。これはありがたい。
「ラーちゃん!? シショーッ!!」
「わかった」
掛け声だけで二手に別れた。
「ブルー、お前は先に1人で陸へ行け。おそらく狙いは俺だ。お前は逃げられる。
「ラー」
「ちょっと、ラーちゃんどこ行くの! シショーも何言ってるの! ダメよ!」
「よし、お前はそっちから逃げろ。先にセキチクへ向かえ」
「えっ!? なんでよ、シショーは!? 一緒に来てよ!!」
「黙って早く行け! お前がいても足手まといだ!」
「そんなっ……!」
「ユーレイ、ブルーに攻撃」
「キャッ! なんで!?」
「早く離れないとお前から倒す!」
「……絶対に後から来てよ!」
……ようやく行ったな。ここからはもう完全に離脱できただろう。あとはこいつと一騎打ちか。
――やっと2人っきり――
この感覚、テレパシーか? やっぱり前と同じ。一部のポケモンはやはりこういうことができるようだな。あのラプラスにできなかったことを考えると、相手は相当知能が高いのかもしれない。そういえば水柱は止まった。俺と話をしたいということか?
――そんなにあの子が大事なの?――
「……なんのことだ?」
予想通りテレパシーが来たな。これは脅しのつもりか? さすがにブルーを意図的に逃がしたのはバレているのか。会話を聞かれた? いや、近くにはいないはずなのだが……。
――言いたくないなら別にいいの。今は2人だけ……一緒に遊んで――
「お生憎様。お前みたいな得体の知れない奴に構っている暇はない」
――遊んでっ、一緒に遊んでっ――
「ッチ! まるで子供だな。そんなに遊びたきゃ1人で遊んでろ! こっちまで巻き添えにするな!」
――なんでなの、なんで? 早く来てよ、私のハウス――
ハウス……だと? その言葉どこかで聞いた気が……
――おいで、私のハウスに……早くおいで――
ドドドォォーーッ!
水柱がまた来た! 考えるのは後か。先になんとか陸まで逃げないとな。サシなら逃げる手はいくらでもある。こっちだって前回やられた後何もしていなかったわけじゃねぇ!
「秘技、乱れピッピ! 煙幕添え!」
――!!――
今のうちだ! 念のために用意しといて良かった。大量に持っていた逃走グッズをふんだんに使い、這う這うの体でなんとか陸まで逃げ切った。備えあればってやつだな。命拾いだ。
「ここまでくればもう安全か」
どっと疲れが出て座り込んでいると、不意に頭上からブルーの声が聞こえた。ピジョットに乗ってこっちに手を振っている。なんで俺の居場所がわかったんだ?
「おーい、シショー無事だったのね!」
「お前、なんでここに?」
「……ごめんなさい、やっぱりシショーが気になって戻っちゃったの。そしたらいっぱい人形が落ちていたから後を辿って……」
「バカ! そんなことしてあれと鉢合わせたらどうするんだ!」
「……死んじゃうと思ったんだから、仕方ないじゃないっ」
前がああだっただけにそう言われるとなぁ。本気で心配していることも伝わってくる。けれど、強くは言いにくいがここでしっかりケジメをつけておかないとまた危ないことになる。言い方に気を付けて話をつけるしかないな。
「そうだな……心配してくれたのに、怒ってしまってごめんな」
「シショー?」
「ありがとう、ブルー。それと足手まといだなんて言って悪かった。忘れてくれ」
「そんな、いいのよ。あのときは切羽詰まってたし、シショーの判断が正しかったと思う」
ブルーも落ち着いてくれたな。あんな見下すようなことはもう言いたくない。ブルーが気遣ってくれた一言で救われた気持ちだ。
「サンキュー。でも、今度からは何かあったらお前はすぐに逃げろ。俺が逃げろと言えば俺には構わずに遠くへ行け。いいな?」
「ダメよ! もう1人で危ないことはしないで! 大事な人を失いたくない!」
「いざとなったら誰かが危険を背負うしかない。なら俺の方が生き残る可能性は高い。……だからいいな? シショーっていうのは弟子を守る義務があるんだよ」
有無を言わせず念を押した。俺が守れる命には限りがある。自分とブルー、どちらか、となればブルーを助けるつもりだ。もちろん2人とも助かる可能性があるうちは微塵も自分の命を諦めるつもりはないが。
「イヤだけど、わかったわ。その代わり、絶対にわたしのところに戻ってきてよ!」
「当たり前だろ。じゃ、先を急ぐぞ。この辺りも何が起こるかわからない。それに今度からは水辺には注意しないとな。ついでに今度お前にもピッピにんぎょうとかポケじゃらしの使い方も教えておいてやろう。何が起こるかわからないし」
なんとか逃げ切れはしたがしょせんは問題の先延ばしに過ぎない。なぜ俺達が、いや、俺が狙われているのか。なぜいつも
水ポケモンであんなことができるとすれば、シードラゴンのラプラスか、伝説級ならスイクンか、水タイプじゃないがルギア。
ルギアはないだろうし、前ふたつのどっちかという気がする。現れるのは
「ねぇシショー。あの襲ってくるやつがどんなポケモンか予測できないの?」
ブルーも同じことを考えていたらしいな。ちょうどいいから試してみるか。
「カントーで見かけ得るポケモンであんなことができるとしたらラプラスかスイクンといったところだろうな」
「え、ラプラス!?」
「なぁ、1回ラプラスに何か感じなかったか聞いてくれないか?」
「そうね。外に出ていたし、もしかしたら何かわかるかも」
すぐにボールから出してブルーがラプラスに聞いてみたが、いきなり大声を上げて驚いた。やっぱりラプラスだったのか?
「え、いや、その、同族の気配はなかったって。わたし、てっきりラプラスの仕業とばかり思ってたから」
「そうか。でもスイクンは考えにくいしなぁ。こうなるとカイリューか、アホほど強いギャラドスとかもありえるのか」
「そ、そうよ、水ポケモンじゃないかもしれないわよ!」
「……なんで急にそんな大声で言うんだ?」
「え、なんとなくそんな気がして」
なんかブルーの態度が怪しいな。こんなことは今に始まったことでもないし気にしても仕方ないが。
「あ、お前らトレーナーだな、おれと勝負しろっ」
「次は私よ」
急に話に割り込んできたのはタンパンとミニスカか。もうトレーナー地帯に入っていたようだな。
「げ、いつのまにかトレーナーに囲まれてる」
「そういや説明しとくのを忘れてた。さっきまでは人影がなくて失念していたが、ここら一帯はトレーナーだらけの地獄ロード。レベル上げにはもってこいだろ? そのためにこの道をわざと選んだ。まぁ釣りのためもあるが」
「聞いてないわよっ! 今からこの数を相手にするの!? いっつもいっつも事前通達が遅過ぎなのよ、シショーはっ!」
とはいっても、もうロックオンされているし戦うしかない。
「トレーナーならいついかなる時も勝負の準備はできているはずだぜ。さあ、おれと勝負しろ!」
「私達から逃げられるとは思わないでね」
その発言は以前身をもって恐ろしさを味わったからシャレにならない。底なしに追いかけてくるからな。
「こうなりゃ腹決めてバトルするしかないんじゃないか? ちゃんとピジョットも回復させてからこっちに来たみたいだし、ブルーの方も意外と余裕あるだろ?」
「わかったわよ。こいつら全員ボコボコにしてやるわ!」
終わりのないバトルが今始まる!
全体的に個体値が都合よすぎですね
これには種族値に個体値やらが引っ張られるという裏設定があります
確率で言うと、個体値は2Vで1/1024つまり約「せんぶんのいち」
五連麻痺の屈辱とか三連流星外しの絶望と同じぐらいです(どっかで見たようなフレーズ)
6Vは約「10おくぶんのいち」
もし会ったら奇跡通り越してますね