ここはどこ? じぶんはなにをしていたんだっけ? きづいたらしらないところにいる。まわりはまっくらでなにもみえない。なにもわからない
ふと、とおくにひかりがみえた。そこになにかある。とおくにだれかいる。みおぼえがあるような、ないような。だれだっけ……。だんだんまわりのけしきがかわる。どこかのやまみちのようだ。ぼんやりしただれかはくっきりとおんなのこのすがたにかわった。
「わたしはブルー。マサラ出身で、今年トレーナーになったばかりなの」
トレーナー? トレーナーってなんだっけ? でも、ブルーというなまえはどっかできいたきがするな……
くびをかしげるとまわりのけしきもかわった。まちのなかにいるようだ。
「あなたについていくしかないってはっきりわかったの! だからわたしを弟子にして!」
「お願いシショー、わたしも一緒につれていって!」
でし? シショー? そのままかってにいっしょについてきて……ストーカーみたい。ストーカーというにはすがたがかわいすぎるけど。
「もう死んでも助けるなんて言わないで。ずっと一緒に……そばにいてほしいから」
またけしきがかわった。こんどはじぶんがしたにいる。おんなのこのこえはふるえている。こんなにしんぱいそうなこえで、だれにいっているんだろう? なみだもかれてしまったような、なきくれたひょうじょう。とてもつよいおもいをかんじる。
「今の言葉、絶対忘れないから、絶対忘れちゃダメだからね!」
リンゴみたいにまっかなかお。うれしさをこらえきれていないけど、どこかせつなそうにもみえるあまずっぱいひょうじょう。はずかしそうにすぐにかけだしてしまったけど、きっとそのあいてのことをにくからずおもっているんだろうな。
「わたしがどっか行っちゃって、ものすごく遠い、たとえば地球の反対側とかに行っちゃっても、わたしのこと見つけられるの?」
そんなとおくまでいくことなんてあるのかなぁ? そういえば、じぶんもだれかとこんなことをやくそくしていたようなきがする。
「シショー……レイン……さよなら」
レイン……じぶんの……じぶんできめたなまえ? じゃあじぶんがシショー? ずっとあのこがよんでいるのは……。
うかんではしずみ、つぎつぎとかわりゆくけしき。それがとうとつにぷつりときえて、またくらいばしょにもどった。でもしだいにほんのりとあおいひかりがさしこんで、どこかのじっけんじょうのようなばしょにかわった。
「みゅみゅみゅ。みゅーとレインは必ずひかれあう。逃れることはできないの」
きこえたのはさっきまでとはべつのこえ。あおいひかりのおくにだれかいる。からだのおくまでいぬかれるようなかんかく。いったいだれ?……あんまりみていないきもするし……じつはなんどもみていたきもする……。
よくおもいだそうとじっとかおをみる。そのだれかはうすくえみをうかべている。めずらしいあおいかみ。ととのったかおだち。しんぴてきなオーラ。めもとは……ふと、そのだれかとめがあった。せつな、あしもとがくずれおち、じぶんというものがそのまなざしのおくにひきずりこまれた!
――面白いトレーナー、見ぃつけた――
――おいで、もっと遊んで――
――遊んでっ、一緒に遊んでっ――
――みつけたの――
いろんなこえがきこえる。それもくりかえしなんどもなんども。あたまのなかにちょくせつひびくようなこえ。はんきょうしてかさなりあいもうわけがわからなくなる。このこえはなんなんだ……。そのこえはいきなりピタリとやんだ。
――おいで、私のハウスに――
ゾクリと寒気のするような声。絶対に逃がさないという強い意志と執念を感じる。まるで自分の魂と共鳴するかのような特別な声。
……これだけは忘れない。はっきりと覚えて、いや、刻み込まれている! 今、ようやく思い出した。全身を“10まんボルト”が貫いたような衝撃と共にあの記憶が蘇る!
あの青い髪にピンクのワンピース姿。ぼやけた輪郭は、どこか“ミュウ”の姿にも見える。紛れもない。あれはそう、俺のこの世界での始まりの日、その最初に見た姿。あれこそがミュウそのものだったのだ。
全てあいつから始まっていたんだ。求むべき答えはあいつが握っているはず。俺はあいつから取り返さなくてはならない。
そして、俺は探しに行かないといけない。ブルーとは確かに約束した。必ず見つけると約束した。……どんなに遠くに離れていても。
「おいで、私のハウスに……早くおいで」
「ダメよ! もう1人で危ないことはしないで! 大事な人を失いたくない!」
それまでぼんやりとしていた意識が徐々にクリアになり、目の前に大きな2つの道が現れた。その先にはさっきの声の主が俺を呼んでいた。
別々の方向に分岐した道。青い髪を靡かせる輪郭のぼやけた少女が手招きする方か、あるいはそれを引き留めようとしている白い帽子の子がいる方か。もう意識は完全に覚醒した。選ぶべき道は俺が決めるんだ。
「ごめんブルー。また心配かけるだろうけど、俺はこっちの道を行くよ」
「どうしてなの? そっちに行ったらまた危ない目に遭うかもしれない。もしかしたら死んでしまうかもしれない。しょせんわたしは赤の他人……なのになんでそこまでするの?」
「約束は必ず守る。それに、俺がいなかったら本当は寂しがりで泣き虫なお前のことだから、きっと怖くて泣きじゃくっているだろうし、助けに行ってやらないとな」
「そう。本当にそれで後悔はないのね」
「当たり前だ」
「……ありがとう。わたしも頑張るから、待ってるから、だから……シショーも……早く……助けに来て!!」
シャボン玉が割れたかのようにパンと視界が途切れ、今しがた見ていたものが幻のように儚く消えた。そして夢の中のまどろみから意識が覚醒した。
◆
「はっ!? ここはっ……ブルーは!?」
目が覚めるとそこは屋敷の地下。俺が最後に倒れた場所。ブルーはもういない。
そうだ。俺は負けた。負けて全て失った。絶対に負けてはいけない戦いだった。ブルーはもう帰ってこない。どうしてこんなことになったんだ。あの時ああしてれば。あの時早く気づいていれば。悔やんでも悔やみきれない。俺は初めてバトルに負けてしまった。
「ガウ!」
「グレン! お前ら、もう大丈夫なのか? 傷は?」
驚くことにグレン達の傷は癒えている。もしかしてかなり長いこと眠っていたのか。俺も直に攻撃を受けたし、精神的にもここ最近限界だった。仕方ないか。
しばらくは喪失感と虚脱感で茫然として立ち上がる気力も湧かなかったが、不意にある言葉を思いだした。
――必ず見つけてやるよ。……どんなに遠くに離れていても――
ブルーと交わした約束。なぜかついさっきのことのようにハッキリと思い出せる。たとえ地球の反対側に行こうとも、必ず見つけると言った。確かに俺はそう言ったんだ。なら、それは守らないといけない。絶対にウソにはしない。
……俺は長い夢を見ていた気がする。記憶がボンヤリとしていてもうハッキリと思い出すことはできない。ただ、それでもしっかりと刻み込まれている感情もある。
夢に呼ばれて……俺はあの日あの夢に呼ばれてここに来てしまった。あのときに見たもの……ミュウこそが、俺が倒すべき敵。俺から何もかも奪い去った張本人。ならば俺はミュウから全ての答えを聞きださなければいけない。どんな手段を使ってでも、必ず……!
そのためには休む暇はない。頭を動かせ! 思考を続けろ! 今俺は何をすべきか、とにかく考えなければ!
そうだ、思い出せ。あの時ミュウはなんと言った? あいつは故郷で待つと言った。奴の故郷……ギアナ! そこにブルーもいる。なら早く行って助けないと。
このまま終わっていいはずがない。まだ終わっちゃいないんだ! なら、もう一度立ち上がれば勝てるチャンスはある。
ギアナと言えば地球の裏側。まさか本当に地球の裏側に行くことになるなんてなぁ。さて、どうやって行く? まず足になるものが必要だ。船を用意するか? ならばまずはクチバに行くしかないか。
「ガウガ!」
俺が考えをまとめたのを感じ取ったのか、絶妙なタイミングでグレンが俺に声をかけた。そうだ、悔しい思いをしたのは自分だけじゃない。グレン達も燃えているんだ!
「ああ。わかっている。もう立ち止まっている暇はない。グレン、アカサビ、イナズマ、ユーレイ! 全員いいな? これから俺達はブルーを取り返しにギアナへ行く。そして今度こそあのポケモンを倒し、何を企んでいるのか吐かせてやる。もう二度と負けない。絶対に勝つぞ!」
「ッサム!」
「ダーッ!」
「ゲェーン!」
最後にグレンとアイコンタクトを交わして点呼終了! さぁやるぜぇ……!
「よっしゃ! 気合十分! どんな手を使ってでも、あのポケモンだけは許さない。この俺を本気にさせたこと、死ぬほど……いや、死にたくなるほど後悔させてやる」
全員で一致団結して俺達は再び決起した。後は行動あるのみ。所詮野生のポケモンに過ぎないミュウが万全のトレーナー相手に勝つなんて不可能だ。その当たり前のことを徹底的にわからせてやる! 全員ボールにしまってひとまず屋敷から出ることにした。
旅の準備のため屋敷を出た後ポケセンに向かっていると研究員の男に声をかけられた。
「やっと見つけました! もう、ポケモンセンターにもいないし、どっか行っちゃったのかと思ってましたよ。レインさん、ついに実験が成功しそうなんですよ! 歴史的瞬間なんです、ぜひ研究所にきてください!」
実験?……そういえば化石を預けてたんだっけ。忘れていたな。
これは丁度いい。プテラなら空を飛んでギアナにいけるかもしれない。いきなり足を確保できるかも。さっそく研究所についていった。
「おお、来てくれましたね。待ってましたよ! ついに復元が完成しそうなんです。ゆっくり見ていってください。本当に……ここまで来れたのはあなたの協力あってのものです。深く感謝します」
「いえ。じゃあここで見させてもらいます」
総長さんはもう喜びを隠そうともしないではしゃいでいる。ここで失敗なんてことは勘弁してくれよ? 今はもうプテラがいないとマズイって状況に変わってしまったからな。
日付を聞くと、あの敗北から丸1日経っていた。ブルーがあの時の言葉通り本当にジャングルに放り出されているとしたらこうしている間にも危険な目にあっているかもしれない。今この瞬間も俺に助けを求めているかもしれない。もう悠長なことはしてられない。早く行かないと。そしてミュウを必ず倒す。今まで散々好き勝手した分、思い知らせてやる。昔グレン達に内緒で見つけたあの禁じ手で……。
「復元5秒前! 5,4,3,2,1,0!」
プシュー!
煙が上がり、化石を入れたカプセルの中にポケモンのシルエットが浮かびあがった。カプセルはよく見ると屋敷の地下にあったものとそっくりだ。やはりあの場所とつながりはあるんだな。
「おお、この姿! 間違いない、化石ポケモンのプテラだ!」
「現代に確認されているものと同じ姿だな。これは興味深い!」
「実験は成功! これは歴史的快挙だっ!」
全員が実験の成功を喜ぶが、カプセルに異変が起きた。
「ゴオォウオォウ!!」
ピキッ ピキキ……
おいおい、これはかなりマズイんじゃないか? プテラがカプセルに収まりきらずヒビが入っている。
「なっ!? 大変です総長! カプセルにヒビが!」
「バカなっ! あれはイワークが踏んでも壊れないような代物だぞ? そうそう簡単に壊れるようなことあるはずがない!」
しかし俺はアナライズでプテラの能力を視て息を飲んだ。
プテラ Lv40 ようき
個 29-31-20-22-24-31
技 ギガインパクト ……
恐ろしく能力が高い。惚れ惚れする程に。もしかすると能力が高いからこそ化石として残ったのか? これは絶対に仲間にしたい。最速の130族が弱いわけない。
俺がアナライズで分析していると、プテラが狭さに耐えかねたのか暴れだし、そしてまさに今、プテラが“ギガインパクト”を放たんと構えをとった! 攻撃力は決して低くない。この図体でそんな大技使ったらタダでは済まない!
「ヤバイ! 死にたくなかったら全員伏せろ!」
俺が叫んだその次の瞬間、凄まじい衝撃と共にカプセルは砕け散り、プテラは研究所の屋根を突き破って外に飛び出した。辺りは大惨事だ。幸い全員頭を伏せて大ケガしてそうな奴はいない。
「なんてことだ! こんなに凶暴で力の強いプテラは初めて見た! それに通常の個体よりもかなり大きいぞ! あんなのが町に向かったら大騒ぎになる! なんとか止めねば! 誰かポケモンは?!」
「総長っ、お忘れですか?! 予算がないと言って雇ったポケモンの数は削減してる上、我々の手持ちではあんなの相手にできません!」
「これじゃまた研究がパーだ! どうにかできないのか!」
「そういうことなら俺がなんとかする。あれは俺がもらう約束だしな。あんたらは住人の避難誘導を。その間に俺がなんとか人気の少ないところに誘導して仕留める。誰か体力あってここの地理がわかる人、ついてきてくれ」
「わかった。なら私がいく。総長は体力仕事だ、任せてくれ。君達は早く住民を逃がせ!」
全く、金がないのはわかるが容量不足のカプセルといい、ザルな警備といい、こっちの方が心配になる。よく実験が成功できたな。外に出て様子を見ればすでに大変なことになっていた。
プテラは甲高い咆哮を上げながらそこかしこに無差別に“はかいこうせん”を乱れ撃ちし、道路や建物には容赦なく“ギガインパクト”で突っ込んで特大のクレーターを作り家屋は倒壊していた。
当然住民はパニック状態で阿鼻叫喚の大騒動になっていた。突発的なことでまともに対処できる人間も近くにいない。俺がなんとかしないと死人が出るな。
「ユーレイ、まずはおにび」
「ゴオオウ!」
唯一空を飛べるユーレイをいかせるが、なんとプテラは“ちょうはつ”で返してきて補助技を封じられて失敗。やむなく“10まんボルト”を当てにいくが性格補正のあるプテラは圧倒的に素早く、全て躱された。逆に相手の方から“ストーンエッジ”を見事に命中させられ、さらに不運にも急所に当たりユーレイは倒れてしまった。ゴーストタイプの強みは壁抜けで死角から攻撃でき回避も容易であること。なので空中戦は一応できはするが本領を発揮できない。それが如実に表れた形だ。
勢いづいたプテラは人間にも攻撃し始めた。残りの手持ちを全て出して攻撃するが、こっちからの攻撃はグレン達が飛べないこともあり全て簡単に躱され、逆に向こうの攻撃は全方位に的しかないので全て命中し町を襲う。伝説の三鳥とは閉鎖空間でバトルしたからこそ何も苦労はなかったが、人質が大量にいる広い空間だと対空戦はきつい。
「きゃああ! 助けてっ!」
「どうしよ、もうダメだ、食べられる!」
あれは“かみくだく”をする気か! 兄妹らしい子供が今まさにかみ殺されようとしている。おいおい、人間かみ殺す気かよ! 冗談じゃない!
さすがにこんなところでスプラッターな光景は見たくない。すぐに子供達を助けるために指示を飛ばした。
「アカサビ、でんこうせっかで移動してあの子らを助けろ!」
カキンッ!
メタルボディに攻撃が当たりなんとか子供は助かった。ダメージも大したことない。
「グレン!」
続けて“しんそく”を当てるが、こうかはいまひとつでダメージは薄い。いったん時間を稼いで素早さを上げるしかないか。今の状態じゃ先制技しか当てれない。
「レインさん、西には広い土地があって、あいつを誘いこむにはうってつけです」
「よし。なら、まずはハイパーボール!」
「!?」
おそらくプテラはモンスターボールなんて見たことないだろう。不意を突かれて一瞬動きが止まったな。だがハイパーとはいえ捕まえることはおろか、長く拘束することもできないだろう。だが、一瞬でもここに収まればいい。
「アカサビ、思いっきり投げてやれ!」
「サム!」
遠投! からの出てきたところをグレンの“ほえる”!
「一気に距離は稼げた。アカサビ、“ちょうはつ”して引きつけて西へ向かえ。ダメージを与えることより距離を稼いで長く引き付けることを考えろ。いいな?」
「サム」
遠投で時間を稼いだ間にスピーダーで迅速にアカサビの素早さを上げた。そのままアカサビにプテラを引きつけさせ、その間に俺と総長さんはグレンに乗って西を目指した。
キンキンッ! カキンッ!
硬質なもの同士が激しくぶつかり合う音がする。やってるな。アカサビはうちのメンバーでは耐久力は1番ある。放っておいても簡単にはやられはしまい。
「レインさん、ひとまず民家からは離れましたがここからどうするんですか? このまま放置してもまた戻って暴れだすでしょうし」
「簡単なこと。きっちり倒してゲットしますよ。対空戦はこの子の得意分野ですから」
そういって俺の腕の中にいるイナズマの頬を撫でてあげた。見た目はかわいいが、実力はサンダー以上だ。
「ホントに大丈夫ですか? あんなおっかないのをこんな小さなポケモンで倒せるもんなんですか?」
「まぁ見てて。あまごい!」
「ダアアアーーー!」
“あまごい”により、瞬く間にあたりは豪雨が降り出した。グレンはイヤそうな顔をするが少しだけ辛抱してくれ。すぐに片をつける。
プテラも急に天候が変わったことに気づいて辺りをうかがっている。突然の天候の変化にかなり驚いているな。太古を生きただけあってその辺りには敏感なのかもしれない。
「ゴオォウオォウ!」
しばらくして落ち着きを取り戻し、自身に近づく俺の姿を目で捕捉してこっちに向かってきた。だがもう遅い。
「どんなに速くても避けることはできない! 忍者のお墨付きだ! やれ、イナズマ! かみなり!」
「ゴオオウッ!?」
落雷が見事に直撃。一致抜群、威力は360。とくぼうは高くないプテラには十分過ぎる。そのままプテラは墜落し、地面に堕ちた際に大きな地響きを立てた。家屋の上だったら中の人間もペチャンコになっていたな。
「モンスターボール!」
コロコロ……カチッ!
ちゃんとゲットできたな。何気に戦闘不能にして普通にゲットしたのは初めてだ。かなり苦戦したが、やはり状況が悪過ぎたのが大きかった。サシならグレン辺りの“まもる”でイナズマを匿ってから即“かみなり”で簡単に倒せただろう。
「よっし! プテラゲット! 人質さえいなければこんなもんよ」
「すごい! あのプテラを簡単に捕まえるなんて。マサキさんがおっしゃっていたことは本当だったんですね」
それは未来のチャンプとかのくだりのことだろうか。あれは深い意味はなく社交辞令、コガネ流の挨拶みたいなもんだと思うが。
プテラは無事捕獲されたことを町に伝え、まずは一段落。その後事情を町の人に説明したり復興作業をしたり、研究所の人は色々あっただろうが、俺は研究員の人に断り、急ぎグレン島を発ちギアナへ向かうことにした。
事情がある旨を説明すると快く送り出してくれ、いくつかした頼み事にも復興に先んじて手伝ってくれた。努力値振りと莫大な量のスピーダーの買いだめが終わり、空中戦の備えを少々して、準備が完了次第すぐにギアナへ向かうことができた。長い旅になるだろうし、長時間空を飛べば乗っている自分も疲労の蓄積は著しいだろう。だが休んでいる暇はない。
「プテラ、長旅になるが頼むぞ。時間がないんだ。お前の速さならかなり早く着くだろうが、それでも1週間ぐらいはかかると思う。まあ地球で1番遠いところに行くことになるからな。いきなり大変なこと任せるが本当に一刻の猶予もない。頑張ってくれ」
「ゴオォウ!」
バサッ!
“こうそくいどう”で素早さを最大に高め、トップスピードで飛び立った。おそらくギアナまでこれから本当に1週間ぐらいはかかるだろう。なんとかがんばってくれ、ブルー!
――ミステリーツリーへ来て――
これは……! ミュウのテレパシーか!
――世界で1番大きな樹でブルーと待っているから早く来て――
そっちから誘って来るとは上等! 絶対見つけ出して俺に喧嘩売ったこと後悔させてやる。もしもブルーに手を出せば、あれの使用も辞さない。
雪辱を晴らすため、そしてブルーを助け出すため、ただひたすらにギアナへ向けて飛び続けた。
主人公ですからレインは当然負けっぱなしで終わりません
次の章はカントーを離れてギアナ編
これもまた最初はブルーサイドの話になります
ギアナに行くまで時間がかかるので仕方ないですね
「素乗りで1週間2万キロ移動は(頭)おかしいんじゃない?」というツッコミはなしで
ここだけなんかレインの計算機壊れてるというのは言ったらダメですからね
あれはもう人間の域を脱している何かですから
一日3000㎞ 15h稼働なら200㎞/hつまり60m/sぐらい(3.6で割る)
「猛烈な」台風の風速が54m/s以上
15℃ 湿度65% 秒速60m で体感温度は約0℃になるそうです(ネットのツールで計算)
人間には耐えられませんね(白目)
そもそもどうやって進路とるのかとか他にも色々ありますがポケモンがいるから大丈夫でしょう
あと、ミステリーツリーについては名前の理由はミステリージャングルにある大きな木だからです(安直)
ミステリージャングルはポケダンでミュウがいる場所です
ルカリオの映画の世界のはじまりの樹とは別物です
イメージはそこから考えましたが