Another Trainer   作:りんごうさぎ

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前話を分割しました
分割は文字数調整のためです
文量が多過ぎるようなのでなるべく短くしようと思います
本編の手直しは多少ありますが基本そのままです
補足は追加しています



5.カチコミ 決闘 大暴れ

 下っ端4人組を倒した日からは暴走族の下っ端軍団との小競り合いが続いた。進化したグレンが負けるわけもなく全て鎧袖一触で倒した。その間着々と新技の修練も続けていた。

 

 下っ端はもう俺を見れば逃げ出すようになった頃。暴走族のボスが西の郊外で俺を待ち構えているという話を無謀にも俺に挑んできた下っ端から聞いた。

 

 基地に戻って話せば3人組はボスに目をつけられたと知って顔面蒼白。でも自分の考えを改めるつもりはない。

 

「まさか、いくらなんでも敵のド真ん中に飛び込むような真似は……」

「俺が臆して行かないとでも?」

「ですよねー」

 

 ◆

 

 秘密基地で3人組には引き留められたがそれを振り切り、敢然と敵の巣の中に飛び込んでいった。やつらの根城だけあって暴走族がうじゃうじゃいるな。真ん中でふんぞり返って座っているのが例のボスか。さすがに全員相手にするのは面倒だな。

 

「てめぇか、こいつらをしきっている親玉は」

「くく、まさかそっちから出向いてくるとはな。探す手間が省けたぜ。うちのもんが世話になったなぁ」

 

 探す手間? こいつらあの基地が根城であることを知らないのか。本当に無差別に何も考えず暴れていたのか。

 

「俺はやられた借りはきっちり返さないと気が済まねぇタチでな。お前にも落とし前つけさせてもらうぜ。覚悟しろよ?」

「ずいぶんな大口を叩くじゃねぇか。自分が誰にものを言っているのか理解してないらしいな。こいつらを倒したぐらいで粋がるなよ。俺はこのカントーの西半分を締めている。つまりここらで敵なしってわけだ。わかるかガキんちょ」

「だからどうした? 俺に勝ったことはないだろうが。肩書なんざ、バトルにおいて何の意味もない。必要なのは腕っぷしの強さだけ。それ以外は不要だ」

「はっはっは、こいつはいい! 久々に骨のある奴が出てきたな。てめぇが口先だけじゃないことを祈ってるぜ。楽しませてくれよ」

 

 腰を上げてボールを握ったのでこっちもグレンのボールに手をかけた。すると脇から下っ端が出てきた。

 

「おれらも助太刀します」

「ああ? 余計な真似すんじゃねえ! こんなガキ1人、俺だけで十分だ。それともお前、この俺が負けると思ってんのか? ああ?」

「す、すんませんゴウゾウさん」

 

 意外だな。これまではなりふり構わず複数人で向かってくるのが当たり前だったのに。

 

「ほう、てめぇらにもプライドはあったのか。手下の前なんで見栄張ってんじゃねぇのか? 別にこっちは何人相手でも構わないぜ?」

 

 本当は複数人だと困るので、絶対そうさせないためにわざと煽っておいた。負けそうになったら次々加勢とか面倒だからな。言われるとムキになるタイプに見えるし、こういえば意地になるはずだ。

 

「敵陣のド真ん中に手ぶらで乗り込んできた奴に卑怯な真似はできねぇよ。そっちこそ、あんまり大口を叩き過ぎると後で恥をかくぞ」

「そうか、だったら別に構わねぇよ。サシで決闘といこうか。真っ向から叩き潰して、バトルのセオリーを教えてやるよ。まずは頼んだ、グレン」

「ぬかせぃ! 出てこいパルシェン」

 

 アナライズ!

 

 グレン Lv24 いかく

 実 83-80-48-58-42-80

 技 1かえんほうしゃ 

   2かえんぐるま 

   3しんそく 

   4ひのこ 

   5まもる     

   6みがわり   

   7おにび 

 

 

 パルシェン Lv30 シェルアーマー

 実 76-80-140-61-34-52 

 

 極端だな。防御と特防の開きが約4倍。これは攻めやすい。“からをやぶる”や“スキルリンク”も使わないくせにパルシェンなんか使ったのが運のツキだな。相手は相性が良いと思ってか笑みを浮かべている。ちっとばかし現実を教えてやるか。

 

「ウインディ……相手じゃねぇな。チェンジするか?」

「不要だな。その程度のレベル相手にわざわざ変える理由もない」

「なんだと? お前、相性がわからないわけじゃあるまい。どういうつもりだ?」

「別に。強いて言えばハンデみたいなもんだよ。相性だけじゃちょいと足りないかもしれないが」

 

 勿論ウソだ。だが真っ正直に手持ちは1体だと教えるにはバカのやること。相手を挑発しとくのが正解だ。するとその表情から笑みが消え、怒りで顔を真っ赤にした。

 

「なめるな! すぐに後悔させてやらぁ! オーロラビーム!」

「1,4」

 

 それだけの指示でグレンは淀みなく動く。“かえんほうしゃ”が“オーロラビーム”を破ってパルシェンを直撃し、“ひのこ”ですばやく追い打ちをかけた。特攻はこっちが上で威力も上だから当然だ。

 

「なっ、バカな!」

「7、1」

 

 威力で押し負けて驚いている隙に“おにび”を当ててダメージ軽減を狙った。補助技だから出が速い。ここはゆっくり時間をかけてもダメージは最小限にしておきたい。あっちは何体いるかわからないからだ。

 

 その上やけどになれば相手は長期戦を嫌って強引な攻めをする可能性も出てくる。思った通りゴウゾウは“おにび”を受けて慌てて“バブルこうせん”を使うが、先読みして指示していた“かえんほうしゃ”と相打ちになった。

 

「聞いていた通り妙だな。あのウインディが勝手に技を出しているのか?」

「考え事とは余裕だな。6」

「今はまずあいつを倒すのが先決か……つららばりぃ!」

「2、蹴散らせ」

 

 さりげなく余裕のあるうちに“みがわり”を張らせた後、“つららばり”は“いかく”で威力が下がっているので“かえんぐるま”で相殺した。あとはじっくり戦わせてもらおうか。攻撃を受けないように立ち回れば確実に勝てる。遠距離技は相殺しやすい。やけどしているので膠着すれば焦るのは相手の方だ。これで痺れを切らせて強引に接近戦に来れば……。

 

「こうなりゃたきのぼり!」

「1」

 

 ニッコリ。思った通りに動いてきて思わず笑ってしまった。真正面から“かえんほうしゃ”が直撃して戦闘不能になった。無傷の上“みがわり”を残している。

 

「ありえねぇ! 鉄壁のパルシェンがあっさりやられただと!」

「だから言っただろ、バトルのセオリーを教えてやるってさぁ。そいつはかえんぐるま・とっしんなどの接近技には滅法強いが、かえんほうしゃなどの遠距離技には極端に弱い。だから直接のダメージには全て遠距離技を使ったのさ。仮にもトレーナーなら、相手はともかく自分のポケモンの得手不得手ぐらいわかってないと勝負にならねぇな。やる気あるのか?」

 

 わざと嫌味ったらしく余裕ぶって言った。バトルに集中できないように。

 

「なっ、バカ言え! そんなことあるわけ……お前、全ポケモンの能力の傾向を覚えてるってのか? そんなこと四天王クラスでも……」

「さっさと次を出せよ。まさかこれで終わりだったか?」

「なわけねぇだろうが! 次が俺の最強の相棒だぜ! 出てこいドードリオ!」

 

 空元気なのが丸わかり。それでも今の戦闘不能でくしゃっと潰れないだけ下っ端よりはマシか。もう少し楽しませろよ?

 

「ケケケケッコー」

「出た、リーダーのドードリオッ! あのドードリオの速さに勝てる奴なんかいねえ!」

 

 そこまでいうなら素早さは見ておくか。

 

 アナライズ!

 

 ドードリオ Lv32 せっかち

 実 92-88-50-55-54-97

 

「Lv32でS97……確かに速い。グレンより1枚上手か。これは先に出てきたのがパルシェンで助かった」

 

 つい感心して声に出してしまっていたようで、これを聞いて相手はギョッとして顔色を変えた。

 

「そんなバカな! なんでレベルがわかるんだ?! さっきから言うこと為すこと普通じゃない。くっ、こいつらがてこずるわけか……だ、だが、それがわかったところで自分の敗北を知るのが早まっただけだ」

「敵を知り己を知れば百戦危うからず。わかってれば対策は容易いってことを教えてやろう。いや、この場合すでに勝敗は決している……俺の勝ちでな」

 

 “みがわり”1枚あるだけで圧倒的に有利。その上こいつはそのことに気づいてすらいない。布石でもう結果は見えている。

 

「虚勢を張ってもドードリオの速さには追いつけねぇ! 最速のみだれづきだ!」

「引きつけろ」

「!」

 

 グレンはこの一言でわかってくれたみたいだな。この短期間で俺とグレンの息はぴったり合うようになった。もう最高のコンビだと自負できる。

 

「はっ、引きつけるだぁ? よけれねぇだけだろっ!」

「今!」

 

 スッとグレンが消えた。“しんそく”による緊急回避。これなら素早さの差は関係ない。引き付けてから相手と距離を取ればすぐに反撃されず隙を見せにくい。初見ならばなおさらだ。相手は標的を見失い動揺した一瞬が命取りとなる。

 

「1、2」

「消えた! 後ろか! なんとかドリルくちばしで対抗しろ! とにかく当ててくれっ! そうすれば……」

 

 そんなに当てたいなら望み通り、素直に受けてやるぜ。まずは背後から無防備な敵に“かえんほうしゃ”が決まる。さらに“しんそく”の反動が終わって、グレンが動いて“かえんぐるま”で畳みかけた。後ろに振り返ったドードリオは“ドリルくちばし”を放って応戦してくるが構わずに突っ込ませた。

 

「よっし! 今度はクリーンヒットしたか! あいつの最高威力の技だ。もうまともに立ち上がれ……なにっ?!」

 

 ここまで思い通りだと逆に怖くなる。もちろんグレンは“みがわり”があるので攻撃を受けたところで倒れるようなことはない。そのまま“かえんぐるま”をカウンター気味に当てた。……よし、圏内に入ったな。これで倒した。

 

「トドメ、3」

 

 バンッッ!

 

 “しんそく”を受け、一瞬でドードリオは吹き飛んで戦闘不能になった。ゴウゾウは攻撃を当てることで頭がいっぱいで、案の定耐えられた場合どうするかなど微塵も考えてなかったな。指示がノロい、ノロ過ぎる。もっと指示の速さを追及して、さらに先を見越した技選択をしなければいけない。ただ強い技を使わせるだけならトレーナーは必要ない。

 

 この“みがわり”と“しんそく”を絡めた畳みかけるような連撃こそグレンの真骨頂。実戦においては相手を戦闘不能にする最後の詰めが最も難しい。相手が死力を尽くしてくるからだ。だがグレンには“しんそく”がある。回避不能の高威力の先制技は確定圏内に入った敵を容赦なく沈める。速いのでガードも難しいから乱数も低くなりにくい。

 

 だからこそ特攻でなく攻撃力を高くすることには大きな意味がある。しんそくはもはやグレンのメインウエポンと言っていいだろう。攻防一体の強力な技だ。

 

「バトルは強い技を何も考えずに使うだけで勝てる程簡単じゃない。結局お前は最初から最後まで俺の手の平の上で踊らされてたんだよ。お前程度の腕じゃ、100回やっても俺には勝てないだろうな。格が違う」

「あ、ありえねぇ。こんなこと……ありえるわけが……」

 

 膝をついたか。手持ちはやはり2体。物の本にはトレーナーの技量を測る目安の1つに手持ちの数を挙げていた。お金や労力などの理由から強くて稼げるトレーナーしかポケモンは育てられない。たくさん育てられるのは強者の証。普通は2体、多くて3体程度らしい。こいつはよく育てていたがやはりこのレベルで3体揃えることはできなかったか。

 

 まぁこの勝負、実際のところは読み勝ったというより技を上手く活用して勝てた部分の方が大きい。だが言うだけならタダなんだ。こう言っておけば二度と俺に勝負を挑もうなんて気は起こさないだろう。

 

「そんな、まさかゴウゾウさんが負けた? じょ、冗談だろ!?」

「くそっ、こうなりゃせめておれ達がっ」

「お前らが……なんなんだ? やる気か、下っ端共? 面白い、相手になってやるぜ? こっちはようやく体があったまってきたところだ」

「「ひぃぃーー」」

 

 俺の言葉でビビッて後ずさりしやがった。こっちは見た目14,5に対してこいつら高校生ぐらいの年なのに、なっさけねぇな。

 

「やめねえか、お前らっ!」

「リーダーッ」

 

 ゴウゾウが立ち上がって下っ端を一喝した。まだそんな元気があったか。

 

「おい、お前」

「なんだ? まさかまだやられたりねぇ…」

「完敗だ。悔しいがお前は本物。俺もトレーナーの端くれだ、それぐらいわかる。そして今回の件、迷惑をかけたことは詫びる。この通りだ」

 

 難癖つけて今度はリアルファイトでもする気かと思ったら、拍子抜けするぐらい潔い奴だな。しかも手下の眼前にも関わらず頭を下げるこのゴウゾウという男、メンツもあろうにここまでするとは見上げた精神だ。だが……。

 

「当然だな。それで、どう詫びてくれるんだ?」

 

 褒めたりはしない。付け入られても面倒だし、こっちもかなり頭にきているからな。

 

「この詫びは必ずする。だがその前に1つだけ、どうしてもお前にしか頼めないことがある。頼む! 男ゴウゾウ、一生の頼みだ! 引き受けてくれ!!」

 

 そういうことか。さすがに潔いにも限度があろうな。頼み方には不満はないが、さすがに虫の良過ぎる話だ。相手にならないな。

 

「俺は今やるべきことがある。しかもお前らのおかげで遅れに遅れている。これ以上お前らの面倒事に俺が付き合うと本気で思ってんのか?」

「そこをなんとか頼むっ! 俺達には後がねぇ。どうしても俺より遥かに強い凄腕のトレーナーが必要なんだ。あんたは単身ここに乗り込むような度胸もある。もう他に当てがねぇんだよ。俺達にできることならできる限りの礼はする。だからどうかっ! 男ゴウゾウ、一生の頼みだっ!!」

 

 一生の頼みだか何だかはどうでもいいが、凄腕のトレーナーが必要というのは気になるな。どういう訳か探ってみるか。

 

「なぜ凄腕が必要なんだ? 倒したい敵とかライバルでもいるのか?」

 

 ありがちなところだとこんな内容かと思って予想してみるがどうなんだ?

 

「ああ、倒してもらいたい奴がいる。別にカタキってわけじゃないが……その相手は橋の番人。とんでもなく強ぇじいさんだ」

 

 急にシャレてる二つ名が出てきたな。何モンだ?

 

 話を聞くと、こいつらは橋の管理をしているじいさんと仲が悪く、そいつに締め出されてこっちに流れてきたらしい。そういえばどっかでそんな話は聞いたな。

 

 そのじいさんはバトル好きで、自分に勝てる骨のある奴がいれば通すと言っているらしい。だがゴウゾウは何度も挑んだ結果手持ち6体のうち1体しか倒せずお手上げで、おそらく暴走族全員で束になっても勝てないと悟ったらしい。そこさえ開けば向こうに戻れて全て解決するらしいが、問題はそこじゃない。

 

「6体だと? 間違いないのか?」

「ああ。あのじいさん昔は名の通ったトレーナーでな。手持ちが何かまではわからねぇが、最初はユンゲラーが来て、次がゴローンってとこまでは見たな」

 

 おいマジかよ。これは面白い。利用できるかもしれない。上手くいけばグレンを一気に強くしつつこいつらにも貸しが作れる。悪くない。そんな内心はおくびにも出さず、無表情を貫いた。

 

「チッ、めんどくせーな。6体も相手させる気か。それによく考えればお前らが口約束を反故にしない保証もない。論外だな。他を当たれ」

「ま、待て! 俺は約束に関しては絶対守る。俺を信じてくれ」

 

 両者無言のまま時間が過ぎる。こいつの人柄はもうわかっている。バトルだけでも十分に伝わってきた。ただ言質を取りたかっただけ。

 

「ふぅ。まぁ、お前は筋の通った性格をしているのはバトルでも感じた。そういう奴はキライじゃない。そこまで言われて断れば、恥をかくのは俺の方か」

「それじゃ!」

「手を貸してやるよ。今までのことは水に流してな」

 

 仕方なくという演出が効いたのか、えらく興奮してブンブン握手して手を振られた。……こんなバカみたいな三文芝居は二度としたくない。

 

「恩に着る!」

「余計な言葉はいい。それより今は時間が惜しい。さっそくだがその番人とやらの詳細を話せ」

 

 ダラダラしても仕方ないのでさっさと片を付けようと思ったが期待外れの答えが返ってきた。

 

「詳細つっても、今言った通り使うポケモンは6匹ってことぐらいしかわかんねぇよ」

「はぁ? 戦った相手の強さとか、せめてレベルぐらいわかるだろ」

「無茶言うな! あんたじゃあるめーしわかるかよっ」

「図鑑とか使えばわからないのか?」

「そんな機能あったらブリーダーはいらねぇよ。あんた、いくら何でもぶっ飛び過ぎだ。ちょっと感性がおかしくないか。本当に何者なんだ? エリートトレーナーだったりするのか? 見ねぇ顔だが」

「別に……ただの孤児だ。ずっと路地裏で暮らしていた。だから今は何者でもない。まさか普通のトレーナーがこんなに無能だとは、ここのトレーナーのレベルが知れるな」

「あんた、かなりの毒舌だな……」

 

 図鑑は本当に図鑑としての役割しかないらしい。不便だな。そう言うとまた変なもの見るような目で見られたが。アニメとかならそういうのもついていた気がするが、気のせいか?

 

 ダイパ辺りのアニメで図鑑を見ながらムックルを厳選するトレーナーがいた気がしたんだがなぁ。使えないな、とか言いながらポケモン逃がす奴がたしかいたようないなかったような。

 

 だが図鑑に便利機能なんてないのが当たり前のこいつらからすると変らしいな。そして話に出てきたこの世界のブリーダー……そっちこそ何モンだ? アナライズとかなしで分かるならその方がすごくないか。本気でそう思った。

 

「まぁとにかく、お前が1体倒したなら30代後半ぐらいか」

「行けるか?」

「さすがにグレンだけで6連戦は無理だな」

 

 “みがわり”を張るにも限度があるからな。手持ちを増やすか? でも食費がなあ。一度捕まえて用が済んだらポイもなんかグレンからの信頼が落ちそうだし、露骨に道具扱いするのはさすがに手段を選ばないにも限度があると思った。もちろんいざとなればやるがせめて最後の手段にしたい。

 

「え、部下の報告だと手持ちはまだいたんじゃ……」

「それはまぁハッタリだ。俺はこいつだけしかいない」

「ガーウ」

 

 グレンを撫でながら言うとゴウゾウは呆れて笑っていた。

 

「手持ちたった1匹で俺らに囲まれてあそこまで啖呵切れるなんてな。頭のネジ飛んでるぜ、あんた。やっべぇよ」

 

 確かにこいつらからしたら頭がおかしいのだろうな。単に勝算があっただけなんだが。

 

「褒め言葉として受け取っておく。おい、バトル中だけ手持ちを借りることはできるか。手数さえあれば戦術でカバーできる。あと、現在グレンの習得中の技を完成させる必要もあるから少し時間もほしい」

「いけるのか! だが簡単には言うことを聞かないぞ、他人のポケモンはな。ポケモンは実力があるトレーナーしか認めないからな」

「なんだ、逆に実力を見せればすぐに言うこと聞くのか。バッジとか要らないなら楽だな。俺の実力を示せばいいんだろ? 容易いことだ。これならなんとかなるか。よし、あと1週間にしよう。その後決戦だ」

 

 あっけにとられる暴走族をおいて、俺はすぐ準備にとりかかった。番人とやら、俺のためにたっぷりと経験値を稼がせてくれよ?

 




タイトルからしてレインが完全にあれな感じですが気にしないでください
他に思いつきませんでした(限界)


後からの編集でアナライズの技の番号付けに統一性を持たせたのでここで補足します

1~4は覚える数が4つ縛りで覚えさせたいもの。だいたいメインサブ補助技の順
5,6はまもみがを必ず全員に覚えさせるのでそれで固定
7~10は残りを採用する優先度の高いものから順に配置
技の番号は基本10ぐらいまでにする予定です
ただし、使わない技は忘れるわけではないので使うことはできます
戦闘中は番号付きしか使わないというだけです
10までに限定するのはポケモンの方が覚える限界が10ぐらいだと思うからです
リスト長いとウザイのもむろんそうですが

技の入れ替えも変更がなるだけ最小限に収まるようにしました
番号はコロコロ変わらないということですね
例えばしんそくならずっと3番で固定、ひのこは何かとチェンジする形で後ろに移っていくという感じです
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