本屋の少女漫画コーナーで摩耶と真面目な提督が出会ってしまう話。

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摩耶の恋わずらい

 雪がちょっとだけ降り積もり、1月の寒い日の夕方。

 待つだけとはいえ精神的に疲れる待機任務が終わり、重巡洋艦の摩耶であるあたしは制服の上にコートを着ただけで夕日が落ちていく街へと出かける。

 目的は今日発売の新刊だ。

 マイナーなその小説は近くの本屋にもなく、本屋を探して遠くまで歩いた。

 初めて入る小さな本屋に来たがそこにもなく、今まで6か所も探してないのだから探すのはあきらめた。

 それでなんとなく読むことがない少女漫画のコーナーに行き、なんとなくいいタイトルの本を取ろうとしたときに隣にいた人と手がぶつかった。

 謝ろうとして、その手の先をたどっていくとあたしより頭ひとつ分高くいも怪しい男がいた。

 その男はニット帽に白のマスク、黒ぶちの眼鏡にジャンバーとジーパンという姿だった。あきらかに変な人だ。

 つい顔を嫌そうにゆがめてしまったが、男はあたし以上に焦っているらしく、ニット帽やマスクの位置をなおしていた。

 

「なんで摩耶がここにいるんです!?」

「あん?」

 

 大きな声であたしの名前を呼ぶ怪しい男と知り合いになった記憶はないが、どこかで聞いたような若い男の声が頭の隅に引っかかる。

 記憶からその声を探そうとしていると、その男は慌てながらも手に5冊持っていた少女漫画を本棚に戻し、早足であたしの前からいなくなった。

 事態に追いつけなく、ただ去っていく背中を見送ることしかできなかった。

 

「……なんだったんだ、一体」

 

 あまりのよくわからないことに、呆然とし続けることしかできない。ちょっとだけ、聞き覚えがあるような声だった気がしたけれど、きっと気のせいだろう、あんなことするようなのは知り合いにいないし。

 気を取り直し、なにか適当に漫画を探すかと思って本棚を見るとさっきの男が雑に戻した本が本棚からはみ出していた。

 それらの本の一冊をあたしは手に取って読み始める。

 しばらくして、あたしはさっきの変態男が持っていた本を全部買っていた。

 有意義な時間だったと鎮守府に帰り、部屋に戻ってからは漫画をずっと読む時間が続いた。

 偶然だけれど、意外にも楽しめる少女漫画たちと出会うことができた日から4日。

 ささやかな幸せが続く日の今日は、1週間ぶりに朝から提督と出会う用事がある。要件は次の出撃編成について。

 執務室の扉をノックし、中から秘書である加賀さんの返事が聞こえて部屋に入る。中は廊下と違って暖かい空気の部屋。部屋の中には暖炉があり、薪がぱちぱちと音を立てて燃えている。

 本棚と執務机が置いてあり、その執務机に向かって書類を書いている提督がいた。

 提督は細身ながらも鍛えられた体で、爽やかに感じる短い髪にあたしより高い身長だ。

 身だしなみもよく、男らしいむさくるしさがない。そんな提督は紺色の冬用制服を着ていた。

 その横にはいつもの道着を着た秘書の加賀さんがいた。

 普段から真面目でちょっと怖い雰囲気を出している提督は机に向かって一生懸命に何かを書いている。

 あたしは加賀さんに目でうながされ、提督の前へと立って話しかけられるのを待つ。

 そしてすぐにあたしに気づいた提督はゆっくりと顔をあげる。

 にらみつけるような視線を受け、まだ20前半の歳だというのに貫禄がある雰囲気にちょっとだけ緊張して提督の言葉を待つ。

 けど、提督は目を見開いてなにかに驚いているような。

 

「……あー、次は摩耶でしたっけ」

「ええ。予定通りです」

 

 そんな加賀さんの無機質な声を聞くと提督はすぐに机へとつっぷし、とても小さな声でぶつぶつとなにかを言っている。

 艦娘たちの前ではいつも真面目でかっこよくて爽やかな印象のある提督。だというのにすごく暗くて、背中から暗いオーラを出しているのが結構怖い。

 やばい、どうしよう。

 と、加賀さんを見てもよくあることとでも言いたげに深いため息をついていた。

 それから1分ほど経った。

 もう1度深いため息をついた提督は覚悟を決めたかのような表情で顔をあげると、じっとあたしを見てから加賀さんへと顔を向ける。

 

「加賀さん、少し席をはずしてくれないかな」

「わかりました。私はいつでもあなたの味方ですからね」

 

 そんな意味深な言葉を残して部屋から出ていった。

 部屋にいるのはあたしと提督だけ。これから説教でも始まるのだろうか?

 今が異常という事態はわかるけど、いったいあたしが何をしたかまったく思い出せない。

 演習を失敗してもないし、駆逐艦とかも怖がらせてないと思う。いや、いつもの口調がもしかしてダメだったりするのか? ああ、待ち続けるのは辛いから早くしてくれ!

 冷や汗をかきながら待っていると、提督はあたしを怖い目であたしをにらみつけてくる。

 

「4日前のこと、誰かに言いました……?」

「……は? 4日前?」

 

 そう言われて考えるが、提督の気に障るようなことはなかったはずだ。その日は待機任務だけだったし、提督にも会ってない。

 筋トレて、飯食って、勉強して寝て終わった日だ。あと買い物にも行ったか。

 

「俺が少女漫画好きということを言ってないですよね?」

 

 4日前。少女漫画。

 その単語に当てはまることと言えば、夕方の本屋を思い出す。あの怪しい変態男のことを。

 

「本屋のことか?」

「そうです。まさか他の人には言ってませんよね? 加賀さん以外の艦娘たちに知られたら俺のイメージがガラッと変わって失望される危険がありましてね!?」

 

 勢いよく立ちあがり、前のめりになる提督の勢いにあたしは一歩下がってしまう。

 ここでピンと頭が理解をする。

 あの時に聞いた声は、提督の声だったことを。そして少女漫画を買うのを恥ずかしがっているってことが。

 あたしは恥ずかしいとは思わないけど、男である提督はそうでないんだろうな。

 

「あれ、提督だったのか?」

「気付いていませんでした?」

「怪しい男だったなぐらいには思ったけど、提督とは思わなかったよ」

 

 そう言うと提督は世界にひどく絶望した的な顔になり、また机へと突っ伏した。

 少女漫画好きだということがあたしにばれたのがよほどショックみたいだ。

 いつもクールなイメージを持つ提督が艦娘にばれるのは確かに問題だもんな。通販だと誰かに開けられるかもしれないし、近くの本屋だと見知った人に出会う可能性が高い。

 だから遠くの本屋で偶然にもあたしと出会ってしまったがよっぽどショックなんだろうけど。

 落ち込んでいる提督を見ると、偶然とはいえ出会ってしまったあたしは罪悪感が出てくる。

 なんとかなぐさめようと考え、提督が買おうとしていた本のことを思い出す。あの本を全部立ち読みし、面白かったからまずは1巻ずつ買ってきたことを。

 

「そうだ、提督の選んだ本は面白かったぞ。『目隠しの国』『しにがみのバラッド。』『十二秘色のパレット』『オトメン』それにあとはえっと―――」

 

 あたしが明るく喋っていると物凄い勢いで立ちあがった提督はあたしの両肩へと強く手を置いてくる。

 その初めて見る恐ろしい顔つきにあたしは頭が真っ白になり、なにか罰を受けるだろうと恐怖を感じて覚悟をした。

 

「どれが楽しかったですか?」

「あ?」

「そのシリーズ全部買ってきますから」

 

 ついさっきまで感じていた恐怖はなく、提督のきらきらとした表情は初めて見た。いつものクールで知的な提督はどこに行ったんだろう。でもそんな顔はなんか新鮮でかわいく見えた。

 普段とのギャップの差にもだえそうになりながらも、おもしろかった本を伝えると提督は「少女漫画好きがいてよかった」「話し相手に困っていた」と爽やかな笑顔で言う。あたしも普段持たれているイメージから、堂々と少女漫画好きとは言えないため、秘密を共有できる相手ができて嬉しくなる。

 それからあたしと提督は仲良くソファーに座り、仕事そっちのけで少女漫画のことで楽しく会話をした。

 加賀さんは提督の秘密を知っていたけど少女漫画は読まない人らしく、提督は加賀さんが漫画を読んでくれないことに愚痴を言うのがなんともかわいらしかった。

 それから提督と一緒に過ごすようになってから3カ月がたった。

 今では春になった今、桜の木にちょっとずつ綺麗なピンク色の花がついてくる。

 少女漫画がキッカケで仲良くなった提督とあたしは、今では執務室で一緒に少女漫画を読む仲までとなった。

 他の艦娘たちからはクールで知的な提督と仲良くなってうらやましいとよく言われる。親しくなる方法を教えてとまで言われるほどだ。

 でもそんなのはあたしと提督のためにも絶対に言うことはできない。

 イメージを守るためにどっちも隠しているから。

 それにふたりだけの秘密を共有しているのはなんだか顔がにやけるほどに嬉しくなる。冷静に考えるとそれのいったい何が嬉しいのかと思う。でもよくわからないけど、嬉しいのが謎だ。……まぁ、わからないのなら放っておくのが1番だ。

 今日も朝から執務室でソファーに並んで一緒に少女漫画を読むあたしと提督。

 秘書である加賀さんはあたしたちは気を使ってくれているらしく、仕事の時以外はふたりきりにしてくれる。

 一緒に少女漫画を読むのが今のあたしにとって幸せな時間。

 いつもは会話もあまりないけど、感想を言い合ったりするときは楽しく会話ができる。

 

「摩耶、そんな顔するほどいいシーンですか?」

 

 提督から、この時間だけに見れる優しい笑顔を向けてくれて、漫画ではなく『提督のことを考えてにやけていた』とはとても言うことができない。言ったら私が恥ずかしさで気を失うかもしれない。

 顔が赤くなったのをごまかすように、今読んでいる本を提督へと押しつける。

 その本を受け取った提督は、ぱらぱらとページを読んでからあたしへと返してくる。

 

「読み終わったら貸してくださいね」

「おう」

 

 短く返事をし、すぐに本を読んで熱中しているフリをする。会話を続けるとなんだか恥ずかしいことを言ってしまいそうで。

 10分もしないうちに読み終わったあたしは、まだ漫画を読んでいる提督に向けて突き付ける。

 提督はあたしの顔を見ずに漫画を読んだまま「ありがとう」と言って本を膝の上に乗せて読書を再開する。

 そんな熱心に読む姿を見て、ずっと気になっていたことがある。大人の男である提督が少女漫画を読み続けている理由、読み始めた理由を。

 単に好きだからということだけかもしれないけど、どうにもそう思えない。好きなら堂々と読めばいいと思う。悪いことをしているわけでもなく、危なくもないしお金がかかる趣味でもないのに。

 あたしの視線を感じてか、提督は本を閉じて視線を向けてくれる。

 

「どうかしました?」

 

 不思議そうな表情で優しく聞いてくる声。

 一瞬だけ心がぽわぽわーって暖かくなるけど、頭を強く振って意識を元へと戻す。

 

「前々から思ってたことがあんだけどよ、なんで提督は少女漫画が好きなんだろうなって」

「それは小さい頃に楽しめるものが少女漫画だけだったんです。それが今でも続いているだけで」

「女性視点で男と恋愛するのが好きだったのか、この変態!」

 

 声をあげて笑うあたしに対し、提督は困ったような笑みを浮かべて読書へと戻っていった。

 それでなにか違うことに気付いた。その言葉を表面通りではなく、深い意味があるかもしれない。

「なぁ、提督」

「BLはまだ読んだことがありませんけど?」

「違うって! 少女漫画を読む仲なんだし困ったことがあったら言ってくれよな!」

「さっきのは親が厳しかったから妹が持っている漫画を読んでたってだけで。……これからも一緒にいてくれると嬉しいよ」

 

 寂しそうに微笑み、昔を思い出したのか暗い表情になる提督。そんな提督を見ていると、『あたしがそばにいて助けてやんねぇとな』なんてことを思ってしまう。いつも真面目すぎるほどに真面目で、弱さを見せることなんて見たことがないから。

 そんな提督のためになにができるだろう?

 天井を見上げ、考えること数秒。

 少女漫画好き=ときめく展開にあこがれる=体験したい、という図式が頭に出てきて、それを実行するにはどうするべきか、戦闘について考えるよりも頭を全開に動かすあたし。

 そしてすぐに考えが決まると、あたしは提督に声もかけずに急いで執務室へと出て行った。

 もう頭の中には提督が喜ぶ顔でいっぱいになっている。

 がさつな女でも一応は女の子に属するあたしが料理を作れば、多少はまずくても喜んでくれるはずだ!

 そう思い、急いでいつも使っている食堂に来ると、食堂のおばちゃんたちに頼み込んで材料をわけてもらい、作る場所を借りた。

 少女漫画で女性主人公を意識しながら作る料理を考える。

 想定シチュエーションは、初めて好きな男の子を家に呼んだとき。またはデートの時にお弁当を作るとき。

 このふたつだ。

 そうと決まるとあたしは深呼吸をし、久々に作る料理へと集中する。

 それから食事ができたのはお昼も過ぎた午後1時のことだった。

 料理に友情とか愛情とかそんな成分が入った気がしないでもない。作っているときは提督の顔が頭に浮かび、提督が好みそうな味を意識してたけど作り終わって我に帰ったときは自然と顔が赤くなってしまった。周りの人から変な子みたいな視線を受けたけど、あたしは負けなかった。

 そんなふうにかなり苦労して完成した料理を持って、執務室へと気分良く向かう。これから提督に食べてもらえると思うと、走ってしまいそうだ。

 でも走らずに執務室の前へと無事についた。

 ちょっとばかし遅くなったけど、提督なら文句も何も言ってこないはず。お昼を食べていたとしても味見くらいはしてくれるだろう。

 右手に肉じゃが1人分が入った皿と箸、左手にサンドイッチが乗った皿をひとつ持って執務室の扉を勢いよく開けると、そこには執務机に突っ伏している提督と、眼光鋭い加賀さんがいた。

「摩耶、あなたはどこへ行ってたのかしら」

「いや、えっと、食堂で飯を作りに……」

「そう」

 

 とても不機嫌そうな加賀さんの声に、あたしは少し怯えながらも返事をした。

 加賀さんは提督に近づいて耳元でなにかを言っている。

 その小さな声は聞きとれず、提督がかすかに首を横に振ったりうなずいたりするのが見える。

 加賀さんが提督から離れ、あたしと目も合わせずに部屋から出ていった。

 ひどく落ち込んでいる提督をどうにかしようにも、理由がわからないあたしは作った料理を持ったまま立ちつくすことしかできない。

 

「なんで突然出ていったんです?」

「あぁ、提督に料理を作ってやろうと思ってな」

「一言ぐらい声をかけてもよかったのに。突然いなくなるから不安になりました」

「そんなことで―――」

「そんなことじゃない!!」

 

 提督は顔をあげ、大きな声で怒鳴ってくる。初めて聞く怒鳴り声にあたしはびっくりし、ちょっとばかり怖がりながらその勢いで3歩ほど後ろへと下がってしまう。

 そんなあたしを見た提督は怒った感情がすぐになくなっていき、申し訳なさそうな表情になってゆく。

 それは捨てられた子犬のような。寂しそうであたしに捨てられると思っているみたいに見える提督にそっと静かに近づいていく。

 執務机に料理を置き、提督のすぐ隣まで歩いていく。

 提督はあたしに怯えた表情を向けてくる。

 口を開いて謝ろうとしたけれど、それはなんだか違う気がする。

 だからあたしは提督の頭から帽子を外し、頭を優しく撫でていく。

 

「悪かった。だからあたしの飯を食ってくれ。手作りだぞ?」

「……食べていいのか?」

「そのために作ってきたからな。ほら、少女漫画だとよくある展開だろ? ヒロインの手作り料理ってのは。あ、もう飯食ってたら残していいし…………いや、そもそもあたしはヒロインじゃないっての!!」

 

 途中まではかっこよく言えてたのに、自分の失言に気づいて思い切り恥ずかしい。恥ずかしすぎる。こたつがあったら潜り込みたいぐらいに。

 恥ずかしさと自分の感情が出てしまったことに身もだえする、そんなあたしの様子に気付かずに提督は料理を食べていく。

 提督が食べ終わるまで恥ずかしさの上限を振り切って気にしないことにしたあたしはそのまま、じっと食べている提督の横顔を見つめている。料理がおいしくないって言われるんじゃないかって。

 作ってる時はすごい楽しかったけれど、今は緊張してショックに備えている。

 

「おいしくないです」

 

 半分ほど食べた頃に、提督ぼそっと言う。

 それを聞くと涙が出てくる。いつものあたしなら、「そっかぁ」と言うだけで終わらせている。

 だけれど今日は違う。

 あたしが真面目に提督のために作った、真面目な料理だ。作るキッカケは提督のために作りたい、というだけだったけどそれでも真面目に、愛情を込めて作ったつもりだ。

 でもまずいと言われた。

 それも当然だ。いつもは料理なんて作らないんだから。真面目に作ろうが愛情を入れようが、ダメなものはダメだったんだ。

 提督から料理を取り上げようと皿に手を伸ばすも、提督はまずいと言いながら最後まで食べてくれた。

 

「うん、味がよくなくても自分のために作ってくれると嬉しいね。あぁ、少女漫画的に言うならもっと違うことを言わないとだね」

「まずいんじゃなかったのかよ」

「摩耶のだから食べれたんだよ」

 

 提督はあたしへと顔を向け、微笑みを向けてくれる。そして視線を一瞬だけそらしてからさっきと同じ微笑みを見せてくれる。

 

「ありがとう、摩耶。俺のために作ってくれて」

 

 優しい声に優しい笑顔。いつもと違い、あたしの名を呼ぶ意味が違うような気がする。

 今までの上司と部下の関係ではなく、そこから先に進んだ関係。まるで少女漫画のような物語が始まったと思ってしまった。

 その時に自分でわかるほど顔は真っ赤になり、心臓はバクバクと動きはじめる。

 提督と少女漫画仲間になってからは男友達のようだと思っていた。

 でもそんなことはもう思えない。一緒に同じ時間を過ごすうちに好きになっていた。

 少女漫画では主人公の女の子がよく一目惚れをする。そんな簡単に惚れるかよ、といつも思っていた。

 これは一目惚れではないけれど、今ならわかる。

 恋に目覚めた主人公たちの気持ちが。

 もう感情を抑えられない。

 

「お、お前ウザい!」

 

 笑顔を見ないように提督の顔へと手の平を押し付けたが、初めて触ってしまったことに興奮と混乱をする。

 困惑している提督を置いて、あたしは部屋から全速力で走って出ていく。

 廊下には加賀さんがいて何かの声をかけてきけど、そんなのには構っていられない。

 もうこの気持ちをどうすればいいかわからない。

 恋をしたこの気持ちに。



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