読みづらければ、また迷走します笑
元々、表現が下手で読みにくい?
分かっとるがな!
それではどうぞ!
【???】
「―――、相席、宜しいでしょうか?」
と、声を掛けられたことで目を開けた。
声の主を確認する為に顔を通路へと向ける。
すると、そこには女の子が立っていた。
一言で表すと、絶世の美少女だ。
†
ロードしますか?
→はい。
いいえ。
……。完了しました。
†
それは決して、世辞などでは無い。本当にその言葉が当てはまる少女。
不意に少女に声をかけられたという点で、駅で見ていたあの夢と少しだけ、既視感を感じていた。
【ノエル】
「―――あ、ああ。いいですよ、どうぞ」
少し言葉に間が空いてしまった。焦った表情が顔に出ていなかっただろうか? もし出ていたら格好が悪い。女性の相手に慣れていないのがバレてしまう。
……まぁ、慣れてないのは本当のことだが……。あー、はいはい。どうせ、童〇ですよ、悪いですか?
【少女】
「ありがとうございますわ。では―――」
少女は向かいの席に座る。手に持っていた鞄は隣の下へ置いていた。旅行……なのかな? 随分と大きな鞄だ。俺が持っている革鞄のように。
【ノエル】
「(それにしても、可愛い子だなぁ……)」
一度、鞄に目がいっていたが、再び少女に視線を戻し、顔をちらりと覗く。丁度その時。少女は一息と瞳を閉じていたのが幸い。
だが、その時間はほんのひと時だ―――。少女が瞼を開いた時には視線がぶつかってしまう。
【ノエル】
「あっ……」
【少女】
「あら、どうかしましたの? わたくしの顔に何かついていますか?」
小首を傾げ、問いかけて来る。俺は咄嗟に目を逸らしていた。
【ノエル】
「あ、いや……。その、珍しいなって思ってさ」
慌てて誤魔化す。
しまった、完全に見惚れていた。
………。
……でも、仕方ない気はする。
だって―――。
細身の腰までかかる艶やかな黒髪。大海を彷彿とさせる鮮やかな瞳。でも、どこか深みのある色……。不思議な感覚だった。
そしてこの辺りではまず見ることのない異国風の服。東の方、確か和服? と言うものだったか……。だけど、洋風なブーツにスカート―――。
少々手が加えてあるようだが多分それで合っているだろう。
どこか独特な雰囲気を纏う小柄な少女。
………。
……。
…?
でもここで、ある疑問が浮かんだ。
【ノエル】
「……そう言えば、こんなに席が空いているのにどうしてわざわざこの席に?」
それは話を逸らす為も含んでいたと思う。無意識だったけど。
こんな俺の所に来るくらいなら、一人旅の方がいいのでは? 少女は紛れもない美少女。俺は自分で言っていて悲しくなるが、どう評価しても、平凡が良い所。
【黒髪の少女】
「わたくしの降りる駅はとても遠いのですわ。時間もかなりありますので、誰か話の相手でもいれば、と思いまして」
少女の口元に現れた笑み。
なんだろう。その動作だけで少しドキッとしてしまう自分がいた。
魅惑的なその表情。もしかして自分に気があるのでは? そう男へ容易に思わせてしまう、妖艶な笑み。だが同時に、自分の何かを見透かされているようにも見えたのだ。
【黒髪の少女】
「まぁ、それは建前ですの」
【ノエル】
「えっ?」
【黒髪の少女】
「……あなたはわたくしと似ている所がある……。それで、相席をお願い致しましたの」
【ノエル】
「……? 俺が君に?」
【黒髪の少女】
「あら? お気づきにならないのですか?」
そう言われましても……。
こんな美少女との共通点なんてるわけがない。
………。
……だよね?
【ノエル】
「あ、ああ、悪いけど分からん。……あれか? 君が美少女のように、俺も美少年、とか?」
【黒髪の少女】
「あら、美少女なんて初めて言われましたわ。ですが、違いますし、それに貴方もわたくしも平凡ですわよ?」
いや、分かっていたけどね? 珍しく冗談を言っただけだからね? でも実際、目の前にいる美少女から言われると、その言葉が僕の硝子の心にグサリと突き刺さった気がするんだよね? まぁでも、平凡で済んだのは救いだったかもね。
そう俺が落ち込みかけていると、察したのか、少女が口を開いた。
【黒髪の少女】
「そう言えば自己紹介がまだでしたわ。わたくしの名は羽々斬 夜架。気軽に夜架とお呼び下さい」
【ノエル】
「あ、ああ。確かにまだだったな。俺はノエル・アルオリス。よろしく、夜架……さん?」
【夜架】
「呼び捨てで構いませんわ。寧ろ、ノエルさんにはそう呼んで頂きたいですの」
寧ろ……? 呼び捨てでいいというなら、そう呼びますが……。その方が寧ろ、親しく感じるので僕としては嬉しいですね、はい。なら、気にしないでいこうか。
【ノエル】
「あ、ああ。まぁ、夜架さん……、夜架がそれでいいのなら……」
ここでも女性経験の無さが露見する。どうしても童〇臭が隠せない。
彼女の名前を恥ずかしそうに呼ぶと、微笑を浮かべた夜架は手を差し伸ばしてきた。
俺はその手を握り、握手を交わす。小さくて可愛らしい手。正直、緊張しましたよ、はい。
†
お互いの自己紹介も終わり、先の話題に区切りがつく。話題を変えようと、最初に思った疑問で話を振った。せっかく話の相手として選んで貰えたのだ、沈黙は不味いだろ。
【ノエル】
「その、夜架は旅行でこっちに? 大きな荷持つだけど……」
【夜架】
「いえ、旅行ではありませんわ。今年から留学をすることになりましたの」
【ノエル】
「留学……。この汽車に乗っているってことは、アティスマータかユミルの方?」
【夜架】
「確か、アティスマータ王国の方ですわね。そこの一学年に編入となりますわ」
まただ。少し言葉に引っかかりを覚えた。だけど、気にする程ではないだろう。
というか、一学年って……。この子、年下だったのか。そうなると、俺の妹と同い年になるのだが……、育ちの違い、なのか? 「何」とは言わんけどな。
……視線を辿れば君たちにも分かるだろ?
【ノエル】
「奇遇だね、俺もなんだ。学年は一つ上になっちまうけどな」
【夜架】
「あら、本当ですの? それは嬉しいですわ」
夜架は目を細め、胸元で両の手を合わせる。
これは本心からの言葉なのかな?
【ノエル】
「それでさ、俺には妹が一人いるんだけど、夜架と同じ一年生として今年から通うんだ。クラスが同じになるかは分からないけど、仲良くしてやってくれると嬉しい。まだ子供っぽい所があるけど、良い子だからさ」
【夜架】
「わたくしもこちらでの交友は無に等しいですから、そういった方がおられるのは助かりますわ。こちらでの生活についても、必要な情報が足りていませんし……」
そうだよな、初めての国だもんな。親の出張でつい最近に経験しているから分かるぞ、その気持ち。これが社会勉強の成果か。ありがとう親父。
この話を切っ掛けに、暫しの話題を確保出来た。
【ノエル】
「もし良かったら、俺の記憶にある部分の範囲だけでも教えておこうか? 三年も前だから今では違っている所があるかも知れないけど」
【夜架】
「是非、お願い致しますわ」
アティスマータ王国は建国して間もない発展途中の国だ。離れていた短期間で変わってしまった所もあるだろう。建物の増設や区画の整備。未開発の土地だって前にはあった。
でも、俺が暮らしていたのは、あまり手が加えられないような国の端の方。
なら、その周辺の街並み、大きな建物、例えば王城や城下町の中心にある大通り。それくらいなら変化はまず無いはず。
王国での主な名所。国の中心に建つ白壁が眩しい巨城。いつも賑わう城下町の大通り。景色のいい展望台を兼ねている鐘塔。そして、自分が「お気に入り」としていた場所。
多分、自分ばかり話してしまっていたと思う。だけど、夜架は相槌をよく打ち笑顔でいてくれた。とても良い子。こういう少女の事は東の方で、大和撫子? と言うのだったか?
―――うん。
新しい生活のスタート。久しぶりの母国での生活。いきなり夜架みたいな子と知り合えるなんて、こちらでも上手くやっていけそうだなと思えた。
女の子と話す時、自分の話ばかりするのはあまり良くないと聞いたことがあったが、童〇がそんなに上手く立ち回れると? そんなのはイケメンがやることだ。俺には無理。
何より、夜架が楽しそうに聞いてくれるのが、非モテには嬉しかった。
時間はあっという間に過ぎていった。
そんなに多くは語っていたつもりはなかったのだが、ふと、懐中時計を確認して見ると、昼より少し前。十一の刻を長短の針が示しているのに気が付いた。
†
セーブしますか?
→はい。
いいえ。
……。完了しました。
活動報告にも書いてますが、
千恋万花も楽しいが、nineも天が可愛くてどちらを書こうか迷うのです。
第零遺跡は主人公の設定の変更が終わり、
着々と話を書いていますので、期待して下さる優しい方がおりましたら、
もう少し待っていて下さい。
年末も近く、時間があまりないのです……。
評価、感想貰えるとモチベ上がります。
では、_(._.)_