円卓の騎士が幻想入り   作:日本人

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しばらく落ち着くまで連続投稿です。

2017/11/25 一部加筆修正しました。


紅き館の吸血鬼

博麗神社へ移動したベディヴィエール達はそのまま自分達の身の上を話した。サーヴァントの事や特異点の事は話さなかった。余計な混乱を招きたくないからだ。話が終わった後、これからどうするかと悩んでいると、

「泊まるとこないんでしょ?じゃ、うちに泊まりなさい」

と、霊夢の一言であっさり解決した。ベディヴィエール達はそのまま少女達と夕飯を食べ、眠りについた。なお、夕食担当はベティヴィエールで、少女達にはかなり好評だったそうな。ついでに言えば咲夜と妖夢は主を待たせているとのことで夕食後に帰っていった。そして翌日、彼は未だ起きてこない少女達の朝食を作っていた。その手際は赤い主夫もかくやといった風だ。彼がそのまま料理をしていると霊夢が起きてきた。

「おはよ〜・・・って・・・うわっ何これあんたが作ったの?」

「えぇおはようございますミス・博麗「ちょっと待ちなさい」はい?」

「そのミスなんちゃらって言うのやめてよむずがゆい。普通に霊夢でいいわよ」

「わかりました霊夢。それで朝食なのですが・・・和食で構いませんか?」

「いいけど・・・あんた何でも作れるのね」

「世界中を放浪していましたからね」

そう言ってベディヴィエールは寂しそうに笑う。彼はアーサー王を探して世界中を巡っていたのだ。

「それにしたって手際良すぎでしょ・・・あんたいったい何歳よ?妖怪の類?」

「元は人間ですよ・・・。年齢は大体一五〇〇といったところでしょうか」

「並の妖怪より長生きじゃないの・・・、取り敢えず家事は任せていいかしら?」

「えぇ構いませんよ」

「ならよろしくね」

その後、少女達が起きてきた所で霊夢の話をしたら、皆も普通に読んで欲しいとの事で皆名前呼びで落ち着いた。食卓を囲む中、外から声が聞こえる。

「新聞でーす!霊夢さーん!いませんかー?」

「・・・あのバカラス。せっかくいい気分だったのに・・・」

霊夢が嘆息すると縁側から一人の少女が入ってくる。背中から黒い羽を生やした少女だ。少女は霊夢に新聞を渡したあとベディヴィエールとモードレッドを見ると、

「あやや?見ない人がいますねってそちらの彼は・・・」

ベディヴィエールを見て少女は面白そうな顔をする。

「あの・・・?私の顔に何か「ちょっと文!?これどういうこと!」え?」

霊夢が新聞片手に大声をあげる。モードレッドはその様子を見て何かあったのかと新聞を見る。

「ぷっ、『霧雨魔理沙、下着姿で愛しの彼をお出迎え』って何だこれ?」

モードレッドは笑ながら新聞を読み上げる。魔理沙は顔を真っ赤にして、

「ちょっ!?どういう事なんだぜ!?」

「だって魔理沙さんそこの彼を下着姿で出迎えてたじゃないですか。あっと、私は清く正しく美しく!の文々。新聞の射命丸文です!どうぞお見知り置きを!」

「何が清く正しく美しくだぁぁぁぁぁあああ!あることないことかいてばっかりだろ!?」

「で、早速なんですが貴方がたのお名前は?あとそちらの方は魔理沙さんとどういうご関係で?」

「無視するなぁぁぁぁあああ!!!」

魔理沙の叫びを無視して話を進めるマスゴミこと射命丸文。そんな質問にベディヴィエールは律義に答える。

「私はベディヴィエールと申します。彼女はモードレッド。こちらで言う外来人ですね・・・、彼女との関係・・・そうですね少々身体に叩き込んだだけの関係ですが」

「「「「「へっ!?」」」」」

モードレッド含め、少女達は唖然とする。対象的に射命丸は目を輝かせる。

「それはっ!?具体的にどんな風に!?」

「それは・・・彼女は物覚えが少し悪い様でしたので何度も教え込む形でしたね。身体に」

忘れてはいけない。ベディヴィエールはド天然なのである。今の自分の発言がどれほど危険なのか気づいていない。

「こっここここここれはぁぁぁあ!!大ッスクープキタッーーーーーー!!!!」

「えっちょまっ待てーーーーー!!!!」

魔理沙の静止も聞かず射命丸は飛びさっていった。アリスはギギギギと首をベティヴィエールに向け、

「あの・・・ベディさん?貴方魔理沙に何を・・・?」

「・・・?ただ掃除の仕方を教えただけですが?」

それを言ったところでモードレッドがゆらりと立ち上がる。その顔は真紅に染まっていた。

「そっ、そそそそそそういうことは・・・」

クラレントを振りかぶり、

「ハッキリ言えーーーー!!!!!!」

思いきり振り抜く。何故と思う間もなくベティヴィエールは吹き飛ばされ、森の中に突っ込んだ。モードレッド────全英霊中、一、二を争う程の初心であった。

 

 

 

 

 

 

あの後、モードレッド達の怒りが収まるまでベベディヴィエールは散々こき下ろされた。ベディヴィエールは天然故に何故自分が怒られたのか理解出来なかったが、涙目の魔理沙を見て何も言えなかった。

そして現在、ベディヴィエール・モードレッド・魔理沙の三人は吸血鬼の住まう館────紅魔館を目指していた。昨夜に咲夜から、

「お嬢様が貴方達に会いたがっているから来てくれないかしら?」

と、言われていたのだ。彼らは特に何も言う事は無かったので了承した。そして今、魔理沙の案内のもと彼らは紅魔館を目指している。

「なぁちょっと聞いていいか?」

飛行中に魔理沙が話しかけてくる。

「何でしょうか?」

「二人とも吸血鬼って聞いて何も思わないのか?何か凄く平然としてるけど・・・」

「あぁその事ですか」

ベディヴィエールは平然と答える。

「並の吸血鬼程度なら何人も討伐しているので別に今更何も思う所はありませんよ。彼らは誇り高い種族ですから余程の事がない限り無闇に攻撃してきませんからね」

「へ、へぇー・・・」

あまりにもぶっ飛んだ答えにそんな返事しか返せない魔理沙。

「・・・モードレッドは?」

「同僚に居たからな二人程」

「・・・吸血鬼が?」

「吸血鬼が」

「どんな職場だよ・・・」

どうやら魑魅魍魎が跋扈する幻想郷在住の魔理沙からしてもカルデアは人外魔境の様だ。そんな話をしながら飛んで行くと湖の向こうに深紅の館が見えてきた。まるで全体が血のような紅に染まっている。あまり趣味がいいとは言えないなとモードレッドは思った。ベディヴィエールは「わざわざ全体を赤に染める必要があったのでしょうか・・・」などと、とんちんかんな事を呟いていた。三人が館の門の前に降り立つと、門の隣の壁にチャイナドレスを着た紅い髪の女性が眠っていた。恐らく門番なのだろうが眠っていては意味が無い。おまけに鼻から馬鹿でかい鼻ちょうちんが出ている。魔理沙は彼女を無視してそのまま館に入ろうとしたが、ベディヴィエールは女性に近づき、

「もし、レディ。こんな所で寝ていては風邪を引きますよ」

と、女性の肩を揺すって起こそうとした。二、三回揺すると鼻ちょうちんが割れ、女性が目を覚ます。

「ふわぁい・・・?なんでふか・・・って咲夜さん!?寝てませんよ・・・って咲夜さんじゃない・・・?」

起き抜けで混乱しているようである。

「申し訳ありませんレディ。こんな所で寝ていては風邪を引くと思いましたので起こさせて頂きました」

「へっ!?あっはいありがとうございます!私は紅魔館の門番の紅美鈴と申します。あの・・・貴方達は?」

「私達は十六夜咲夜殿の招待を受け、参りました。私はベディヴィエール、彼女はモードレッドと申します。そして彼女が────」

「────霧雨魔理沙ですよね?」

「おや、お知り合いで?」

「知り合いも何も、よくここの図書館から本を盗み出していくんですよ。お陰でこっちはいい迷惑ですよ」

美鈴の言葉を聞いて、ベディヴィエールは咎めるような視線を魔理沙に送る。

「魔理沙・・・、そんな事をしているのですか?」

「べっ、別に盗んでる訳じゃないぜ!死ぬまで借りてるだけだぜ!」

「胸を張って言う事ではありません。それを世間一般では盗人と言うのです。いいですか?近日中に返しなさい。借りるにしても所有者に許可をとってください」

「いやだから・・・」

「返しなさい」

「・・・わかったよ」

モードレッドと美鈴を置いてきぼりにしてベディヴィエールは魔理沙に説教を始めてしまう。二人はなんとも言えない様子であった。しばらくして魔理沙が口を開く。

「そっ、そうだ!あまり待たせても悪いから早く行こうぜ!」

「あぁ・・・それもそうですね。案内を頼めますか?」

「────かしこまりました」

何も無い空間から咲夜が突然現れる。ベディヴィエールとモードレッドは軽く目を見開くが、魔理沙は平然としている。どうやらこういった登場の仕方は初めてでは無いらしい。

「(魔術を使った転移か?でも全く魔力を感じない転移なんて母上でも無いと無理だ。だったらいったい・・・)」

「(これは・・・、空間転移の類でしょうか?にしては何か・・・まさか?)」

ベディヴィエール達は咲夜が行った事を考察する。ベディヴィエールは過去の経験から咲夜の行った事の正体をほぼ看破していた。一方美鈴は上司の登場に焦りまくる。

「えっ!咲夜さん!?いつからいたんですか!?」

「貴女が彼らが来たことにも気付かずに居眠りしていた頃からよ・・・、全く・・・お客様に見苦しい姿を見せないでちょうだい」

「うぅ・・・申し訳ないですぅ・・・」

咲夜が現れたと思ったら流れるように美鈴へ説教を始めてしまった。咲夜はベディヴィエールの方を向き、謝罪する。

「申し訳ありませんベディヴィエール卿。お見苦しいものを・・・」

「申し訳ありません・・・」

美鈴も同じ様に謝罪する。ベディヴィエールはクスリと笑い、

「いえ、見苦しくなどありませんよ。可愛らしい寝顔でしたよ、レディ」

「えっ」

美鈴はみるみると顔を赤くしていく。彼女にしてみれば異性の、それも美青年に無防備な寝顔を見られ、あまつさえ可愛いなどと言われるのは初めてだからだ。当然“レディ”などと言われた事も無い。そしてそんな美鈴を見て、ベディヴィエールの後ろの金髪少女達は目付きを鋭くし、明らかに機嫌が悪くなる。咲夜はそんな少女達の反応を以外に思いつつ、ベディヴィエールの紳士的な応対に、流石騎士だと感心していた。そして自らの主が待っているのを思い出し、

「それではベディヴィエール卿、モードレッド卿。我が主がお待ちです。どうぞ中へ」

「わかりました。それではまた」

最後に美鈴に笑いかけるベティヴィエール。美鈴はさらに顔を赤くし、それを見た少女達はさらに機嫌を悪くする。そんな事に気付かないベディヴィエールは咲夜に続いて館の中に入って行った。

 

 

 

 

 

 

────紅魔館の地下

 

「・・・誰か入ってきた?」

薄暗い地下室の中一人の少女が呟く。その部屋の状態は凄惨の一言。壁には血と肉片がこびり付き、所々に蜘蛛の巣状のヒビが走っている。少女は幼い見た目に似つかわしくない凶悪な笑みを浮かべる。

「新しい“オモチャ”かなぁ・・・?ふふふっ♪楽しめるといいなぁ・・・♪」

少女は笑う。残酷な悪魔の様に────無垢な赤子の様に────

 

 

 

 

 

「────ここです」

咲夜に案内され辿りついたのは一つの部屋の前だった。中から何者かがこちらを伺っているのをベディヴィエールとモードレッドは感じ取っていた。咲夜はノックをし、

「お嬢様。お二人をお連れしました」

『────入りなさい』

中から少女の声が響く。 咲夜は扉を開け、ベディヴィエール達を中に招き入れる。

「────ようこそ紅魔館へ、サー・ベディヴィエール卿、サー・モードレッド卿。貴方達を歓迎するわ。」

扉を開けた先に居たのは幼い少女。だがその体からは重厚な威圧感が流れ出ている。

「私の名はレミリア・スカーレット。誇り高き吸血鬼、ヴラド・ツペシェの末裔にしてスカーレット家の当主よ」

「お初にお目にかかります円卓が末席、ベディヴィエールと申します」

「同じく円卓が一人、モードレッドだ」

ベティヴィエールは丁寧に、モードレッドは慇懃無礼に返答する。ベディヴィエールがモードレッドの態度を注意しようとする前に彼女が口を開く。

「しっかし、お前がヴラドのオッサンの子孫ねぇ・・・似てねぇなぁ」

「モードレッド卿、失礼ですよ」

「事実じゃねぇか」

「ちょっと待ちなさい」

ベディヴィエールがモードレッドを諌めるが、そんな事は耳に入らないようだ。モードレッドは気にせず言葉を続ける。レミリアは聞捨てならないとばかりに思わず口を挟む。

「貴女、ヴラド公にお会いしたことが?」

「ん、あぁ。おっさんともう一人、吸血鬼の同僚がいたぞ 」

「・・・ちなみにその同僚の名は?」

「“血の伯爵夫人”」

「エリザベート・バートリーですか・・・」

咲夜が呆れたように呟く。ヴラド・ツペシェこと、ヴラド三世はドラキュラ伯爵のモデルであり、ルーマニアを統べる王であった。その苛烈な政策ぶりから〝串刺し公〟の異名を持つ。“血の伯爵夫人”ことエリザベート・バートリーはハンガリーの貴族で、数百人の処女を自らの美貌を保つ為に殺し、その血を浴び続けた殺人鬼。彼女は吸血鬼カーミラのモデルにもなっている。

「・・・ヴラド公と同じ職場って・・・生きていた時代も違いますよね?」

「あぁ、それは────」

モードレッドはカルデアの事を話す。彼女は第六特異点攻略後にカルデアに召喚され、ある程度カルデアの事を把握している。

「外の世界がそんな事になっているなんて・・・。戻ろうとは思わないの?」

「仮に外に出たとしても、人理焼却の影響で外に出た瞬間に死亡する事も考えられます。カルデアとも合流出来るかわかりませんし、不容易にここから出ない方がいいでしょう」

「そう・・・、ねぇ、もっとヴラド公の話を聞かせてくれない?」

「モードレッド卿お願いします。私はカルデアに詳しくないので」

「おう、いいぜ」

「でしたら、ベディヴィエール卿はパチュリー様の所に行って頂けますか?」

「?そのパチュリーと言うのは?」

「この紅魔館に住む魔法使いです。貴方の腕の話をしたら是非会ってみたいとの事でしたので・・・」

「わかりました。ここは任せましたよモードレッド卿」

「任せとけって、ヴラドのオッサンのとっておきの話をしてやるよ」

「是非聞かせてちょうだい!」

ベディヴィエールは咲夜の案内の元、パチュリーの所へ向かった。モードレッドはレミリアにヴラド三世の話をして、レミリアは自身の憧れが想像以上に家庭的だった事に戸惑いを隠せなかった。

 

 

 

 

「あははっ♪きたきた♪」

紅魔館の地下では少女が相変わらずの笑みを浮かべている。

「一人はお姉様の所・・・、もう一人はパチュリーのとこかな?まぁいいや」

少女は背中の宝石の様な翼を広げる。

「さァ・・・アソビマショウ?」

少女の名はフランドール・スカーレット。レミリア・スカーレットの妹にして、『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』を持つ幻想郷屈指の危険人物である。

 

 

 

 

 

 

「ここは・・・」

咲夜に案内された先は大きな図書館であった。ぱっと見て数億冊はあるだろう。ちなみに魔理沙もちゃっかり付いてきている。先に進むと机があり、一人の少女が座っていた。紫色の髪と服装をしている。側には黒い羽生えた赤髪の少女。

「(悪魔・・・か)」

ベディヴィエールは気配で赤髪の少女の正体を悟る。彼は警戒を怠らないように近づく。

「パチュリー様、彼をお連れしました」

「ありがとう咲夜。レミィのとこに行ってなさい」

「かしこまりました」

咲夜は先程と同じ様に一瞬て消える。パチュリーと呼ばれた少女はベディヴィエール達に向き直る。

「さて、何か余計なおまけがいるようだけど・・・、まぁいいわ。私の名はパチュリー・ノーレッジ。お会いできて光栄よサー・ベディヴィエール卿。それと隣のは私の使い魔の小悪魔よ」

「小悪魔と申します」

赤髪の少女は丁寧にお辞儀をする。

「ご丁寧にどうも。ベディヴィエールと申します」

「早速で悪いのだけれど・・・その右腕を見せてもらっていいかしら?」

「・・・構いませんよ」

パチュリーの頼みを了承し、銀の右腕《アガート・ラム》を差し出す。この腕は花の魔術師マーリン特製のマジックアイテムである。魔法使いである彼女が惹かれるのも無理は無かった。

「これは・・・関節部まで一体となってるのね・・・動力源は不明・・・と言うより内側から溢れている・・・」

パチュリーはぶつぶつと呟き、疑問に思ったことをベディヴィエールに聞く。

「これの材料はいったい何なの?」

「えっ」

ベディヴィエールは思わず言葉に詰まる。以前なら約束された勝利の剣と答えていたのだろうが、現在のこれが何で作られているのか彼も知らないのだ。ベディヴィエールがどう答えるか迷っていると突如、爆発音が響く。

「っ!?何が!?」

ベディヴィエールが何事かと叫ぶ。パチュリーが慌てたように、

「これは・・・不味い!!貴方達!早く避難を────」

「────あはっ」

聞こえた────聞こえてしまったとパチュリーはゆっくりと振り向く。そこに居たのはフランドール・スカーレットであった。彼女はゆっくりとベディヴィエールを見て、

「アソボゥ?」

狂気的な笑顔を向けてくる。殺気を感じたベディヴィエールは瞬時に腰の剣を向き放ち、構える。

「────お相手しましょう」

相手は言葉が通じない────ならは実力で押し通る。

「あははっ♪」

フランドールの狂気の笑みを受け止めながらベディヴィエールは彼女に迫って行った────

 

 

 

 

 

 

 


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