初歩的ミスをするって俺ぇ.....(´・ω・`)
という訳で六話目、遂に彼が修行の旅に出ます。長いので今回は前編後編に分けます。
安珍が持っている日記について質問があったので現時点で纏めるとこうなります。
・安珍の持っているのはスタンドみたいな物。
・一人になったときスタンドみたいに出すことが出来る逆も可。
・一部の存在を除いて安珍しか認識出来ない
・見て書くことが出来るのは安珍だけ
・日記として書いているが精神安定剤兼出来事の記録を兼ねて書いているので文章が長い
・書く内容を思うだけでもが書く事が出来る
・前世の記憶が戻ったときに手にしてたので身体の一部として認識している。その為この異常な現象に気付いていない
以上になります。一話にもこの内容の一部を記載しておきます。
仕事やセイレム等で少しだけ更新速度が少し遅くなるかもです。
@月△日 『おれはしょうきにもどった!』
天気 曇り
ジョジョの死んだショックがあまりにも大きく心が不安定な状況に陥りマトモに日記を書けない状態だったので約一週間振りの日記?じゃないなうん。
えっ今?ある事があって吹っ切れたよ。今は勇気百倍安珍マンだ。
これを言うほど元気になるまでの経緯を書き記そうと思うつまりこの出来事の記録だ。
しかしこれ....かなりページ使うな。まぁこの日記書いてもページが減る所か増えているし便利だよな。
しかもどれだけ増えても厚さは漫画本位のまましかも脳波コントロールが出来る!!(嘘)
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彼の灰を空に飛ばした俺はこの後最低限の物を持ち、この気持ちを紛らわす為、鍛練でよく行く山で籠り最低限の食事と座禅をして睡眠という日々をしていた。
一日中何も考えず鍛練をして気を紛らわしていたが、それすらも日々を重ねるにつれ心を紛らす事が出来なくなった。
その原因が何度もこの世界で見てきた『死』だ。慣れた筈の恐怖が彼の死と共に甦り、誰かを失うという恐怖がとめどなく溢れて来たのだ。
『安珍』じゃなく名前すら忘れてしまった前世の俺、『■■』が死んだときは両親や友達、同僚もこんな気持ちだったのかと頭を掻き乱し、前世で味わった死ぬときに感じた身体が冷え段々と動かなくなる感覚が襲い震えと嗚咽感が一気に来るのだ。
そんな何もかも磨り減らしていた時、彼女が来た。
黒髪の美女、
今思えば師匠『素材切れそうだから、遠出してくる』って言って何度か家を留守にしたり、長い手紙を畳んで使い魔に付けて飛ばしていたな。
その時は俺は少しやさぐれ状態で声をかけられるが無視し鍛練に戻ろうとしたが祭星に首のあるツボを押され笑いが止まらなくなり、その隙に『少し休メ、バカヤロ』と満面の笑みで気絶するツボを強く押され激痛が走り意識を失った。
この時思った某破壊者に出てくる笑いのツボって実在したんだと。後,祭星さんの笑み怖かった。
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気付いたら師匠の部屋で寝ていた。マトモに寝たお陰か頭が冷え多少は落ち着きを取り戻していた。
その時襖が開かれ中華服を着た祭星さんが入ると俺と彼女は話し合いジョージについて話してくれた。
彼女が唐の雲行きが段々と怪しくなっていることを悟り、国を出て日本に移住するための荷物を纏める準備が終わった時に彼の使い魔が来たらしい。
その内容はどうやら彼は自分が死ぬ三週間前に自分の身体が限界が来てもうすぐ死ぬ。という凶報を受け急いで此方に来たとの事だった。
ジョジョが日本に行った後もお互い手紙を書き使い魔を使って連絡するほどの仲だったと彼女は彼の事を思い出したのか笑っていた。
どうやら俺についての事も書いていた。『読経事件』といった恥ずかしい事も赤裸々に書いていたらしく彼女は毎回腹を抱えて笑っていたらしい。
...凄く恥ずかしい。
そして遺言書の最後の行に俺に関しての事が書いてあった。
その内容は『俺が死ぬとアイツはかなり落ち込むかもしれない。俺の部屋のタンスの裏に安珍に対してのメッセージがある。それを伝えてくれ』
それを言うと彼女は『ジョジョが営んだ薬屋ヲ引き継ぐカラ、村人にアイサツしてクル。ユックリ読むと良いヨ。』と言い部屋を出た。
一人になった俺は箪笥を彼の服などが入っている状態で持ち上げ移動するとタンスがあった壁に簡単な術式を施した手紙があった。
開くと、とある鍵と一緒にある文が英語で書かれていた。
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『 多分この手紙を読んでいることは俺が死んだ事だろう。
多分お前は落ち込んでいるだろうが気にするな。秘薬で無理矢理寿命を延ばして150年生きていたんだ。その無茶が今になって一気に来ただけだ。
生まれたときから魔術師の家系で名の知れた一流の魔術師だった。だが根源に至るためならどんな犠牲も厭わない魔術師の在り方や組織に所属している傲慢な魔術師達に嫌気を差していた。そんな奴等を躊躇なく殺すほどに。
俺はそんな日常から逃げるように名前を捨て、ジョージハンジとして各地を放浪し自由に生きた。
そして最終的に日本に辿り着きお前と出会った。
最初は魔術を教えるつもりは無かったがお前は斜め上を行く発想と行動に腹を抱えた。
『破』の一言で悪霊を消し飛ばしたり、試験で出した俺の技術を結集したゴーレム
しかもその過程で魔術が進化してると来たもんだ!驚いてしまったぜ。
本当はお前の行く末を見たがったが身体が限界で延命する秘薬を使っても身体が拒絶して直ぐに吐いてしまう。
本当に行く末を見れないことが心残りだ。
お前に在るものを託す。お前なら悪用することは絶対にないだろう。
それはお前の起源『変換/放出』を俺なりに纏めたレポートと俺の魔術、秘薬等を全てを纏めた魔術本だ。
この手紙と一緒に鍵がある筈だ。引き出しに鍵穴のある
箱があるそこに保管している上手く使えよ。
此処で散るのは名残惜しいが俺はお前と出会ったことで今まで欠けていた物が満たされた。
なら悔いがない。
お前も俺の死に悔やんでいないで前を見ろむしろ
俺の屍を越えて命を燃やせ、一度しかない人生なんだ悔いのない選択をしろよ。
それじゃあ、あの世でゆっくり待ってるぜ安珍。じゃあな。
永遠の友ジョージハンジより』
俺は涙を堪え引き出しを探し例の木箱を見つけ、鍵を開ける。
その魔術本のタイトルを見て目を見開き静かに笑った。
その本の名前は『MyPupil and My Friend』
意味は『我が弟子にして我が友よ!!』である。
その日俺は友の死を受け入れ、前に進むことが出来た。
そうだ、一度しかない人生なんだ。あんたの屍越えてやってやるさ。
丹花 雪音(ダァンファ シェイン)
ジョージの友人で唐でお世話になってた薬剤師兼ツボ押し名人、見た目は清らかだが中身は荒波のような人物、20歳位の黒髪美人だが年齢不詳 丹下声