それぞれの憂鬱～深海棲艦大戦の軌跡～《完結》 作：とらんらん
深海棲艦をひたすらすり潰すRTA――じゃなくて、普通の実況プレイはーじまーるよー。
はい。今回はスウェーデンのパラダイス社から発売された、２１世紀で起こった深海棲艦大戦をテーマにしたパソコンゲーム、「提督の咆哮」日本語版をのんびりとプレイして行こうと思います。
はい。通常プレイです。RTAが出来る程の実力なんて投稿者にありません。勿論縛りプレイもしませんよ？ 最近じゃあ通常兵器縛りが流行っていますが、あれが出来るのは上級者だけです。クソ雑魚ナメクジな投稿者じゃ、あっと言う間に深海棲艦に負けます。
今回のシナリオですが、スタンダードに２０１７年シナリオを選択。２０１３年シナリオなら上手くやれば艦娘出現までに国力の増強も出来るのですが、結構手間なので却下です。
で、国家選択ですが今回はアメリカ合衆国を選択します。
はい。２０２０年に内ゲバの末に崩壊したアメリカです。あの国は艦娘関係で色々と悪評がありますが、経済力、軍事力は世界最大であり人的資源も他国より多く、更に生まれて来る艦娘もスペックが高い上に数も多いので、滅茶苦茶強いです。深海棲艦大戦のベースにした仮想戦記だと、もしもアメリカが生き残っていたらっていうのは、手垢がつくレベルに定番ですね。
と言う訳で、ゲームスタート。早速研究枠を埋めていきますが、次世代第五世代戦闘機に一枠入れたら、後は艦娘関連で埋めてしまいます。この国、生産能力や科学力もトップクラスですから、産業に研究枠を割かなくていいから楽でいいですね。
で、艦娘関連ですと、空母が活かせる技術とドクトリンを入れます。これはアメリカ系艦娘だと、空母系が滅茶苦茶多い上に強いのもありますけど、後々の戦略のためにも空母が必須だからです。なお研究機関は安定のアーロンを当てます。艦娘関係はこの人を当てれば大体OKです。
閣僚画面に移ります。史実じゃ色々言われている面子がいますが割と優秀です。伊達に世界最強国家を運営していません。ただ今回のプレイでは、国防長官をマーシャルからクルーズに変更しておきます。マーシャルも空海軍に補正があるし、少しですけど艦娘運用も出来て優秀なんですけど、クルーズの艦娘補正の方が強いんですよね。
最後に生産ラインですけど、歩兵と機甲師団を少し作っておきます。これが後々役に立ちます。
初期設定が長くなりましたが時間スタートです。未配置の艦娘たちを各地に配置していきます。この時太平洋側に多めに配置しておいた方が、楽になります。因みに通常兵器についてはそのままで大丈夫です。
はい５月２３日になった所で、国内イベント「艦娘の公表」発生です。世間に艦娘の存在を知らしめた時の奴です。因みに、当時の人たちは、艦娘の事を始めは信じなかったそうです。そりゃあ、今まで科学万歳だった所に急にオカルト要素が飛び出してきたんですから仕方ないですね。
で、選択肢ですけど、史実通り国民に介入しないと政策スライダーが反艦娘側に寄ってしまいますし、反艦娘に同調とか論外ですので、「艦娘への批判は許さない」を選択します。
これにより国民不満度が３上がるデメリットがありますが、親艦娘に＋３されるので問題ありません。ついでに政治的右派、閉鎖社会、介入主義に＋１されます。
更に同日に、研究していた艦娘建造、装備開発が完成しました。これで艦娘戦力が時間経過で増えていきます。で、建造傾向を研究中のドクトリンもありますし空母中心にします。
さて、イベントが終わったら外交画面です。相手はパナマ共和国。はい。６月下旬のパナマ侵攻イベント対策です。このイベントで発生する敵の艦隊ですがアメリカからすると余り強くないのですが、非艦娘保有国や南米の国にとっては強敵です。ほっとくとパナマがほぼ確実に占領されます。なので対策にあらかじめパナマに戦力を置いておこうって事です。選択は当然同盟。パナマ共和国は艦娘を持っていないので、同盟を選択するのに補正が付きます。
はい、同盟出来ました。早速、軍隊を送りましょう。敵の撃退だけなら艦娘部隊を１部隊に駆逐艦とフリゲート数隻で余裕です。でもこれだけでは不安なので、戦闘機１部隊と機甲師団と歩兵師団を１個ずつ置いておきましょう。更に後詰にアメリカ南部に空挺部隊を置いておけば万全ですね！ ついでに国内の陸上部隊も南北に配置しておけば、もっと安全になります。
時間を進めて６月下旬、パナマ侵攻の前哨戦のイベント「ハワイからの大艦隊」が発生しました。５００隻規模の艦隊と後詰がサンフランシスコ目掛けて突っ込んできます。５００と聴くとショボく感じますが、艦娘が出現して２か月しか経っていないこの時期ですと大艦隊です。東海岸に配備している艦娘と通常艦艇を合流させて迎撃に当たります。
さて海戦になりました。５００隻の深海棲艦艦隊と超大型空母を据えた空母機動部隊＆艦娘部隊がぶつかる一大決戦ですが――ぶっちゃけ楽勝です。建造が前倒しになったので艦娘の数が史実より増えている上に、空母中心に建造しているのでアウトレンジから一方的に殴れます。
で、太平洋で深海棲艦をリンチしている所に、本命のイベントが来ました「イースター島沖からの艦隊」です。敵は南米が出した艦隊を蹴散らしながらパナマに向かってきます。この時の敵の戦力は１００隻程度。パナマにあらかじめ置いておいた戦力は小艦隊ですが、余裕で倒せます。ついでに艦娘系の能力が高いアーロンを司令官にして経験値を稼いでおきましょう。
艦隊出撃！ 深海棲艦よ、経験値になれ！
ってあれ？ 敵艦隊が消えた？ え、「南米諸国の奮闘」？ ……あ、これ南米連合が勝ったのか、珍しい。うーん……、経験値は惜しいけど、資源の浪費は無かったから良しとしようか。
ともかく、パナマ侵攻を防いだため、太平洋で戦っていた深海棲艦も消えたので太平洋艦隊を帰投させます。因みにこの深海棲艦ですけど、ゲーム処理的にイベント終了と共に消滅しますので、追撃出来ません。少々予定外な事もありましたが、南北アメリカ大陸の平和は守られました！
史実の一大イベントのパナマ侵攻を防ぎ原作ブレイクを起こしましたが、アメリカプレイヤーにとっては、ここからが本番です。
まずは国内イベント「艦娘への危機感」発生！ 艦娘の圧倒的パワーに怖気付いた民衆が反艦娘を訴え始めました！ 状況が見えていませんね！
そんな民衆に対して「反艦娘思想はテロリズムの温床である！」を選択し、艦娘排斥派と艦娘兵器派を一掃し、目を覚まさせます！ 警察とCIAで反艦娘団体を粉砕するのだ！
その結果、スライダーが親艦娘派に大きく振れますが、代わりに独裁的、閉鎖社会もがっつり行きます。更にデメリットとして、ICがマイナス１０される上に、一部の研究機関の能力が低下します。どうも排斥派の本元である「アメリカンジャスティス」を排除した結果、そこに参加していた経済界の重鎮も排除しちゃったようですね。結構痛いです。
国内の引き締めが終ったと思ったら、更にイベント発生！ 「他国への危機感」です！
これはパナマ侵攻部隊の撃退に成功した時に発生するイベントで、パナマの様な弱小国家が深海棲艦に占領されてしまったら、アメリカ大陸全体が危険になるのではないか？ という意見が世論や政府から出始めたと言う物ですね。
選択肢は「他国に介入する余裕などない」「武器を提供しよう」「我が国が大陸を守らなければならない」。この三つですが――はい、選択肢は実質一つですね。
「我が国が大陸を守らなければならない」を選択！ これによりスライダーが政治的右派、タカ派、介入主義にがっつり行きます！ 更に好戦性もアップ！ またこの選択肢をすると南米との友好度が下がります。特に非艦娘保有国との友好度はマイナスになります。
――おっと？ パナマから同盟破棄の通達が来ました。
ふむ。どうやらパナマは世界情勢を理解していないようだ。教育しなければなりませんね！
と言う訳で、宣戦布告。
パナマ共和国の行動はアメリカ大陸の平和を乱すものであり、懲罰しなければならない！（運河寄越せ！）
パナマと戦争状態になりました！ しかしパナマの戦力は滅茶苦茶弱いです！ パナマに駐留させていた全軍をもって殲滅して差し上げろ！
瞬殺！ 後は陸上ユニットで塗り絵していきます！ この時、空挺部隊も送っておけば占領が早くなります。
おっと、パナマが降伏しましたね。
「属国になるから助けて欲しい」？
何を言っているんですか。深海棲艦という外敵がいる中で、自国の力すらまともに把握できないような政府なんて信用できるはずがないでしょう。
貴様はアメリカになるんだよ！ 併合！
はい、これでパナマ共和国は滅び、栄えあるアメリカ合衆国の一部になりました！
おお、外交画面を見たら各国との友好度が軒並み下がっていますね！ 特に南北アメリカ大陸の国々とはマイナスになっています。貿易も停止されました。
でも問題ありません！ パナマを併合した時点で、視聴者の方々は気付いているでしょう。ええ、アレ狙いです。
時間を進めてパナマ併合から１週間、国内イベントが発生しました。「新規提督出現」です。
はい。史実じゃあ２０２０年に日本で起こった大事件が、３年前倒しでアメリカで発生しました！ 今回はパナマを併合した事により、国内に５０人の提督が追加で出現しました。
更に世界イベント「帝国主義の復活」も発生しました。世界中の艦娘保有国の政策スライダーが一気に介入主義に傾きます。更に全ての艦娘保有国は、無政府状態のプロビデンス及びICの低い小国を併合すべく対外戦争を仕掛けるようになりました。
これによりヨーロッパはアフリカ大陸、ロシアは旧ソ連構成国、日本は朝鮮半島を併合すべく動き出します。なんか日本だけ史実と違う動きをしていますね。史実では当時の日本は難民問題もあって朝鮮半島の併合は嫌がっていましたが、このゲームでは併合してもたまにパルチザンが湧く程度なので、そこまでデメリットはありません。
まあ遠い海の向こうの話は置いておくとして、アメリカに話を戻しましょう。ともかくこれで更に戦争がしやすくなりました。そんな訳で早速始めましょう！
カナダとメキシコに宣戦布告！
貴国による不当な貿易停止に対し、我が国は報復措置を取る！（土地寄越せ！）
宣戦布告と同時に国境沿いに待機させていた陸軍ユニットによる進撃開始！ 更に空軍も動員して敵を蹴散らしていきます！ 二正面作戦になりましたが、両国とも弱いので問題ありません！
ただ気を着けなきゃいけないのは、敵の艦娘部隊ですね。両国の艦娘部隊はぶっちゃけ弱いですが、それは相手が深海棲艦に限った時です。陸戦で見ると軍艦の火力と防御力を持ったユニットですので、通常兵器で戦うとなると滅茶苦茶厄介な相手です。歩兵や戦車といった普通の陸軍ユニットの場合、艦娘相手だとあっという間に溶けます。
じゃあどうするかって？ こちらも艦娘部隊を持って来ればいいのです。質はこちらが上ですので勝てます。更に今のアメリカの艦娘部隊には空母がたくさんいます。敵の艦娘部隊には航空戦力は無いので、一方的に殴れます。艦娘建造を空母中心にしたのがここで生きてきます。
はい。時々現れる艦娘部隊にヒヤッとさせられましたが、両国とも降伏、速攻で併合しました。これで北アメリカ大陸は平和になりましたね！
しかし平和になったのは北の大陸だけです。南を見ると、南米の艦娘保有国が非保有国に戦争を仕掛けたので、今の南アメリカは戦乱の中にあります。
これは合衆国が責任を持って、戦乱を治めなければなりませんね！
そんな訳で、カナダ攻略をしていた部隊をメキシコで合流させます。え？ パナマで良いんじゃないかって？ メキシコとパナマの間に中米諸国があるので、陸路が使えないんですよ。
と言う訳で、邪魔になっている中米諸国に宣戦布告。黙って道路になるんだよ！
はい、占領完了。相手は艦娘がいないし、通常ユニットも弱いので、将軍の経験値稼ぎに丁度いいですね。
パナマに部隊を到達させたら、直ぐには宣戦布告せず戦力と指揮統制の回復に努めます。カナダ、メキシコと違って、戦艦艦娘持ちの国が何カ国かいますし、何より南米は広いですからね。今のうちに回復しておきましょう。ついでに本国防衛任務中の艦娘部隊を幾つかパナマに送って、戦力を盤石にしておきます。
また現時点で空母艦娘は結構溜まったので、建造傾向をバランス型の主力艦建造にしておきましょう。以降の戦いでは戦艦も必要になりますからね。
やっと回復しました。では南米諸国すべてに宣戦布告！
土地と資源寄越せ！（深海棲艦と言う人類共通の敵がいるにも関わらず、他国を侵略する貴国らに対し、懲罰的軍事行動を開始する）
進撃開始です！ 敵はどいつもこいつも戦争中なので、北側はガラガラだぜ！ 時々やって来る敵ユニットを溶かしつつ、どんどん南米を南下していきます。
この南米攻略で留意すべきことですが、攻略は一国ずつにする事です。今回は発生していませんが、南米諸国がアメリカを警戒して対米軍事同盟を結ぶパターンがありますからね。多方面同時攻撃でも勝てますが、時間がかかります。一つずつ潰して行った方が、結果的に南米攻略が早くなります。
はい。そんなこんなで苦節半年、ついに南米を攻略しました！南北アメリカ大陸を統一した超巨大国家の誕生です！
いやー、アメリカも広くなりましたね！ それにICも各種資源も溢れんばかり！ 名実ともに世界最強国家です！
そんなアメリカの今の艦娘戦力ですが……、アメリカ系提督と艦娘が南北アメリカを併合した割に増えていません。代わりに併合した国の提督と艦娘が海軍に配備されています。
はい、史実でもあったやつですね。艦娘保有国を併合しても併合先の国の提督が増える訳ではありません。史実じゃあ、台湾併合の時にあったやつです。土地のリソースが併合前に出現した提督に使われているので、他国が占領した所で提督を増やせません。
アメリカ系提督を増やせないんじゃ意味ないじゃん、となりますが、これの対策は簡単です。併合先の国の提督と艦娘を編成から消せばOKです。
じゃあ、艦娘部隊を解体すればいいの？ ってなりますが、残念な事に艦娘部隊は特殊ユニットなせいで、艦娘は解体できても艦娘生産の要になる提督を退役させられません。この提督をどうにかするには、ひと手間必要になります。
そんな訳で、亡国の艦娘部隊を一纏めにした後、サンディエゴの港に配置します！ 提督数１４００名、艦娘も７０００名を超える大艦隊です。艦娘の質は低いですが、ここまで数があれば、多少の敵なら数の暴力で勝てます。名前は――そうですね、「決死隊」としておきましょうか。
更に別部隊として、総勢４５００名のアメリカ系艦娘部隊、「督戦隊」も編成！ ついでに通常艦の原子力空母や駆逐艦も掻き集め大艦隊を編成します！ 司令官はアーロン。前回は思わぬ形で実戦に出ればせんでしたが、今回こそ暴れてもらいます。
そんな大艦隊を編成して、何処に行こうかと言うと――深海棲艦による西海岸への圧力がウザいので、ハワイ諸島拠点を攻略します！
たまにこの時期の大型拠点攻略って難しくない？ って質問が出るようですが、実は逆です。深海棲艦は時間経過でドンドン増えていくので、ゲーム初期の方が潰しやすいのです。因みにこの時期のハワイ諸島拠点の戦力は５０００もありません。またこの時期ですと深海棲艦に大型機発生イベントがありましたが、現時点であれば数は精々１部隊。空母を持っていけば余裕で撃破出来ます。
と言う訳で、ハワイ攻略艦隊出撃！ なお道中で敵の大型機の襲撃がありますが、原子力空母から出した航空隊で瞬殺しました。
ハワイ近海に到着しました。んー、敵がハワイから出てきませんね。戦力差が大きいのでハワイに籠っている様です。出てきてくれたら楽だったんですけどね。
まあやる事は変わりません。原子力空母と艦娘の航空支援の下、決死隊をハワイに突っ込みます。
おお、溶ける溶ける。数的有利な上に強力なエアカバーがありますが、質が圧倒的に負けているのでダメージレースで負けていますね。
え？ 後方部隊も投入しろ？ なんで？ 大丈夫大丈夫。決死隊ならやれるって！
撤退要請？ ……クソ、敵のジャミングか！ 何も聞こえないぞ！
決死隊が勝手に撤退しようとしている？ ……督戦隊、決死隊を応援してやれ。
――決死隊が全滅しました。提督も全員艦娘に乗っていたため、全員戦死しています。
しかし彼女らの献身により、敵戦力はボロボロです！ 後方に控えていた督戦隊を投入！ 一気に押し込みます！
くっ、流石にアメリカ系でもガンガン戦力が削れて行きます。しかしここが我慢のしどころです！
――おお、ハワイ諸島拠点陥落！ アメリカの悲願である、ハワイ奪還が達成できました！
ハワイ奪還により戦争ばっかりで上昇していた国民不満度も低下。今後は太平洋からの深海棲艦の圧力も弱まるので良い事ずくめですね。
で、時を進めてハワイ陥落から１週間後ですが、国内イベントです。戦死した分の提督がポップしたようですね。見てみましょう。
おっと、新たに発生した提督の数は１４００！ しかもアメリカ系提督ですから、滅茶苦茶強いですよ！
――とまあ、割と有名ですが、併合前にポップした提督を、アメリカ系にアップデートするには戦死させなければなりません。そのため今回は、ハワイを攻略するために人柱になってもらいました。
このやり方はひと手間掛かりますが、使い捨てに出来る戦力ですので、主力となる戦力の温存をしたいときには便利ですね。
区切りが良いので、今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
すっごく変則的ですが、アメリカ生存ルートという事で。