調査官、カルデアに赴く   作:あーけろん

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勢いで書いた。反省もしていないし後悔もしていない(鋼の意思)

※誤字修正いつもありがとうございます。毎回毎回助かっています、これからもよろしければ是非お願いします。


番外 剪定事象 1

–––––––––剪定事象

 

 

それは、世界という存在によって『間違い』と断定された世界だ。または、進化の方向を『誤った』と決め付けられた世界ともいう。

 

世界がより正しい方向に進むために切り捨てられたものであり、『異聞帯(ロストベルト)』のような過去で起こった事ではなく、これから起こる事象、未来そのものだ。

 

その未来を謳歌する事が出来たはずの生命全ての可能性を遮断する殺戮の舞台装置。それが『剪定事象』だ。

 

そんな剪定の対象となった世界の末路は、極めて簡単だ。ただ終わるだけ、ゲーム機の電源を元から切るのと同じように、ぷっつりと先が途絶えるだけなのだから。

 

そしてこれは『剪定』された世界。決して観測されることはない、終わった世界なのだ。

 

 

 

 

 

 

[]

 

 

 

 

 

「……て。……やく…ねぇ…ば!」

 

 

起床直後特有の、おだやかな微睡みに意識を預けている時、耳元に女性の声が届く。

 

声のトーンから此方を起こそうとしているのはわかるが、靄がかかっているように声が不鮮明で、何を言っているのかはわからない。

 

わからないのなら、起きなくても仕方ないじゃないか。そう決め付け、再び意識を深淵に…。

 

 

 

「…起きろって言ってるでしょ‼︎」

 

ーーーーぐふぉ⁉︎

 

 

どうやら俺の1日は、天井と壁にキスをしてから始まるらしい。

 

…深淵に潜る前に、昇天するところだった。魔力によって強化された拳は鋼鉄をも凌ぐ硬度を誇り、それで人の腹部をかち上げると人は簡単に死ぬと言うのに。

 

俺が頑丈でなければ殺人者になっていただろう人物を転がった床から見上げ、恨めしい視線を投げつける。

 

 

ーーーー…おはようございます、所長。今日も新鮮なポンコツ臭をありがとうございます。

 

「誰がポンコツよ!それを言うなら、さっさと起きない貴方の方がよっぽどポンコツでしょ!」

 

ーーーー成る程、開き直りですか。これはこれは驚きました。魔力で強化した拳で人を殺そうとした人はやはり言うことが違いますね。

 

「う、煩いわね!そもそも、折角私が起こしに来てるのに早く起きない貴方が悪いんでしょ⁉︎」

 

ーーーー…さいですか。

 

 

可愛い顔をトマトのように真っ赤にしているので、そろそろ言及は止めておく。このまま続けると泣きかねない。まったく、『雇い主』にも困ったものだ。まぁ可愛いから許すのだが。

 

 

ーーーーそれで?『オルガマリー・アニムスフィア所長』、一体私に何のご用件ですか?

 

「フルネームはやめてって言ったでしょ?」

 

ーーーーいや、そもそもそんなに仲良く……。いや、なんでもありませんマリー所長。

 

 

目の端に涙を浮かべたのでそろそろ嫌がらせを辞める。彼女を泣かせると色々と面倒なのだ。

 

このような大きいお子様な彼女こそ、今現在の俺の雇い主である。『人理保証機関 フィニス・カルデア』の所長であり、時計塔でも屈指の実力者である『アニムスフィア家』の当主である。

 

 

「ふん、分かれば良いのよ。…それで?」

 

ーーーー…なんです?また虐めて…いえ、何も言ってません。謝ります、謝りますから拳を収めて下さい。

 

「よろしい。ふん、私を侮るからこんな目に遭うのよ」

 

 

 

極めて声を大にして抗議の声をあげたいが、グッと堪える。彼女は子供なのだ、悪戯に刺激して何になると言うのか。大人は子供のわがままに笑って応える能力が必要なのだ。

 

…そもそも、男の一人部屋に勝手に入るという行為の意味を所長は理解しているのだろうか?

 

 

ーーーーさいで。…そろそろ茶番は終わりにして、要件を話して欲しいんですが?

 

「なによ、せっかちね。そんなのだから女にモテないのよ」

 

ーーーー……ふっ。

 

 

しまった、あまりに荒唐無稽な話でつい鼻で笑ってしまった。いやぁ、悪い癖だな、反省反省。次から気を付けなければ。

 

さて、そろそろ鉄拳が来るから防御態勢を……うん?

 

 

「…えっ?嘘でしょ?貴方、モテるの?…そ、そんな訳ないわよね。貴方みたいな唐変木で変わり者で髪の毛もじゃもじゃな奴がモテるわけないわよね?そうよ、貴方みたいな変わり者の相手をしてくれる優しい相手なんて私くらいよね?…そうよね?」

 

 

あるぇー?なんか俺が予想してた反応と違う。頰を膨らませ、目の端に…あ、ヤバい。これMN5(マジで泣く5秒前)だ。

 

だがここで慌てたら本末転倒、一度冷静になり危険予想チャートを建てる。

 

泣きながら男の部屋から出てくる所長を追う一事務員

女性職員たちの噂の種になる

最終的にカルデア全体に広がる

ここでの社会的地位が死ぬ

 

 

…うん、我ながら素晴らしい危険予想だ。相変わらず惚れ惚れするね。

 

早く言い繕わないと、ここで必死に獲得した社会的地位が死ぬって事ですね、わかるとも。

 

 

 

ーーーーあー、えっと。はい、その通りです、はい。流石にバレましたか、さすがは所長。なんでもお見通しですね。

 

「そ、そうよね!良かった…って、べつに喜んでませんから!良いですね、決して勘違いしないように‼︎わかりましたか⁉︎」

 

ーーーーハイ。ワカリマシタ。

 

 

 

……あぁ、もう、面倒臭い。そう思ったのは、言うまでもない。

 

 

いくら美少女兼資産家という超優良物件といっても、人間の我慢には限度があるのだ。いいね?

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

 

ーーーーお遊びはこれくらいに。それで、本当になんの要件ですか?

 

 

雰囲気が一転するとはこう言う時に用いられるのだろう、そう思うほどに、彼の纏う雰囲気は変わっていた。ベッドに腰掛け、寝巻き姿という気の抜けた姿だというのにだ。

 

常に浮かべていた笑みの一切が消え、表情が消える。そこに予断の一切は無い。なにも知らない人が見ていたら、きっとドッペルゲンガーがすり替わったと思うに違いない。彼の雰囲気は、それほどまでに変異していた。

 

こうなったら彼はどんな事があっても笑わないし動じない、それこそどんなハプニングが起こってもだ。仕事とプライベートは別、まさにそれを体現しているからだ。

 

無論、上司としてはこれ以上ないほど好感が持てるし、信頼できる。事実、こうなった彼は決して失敗しないし、誰よりも早く完璧に仕事を終わらせるからだ。

 

…私がこう思うのには、ちゃんとした理由がある。もっとも、かなり異常な理由だが。それを説明する為には、彼がここに来た時の話から始めよう。

 

 

 

彼がここに来た時、彼は魔術の『ま』の字も知らないど素人だった。もっとも、ただの事務員として雇ったのだから当然だ。私が彼を雇った理由は滞っていた一般事務の仕事を任せる人材を欲していたからで、当然と言えば当然なのだが。

 

魔術とは秘匿されるものであり、その存在を知らないものを魔術は許容しない。その例に漏れず、彼を周りの職員は避け、まるで腫物でも扱うかのように扱った。中には彼を侮蔑するものもいた程だ。

 

だから私はその現状を変えるべく、彼に魔術を教えようと決めた。知識さえあれば、周りの人間も受け入れると思ったからだ。もっとも、基礎を覚えるだけで精一杯だろうと、そう考えていた。

 

しかし、その考えはあまりに浅はかだった。

 

彼は着任してから僅か三日という短い間、独学と私の指導で魔術を勉強し基礎をマスターしてみせた。それどころか、勝手に自身で専攻を決め、さっさと魔術を極めはじめたのだ。

 

彼曰く『優秀な師に出会えたからですよ』と言っていたが、いくら優秀な師に巡り合ったといっても三日で覚えられるほど魔術は甘くない。それに、私はそんなに優秀では無かったし。

 

そのまま彼はスポンジの様に、いや、巨大な超吸収素材のスポンジの様に知識を蓄えはじめ、どんどんマスター候補生を抜かして行き、最後はAチームの面々すらも抜き去った。そして私も抜かされ、彼の魔術知識に敵う者は居ないだろう。

 

彼が職務中の合間を縫って作っていた論文は時計塔の最上層部でも取り上げられ、彼は魔術を習って僅か3ヶ月で第二魔法研究の第一人者へと名を連ねた。

 

……ここまでの話だけでも彼の化け物さは伝わると思うが、彼の異常性はここで終わらない。

 

 

その後、なにをトチ狂ったのか彼は英霊召喚システム『フェイト』への調整を始めたのだ。。カルデアに唯一存在している英霊である『レオナルド・ダ・ヴィンチ』と医療顧問である『ロマ二・アーキマン』の三人で行われた改修は、マスター候補生からも不満の声が上がった。もっとも、中には嫌がらせ目的の連中もいたけど。

 

英霊召喚システム『フェイト』は、第三魔法に重きをおく魔術であり、第二魔法専攻の彼には出来ないとまじめに考えて提言していた人もいた。しかし、改修の批判のその大半は彼への嫌がらせだった。

 

すると彼は部屋に閉じこもり、外界と一切の関係を絶った。諦めたのかとマスター候補生達は笑っていたけど、実際は違った。

 

 

『所長、コピー機使っても良いですか?』

 

ある日部屋からひょこっと出てきた彼の手には、USBメモリが握られていた。

 

『コピー機?べつに良いけど、何に使うの?あと、今まで閉じこもって何してたのよ?』

 

『あぁ、ロード・エルメロイ・二世教授とスカイプを使って共同論文を作ってました』

 

『………………はい?』

 

『中々面白かったですよ?…とにかく、その論文を一度コピーに降ろしたいんでコピー機を使いたいんですけど、大丈夫ですかね?』

 

『…………もう、勝手にして』

 

 

ロードが誰かと共同で論文を発表したなんて聞いたこともない。彼は時計塔有数の実力者とはじめての共同論文作成という、前人未到の偉業を成し遂げたという事を感じているのだろうか?…いや、多分感じてないだろう。だってコピーした論文に珈琲こぼしてたし。

 

そんな彼とロードとの共同論文は案の定時計塔の老害どもを黙らせるだけの出来であり、彼は一週間で第三魔法の権威へとのし上がった。

 

後日彼は『俺、大学だと自由科目めっちゃ取ってたんですよ』と言っていたが、何を言ってるのかさっぱりだった。

 

 

全員を実績で黙らせた彼らは意気揚々と英霊召喚システムに改修を進めていった。縁召喚による外れサーヴァントの堰き止め、触媒召喚の正確性の向上、マスターと息の合う英霊の自動選抜など、例を上げていけばキリがない。

 

結果として、彼はカルデアを代表する技術者兼第二魔法の第一人者兼第三魔法の研究者兼事務員という立ち位置を確立した。

 

そこまで上り詰めた彼を評価しないほどマスター候補生も腐っていない。結果として彼はカルデアでの立ち位置を獲得したのだが、それと同時に様々なしがらみに巻き込まれている。

 

魔術師の家系との婚約とかもしがらみの一つだ。もっとも、そんな話は彼の耳まで届く前にこちらで処理している。優秀な弟子を誰にも渡す訳にはいかない。

 

…ここまで成長、いや進化した彼を見るのは彼を見定めた私としては嬉しい気分だ。

 

しかし、前はかなりあった筈の会う機会は結果として減ってしまった。これだと彼が私と会えなくて寂しそうだと思ったから、逢いにきてあげているに過ぎない。

 

にもかかわらず、この不遜な態度はなんだろうか?これくらい、師匠の気持ちを汲んで然るべきでしょうに!

 

 

「……用件がないと、来てはダメなの?」

 

ーーーー駄目じゃないですけど、不自然なんですよ。貴方は、そんな事をする人では無いでしょう?

 

「うっ、ま、まぁそうだけど…」

 

 

こちらが言い淀んでいる間にも、彼の視線は私の目だけを見ている。東洋人特有の黒く輝く瞳。もっとも、彼の目は光って無いのだが。

 

これではまるで彼に責められているようでは無いか。折角訪ねて来てあげたのに、こんな態度はあるのだろうか、いや、ない。そう、彼には敬意が足りてないのだ。

 

私への気配りも足りてないし、思いやりも足りてない。そう、そんな彼に敬意を教えてあげるために、私は来たのだ。これは教育なのだ。レディの扱いを心得ていない不届き者への誅伐なのだ。

 

 

「あぁもう!では用事を言います!心して聞くように‼︎」

 

ーーーーあ、はい。どうぞ。

 

 

律儀にメモを準備するあたり真面目だが、そう言うところの気配りではない。一度訂正した方が良いと模索するが、もう流れは変えられない。

 

 

「今日私と朝食を共にしなさい!良いわね⁉︎」

 

ーーーー……えぇ?それだけですか?

 

「そ、それだけです!何か不満はありますか⁉︎」

 

ーーーーいや、ありませんけど。…そう言えば、一度も一緒に食事を食べた事ありませんでしたね。

 

「そ、それで、返事はどうなんですか?」

 

ーーーー勿論、私で良ければ。

 

 

そんな事か、と困ったように笑った彼からの了承が得られた事にホッとするが、気を緩める事はしない。私は所長なのだ、ここは貫禄を見せる時。

 

 

「ふん、さっさと言えば良いのよ。じゃあ私は外で待ってるから、着替えたら即来なさい。急いでいるからって、雑な身だしなみにしないように」

 

ーーーーなんでそんなに偉そ……いえ、なんでもありません。了承しました所長、なるべく迅速かつ正確に着替えます。

 

「じゃあ行ってるわね」

 

 

そう言って颯爽と部屋から出る。扉の段差に躓いたのは許容範囲内だ。

 

 

 

彼の部屋から退出した後、溜め込んでいた緊張を息と共に吐き出す。それと同時に強張っていた筋肉が解れ、身体から力が抜けていく。

 

 

「はぁ〜〜、緊張した…」

 

私にとって、殿方を食事に誘うなんて初めてだったからとても緊張した。レフはいつもあっちから誘ってくれるし、ほかの人と食事をすることなんてない。

 

それが別に寂しいなんて思ってない。食堂で楽しそうに話しているグループを見ても全然羨ましくないし、混ざりたいなんて思ってない。

 

ならなんで私が彼を誘ったのか。それは、彼が可哀想と思ったからだ。国連から引っ張って来て以来、彼がまともに食事を取っているところを見た事がない。

 

いくら同意を得たと言っても、こんな僻地に連れてきた身。せめて食事くらい一緒に食べてあげようと思ったに過ぎないのだ。

 

 

「それにしてもあの寝顔……ふふっ」

 

 

ふと、先程まで見ていた彼の寝顔の事を思い出した。普段なら絶対に見られない緩んだ顔は、子供のようでとても可愛らしかった。何度か頰をツンツンとつついてみても身じろぎをするだけで、深い眠りについていた事が想像できる。

 

 

「なによ、可愛い顔も出来るじゃない」

 

 

彼の寝顔を思い出すと、頰がにやけるのを止められない。まるで幸せが溢れでるかの如くだ。最近気を張りすぎて疲れていたので、彼の寝顔はとても良い癒しになった。

 

今思うと、彼のあんな油断しきった顔をみるのは私が初めてでは無いだろうか。うん、そうに違いない。そう考えると、妙な優越感に浸れる。

 

 

「…えへへ」

 

ーーーーなーににやけてるんですか。気持ち悪いなぁ。

 

「っ⁉︎な、なななななんでいるのよ‼︎」

 

 

いやらしい声に目を開けると、そこにはタチの悪い笑みを浮かべている彼が立っていた。純粋な寝顔とは程遠い、邪悪な笑みだ。けど、問題はそこじゃない。

 

 

み、見られた⁉︎にやけている所を⁉︎

 

こ、こうなったら…!

 

 

そっと拳を握り、魔術回路を起動させる。幸い長袖の服を着ているため、魔術回路の発光は見えないはずだ。

 

あとは脳を揺さぶり、記憶を––––!

 

 

ーーーー良かった。

 

「………へっ?」

 

ーーーー最近所長、気を張りすぎてましたから心配だったんですよ。けど、そんな風ににやけられるのなら、まだ大丈夫ですね。

 

 

邪悪な笑みから一転、彼は朗らかに笑った。私の事を心配していたと、そう言って笑ったのだ。

 

 

「…う、うるさいわね!ぜ、全然気なんて張ってないわよ‼︎私は貴方みたいな凡人とは違うの‼︎わかる⁉︎」

 

ーーーーはいはい。わかりますよ。

 

「………けど」

 

ーーーー……?

 

「あ、ありがとう。心配してくれて」

 

彼は一度キョトンとした顔をすると、すぐにいたずらっ子の笑みを浮かべた。

 

 

ーーーー素直なお礼が言えるなんて、オルガマリー所長は凄いですねぇ。

 

「よ、余計な事を言うな!この社畜‼︎」

 

ーーーー……やめて、その言葉は心に来る。

 

「ふん、自業自得よ!ほら、さっさと食堂に行くわよ!」

 

ーーーーへーい。

 

 

彼と話していると、普段悩まされている胃痛がすっと消える。それがなぜかはわからないけど、嫌な感じは全くしなかった。

 

 

 

 

その日食べた朝食は、今まで食べた朝食の中で一番美味しかった。なんの変哲もない普通の朝食だったけど、それでも、わたしにはとても美味しかった。

 

たまには彼と朝食をとっても良いな、と思ったのは秘密だ。だってバレたら、彼はきっと調子に乗るから。

 

だから、この気持ちは私だけのもの。誰にも渡せない、私の宝物なのだ。

 




オルガマリーちゃん

不器用可愛いの代名詞。この世界ではそこそこ有能な人材であり、レフへの依存度もそんなに高くない(なおその依存度は別の対象にシフトしている)。主人公に魔術を教えた師匠であり、すぐに抜かされて嬉しい様な悲しい様な気持ちを持っている。主人公にはカルデアの運用について色々な相談を持ちかけており、かなり頼りにしているのだがツンデレという不治の病のせいで素直になれない。

髪留めは主人公から軽い気持ちで渡された物を使っている。乙女心EX。


主人公
今回は調査官ではなく、カルデアに所属する一事務員。オルガマリー所長の可愛さにころっと騙された可哀想な子羊である。いざカルデアに所属すると彼の異常性は遺憾無く発揮され、魔術回路さえあれば時計塔のトップに踊り出せる実力を持つ。

専攻魔術は『人格・記憶』であり、時計塔でもどマイナー魔術である。彼の論文『並行世界論に基づく多自我との接続』は多様な図式と計算式を用いた革新的な論文で時計塔で広く開示されており、かの『ロード・エルメロイ・二世』をも唸らせる物に仕上がっている。

ちなみに作成アプリは社会人の強い味方『word』と『Excel』である。


ロード・エルメロイ・二世
スカイプ越しに第三魔法について夜通し議論した魔術師。魔術回路はないのに天才という境遇に同類感を覚え、主人公と合同で論文を作成した。作成した第三魔法の論文は『英霊の座による記憶保持の可能性』であり、私欲ましましな論文になっている。





作者
勢いで書くのって楽しいと改めて思った無能。矛盾点などあったら指摘をお願いします。

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