転生したボクですが、姉さんたちが過保護すぎて辛いです 作:可愛い物を愛する淑女
一週間前に温泉街へ行った以来、武内さんの側に居ると胸の奥が締め付けられるみたいに苦しいです。それに、心臓の鼓動が速くなって呼吸が乱れて『ボー』としてしまいます。ですが、その苦しさや息苦しさが心地好くて、安心してしまうのは何故なのでしょうか?
もしかして、ボクはマゾヒストと言われる人達なのでしょうか?
武内さんやちひろさんに聞いてみたらわかるでしょうか?
「あ、あの、ボクはマゾヒストなのでしょうか?」
「はぁ? ………(ちひろ、私はどう答えれば良いのでしょう?)」
「(いえ、私に聞かれても困りますよ? 恋ちゃんが思うがままに答えてあげればいいんじゃないですか?)」
武内さんやちひろさんが顔を近づけて真剣に話しているのはわかるのですが、武内さんの顔とちひろさんの顔が近くにあるのを見ると、胸の奥が『チリチリ』と痛みます。でも、それとは別に温かい気持ちが胸の奥に流れてきます。
「そ、そうですね。例えユウさん被虐趣味を持っていたとしても、私は別段と険悪することはありません。それもユウさんを形作る大切な一つの要素だと思いますから、気にしなくても良いのではないでしょうか?」
「あぅ/// そ、そういうことではなくて、ですね。・・・たぶん。ええっと、武内さんの側に居ると胸の奥が締め付けられるみたいに苦しいんですが、その苦しさが………な、なんというか心地好くて、ですね。それで、ボクってマゾヒストって言われる人達なのかなって気になってですね………。どうなのでしょうか?」
「武内さん、此方へ(いったいナニヤったんですか? ユウちゃんの顔がまるっきり〝初めての恋に戸惑う乙女のソレ〟ですよ。いっそのこと責任取って堕としてから既成事実作ってお嫁さんにしたらどうですか?)」
「・・・・・はい(いえ、ちひろからしたら愉しいかもしれませんが、私からしたら様々な意味での危機ですよ!? ユウさんがアレを阻止したのは、大企業のトップや大国のトップは気付いてるんですからね!? ユウさん自身は完全に隠蔽していましたが、バレてるところにはバレてるので下手なことすれば私は複数の意味で死んでしまいます!! 知恵を貸してください、ちひろ!)」
「あ、あの! コレって病気じゃなですよね?」
「………そうですね。ユウちゃんの考えは間違っていません。それは確かに病気と言えます───」
ボク、また皆に迷惑かけてしまうのでしょうか?
「ちひろ!」
「───ですが、その病気は幸せな人だけが患う病気です。確かに、今は理由もわからずに苦しくて、辛いかもしれませんが、その病気は悪い病気ではありません。むしろ、患った人を幸せにしてくれることがある尊い病気です。ですから、武内さんと一緒に治療していきましょう。私も手伝いますから、安心してください(お膳立てしたのですから、さっさと覚悟決めて自分に正直になってしまいなさい。漢になるんです、武内恋!)」
「ええ、私もユウさんの相方として最大限にお手伝いさせていただきます(ふざけないでください! そもそも、私はユウさんの上司であり、プロデューサーですよ!? 何よりも、楓さんに勝てる気がしません!)」
「あ、ありがとうございます。武内さん、今後とも末長くよろしくお願いします!」
武内さんが真剣にボクのことを考えてくれてる。
なんだろう。胸の奥が『ぽかぽか』した温かいなにかで満たされる感覚があって、とても、とても安心できて、心地好くて気持ちいい。
ふにゃぁぁぁ////
武内さんがボクの頭を撫でてくれてる。気持ちいい。何時までも撫でていてほしいなぁ。
「あっ・・・・・・」
「どうしましたか?」
「あ・・・・・・いえ、何でもないです・・・・」
もっと撫でてほしい。もっと武内さんに触れてほしい。武内さんに触られると嬉しくて、安心できて、温かい気持ちになれるのに、武内さんは必要以上に触ってくれないから物足りなくて、寂しくて心細くなってしまいます。
「・・・・・・武内さんにもっと触れてほしいです。武内さんに触れていると、温かくて、安心できて、胸の奥がぽかぽかしたなにかで満たされるのに、武内さんの手が離れると物足りなく感じて、寂しくて心細くなってしまっておかしくなりそうです・・・」
「大丈夫ですか?(恋ちゃん、今の聞こえてましたよね? 真面目な話何ですが、今のこの娘を下手に放置してると大惨事が起きそうなんですが、どうしますか?)」
「ユウさん、今夜飲みに行きませんか? 折角二十歳になったのですから、少しくらいならユウさんでも飲めると思うのですが・・・・(私個人の感情で言えば物凄く嬉しいのですが、私の一存でどうこうする問題では無いでしょう。と、本来ならば言ってしまいたいのですが、ここまで一心に想われているのに答えないというのは不義理でしょう。この際ですから、腹を括らせてもらいます)」
「行ってみたいです!」
お酒を飲むのは初めてなので、楽しみです!
楓姉さんも瑞樹さんも美味しそうにお酒を飲んでいましたからどんな味なのか気になっていたんですが、楓姉さんにも瑞樹さんにもお酒は体に悪いから飲んじゃダメだって言ってましたけど、お医者様が言うには少しくらいなら大丈夫だっていう保証をいただけたのに、楓姉さんも瑞樹さんも過保護すぎじゃないでしょうか? ですが、それだけ心配してもらえるなんても大切にしてもらえているとわかってとても嬉しいです。
「では、蓬莱亭に行きましょう。あそこなら、ユウさんも気負わずに飲めるんじゃないでしょうか?」
「それが良いですね。それに、あそこはお酒も料理も種類も豊富ですし、味も確かなので大丈夫でしょう。ユウちゃんも蓬莱亭で大丈夫ですか?」
「ボクはあまり詳しくないので、お二人にお任せします」
―――この時のボクは、自分が酔っ払うと手が付けられなくなるほど悪酔いする打なんて思いもいもしませんでした。後日楓姉さんに聞きましたが、ボクが一度楓姉さんが買ってきたお酒を誤飲して酔っ払ってしまい、酷く荒れたみたいで、それを宥めるのに大変苦労した為にボクにはお酒を飲ませないようにしようということを楓姉さんと瑞樹さん達で気を付けていたというのが事の顛末ということでした。
友人に無茶振りした結果できた、優姫ちゃんをイメージした歌詞です。
本作中にだせるように、話を続けて生きたいです。
一応、歌の方もできてます(私自身が歌詞に合わせてやったので保証はありません)が、それは本作中に乗せたいと思います。
優姫ちゃんに歌ってもらいたいですので、時間を作って頑張って話を進めていきます。
儚い雪のように
〔第一歌詞〕
亡くした想い出は もう二度と戻らないけれど
新しく紡いでゆく想い出を 彩る宝物モノへと代わる
儚い雪のように 消えていく温もりを
忘れないように 心うちに秘めて
消して亡くさないように 新しく紡いでゆこう
〔第二歌詞〕
忘れた温もりは もう二度と想い出せないけれど
時が経って 今になって 変わりゆく想い出は
儚い雪のように 消えていく温もりを
無くさないように 手を繋いで
消して手放さないように 共に歩んでゆこう