誰だよこいつこの教室入れたヤツ   作:パリの民

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今回からいよいよ希望の船「エスポワ〇ル」に乗る畑さん。果たして、限定ジャンケン、鉄骨渡りの末に畑さんは借金を返済し、無事ランの家に転がり込んで未来の猫型ロボットから幸せをもらう事ができるのか!?

お願い畑さん、死なないで!

次回、城之内死す。


畑さんと横島ナルコは仲がいい。

プールサイドで休憩していたビキニ姿の櫛田に、畑が話しかけた。

 

 

「見渡す限りの青い海!青い、青い空。あ、それはS○Pだ。いやー、今日はいいペンキですね!」

 

「いつの間に隣にいたんですか、畑さん」

 

「トイレに入った辺りから」

 

「え、そこからぁ!?」

 

 

勿論嘘であり、今来たばかりである。

 

 

「そういえば、私新しい顔文字考えたんですけど、使いません?」

 

「絶対ろくな物じゃないよね!?私は遠慮しと」

 

「これです」

 

「人の話を聞いて!!」

 

 

【 (s^E^x) 意味:ヤろうぜ!】

 

 

A4紙に大きくマジックで書かれたそれは、一瞬で破り捨てられた。

 

「では私は行きますねー」

 

「え、畑さんそれ見せる為だけに来たの!?」

 

 

畑はすぐ側のプールの中に飛び込み、親指を人差し指と中指の間に入れて、その手だけ突き出した状態プールの中へと沈んで行った。

 

ターミ〇ーターのように沈んで行くさまはかっこいいが、突き出した手にモザイクがかかっているので最悪である。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の学年全員で集まって行く旅行と聞かされたものが、並のものでは無いと推測できるものの、その詳細まではわからない。それは葛城も坂柳も同じだ。

 

というのはあくまで原作でのことであり、今回はたった1人のイレギュラーによって全く違う展開になってしまっている。

 

畑 ランコ。

 

彼女が佐倉や櫛田、堀北などの写真を効率よく販売し、なおかつ自分のやりたかった新聞部という部活を立ち上げたおかげで、情報の行き来が先生の監視外で大規模に行われていた。

 

新聞部は最初は畑と櫛田しかいなかったが、その活動内容から組織として大きくなると早くから推測した者のクラスのリーダーが部下に、あるいは自身で潜入した。

 

実は、新聞部の情報を見るのには閲覧権限というものを手に入れる必要があり、これを上げるには自身の情報を提供する、もしくは長く働く必要がある。要は、より長く、そして効率もよく働き、優秀な人が上に上がるシステムなので、今のとこはだいたい先に入った者が上の閲覧権限を持つ。

 

このシステムのおかげで、先に目をつけた者は得をし、後から入った者は情報を提示し続けて、少しづつ自身の閲覧権限を上げる他ない。

 

そして、畑と櫛田の次に新聞部に入ったのが、この個室プールで寛いでいる坂柳という幼女のような体つきをした少女である。なんでも、Aクラスのみが入れるらしいのだが、セキュリティーなんてものは、畑という人物の前では無意味だ。

 

そもそも、Aクラス以外が入るなんて誰も思ってないだろうから、普通に入れてくれる。

 

元々、彼女は初対面で畑を気にいっており、部活に誘われ時も速攻で入った。そして後に自分のいる場所が結構すごい所だと気づく事になる。

 

そして、運がいいのか悪いのか、葛城は彼女がここにいるという理由で同じ部活には入らなかった。

 

このことから、この2人には大きな情報量の違いが生まれてしまった。

 

どれほど大きいかと言われれば、葛城は島の周りを回る船に乗り注意深く観察するのが関の山なのに対し、坂柳はそれを見て「去年と場所同じなのね」と思ってるほど情報量に違いがある。

 

そして、今回坂柳はこれから始まるクラス対抗のゲームから降りるつもりだ。ポイントが欲しくないと言うよりは、畑がいるDクラスに勝てる気がしないのが大きい。

 

「で、あなたは今回、何をたくらんでいるのですか?」

「今回の豪華クルーズから始まるなんちゃってサバイバルゲームですが、他クラスのリーダーの名前を当てればポイントが貰えるらしいですね」

「えぇ、あなたの情報だと、自分のクラスのリーダーが当てられればポイントは貰えないだけというデメリット無しの内容ですね」

「まぁ、そんな事はどうでもいい。私は極限のサバイバルから始まるラブストーリー、及び乱〇パーティの撮影がしたいです。後々の参考に」

「あら、では撮れたら私にもください」

 

坂柳という女性のキャラがだんだん、畑さんに近づいて来ている。畑さんというのは伝染するなにかなのかもしれない。

 

「ところで、畑さん...」

「ええ、なんでしょう?」

「このクルーズの情報ならば、去年と同じだとしても納得が行きますが…特別試験の内容は毎年違うらしいです...。何故貴方は、今年の特別試験の内容を知っているのです...?」

「...」

 

 

 

 

 

 

 

長い、長い沈黙が続く。

 

そして、個室のライトが一瞬消え、また戻るというホラーにありがちな展開が起こるが、今の畑にはぴったりだ。いつもニコニコしていた顔からは笑顔が取れ、恐ろしいほど感情の読み取れない顔になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、私元からこの顔なんですが」

「えぇ、知ってました」

「人の顔の悪口は良くないですよ。えぇ、とても。で、なんでしたっけ?あぁ、あれは先生から教えて貰ったんですよ」

「え、えぇ!?!?」

 

坂柳がここまで驚くのも無理はない。この学園は先生の口の硬さで成り立っているようなものであり、もし先生がベラベラ喋るようになったら全ての試験が破綻する。

 

そう、彼女は知らない。

 

いや知っているが、ここまで簡単に喋るとは思わないが正しいか。

 

世の中には、例え国家権力によって口止めされている機密情報だろうと「クラスの成績が上がれば先生の評判も上がる」という戯言で惑わされ、簡単にゲロってしまうセフレあり、彼氏、夫無しの女性教師がいるのだ。

 

彼女の名前は、横島ナルコ。

 

上の口はガバガバだが、下のは結構締まるんだぞと自称している生徒会役員共が誇る変態教師だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サバイバルについて

 

期間:1週間

 

《基本情報》

 

・試験中の乗船は正当な理由なく認められない。

・キャンプ地の確保から食事の用意まで全て生徒が行う。

・スタート時点でテント2個、懐中電灯2個、マッチ一箱が支給。また、日焼け止めは制限なく、歯ブラシは各自1つずつ配布。女子の場合、生理用品も無制限で支給。テントは8人用の大きなもので、重量15キロ程度。

・試験専用ポイントが300支給。専用のマニュアルも存在し、ポイントで入手できるものが記載されている。

・試験終了時、各クラスに残っている試験専用ポイントは、その全てをクラスポイントへ加算し、夏休み明けに反映。

・支給されるトイレは段ボールの簡易トイレ。ワンタッチテントも付属。吸水ポリマーシートにより汚物をカバーして固めることが可能。ビニールとシートは原則無制限に支給される。

 

《ペナルティ情報》

 

・欠席や体調不良などでリタイアした場合は、30ポイントのペナルティ。

・生徒達には腕時計を配布。許可なく外した場合はペナルティが発生。時刻の確認機能以外に、体温や脈拍、モーションセンサー、GPSを搭載。また、万が一の場合に学校側へ連絡を取る緊急連絡機能も付属。

・環境を汚染する行為を発見した場合は、20ポイントのペナルティ。

・毎日午前八時、午後八時に行う点呼に不在の場合、一人につき5ポイントのペナルティ。点呼は各クラスのベースキャンプで実施。

・他クラスへの暴力行為、略奪行為、器物破損などを行った場合、生徒の所属するクラスは即失格。対象者のプライベートポイントは全没収。

・試験ポイントにマイナスは存在しない。

 

《スポット占領とリーダーについて》

 

・島の各所にはスポットとされる箇所がいくつか設置。それぞれ占有権が存在し、占有したクラスのみが独占して使用可能。しかし、占有権は8時間しか意味を持たず、自動的に権利は取り消される。

・スポットを一度占有する度に1ポイントのボーナスを取得。ただ、ボーナスポイントは暫定的なもので、試験中に使用することは不可能。また、スポット占有には専用のキーカードが必要である。

一度の占有に付き1ポイントを取得。占有したスポットは自由に使用可能。しかし、他クラスが占有しているスポットを許可なく使用した場合、50ポイントのペナルティを受ける。

・キーカードを使用することができるのは、リーダーとなった人間に限定。例外なくリーダーは決められ、担任へ報告。その際にリーダーの名前を刻印したキーカードを支給。なお、正当な理由なくリーダーを変更することはできない。

 

《リーダー推理と報酬について》

 

・7日目の最終日、点呼のタイミングで他クラスのリーダーを言い当てる権利が与えられる。その際、見事他クラスのリーダーを的中させることができたなら、的中させたクラス1つにつき50ポイントを取得。逆に言い当てられたクラスは代償として50ポイントを支払わなければならない。

・見当違いの人間をリーダーとして報告した場合、判断を誤ったとしてマイナス50ポイントされる。また、リーダーを見破られたクラスは、それまでに貯めたボーナスポイントを全て失うことになる。

 

という説明を、新入りの横島の口から拡声器越しに言われる。一応パンフレットもある。

 

「せんせー、質問です」

「あら、えぇーと、畑?質問はなに?」

「女子生徒には生理用品が無制限で支給すると言いましたが、男性の生理用品は支給しないんですか!?」

「いや、男性の生理用品ってなに!?」

 

突然の質問に思わず櫛田がツッコミを入れる。だが残念なことに、畑さんと横島が揃ったのだ。ツッコミが畑だけの時点で足りないのにこの2人では化学反応を起こす。

 

「それは先生も思いました。男性にはローションとオナ〇ールを支給する事にします」

「あと、女性にはバイ〇も必要ですよね」

「ピンクロータ〇で我慢してもらいましょう。は!そうだ!男性への支給は私にしましょう!濃厚な白いアレを私が先生としてしっかりと...」

「お前1回だまれ」

 

横島は茶柱に引きずられて去っていった。

 

ちなみに、性処理用具は支給されなかった。

 

そして、これはこれでパーティの匂いがすると畑は喜んでいた。

 

 




サバイバルは果たして原作どおりに行けるのか…
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