おまけもあるよ☆
「海人さん……」
一人、第一アリーナへと向かう海人さんの背中を見つめながら思う。ISを纏っている今なら、海人さんのサポートくらいは出来るだろうと、一緒に行こうとした。
だけど、海人さんから帰ってきたのは拒絶の言葉だった……
いつも笑顔で、優しく接してくれる海人さんの普段見せない顔だった。前に見たのは、クラス対抗戦の時に無人機が襲来した時だったかな。思えば――あの時からかもしれない――いや、多分間違いないだろう。
私が海人さんを好きになったのは。
初めて海人さんと話したのは、癒子ちゃんと一緒に本音ちゃんに付いて、海人さんの席に行った時……チーム【KAITO】結成の時だ。
正直この時は、学園にたった二人の男の子とお近づきになりたい!――ぐらいの感覚だった。別に恋人同士だなんて――いや、あわよくば……と邪な考えも持っていたかもしれない……あはは。
チーム【KAITO】として、海人さんと接していく内に思ったのは、海人さんの覚えの早さだ。私たちが教えた事をどんどん覚えていって、ISの操縦に関しても同じミスは殆ど繰り返さず……スポンジみたいな人って言うけど、まさしく海人さんのような人の事を言うのではないだろうか?
そんな風に思っていた頃に起きたのが【無人機襲来事件】……突然の事態に逃げ惑う生徒たち……動き出しの遅れた私はぶつかった衝撃で転けてしまい……流れ来る生徒たちに。
そんな私を助けてくれた海人さん。逃げる事に精一杯の生徒たちを一喝し、私を(初めての)お姫様抱っこで人の少ない場所に移動し、さっきまでの険しい顔つきとは打って変わって、すごく優しい笑みで頭をポンって……ポンって……!!!!
今、思い出しても顔が熱くなってくるのが分かる――反則だよ!! あんなの意識するなってっていう方が無理だよ!!!!
その後、私は意識を失い、目覚めたら保健室のベットの上だった。
それからは、その事を意識してか、上手く海人さんと接する事が出来ず、チーム【KAITO】として一緒に訓練している時も何かぎこちなく……癒子ちゃんたちが上手くフォローしてくれたおかげで何とかなっていたけど、海人さんに変に思われていたかもしれない…………
そして今、学年別タッグトーナメントで海人さんとペアを組むことが出来て、現在に至る。
「海兄の事が心配なの?」
「……更識さん。これで海人さんの身に何かあったら――『大丈夫!』――えっ?」
「海兄は【みんなのヒーロー】だから。どんなトラブルもパパッと片づけて、私たちのところに帰ってきてくれるの!」
「更識さん……『簪で良い』」
「更識で呼ばれるのは好きじゃないの……だから簪って呼んで」
「――簪さん。ありがとう。――あっ、私の事もナギって呼んでくれると嬉しいな」
「うん! ナギ……私たちは私たちに出来ることをしよう!」
そうして二人は、周囲を警戒しながら、本音のところに、生徒の避難誘導に混じっていった。
※おまけの~親バカ~は編集+結合により少し後ろの方にいきました!
注※本当の現在シャルパパはここまで壊れてはいません★……のはず。あはは~
なかなか書き進まぬナギルートですが、気長にお待ち下さい!!