布仏家長男のIS物語   作:仏のマスター

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 ホンネリアン・ハムスター
 一家に一匹如何ですか!?……笑



 新しく【布仏家長男のイチャイチャ物語】をコソッと新規投稿しました! 既に読んで頂いた方もいると思いますが、エンド後のアフターストーリーを書いてます☆

 こっちで書く予定でしたが~目次が更におまけでごちゃごちゃしてしまいそうだったので……別にしました。
 思い立ったらこっちも投稿しますので、よろしくです!!

 現在、千冬&真耶エンドアフター投稿!




ナギルート 八話 鏡ナギ奮闘記

 これは私――こと鏡ナギの――抑えきれない海人さんへの愛の奮闘記を描いたものです。

 過度な期待はしないで下さいね。

 

 

 

~其の一~

 

 二限目の授業が終わった頃、もはやこの一年一組ではおなじみとなった光景が始まる。

 

「さて、次の科目は~英語だな」

 

 海人が次の授業の準備を始めようとしたところで――ひょっこり――と机の下から頭を出して、お菓子と言う名のエサを待つホンネリアン・ハム……本音が現れ、海人は持ってきていたビスケットを摘み、本音の前へと差し出す。

 

 それを両手に持って、大事そうに食べる本音を見ていると……本音の横に新たに二つの頭がひょっこりと――なんと!――今日はISの森から、ホンネリアン・ハム……スターのお友達、ナギリアン・ハムスターのナギちゃんと、ユコルデン・ハムスターの癒子ちゃんが遊びに来てくれました~~

 

「…………」

 

 突然の出来事に、言葉に詰まる海人であったが、ふた……二匹からの熱いまなざしに観念して、二匹の前にもビスケットを差し出した。

 

 本音同様に、それを両手で持って、大事そうに食べる二匹を見て……海人は、なんだがほっこりとした気持ちになるのだった。

 

 因みに、それを見ていた海人派のクラスメートはひと……一匹……また一匹とISの森のお友達へとなっていく。

 

 最終的には海人派のクラスメート全員が加わり、本音、ナギは固定で、ローテーション制でお菓子をもらうのがおなじみになったのだった。

 

 なお、ラバーズ含めた一夏派のメンバーも、一夏にみんなで熱いまなざしを送ったものの、彼がそれに気づく事は無かった…………

 

 

 

~其の二~

 

 ISの森のお友達が増え出した頃、これではマズいと考えた海人君攻略隊のメンバーは……

 

「ナギ! そろそろもう一歩踏み出すわよ!!」

 

「とは言っても、次はなにするのさ~」

 

 意気込む癒子隊長に、のほほんな本音参謀。

 

「えっと……次はなにをするつもりなのかな?」

 

「『男を掴むには胃袋から!』って言葉があるよね? ズバリ! 海人君にお弁当を作るのだ!!」

 

「お弁当……えぇ~!? 私、料理にそんなに自信ないよ~」

 

「自信はなくても良いのさ! それもまた、一つのポイントだから!!」

 

 頭に疑問符なナギちゃんに、拳を握り、力説する癒子に変わり、本音が詳細を話し出す。

 

「料理上手なおにいちゃんに料理のコーチをしてもらおうって考えだね~」

 

「そのと~り!」

 

「しかも、おにいちゃんにお弁当を食べてもらえる上に、一緒にご飯食べたり、料理の練習したり……後、おにいちゃんの好みとかも分かって一石二鳥ならぬ、一石三鳥だよ~~!!」

 

「…………私、やります!!!!」

 

 こうして、新たなプロジェクトの元、ナギちゃんの奮闘記は加速してゆく!!

 

「てかナギの実家って寿司屋だったよね? お手伝いとかで多少は慣れてるんじゃないの?」

 

「……多少は出来るけど、自信があるって言える程じゃないよ~」

 

 因みに……これもまた後に【布仏海人のお料理教室】として、料理部を巻き込んだ定期開催のおなじみイベントへと進化していく……らしい?

 

 

 

 今日もISの森のお友達とともに海人さんにおやつをもらいながら、私は昨日の夜に書いた手紙を準備する。

 

 おやつを食べ終わり、みんなが席に戻るタイミングで、そっと海人さんに手紙を手渡し、席へと戻る。

 

 

 

「おっひるごは~ん!!」

 

「本音~そんなにお弁当振り回したら、中身が崩れちゃうわよ!!」

 

「あわわ~せっかくのお弁当が~」

 

 昼休み……私は本音ちゃんと癒子ちゃんと一緒に屋上へやってきた。海人さんには少ししてから来るように手紙に書いておいた。

 

 勿論、今日の昼休み海人さんが用事がないのは本音参謀から確認済みであり、教室を出る際、海人さんが手を振ってくれたので来てくれるのも確認済みだ。

 

 

 因みに、手紙の内容としてはこうだ…………

 

『実は、海人さんにお願いしたい事があります……昼休みにお弁当を食べながら聞いてもらえませんか? 本音ちゃんと癒子ちゃんと先に行って、準備してますので少ししたら屋上に来て下さい。もし駄目なら……この後メール下さい!  ナギより☆』

 そして、ちょうど準備が出来たくらいに、海人さんはやって来た。

 

 

 

「なんか……すごいね!」

 

 五、六人は余裕で座れそうなシートの真ん中に、重箱がドンと置かれている。

 

 

「ほら、海人さんも座って座って!」

 

「おにいちゃん早く~」

 

 空腹感を隠せないのか、二人が海人を急かす。

 

「……あっ、俺弁当作ってきてるんだけど」

 

「「大丈夫です! 私たちが食べますから!!」」

 

「わたしもおにいちゃんのお弁当も食べるよ~」

 

 ファーストアタック〈お弁当交換〉発動!!

 

「……なので〈お弁当交換〉して下さい!」

 

「なるほどね。そういう事ならOKだよ」

 

 各々がお弁当を広げ、昼食が始まる。

 

「それでお願いしたいって事はなんだったのかな?」

 

「それは……」

 

 セカンドアタック〈お料理アドバイス〉発動!!

 

「海人さんに料理のアドバイスをしてもらいたくて……」

 

「アドバイスか~俺がアドバイスするまでも無く、普通に美味しいよ?」

 

「(やった!!)そ、そう言ってもらえるのは嬉しいんですけど、まだ私は全然納得出来ていないし、私の求める味が海人さんなんです! だから!!」

 

「……!?…………」

 

 一瞬、驚いた表情をしたかと思うと、黙って考え込んでしまった海人。

「駄目かな……」とナギが諦めかけたところで海人が小さく笑い出し、ナギを見る。

 

「もしかして、今のセリフ、マスターから聞いた?」

 

「…………えっ? なんの事ですか??」

 

「えっとね……俺がマスターに料理を教えてもらおうとした時に、こう言ったんだ……『評価してもらえるのは嬉しいんですけど、まだ俺は全然納得してないし、俺の求める味はマスターのレベルなんです!』ってね」

 

 疑問顔のナギに、素で言ったと分かった海人は、ナギに説明をするのであった。

 

「海人さんも……」

 

「どうやらホントに偶然だったみたいだね~」

 

「はい」

 

「ははっ、これもなにかの縁かな……良いよ。俺で良かったらアドバイスするよ。都合の良い日があったら一緒に料理もしてみる?」

 

 サードアタック〈お料理教室〉発動!?

 言う前に決定しました~~!!

 

「はい! お願いします!!」

 

「じゃあ、詳しい話しは次の練習の時にでも~とりあえず昼飯――本音!!――」

 

「――ファッ!?――ウッ、ゴフッゴフッ!!」

 

 いつぞやの如く、一人お弁当を爆食し、頬に食べ物を詰め込みまくったホンネリアン・ハムスターが喉に食べ物を詰まらせる。

 

「あぁ~もう、こうなるから一気に詰め込むなって、この間、注意したばかりだったのに~ほら、お茶飲んで飲み込め」

 

「う~死ぬかと思ったよ~」

 

「本音、帰ったら虚姉さんと家族会議な」

 

「――ちょ!?――そっちの方が死ぬよ~~」

 

 

 

 ナギちゃんの奮闘記はこれからも続いていく……

 




 扉が開き、来客を告げるベルが鳴る――「いらっしゃいませ!」と振り返って、お客様を迎えるものの、そこには誰もいない――あれ? 気のせいじゃないよな?
 辺りを見回していると……ふと、目の前のカウンターからウサギの耳が生えてくる。

「あぁ~また天災兎の来店ですか」と仏が言おうとしたところで、その左右からまた別のウサギ耳が生えてきて、それが揃うと同時に、ひょっこりと頭を出してきました。

「今日はISの森から、ニホンノウサギの束ちゃんと~☆」

「ラインライダーウサギ※のアイサちゃんに~☆」

「ド……ドワーフホトウサギ※のクロエちゃん……★」

「「――の三匹のお友達が遊びにやってきてくれましたぁ~~☆」」

「……ました~……★」

 ノリノリのふた――二匹に、照れながらもなんとか付いてきているクロエの三匹のお友達はカウンターに顎を乗せると、ジッと何かをねだるように仏を見つめる。

「「「…………」」」

「…………(これは……つまり、そういうことなのでしょうか?)」

「「「…………」」」

「……はぁ~」

 諦めの境地に達した仏は、朝一で作っていたシフォンケーキ(ワンホール)を三匹の前に差し出すのであった。

「「「わぁ~い☆」」」  

「……それで、お飲み物は何になさいますか?」

 目を合わせ、再びカウンターの下に潜ろうとした三匹に――すかさず「そこまではサービスしませんよ!!」――と釘をさす仏。

 行動に移ろうとしていた三匹であったが……「さすがにそこまでは無理だったか~」と諦めるのだった。

「じゃあ、マスターにおまかせで~」

「では、めったに出ない当店で一番高い最高級の一杯を出させて頂きましょう!!」

「へぇ~私はそれでいいよ~☆」

「わ、私は予算的に厳しいので、いつものブレンドで……」

「も~クーちゃんは遠慮し過ぎなんだよ! 束さんが出してあげるから一緒にね☆」

「……分かりました。束様に甘えさせて頂きます」

「私は~それも気になるけど、アイスカフェオレが良いかな~★」

「畏まりました」

 注文が出揃い、ワイワイ賑やかに歓談は進む……それは閉店時間まで続き、今日の営業を終了した。

「今日は遠慮した方が良さそうですね……しかし、先程のアレは試してみる価値はありそうですね……ふふふ」

 三人が来て、少し経過した頃……仏の喫茶店前に新たなの来客があったのだった…………
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