GGOで好き勝手書いてみた短編集   作:rockless

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10話

「なぁレン・・・最近ラッシュのやつがドロップ品を売りに来る頻度が減ったような気がするんだが・・・?」

 

「そうですねー。今別アカウントでシノンとALOに行ってるみたいですから、仕方ないですねー」

 

 GGO、商人ロールの個人バイヤーが経営するガンショップ・ブラックアロー。GGO内のラッシュたちの補給の拠点となっている場所である。店主はコレクション兼商品の銃たちを満足そうに見つつ、やや退屈そうに、消耗品の補給にやってきていたレンと話していた

 

「何?ALOだと?あんなメジャータイトルを今から始めても、上位プレイヤーのお零れ頂戴プレイしかできないんじゃないか?」

 

「ラッシュさん、元々ALOにアカウント持ってるらしいですよ。新規アカウントはシノンだけですよ」

 

 ―ラッシュさんがSAO生還者だってことは、言わなくてもいいかな?

 

 店主は人気タイトルVRMMOの競争の激しさと出遅れを取り戻す難しさを指摘する。事実、VRMMOはそれ以前の非VRのネットゲームよりもプレイ人口が多い分、競争が激しい。またアバターとはいえ顔を合わせて会話ができるので、人間関係にも気を使わなければならず、先を行くプレイヤーに追い付くことも困難と言われている。ただゲームが上手いだけでは、ほぼ上位に上がることは不可能。しかし、シノンのように人や運に恵まれたら新規プレイヤーも上位に名を連ねられるチャンスがあるという、ある種現実よりも厳しい世界である

 

「もう最前線まで行ってるらしいですよ。昨日はアップデートで追加された場所を大人数で攻略したって」

 

「ほーお・・・ま、アイツのコミュ力なら、人付き合いに苦労はせんか・・・にしても、ラッシュがシノンとばっかりつるんでALOに行ってて、お前さんとしては面白くなかったりしないのか?」

 

「え?いやべつに・・・」

 

 ―っていうか私がラッシュさんの背中押して、行ってもらってる感じなんだけどなぁ・・・

 

「あれ?そういうもんか?まぁ、俺はそういう目的でVRゲーしてるわけじゃねぇから興味無いが、他人がやってるのを否定もしないスタンスのつもりだ。俺はてっきりお前さんやシノンは、ラッシュのことをそういう風に見てると思ってたぜ?」

 

 店主のからかいにレンは冷静に返す。そんなレンの反応は、店主にとっては意外だったようで、核心を突く質問がされる

 

 ―私がラッシュさんを・・・?んー、この前詩乃ともそれ話したけど、まず地球人とキャーティア人が付き合えるのかって問題が・・・

 

「確かに、そういう感情はある、ことにはある・・・って感じかな」

 

 ―仮に生物学的に問題がなかったとして、ラッシュさんと・・・悪くない気がする。リアルでも私より背が高かったし、リアルでもGGOでも普通に接してくれて話し易いし・・・お母さんであるジェーンさんの印象もいいし、結婚してからもいい関係で・・・

 

 近くに既婚者の姉が暮らしているためか、恋愛を結婚前提として見ている感があるレンであった

 

「たぶん、シノンも同じ感じだと思う・・・でもGGOで会える時間なんて限られてるし、取り合うのに時間を割くくらいなら、どうせゲームだし2人でラッシュさんを振り回してたほうが楽しいだろうなぁ・・・」

 

 ―現実でも、私は大学1年生、詩乃は高校1年生、ラッシュさんは社会人・・・すぐにどうこうなることもないだろうしなぁ・・・折角仲良くなった2人とピリピリしたくないし・・・

 

 現実で顔を合わせたことがあることは店主は知らないため、予防線としてGGO内のこととしてレンは返した

 

「エグイこと考えるなぁ・・・お前さんらに目を付けられたラッシュに同情するぜ」

 

「さて、GGOに入るのは今年は今日で最後。明日は帰省しなきゃだし、そろそろ落ちますね。よいお年を~」

 

「おう、よいお年を~」

 

 今日もGGOは平和な1日であった

 

 

 

 

 

「え?何?エクスキャリバー?」

 

『あぁ、今年最後の大クエストってことで、アスナたちとヨツンヘイムのダンジョンに行くんだ。移動方法の都合で7人の1パーティでしか挑めないってことなんだが・・・』

 

 年の瀬も迫った28日。現実世界でラッシュのスマホにキリトの中の人こと桐ヶ谷和人からの着信が来た

 

「悪い、俺は無理だ。ちょっと来年から職場の人員が増えるから、今大掃除がてら受け入れ準備してるんだ。ゲームに入る余裕が無い」

 

『そうか・・・』

 

「代わりに詩乃を誘ってやってくれ。香蓮がもう帰省して、俺がこんな状態だから、たぶんヒマしてるだろうさ」

 

『わかった。じゃあまた』

 

 電話が切れ、ラッシュは作業に戻った

 

 

『ってラッシュが言ってたからかけてみたんだが・・・』

 

「えぇ、まぁヒマだったけど・・・」

 

 年末ではなく、年が開けてからの帰省の計画を立てていた詩乃は、キリトからの電話に、顔を顰める。越してきて1年目であるため、そこまで大掃除も手がかからず、またキャーティアから与えられたアシストロイドたちの手伝いもあったおかげであっという間に終わり、詩乃は久方ぶりの余裕のある年末を過ごしていた

 

 ―まるで私がラッシュやレン以外の友達がいないみたいじゃないの・・・否定できないけど

 

 デスガン事件以降、正確には銃に対するPTSDをある程度克服し、イジメから抜け出してからは、学校内で話をするくらいの友達はできている詩乃だったが、休みの日に遊ぶまでの友達はまだいなかったりする

 

 ―ま、ラッシュ抜きでもALOで人付き合いをするにはいい機会か・・・

 

 これまで、ALOにはラッシュと一緒にログインしていた詩乃にとって、初めてラッシュ抜きでALOにログインすることになる。キリトとはデスガン事件の説明で現実でも顔を合わし、初めてALOにログインした日から数日後には、エギルのカフェで現実のアスナたちとも会っている。ラッシュ抜きでもなにか問題が起こるとも思えないため、詩乃も安心して参加を決める

 

「それじゃ、あとのことはログインしてからでいいわね?」

 

『あぁ、それじゃALOで』

 

 っと電話を切り、ふぅっと一息

 

「それじゃ、準備しますか・・・」

 

[いってらっしゃい]

 

 アシストロイドのプラカードに詩乃はクスリと笑う。アミュスフィアを装着してベッドに横になる

 

「それじゃあ、留守番お願いね」

 

[まかせて]

 

「リンクスタート」

 

 

 それから数時間後のこと・・・

 現実世界、東京御徒町にある『ダイシーカフェ』は夜の営業時間に入り、昼間のカフェからバーとしての営業にシフトしつつあった

 店の入り口のドアが開き、ドアに付けられたベルが音を鳴らし、店内に客の訪れを告げた

 

「いらっしゃいませ」

 

「よ、エギル。いいところだな」

 

 夕食時ではあるが、年末の忘年会シーズンということもあり、やや少な目の入りの店内で、スーツ姿の客はカウンター席に着き、カウンター内で料理を作っている店主に話しかけた。それに驚き、店主であるSAO生還者、アンドリュー・ギルバート・ミルズ、通称エギルはその客をまじまじと見た

 

「お前、ラッシュか?」

 

「店に来ねぇって嘆いてたから、仕事終わりに来てやったぜ。カフェだって聞いてたが、夜はバーなんだな」

 

 お客は地球人に変化しているラッシュである

 

「おうよ、クラインのヤツなんかはよく呑みに来るぜ。酒はイケる口か?」

 

「イケるが悪い、車なんだ。そこのコインパーキングに停めてきてな」

 

「そりゃ残念だ」

 

 エギルは作業をしながらも、肩を竦めた

 

「飯は何が・・・っと」

 

「おっと悪い、電話が・・・」

 

 ラッシュがメニューを選んでいると、店の電話が鳴る。エギルは電話の子機を取って肩を頭で挟み、応対しながら作業を続けた

 

「はい、ダイシーカフェ・・・あぁキリトか?・・・そうか、終わったか・・・それで、打ち上げをウチで・・・まぁ1時間もすれば空くからできるぞ・・・わかった、準備しておく」

 

「なんだ?キリトたちが来るのか?」

 

「ダンジョン攻略と聖剣エクスキャリバー獲得の打ち上げだとさ。それと今年最後の現実での集りだとよ」

 

 電話を戻したエギルはラッシュに内容を話す

 

「若いねぇ」

 

「お前さんも見た目変わらんだろ。そういやお前さん歳は?」

 

「今年22になった」

 

「クラインより下かよ。アイツ25だからな。それでもう仕事してんのか?」

 

 22歳ならば普通は大学4年生辺りである。そんな年齢でスーツを着て仕事をしているラッシュにエギルは驚く

 

海外(・・)育ちだからな。飛び級で少し早めに学生は終えてた。SAOに入ったときは、もう今のところに就職してたな。だからってわけじゃないが、今だに下っ端なんだけどな」

 

「お前が人の下で働いてるなんて、俺は想像もできんがな」

 

「そうか?リアルじゃ結構真面目にやってるつもりだぜ?」

 

 キャーティアの外交団は日本で例えるならば外務省と自衛隊を足したような組織である。ラッシュも当然それらの教育を受けた人なのである。ここでアルコールを取れないのも、車で来た以外の理由として、外交団の一員としての行動制限もあるからである

 

「さて、じゃあキリトたちが来るなら、軽めのものにして待って、飛び入りで参加するか」

 

「そうだな。あいつらも喜ぶだろうさ」

 

 

 キリトからの電話から1時間ほど、打ち上げの参加者は集り、クエスト達成お祝い兼今年1年の納会は始まった

 

「ALOでSAOの引継ぎアバターを見てて思ったけど、ラッシュってホント絵に描いたようなイケメンよね」

 

「いきなり凄い絡み方してくるなぁ・・・おーい、リズベットに酒飲ましたの誰だよ?」

 

「飲んでないわよ。スーツでキメちゃってモデルかって」

 

 開始早々にリズベットの中の人である篠崎里香がラッシュに絡み、ラッシュは辟易とした表情をする。遺伝子調整で美形揃いのキャーティアにとっては、イケメンは何の褒め言葉にもならないのである

 

「私は、初めはSAOからの引継ぎだって知らなかったですから、ALOのアバターがそのままいるような感じがします」

 

「私もSAOでは会ったことありませんでしたから・・・それにALOでもスーツ着てますし・・・」

 

 リーファの中の人である桐ヶ谷直葉と、今回のクエストに参加していたSAO生還者のシリカの中の人こと綾野珪子が違和感あると言いたげな表情を浮かべている

 

「なんでぇ!俺だってスーツぐらい仕事で着てらぁな!」

 

「アンタが着てても、普通のサラリーマンにしか見えないわよ。しかしこんなイケメン、会社の女性たちがほっとかないんじゃないの?」

 

 女性陣からのウケがいいラッシュにクラインの中の人こと壷井遼太郎が妬みの声を上げ、それに里香はツッコミを入れつつ、大変そうねぇ・・・っと詩乃を煽る視線を向ける。もちろん詩乃はそんな視線をクールに受け流した

 

「ま、ウチの会社は女性が強いからな。それに、会社のカウンセラーで俺の母親がいるせいか、あんまりそっち系の話はないな。ぶっちゃけ子ども扱いだ」

 

「あら?そうなの?」

 

「社内カウンセラーがいるなんて、結構大きい会社なんですね」

 

「まぁな、福利厚生はしっかりしてるよ」

 

 適度にボカシつつの世間話に付き合うラッシュ。この手の本当の部分を隠す会話は、VRゲーム内でのリアルの話題を話すときとあまり変わらないものである

 

 っと、ラッシュについてはそこそこに、徐々に話題は今日行ったクエストにシフトし、打ち上げは進んでいくのであった・・・

 

 

「ごめんなさいね。わざわざ送ってもらっちゃって」

 

「いや、構わんよ。そんな遠回りってわけでもないしな」

 

 打ち上げ終了後、詩乃はラッシュの運転する車で自宅に送ってもらうことになった

 

「あいつらとのクエストは楽しめたか?」

 

「えぇ、友達とこんな風に遊ぶのは凄く久しぶりだから、少し戸惑ったりもしたけど、楽しかったわ」

 

「そっか、それならいい。人生楽しいが一番だ。そのために俺たちキャーティアは宇宙を渡って楽しいことを探してるんだ」

 

 キャーティアの宇宙外交は、7万年以上にも及ぶ平和なときが続き、文化的な行き詰まり感が強くなったために、それを打破することを目的としている

 

「ねぇ、そういえばキャーティアと地球人って付き合えるの?」

 

「あぁ、リズベットの言ってたことか?」

 

 話の流れで詩乃はラッシュに、ここ最近で気になり始めていたことを聞いた

 

「・・・まぁ、お互い越えなきゃならんハードルはあるが、医学的、あるいは生物学的に不可能じゃないさ」

 

 少しの思考の後、ラッシュは真面目な表情で詩乃の質問に答え始めた

 

「ハードルって・・・?」

 

「まずは寿命だな。俺らキャーティアの平均寿命は200~300歳だ。一方で地球人、日本人は90歳くらいか。その差は大きい・・・必ず地球人がキャーティア人を残して逝くことになる。それをお互いがどう感じるかだ」

 

「そうね・・・」

 

 ラッシュの説明に、詩乃は表情を曇らせた。自身の母親は、夫の死で精神を病んだ。愛する人を残して死ぬ重さ、愛する人に先立たれることの悲しみ、苦しみを詩乃は一番近くで見てきたのだ

 

「次は、単純に競争率の問題。キャーティアは男女比が1対30とかなり女性に偏っている。それでいて一夫一妻制だ。女性側の競争率は単純に考えて30倍。そこに種族の違う女性が割って入ることになる」

 

「それは・・・」

 

「さらにやっかいなのは年1回の発情期だ。男も女も子孫を残す本能が強くなって理性がほぼ無くなる。投薬で止めることはできるが、『止めるのもやむを得ない』という理由と、医者の処方箋がいる。基本的は安全上の理由や怪我等の治療上の理由以外では認められない。これは俺たちキャーティアの法律で決まっている」

 

「止められない人は、どうなるの?」

 

「女性は、運よく(つがい)となる男性を見つけて妊娠して止まるか、VRでそういう行為をして脳を騙すかで止める。問題は男は時が経つのを待つしかないってことでな。1人でも多くの子孫をって本能で、1回ヤっても発情期が収まらん。その辺りは元が猫だから仕方が無い」

 

 かなり赤裸々なキャーティアの男女の事情に、聞いた詩乃は顔が真っ赤になっているが、ラッシュとしてはあくまで生物学の授業のような意識で話している

 

「トラブル防止から、番を持った男性は、相手を妊娠させたら、投薬で止められるが、それもその年と次の年だけだからな・・・」

 

 詩乃としては、結婚などを想定しての質問ではなかったが、発情期のあるキャーティアとしては『付き合う=結婚=子どもを持つ』である

 

「えっと、他にも何かハードルはあるの?」

 

「そうだな・・・まだキャーティアと地球人との間に子どもが生まれた前例は無い。恐らく初めの数例は研究としてデータを取られるだろう。医学的、生物学的に成長過程が記録として細かく残されることになる。これはその子どもが母親の胎内にいるときから始まるだろう。母親は妊娠中、キャーティアシップの医療エリアで管理されることになる。ある意味観察動物扱いだ」

 

 そして最後に・・・っとラッシュは続ける

 

「生まれる子どもが、地球人、キャーティア、どちらの容姿かは胎内での成長を見ていかないとわからない。キャーティアの生物学者は、地球人とキャーティアではキャーティアの容姿になる可能性が高いという意見を示してる。自分が生んだ子が、自分には無い猫の耳や尻尾を持っている。それを受け止める覚悟はいるだろうな」

 

「随分と詳しく語るのね・・・まるで」

 

「今の質問を想定してたようだ、か?」

 

 車が詩乃の住むアパートの前に着く。しかし、会話は続く

 

「えぇ」

 

「してたよ・・・俺じゃなく、母さんがな。GGOでシノンとレンと出会ってから、すぐに過去の事例を調べて、俺に釘を刺してきた。『もしも2人がそういう素振りを見せたら、ちゃんと説明をすること』ってな」

 

「そう・・・」

 

 あのときの詩乃や香蓮は、ラッシュと現実で会うことになるなんて、予想もしていなかっただろう。そのときから想定していたとは、母親とはすごいものである

 

「それで、『その上で、2人があなたと一緒にいたいと望むのなら、あとはあなた次第よ』だとさ」

 

「でもキャーティアは一夫一妻なんでしょ?ラッシュは、私と香蓮、どちらを選ぶの?」

 

 突き放すだけではない言葉に、詩乃は少し安心しつつ、軽いからかいのつもりで聞いてみた。しかし、その問いに、ラッシュは気まずそうに詩乃に顔を見られまいと、フロントウィンドウから運転席側のドアウィンドウに顔を向ける

 

「これも母さんが言ってたことだが・・・『大丈夫、キャーティアの一夫一妻制なんて建前で抜け道だらけだから』っと・・・」

 

「えぇー・・・」

 

「まぁ、詩乃も香蓮もまだ学生だ。その気であっても、今すぐどうこうってわけじゃない。ゆっくり時間をかけていけばいい。母さんの言ってることは、あくまで拗れたらそれで無理矢理解決って意味だろう」

 

「それはどうかしら・・・?」

 

 ラッシュの母親であるジェーンとはまだ短い付き合いだが、案外本気で言ってそうだ、と詩乃は自分たちのそんな将来を少しだけ想像してしまうのだった




 2025年12月の章の最終話
 諸々の説明回

 年末のGGO
 久々登場の店主。ラッシュがALOにもログインするようになったので、ブラックアローは商品の仕入れがやや不安。でも減っただけで無くなったわけじゃない

 VRゲーの後追いの難しさ。トッププレイヤーやギルドの縄張り意識や既得権益で暗黙のルールとかできてそうで面倒そう。トッププレイヤーと偶然装備や戦い方が似ただけで『真似してる』って叩かれて晒されて、商人ロールのプレイヤーも相手にしなくなる。スミスになって武器売ってたら、『誰に断って商売してんの?』って・・・仮想空間に法は無いから仕方が無いね

 レン→ラッシュの関係
 生物学的に問題ないなら相手としてはアリ。シノンから相談されてから時間も経ってるし、そこそこ現実的に考えられてる
 ただ、ラッシュとシノンがALOに入るようになって、GGOで会える時間が減ったため、ゲーム内では恋愛どうこうより3人でバカやってたい気持ちが強い。現実では、3人ともそれぞれ立場が違うし、いきなり事が動くとも思えないから静観の構え

 ラッシュ、キャリバークエスト欠席。お仕事だから仕方が無い

 詩乃とキリトたち
 原作と違い、詩乃の過去のことをキリトたちは知りません

 ダイシーカフェにラッシュがくぅぅるぅ~
 ラッシュのお仕事は年末でも定時で終了。キャーティアの外交団はマジホワイト企業。キャリバークエストは原作どおり終了し、打ち上げの予約の電話。居酒屋じゃないダイシーカフェはサラリーマンの忘年会の会場にはなるわけもなく、貸切可能

 ラッシュの年齢は22歳。あそびにいくヨ!のエリスが16歳で下級士官だったり、12歳の副艦長がいたりなので、飛び級制度はあると思う。ラッシュは19歳で既に外交団の調査員になっていて、仕事でSAOに入った。ラッシュの階級は下級士官よりも下。とはいえラッシュは軍人で、PKKやってたのもその関係だったり、GGOでのプレイヤースキルの基にもなってる。キャーティアは日本人に近い精神を持っているって設定されてるけど、軍隊持ってるから、やっぱり違うところは違う

 打ち上げ開始
 シリカもSAOではラッシュと面識ありませんでした。シリカの件は原作どおりキリトが解決
 キャーティアは女性が強い。男女比1対30で一夫一妻なら男を外交の場に出すのは抵抗があるかなって・・・ラッシュが下っ端なのはそれもあったり。本編では言ってないけどキャーティアの宇宙外交の目的は遺伝子的行き詰まりも打破したいとのことだし。それはつまり別の遺伝子、男女比を考えると、他種族の男性を番の相手としてほしいってことじゃないのかなって・・・『子ども扱いされてる』はラッシュがそう思ってるだけで、実は狙ってる女性キャーティアはいるはず

 帰りの車内。詩乃の現実が好転してますよってことを確認

 キャーティアと地球人のハードル
 原作あそびにいくヨ!でもここまでハッキリと触れてはないかも・・・触れる意味も無いし。しかもあっちは地球人の男性とキャーティアの女性で、こっちは逆。この作品に出てくるキャーティアはあそびにいくヨ!の明るく楽しい雰囲気の外交団じゃなく、真面目な感じの外交団という設定。でもエリス並みの不倫肯定発言もあるところは、やっぱり同じキャーティアだから

 最後の詩乃の予想
 古今東西、三角関係が上手く解決した物語は存在しない。当然、文学少女の彼女はそれを知っている
 ちなみに、この作品は恋愛は重要視してません。あくまで『ラッシュがバトルでイエェェェェイ!する作品』です



 ってわけで、ファントムバレット編からキャリバーまでの、2025年12月の章は終わりです
 2026年1月の章は、前半マザーズロザリオです。ラッシュをキャーティアにした意味はこのためです

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