八物語   作:Maverick

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するがモンキー完結したのでオーケー。

見切り発車で書いてたらめっちゃ長くなってしまいました。6000字あります。怪異についての説明全くしてないやばいと入れたらこうなりました。後悔は少ししかしてません。

では、するがモンキー第四幕、開演で御座候。


するがモンキー《其の肆》

阿良々木に忠告した日の夜、俺は家で小町が作った晩御飯を食していた。

 

「ねえお兄ちゃん」

 

正面に座っていた妹から声をかけられた。

 

「どうした、味に関してはいつも通り文句なし世界一だぞ安心しろー」

 

「や、それも気になってたし言ってくれて嬉しいんだけどさ」

 

箸を静かに置き真面目な表情をして俺を見据えた小町。どうやらシリアスシーンを少し挟むらしい。ほんとにこの話でするがモンキーを終わらさせることが出来るのだろうか。

 

「そろそろ聞かせてくれないかな…春休みのこと」

 

「ん…気持ちの整理はついたのか」

 

「正直9割かな、まだ。けど残りの1割は多分真実を知らないと処理できない気がしちゃって」

 

ここまでできた妹が他にいるだろうか、いやいない。

春休み滑稽にも吸血鬼に襲われた俺は二週間ほど家を留守にしていた。もちろん毎晩連絡はとっていた。内容は雑談が主だったがな。

しかし待つ側の人はそれでは満足できなかったのだろう。満を持して小町が問うてきた。ならばそれに応えて答えたいと思う。

 

「わかった…ただ決して聞いてて気分のいい話じゃないから、飯が終わってからな」

 

「──うん、わかった」

 

そう言って小町の顔から笑みがこぼれる。

心の中で小町へと謝罪する。

小町は感情を隠すのが得意で心のキャンバスを上から強引に塗り替えるのが上手い。けれど、塗り替えたとしても、その下には真意と本音が残っているのだ。

俺が真実を話し。

小町が受け入れることで。

きっと、ようやく新品を発注出来るのだろう。

この晩御飯の後すぐに語ろうと決意していた──。

 

「…ん?なにこの音」

 

「俺の電話の着信音だ」

 

「…あっ、じゃあ幻聴だね」

 

「そういうこと言うのやめてね」

 

スマホの画面に阿良々木と書いてあるのを確認するまでは。

 

 

 

 

 

「やあ、比企谷くん。お呼び立てしてごめんね」

 

「ごめんな、八幡!」

 

「いや、まあ、やれることはやってやると言ったのは俺だからいいんだが…今北産業していいか?」

 

「後輩ちゃんの怪異の正体わかる

阿良々木に瀕死になってもらうために血を吸ってもらってる

君には門番をしてもらいたい」

 

うむ、わからんがわかった。しかも二行目が長い。

今俺はいつもの廃墟の二階の一室の前で忍野と小愛と喋っていた。

阿良々木からの電話で伝えられたのはとにかく時間が無いから廃墟に来て欲しい、詳細は忍野に聞けということなので小町にごめんなさいしてから走ってきた。今の身体能力なら自転車を使うよりも速かったのだ。

廃墟に着いたあといつも通り四階へ行こうとする途中二階で小愛に呼び止められ先導され、廊下の突き当たりの扉の前に来た。それで今に至る。

 

「要するに今からこの部屋の中で吸血鬼対悪魔のガチバトルが繰り広げられるから誰もこの部屋に入れないで欲しいんだ」

 

「それは分かった。引受けるが…別にお前でも良くないか?」

 

忍野はひとつ、でっかい欠伸をして言った。

 

「ちょっと最近調べもので忙しくてね…そろそろ寝たいのさ。君も手伝ってくれるようだしいいタイミングかなと思って──もちろん、万が一の時は対処できるようにはしておくさ」

 

「そういうことなら…」

 

「扉を閉めたらこの御札を貼ってくれ。多分音が盛大に鳴り響くからそれが止んだら剥がして中の様子を見てくれるかな」

 

そう言いながらどこからか原作の本を縦に二等分したくらいの和紙に緑で何やら文字や模様が書かれたものを渡された。文字はおそらく草書体で、読めない。

俺が頷くのを確認するとじゃあねと言って階段の方へ歩いて行った。そのまま四階へ行き本当に寝るのだろう。小愛は壁に寄りかかって体育座りをしている。可愛い。

入れ違いで、阿良々木が階段の方から現れた。

 

「よう、比企谷。来てくれたか」

 

「まあ、約束したしな」

 

「そうだな──頼んだぞ、何人たりともこの中に入れてくれるな」

 

「ならお前もか?」

 

「僕は例外に決まってるだろ」

 

軽口を言い合い彼の緊張をほぐす。

グータッチをしてから俺は小愛の横で壁に寄りかかった。ひとつ深呼吸して気持ちを落ち着かせる様子の阿良々木。扉に手をかけ開く。ちらりと見えるは、レインコートを被り左手に猿のような手を携えた人影。忍野はああ言ってたから、きっとあれは猿なんかではなく悪魔の類なのだろう。直感的に、姿を垣間見て感じた。

 

「死んでくれるなよ、死体処理が面倒そうだ──つまり、殺しもするな」

 

「大丈夫だ、僕からは滅多に手を出すつもりは無い。諦めてくれるのをただただ待つだけさ」

 

「それは骨が折れそう…だっ!」

 

バチンッ!

阿良々木の背中を人の力の範囲で思いっきり叩いて部屋に押し入れる。

 

「じゃあな」

 

扉を閉め直ぐに忍野から預かった御札を貼る。数秒後、何かが壁にぶつかる音を皮切りに部屋から騒音が溢れ出した。

 

「大丈夫?八幡」

 

「ああ、大丈夫だ」

 

小愛が俺の顔を一瞥したあとそう聞いてくれる。

やはり俺は顔に出やすいのか──正直なところ、少し心配ではある。

 

「ぷっ、安心しなよ。彼、忍ちゃんにギリギリまで血を吸われてたからさ。今なら電車どころかロケットと事故っても生き残るよ」

 

「スケールがでけぇよ、バカ」

 

しかしそれを聞けて、まあ安心だ。

その後この空間は教室からの音が空気を震わせるだけだった。

ずっと鳴り響く音に耐えきれなくなり、小愛にあることを聞いた。

 

「結局神原はなんの怪異を左手に宿してたんだ?」

 

「ん?ああそっか。八幡聞いてないんだね」

 

一息ついた小愛がゆっくり言葉を紡いでいく。

 

「レイニーデヴィル、下級の悪魔だよ。宿主の願いの裏側を叶える…もちろん悪魔だから代償として魂の一部を捧げることになるけどね」

 

「そう…なのか」

 

「彼女の母が渡した左手の木乃伊が原因だったり本体だったりするんだけど、最初は手首までしかなかったの」

 

娘に左手の木乃伊送るとかどんな神経してんだよその親…。そんな親だと怪異に雁字搦めにされてることを疑わざるを得ないだろ。

 

「その悪魔は願いを三つまで聞いてくれるらしいんだけど、彼女小学四年生の時1回使っちゃったんだって。『足が速くなりますように』って、運動会のかけっこ…とか言ってたっけ。その時は足が遅かったらしいよ──どうなったと思う?」

 

チラリ横を見ると小愛もこちらを見上げていた。目と目が合う。その瞳に写るは険しさ。きっと俺の怪異に対する見識だったり直感を見極めようとしているのだろう。

いやでも俺達はこれから一生を…いや、永遠に近い時を共にするのだろうから。

今までの話を総まとめにしてはじき出された答えはただ一つだった。

 

「きっと神原はその時かけっこでビリにはなりたくないと願った上で足が速くなりたいと言ったんだろう。ならその悪魔がすることは──願いの裏を叶えるというのなら、神原以外の人を負傷させることだろうな、そうすればビリにはならない」

 

「正解」

 

直後ズドンッ!!と音が鳴る。まだ音は、止まない。

そう考えると、では何故今回彼女は阿良々木を襲撃したのか。

 

「あのお嬢さん、ツンデレちゃんを尊敬してたらしいよ。そりゃもう、レズっちゃうくらいに」

 

「…なる、ほど」

 

神原が戦場ヶ原を好きと言った時に感じた違和感は、これか。

 

「プラスで、彼女は偶然ながらツンデレちゃんの重さを知っちゃって力になりたいと言ったらしいんだけど、拒絶されちゃったんだって」

 

「──ああ、嫉妬したんだな。阿良々木に」

 

私に出来なかったことをあの男が成し遂げた。私が居られない場所にあの男がいる。

なんで私じゃなくてあの男が戦場ヶ原の隣にいるんだ、なんで私じゃなくてあの男を選んだ。なんでなんでなんでなんで──。

と、思った感じね。

 

「なんでお前そんな詳しいの?」

 

「えっ…えーっと、そろそろ八幡血吸われにくるかなーと思って昼寝して夕方から忍野といた」

 

とりあえず頭を撫でておいた。

それから少しして部屋から響く音のテンポが速くなった。ダンッ!ダンッ!ダンッ!だったのがダダダダダダダダダッ!て感じに変わった、伝われ(迫真)

その音に紛れてしまっていたのか、誰かが近寄ってくる音が聞こえなかった。気配は感じていたから驚きこそしなかったがこいつがここにいるというのは、また面倒くさいことになったなとため息せざるを得ない。

 

「その中にいるのは誰なの、比企谷くん」

 

「なんでこんな所に来た、戦場ヶ原」

 

戦場ヶ原ひたぎ。今回の怪異の渦中にいるが故に台風の目スポットに立ち続けていた女。

何が起きているのか完璧に理解はしていないだろう。

 

「私の阿良々木くんセンサーがここで阿良々木くんが危険な目にあってると感じ取って、それでここに来てみれば騒音が鳴り響いてるじゃない。何が起きているのかしら」

 

「いやなにさらっと訳わかんねぇこと言ってんの?何そのセンサー」

 

「具体的には彼の制服の第二ボタンにつけたシール型盗聴器よ」

 

「センサーでもなんでもねえしなんでちっさくなった高校生探偵が使ってそうなもん持ってんだ、そんなものを仕込むのはやめろ!」

 

真実はいつもひとつどころか現実とは思えないものと対峙してるんだけどな俺たち。

シリアスシーンだったはずなのにどこか気の抜けた会話だった。

小愛が横で、この人がツンデレちゃん…と呟いている。ああそうか初めて会うのか挨拶しとけ。

なんて思ってるのいつの間にか戦場ヶ原がドアの前まで来ていたので持ち前の運動能力で持ち上げ軽く投げ飛ばす。怪我をさせないようにな。怪我させてしまうと今中でバーサーカーしてる二人から襲われる可能性が高い。

 

「何をするのかしら、比企谷くん」

 

「お前こそ何してんだ死ぬ気か」

 

「今阿良々木くんが殺されそうなら、私は行くわ」

 

「人の話を聞け、落ち着け、な?」

 

人の話を聞いて欲しいものだ。表情が全く変わらんから感情を読み取ることも出来ないから相手しづらい…。まだ終わんねえのか、中は。

 

「ええそうね。なぜ私がその中に入るべきなのか懇切丁寧に比企谷くんに説かなくてはいけないわね」

 

「ああもうお前の耳は飾りなのかっ!」

 

「何を言ってるの、しっかり耳朶は鼓膜から耳たぶにかけて本来の役目を果たしているわ。指先が暑くなれば耳たぶを掴むわよ」

 

「耳たぶは人の指を冷ますためにあるわけじゃねえ!」

 

ほんと、こいつとの会話は疲れる。真面目に話してくれねえかなあ…。

 

「真面目にしろ、戦場ヶ原。阿良々木が死ぬぞ」

 

「──そうね、今までの会話は全くもって不毛だったわ」

 

「で、だ。なぜお前がここにいるかは…まあ置いとく、どうでもいいからな」

 

問題はこの先だ。

 

「何故お前はここに入ろうとする…入ってどうするつもりだ」

 

「入って、神原を殺すわ。そのために私はここに来た」

 

「はっ!?」

 

とても、正気とは思えない。

未だ鳴り止まぬ連打の音が聞こえないのか?あまりにも人外で、あまりにも非常識で、だからこそ俺に現実を突きつける、この音がこいつには聞こえないのか?

 

「中に入ったらお前が死ぬぞ。巻き込まれてな」

 

「それでも私は神原を殺すわ」

 

「──頭おかしいんじゃねえの」

 

ああ、全くもっていかれてやがるぞこいつ。

これまでなんてふざけた会話内容だこんな無駄な時間を費やすくらいなら、小愛と会話した方がまだマシだと思っていたが、少なくとも戦場ヶ原はずっとふざけてなかった。

神原を殺すと言ったこと。

阿良々木に盗聴器を仕組んだこと。

それらすべては真実なのだろう。

こいつ──動揺と嘘の色を全く見せない。

 

「ええそうね、私の頭の中にはきっと恋の寄生虫がいるのよ。そしてそれは、阿良々木くんにも…」

 

「三秋縋とかいうこの作品読んでる人が読んでなさそうな作者の著書を少し引用するのはやめろ」

 

三秋縋、恋する寄生虫、おもしろいからぜひ!

 

「貴方、やっぱり読者家なのね」

 

「はあ…どうしても入るのか」

 

「ええ、もし入れないというのなら」

 

言葉を一度溜めて、彼女は腕を胸の前でクロスさせ腕を振る。

手中に溢れるは幾多の文房具。殺傷能力ありそうなやつばかりだ。…ああ、戦場ヶ原の怪異の時、ここに来た時に散らばってた文具はこいつのなのか。

 

「はあ…ったく、仕舞え」

 

「なぜ、私では貴方を倒せないというのかしら。それとも逆にこれがなくとも俺は負けるほど弱いからそれは必要ないということかしら」

 

「解釈が独特なんだよなぁ…開けてやる」

 

「…なぜ?」

 

ほんとに俺のテノヒラクルーの意味がわからないと言わんばかりのキョトン顔だった。写真撮りたくなるほど。

 

「俺が倒れてからいかれるとお前を守る人がいないかもだから」

 

「…え、えっとゴメンなさい。私には阿良々木くんがいるから、そういうのは…」

 

「ガチで照れるなガチで謝るな別にお前のことが好きなわけじゃないから」

 

そう、と言ってすぐ通常営業になった戦場ヶ原を後ろに置き扉の札を剥がしガララッと一息に開ける。

そこに居たのは、お腹の脂肪及び内蔵をまるまるシェイプアップして腹から背中側が見えるようになってた阿良々木と、瞬間こちらを見て固まっている雨合羽の悪魔だった。

あっぶな、もうすぐでアイツ死ぬとこだったんじゃね。

 

「随分とはしゃいでいたわね…しかも私抜きで。まあ楽しそうだわ…そして、とても不愉快ね」

 

「お、おいっ!ひき…がやっ!」

 

「喋るなよ、お前言葉の代わりに血が出るぞ」

 

いつ神原が迫ってきても対処出来るように一応構えてはいるんだから、大丈夫だ。

戦場ヶ原は阿良々木の方へ視線を向け、口を開いた。

 

「とりあえず阿良々木くんへ言いたいことは沢山あるけれど、まあ今はそんな格好だし私が痛めつけても印象に残らないでしょうから明日でいいわ」

 

「へへっ、ひでえなあ」

 

それだけ言って次は右足を前に出し続いて左足…そうして神原へ近づく。

 

「久しぶり神原、元気そうでなによりだわ」

 

そう言って戦場ヶ原はなんの躊躇いもなく。

その毛むくじゃらの神原の左手を。

自分の右手でぐっと掴み。

指同士を絡め。

さらに身体を接近させた。

 

「…戦場ヶ原、先輩」

 

今にも涙がこぼれそうな湿った声が返ってきた。それでも、それは悲しくて泣きそうなわけではなさそうだ。

ついに、終えることが出来る。終えてしまうことへの、言い表せない何かから湧き出る泉のようなものなのだろう。

 

「私は、戦場ヶ原先輩が、好きだ」

 

「そう、私はそれほどでもないけれど…それでも、私のそばにいてくれるかしら」

 

ったく、素直じゃないやつだ。

阿良々木にも見せないような──笑った顔をして何言ってるんだか。

尤も、阿良々木には見えてなさそうだがな。

 

 

 

 

 

後日談というか、今回のオチ。

結局その日のうちに小町に春休みの出来事を伝えることは叶わず、そのせいで少し小町の機嫌はよろしくない。阿良々木にはなにか賠償請求してもいいかもしれない。

トマトが盛り付けられた朝食のプレートを頑張って食べたのだから、明後日あたりには許してくれることを祈る他ないだろう。

小町が冷たいことに心の土砂降りを感じながら、羽川との待ち合わせに向かっていた。今日は日曜日、羽川と図書館で勉強する約束を取り付けた。はいそうです、家にいたくなかったからです。今なら迷い牛に出会えても驚かない自信がある。

 

「おはよう、比企谷先輩」

 

「ん、神原か。おう…どうした?」

 

「いや、ついさっき阿良々木先輩への奉仕を済ませ帰るところだったのだが比企谷先輩を見かけたのでな、こうして挨拶をした」

 

ふーん…え、奉仕?

 

「奉仕ってなんだ?」

 

「いや今朝戦場ヶ原先輩から電話があって今日は戦場ヶ原先輩の家で勉強会だから阿良々木先輩を引っ張り出して欲しいと言われたため迎えに行ったのだ」

 

「へえ、なるほど──じゃあな、俺も今日は用があるんだわ」

 

「ああ、ではまた…ああそうだ」

 

離れようとしたところを呼び止められた。

 

「なに」

 

「礼を言わせてくれ。間接的にとはいえ私の更生に手を貸してくれたことを」

 

「…別に、なんもしてねえよ」

 

「ふふっ、聞いた通り比企谷先輩は捻デレなのだな」

 

──ついさっき阿良々木からにでも聞いたのだろう。

明日学校行ったらあいつシメる。

彼女の左手を見ると包帯がしてあった。どうやら毛むくじゃらのままのようだ。けどまあそれくらいは当然だろう。

 

「じゃあな神原」

 

「ああ、また」

 

こうして彼女はきっと、怪異から離れていく、いけるのだろう。

そこが、少し羨ましい。




次はなでこスネークなんですけど、ここ少し仕掛けがあるので投稿遅くなります(宣言)
新生活に向けて準備等もあると思われるので、そこは許してください。もし良ければ次の投稿まで持て余す方はぜひ弱キャラ友崎くんというラノベをオススメしときます。おにただ。

では、では。

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