レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

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今回はかなり急展開、かつ分かりにくい……何故だ?一話で終わる予定が二話に…そして随分先に登場するはずだった中ボスが…これも全部日本神話の神様達が強すぎるから二話じゃ倒し切れないんだ…日本神話て凄いね

……怪獣の出番が少ない…何故だ?


九十三話淡島決戦

ドストエフスキー「ようこそ…ここが我等の拠点 白鯨です…」

 

琴里「甲板……フラクシナス同様、空にあるのね…」

 

エレン「まあどこも同じですが…空中要塞はロマンがありますからね…」

 

士道「ガイアのエリアル・ベースみたいな感じが…」

 

ガイ達はヤプールの空間を通り抜け無事白鯨に辿り着いた

 

耶倶矢「そういえば我等は甲板しか見た事なかったな夕弦」

 

夕弦「同意、そうですね耶倶矢」

 

十香「ぬ?貴様らはこの者達の仲間ではないのか?」

 

十香はまだ中を見た事ない耶倶矢と夕弦にキョトンと首を傾ける

 

耶倶矢「仲間?ふ、笑止!我等は仲間ではない、我と夕弦は神無に勝つために神無の完全復活を目論んでいるのよ…」

 

夕弦「賛同、その通りです、夕弦と耶倶矢は神無を倒す為に協力しているだけです」

 

ガイ「こいつら意外とジャグラーみたいな奴なんだな」

 

ジャグラー「誰が似てんだよ」

 

ガイ「それはお前に…ん?」

 

夕弦と耶倶矢は神無に勝つ為復活の為に協力しているといいガイは変態ストーカー…ジャグラー見たいというが本人が横から登場した

 

ガイ「ジャグラー!!?どうしてここに!」

 

ジャグラー「就職したんだよ…これで無職の変態じゃなくなったんだよ!有職の変態だ!お前は無職のままなんだよ!このヒモトラマンローブが!」

 

夕弦「指摘、決着は変態じゃないですか…」

 

十香「ガイ、こいつは?」

 

ガイ「こいつはジャグラー…俺の親友で腐れ縁…で変態ぽいが根は真面目だ」

 

ジャグラーは無職ではないと自慢しとある世界でSSPに居候してヒモみたいな生活をしていたガイとは違うと喜ぶジャグラー…低レベルである

 

ヤプール「紹介しよう、我等の中で一、二を争う常識人こと夢幻魔神ジャグラス・ジャグラーだ」

 

凜祢「変態ぽい人が常識人て……この組織終わってるよ…」

 

ジャグラー「因みに俺と同じくらい常識人なのはヤプールぐらいだ」

 

狂三「………ヤプールが…もうこの組織フラクシナス並みにヤバいのでわ…?」

 

ヤプール(ウルトラ兄弟のストーカー)のジャグラー(ガイのストーカー)と言うダブルストーカーがまともと知りガチで狂三と凜祢はこの組織は大丈夫なのかと心配する

 

耶倶矢「まあいいドストエフスキーよ、さっさと案内するがいい」

 

夕弦「同調、早く案内しなさいドストエフスキー」

 

ドストエフスキー「ドストエフスキーじゃない桂…おっと間違えました…どうぞエレベーターが御座いますので…」

 

四糸乃「あの…石田ボイスだからて無理に真似しなくても……」

 

よしのん『どちらかといえば桂じゃなくてカオル君ボイスだよねぇ』

 

耶倶矢と夕弦は偉そうにドストエフスキーに命じドストエフスキーは軽くボケた後エレベーターに案内していく…

 

ドストエフスキー「先ずはここ…と言っても大した所では御座いませんが…休憩所みたいな所です」

 

琴里「いやメチャクチャ凄い部屋なんですけど!?外装みて大体予想してたけど金と銀…貴金属でできてる!しかも趣味が悪くない一種の芸術性を表現しきれてる!?」

 

耶倶矢「しかもドリンクバーからビリヤードまで!?しかも高そうな芸術品まで飾ってある!?何これ!?これ要塞じゃないでしょ!別荘!?」

 

ガイ「しかも風呂まであるだと!…後で入っていいか?」

 

全員が白鯨のたった一室みただけで凄いしかいえなくなっていた…ガイはドストエフスキーに風呂に入っていいかと聞き後で入って電気風呂やら温泉プール、泡が出る風呂など様々な風呂に入れてご満悦だったとか…

 

ドストエフスキー「因みにこの白鯨は主人の権能ですが…改造によりこの様な素晴らしい基地に…総勢数百億以上…芸術品の収集も入れれば数兆は…くだらないかと」

 

夕弦「仰天、兆までいきますか!?」

 

エレン「……しかも見た目だけでなくこの貴金属…恐らく魔術的防御も付加されていると考えられます…単なる美しさだけでなく機能美も備えられている様です…」

 

ドストエフスキー「で、こちらが怪獣達の瞑想の場となります」

 

ドストエフスキーが案内した部屋に入ると先程ヤプールの空間内で見た黒龍の像が置かれておりそこを中心に怪獣達が偶像を祀るかのように床に座り目を閉じて瞑想していた、像の近くにはガメラ達十二体が像を囲みながら瞑想しておりイリス、スーパーグランドキング、カイザーギドラだけは目を開けたまま祈りを捧げていた

 

十香「これは?」

 

ドストエフスキー「詳しくはぼくも知りませんがこの偶像…信仰力を呪力へと変換する権能らしくこれでこないだの魔術を酷使していた様です…簒奪した神は知りませんが魔術神であり龍であると言っていました…」

 

耶倶矢「ふむ…アジ・ダハーカか?いやあれは三つ首か」

 

琴里「一体何人の神様を殺してるのよ…しかし怪獣が偶像を祀るとか…シュールよね」

 

琴里の言った通り怪獣が偶像を祀って瞑想しているのはかなりシュールである…耶倶矢が言ったアジ・ダハーカは実は神無の第1の権能なのだが耶倶矢は知らない…ドストエフスキーも知っている権能はアジ・ダハーカとクロウ・クルワッハだけで全部知っている者はいない…神無は身内にも教えない秘密主義者だからだ…で当の本人はと言うと

 

アルテミシア「そういえばここのボスさんは?」

 

ジャグラー「ああ、何でも淡島にまつろわぬ神が出たみたいでな…そこに鏡花と向かったよ」

 

耶倶矢「何!?何故我らも連れて行かぬのだ!?」

 

夕弦「憤慨…夕弦達にも一言言って欲しかったです」

 

耶倶矢と夕弦が何故自分も連れて行かなかったのかと起こり始める…そんな二人に声をかける人物がいた

 

鴎外「まあ実際二人だと…足手纏いになるからね…正解だろう」

 

耶倶矢「誰…いやあの時いた奴か…」

 

鴎外「ウルトラマンの皆様、精霊の諸君初めまして…私はポートマフィア副リーダーこと森 鴎外だ…宜しく頼む」

 

夕弦「質問、鴎外さん、何故夕弦達は足手纏いなのでしょうか?」

 

鴎外「ふむ……ならついてくるといい」

 

鴎外は手招きしてこちらに来る様にいい夕弦と耶倶矢、そしてガイ達も鴎外についていく…そして辿り着いた場所はフラクシナスでいうと司令室の様な場所で国木田達が何やら指示を出しモニターに何か映っていた

 

琴里「へぇ……優秀そうな人材が揃ってるじゃない…」

 

乱歩「……なんだいこのちびっ子は…偉そうに…」

 

国木田「……偉そうだな…だが観察眼だけはいいな」

 

琴里は若干偉そうに白鯨の構成員の有能さを見ただけで知るが乱歩と国木田に軽く睨めれモニターに目を移すとモニターには二人の神と戦う神無と三人の神と戦う鏡花が映っていた

 

士道「この前の……!?」

 

ガイ「あれが……まつろわぬ神か…で?名前はなんなんだ?」

 

鴎外「日本の有名な神様だよ…二人の神は夫婦の神であり国産みの神「イザナギ」と「イザナミ」、三人の神はまつろわぬ神ではない…この前のヤマタノオロチと同じカテゴリー従属神レベルの神様「天照大神」「須佐之男命」「月読尊」だよ」

 

鴎外が言った神の名前は日本人なら知っていて当然のブックネーム、冥府の神 イザナミにイザナギ…そしてイザナギの両目と鼻から生まれた三貴子である天照大神、月読尊、須佐之男命である…ヤマタノオロチ並みのビックネームにガイ達も驚きを隠せない

 

ガイ「いや待て待て!まつろわぬ神が五体!?勝てるのか!?」

 

フィッツジェラルド「は、これだから素人は…イザナギとイザナミは一対の神だ…二体とはいえその実力は一体分のまつろわぬ神とほぼ同等…ギリシャや北欧にも三体一体の神がいる…それに天照大神達は従属神…カンピオーネにとって雑魚だ…ま、鏡花が相手なら最低死ぬかもしれんが…それに相手は五体ではなく【六体】だ」

 

リク「六体…?でも何処に…?」

 

フィッツジェラルドが溜息を吐きながらも説明しリクが一体足らないぞと思いモニターを見るが何処にもいない…と思うと地面が…否淡島の地面が手の形となり神無と鏡花を押し潰そうとする

 

アイク「あれは……?!」

 

乱歩「淡島てのはねイザナミとイザナギの子供でね…蛭子と同じ不具の子だったから捨てられて島になったとか…」

 

エレン「では淡島そのものがまつろわぬ神ということですか?」

 

鴎外「そういう事になるね」

 

淡島…淡島神と呼ばれ決まった形をしていなかった為イザナギとイザナミに捨てられた不具の子…つまり人の形ではなかったから蛭子と同じく捨てられたのだ…何故そうなったのかというとイザナミがイザナギに子作りに誘ったせいである、本来はイザナギがイザナミを子作りに誘わなければいけないのだがイザナミはそれを知らなかった…これは男性の方が女性より上という事を示しているらしい、そして大事なことだが二人は兄妹である、つまり近親相姦である…近親相姦は奇形児を産みやすい…この事から蛭子や淡島が奇形児だったのも頷ける…

 

令音「まつろわぬ神……聞いていた以上にも規格外過ぎるな……」

 

耶倶矢「だが六対二のは差があるのはないか!我らも連れて行けば良かったものを!」

 

夕弦「憤慨、その通りです夕弦達も連れて行けば…」

 

フィッツジェラルド「は、貴様らでは足手まと「じゃあ言ってもらおうか」な!?鴎外殿!?」

 

令音はまつろわぬ神の規格外に頭が痛くなり耶倶矢や夕弦は自分達も連れて行けば役立ったのにと怒るがフィッツジェラルドは役に立たないと言いかけたところで鴎外が行っていいよと言う

 

鴎外「じゃあ行っておいで…安吾君頼むね」

 

耶倶矢「鴎外話がわかるではないか!では我が宿命のライバルを助けに行ってくるか!」

 

夕弦「出動、行って来ます」

 

二人は眼鏡をかけた男性…安吾が空間魔法で開けた穴に入り淡島へ行く…それを見た国木田達は明らかに慌てて止めようとするが…もう既に行ってしまった

 

フィッツジェラルド「鴎外殿!これはどういうことだ!?彼女らを殺す気か!?」

 

折紙「そんなにヤバい相手なの…?でも精霊なら…」

 

乱歩「君達は馬鹿か?…いや疑問形は失礼だ…君達は馬鹿だ!精霊?あんなのまつろわぬ神なら雑魚に等しい…いやなまじ人間より強いぶん…地獄を見るのは明らかだよ…ボスが心配して連れて行かなかったのに…なんでいかせたのさ!」

 

フィッツジェラルドと乱歩は鴎外に避難の目つきを浴びせる…他のメンバーや空間魔法で淡島に繋げた安吾でさえ疑惑の目を向けるが鴎外は笑顔のまま呟いた

 

鴎外「何、現実を知ってもらうのも大事だ…そこで心が折れたらその程度…事さ」

 

 

耶倶矢「淡島到着!さて助けてやりますか!」

 

耶倶矢と夕弦は淡島に降り立ち鏡花と神無を助ける為に歩き出す…最初に見つけたのは鏡花…

 

夕弦「呼号、鏡花!助けに……」

 

夕弦が助けようとした先に鏡花は…三柱の神と互角に戦っていた

 

鏡花「斥力フィールド全開」

 

須佐之男命「むぅぅ…母上達に呼ばれたから神殺しの相手をすると思えば…小娘とは…だが油断していた…こやつ強いぞ」

 

月読尊「先の魔王の権能で強化されておるな…」

 

天照大神「ほう…中々やるようじゃの…だが我等三姉弟に勝てるか!」

 

三貴子は全員天叢雲剣を手に持ち鏡花を攻める…何故三貴子が天叢雲剣を全員持っているかというと、天叢雲剣の劔は元々は天照大神の所有物でありそれを八岐大蛇が飲み込み後に須佐之男命が献上し、月読尊は須佐之男命と同一視されているため(だから神話のエピソードが似ている)使用でき、須佐之男命は天叢雲剣の持ち主なので当然使える

 

鏡花「……来たれ四神、来たりて我を凶災から守り給え、邪を祓いたまえ清めためえ」

 

鏡花は予め神無に教えてもらった部下しか使用できない権能を発動する…すると鏡花の周りに魔法陣が四つ現れその中から玄武、朱雀、青龍、白虎が現れる…これぞ神無の権能が一つ黄龍より簒奪「五神召喚の大号令」である

 

鏡花「さあ…四神に勝てますか?」

 

天照大神「は…神獣を従者が呼ぶか…我等姉弟に勝てると思うなよ!」

 

朱雀「は……久しぶりに呼ばれたかと思えば…良いだろう日本の神々とは面白い!」

 

白虎「是非もねぇ!暴れ尽くすぜ!嬢ちゃん援護なら任しとけぇ!」

 

鏡花に向かって四神達はそう吠えると三貴子達も笑顔を浮かべ戦う…これを見た夕弦達はなんとも言えない表情になる

 

耶倶矢「……ここは大丈夫そうだね…神無の所行こう夕弦」

 

夕弦「……同調…そうですね耶倶矢」

 

二人は自分達では足手纏いだと感じ足早にそこから去る…なら神無なら手負いだし助けになると思い別の方向へ向かう…都合の良いことに爆音が聞こえる…そこにまつろわぬ神と神無がいるはずだ

 

耶倶矢「いた!」

 

耶倶矢が指差すとそこには神無とまつろわぬ神…イザナギとイザナミがいた

 

イザナギ「どうした神殺しの魔王よ…」

 

イザナミ「我等夫婦を倒すのではなかったのか?」

 

神無「………」

 

イザナミは全身に蛇…否八雷神が生えており頭に大雷神、胸に火雷神、腹に黒雷神、女陰に咲雷神、左手に若雷神、右手に土雷神、左足に鳴雷神、右足に伏雷神というイザナミの御子神を自分の武器として腐った体から生えさせてた…が既に黒雷神と土雷神、伏雷神、若神神の蛇の首は潰れていた…が残った八雷神達は口から雷撃を放ち神無を狙い、イザナギは手に十拳剣を持ち神無に斬りかかる

 

耶倶矢「ふ、苦戦しているようだな…」

 

夕弦「援護、助けてあげましょう夕弦」

 

耶倶矢と夕弦は霊装を纏い天使を出しイザナギとイザナミの前に姿を現わす

 

耶倶矢「我が宿命のライバルよ手を貸しに来たぞ!」

 

夕弦「同意、助けに来ました」

 

神無「!……馬鹿が…早く帰れ!」

 

神無は耶倶矢達の姿を見ると驚きと怒りで顔を染め早く帰るよういうが…

 

耶倶矢「照れるでない…単純に手助けに来ただけだ」

 

夕弦「一笑、さてこれで三対二に…」

 

夕弦達が何かイザナギ達に言おうとしたところで…口が止まる…地面に足が飲み込まれているからだ…

 

「母様と父様に手を出すな…」

 

耶倶矢「!?淡島の事を忘れていた…て小さい?」

 

地面が膨れ上がりそこから現れたのは一寸ほどの大きさのまつろわぬ淡島…正確には淡島神と同一化されるスクナヒコナ…のそれをモデルとする一寸法師の姿である…淡島はスクナヒコナ…一寸法師の原型と同一化されており淡島は小さくなり地面に潜り淡島の地面を操っていたのだが父と母の対決に水を差す無礼者を捉えに来たのだ

 

イザナギ「魔王との戦いを邪魔するのは無粋な…我が妻よ…頼む」

 

イザナミ「はい」

 

耶倶矢「ま…!?」

 

イザナミはそういうと黒い靄のようなものを地面に拘束された耶倶矢も夕弦に吸わす…すると体が焼けるように痛い…冥界の瘴気…イザナミは冥府の神、生物を殺すことに長けている…例え精霊であろうと生物…死からは逃れられぬ…

 

耶倶矢(え…嘘…こんな所で…呆気なく…終わ…)

 

神無「……たく」

 

耶倶矢達が走馬灯が見えて来た所で神無が空間移動で背後に現れ二人の背中を叩き権能で冥界の瘴気を解除し空間移動でイザナミとイザナギから逃げる

 

イザナギ「逃げたか………」

 

神無は森の中に隠れ耶倶矢と夕弦の呼吸が戻るのを見るとイザナギとイザナミの所へ行くとするが

 

耶倶矢「待て…我等も連れて行くがいい」

 

神無「………はぁ…そこで安静にしてろ」

 

夕弦「否定、夕弦達は戦え…」

 

そこで神無は夕弦の方を向き頭部を殴りつける、その次に耶倶矢も同じように殴り二人の襟首を両手で掴む

 

神無「お前らは馬鹿か?神の相手ができると思うか?精霊なんて所詮は神獣以上てだけだ…神様には到底かなわない…何故それに気づかない?」

 

耶倶矢「でも!あんただって同じでしょ!体がボロボロて…」

 

神無「馬鹿が、僕は魔王…神に対抗できる存在…簡単に死ぬか…それよりお前らは自分の命を心配しろ」

 

夕弦「考察…夕弦達の命?」

 

神無「お前ら言っただろ、二人で生きていたいて…なら命を粗末にするなよ……お前らどっちか死ねば生き残った方が悲しむし、お前らが死んだら…部下も悲しむからな…それくらい気づけ馬鹿共が…」

 

神無は襟首を離し二人を地面に落とすと空間移動で再び移動しその場には二人の沈黙のみが残る、神無が先程の場所に転移するとイザナギとイザナミは動いておらず待ったいた

 

神無「待たせてすみませんね…」

 

イザナギ「まあいいさ……魔王とはいえ我等の国の子…少しばかりの慈悲はやらぬとな」

 

イザナミ「我等はこの日の本に住む人間達を皆殺しにし新たな子を作らねばなりません」

 

神無「仲良いですねぇ…流石兄妹であり夫婦…兄弟や夫婦は所詮は他人と思っていましたが…兄妹(他人)で夫婦(他人)になる人はあまりいませんよ…」

 

そう言いつつも神無は竜王の殺息を放ちイザナミは八雷神を再生して雷光の如く放ち、イザナギは十拳剣で斬り裂く…そしてイザナギは十拳剣を持って神無を切り裂く…がそれは蜃気楼で神無は背後からライトニング・ピアスを放とうとするがイザナミが鬼…と言っても金棒を持った鬼ではなく昔ながらの鬼…正体が解らないもの…死霊や悪霊の類である幽鬼を冥府の神の権能で呼び押せ、神無を襲い神無は空間移動で逃げる

 

神無「優先する、魔王を上位に、鬼を下位に」

 

神無は光の処刑を使うと鬼達がくずれおちる…そしてすぐに優先を変え魔術を上位にし神を下位に変更する

 

イザナギ「ほう…キリシタンの神の子が処刑され神の子から人に成り下がった事をイメージとした魔術か…侮りがたい権能を持つな、同じ蛇として感嘆する」

 

神無「それはイザナギ様の持つ十拳剣…蛇や鋼、神、炎を切り裂く…神話であなたの息子迦具土を殺した事がその権能を表している…迦具土は鋼を意味しその身は蛇であり火の神である…それを切り裂いて殺した十拳剣は鋼、蛇、炎、神を切り裂く剣…そのせいで再生がうまく使えずクロウ・クルワッハの力も斬り裂かれて使用不可、ケッアルコアトルもテスカトリポカも倒されて泣きそうです」

 

イザナミ「おほほほほ…冗談が上手いようですね日の本の神殺しは…それでも尚妾達と互角に戦える技量は見事、同じ蛇の神格を持つと者として褒めてあげましょう」

 

イザナミとイザナギは笑い神無も笑うが…非常の不味い、イザナギは蛇(竜)殺しの力もある十拳剣…天之尾羽張は弱点であり再生がうまく働かない…そんな中空気の中に死の呪詛が振りまかれているのだ…権能無効の力があるからいいもの、それがなければとっくの前に体の自由が効かなくなっていただろう

 

神無「本当にお強い上に仲がよろしいようで…神話で離婚したのが嘘のようだ…まあ赤子を捨てた所は酷い夫婦と感じていましたが…何となく僕の両親を思い出すので不快でしたが」

 

イザナギ「そうか……貴様は蛭子や淡島と同じ不具の子であったか…」

 

イザナミ「お可哀想に……なら楽に殺してあげるのが慈悲という物…」

 

神無「ま…別に僕が不幸でもいい…唯部下だけは…不幸になって欲しくなくてね…案外僕は優しいらしくてねぇ…翁が言うには」

 

神無は口を動かしながらもイザナミが召喚した幽鬼達を蹴散らしていく、聖母の慈悲で十拳剣の能力を弱め魔王の呪力耐性を弱めて傷を治す

 

イザナギ「よく頑張るものだ…戦って分かったが君は魔王としての力が…弱まっているだろう?仮に私達に勝ったとしても…それ以上力が使えなくなるぞ?」

 

神無「……確かに怪獣達が瞑想やら祈りを捧げても回復が追いつきましんし…あなた方二人を倒しても…もっと弱体化するでしょうね…ま…別にいいですけど」

 

神無はイザナギの言葉を聞いても表情を変えない

 

神無「多分魔王の中では一番最弱となった今でもね…あの部下…いや違うな…何でだろうなぁ彼女達の前だと、彼女達が最強の魔術王て思ってますから…なら最強の魔術王であり続けなければいけないもので…あーめんどくさい…」

 

イザナギ「………君が強いと信じている者達の為に虚勢をはるか……面白い奴だよ君は」

 

イザナミ「ほほほ……ならば妾達も子供達にいい所を見せぬとな…かつて捨ててしまった淡島と共にお主を倒して仲直りというか」

 

神無「………そうですね…ならそろそろ終わりといきましょうか」

 

神無とイザナギ、イザナミが再び攻撃を仕掛けようとした…次の瞬間、空が暗雲に包まれる…そして赤黒い雷が暗雲を駆け巡る…神無の切り札「破壊の光」である

 

神無「……もしもし鏡花?今すぐ耶倶矢と夕弦を回収してここから逃げて…」

 

 

鏡花「……はいはい…四神!退避しますよ!」

 

青龍「わかったのである」

 

鏡花は神無からの念話でこれから起こる災厄を聴き四神に命令し耶倶矢達がいる場所へ向かう、当然須佐之男命達も追いかけてくるが…鏡花達はそれに構わず耶倶矢達がいる場所へたどり着き青龍と白虎が耶倶矢達を背負い淡島から離れる

 

イザナギ「……まさか!淡島!早く彼を止めろ彼は自分ごとこの島を…」

 

神無「もう遅い…これにて淡島は地図から消える…ま仕方ないよね」

 

その言葉と共に赤い稲妻が暗雲から降り注ぎ淡島を襲う、眩い光と共に稲妻は落ち続け淡島を破壊し地中に潜っている淡島神を殺さんがために、ついでにイザナギ達も殺せたらいいなと言った感じで神無は淡島を破壊し続ける…

 

遠くでゲファレナーがライザーを握りしめ何かを企んでいると知らずに……

 

 




淡島が死んだ(破壊された)!この人でなし!……最近軽いスランプ気味…だから内容が変なのです…早く書こうとしてるからなのか?因みにナギとナミは古語で蛇ということ…そして中国の女媧をルーツとしていると考えています、故にイザナギとイザナミは蛇のまつろわぬ神となります、そして新たな敵の登場…最近本当にごちゃごちゃしてて話が考えにくい…

怪獣説明は次回、お楽しみに

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