レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

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さてどうやって勝つのか?ギンガダークの出鱈目ぷりが表現できたら良いなと思います…でも戦闘が雑…白熱した戦いがかかる他の作家さんたちは本当に凄い


百話世界中がウルトラマンを待っている・後半

ニュースキャスター『突然ですがニュースをお伝えします、今日午後二時頃に黒い巨人…円谷プロのウルトラマンに似た巨人がアメリカ合衆国に現れる核の実験場や核の安置所を破壊したとの事です、それ以外にも北朝鮮やロシアにも巨大な怪物…怪獣と命名し共に核の安置所を破壊し軍事基地を破壊したとの事です、黒い怪獣が歩いた場所には人体に危険をとよぼふほどの放射線が発見され、機械の様な怪獣がいた場所は謎の金属が広がる様に金属で覆われていたようです、日本でも最近怪獣が現れるのが多発しておりそれに伴って現れている二人の巨人との関係も気になるところです』

 

アメリカ人の男性『あれは丸で悪魔(ディアボロ)だよ!あんなの人類が勝てる相手じゃない!』

 

ロシア人初老の男性『あの獣達神の使いです…あの黒き使いは人間の生み出した核の炎にて人類を浄化し…機械の使いは愚かな文明社会の力で我々を浄化なさるのでしょう』

 

北朝鮮人女性『私達は今被害は受けてないけど早く倒してほしいわ…』

 

日本人男女四人組(宏人、亜衣、美衣、麻衣)『俺は二人のウルトラマンは味方だと信じてます』

 

『あの黒いウルトラマンみたいなのは人類の敵だと思います』

 

『もし二人の巨人を敵とか判断する奴がいたらマジ引くわ』

 

『怪獣達は操られてるかも?怪獣も二人の巨人と共闘してた子達もいたし』

 

ニュースキャスター『これにて速報を終わります、続いてのニュースですが先日日本に向けて謎の隕石が日本の天宮市近くに落ちたそうですが隕石は見つからなかった……』

 

ピッと琴里はモニターに映していたテレビを切った、琴里は気になってフラクシナスのモニターでテレビをつけて世間のウルトラマンに対する風潮を確かめたが…どうやら疑われているのは黒いウルトラマン…ギンガダークのみでオーブとジードは人類の味方と信じられているようだ…最後に琴里の兄の友人達が出たような気がするがそれはどうでもいい…それよりも問題なのは

 

凜祢「それじゃあ…カードとカプセルがないと変身できないんですか?」

 

ガイ「ああ……一応オリジンにはなれるが…オーブカリバーのカードがないとな…」

 

リク「僕は自分の力だと変身できないからね…カプセルなしでも戦えるガイさんとは違うよ」

 

十香「…ウルトラマンを変身できなくする…卑怯みたいだが一番有効的な作戦なのだな」

 

体に包帯や絆創膏を貼ったガイとリクがカードとカプセルを奪われて変身できなくなったのが辛い、これではウルトラマンギンガダークが現れても対処できるものがいない…

 

令音「本当に変身できないのかね?」

 

ガイ「俺は…オーブカリバーを持ってないオーブオリジンにならなれるが…フージョンアップが出来なかったりオーブカリバーが無ければ俺は三流だ…オーブオリジンで超獣をギリギリ倒すことはできるかもしれないが…」

 

リク「僕も……ゼロがくれたカプセルならあるけど…未だ起動してない…だから僕は完全にお荷物だ…でも今からでも起動させる方法を考える」

 

琴里「……大丈夫よ、いざという時には神無さんが助けて「それは無理」!?神無さん!?」

 

令音の問いにガイとリクが申し訳なさそうに下を向きながら謝ると琴里が神無がいるから大丈夫と言いかけるが琴里の横にテレポートしてきた神無と鏡花、夕弦、耶倶矢を見て驚く

 

神無「僕はこれには一切手を貸さない、これは二亜さんがウルトラマンに行った挑戦だ…なら邪魔することはない、これは正々堂々とした戦いだ」

 

神無月「しかしこのままでは天宮市や他の国の人間も死んでしま」

 

神無「死ねばいいじゃない、別に僕は人間のことなんて知ったことじゃないんだ、寧ろ二亜さんの戦い方は肯定できる」

 

士道「!?……そうだったな…貴方はそういう考えでしたね」

 

神無は冷静に助けることはないと素っ気なく簡単にいい神無月がそれでは天宮市や他の国の人間の命が危ないと訴えるが神無は気にもとめない…元々は神無は二亜と同じ人間が大嫌いだ…態々嫌いな人間のために同じ考えを持つ同士を…二亜を倒すわけがないだろう…逆に二亜に手を貸さないだけマシだ

 

神無「とにかく僕は手出しをしないので…しかし二亜さんとは気が合いそうだったのはその目的が理由か…仲良く出来そうだ」

 

鏡花「仲良くしないでくださいよ?貴方と二亜さんが手を組めば本当に全宇宙の地球が滅びるかもですから」

 

神無「……そういう手もあるか…それに滅びるかもじゃない、絶対に滅ぼすだ」

 

夕弦「溜息、はぁ〜どうやら助言を与えてしまったようですね鏡花」

 

神無は二亜と手を組めば嫌いな人間達を沢山殺せるなと思考を巡らせもしウルトラマンであるガイとリクが勝てぬような敵なら手を組み共に世界を滅ぼすのも一興だと思い笑い助言を与えてしまった鏡花は頭を抱える

 

神無「まあ別に鏡花達はその場にいた関係者だ…ここで対策を練るぐらいならいいが…では僕はこの辺で」

 

耶倶矢「……つまり協力自体はオッケー、て訳ね…でもあたし達が増えたぐらいでいい案は思いつくかな?」

 

耶倶矢は神無が消えた後、自分達でいい案が思いつくのか必死に思案するがそれを嘲笑うかの様に夕弦が口元を抑える

 

夕弦「愚鈍、耶倶矢の頭では無理でしょう、夕弦のこの頭脳明晰の頭なら別ですが…取り敢えず人間の時の姿を狙って拘束しましょう」

 

鏡花「雑!それに勝てるかどうかもわからない敵に挑むのはそれこそ愚策です……」

 

夕弦「質問、ではどう倒すのですか?鏡花にはいい案があるのですか?」

 

鏡花「…………やっぱり人間体の時を狙うで」

 

耶倶矢「結局あんた達もいい案浮かばないじゃない!?」

 

夕弦と鏡花は共にいい案を考えるが…人間体を狙うなどと言った作戦しか思いつかず耶倶矢がツッコミを入れる

 

夕弦「憤激、なら耶倶矢が考えてください」

 

鏡花「そうです!」

 

耶倶矢「う……そうだな…まずはリクのカプセルが起動する条件を調べそれを満たしてフージョンライズ出来るようにしたらどうだろうか?ガイはオリジンの姿でも強くなるよう特訓とか…」

 

折紙「二人よりはまともな判断だけどそれは作戦ではなく特訓……それもそんな時間がある?」

 

耶倶矢はまだ二人よりはまともな作戦…というか特訓を考えるが折紙にそんな時間があるかと問われ残念そうに下を向く…

 

琴里「まずは二亜が何処にいるのかサーチする必要があるわ」

 

令音「今全力で探しているところさ」

 

アイク「僕達も手を貸すよ…」

 

二亜「しかしあの可愛いシスターちゃんは何処にいるんだ?」

 

琴里「可愛いは別として…本当に何処…あれ?」

 

琴里は二亜の行方を昨日から探しているがまだ見つかっておらず、令音とアイクは全力を持って探していても見つからないのだ…琴里がはぁと溜息を吐くと横から声が聞こえ横を見ると探していた筈の二亜がカフェオレを飲んでいた

 

琴里「に、二亜!?いつの間に!?」

 

二亜「そうだねえ…「突然ですがニュースをお伝えします」のところからかな?」

 

狂三「最初から!?……いえそれよりも何故ここに…それも神無さんが気づかなかった程の隠密…それが貴方の天使」

 

二亜「残念だにゃあ、狂三ちゃん大外れだぜ!あたしの天使は全知、あらゆる出来事が分かるだけの天使…まあそれに魔王も使えるけど…これは別の能力さ!」

 

二亜はそう言って空になったカフェオレの入れ物を空へ投げると入れ物は炎に包まれ消えていく…そんな光景を見せつつも二亜は自分の天使である囁告篇帙(ラジエル)を見せつける、これで先程の現象や隠密は天使による能力じゃないでしょ?と証明するかの様に

 

ガイ「宣戦布告のつもりか?」

 

二亜「まさか!違うよ寧ろ逆…変身道具のアイテム…返して欲しくない?」

 

リク「!?……何が目的なんだ」

 

二亜「そうだね、手を貸せとか手を出すなだったらそれを破りそうだから……士道君達を使おう」

 

士道「俺達?」

 

二亜は変身道具の一つであるカプセルやカードを返すといいその条件が士道達にあると言う

 

二亜「まずはここにカードとカプセルを持ってるあたしの部下がいるから倒してごらん?君達もウルトラマンの助けになることを証明して欲しいな?」

 

四糸乃「でも……それって私達に有利過ぎるんじゃあ?」

 

よしのん『よしのんもそう思うよ?それに君に得がないし』

 

二亜「得ならあるさ!面白いものが観れるしね!あたしが少しでも傷つく可能性がある核を破壊しに行ったけど…全然楽しくないんだもん…やっぱり余興は必要だし…それに人類を絶望させるなら皆の前で君達を倒した方がいいじゃん」

 

二亜はそう言って自分に得どころか逆に大損になる提案をし笑う…これは余裕の笑みではなくただ単に面白がっているだけなのだろう…だがそれがガイとリクにとってのチャンスであることは変わらない

 

二亜「では明日ぐらいに天宮市を破壊するからそのつもりでよろしく!」

 

二亜はそう言うと煙の如く消え失せる…その場には沈黙のみが残った…そして二亜が立っていた場所には地図がありその場所にガイとリクのカプセルとカードを持っている二亜よ部下がいるのだと理解する…そして明日までに対策を考えるフラクシナスのメンバーと二亜の部下を倒す方法を考える士道達…何とかカプセルが起動しないか試すリクに協力するレム…ガイもオーブカリバーやフージョンアップが出来ないオリジンでも戦える様少しでも特訓する…そして夜が明け…

 

 

二亜「さて…そろそろ始めるか」

 

二亜は自宅から出てジャイロを取り出しギンガストリウムのクリスタルをセットする

 

【ウルトラマンギンガ ギンガストリウム!】

 

そしてジャイロを三回回転させてギンガダークの姿に変身する、そして天宮市に黒き巨人が姿を現わす

 

ギンガダーク「さあ!戦いを始めよう!」

 

ギンガダークはそう言うとまるで来るはずのないウルトラマンを待っているかのように仁王立ちしてオーブとジードを待つ…その頃士道達はカードとカプセルを持っていると言う二亜に部下の元へ急ぐ…そして目的の場所に行くとそこには魔女の様な服を着た女性…アニエスが立っていた…その近くにはカードとカプセルが丸い球体に入って浮遊していた

 

アニエス「ようこそ我が主人と同じ精霊の皆様に人間の皆様…私の名前はアニエス…私を倒せばこのカードとカプセルはお渡しします」

 

士道「あんたが二亜が言ってた部下か…手っ取り早く倒させてもらう」

 

アニエス「いいわ、でも私を倒せたらね」

 

アニエスはそう言うが早いか左手を動かし士道達の周囲に赤い四角状の結界を張るが士道達はそれを素早く回避して限定霊装を纏った精霊達とCRユニットを装備した折紙、アルテミシア、真那、エレンもアニエスに向かって攻撃を仕掛ける、アニエスは先程の赤い結界を幾つも展開するが全員それを避けアニエスに近づく

 

アニエス「やはり無傷での拘束は不可能ですか…ならこちらも攻撃させてもらいます」

 

アニエスはそう言うと右手に籠手を、左手に黄金の銃を手に取り十香達に攻撃を開始する、左手の銃からは光弾から放たれそれを避けると地面に穴が開く…そして籠手から放たれた一つの光線は近くにあったビルを穿ち穴を開ける…それを見た十香達は強敵だと本能的に察する

 

 

ガイ「……俺は戦いに行く…」

 

リク「僕と役に立てたらよかったのに…」

 

レム『仕方ありません、リク…今は信じるだけです士道達を』

 

リク「レム……そうだね」

 

ガイはオーブオリジン…と言ってもオーブカリバーを持っていない姿に変身しようとしリクは変身できない自分を悔やむ様に唇を噛むがレムが優しく諭す、鏡花達は結局役に立てず申し訳無く思っていた

 

ガイ「さて頑張ると「ちょっと待てよガイ」!……ジャグラー…それにヤプール…何の用だ」

 

ガイが変身しようとオーブリングを掲げようとするとそれを止める声が聞こえ振り向くとジャグラーとヤプールが立っていた…もしや邪魔しに来たのかと思ったがジャグラーは笑いながらガイに近寄る

 

ジャグラー「昔俺がやったみたいなことをもう一度されるて…注意しとけよ…ここには玉響姫はいないからな…ま、これでなんとかしやがれ」

 

ガイ「……これは……ヒカリさんにコスモスさん、マックスさん…それにアグルさんのカード…何でお前が?」

 

ジャグラー「神無が昔ウルトラマンから授かった力の残滓だよ…俺のダークリングではカード化は出来ても使えないからな…だからお前にやるが…負けるなよ?お前を倒すのは俺だ」

 

ガイ「ジャグラー………おう!」

 

ジャグラーは4枚のカードを託しジャグラーはガイに俺が倒すから負けるなよと笑いかけガイは笑顔で親友(ライバル)からカードを受け取る

 

ヤプール「ウルトラマンジード…何だその腑抜けた面は…カプセルがなくなったから変身できぬ?は、下らぬ…そこにカプセルがあるではないか」

 

リク「でもまだ使えなくて…」

 

ヤプール「甘ったれるな、与えられた力で満足するくらいならウルトラマンをやめてしまえ、それでもあのベリアルの息子なのか?…なら今ここで限界を超えろ!」

 

リク「!……ヤプール…分かったよ」

 

リクはヤプールの激励を受け取るとカプセルを強く握りカプセルを起動させようとする…願うのは誰かを守り抜く気持ちと仲間を信じ抜く心…それによりカプセルが二つ起動する

 

レム『ウルトラマンメビウスカプセルとウルトラマンオーブ・スペシウムゼペリオンカプセルが起動しました』

 

リク「!?……ありがとうヤプール、あなたのおかげで…」

 

ヤプール「礼などいらん…早く行くがいいウルトラマン」

 

リク「うん!」

 

リクは起動したカプセルを見た後ヤプールにお礼を言いかけるがヤプールは早く行けと腕を動かしリクとガイはギンガダークに向けて走る…ヤプールとジャグラーはそれを満足げに見ると異次元空間の中へ消えて行く

 

ガイ「アグルさん!ヒカリさん!光の刃…お借りします!」

 

リク「掴むぜ、絆!」

 

【フージョンアップ!ウルトラマンオーブ ナイトリキデイター!】

 

【フージョンライズ!ウルトラマンジード ブレイブチャレンジャー!】

 

ギンガダークが仁王立ちしている所に二人のウルトラマンが現れ、それを見て二亜は笑うやはり来たかと…そのウルトラマンの容姿だがオーブは青がメインカラーで水色と銀と黒の色も入っておりライン取りはヒカリに近いがアグルの意匠も感じられる…そしてジードはスペシウムゼペリオンに近い姿だが手足はメビウスに近く正統派ヒーローの様な雰囲気を出している

 

オーブ「影を払いし、光の刃!」

 

ギンガダーク「やはり来たか!」

 

ジード「……士道君達がカードとアイテムを奪い返すまでお前に勝つつもりで戦う!」

 

ギンガダークにオーブとジードは立ち向かいジードは左腕のメビウスブレスのようなものから光の剣を伸ばしオーブは両腕からナイトアグルブレードを伸ばしギンガダークに斬りかかりギンガダークはそれをダークギンガスパークランスで防ぐ

 

ギンガダーク「いいね、強くなって再戦する…それこそウルトラマンだ!尊敬するよ!まあそれで私に勝てるかといえばわからないがね!」

 

オーブ「褒めてくれてありがとよ!だが負けるわけにはいかないんでね!」

 

ジード「メビュームギガ光輪!」

 

オーブは二刀流でギンガダークと激しい攻防を繰り広げギンガダークが攻めれば左腕のナイトアグルブレードで止められ右腕のナイトアグルブレードで斬り裂かれそうになりオーブが攻めれば槍を駆使した動きでオーブが傷つく…そんな中ジードは空中へ飛びメビウスブレス部分に光のギロチンを生み出しそれをギンガダークに放つ

 

ギンガダーク「お!ならギンガダークメタリウム!」

 

ギンガダークは槍から青、桃色、白の美しい光線が放たれメビュームギガ光輪を破壊して上空にいるジードを狙うがジードはそのまま右腕をメビウスブレスに当ててそれから十字を組むとオレンジ色に輝く光線を放たれギンガダークメタリウムと相殺する

 

オーブ「今だ!クラッシャーナイトリキデイター!」

 

ギンガダーク「何の!ギンガダークハイパーバリア!からのギンガダークサンダーボルト!」

 

ギンガダークは星雲状のバリアで身を守りクラッシャーナイトリキデイターから身を守ると槍から星雲状の雷撃を飛ばしオーブとジードはそれを避ける

 

オーブ「あいつが油断したら合体光線を放つぞ」

 

ジード「はい!」

 

オーブとジードは光弾を放ちながらギンガダークを牽制しギンガダークは光弾を槍を回すように使い全て切り落とす…そしてオーブとジードが共に剣を構えてギンガダークに接近し斬りつける、三本の刃がギンガダークを襲いギンガダークは槍を使って避けるがかすり傷を負っていく、そこでオーブとジードがギンガダークに蹴りを入れて軽く吹き飛ばすと光線を放つ準備をする、ジードはスペシウムゼペリオンがスペリオン光線を放つような仕草でメビウスの輪の様な紋章が現れそこからオレンジ色に輝く光線【スペリオンメビューム】を放ちオーブは額に両腕を当ててエネルギーを溜めて屈み、立ち上がりながら額から鞭のようなエネルギーを出しそれを放つ【フォトンナイトクラッシャー】を放ち二つの光線が混ざり合いギンガダークに向かっていく

 

ギンガダーク「ふ、ならギンガダーククロスシュート!」

 

ギンガダークは槍を放り投げ腕を十字に組み上げて闇色の光線を放ち相殺しようとするが…ぶつかり合っていた最初は拮抗するが…徐々にギンガダーククロスシュートが押され始め二つの光線がギンガダークに命中しギンガダークは派手に吹き飛ぶ

 

ギンガダーク「ぬおおお!?」

 

オーブ「よし!」

 

ジード「やったか!?」

 

オーブとジードはギンガダークが吹き飛ぶのを見て倒したのかと喜ぶが…ギンガダークはゆっくりと立ち上がる…無傷ではないらしく体のあちこちに傷跡や黒いなった部分はあったが決定打にはならなかったらしい

 

ギンガダーク「やるね!今のは流石に効いたよ…やはりウルトラマンは負けても強くなるねぇ…でもギンガダークの力はこれだけじゃない…試して見るかい?」

 

二亜はそう言って笑うとダークギンガスパークを柄部分にあるスパークフェイスカバーが展開しギンガダークの顔が現れそこからブラックキングの疑似スパークドールズが現れそれをダークギンガスパークの先端に読み込ませる

 

【ウルトライブ!ブラックキング!】

 

ギンガダーク「口から火炎攻撃!」

 

ジード「え!?口から火を吐いた!?」

 

ギンガダーク「まだまだお次はサンダーダランビア君及びケムール人君」

 

【ウルトライブ!サンダーダランビア!】

 

【ウルトライブ!ケムール人!】

 

ギンガダークは今度はサンダーダランビアの電撃を放ち更にはケムール人をウルトライブしてケムール人並みのスピードで二人を翻弄する…高速で移動しながら電撃を流されるのではオーブとジードも手を出しづらい

 

オーブ「あいつ…ギンガさんの怪獣に変身する力を【怪獣の力を自分が使える力】に変質させてるのか…」

 

ジード「つまり、他のウルトラマンの力だけでなく怪獣や宇宙人達の力も使える…オーブさんの上位互換みたいだ」

 

ギンガダークは怪獣や宇宙人の力を自分が扱える様にする力を持つ…これによりブラックキングやサンダーダランビア、ケムール人の力を自分が扱える様にさせるウルトラマンの力を使えるだけでなく怪獣達の力も使える、ある意味ではギンガのウルトライブやビクトリーのウルトランスよりも使い勝手がいいだろう…そんな力を前に徐々に押され始めるオーブとジード…

 

 

アニエス「どうしました?最初の威勢はどうしたのです?」

 

エレン「くっ……!」

 

折紙「……強い…!」

 

十香「……こいつは人間じゃない!匂いが違うぞ!」

 

アニエスはたった一人で精霊と最高峰の実力を持つ人間であるエレン達とごかくにたたかっていた…幸い全員無傷…だが相手も無傷…相手の方が優勢であることは明白

 

アイク「やはり…プリンセスは感が鋭い様だ…あれは【人間じゃないんだ】…そして精霊でもない…別の何か…それが彼女の正体」

 

四糸乃「でも…人間の姿をしてますよ?」

 

士道「……今更驚かないぞ…まあ普通の人間ならこんな化け物パーティにここまで優勢になれるはずがないからな」

 

アニエス「……私の正体に気づいたのは褒めてあげる」

 

アイクはアニエスが人間でも精霊でもないことに気づきアニエスは無表情で褒める…がそれが何の対策になると言うのか…アニエスは籠手に途轍もない程の魔力を集中させそれを士道達に放つ…それは魔力…彼女曰く正確には呪力らしいがそれを極太の光線として放ち士道達を吹き飛ばす

 

士道「被弾しなくてもこの威力…精霊じゃないのに…巫山戯てるな…」

 

アニエス「そう、私からすれば貴方達人間が巫山戯てるわ…何せ貴方達と言う存在概念が別世界では神を生み出すのだから…そうまつろわぬ神を作り出すのも貴方達、精霊を生み出したのも人間…主人様も元は人間…人間の方が巫山戯てるわよ?」

 

士道「そうかよ……だけど俺達には変身道具を奪わなきゃいけないんでな」

 

士道はアニエスの魔法の威力を見て悪態を吐くがアニエスは人間の方が凄まじいと淡々と話す…何故かまつろわぬ神の単語も知っているがそれを聞き逃し士道は変身道具を奪い返そうとする

 

アニエス「何で?確かに主人様を止めなければこの世界は消滅する…でも貴方達がそこまでしてあの巨人達を助ける義理はないはず」

 

士道「……理由なんてそんな大層なものはいらない…ただ理由があるとすれば一つ!俺はウルトラマンが好きなんだ!」

 

琴里・真那「「まさか個人的理由!?」」

 

士道「そう言うわけだからさっさと奪わせてもらうぜ!」

 

士道はそう叫ぶとアニエスに向けて突進する…アニエスはそんな士道を呆れたものを見る目で赤い結界を張ろうとするが目の前に飛んできた魔力砲を防ぐ…目を向けるとエレンがアニエスに向けて魔力砲を再び放とうとしておりアニエスは排除しようと黄金の銃から光弾を放とうとする…がその前に十香が鏖殺公から斬撃を放ち黄金の銃がその斬撃により吹き飛ぶ…アニエスはそれを見て舌打ちすると籠手に雷の魔法を発動・圧縮してエレンに放ち空いている左手に火炎を生み出し十香に放って二人はそれを避ける

 

アニエス「……今の貴方達では私に勝てない…そこの銀髪の魔術師は別だけど……!?」

 

アニエスが犯した間違いはただ一つ、士道の存在を忘れていた事…正確には忘れてはいないが何もできないだろうと、たかが精霊の力を封印できるだけの人間だから何も気にしていなかった…それだからだろうか、アニエスは今士道の手に持った2本目の鏖殺公によって左腕を切り落とされた

 

アニエス「く!?(油断していた…いやそれでも並大抵の攻撃では傷がつかないはず…まさか精霊達のあの武器と同じ…?)」

 

士道「まだ終わってないぞ!」

 

アニエス「く……!図に乗るな!」

 

アニエスは士道が持つ鏖殺公の正体を探り十香が持つ鏖殺公と同じ強さと判断すると籠手に筋力強化の魔法をかけ士道の胸を穿つ、即座に士道の体から血が飛び出し普通の人間なら出血死は免れない量が飛び出しアニエスはニヤと笑う……が

 

士道「甘いんだよ…!」

 

アニエス「な!馬鹿な致命傷な筈…」

 

士道は籠手ごと右腕を切り落とされる、アニエスは両腕をなくし士道はアニエスの右腕を抜き取ると穴の空いた胸が炎に包まれ再生する…灼爛殲鬼の再生能力の炎だ…アニエスは両腕か切り落とされたと言うのに血が出ていない…と言うより元々血などないようだが

 

アニエス「戦闘は続行不可……はぁ…分かりました主人に言われているので…これはお返ししますよ…」

 

アニエスは両腕がなくなり戦闘ができないと分かると溜息を吐き宙に浮かんでいたカードとカプセルをゆっくりと地面に落とす…それを見た折紙は疑惑の目でアニエスを見る

 

折紙「……何故返したの?そのまま持って逃げることもできるのに…」

 

アニエス「…主人は緩くてね…自分が負けると分かっていても笑顔で神様を殺す人だから…主人が奪ったのも単なる悪戯…では私はこれで失礼」

 

エレン「まちな……逃げましたか!」

 

アニエスはそううんざりしたような表情をすると服から落とした宝石を光らせその場から消え去る…エレンは逃してしまったことに憤りを感じたが今はオーブとジードにこれを届けることを優先する

 

 

ギンガダーク「うん、初めての力なのに結構使いこなせてていいと思うよ?でも私には後一歩及ばずだねぇ…でも私もずっと仁王立ちしてた分エネルギーがなくなってるから頑張れば倒せるよ?」

 

オーブ「くそ……舐めてるみたいな態度だけど全然隙がない…」

 

ジード「どうやれば…「オーブさん!ジードさん!」…!」

 

士道「持ってきましたよ!ほら!」

 

ギンガダークはおちょくる様な口調で話すがその素振りには隙や油断はない…オーブとジードは諦めかけるが士道がカード、カプセルを放り投げそれをジードとオーブが受け取り急いでカードとカプセルを取り出しギンガダークに勝てる姿へと変身しようとする

 

オーブ「ゾフィーさん!ベリアルさん!光と闇の力…お借りします!」

 

ジード「守るぜ、希望!」

 

【フージョンアップ!ウルトラマンオーブ サンダーブレスター!】

 

【フージョンライズ!ウルトラマンジード マグニフィセント!】

 

二人はすぐさま姿を変える…ジードは頭部にウルトラホーンとゼロスラッガーを合わせたような頭部で鋭角的かつ雄々しい角が生えており頭部中央のトサカもゼロスラッガーに似ている形状だった…そしてオーブは赤くつりあがった両目と両肩のリベット…尖った指先に、ゾフィーとベリアル…それぞれの特徴を併せ持ち、ベリアル同様にかなり筋肉質な体肢を持つダークヒーローの様な姿…これがジードとオーブの形態の中で特に攻撃力が高い姿だ

 

ギンガダーク「おお!いいね!さて早速バトってこうか!」

 

ギンガダークは変身した二人を見ると槍を構えギンガダークスペシウムがオーブは腕をクロスしただけで光線を防ぐ、そして両腕に赤黒い稲妻のオーラを纏いギンガダークを攻撃しギンガダークの攻撃をジードが体を張って防ぐ…マグニフィセントは本来は防御型であり足を止めて撃ち合いや防衛戦に向いた姿であり、ジードはこの姿で戦うことを避けるのは実は自分のスタイルに合わないので基本使っていない…がオーブと言う攻撃役がいる為自分が体を張って防御に回りギンガダークの攻撃を防ぐ

 

ジード「メガエレクトトリックホーン!」

 

ギンガダーク「うおお!?」

 

ジードは角からムチ状の電撃を放ちギンガダークを後退させメガボンバーパンチと赤黒い稲妻のオーラを纏った拳でギンガダークの頭部を殴りつけてギンガダークを吹き飛ばす

 

ギンガダーク「いてて…女の子を殴るなんて駄目だぞ!」

 

オーブ・ジード「それをされたくなかったらこんな事をするな!」

 

ギンガダークは女の子を殴るなと憤慨した素振りを見せるが二人はそう扱われたいならこんな事するなと怒鳴る

 

ギンガダーク「なら……そろそろ倒すとするかギンガダークストリ…」

 

オーブ「させるか!ゼットシウム光輪!」

 

ジード「メガニストラトス!」

 

ギンガダークはこの状況を変えようと槍を構え光線を放とうとするがオーブは赤い八つ裂き光輪の様な光輪を作り出しジードは肩と肘の間に光の回転ノコギリを生み出しダークギンガスパークランスにぶつけその衝撃でダークギンガスパークランスは下に刺さり動かなくなり何度も回転する光輪にぶつけられ徐々に亀裂が槍に広がり強引に破壊する

 

ギンガダーク「うそーん!?槍が!?どうしたんだよダークギンガスパークランス!?こんな所で負けるなよ!まだいけるでしょ?!諦めるなよ!」

 

オーブ「どんな硬い武器でもこうやって何度も攻撃を受ければ脆くなる…俺のオーブカリバーも昔は壊れたしな…ギガバトルナイザーも壊れた事があるんだからな」

 

ジード「因みにレイブラットが使ってたギガバトルナイザーを壊したのは僕」

 

ギンガダーク「だけど槍がなくたって私にはまだまだ奥の手があるんだよ?」

 

二亜はダークギンガスパークを手に取り新しい擬似スパークドールズを使おうとするがその前にオーブが回転しながらダブルラリアットを繰り出すスピンドルZアタックでギンガダークを吹き飛ばしウルトライブを防ぎ二亜はジャイロにダークギンガスパークをせっとしギンガダーククロスシュートを放つがジードがウルトラアレイの様な形の光を回転させアレイジングジードバリアを作りそれで防ぐ

 

ギンガダーク「ぬぬぬ…ならコスモミラクルシュートだ!」

 

ジード「ガイさん!」

 

オーブ「ああ!」

 

ギンガダークは自身の最高の技コスモミラクルシュートを放つ為ウルトラ6兄弟のエフェクトを出しジードは拳を重ねエネルギーをスパークさせて腕をL字に組んで放つビックバスタウェイを放ち、オーブは右手に闇のエネルギーを左手に光のエネルギーをチャージし両手を十字に組んで放つゼットシウム光線を放ちギンガダークはほぼ同時にコスモミラクルシュートを放ち最初は拮抗するが…段々と二つの光線が押していく

 

ギンガダーク「あらら…これは駄目だね、負けたわ…これが負けた後に強くなるウルトラマンか……これはサキが憧れ筈だよ全く…」

 

ギンガダークはそう呟くと押し勝った二つの光線に飲み込まれギンガダークは爆散する…ただ爆発の瞬間逃げ出したのか二亜は無傷であり空から落ちてきたダークギンガスパークを掴み取ると二亜はジードとオーブの方を向く

 

二亜「やっぱり強いね、お二人さんは!今回は私の負けでいいよ、私も全力を出しきって戦って負けたからね!でも次に戦うのは君達じゃないよ……」

 

二亜はそう言った後煙の如く消え失せる…ジードとオーブは勝利したのに何処か納得のいかぬまま空に飛び去っていた…

 

 

ジャグラー「は、やれば出来るじゃねえかジード」

 

ヤプール「うむ、オーブも歴戦の勇士…我らが手を貸さずとも勝っていたかも知れぬな」

 

ジャグラー「さて神無にバレない…て流石にバレてるか…怒られるかもな」

 

ヤプール「まあ後悔はしておらぬがな」

 

ヤプールとジャグラーはジードとオーブの勝利を見届けると異次元空間の中に入って白鯨に戻る

 

 

神無「……やはり最後に勝つのはウルトラマン……さて二亜さんの正体…だいたい検討がつきますが…それが正しいなら僕の勝率は決して高くない…てわけで力を貸してもらいますよゴジラ達…」

 

白鯨の一室にて神無は戦いの一部始終を見て二亜の正体を予想し笑い、手に持ったゴジラのスパークドールズに語りかける

 

 

 




【ウルトラマンギンガダーク】
身長 51メートル 体重52,000トン
必殺技 コスモミラクルシュート
ウルトラマンギンガストリウムのクリスタルで変身した姿であり、ウルトラ6兄弟の必殺技の他怪獣や宇宙人の力を扱える、2回にわたってジードとオーブと戦い初回は勝ったものの二回目ではギンガダークの動きを覚つつあったジードとオーブに苦戦し最後は押し切られて負けた

さて次回は神無と二亜の戦い…になったらいいな…多分最初はギンガダークと神無のダークスパークからの合体怪獣戦…になるの思います…次回もお楽しみに

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