後新作が評価オレンジになってて驚きました…これを見た時「こんな駄文のクソ作者なのに…大丈夫?」て心配になって何度も確認しましたが…こんなにも嬉しいものなのですね…涙が出そう…メタルリンク様、ナインボール77様、銀色の怪獣様、ヴェノム様もこの作品から新作の方に来ていただき本当にありがとうございます!こんな作者ですが今後もよろしくお願いします!
その龍は気まぐれに地上へ降り立った…何も考えていない…ただ暇潰しに地上へ降りただせだ…龍は稲妻が走る舟を降下させ降りていく…その龍の身は太陽の様に輝いていた…そして龍は自分を見つめる存在に気づく
太陽の龍「…不敬だぞ枠小な人間の小娘ごときが我を見つめるなど不敬すぎる…今すぐ死ぬがいい小娘」
アカネ「…うわぁ上から目線だな…そういう奴嫌い」
太陽の龍「ふん!人間如きに好かれる気は毛頭ない!…それで何の用だ小娘?どちらにしろ殺すがな」
太陽の龍を見つめていたのはアカネ…そのピンクの髪を風でなびかせ太陽の龍に笑いかける
アカネ「君を殺しに来たんだよ、あの三人の神様の中で一番弱そうだし…やっぱり日本神話てマイナーなのかな?」
太陽の龍「…戯言を…貴様の様なゴミに我を殺せるとでも?」
太陽の龍はアカネが言った自分を殺すという発言を一蹴し嘲笑う…そしてそんな不敬を言ったアカネに対し巨大な劔を振るい殺そうとする
アカネ「ふふふ…右腕の力を見せてあげるよ」
太陽の龍「ほざけ、精々我が憎き母がいる黄泉の国にて嘆き苦しめ!我を愚弄したことを!」
アカネは右腕を太陽の龍に向けて挑発すると太陽の龍は少し苛立ちアカネに向けて攻撃を仕掛ける……そして…
太陽の龍「……ふんやはり人間はひ弱よ…あれほど大口を叩いてもあっさり死んだ…さて神殺しの元へと向かうか」
太陽の龍は自分が始末したアカネの血塗れの死体を一瞥した後船に乗ってその場から去る…太陽の龍の右腕とその劔はアカネの返り血で真っ赤に染まっており、その死んだアカネは清々しいほどの笑みを浮かべていた
二亜「ねえねえ、気付いてるかな?」
神無「ええ…まつろわぬ神ですか…面白そうだ…行きましょう」
天宮市のカフェでコーヒーを飲んでいた二人の魔王は会計を済ますとそのまま街中に消えていく…
士道「最近神無さんが二亜さんと一緒に行動してる?」
鏡花「ええ…何か目的があるんでしょうけど…胡散臭いです…」
折紙「仮にも魔王ていう同じ仲間なら…合ってても別に問題ないはず」
学校からの帰り道、士道達は鏡花から神無が最近二亜と共に行動していることを聞くと同じ種族なのだから話し合っているだけでは?と答えるが
耶倶矢「有り得んな、聞いたところによると魔王同士には同族たならと言って仲良く話すことはまずないらしい…何せ神無がその場にいなければ戦闘待った無しの魔王ばかりらしいからな…それに神無でも合ったら必ずて言っていいほど戦いを仕掛けられるらしい」
夕弦「吐露、それに魔王はキチガイというか頭のネジを地獄に置き忘れたような連中ばかりです、神無もそうなのですから…話し合いにもならないらしいですよ?話は聞くけど話は聞かないとか」
狂三「散々な言われ様ですわね…」
夕弦と耶倶矢の魔王に対する偏見(本当の事)を聞くと狂三は引くが事実だから仕方ない…
凜祢「そういえば昨日あった六喰ちゃんはラトラスクに回収されたけど…どうなったの?」
士道「大丈夫だ…保護してもらってる…さっき令音さんから写真が来たけど…楽しそうに飯食ってたぞ」
十香「それなら安心だな……ん?」
六喰は昨日ラトラスクに保護され無事にラトラスクが過ごしている…十香がそれなら安心と空を見ていると…変なものが目に映る
十香「あれは?」
十香が指をさした所には…雷が迸る木で出来た巨大な船が浮かんでおりそれを追いかける様に飛来する龍がいた…その龍の姿に一同は見覚えがあった
鏡花「神無?」
龍は口から水のブレスを放つと船はそれを急降下で避ける…その一瞬船に乗っている太陽の様に輝く龍か見えた…龍の手には巨大な劔があり何処と無く古来日本の剣を思い浮かばせる…そしてその劔で接近して来た龍の一部を切り裂くと龍の背に乗っていた少女…二亜が六対の翼から何か放ち太陽の龍は山の方へ向かって行き龍もそれを追いかける…気づけば士道達も彼らを追いかけていた
太陽の龍「素早い獣よな、神殺しというのも…実に不快だ…それに我が父と母の権能を持つか…龍の魔王よ…実に憎々しい…死ね」
神無「はぁ…龍の姿になると便利な分小回りが利かないし魔術も使えない…面倒くさい」
二亜「やれやれ…こんな可憐な美少女に劔を振り回して…いけないねぇ」
太陽の龍「黙れ魔王、貴様は女以前に魔王…つまり女ではない、女の姿をした我等に殺されるべき存在だ…ならばこそここで死ぬがいい」
人間の姿に戻った神無と翼を展開したままの二亜は太陽の龍に喋りかけるが太陽の龍は相手にしない…本来のまつろわぬ神はこういう存在だ…常に他者を見下す…だが神無の方を見て自身の存在をわかりやすく伝えてしまった
神無「父と母…ねつまり「イザナギとイザナミ」の権能の事ですね?やはり貴方の正体は…「蛭子」でしたか」
太陽の龍「その名で呼ぶな!」
二亜「成る程ね…イザナミとイザナギの不具の子「蛭子」…未熟児だった為に捨てられた天照達の兄にして天照に太陽神の座を奪われた古き神…そして蛭子は下位の龍神とされ木船に乗せられて海に捨てられた…正しくそれは鋼の様な生き方…更にその木船は天鳥船神…通称天鳥船と同一視されてる…更に雷神建御雷之男神が乗って来た船でもある為それで雷が船から放てるんだね」
蛭子「我が素性を話すか神殺しどもめが!くびり殺してやる!」
蛭子は自分の素性を語られたことに怒り咆哮を上げてその劔…草薙剣を振り回す…彼はスサノオなどの前身、故に草薙剣…天叢雲剣を使えても問題はない
鏡花「……やはりまつろわぬ神でしたか」
耶倶矢「…うわぁ…怪獣みたいにデッカい…もう何度目…」
士道「折紙、怪獣じゃないけどカメラ回しておけ」
折紙「了解」
何とか追いついた鏡花と士道達はまつろわぬ神と魔王二人の戦いを見る…二亜は白い翼を生やして攻撃し大量のニベルコルを生み出し蛭子に突撃させ神無は魔術を放って蛭子を攻撃するが蛭子はその巨体を生かしニベルコルを体で押しつぶしたり劔で斬り裂いたりして防いでいく
蛭子「邪魔だぁ!人間の姿をした化物がぁ!」
二亜「ニベルコルちゃんがぁ…血も涙もかけらもないねぇ神様て…」
神無「そう言って沢山子供を出す貴方も外道ですね…」
二亜「お互い様でしょ?だって神殺しだし!てな訳で貴方も従僕くらい出したら?」
蛭子は百体以上は出していたニベルコルを殺し二亜はあわわと泣き声を上げるがふと神無の方を見て従僕を出せと笑いかける
神無「僕は部下を持っていない…持ってるのはケッアルコアトルやテスカトリポカなどの使い捨て型…二亜さんみたいに持ってるのは翁だけです」
二亜「そうなの!?皆待ってるかと思ったよ!……うわぁ…これはキツイかも…はぁしゃあない、あたしの権能を使ってあげるよ!これ使うと一週間は使えなくなるけどね!」
神無は自分は下僕系を出す権能は待っていないと言うと二亜は魔王なら全員持っていると考えていたようで驚きの声を上げるが溜息をついて聖句を唱え始める
二亜「我は雷を打つ者、雷とは神の化身、故には我は神罰を貴様らに下す…その名はペルーン!」
二亜は聖句を唱え終わると二亜に雷光が迸り姿が変わっていく…その姿は雷で出来た鳥…正しく雷鳥…すると空から落雷の槍が降り注ぎ蛭子を襲う
蛭子「むう…雷の神からの権能か?…いや違う…複数の権能が一つに…?」
二亜「まだまだ!特大のが来るまでいくよぉ〜!」
神無「おお?」
落雷の雨に周囲にクレーターが出来るが蛭子には軽く石が当たった程度にしか思ってない…が頭上に雷が集まりだし30秒を超えると雷が集まりだし膨大なエネルギーの雷霆が襲う
蛭子「ぬおおおお!?」
二亜「にゃはは!変身解除!さてさてお次は!我は太陽の神、三頭の美しき馬を引き連れ大地を焼き尽くせ、その名はダジボーグ」
二亜は雷鳥化を解くと今度は別の聖句を唱え今度は炎の鳥に変幻する…すると空に三体の馬が現れる…それもただの馬ではない、銀で出来た馬に金で出来た馬、ダイヤモンドで出来た馬が現れ灼熱のレーザーを放ち蛭子を攻撃する…鋼に対し鋼を溶かす炎は脅威だ…そう炎タイプが鋼タイプに強いのと同じで…だが蛭子は太陽神…余り太陽に関連する攻撃は効きにくい…がしないよりはマシ、炎の鳥は口から灼熱を放ち蛭子を攻撃する
神無「我は黄泉の蛇、母なる蛇であり死の神である国産みの蛇、雷神を従え敵を屠らん」
神無は聖句を唱えると背中から八体の蛇…八雷神を背中に生やしその蛇が口から雷光を放つ…これがイザナギとイザナミから簒奪した権能「神産みの双古蛇(ディオース・ゲボーレン・ヴェーアデン・アンティークウム・デュオセルピエンテ)」のイザナミの力である
神無「この雷は触れた部分を裂き、燃やし尽くす…そして」
蛭子「小癪な力を……死ぬが良い!」
二亜「あははは!でも唯の雷を出す権能じゃないよねぇ…うん分かるよ」
蛭子は草薙剣で神無を斬り裂こうとする…いくら雷を当てても草薙剣は壊れない、そして神無を斬り裂こうとするが神無は地面に消える、それを見てやはりと笑う二亜…二亜がいた世界には攻撃を反射してくる若い神殺しがいた…それゆえ理解していたあれはただ雷を出す権能ではないことに、本来権能はシンプルであるほど威力が高い、だがあの雷はお世辞にも高いとは言えない…なら他の能力もあるはずだと二亜は考えていたが当たり様だ
蛭子「何処へ消えた!?出てこい!」
蛭子は地面に消えた神無を見つける為地面に剣を突き刺していく…地面を掘り起こそうとしているのか、それでも地面に中にいる神無を刺そうときているのか、それとも両方か…どちらにせよ蛭子の背後から現れた巨龍により蛭子は船から落ち地面に落ちる
二亜「おお!巨龍の姿でも蛇は生えてるんだね!」
神無「その分頭が痛いんですよ…権能同時に使ってるから…」
二亜「あららそれは残ね…あ、制限時間きた様だね」
二亜は船から落ちて地面に落ちた蛭子を見て鳥の姿でゲラゲラ笑い神無は巨龍の姿でも背中に蛇を生やしているのを一瞥して少し苦しげな声を上げる…権能の同時使用は不可がかかるので仕方ないだろう…すると二亜は炎の鳥から人間体に戻り三体の馬も消える…すると二亜は再び聖句を唱え始める
二亜「我が名はホルス、遥か遠き異郷の地の天空の神と同じ名の神である、その名を偽り裁きを与えん」
二亜はそう呟くと二亜の姿が消え頭上に眩い太陽が出現する…それだけなら護堂の白馬に酷似しているだけだろう…だがこれは違う何と太陽に鳥の首が生え、炎の翼が生えていた…まさに太陽の鳥、しかもその鳥の両目は左目は青、右目は赤とオッドアイ状になっていた…そして右目から高熱のレーザーを放つ
蛭子「ぬ……遥か異国の地の鳥の神…いな、それと同名の神か……だがその異国の神をモデルとする神…は!貴様が殺した神は複数の神格を複合した鋼の鳥ということか!」
士道「凄ぇ……魔王て本当に凄いバリエーションがあるんだな…」
折紙「…むぅ…?鳥の神…複数の神格が複合…?分からない…」
蛭子は二亜の権能を大体は理解し始め士道はカンピオーネの権能は凄いなと頷く中折紙は殺した神の真名を考えるが…分からない…すると遠くからガイ達が走ってくる
ガイ「すまない…遅くなった……あれは怪獣じゃないな…あの時の神様…て奴か?」
リク「その様ですね」
狂三「遅かったですわ…因みにあの神の名前は蛭子…と言うらしいですの」
アイク「蛭子……恵比寿とも同一視され玄武や北極星の神であり龍神…そして太陽神であり天照にアマテラスの座を奪われた神…そしてスサノオの原型…の神か…」
ガイとリクは一度まつろわぬ神を見ているからか割と冷静であり、アイクは冷静に分析すると二亜の姿を見る…それを見てふむと顎に手を触れる
アイク「狂三君、あの精霊…二亜君の権能はどんな能力だった?」
狂三「ええっと…確か金、銀、ダイヤの三体の馬を出したり雷を降らせたり…後鳥に変身してましたわ…後必ず何かの名前を言っていました…確かペルーン、ダジボーグ、ホルス…ホルス以外は知りませんわ」
アイク「成る程…彼女が殺したのはシームルグをモデルとしたスラヴ神話の神、ペルーン、ダジボーグ、モコシ、ストリボーグ、ホルスなどの七柱の神を複合した鳥の神 セマルグルだね」
凜祢「せ、セマルグル?なんですそれ?」
アイクは狂三の言った数少ない情報で二亜が殺した神を予想し言う…セマルグルと言う神の名を知らない凜祢達は首をひねるがガイ以外も首をひねっている為彼女しか知らなかったと言うことはない…
ガイ「セマルグル…スラヴ神話の神で主神ペルーンなどを複合した神とされる神…そして名前の意味は聖なる鳥…イラン神話のシームルグをスラヴ神話が取り入れた神だな…複合の由来は意味を七つの頭と言う意味としてペルーンなどの神を複合した神格と言う説もある…成る程な」
アイク「知っていたのか…それならホルスの力も分かる…スラヴ神話のホルスはエジプト神話のホルスとも同一視されているからね」
十香「アイクは兎も角ガイは何故そこまで知っているのだ?」
ガイ「人間のことも知るべきだろ?ウルトラマンとして、郷に入れば剛に従え…て奴だ」
ガイとアイクはセマルグルについて詳しく説明し十香はよくウルトラマンのガイが知っているなぁと思うがガイは郷に入れば郷に従えと言うだろ?と言い、全員が使い方が間違っていると心の中でツッコミを入れる
蛭子「忌々しい母の力めぇ!!八つ裂きにしてくれる!いや生温い!殺して殺し尽くす!」
二亜「やれやれ…確かに神話上で君を捨てたのはイザナミとイザナギだけど…捨てたからこそ今の君があるんじゃないの?」
蛭子「黙れ!貴様に分かるのか!?生きていることすら否定される我の気持ちが!必死に生きたのに……それすらも認められない…そんな父と母に怒りを覚えるなと言えるのか!?断じて否だ!我は我の復讐をその男を殺して達する!邪魔をするな!」
神無「……分かるなその気持ち…僕も…誰にも認められなかった…だから君の気持ちはわかるよ」
蛭子は自分の母親の権能で追い詰められるのを本気で怒り剣をめちゃくちゃに振るい逆上する…二亜はそれを見て呆れ神無は自分の境遇にていると哀れむ
蛭子「神殺しの同情など要らんわ!さっさとその首をよこせ!」
神無「……そうかい…ならここで死ね」
二亜「うんうん…なら死んでいいよ」
二亜と神無はそう言うと蛭子に向かって突撃する…巨龍の背中に生えた八雷神の蛇が口から雷光を放ち八条の雷光が蛭子が乗る船に当たる…その瞬間蛭子は舌打ちしながら船から飛び立つ…すると船が即座に燃えて船が裂かれる…もう船は破壊され悪態をつきながら草薙剣で神無を真っ二つに斬り落とす…筈が斬った筈の神無は健在で当たってもいない八雷神の蛇の首が一つ減っていた
蛭子「まさか…その蛇の首は身代わりか!貴様が致命傷となる傷を負っても倒れぬようにするための!?」
神無「正解…だけど…僕ばっかに気を集中させるとダメだよ」
蛭子「な!?しまった……」
二亜「にゃはは!喰らいなよ秘技太陽(自分)落とし!」
蛭子「ぬおおおお!?」
蛭子は神無のイザナミの権能の力を知るが神無ばかり集中し過ぎて二亜のことを忘れ、二亜はその隙をついて蛭子に向かって太陽そのものとなった体をぶつけ蛭子は地面に押さえつけられる…その体温は凄まじく地面が簡単に融解して太陽神である筈の蛭子の皮膚を焼く…が時間制限が来たのか変身が解け元の人間の姿に戻る
二亜「うむむ…そろそろトドメを刺さなくては……」
神無「……ですね…なら一緒に合体技とかどうです?ウルトラマンみたいに?」
二亜「お!その話乗った!」
蛭子「舐めるな!神殺しの分際で!」
蛭子は巫山戯た話し合いをしている二人に怒り狂い劔を振るうが二亜の防御壁に防がれる
神無「あ、その権能は「神の響き」アクタリエルから簒奪した権能ですね?アクタリエルは聖書の神ヤハウェが天使の姿になった時の姿…キリスト教は他教の神の存在を許さない…故にキリスト教以外の神の攻撃を防ぐ…そして天使の創造もヤハウェが行なった…それを再現した権能と言うわけですね?」
二亜「バレたかぁ…まあ、イザナミの権能が知れたから別ないいか!」
蛭子「貴様ら……馬鹿にしているのか!?」
神無は二亜の権能について当て二亜はアチャーと言わんばかりに手を額に当てるもまあいいかと開き直る、そんな様子を見て蛭子は馬鹿にされてていると思い更に怒り狂い剣を振るうが…神無は7体になった蛇を消して二人は同時に聖句を唱える
二亜「来たるは龍蛇喰らう聖なる鳥、その浄炎にて悪きを焼き祓え…カモン ガルーダ!」
神無「我は世界を破壊する者!今こそ三千世界に終焉を齎さん!世界の三分の一を破壊し尽くせ!…降り注げ破滅の光よ」
神無は空を闇で閉ざし赤黒いエネルギーを落雷のように蛭子に降り注がせ二亜は自分の背後に燃え盛る炎を顕現させそこから赤く燃える鳥…ガルーダを呼び出す
二亜「やっちゃえガルーダ!君に決めた!」
ガルーダは雄叫びを上げて蛭子に向かっていく…蛭子は鋼の神であると同時に蛇である、そしてガルーダは龍蛇の天敵である、神無ですらガルーダに触れれば再生が追いつかない程の傷を負わされるだろう…何故ならガルーダは龍蛇を主食とする神だからだ…そして高熱の炎でもあるため鋼にも強い…簡単に言うなら鋼・ドラゴンタイプに相性が強い炎・鳥タイプだろうか?……ドラゴンタイプが弱いのはフェアリーとドラゴン、氷だが…まあ二亜は精霊(フェアリー)なのでセーフだ
蛭子「ぬおおお!!?頭上からの暗黒のエネルギーに、この鳥の火炎…ぬおお!?」
蛭子はガルーダに斬り裂かれ、頭上からの暗黒のエネルギーに身を焼かれ苦しそうに呻き声を上げるがガルーダも神無も容赦はしない…草薙剣を振るうがガルーダの爪に捕まりバキンと折られ破壊される…そして破滅の光が巨龍となった神無の口に集まり自分の呪力と合わせて赤黒い光線を放つ
蛭子「ぬうううう…我は負けぬ!我が母に!我が父に!我から太陽を奪った憎きアマテラスに…我の名を変えただけのスサノオに……スサノオをモデルにしただけのツクヨミに…復讐するのだ!それが我が宿命!再び太陽神に……」
神無「なれないよ…君はもうまつろわぬ身…それに誰も君を太陽神と認めないだろうね。…そうやって何百年も太陽神に成りたかったのかも知れないが…君は未来永劫…太陽神にはなれないよ…」
二亜「君はもうずっと太陽神として語られることはないよ…天照が太陽神である限り…かつての太陽神であった君はもう誰も必要としてないんだよ…」
蛭子「……知っていたさ…だが…我は…あの…皆を照らす…太陽に…荒れ狂う海の神ではなく…優しき…太陽に…母と父に……我が妹と弟達に…我が存在を……認めて…欲しかった…」
蛭子は長年の野望を語るが神無と二亜がそれを否定すると蛭子はまるで赤子が泣きじゃくるような声を上げる…蛭子はその言葉だけでアイデンティティを無くし弱体化し始める…まつろわぬ神の強さは知名度ではなく自我の強さ…つまりプライドが高いかどうか…長年の目的を完全に否定させ蛭子は自我を薄れ闘争心もなくなり…破滅の光を喰らうたびに身体が削れガルーダにトドメとして火炎を吐かれ蛭子は火達磨になり地面に落ちた…こうして源流の鋼の一体は死亡した…かに見えたが
蛭子「まだだ…まだ我は生きている!なら我が野望も終わってはおらぬ!」
二亜「ち…咄嗟にアイデンティティを復活させたか…」
神無「そのままくたばればよかったのに」
蛭子は竜の姿を捨て這うようにして折れた草薙剣を口に咥えて現れる…しかも蛭子の右腕は血塗れだった…これは蛭子の血ではない…そして草薙剣も血濡れていた…
蛭子「この姿でも殺して「無理なんじゃないかな?」……馬鹿な…お前は殺したはず…」
アカネ「残念生きてるよぉ〜!」
鏡花「……アカネさん?」
蛭子は仇を見る目で殺そうと殺気を出すが…後ろから聞こえた声に戦慄が蛭子を襲う…その正体は……アカネだった…そう蛭子が殺した筈の…
アカネ「さて…君を今度こそ殺すよ」
蛭子「ほざけ!」
蛭子は這うような動きで高速で動く…地を這ってもこのスピード…そしてアカネとのすれ違い様にアカネの右腕を斬り落とし鏡花達は口を覆う…がアカネはそれを見て笑い…斬り落とされた右腕が光の粒子となり再びアカネの右腕に集まる…そして折れた草薙剣と血濡れた蛭子の右腕が光り粒子となりアカネの右腕に集まる…そしてアカネの右腕は丸で太陽のように輝く
アカネ「あはは…私はやっぱり太陽が似合うと思ってたんだよ…だから貴方の力貰ってくね」
蛭子「何をした貴様ぁぁぁあ!?」
アカネ「さっき私は貴方に殺されたけど…右腕があるから甦れるし私の右腕の返り血を浴びた貴方の右腕と草薙剣の制御権と力の一部を奪い取っただけだよ…」
アカネはさも何でもないように言うと蛭子は戦慄する…神殺しでない小娘が自分の力を奪う…蛭子は戦慄し鏡花もそのおぞましさに一歩下がる…そしてアカネは太陽の右腕と化した右腕を草薙剣の様な形にして蛭子の体を一刀両断にする
蛭子「馬鹿な…我が…力で…我が死ぬ…など…あり得ぬ…」
アカネ「さて邪魔者を消したね…いやまだいたか」
アカネは殺した蛭子には眼をくれず二亜の方を見ると太陽の右腕を解除し通称の腕に変え一瞬で二亜の正面に移動する
二亜「え……?」
アカネ「臨界送り……臨界へと消えろ」
二亜に右手を当てると二亜の姿が消える…まるでこの世界から存在そのものを消し去ったように…そしてアカネは次にアイクとエレンに触れると二人も消える…そしてそのまま四糸乃と狂三に触れると消える…たった一瞬で五人もこの世界から存在を消し去った
鏡花「……え?」
士道「……アイクさん?…狂三…四糸乃…?何処だ?」
アカネ「さて……私の王子様…一緒にお話ししようよ?この準精霊達の怨念が詰まった右腕…臨界送り(ワールドリジェクター)を持ったこの私と…ね?」
そして彼女は笑い今起こした災厄を何事もなかったかのように神無に向かって笑いかける…
アカネ「さあ…私とのデートを始めようよ」
今回は怪獣辞典はないですね…今回出てきた太陽の龍の正体は蛭子でした…蛭子は玄武やスサノオなどの様々な神と同一視される神様です、まあアイアンティティを破壊された上にアカネさんに殺されましたが…因みに二亜が出したガルーダはタイの映画のガルーダと想像して貰いたいです…初めて聞いた時、タイ版のゴジラて聞いたのに…全然ゴジラじゃねえじゃねぇ!て、内心ツッコミました…
次回はアンチ君が出てきます…そして鏡花ちゃんとアカネさんの戦い…そして二亜さんが使った筈の準精霊達の怨念が詰まった右腕とは?…因みに右腕のモデルはとあるの理想送りの右腕を持つ一般男子生徒ですね…能力もまんま…ではまた次回です