レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

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アカネさんの処遇については…反論が来ると思いますが悔いはない

今回でこの章は終わり…になると思うな…まあ作者の都合で次回に伸びるかもしれないし新章が始まるかもしれない…不安定ですみません


百五話傀儡の少女・後半

準精霊…それは原始の精霊である令音が「メビウス」を助ける為に生み出した精霊のプロトタイプ…と聞けば聞こえは良いが悪く言うと失敗作だ…何が失敗作かと言うと、令音が未熟だった事もあり彼女達は霊結晶の欠片を埋め込んだだけでも死んでしまい令音は仕方なく臨界に精霊が生まれる為の礎になってくれた準精霊を送り込んだ…そして第二の精霊である二亜が上手く誕生した後も失敗が続きもう数えるのが億劫になる程の犠牲者が出た

 

令音…いな原初の精霊は彼女達を殺したくなかった…原初の精霊も最初は彼女達をメビウスの様に救いたかった…だが救えず後に狂三などの精霊を生み出す為の礎になってくれたことには感謝と共に深く悲しんでいた…だがそれだけで彼女達を人間の姿に戻すことは無かった…何故なら殆どの準精霊は霊結晶の欠片を移植した事により死んでいるからだ…中には霊結晶を丸ごと入れても拒否反応で一部のみ取り込みそれで死ぬ準精霊もいた…だが令音には死んだ者を蘇らす力はない…故に臨界で生きて貰うしか無かった…

 

だが彼女達は納得しただろうか?準精霊達は自分が人間だったことを忘れている、だが準精霊は精霊と違い臨界から外へ出ることはできない…それを不満に思う準精霊もいた、生きる夢をなくした準精霊はエンプティとなり人形同然に成り下がる…丸で悪夢のような世界…更にその世界には士道の様な自分達を助けてくれる存在はいない…そんな折に怪獣や宇宙人に殺されたのだ…その怨念が塊となり精霊達の霊結晶を超えるエネルギーを生み出しアカネの右腕に取り付いた…そして準精霊達の歪んだ欲望がアカネを狂わせた

 

そして実体化したのが準精霊達の欲望の化身であるアレクシス・ケリヴだ…彼女の目的地はただ一つ、全ての破壊、そして自分達を救う救世主の代用として神無を欲する。ただそれだけである、それ以外には考えはない、何故神無を選んだかと言うと士道の様な自分を助けてくれる強い男がいるだけなので実際の所…神無でなくとも誰でも良かったのだ

 

そう、アレクシスは世界が滅ぼせて強い男がいるなら誰でも構わなかった…ただそれだけの理由で一人の少女を操っていたのだ

 

アレクシス「さてこの獣畜を救おうとする愚かな精霊三人を冥府に送りつけるとするか…この臨界送りでな…」

 

アレクシスは準精霊の裸体が重なった巨大な腕 臨界送りから準精霊の腕に暴虐公や狂々帝を持たせ鏡花達に獅子の弾や威力を抑えた終焉の剣を放ち鏡花達を攻撃する

 

鏡花「…私が接近戦しか出来ないから…迂闊に近寄るとあの右腕に触れて即臨界送りですね…」

 

耶倶矢「と言うかあんなにデカイ腕に触れるなてのが無理じゃない?」

 

夕弦「肯定、あのデカさは卑怯です」

 

三人は必死に攻撃を避けながら必死に避けまくる…だが攻撃しようとしてもアカネの体を傷つけたくないと思い攻撃を思い止まってしまう…だがアレクシスはそんなこと知るかと右腕から巨蟹の剣(サルタン)を放ち空間を切断する刃を放ち鏡花はそれを狼化した腕で叩きつけ壊す…が腕から血が飛び散る

 

耶倶矢「く!風を操る力で…地味なのよね…空気を操れば窒息死出来るけど…殺せないし」

 

夕弦「首肯、風は相手にとって決定打になりません…鏡花頼みです」

 

鏡花「……ええ…そう言えばさっきからあいつ…三人精霊がいるて言ってましたけど…二人しかいませんよね?…どう言うことでしょう?」

 

鏡花は二人に頼みの綱にされ自分もそれを理解してどうアカネを助けるか考える…その時アレクシスが言っていた【三人の精霊】と言う単語を思い出す…確かに夕弦と耶倶矢は精霊だが…この場には二人しか精霊がいない…なのに三人とはどう言うことだと鏡花が考えると耶倶矢と夕弦は「何言ってんのこいつ」と言う表情になる

 

耶倶矢「いや何ボケてんの…精霊てあんたの事でしょ?」

 

鏡花「はい?いやいや…何を言ってるんですか?私は狼に変身出来る普通の人間です」

 

夕弦「否定、それも人間ではありません、それに鏡花も夕弦と同じ精霊でしょう?」

 

鏡花「……へ?」

 

鏡花はこの二人が何を言っているのか分からなかった…自分が精霊?何言ってるんだこの二人は夕弦にも等々耶倶矢の厨二病が感染ったのか?と考えていると…ふと思い出す…確かこの世界に来る前に…綺麗な宝石が自分の体の中に入っていったような…そこまで思い出した時、鏡花の頭の中にある情報が入ってきた…それにまだ鏡花は気付かない

 

 

アンチ「これでトドメだ!」

 

アンチは全身の発光体から収束させた極太のビームを放ちオーブとジードを吹き飛ばす…吹き飛ばされたオーブとジードは鏡花達の方を見て巨大な右腕を確認して状況を理解する

 

ジード「おい!お前の創造主が危険な目にあってるけど助けなくていいのか?」

 

アンチ「知るか!俺はお前らを殺すために生まれた!お前らを殺す事が俺の使命なのだから!それ以外は全てどうでもいい!この世界も命がなくなったとて俺は…お前らを殺せればそれでいい!」

 

オーブ「…歪んでるな…なら!俺達がお前を倒して助ける……!」

 

アンチはアカネの事など心底どうでもいいようでオーブとジードを倒す事しか考えていない…それもその筈ジードとオーブを倒すためだけに生まれたのだ…こいつを止める方法はただ一つ、こいつを倒せばいい…それだけである、その為に二人は最強の姿へと変わる

 

オーブ「行くぞジード!」

 

ジード「はい!」

 

ガイはオーブオリジンのカードをオーブリングに入れてオーブカリバーを召喚し、ジードはベリアルとキングのカプセルをナックルに装着させる

 

【覚醒せよオーブオリジン!】

 

【我、王の名の下に!】

 

ガイ「これが本当の俺だ!」

 

リク「変えるぜ!運命!」

 

【ウルトラマンオーブ オーブオリジン!】

 

【ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター!】

 

二人のウルトラマンは光に包まれアンチは腕で目を隠す…光が収まるとオーブとジードは新たな姿へと変わっていた…スペシウムゼペリオンからティガの要素を消した様なオーブは右手に巨大な剣「オーブカリバー」を持ち、黄金の鎧とマントを着たウルトラマンキングに酷似したジードは右手に「キングソード」構えていた

 

アンチ「新しい姿に新しい武器だと!?小癪な真似を!!」

 

アンチはそんな姿になっても無駄だと突進するがジードはキングソードをアンチに向けて杖の先から王冠状のオーラから無数の矢を放つバルカンスパークルを放ちアンチは両腕をクロスさせてそれを防ぐ

 

アンチ「ぐぅおおお……!鬱陶しい!」

 

アンチは全身の発光体から光弾の弾幕を放つがオーブはオーブウォーターカリバーを自分達に展開し自分達を囲う様にして水の防壁が現れ光弾からオーブ達の身を守る

 

オーブ「オーブフレイムカリバー!」

 

ジード「スウィングスパークル!」

 

アンチ「ぬおおお!?」

 

オーブは円を描くことで巨大な火の輪を生み出し、それが回転してできる火の玉でアンチをその中に閉じ込めアンチが動けない間にジードはスウィングスパークルを放ちオーブはオーブカリバーを持ってアンチを斬り裂き火の玉が爆発しその後にスウィングスパークルがアンチを斬り裂きアンチは地面に倒れる

 

アンチ「おのれぇぇぇぇ!!まだ終わってないぞぉぉぉ!」

 

ジード「ブラザーズシールド」

 

オーブ「オーブグランドカリバー」

 

アンチは発光体から先程とは比べ物にならないほどの無数の光弾を放ち収束したビームも放つ、このままでは二人は大ダメージを喰らうだろう…だがジードは杖を天にかざすとジードの前にウルトラ6兄弟が現れウルトラサインとウルトラ文字が描かれた魔法陣が展開しその光弾の弾幕を全て防ぎ切る…そしてオーブが魔法陣が展開されたと同時に地面にオーブカリバーを刺して二つの光線が地を這い円を描くような動きでアンチに向かっていくがアンチは光弾を放つのに集中し過ぎて気づかずそのまま光線に命中しアンチは吹き飛ぶ

 

アンチ「がはぁぁ!?馬鹿な…この俺が…」

 

オーブ「オーブウインドカリバー!」

 

ジード「87(エイティセブン)フラッシャー!」

 

オーブはオーブカリバーを振るう事で巨大な竜巻を起こし、アンチを竜巻の中に入れて上空へ吹き飛ばしジードはキングソードにゾフィーのカプセルを入れて87フラッシャーを上空のアンチに放ちアンチは大爆発を起こし空から叫びながらオーブとジードに向かって落ちてくる

 

アンチ「オーブぅぅぅぅぅ!!ジードぅぅぅぅぅ!!」

 

アンチは光弾を発光体から放ち収束したビームも放つ…がオーブとジードは冷静に動きオーブは後ろに下がりジードはキングソードからスラッガースパークを放ち光弾とビームを斬り裂きアンチの胴体を斬り裂きアンチの体がひび割れる

 

アンチ「うおおおお!死ねぇぇぇ!」

 

オーブ「カリバーシールド」

 

アンチはビームを再び放つがオーブが今度は前に出てオーブカリバーからシールドを出してビームを防ぎそれを相手にぶつけてアンチは後ろへ吹き飛ぶ

 

オーブ「行くぞジード!」

 

ジード「はい!」

 

ガイはオーブカリバーをオーブリングに読み込み、ジードはジードライザーをキングソードにスキャンし三回左手をかざし、それぞれの必殺技の準備をする

 

【解き放て!オーブの力!】

 

【解放せよ!宇宙最強の力!】

 

オーブ「オーブスプリーム……カリバーぁぁぁぁ!」

 

ジード「ロイヤル………エンドぉぉぉ!!」

 

オーブは上空にオーブカリバーを円状に振ると虹色の光輪が出来、それをオーブカリバーが吸収するとアンチに向かって放ち、ジードも杖を上へ掲げエネルギーを溜めると左腕でクロスし杖から神々しい無数の金色の光線が放たれ、二つの必殺技に対応するべくアンチは収束したレーザーを放つが呆気なく押し切られ二つの光線がアンチに命中する

 

アンチ「馬鹿なぁぁぁ!!?ジード、オーブ…貴様らがぁぁ……!憎いぃぃぃ!!?」

 

アンチは恨みの言葉を残すと爆発を起こさず消滅し、オーブとジードは空へ飛び去る

 

 

アレクシス「どうしたのかね!精霊達!何処へ隠れた!縊り殺してやるぞ!」

 

アレクシスはその異形な右腕を掲げながら隠れた鏡花達を探す…鏡花達は隠れて無事に隠れて鏡花は先程二人が言っていた自分が精霊と言っていた二人に質問する

 

鏡花「まず…何故私が精霊だと?」

 

耶倶矢「直感…てのも違うわね…精霊同士だと「ああ、こいつ精霊だわ」て分かるみたいな…十香とかもそんな気配したし…最初会った時からこいつ精霊だなて分かってたのよ」

 

夕弦「疑問、それにしては全然精霊の力を使わないと思っていましたが…単に気づいていないだけなら納得です」

 

鏡花「いやいや!私は人間ですて!最初から狼に変身する力だけだし…精霊になるきっかけも…あ」

 

鏡花は二人の話を聞いて自分が精霊と言うのを否定しようとするとある事を思い出す、そう言えば自分がこの世界に来る前に…何か突然何か突然落ちてきたような…さっきもそれを思い出そうと…そう言えば前にアイクが霊結晶がどうのこうの…そこまで思い出した瞬間、鏡花の中に電撃が走る

 

鏡花「あ…あ…あぁぁぁ!!思い出しました!この世界に繋がるワームホールが出来る前に綺麗な宝石を拾ってそれが胸の中に!」

 

夕弦「指摘、それが霊結晶です!それなら琴里や二亜との話にも繋がります!人間から精霊へと変化させる石なのですから!」

 

耶倶矢「成る程ね…てじゃあ能力を使わなかったのは…自分が精霊て自覚がないからと未熟だから?」

 

鏡花「…あ、成る程…どうやって基本呼び出すんでしょう、天使て?…来いとかみたいな感じで呼び出すんですかね?」

 

鏡花が思い出した事で疑問が解決するが、鏡花の天使がどんな形か分からずよりいっそう頭を抱える……

 

耶倶矢「いやそんなことは思わずともよい…出て来いとか考えなくても使おうと思えば自然と出て来るものぞ?霊装も同じだ」

 

鏡花「…確かに…琴里さんはそれで暴走したんですから…こい、霊装に天使!」

 

鏡花がそう叫ぶと隠れている場所が光に包まれる…その光は太陽の如く光りアレクシスはそれを見るとそこに隠れているのかと右腕を伸ばす…すると目に見えない速さで何かが飛び出しその右腕の一部を切り裂く

 

アレクシス「何?!」

 

鏡花「ふう…体が軽いです…でもあんまり速いと酔いそう」

 

鏡花は白い和装を来ていつもの狼化した腕で空中に浮かびながらアレクシスを見下ろしていた…これが鏡花の天使と霊装、天使「燦爛正義(ウリエル)」に神威霊装・十一番である

 

アレクシス「等々姿を現したか精霊!縊り殺してやるぞ!」

 

鏡花「…なら私も少しばかり本気になりますね…私も使いこなせるかわかりませんが…どうです?」

 

アレクシス「!?…消えた!?違う速い!目に負えぬ速さだと!?」

 

鏡花はそう言うと一瞬で姿を消しアレクシスは鏡花を必死に探す…これが鏡花の天使 燦爛正義…能力は光と同じ速さで動ける…速さでは夕弦と耶倶矢すら上回り自身の拳もこれと同等、更に天候の支配も操れると言う応用型で高速で動いては氷の剣や風の刃を飛ばし臨界送りの右腕を切り刻む

 

アレクシス「くそ!触れれば終わりだ!」

 

アレクシスは鏡花の体の一部に触れれば自分の勝ちだと言い切るが鏡花は光の速さで動き、夕弦達が当らないところから風をアレクシスに叩きつけアレクシスは苛立つ

 

アレクシス「逃げるなぁぁぁ!!」

 

鏡花「ええなら…逃げませんよ」

 

アレクシス「!…馬鹿め本当に来るとは…臨界に消えろぉぉぉ!!」

 

アレクシスは近寄って来た鏡花をその右腕で触れようとするがその前に鏡花が作り出した黄金の剣に右腕が斬り裂かれる

 

アレクシス「ぬあああ!?馬鹿な…あり得ぬ!この右腕で…臨界に送れぬとは!?何故だ物質ですら臨界へと送る事が出来るのに!?」

 

鏡花「簡単です、私の天使は私の力も受けつぐ…私の狼の力は神秘をかき消す…つまりこの剣も神秘…臨界送り程度なら無効化できます…」

 

アレクシス「馬鹿な…おのれ精霊がぁぁ!準精霊の恨みを受け取るがいい!」

 

アレクシスは斬り落とされた右腕を再生しその手で押し潰そうとするが鏡花は光の速さでアレクシスの右腕を掻い潜り、アレクシスの頭上へ移動する、そして灼熱の炎を右腕から放出しそれが雷が迸る炎の剣の形になる…更に耶倶矢と夕弦が風を送り風が炎を包み火力が上がる…鏡花はその炎の剣を手に持つと自分の身の丈の十倍はある剣を持ってアレクシスの右腕に突進する

 

アレクシス「ま、まて!我を殺せばこの依代の娘も…」

 

鏡花「私の炎はあなた…怨念のみ浄化する…だから傷つかない!」

 

アレクシス「ば…馬鹿な!我はまだ!」

 

アレクシスは死にたくないとばかりに腕を動かし鏡花を狙うが鏡花は右腕に突っ込み右腕の先端から焼き切っていく…そして段々と炎で右腕が先の方から焼き尽くされアレクシスは悲痛な悲鳴を上げ鏡花は止めとばかりにアカネの右腕の奥にあった準精霊達の怨念の塊を切り裂く

 

アレクシス「ば…馬鹿なぁぁぁぁ!!?我等が怨念は……おのれぇぇぇ精霊め!失敗作の事などお前らは目を逸らすのか!未来永劫呪ってや…」

 

アレクシス…いな準精霊の怨念はそこまで言って事切れる…そしてアカネは怨念から解放されてドサッと地面に倒れこむ…鏡花も初めて精霊の力を使ったからか、天使と霊装を解除して耶倶矢と夕弦と共にアカネに近寄る

 

鏡花「無事ですか!アカネさん!?」

 

アカネ「……ああ…うん、そうだね」

 

耶倶矢「もう良かった!…は!…くく、心配させよって我がソウルメイトよ!この罪は重いぞ、何時間もカラオケに付き合ってもらう!」

 

夕弦「安心、ホッとしました…アカネは操られていただけですし、誰も怒らないと思いますよ」

 

鏡花達はアカネが無事で喜び、アカネはアレクシスに操られていただけだから同情の余地はあると鏡花達は笑いかけ、アカネと何して遊ぼうかと考えいると神無が険しい顔で近寄ってくる

 

鏡花「……神無?」

 

耶倶矢「何よ?言っておくけどアカネを殺すとか言ったらぶん殴るわよ?」

 

神無「…そんな事しないさ…何せもう死に向かう被害者にそんな事はしない」

 

夕弦「……え?」

 

耶倶矢がもし神無がアカネを殺す気ならぶん殴ると脅すと神無は頭を振る…そしてもうアカネは死ぬと言うと夕弦は何時ものように最初に二字熟語をつけるのを忘れる程神無の言った言葉の意味を理解しようとする

 

鏡花「……冗談でも怒りますよ?」

 

神無「冗談じゃない…彼女は死ぬよ、もう怨念に取り込まれて寿命も奪われて…あと数分の命…虚しいな」

 

アカネ「…バレてたかぁ…」

 

耶倶矢「嘘…嘘だ!何死のうとしてるの!?まだあたし達何もしてないじゃん!ねぇ!そうだ神無なら助けられるでしょ!?」

 

鏡花は僅かに怒気を込めて神無に言うが神無は冗談でないと言いアカネは笑って肯定する、それを耶倶矢は信じきれず神無に助けるよう言うが…

 

神無「無理だ…もう手遅れ…アイーシャなら助けられたかもしれない…でもな無理なんだよ…魔王は全能じゃない」

 

アカネ「だよね、知ってるよ…あはは…信用してたお婆ちゃんは死んで…人間を恨む日々…何しに生まれてきたんだろう…私…」

 

鏡花「…アカネ…」

 

アカネ「でも嬉しかった、初めて友達が出来て…マリーゴールドの髪飾り…マリーゴールドの花言葉は「嫉妬」「絶望」「悲しみ」…全部私に当てはまる言葉だった…でもマリーゴールドにはこんな花言葉がある…「生命の輝き」「変わらぬ愛」…最期に…貴女達に会えて良かった…」

 

アカネはそう言うと体が光り始め体が消え始める…

 

アカネ「最期に言わせて…貴女達に出会えて良かった…貴女達に出逢えて…幸せだった…ありがとう…私は…貴女達に出会うために…生まれて…きたのかも…ね」

 

鏡花・夕弦・耶倶矢「「「…アカネ…」」」

 

アカネはそう一言残すと光となって右腕だけ残して消える…鏡花達は光を掴もうとして手に触れた瞬間消えて、アカネの右腕を見て泣き崩れる

 

神無「……やはり僕は誰も救えないようだな…」

 

神無はそう切なげにアカネの右腕を見た後顔を上げる

 

神無「で、見てるんだろ?出てこいよ、【ハンニバル・チャウ】」

 

「お?バレてた?下らねえ茶番を見てやってたんだよ!」

 

神無が大声を上げて叫ぶと空から誰かが降ってきた…サングラスをかけ、黄金の靴を履いた男性だ…この男こそ魔王 ハンニバル・チャウ

 

ハンニバル「下らねえ茶番楽しかったぜ?あの娘の御涙頂戴は見ものだったなぁ…」

 

耶倶矢「貴様…もう一回言ってみろ…殺すぞ!」

 

ハンニバル「あ?誰に口きいてんだ小娘?」

 

ハンニバルは先程のアカネのやりとりを見ていたようで笑いながら面白おかしくいい、三人は怒りに駆られるがハンニバルは直後殺気を全開し鏡花達は黙ってしまう…まるで神無と対峙しているかのような…そんな感じだ

 

ハンニバル「さて…外野が黙った事だしよぉ〜先輩、死んでもらうぜ?あんたが弱るのを待ってたんだよ!ずっとな!」

 

神無「屑が……」

 

ハンニバルはニヤニヤ笑いながら神無に歩み寄り聖句を唱える

 

ハンニバル「我は世界を破壊し創造し再生する者、我に跪け、我に逆らうものは死ぬがよい」

 

ハンニバルが聖句を唱え終わるとハンニバルの体から四本の腕が生え、ハンニバルは下の方に生えた腕きトリシューラとヴァジュラを持ち上の方の腕にはピナーカと弓を…そして炎のマントを着込み、更に黄金の鎧を纏う…その姿はまさに魔王…神無の魔術とは比べ物にならない程の呪力に士道達は本能的に恐怖に駆られる…これが弱体化していない魔王の覇気なのだ

 

ハンニバル「さあ…さっさと死ねよ老いぼれ」

 

ハンニバルはそう挑発するともう攻撃する力も残っていない神無にトリシューラを向けて殺す為に一歩一歩歩み寄っていく…神無はそれを歯軋りすることしか出来ない…その光景を遠くから見ていたゲファレナーは満足げに微笑んでいた

 

 




今回は短めで怪獣説明が無い…本当にダメですな僕…別作品とはいえ三回連続投稿は疲れたよ…

多分次回は新章に入って数話を使ってメビウスがどうしてこの世界に現れたのかを説明したいと思っています…これが分岐点、アイクさん達の性格の変わりようも全てメビウスの仕業だったのです…まああくまで予定ですが…

二亜「私の出番まだ?」

メビウス(過去編)が終わってからですよ。四糸乃ちゃんや狂三さんの活躍や士道君の本格的な参戦も新章からです

二亜「まあいいや…中途半端な章の終わり方だけどいいの?」

この方が次回はどうなる?て気になるかもですし…何よりハンニバルと神無君(弱体)の戦いは今の段階…多分この話の続きが出てもどう逃げるか?て話になると思います

二亜「あっそ…じゃあ読者の皆、次回は少し時間が空くかもしれないけど待っててね!このアホ作者新作に力入れてるから…多分この作品も書き続けるよ…ただ作者が迷走してるせいで遅れるかも…一番この小説が描くのが難しいんだよね…」

そうですが…頑張りますので新章をお楽しみに!そしてメビウス編が終わり次第この続きを書くのでご了承を!ではまた次回

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