レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

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遅くなってしまい申し訳ありません!中々ネタが浮かばなくて…書きにくいんですよこの作品でごちゃごちゃしてるから…これで過去篇はおしまい!次回から元の話に戻ります


外伝五話メビウスの最後

ミライはテレポーテーションで真士逹の家の中までテレポートすると汗を掻きながら倒れる…

 

澪「ミライ!?」

 

ミライ「テレポートは一番エネルギー…いや寿命を使う…これだけの大人数だと辛い…」

 

真士と真那は自分達が何故一瞬で家に現れたのか分からなかったが、アイクはミライに近ずく

 

アイク「何故…君はそこまで人間を守る…それほどの価値はないだろう、君と比べたら」

 

ミライ「価値のある無しは関係なんです…ずっと前からそうしてきた。兄さん達から僕…いろんな人達が地球を守ってきた。だから守るんです」

 

ミライはそう言って笑うと力が溜まっていたのかすぐに眠ってしまった…それを見ていた真士はアイクの方に歩きそしてアイクを殴った

 

真士「……俺はあんたやミライさんのことはよく知らない…でもな…あんたかっこ悪いよ、誰かに迷惑をかけてそれの尻拭いを他の人にさせてさ…」

 

アイク「…知っているよ」

 

真士はアイクを殴った後、真那を連れて外へ行く…買い物…と言っていたがハヌマーンの出現によりどこもかしこも開いていないだろう…単なる頭を冷やしに行ったのかもしれない

 

アイク「…………」

 

エリオット「どこへ行く気だアイク」

 

アイク「ちょっと外へね」

 

アイク逹も外へ出て行き残ったのはミライと澪のみ…澪は誰もいなくなったのを確認すると寝ているミライに語りかける

 

澪「実はね…私ミライに戦って欲しくないんだ…私はミライともっと話したい、もっともミライのことが知りたいんだよ…だからさ…必ず勝ってねミライ」

 

ミライにそう語りかけると澪はミライの頬に自分の唇を当てる…そしてミライに抱きついて寝始める

 

 

ハヌマーン「ぐごおおおおお…ぎゃびぃぃぃぁ!」

 

ハヌマーンは大きなイビキをかきながら寝ており、ハヌマーンに忍び寄る二つの影に気づかない

 

サキ「煩いイビキだな」

 

二亜「ちょっとサキ!?本当にこんなに近づいてもいいの!?」

 

サキ「問題ない、早く行くぞ」

 

二亜「ちょっと待ってよ!?」

 

サキと二亜がハヌマーンに近ずき、ハヌマーンを観察する

 

サキ「…ハヌマーン…根源的破滅の手先め…ここから先はウルトラマンに任せるしかないな…二亜」

 

二亜「何さ!もう私はクタクタですよ!」

 

サキ「………そうか、なら帰るぞ」

 

二亜「て、もう帰るの!?ちょっと待ってよ!?何しに来たんだよ!?ここに!?」

 

サキはハヌマーンを観察すると踵を返してその場から去り二亜はそれに怒ったかのように抗議しようとするがサキがさっきに歩いて行ったので肩を怒らせながら追いかけた

 

翌日、太陽が昇り朝日が澪を照らすと澪は目を覚まし欠伸をして起きる

 

澪「……う、ううん…?…あれ?ミライ…?ミライ!?」

 

澪は隣で寝ていたはずのミライがいないことに気づき、急いで立ち上がり家中を探す…すると真士と真那が何をしてるんだと顔を出すと澪は真士に近寄る

 

澪「ミライを知らない!?」

 

真士「え!?俺は見てないぞ!?」

 

真那「……あ!30分前ぐらいに散歩に行くって…」

 

澪「早くいかなきゃ!」

 

澪の剣幕に真士は驚くが真那は先程ミライは出て行ったというと澪は慌てて玄関に行こうとし真士は首を傾げる

 

澪「ミライは一人で戦う気なんだよ!だから黙って家を出て行こうとしたんだよ!」

 

真士・真那「「!?」」

 

澪の言葉に二人は驚いて、駆け出して行った澪を慌てて追いかける

 

澪「ミライ!何処!?」

 

澪は必死にミライを探す…すると誰かに肩を掴まれ後ろを見るとアイクが立っていた

 

澪「アイク……!私はあなたに構っている暇は…」

 

アイク「……あっちにミライさんは行ったよ」

 

澪「…え?何でそれを…」

 

アイク「今エレン達が尾行してる…行きたまえ、早々に」

 

アイクがミライの場所を言うと澪は不審な目でアイクを見るが澪はそのまま駆け出す…それを見ていた真士はアイクを睨みつけて話す

 

真士「あんた…何で教えてくれたんだ?」

 

アイク「別に…ミライさんに不本意ながらも助けて貰ったからね…君達も来るかい?」

 

アイクはそう言うとゆっくりと歩き出し真士達は後ろについていく

 

 

ミライ「はぁはぁ…ここまで来れば…」

 

ミライは天宮市が見下ろせる所まで来てハヌマーンが眠っている場所を見てメビウスブレスを左手に作り出しメビウスに変身しようとするが

 

澪「ミライ!」

 

ミライ「!…澪ちゃん…」

 

澪「ダメ!戦ったらミライ死んじゃうよ!だからやめて!」

 

澪が駆け寄って来てミライがメビウスに変身できないようにする…真士達も駆け寄って来て二人の話を聞く、するとミライは笑って澪の両肩に手を置く

 

ミライ「大丈夫…絶対生きて帰って来るから…だから…ね?」

 

澪「ミライ……」

 

ミライ「アイク君…真士君…何かあったら…彼女を頼む」

 

ミライはそう言うとメビウスブレスのクリスタルを回転させウルトラマンメビウスに変身する、ハヌマーンは瞬時に眼を覚まし笑ってメビウスを見る

 

ハヌマーン「来たなウルトラマン!殺してやる!」

 

メビウス「僕は負けない…皆がいるから、皆を守る為に!」

 

メビウスはそう叫ぶとハヌマーンに向かって飛びつく、ハヌマーンはトライデントからハリケーンガンや切断光線 ウィンドスラッシュを放ちメビウスを攻撃するがメビウスはそれをメビュームブレードで弾きハヌマーンの胸を切り裂く

 

ハヌマーン「な!?俺に傷をつけるなど…無礼だぞ!俺はハヌマーンだぞ!」

 

ハヌマーンは自分が切られたことに驚くがメビウスは怒涛の連続でハヌマーンを斬り裂きハヌマーンは苦しげな声を上げる…澪は自分の手を強く握ってメビウスの勝利を信じる

 

ハヌマーン「こ、こいつ強え…やばい負けてしまう!こうなったら!」

 

ハヌマーンはキッと澪達の方を見るとメビウスにハリケーンガンを放った後澪達の方へ近づく

 

ハヌマーン「おい!少しでも抵抗したらこいつらを殺すぞ!」

 

メビウス「な……!」

 

エリオット「こいつ…俺達を人質に…!」

 

ハヌマーン「ゲヘヘ!こうすれば手も足も出せまい!さあ無抵抗のまま殺されな!」

 

ハヌマーンは悪どい笑むを浮かべメビウスに無抵抗になれと叫ぶとメビウスは言われた通りに腕を下げメビュームブレードを下げる…そしてハヌマーンはそれを見て笑いハリケーンガンやウィンドスラッシュを放ちメビウスを吹き飛ばす

 

メビウス「ぐあ!?」

 

ハヌマーン「あははは!このままこいつらの近くに立ってお前を殺してやる!」

 

ハヌマーンはウィンドスラッシュを放ちメビウスの体切り刻みハリケーンガンを放ったりなどしてメビウスを痛みつけ、自分は決して近づかないと言う戦法を取る…その意地汚い攻撃に澪達は怒りで震える

 

真士「この卑怯者!人質とって自分が傷を負わない位置で痛ぶって楽しいのかよ!」

 

ハヌマーン「ああ!最高にな!これだから堪んねえ!」

 

ハヌマーンに真士は罵言を言うがハヌマーンはそれを肯定し大笑いする…全員に罵られてもハヌマーンは何も感じずメビウスがボロボロになったのを見て今度は猿のように飛びかかりメビウスを踏みつける

 

メビウス「ぐああぁぁぁ…!」

 

澪「ミライ!」

 

ハヌマーン「あははは!これが力だ!やはり俺は最強なんだ!」

 

ハヌマーンはメビウスの体を蹴り上げたり至近距離から槍で突き刺したりなど攻撃し、最後にはメビウスを無理やり立たせ殴りつける

 

ハヌマーン「これで…トドメだ!ウィンドカッター!」

 

メビウスに向けてトライデントを変化させた三日月状のカッターをメビウスに放ちメビウスはそれに当たり地面に倒れてしまう

 

メビウス「く…そ……」

 

澪「ミライ?……ミライ?…ミライ!?」

 

ハヌマーン「あははは!死んだ!ウルトラマンが死んだぞぉぉお!」

 

アイク「ミライ……さん」

 

メビウスはウィンドカッターを喰らいそのまま地面に倒れ伏せた後目から光をなくしその場に倒れたまま動けなくなる…それを見たハヌマーンは高笑いし澪は泣き崩れる…

 

 

ミライ(…僕はもう…駄目なのか?)

 

ミライは心の中でそう呟く…ハヌマーンに自分は殺されそのまま死ぬのかと…せめてハヌマーンを道連れにしたいが…下手に手を出せば澪達が殺される…それだけは駄目だとミライが考えていると…声が聞こえた…

 

(ミライ……ミライ!お願い立ち上がって…ミライ!)

 

ミライ(…呼んでる…澪ちゃんが……そうだ…僕はまだ負けたりしない!もう一度立ち上がるんだ…!)

 

ミライはそう言うとメビウスブレスが輝き体が燃えるように熱くなる…

 

ハヌマーン「無駄だ!メビウスは死んだ!死んだ死んだ!あははは〜!」

 

ハヌマーンは小躍りして澪達を小馬鹿にし、踊りを止めるとトライデントを構え澪達を殺そうと槍を振り下ろし澪達は目を塞ぐが…いつまでたっても槍が来ず目を開けると…

 

ハヌマーン「な!?馬鹿な…何故立ち上がれる!?ウルトラマン メビウス!?」

 

澪「ミライ!」

 

メビウス「ハヌマーン…僕は一人じゃない…皆がいるから…僕は負けないんだ!」

 

立ち上がったメビウスは全身に炎を纏い…それが消えると胸と背には仲間達との絆の象徴たるファイヤーシンボルが描かれていた…その姿はまさしく燃える勇者…ウルトラマンメビウス バーニングブレイブだ

 

メビウス「シャア!」

 

ハヌマーン「ゴブゥ!?」

 

メビウスは高まった身体能力でハヌマーンの顔面を蹴り入れハヌマーンを吹き飛ばす、更に吹き飛ばされたハヌマーンを左手で掴み右手で何度も顔面を殴り、最後にハヌマーンを地面に投げて叩きつける

 

ハヌマーン「ゲボォ!?お、おのれ!」

 

ハヌマーンはトライデントを構えメビウスに突撃するがメビウスは上空へとジャンプしきりもみ回転しながら炎を纏って攻撃するバーニングメビウムスピンキックを放ちトライデントは粉々に砕け散る

 

ハヌマーン「ば、馬鹿な!このトライデントが!?あり得ない!何だその力は!前より遥かに…」

 

メビウム「信じてくれる人がいるから僕は負けない、皆がいたから僕は強くなれる…お前は守る者も何もない…そんな奴に…僕は負けない!」

 

槍を壊されたハヌマーンは喚き散らすがメビウムには知ったことではない…メビウスはメビウスブレスから発生させた炎のエネルギーを胸のファイヤーシンボルに集中させ、巨大な火球…メビュームバーストを作り出しハヌマーンに放つ

 

ハヌマーン「ボギャァァァァ!?」

 

メビウス「これでトドメだ…」

 

ハヌマーンはメビュームバーストを喰らい全身が火達磨になりながらも逃げようとするがメビウスはそれを逃さない…メビウスは全身に炎を纏う…これこそがメビウスの最大の大技…バーニングメビュームダイナマイトだ

 

メビウス「バーニングメビューム…」

 

ハヌマーン「ま、待て…人質が…」

 

ハヌマーンは再び人質を取ろうとするが…何処かへ隠れて消えており人質が取れないと知りメビウスを見るとメビウスは今にもハヌマーンに飛びつかんとしていた

 

ハヌマーン「ま、待て!俺は……死にたくねぇぇぇぇ!!」

 

メビウス「ダイナマイトぉぉぉ!」

 

ハヌマーンは死にたくないと言って空を飛び、メビウスはそれを追いかける…ハヌマーンは必死に逃げる…だがメビウスの方が早い…その時ハヌマーンは見てしまったメビウスの背後に何かいる

 

ーーーヴオ"オ"オ"オ"オ"…!!ーーー

 

ハヌマーン「ヒィ!?」

 

それは今まで自分が殺した怪獣達の怨念…ハヌマーンが自分が正義だと盲信し他者を傷つけた…その際に死んだ時の怨念だ…よく見れば自分が殺した仏像を盗んだ盗人やゴモラなどの怪獣も見えた…そう彼等は地獄から這い上がりハヌマーンを自分達と同じ苦しみを味あわせるためハヌマーンに姿を見せたのだ

 

ハヌマーン「ま、待ってくれ!俺は死にたく…」

 

メビウス「…そう言ってた筈だ!お前が殺してきた怪獣達も!だが!お前は助けなかった!自分の愉悦の為に!だから…僕はお前を助けない!」

 

ハヌマーン「嫌だ嫌だ!死にたくねぇよ!助けてよ!ウルトラマン!」

 

逃げるハヌマーンにメビウスはハヌマーンを捕まえバーニングメビュームダイナマイトを発動しようとしハヌマーンは子供のように泣き叫ぶが…これは怪獣を殺した因果応報、罪のない彼等を殺した自業自得、怪獣を自分が殺してしまった自己責任だ…誰も助けてくれない…そうウルトラマンでさえも…そのままメビウスは爆発してハヌマーンは肉片一つ残さず焼き尽くされメビウスはカラータイマーが青のまま地面に着地する

 

澪「ミライ!」

 

メビウス「……セェア…」

 

澪は飛び出してメビウスの前に現れメビウスは彼女の方を向く、アイクや真士達も手を振って笑っておりメビウスも笑って腕を動かす…ピースサインを全員に送ろうとした時

 

ゲファレナー「あら、ハヌマーン負けたの?使えない駒ねぇ」

 

メビウス「デヤァ!?」

 

澪「ミ、ミライ!?」

 

突然現れたゲファレナーにメビウスが吹き飛ばされビルに激突しビルの瓦礫にメビウスが埋もれ澪達が一瞬何が起こったのか理解できずメビウスが吹き飛んだ先とゲファレナーを見ていた

 

アイク「お前は…?」

 

ゲブァレナー「私はゲブァレナー…ハヌマーンの主人…全く過去の時間から呼ばれたと思ったらウルトラマンがいるなんて…でも大した強さじゃないから楽に殺せていいわ…でも殺すのは私じゃない」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

真士「な、何だあれ…?」

 

現れたのは黄色く発光する部分がある巨体に両腕が鎌のように鋭く目と思わしき部分が顔の下側…丸で自分達を見下すように向いているヘンテコな怪獣が現れる…その怪獣の翼は闇のオーラで出来ておりはっきり言ってその戦闘力は計り知れない

 

ゲブァレナー「こいつの名はデモンゼットン、デモンゾーアとハイパーゼットンのフージョンライズ、まだ精霊獣ではないけれど…まあ少しは役にたつでしょう」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

メビウス「ゼアアッ!?」

 

デモンゼットンは一兆度を超える火力の真っ黒な火球 漆黒火球を何十発も胸の発光体から放ちメビウスを吹き飛ばす…バーニングブレイブとなったメビウスを赤子をひねるかのような力…まさしく絶望、ウルトラマンを殺す者、暗黒の支配者…それ以外に言葉は必要だろうか?

 

メビウス「く……メビューム…バースト!」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

メビウスはメビュームバーストを放つがデモンゼットンはそれを容易く吸収、そして何倍にもして跳ね返しメビウスを吹き飛ばす、メビウスのカラータイマーは赤く点滅し、デモンゼットンはもう死ぬなと思って澪達の方を向く…そして澪達に漆黒火球を放とうと準備をする

 

エレン「!不味い…!あれは…防げません!」

 

エリオット「おいおい…爆弾なんかがが可愛く見える威力だぞ!」

 

真士「く…真那!お前だけでも…!」

 

真那「兄様!?」

 

澪「み…ミライ…」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

澪達はそれぞれ自分に訪れる最期の時の瞬間に何か言うがデモンゼットンは知るかとばかりに漆黒火球を放つ…澪達は目を閉じる…だが自分達を焼き滅ぼす死の火球が着弾した気配がなく目を開けてみると…

 

メビウス「せ……あぁぁ…」

 

澪「ミライ……?…ミライ!」

 

ゲブァレナー「何よ人間如きを庇うの?」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

メビウスが澪達を庇って代わりに漆黒火球を放ち、それを見てゲブァレナーが苛立ちデモンゼットンも漆黒火球を何度も何度も放ってメビウスの背中を焼き尽くす…だがメビウスは一歩も動かない…メビウスのカラータイマーの点滅が早くなっていく

 

アイク「……もういい!貴方がそこまでする必要はない!」

 

真士「そうだよ!このままじゃあミライさんが死んじゃうだろ!」

 

メビウス「……構わない…僕が死んでも…君達が無事なら…だから逃げてくれ…澪ちゃんを連れて…」

 

澪「嫌だ!私はミライから離れたくない!だから…「澪ちゃん」」

 

澪はここから逃げろと言うメビウスに反論しかけるがメビウスが笑って澪の名前を言うと声を止めてメビウスの口から放たれる次の言葉を聞いて驚いた

 

メビウス「…好きだった…君の事が」

 

澪「…え?」

 

メビウス「最初はこの感情が何か分からなかった…でもようやく分かった…僕は…君の事が好きだったんだ…だから…逃げてくれ…アイク君…真士君…後は頼む」

 

メビウスは澪の事が好きだったと言うとアイクと真士を見て澪を頼むと言うと二人は目を見開きながらも澪の手を持ってこの場から走る

 

澪「ミライ!ミライ!ミライーーー!」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

メビウス「さよなら…」

 

デモンゼットンが石化光線をメビウスに放つとメビウスは澪の方を最後まで見て笑い、澪はメビウスに手を向けて涙を流す…そしてメビウスは石化光線を喰らい石化してしまう

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

そしてデモンゼットンは漆黒火球をメビウスに放ち石化したメビウスを粉々に破壊する、これによりメビウスを完全に殺したのだ…だが唯一カラータイマーのみが石化せず地面に落ちる…誰もそれに気づかない

 

ゲブァレナー「デモンゼットンは元の時間に戻りなさい…私は絶望を与えてくるわ」

 

ーーーピポポポポポ…バオオオォォォーーー

 

デモンゼットンにそう言うとデモンゼットンはその場から消え、ゲブァレナーは翼を広げてその場から去る

 

 

アイク「はぁはぁ…ここまで来れば…安心だろう…」

 

澪「ミライ……死んじゃった…ミライ…私の好きな人が…」

 

路地裏に逃げ込みもうデモンゼットンが消えたことからもう襲って来ないだろうと安心する一同だが澪のみ顔が暗い…それもそうだろう、自分の好きな人が死んだのだ…悲しまないわけがない…真士は口を開こうとしてズブッと胸から手が生えた、その手には自分の心臓が握られている

 

真士「……え?」

 

真那「兄様……?兄さ…」

 

真士はそのまま絶命、真那もそれに気づくと同時に胸を裂かれ大量に血を吹き出しながら地面に倒れる…それに気づいたアイク達は後ろにゲブァレナーが立っていることに気づいた

 

ゲブァレナー「あははは、あのウルトラマンが命をかけて守ったものが死ぬてどんな気持ちなのかしらねぇ?」

 

エリオット「テメェ……!」

 

ゲブァレナー「さて死になさ…「許さない!」はぁ?」

 

澪「貴方がミライを……許さない…絶対に…許さない!」

 

澪が激昂して叫ぶと澪の天使が三つ現れその内の二つがゲブァレナーに光線を放つがゲブァレナーはそれを口を吹きかけるだけで相殺するが最期の天使輪廻楽園でゲブァレナーを何処かへ移転させる…そしてついでにアイク達も…まだ死んでいなかった真那もアイク達と同じ場所へと移転させる

 

ゲブァレナー「この力は…まあいいわ…もうその絶望させるのも飽きたし帰ろ」

 

アイク「!待ってくれ始原の精霊!いや澪!」

 

澪「さっさと消えろ…後アイク…私を狙ってきたのは嫌だったけど…作ってくれてありがとう…お陰で私はミライが好きになったから」

 

澪がそう微笑むと自分以外の存在が路地裏から消え澪はそれを見て真士に近づく

 

澪「ごめんね…でも…大丈夫…貴方は生き続ける…」

 

澪はそう言って真士の体を吸収する…いつか蘇らせる為に…そして彼女は真士の復活とともにある計画を考える

 

澪「…もし真士を蘇らせれるのなら…メビウスも蘇らせれる筈…待ってメビウス…もう絶対離さないから。もう絶対死なせないから…」

 

これが澪が霊結晶を作り精霊や準精霊を誕生させた秘話…全てはメビウスを復活させる為…そしてもう自分の好きな人を死なせない為に…人間の少女や恩人を利用する…全てはどんな罪業を背負ってでもメビウスを蘇らせる為に

 

 

アイク「……ミライさん」

 

エレンはCRユニットを使用して真那の治療する…アイクはメビウスが倒された際に逃げる時に拾ったある物を見ていた…石化したメビウスブレス…それを見てアイクが呟く

 

アイク「……ミライさん…すまないね…エレン、彼女の治療が出来たらすぐにこの国から去るぞ」

 

エレン「…ですがエリオットとカレンがいません」

 

アイク「……いいよ、これから始める計画には彼等は不要…いや受け入れてくれないだろうからね…決めたよエレン、僕はミライさんを蘇らせる…その為に…誰かを蹴倒してでも」

 

アイクはそう言うと治療が粗方終えた真那を抱えてエレンと共に何処かへと立ち去って行く…これが彼が後にDEM社を立ち上げ精霊を殺して霊結晶を奪い取る原因となり、この時別の場所に移転されたエリオット達もメビウスの為に組織を立ち上げ精霊を保護してそのエネルギーを使ってメビウスを復活させると言う目的があった

 

 

そして時は流れ現在の時間に戻る

 

 

 




これが過去のお話しにしてアイクさんとかが優しい理由、ハヌマーンは倒せたけど…ゲファレナー許さねえ。デモンゼットンは後に出てきます…さてメビウスは蘇ることができるのか?

次回も遅れるかもですがすみませんです…グリッドマンの小説を書くのが楽しくて…

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