レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

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突然ですが…この話をもってレイオニクスウィーズは連載終了となります、応援してくださった皆様…誠にすみません、作者の新作「とある回帰の電光超人」や「カプ厨がていとくんに憑依転生しました」をよろしくお願いします…ではさようなら…












なんてね!ヴァカめ!(子安ボイス)、今日はエイプリルフールです、まあ騙されないでしょうけど…まだまだこの作品は続くんじゃ、でも騙してごめんなさい。では最新作どうぞ!


百七話 文化祭直前

ーーーフッフッフッフッフォ!ーーー

 

ーーーファアアアァァァ!ーーー

 

「く!ジャックさん!」

 

クイーンメザードが放つ特殊な振動で粒子化させようとし、エノメナの人の精神を狂わせる攻撃がガイに襲いかかる、ガイはジャックのカードでバリアを展開し攻撃を防ぐ、更にエノメナの額から光弾が放たれ、触手から電撃が放たれる、それをガイは回転して避ける

 

「チッ…なんでこう男てしつこいんですかねぇ…クイーンメザードちゃん、エノメナちゃん、私の天使で強化してあげますから確実にトドメを刺しなさい」

 

ーーーフッフッフッフッフォ!ーーー

 

ーーーファアアアァァァ!ーーー

 

舌打ちしつつ美九はエノメナとクイーンメザードに強化するから必ずと止めを刺せと命令し、二体は咆哮を上げる、美九の天使からメロディーが流れエノメナ達の攻撃力が上がっていく、光弾や電撃の威力が大幅に強化されガイは必死に避け続ける、が徐々に攻撃の威力は高くなりジャックのバリアでも防ぎきれなくなりつつある。

 

「ヤバい!琴里今すぐ俺達を回収するんだ!」

 

『了解よ士道!』

 

まさにエノメナ達がガイを倒さんと攻撃を放とうとする瞬間、士道が自分達を回収してくれと叫び琴里がそれに頷いて全員がフラクシナスに転送される、ガイも転送された為二体は消えた(ガイ)を探して視線を泳がせる

 

「あらぁ?消えちゃいましたね〜、まあいいですぅ、消えたなら消えたで…さ!帰りましょうかお二人共」

 

美九はガイの事など気にせずその場から立ち去ろうとする、彼女はガイの生き死になど関係ない、男が嫌いだから視界に入れたくないだけ、いなくなってくれればそれでいい、それが彼女の攻撃理由だ、故に深追いはしない

 

ーーーフッフッフッフッフォ…ーーー

 

ーーーファアアアァァァ…ーーー

 

そんな美九をエノメナ達は唇を歪めて見ながら掠れるような笑い声をコンサート会場に響かせる…

 

 

フラクシナスに転送された士道達と鏡花達はあの精霊《ディーヴァ》こと誘宵 美九の攻略の糸口を見つける為作戦会議を始めた

 

「危なかったわね…まさか男嫌いの精霊とは…それに怪獣が二体…これは士道でもキツイんじゃない?」

 

「そうだな…怪獣を駒としか見てない奴とは仲良くできそうにない…思わず殴るだろうな」

 

「それに同意、怪獣を馬鹿にする行為は許せない、精霊でも殴ってる」

 

「私もシルバゴンを馬鹿にされたら怒るのだ!」

 

「……あ、うん…君達に聞いた琴里が馬鹿だったようだね」

 

琴里が男嫌いの精霊を攻略するのはキツイんじゃないかと士道に尋ねる、だが彼等は怪獣をあんな風に扱う奴とは仲良く慣れないと憤慨しており令音は彼等に聞いたのは間違いだと琴里に伝える

 

「う〜ん、レムは男嫌いの子が男に心を開く方法でわかる?」

 

「分かりません、分かっていたら助言しています」

 

「男嫌いてだけで攻略が不可になりますわ…と言うかそんなギャルゲー絶対売れませんわよ」

 

「……もう女装するしかないんじゃないかな?桂木 桂馬みたいに…そしたらワンチャンあるかも」

 

リクはレムに聞いてみるがレムは分かるわけがないと首を振る、狂三はそんな攻略絶対に成功しないと頭を抱え凜祢が女装すればいいかもしれないと声に出す、するとその言葉にフラクシナスの職員が反応する

 

「ならば!この神無月にお任せを!自分オカマバーで働いていたので女装にはうるさいんですよ!」

 

「なら士道君を士織ちゃんに大変身させねばな!」

 

「……フラクシナスてまともなのがいないわね…」

 

「司令がドジっ子なのだから仕方ないな」

 

「ど、ドジっ子ちゃうもん!」

 

神無月を筆頭に士道を女装させれば万事解決!と叫び始め琴里が頭を抱える…本当にここにはまともなのがいないと…まあ(司令)がダメだから仕方ないなと令音が言うとダメじゃないもん!と琴里が顔を真っ赤にして反論する、まあ士道()折紙と十香(将来のお義姉さん)が変人でまともなのは狂三と凜祢程度しかいないが…因みに四糸乃は心のオアシス

 

「おい、ちょっと待てよオッさん共」

 

「?何でしょうジャグラーさん」

 

「今回女装すべきはそいつじゃない…もっと適任がいる筈だ」

 

「?誰よそれ…てか士道じゃないと封印出来ないんだけど…」

 

「決まってんだろ……女装すべきなのはなぁ…」

 

ジャグラーがオッさん共(神無月達)を制止し神無月が彼を見る、もっと女装にふさわしい奴がいる、今回は士道の出番じゃないと簡潔に述べる、琴里はお兄ちゃんじゃないと封印出来ないと伝えるがジャグラーは気にしない、そして女装すべき人物の名前を告げる

 

「ガイ!お前が女装するんだよ!」

 

「……俺!?」

 

「「「「「何でだぁぁぁぁ!!?」」」」」

 

ジャグラーが指を指したのはガイ、ガイは自分の背後を見て誰もいないことを知ると自分を指差して俺!?と叫ぶ、そしてフラクシナスの全員が何でガイさん!?と心の底からツッコミを入れる、だがジャグラーは止まらない

 

「あの女…ガイを馬鹿にしやがって!許せねえ!ガイの何が分かるんだあの女!つう訳でガイ!あの女に女装して近づいて油断した時を見計らって襲ってやれ!ああ言うプライドが高い女はな…少し攻撃するだけで泣くぞ!」

 

「荒ぶるジャグラーさん!?ちょ…ガイさんの女装とか気持ち悪…じゃなくて生理的に無理です!」

 

「そうだ!何の罰ゲームのつもりだ!てか女装が似合わない男性の女装を見る趣味はあたし達にはないし!」

 

「賛同、私達が何故そんなガイさんを見なければならないのですか?確かにあの精霊は苦手です、泣かすのはいいです、でも女装は見たくありません」

 

「さっきから俺散々な言われようだな!?」

 

自分の憧れであるガイを馬鹿にされたことに怒るジャグラー、鏡花はガイの女装なんて見たくないと呟き、耶倶矢はそれはなんて罰ゲームなのだと叫び夕弦も泣かしたりするのは一向に構わないが自分達も被害が来てしまうと嫌そうな顔をする、そんな彼女達の言葉にガイの心は傷つく

 

「……確かに皆の憧れウルトラマンを馬鹿にするのは許せないな…よし、精神的ダメージを与える為ガイさんの女装をあえて見せよう」

 

「失神するくらいのメイクで永遠のトラウマにしてあげましょう」

 

「賛成なのだ!」

 

「さっきから俺の意見が全く通ってない!?」

 

士道達も賛同し始めガイは自分の意見は聞いてもらえないのかと嘆く、フラクシナス側の常識人である凜祢と狂三は可哀想な目でガイを見つめリクは自分が美九の前に出なくてよかったと思う

 

「つう訳でガイには女装をしてもらう」

 

「おい!ジャグラー絶対ワザとだろ!?嫌がらせだろ?!」

 

「は?そんな訳ないだろ(純粋な瞳)」

 

「ちくしょう!綺麗な瞳だ!邪心がない!」

 

ジャグラーが頼むぞと肩に手を当てるとガイは楽しんでるだろと叫ぶがジャグラーの目には汚れがない、本心から言っていると分かりガイが邪念がないから怒れないと悔しそうにする…だが士道の様な中性的ではないガイにどうやって女装させるのかと琴里が思っているとフラクシナスの扉が開く

 

「話は聞かせてもらったぞ!私に任せるがいい!」

 

「「「ヤプールもん!」」」

 

「国民的アニメのキャラみたいに言わないで!」

 

ヤプールが普通に扉から現れ、鏡花達が某猫型ロボットを連想させる言い方をし琴里がそんな言い方するなと叫ぶ、ヤプールは空間をガラスの様に割って何かを取り出す

 

「女装がしたい?全くガイ太君は〜(ダミ声)ならこれを使うといいよ(ダミ声)、じゃじゃじゃじゃ〜ん!ポリジュース薬〜!(ダミ声)」

 

「本当に猫型ロボットさんみたいな声で四次元ポケットならぬ異次元空間から変な薬ださないで!」

 

「てかそれはハリーポッターの薬ですわ!?」

 

ヤプールが取り出したのは見るからにヤバそうな薬…凜祢と狂三が文句を言う中ヤプールがガイに薬を手渡す

 

「これ使えばあら不思議、望んだ姿になれます、原作のポリジュースと違い、髪の毛はいらないし途中で薬が切れることはありません、この解除薬を飲めば戻ります」

 

「わぁ〜見事に強化されてるね!流石神無が作ったお薬だ!」

 

「ヤプールもジャグラーも変な言い方すんのやめろ!飲みたくねえよ!」

 

ヤプールが薬の説明をしジャグラーが便利だね!とガイを見ながら薬の説明をする、因みに調合したのは勿論神無、ガイは飲みたくないと叫ぶも抵抗虚しく薬を手渡された、ヤプールは異次元空間を割って消えていった

 

「さあ、ガイを馬鹿にした女にデート(戦争)をさせようじゃねえか」

 

「ちゃう、ジャグラーさんそれ普通逆、ルビ打つ方と打たれる方が逆や」

 

ジャグラーがガイを馬鹿にした美九に鉄槌を!と叫び琴里がその言葉間違っていると伝える、そして翌日ある事件が起こった

 

 

「こんにちは〜!竜胆寺女学院、天央祭実行委員会長、誘宵 美九ですぅ、よろしくお願いしますぅ!」

 

何故こうなったか経緯を話そう、士道達は本来行く筈の宏人や亜衣達の代わりに竜胆寺女学院にやって来た、理由は文化祭の合同会議に出席する為だ。そして会議室に入ったのだがその先にいた少女濃紺のセーラー服を着た少女…精霊《デーヴァ》こと誘宵 美九だった

 

「……(最初からラスボスやんけ)」

 

「…(私達…主に女性を見る目が凄く危険な気がする)」

 

「……(丸でシルバゴンに目をつけられた車で逃げる家族みたいな心情だ…)」

 

士道は最初から目当てのラスボスに出会ってしまったと不安な顔をし、折紙は美九が自分達を見る目が危険だと判断する、十香は丸でシルバゴンが走る車を狙っている様だと考える、因みに男である士道を美九はなんで一人男がいるんでしょう、代わりに女の子が来ないかな〜と内心思っているが表情にそれを出さない様我慢している

 

「…(私達を見る目も凄いです…)」

 

「…(なんか夕弦と一緒にいじられそうな予感がする)」

 

「…(同意、貞操の危機を感じます)」

 

「…(ですが何故あそこまで男嫌いなのか分かりませんわ…)」

 

「…(女が好きだから男が嫌いて訳でもなさそうだしね…それに女の子も単に好きてだけで…執着はなさそうだよ…あの子の目を見てればわかる)」

 

「…(なんでしょうね、アカネや神無を連想してしまいます…何処か…壊れそうな感じが…似てる気がします)」

 

鏡花と耶倶矢、夕弦は自分達の貞操の危機を感じいつでも逃げれる様に身構える、対する狂三はその卑しい視線に耐えながら何故男を嫌うのかと考える、凜祢は百合ぽいけど執着するタイプには見えないと考察する、鏡花は美九を観察し続けてある人物を二人思い出す、一人はアカネ、もう一人は神無…どっちらも心の底に闇を抱える人物達…彼女にも闇があるのかと鏡花は考える

 

「(ふふふ、男が私を見るのは辛いですが可愛い女の子達が私を見るのは至高ですぅ…後でお持ち帰り確定です)」

 

彼女は鏡花達の考えなど露知らず内心でよからぬことを考える…鏡花の考えは…当たっているのだろうか?

 

 

「く…なんで俺がこんな事を…ラムネ三本じゃ足りないぞ」

 

その頃ガイは誰も近づかないであろう、女子トイレの個室に隠れて服を着替えていた、来弾の女子制服にガイは着替えた後、ジャグラーに(無理やり渡された)ポリジュース薬を飲み干す…するとガイの姿が変わって行く…

 

「ふぅ、これでいいか…えぇっと…佐山 レナて名前で行くんだよな…女子言葉は…まぁ神無月とアイクは男性口調でも個性で通るからそのままで行け、て言ったから言葉遣いはこのままだな」

 

若干赤みがかった茶髪の少女…佐山 レナに変装したガイが個室トイレから出る…声は鏡花の声を大人らしくした様な感じだ…ガイは廊下を歩きながら周りを見渡す。すると琴里から連絡が入る

 

『ガイさん、美九が仮設ステージの裏に入ったわ、因みに会議を抜けたみたいね彼女は…全く皆の文化祭なのに協力しないなんて…ま、仮病で学校を休んでる私が言ってもあれだけど…』

 

「……了解、仮設ステージに行けばいいんだな」

 

『ガイさん、似合ってるよ』

 

「黙れアイク」

 

琴里が美九が会議を他の生徒に放り投げて仮設ステージに向かったと伝える、因みに士道達は文化祭のアイデアを必死に出している。ガイはそれに頷いて仮設ステージに向かう、その途中でアイクがバカにしてきたので帰ったらあいつ殴るとガイは決意した

 

「……立ち入り禁止なのに入っていったようだな、あの少女は…」

 

ガイは立ち入り禁止のステージの裏に侵入する、そしてステージに立っていたのは当然ながら美九、その姿は一日前のシチュエーションと酷似しておりガイは不安になる。そして床がギシッと鳴りガイの方を見る美九、ガイはまた超音波攻撃かと身を構えようとするが

 

「あらぁ〜?駄目ですよ〜ここは立ち入り禁止ですぅ」

 

「……ぇ?あ、すまない(攻撃して来ない…これが異性と同性の違い…なのか?)」

 

「まあ私もここに入ってきちゃいましたけどね〜貴女来弾さんの生徒ですね〜、一緒に文化祭を盛り上げましょうね〜!」

 

「あ、はい…(対応が180度違い過ぎる!?)」

 

優しくガイを咎める彼女にガイが目を丸くし、慌てて返事をする、多少変な言葉だが彼女は気にしない、そしてお互い文化祭を頑張ろうと彼女は近づいてきて握手を求めガイはそれに応じる、出会った時の反応が嘘のような行動にガイが困惑する

 

「少しお話ししませんか?」

 

「あ……じゃあお言葉に甘えて…」

 

『司令!好感度が上がっています!』

 

『…男か女かてだけでこんなにも変わるもんなの?』

 

美九が笑顔でお話をしようと言うとガイが苦笑いで頷く、神無月が好感度が上がっていると告げると琴里が男の時と女の時での反応の違いに呆れる、そして竜胆寺女学園から抜け出し美九の家まで歩いて向かう、その間美九に身体を触られたりとジャグラー以上のセクハラを受けたがガイは我慢した

 

『セクハラし過ぎだろあの女』

 

『あんたが言うか』

 

ジャグラーがセクハラし過ぎだと言うが琴里があんた人のこと言える?と琴里がジト目で見る、そんなこんなで美九の家に到着したガイ、美九の家は絵に描いたようなお嬢様の家だった、家の中に入ると美九がガイにテーブルに座る様言い紅茶を出す

 

「(ラムネが良かったな…)頂きます」

 

「さあどうぞ〜、いい茶葉が手に入ったので味わって飲んでください〜」

 

ラムネが良かったが仕方ないと紅茶を飲むガイ、美九はニコニコと純粋な笑みを浮かべて笑う、そして始まったのは会話、何気ない日常の話などだ…それを行うだけで嘘の様に好感度が上がっていく…琴里もチョロすぎでしょと顔を引いていく

 

「…そう言えばあんたが男が嫌いて話を聞いたんだが本当なのか?」

 

「……ええそうですよぉ〜私男なんて大嫌いです」

 

ガイが思い切って男が嫌いなのかと問いかけると美九は顔をしかめて頷く、その顔を見てガイは昔に何かあったのかと察する、これは単なるお嬢様だから男が汚いと思い込んでいる…そんな次元ではない、過去に何かあったのだガイ(自分)の様にと

 

「…まあ俺も辛い過去がある…あんたもそうなのか?」

 

「…そうですねぇ…裏切られた、それだけですよ、後は掌返し…ですかね?ま、そんな事よりレナさん…ひとつお願いがあるんですけどぉ…」

 

「?何だ?」

 

「私の学校へ転校してきませんか?」

 

「……はい?」

 

美九は作り笑顔で貴方には裏切られたり掌返しを受けた事があるかと笑いかける、ガイはそれが彼女が唯一見せた自然の顔に見えた、彼女の痛々しい過去の傷を垣間見た気がしたガイだが、美九が転校して来いと言うとキョトンとした顔になる

 

『……冗談じゃあなさそうね…』

 

「あ、大丈夫ですよ、お金とか学力は私がどうにかしてあげます〜ね…お願い(・・・)しますよ」

 

「…い、無理だ、すまない…」

 

「え?……レナさん服を脱いでくれませんか(・・・・・・・・・・・)?」

 

「は?!いや無理だそれは!」

 

琴里が冗談ではないと告げると美九がお願いと囁く、それには常人が逆らえぬ幸福感を与える魅惑の声だった…だがガイには効果がなく美九は何度も声をかけるがガイは首を振る…そこで美九はある事に気付いた

 

「あら…レナさん…貴方…精霊ですかぁ?」

 

「!…いや、俺は精霊じゃない」

 

「誤魔化さないで下さい〜、私のお願いに普通の人間が断れるわけありませんから…でも精霊ぽい気配もありませんし…だからと言ってあのASTのウィザードでもなさそう…貴方は何者なんですぅ?」

 

「……俺は俺だ、何でもないさ」

 

美九がガイに貴方は精霊かと尋ね、ガイが(本当に違うので)否定するが美九はASTでも精霊でもないなら何だと尋ね、ガイは自分は自分だと答える

 

「まあいいです、レナさんが何だって…私はレナさんが欲しくなっただけですから、細かい事はどうでも良いです…で、転校してくれますか?」

 

「さっきの俺の話を聞いてそう言えるお前凄いな」

 

「いやだってオレっ娘なんて初めて見ましたし…ですがレナさんにはその気がない…困りましたね……そうです、良いことを考えました」

 

美九は細かいことは良いから転校してこないかと聞くがガイは当然の如く断る、すると美九がうっすらと笑う

 

「確か来禅でライブステージがある筈です…なら……それで優勝して見せて下さい、そしたら貴方の事は諦めますし、何でも言う事を聞いてあげます…でも負けたら」

 

「…負けたら?」

 

「私の学校に転校する事、ね?貴方にはデメリットはないでしょう?勝ったら私を好きにできるし負けても私の学校に来るだけ…私にしては優しい取引ですよ?」

 

(いや、転校する時点で嫌だわ、てか俺学生じゃねえし…風来坊だし…それにライブステージ?本当の生徒じゃねえ俺が?無理だろ…バレるて…)

 

文化祭のライブでガイが勝てば諦め負けたら転校しろと笑う美九、本当の生徒ではないガイは冷や汗をかくがジャグラーはなんでも言うことを聞くと言う言葉に反応を示す

 

『ガイ!その勝負に絶対に勝て!で!その女を…ガイを馬鹿にした奴を俺達が調教してやる!そしたら餓鬼じゃないから霊力て奴が封印出来ねえが使う気にさせねえくらい精神を痛めつければ解決だ!』

 

『(私はそんな目的で彼女を精霊にしたのではないのだが…ああ、ファンに裏切られた彼女を精霊にしてあげたのに…私がやったのもなんだが…選択肢を間違えたか?いやでも精霊の天使は持ち主が望んだ形になるからな…)』

 

『早速ヤプールに来禅て高校に行かせて生徒と教師を洗脳させる、そうすればガイが女装した姿が生徒て認識されるからな!』

 

『…司令、このストーカー怖いです、目がマジです』

 

『……神無月がまともに見えるくらいね…』

 

インカムからジャグラーの叫ぶ声が聞こえ、それに呆れる琴里と神無月の声が……ガイはジャグラーてこんな奴だったかと頭を抱えそうになり美九はん?と首を傾げる、男性が関わらなければ思考回路はアレだが女子には優しいらしい

 

(まあ、まずは勝って何でこんなに男が嫌いなのか知るか…それで攻略の鍵を見つけて士道にバトンタッチだ、うんそれだ)

 

「……分かった、受けてやる…俺が勝ったらあんたの過去を教えてくれ」

 

「?そんな事でいいんですかぁ?随分小さいですね?」

 

「いいんだ、じゃあ俺は帰る…あんたに勝つ為に練習しなきゃいけないんでな」

 

「ふふふ、楽しみにしてますよぉ?こっちも全力で行かせてもらいます」

 

ガイはまずは勝って相手の情報を探ろうとし、美九にその勝負を受けると告げると笑う彼女…そしてガイは席から立ち上がるとそのまま美九の家から去る…完全にガイが去った所で美九が笑う

 

「…さてさて、私の歌と人気の前には…敗北はありませんが…念には念を…クイーンメザードちゃん、エノメナちゃん」

 

ーーーフッフッフッフッフォ…ーーー

 

ーーーファアアアァァァ…ーーー

 

彼女はエノメナ達を呼び出し彼女らに告げる

 

「万が一負けた場合は…二人の力を私の歌にブーストさせてとびっきりの洗脳を行いますから準備をしておいて下さいよぉ〜」

 

彼女は二体にそう命令すると二体は頷く、そして彼女はスマホを取り出し誰か家に呼ぼうとしているのか通話を始める

 

「あ〜○○ちゃんですか?今暇なんです、一緒に遊びませんか?」

 

ーーーフッフッフッフッフォ!ーーー

 

ーーーファアアアァァァ!ーーー

 

無邪気に笑う彼女を見て笑う怪獣達、エノメナは口元を吊り上げて薄く笑い、クイーンメザードは視線を上空へと向ける…そして一瞬無数のクラゲに似た何かが彼女の目に映り…細く笑う…ガイと美九のライブ対決…それは単なる前哨戦にしか過ぎない、それぞれの思惑が複雑に交差する盤の行く末は如何に?

 

 

 

 




…戦闘回?ないよ、さてエノメナ達の企みとは一体…そしてガイさんが変装した姿は漫画のウルトラマンのヒロイン佐山 レナから…そう言えばあの人の声鏡花ちゃんと同じ声の人…諸星すみれさんなんですよね…モロボシダンの娘じゃないよ?

後昨日ゲゲゲの鬼太郎を見逃した…ガッデム!では次回もお楽しみに!

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