レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

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さあお待たせしました。何故か今回は早くかけたので投稿して見ました。同時投稿であるカプ厨も興味がありましたら是非お読みください!(ステマ)

さあ今回登場するのは…あのウルトラマン()です。誰が出てくるのか…是非お楽しみにしていてくださいね

そしてこれは小ネタ。作者の今の気持ちを勇者であるシリーズの高嶋友奈ちゃんの最後のシーンを重ねて書いて見ました。面白くない&知らない方は知らないのに付き合わせてすみません

友奈「小説を書くのなんてただ痛いだけ…苦しいだけだよ…」

友奈「なんで小説を書かなきゃ行けないんだっけ」

友奈「銀色の怪獣さん、ナインボール七七さん、ヴェノムさん、メタルリンクさん…」

友奈「私…なんで今まで一生懸命に書いてきたんだろう…」

友奈「なんで?そんなの決まってる!作者だからだよ!理由なんてそれで十分だ!」

友奈「私は暗愚魯鈍は読者のみんなが大好きだ!」

友奈「だから絶対に!エタらずに小説を書き続けるんだあ!」

友奈「私は作者 暗愚魯鈍だぁぁぁぁぁぁ!!」

皆さんこんなくだらないネタに付き合ってくれてすみません、時々小説を書くのに悩むとこんな気持ちになって、最後は読者の皆さんのお陰で書き終えるんですよ…それをのわゆの高嶋ちゃん風に自分の気持ちを赤裸々に語って見ました



百九話 光の三勇士、君臨!

カタロヒの凶弾に倒れた士道達、それを見て涙をこぼす狂三達、そして雄叫びを上げる五体の怪獣…ベムラー強化、ベムスター、サラマンドラ、ドラコ、ブラックキング達が街を口から放った火炎などで破壊する

 

「よくも士道達を……絶対に許さんぞシャプレー星人!」

 

「は、許さないからどうした?俺は自分のやりたい様にする…それが俺の行く道よぉ!」

 

レナ(ガイ)はカタロヒを睨みつける、対するカタロヒはそれがどうしたのかと首を捻って挑発する。そして片手で持ったバトルナイザーを片手で回転させ挑発の笑みを浮かべる

 

「ふふふ、さあてベムラー達よ!ここにウルトラマン達がいるぞ!思い切り戦え!」

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ーーーボオオオオォォ!!!ーーー

 

ーーーカァ…キュアアァ!ーーー

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

ベムラー強化、サラマンドラ、ドラコ、ベムスター、ブラックキングの順で咆哮を轟かせる怪獣達。リクはジードライザーを構えいつでもプリミティブに変身できる様にする

 

「し、士道…なあ起きろよ士道…いつも怪獣やらウルトラマンやら喋ってるお前がこんなとこで死ぬわけねえだろ…死ぬなよ士道!」

 

「やだよ十香ちゃん、鳶一さん。こんな形でお別れなんて私絶対やだよ!」

 

「宏人さん、亜衣さん…」

 

宏人は士道を、亜衣は十香と折紙の体に触れ血を流しながら徐々に冷たくなって行く三人に死ぬなと叫ぶ。だが二人の言葉も虚しく三人の命は風前の灯火だ

 

「そんな…士道さん、十香さん、折紙さん…こんな時に神無がいれば…」

 

鏡花はそう言って歯を噛みしめる、ここに神無がいたら三人を救えるかもしれないのにと…夕弦と耶倶矢も同じ様な顔をしていた

 

「さあ、このまま踏み潰されるかウルトラマンとなって死ぬか選ぶがいいジード、オーブ!」

 

「く……ガイさん先に行ってますね!」

 

リクはジードライザーを構えてそのまま何処かへと立ち去る、恐らく宏人達に見えない様に何処かで変身するつもりなのだろう

 

「……俺も行かなくちゃな…だがその前に」

 

レナはそう言って美九に歩み寄る、膝を落としたままの美九にレナは話しかける

 

「大丈夫か美九?」

 

「………レナさん」

 

涙を流しながら美九がガイを見つめる、紫の瞳がレナに目と向き合った

 

「…私、全然変わってなかった…ファンに、プロデューサーに、皆に裏切られたのに…怪獣なら、洗脳すれば裏切らないと思ってたのに…騙されたのは私の方だった…」

 

「………」

 

「本当に、馬鹿みたいですよね私。犬でも一度した間違いは繰り返さないのに…あぁ、こんな事ならアイドルになるんじゃなかった」

 

後悔、懺悔、絶望、そんな感情が彼女から伝わってくる。なんで自分はここにいるのか存在価値を忘れてしまうほどに

 

「もう、私には何もないんですよ。私の歌は誰にも届かない、私の本当のファンなんかいない、もう…私に存在価値なんて…」

 

存在価値なんてない、そう言おうとした美九にレナは抱きついた。驚きのあまり目を見開く美九にレナは口を開く

 

「そんな事はない、お前の歌は俺に確かに響いた。お前にとっては適当に歌っていたどうでもいい歌…そんな歌でも…確かに心はこもっていたんだ」

 

「こ、ころ……?」

 

「ああ、本当に適当に歌っていたなら、本当にどうでもいいなら、本当に観客のことを何も考えていないならあんな歌は歌えない!だから存在価値なんてないなんて言わせない!」

 

美九の歌には心があった、お客さん達を楽しませようとする気遣いと優しさがあった。そんな素晴らしい歌だった。そうレナは言い切った

 

「人間なんて案外何回も同じ失敗をする!俺だってそうだ!二回も大事な女を傷つけた…だが俺が勝手に悲しんだだけであいつらは…ナターシャとナオミは生きていた!それを知った時俺は過去から乗り越えられた」

 

「か、こ……」

 

「お前に見せてやるよ、美九。忌まわしい過去てもんは…乗り越えられるんだって事を!」

 

レナは美九から離れオーブリングを構える、その瞬間薬の効果がなくなりレナの姿から男の姿…ガイに戻っていく

 

「……貴方は…あの時の…」

 

「騙してて悪かったな、見せてやるぜ。これが本当の俺だ!」

 

【覚醒せよオーブオリジン!】

 

一枚のカードをオーブリングにスキャンする、オーブリングから虹の奔流が吹き出しそれが一本の剣となる。そしてそれを手にとってガイは叫ぶ

 

「オーブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

 

直後激しい光と共にガイの身体が包まれる。そして五体の怪獣の目の前に剣を持った巨大な巨人が剣を振るいながら現れる

 

『俺の名はオーブ!ウルトラマンオーブ!銀河の光が我を呼ぶ!』

 

「……レナ…さん?」

 

『シェア!』

 

名乗り上げたオーブは剣を横薙ぎに振るいベムラー強化とドラコ、サラマンドラを吹き飛ばす。ブラックキングとベムスターがオーブに飛びかかろうとするがそんな二体にレッキングリッパーが命中し二体は火花を散らしながら地面に倒れる

 

『行くぞジード!』

 

『はいオーブさん!』

 

オーブとジードが並び立って怪獣と交戦を始める、オーブはベムラーとベムスター、ブラックキングと、ジードはドラコとサラマンドラと交戦を始める

 

『シャア!』

 

ーーーカァ…キュアアァ!ーーー

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

ジードは鎌を振り回すドラコから逃れドラコにレッキングリッパーを放つ、ドラコの身体から火花が散り派手に転倒する。その隙にサラマンドラが背後から迫りジードの首を絞める

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

『くっ……!?ハァァ!!』

 

ジードは足を動かしサラマンドラの足を思い切り踏みつける、痛みで一瞬拘束が緩んだ隙にジードの裏拳がサラマンドラにヒットしヨロヨロと後退するサラマンドラ。その隙にジードはレッキングバーストを放とうとするがそれをドラコが背後からの鎌による斬撃で阻止されてしまう

 

「ぐぅ!?」

 

ーーーカァ!キュアアァ!ーーー

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

切断された箇所から光の粒子が飛び散る、ジードが態勢を崩しドラコはその隙にサラマンドラの横に立つ。そして二体がかりでウルトラマンをリンチしようと企むのだった

 

ーーーカァ…キュアアァ!ーーー

 

『ガッ……!?グアォ!?』

 

ドラコは両手鎌でジードを何回も切り裂き火花を散らす、更に口から火炎弾を放ちジードを痛めつけジードが反撃にと放ったレッキングリッパーも翼を広げて素早く逃げて回避

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

『グゥ!?ガアァ……ッ!』

 

サラマンドラは背後から口から放つミサイルと鼻から噴射する火炎 サラマニックファイヤーをジードに浴びせジードを一方的に攻撃する。更にはドラコも空中から火炎弾を放ち自分に優位な場所から攻撃を仕掛けていた

 

『くっ……ジードクロー!』

 

ジードはジードクローを手元に呼び出しサラマニックファイヤーを斬り裂く、そしてサラマンドラへと走るがサラマンドラはそれを読んでいたかの様に硬い鱗で覆われた右腕でジードクローを防御。その隙にドラコがジードの背後に舞い降りて右手の鎌でジードを斬り裂く

 

『グアァァァァ!!!?』

 

「あぁ!?ウルトラマンが!」

 

「くそ!二対一とか卑怯だろ!」

 

亜衣がジードが劣勢な事に叫び宏人が卑怯だと叫ぶ、だがドラコとサラマンドラには正々堂々と戦おうとする意志などない。ただ主人の命令通り敵を殺す。それだけだ

 

ーーーカァ!!キュアアァ!ーーー

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

『ハァ……クウッ…!』

 

二大怪獣がジードに迫る、それでもジードの闘志は消えやしない

 

 

『ハァ!』

 

オリジウムソーサーが縦横無尽にベムラー強化とブラックキング、ベムスターに迫る。ブラックキングはオリジウムソーサーを角で弾かれベムスターは角から光弾を発射、オーブはそれを避けながらオリジウムソーサーを放つがベムラー強化の角に吸収されるかブラックキングの角で弾かれる、又はベムスターに吸収されるので効果はない

 

『くそ…強敵だな。オリジウムソーサーがダメならエレメントを解放して…だが三体も同時に倒せるかは…』

 

数が多い為必殺技を連発できず悩むオーブ、だがその隙にベムラーが口から熱線 ハイパーペイル熱線を放ちオーブはそれをオーブカリバーで防ぐ。だが熱線をガードしている合間に背後からブラックキングが放つ火炎放射 ヘムマグマに焼かれる

 

『ぐぉぉぉ!!?』

 

「レナさん!?」

 

美九の叫びが響く、ベムスターも光弾を連発しベムラーは攻撃が防がれないように電撃の威力を強める。ブラックキングはそれ幸いにと火力を更に上げオーブを焼き殺そうとする

 

ーーーグオォォォォォォォ!!ーーー

 

『ウオァッ!?ヌ、ヌオオオ!』

 

オーブは灼熱の業火に耐えながら水のエレメントを解放、オーブウォーターカリバーを発動しブラックキングの放った炎を水の力を纏ったオーブカリバーで鎮火させブラックキングを水の檻に閉じ込めようとするが…

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

「な、何!?」

 

何とベムスターが腹部の五角形の口 吸引アトラクタースパウトから凄まじい吸引力を発揮させ水を全て飲み込んでしまう。驚くオーブだがベムスターは角から光弾を放ちオーブはそれを剣を盾にして防ぐ

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

『な!?』

 

それすらも読んでいたかの様にベムスターはオーブを吸引力で引き寄せ、オーブを両手でバシバシ叩く。実はこのベムスターは読心能力(さとり)と言う心を読む能力が使えるベムスターなのだ

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

『グアアアァァァッ!!!?』

 

トドメとばかりにハイパーペイル熱線を吐き出すベムラー、ブラックキングとベムスターもヘルマグマと光弾を放ちオーブを倒そうと全力の攻撃を仕掛けるのだった

 

『シェア……ッ!』

 

『ゼアァ……ッ!』

 

「そ、そんな…ウルトラマンが劣勢だなんて」

 

宏人が今にも負けそうなウルトラマン達を見てそう呟く。そして士道達を見て亜衣が呟いた

 

「ねえ、士道君達ならこんな時ウルトラマン達を応援するんでしょ?なら起きてよ!ヒーローがピンチなんだから早く起きて応援くらいしなよ!」

 

「そうだ…死ぬには早すぎんだろ士道!十香ちゃん!折紙ちゃん!だから……起きろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!」

 

亜衣と宏人の叫びが会場に響く、だが士道達は目を覚まさない…だが亜衣の叫びが、宏人の叫びが奇跡を、英雄(ヒーロー)を呼び寄せた…天空から赤黄青の三つの流星が士道達に向けて舞い降りた

 

 

「ここは…何処だ?」

 

「分からない…目の前が真っ暗」

 

「むむむ、私達三人以外何も見えんぞ?」

 

士道達は真っ暗な暗闇の世界にいた、それが死後の世界なのか気を失っているだけかは三人には分からない

 

「あ〜等々死んじゃったか俺」

 

「死んだら…ウルトラマンがもう見れない…ショック」

 

「…シルバゴンのソフビもないのだ…でも、シドーとオリガミがいるから私は平気だぞ」

 

三人は自らの死を割と受け止めていた、十香はソフビがないのは寂しいが二人がいれば平気だと笑うと士道と折紙も笑う

 

「そうだな、三人で一緒にあの世でウルトラシリーズについて語り合うか」

 

「天国でも地獄でも構わない、三人一緒にウルトラシリーズに語り合えるのなら」

 

「その通りなのだ!私達は一生ウルトラシリーズについて熱く語り合うのだー!」

 

三人がそう言ってケラケラと笑い合っていると背後から声が聞こえる

 

『おいおい…死にそうになってんだからもっと悲しそうにしろよ…お前の友達は皆泣いてんだぜ?』

 

「?なんか声が聞こえた気が…」

 

『まあそう言うなよタイガ(・・・)、笑い合って自分達が死んだて事実から無理やり目を背けてるだけかも死んねえだろ。少しは考えてからものを言えよ』

 

「この声は……一体?」

 

『君も落ち着きたまえフーマ(・・・)、まだ人柄も性格も知らない人間の考えを勝手に考えるなど失礼極まり無いぞ。すまないなお嬢さん方に少年。私が代わりに非礼を詫びよう』

 

「ど、どこから聞こえているのだ!?」

 

三人の男の声が聞こえ士道達が何処にいるのかとキョロキョロと視線を動かす、だが暗闇ばかりでやはり何も見えない…と思いきや暗闇に赤黄青の三色の色の輝きを放つ光が舞い降りそれが巨人の姿となって三人の前に現れる

 

「う、ウルトラマン?」

 

『そうだ、俺はタイガ、ウルトラマン タイガ。ウルトラマン タロウの息子だ!』

 

『私はタイタス、ウルトラマン タイタス。かの誰もが知っているウルトラマン ジョーニアスの故郷 U40のウルトラマンだ』

 

『俺はフーマ。ウルトラマン フーマ。オーブ先輩やジャグラーさんの後輩でO-50のウルトラマンさ!』

 

『『『そう俺/私達は!生まれた星は違っていても、共に進む場所は一つ!我ら――トライスクワッド! 』』』

 

あの偉大なる光の戦士 タロウの息子である銀と赤のカラーリングにウルトラホーンと呼ばれるツノを持ち少年の様なあどけなさを備えているウルトラマン タイガ。鍛え抜かれた筋肉隆々の逞しい身体を持つ黒と赤のカラーリングに黄色の瞳を持つウルトラマン タイタス。青い体にトサカがやや長く、後方に突き出ている何処と無くオーブに似ているウルトラマン フーマ…通称トライスクワットの三人が士道達の目の前に現れたのだった

 

「「「か、カッコいい!!!」」」

 

『えー?そうか?いや〜なんか面を向かってそう言われると照れるな』

 

『兄ちゃんと姉ちゃん達も俺らの良さが分かる見てえだな。見る目あるじゃねえか!』

 

『君達!彼らは今現実世界では死にかけなのだぞ!少しは危機感を持て!』

 

『『す、すみません……』』

 

三人にカッコいいと呼ばれ照れるタイガとフーマだがタイタスにこんな時に照れるな!と一喝される

 

『全く君達は……まあ兎に角だ。君達は今現実世界では死にかけている。だがそんな君達を救う方法が一つだけ私達にはある!それが…』

 

「「「一体化ですよね!?」」」

 

『そうだ!我々と一体化すれば君達は命の危機から免れる!』

 

「マジか!ウルトラマンと一体化しちゃうの俺ら!?将来ウルトラマンになりたいて夢叶っちゃった!?」

 

「生きてて良かった!これで私もウルトラマン…いやウルトラウーマン!」

 

「やったのだー!まさか私がウルトラマンになれるなんて夢にも思わなかったのだ!いやー死にかけてみるものだな!」

 

『タイタスの旦那…こいつら死にかけて喜んでない?』

 

『う、うむ…まあ私達の性格が違うように人間にも少し変わった性格を持つ人間もいると言うことだろう』

 

士道達は自分達がウルトラマンと一体化すると聞いて大はしゃぎする。それを見て若干引きかけているフーマとタイタス。だがタイガが真面目に口を開く

 

『だが俺達がお前らと一体化すると普通とは違った状態になるんだ』

 

「?普通とは違う?」

 

『そうだ、俺らは実は前にトレギアていう悪のウルトラマンに負けちまってな。今は実体のない光の状態なんだ…』

 

『そんな私達だが光の状態でも多次元宇宙に去ったトレギアを追ってこの世界までやって来た』

 

『そしたら偶然この世界からオーブ先輩とジードさんの気配を感じてな。辿り着いたと思ったら兄ちゃん達が死にかけてたてこった』

 

タイガが自分達は今は実体のない光の状態、いわば魂だけの状態だと教える。タイタスとフーマも何故この世界にやって来たのか教えタイガがこの話の核心に迫る

 

『お前らの命を救うだけの力はあるんだが…俺達一人一人が変身できるか…て聞かれると無理なんだよ』

 

「え…じゃあ変身できないのか!?」

 

『え?そんなに悲しむところかそこ…?まあその通りなんだが…だが一つだけ抜け道がある』

 

「「「そ、それは!?」」」

 

『滅茶苦茶食いつくなこの兄ちゃん達』

 

『それだけウルトラマンになりたいのだろう…まあ私でも流石に引くが』

 

タイガがいう抜け道は何かと士道達が尋ねる、それを見てフーマとタイタスは引いた

 

『お前ら三人が同時に変身する事で三人の力が一つになり俺達の内一人だけ実体化出来る。まあ簡単にいうとティガさんみたいなタイプチェンジに近い感じと考えてくれ』

 

「つまり…三人で一人のウルトラマンて事か!?」

 

『あーまあそんな感じだと思ってくれればいいな』

 

「……斬新なウルトラマンで…いい」

 

「三人で協力してウルトラマンになるのか!かっこいいのだ!」

 

タイガの説明を聞いて盛り上がる士道達、それを見てタイガが口を挟む

 

『怖くねえのか?怪獣と戦うことになるてのに?』

 

「まあ怖いと聞かれれば怖いけど…それよりもウルトラマンになれる方が嬉しい!」

 

「それにウルトラマンになる事で誰かを守れるのなら…怖くなんかない」

 

「何故なら私達三人一緒ならば無敵だからな!それにウルトラマンが三人もいれば全然怖くないのだ!」

 

『……へ、言うじゃねえかお前ら。気に入ったぜ!これから俺達とお前らは一心同体だ!』

 

『共に力を合わせ我々六人でこの星に迫る巨悪から人々を守り抜こうではないか!』

 

『覚悟は決まってるみたいだな!なら話は早え!早く変身してオーブ先輩とジードさんを助けるぜ!』

 

「「「おう!」」」

 

その叫びと共に暗闇の世界が崩れ始める。そしてタイガは士道に、タイタスは十香に、フーマは折紙の身体に入り込んでいく…そして暗闇は消え純白の世界が三人を包んだ

 

 

「「「ウルトラマン!始めます!」」」

 

「「うわぁ!?お、起きたぁ!?」」

 

士道達がそう叫びながらガハッと起き上がると驚く宏人と亜衣、そのほかのメンバーも目を点にして三人を見つめる。そして三人の腕には黒い手甲型のアイテムが装着されていた

 

「お、お前ら生きて……!?え?!」

 

「……折紙」

 

「ラジャー」

 

驚く宏人達、それを見て士道が折り紙に何か言うと折紙は神速かと見間違うスピードで宏人達の背後へと回り、取り出したスタンガン二個を両手と持ちそれで四人を気絶させる

 

「「「「あばばばば!!?」」」」

 

「宏人さん達!?」

 

「折紙君…いつの間にスタンガンを?」

 

「スタンガンは必需品」

 

クルクルとスタンガンを回転させ懐にしまう、そして士道と十香の横に立つと戦っているオーブとジードを見る

 

「よし、行くか」

 

「……行こう」

 

「頑張るのだ!」

 

「な、何をする気なの?」

 

凜祢はやる気満々の三人にそう問いかける、すると三人は手甲のアイテムを掲げながら彼女に答える

 

「「「ちょっとウルトラマンとして怪獣と戦ってくる(のだ!)」」」

 

「え?」

 

その一言と共に彼らは手甲…タイガスパークを掲げて叫ぶ

 

「「「バディゴー!!」」」

 

その叫びと共に三人は光に包まれその光球は空高く飛び怪獣達へと向かって行く

 

「あの光は……!!」

 

鏡花は光の玉を見てあれはオーブやジードと同じ存在だと理解した

 

 

「さあベムラーよ!トドメを刺すのだ!」

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

『クッ……!」

 

『もう終わりなのか…?』

 

膝をついて倒れるオーブとジード、カタロヒはそんな彼らを嘲笑いながらベムラーにトドメの一撃を命令する。その言葉に従いハイパーペイル熱線が放たれようとした次の瞬間

 

『セイヤァァァァ!!!!』

 

ーーーギャアアアアアァァァン!?ーーー

 

「な、なにぃ!?」

 

突如現れた巨人の蹴り技 タイガキックを喰らい吹き飛ばされるベムラー。それを見て驚くカタロヒだが即座に巨人を睨みつける

 

「な、何者だ貴様は!?」

 

『俺か?俺はタイガ、ウルトラマン タイガ!タロウの息子だ!』

 

「な、ウルトラマンタイガだと!?あのタロウの息子の!?」

 

呆気にとられるシャプレー星人、その隙にタイガはオーブとジードに歩み寄る

 

『大丈夫ですかオーブさん、ジードさん』

 

『お前は…タロウさんの…』

 

『タイガ君!来てくれたのか!』

 

『ええ!俺が来たからには安心してくださいジードさん!』

 

タイガはオーブとジードを起き上がらせると二人に頭を下げる、それを見てジードが口を開く

 

『いや僕の方が年下なんだからタメ口とかでもいいのに』

 

『とんでもない!あのじいちゃんの親友であるベリアルさんの息子であるジードさんをそんなタメ口だなんて…それに歳なんて関係ありません!ジードさんはアーマードダークネスの撃破という勲章ものの活躍をしてますし、俺の歳なんて地球人で言ったらまだ子供ですから!』

 

『えぇ…いや自分よりも何千歳も年下に敬語て…なんかなぁ』

 

タイガが自分の祖父の親友の息子であるジードにそう言って笑うと、キリッとした顔で怪獣達を睨む

 

『さて…よくも俺の先輩達をいたぶってくれたな。俺が先輩達の代わりにお前らを倒してやるよ!』

 

「ほざいたなガキが!ぶち殺してこいお前達!」

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

ーーーカァ…キュアアァ!ーーー

 

ーーーボオオオオォォ!ーーー

 

五大怪獣がタイガに迫る、五対一と振りに見えるこの状況でもタイガは怯まず五体に立ち向かっていく

 

『セイヤァ!!』

 

ーーーボオオオオォォ!?ーーー

 

突進した勢いを利用して放つカウンターパンチ タイガブローがサラマンドラの腹部に命中、サラマンドラは吹き飛ばされビルを押し潰しながら倒れる

 

『ハァァ!』

 

ーーーカァ!?キュアアァ!?ーーー

 

ドラコの身体を担ぎ上げて勢いよく叩き落とす技 タイガスウィングでドラコは地面に叩きつけられる

 

ーーーキュイイイィィィ!ーーー

 

ベムスターはこれならどうだと角から光弾を無数に空に放ち、空から流星の如く光弾がタイガ目掛けて降り注ぐ

 

『スワローバレット!』

 

それに対しタイガは腕を十字に組んで光弾 スワローバレットを無数に連射し光弾を全て一掃する。その隙にブラックキングが突進しかけその自慢のアームパワーでタイガを圧倒しようとするが…

 

『甘いぜ!そんな突進光の国で鍛えられた俺には通用しない!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!?ーーー

 

タイガは地を蹴って空へと回転しながらブラックキングの攻撃を回避、そして華麗にブラックキングの背後に着地するとブラックキングが振り向く前に回し蹴りを放ち、ブラックキングの角を足で叩き折る

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ベムラーがハイパーペイル熱線を放ちタイガはそれをジャンプしてかわす、そして左腕を上に、右腕を下に支えとしたポーズ…つまり腕をT字に組んで放つ必殺光線 ストリウムブラスターを発射。だがベムラーは角でその光線を吸収し反射してしまう

 

『今だ!』

 

だがそれすらも読んでいたタイガはベムラーが光線を放つと同時に大地を蹴り跳躍、回転しながらベムラーの反射した光線を避け右足にパワーを集中、そしてベムラー目掛けて急降下し飛び蹴りを角に撃ち込みベムラーの角を破壊する

 

ーーーギャアアアアアァァァン!?ーーー

 

「なぁ!?私の怪獣軍団が!?」

 

悲鳴を上げながら倒れるベムラー、それを見て頭を抱えるカタロヒ。それを見てタイガが自分と一体化している士道達に語りかける

 

『どうだ俺の力は!自慢じゃないが若手の中では一番の強さだと自負してんだぜ!まあオーブさんみたいな先輩にはまだ敵わねえけどな!』

 

「いや…充分強いぞ!流石タロウの息子だ!」

 

『へへへ、誉めんなよ。照れんだろうが!』

 

「私のフーマにも期待大」

 

「私も早くタイタスに変身して見たいのだ!」

 

そうインタースペースの様な空間で喋り合う士道達とタイガ、だがまだ怪獣達は倒していないのでタイガは油断せず怪獣達を睨み続ける

 

 

『ほお、やはり彼らはまだ生きていたのか…渋といねぇ』

 

「知り合いかトレギア?」

 

『まあね、タロウは私のかつての親友だった。タイガはタロウの息子。そしてこの宇宙に来る前に私が彼ら…トライスクワットを倒した…筈だったが仕留め損なっていたのか。まあ、ゲームには面白いキャラが必要だ…これはこれで好都合か』

 

トレギアはそう言って笑う、神無もトレギアの身体で笑みを浮かべる…まだ彼らが戦場に出る様子はない…二人の悪魔はニヤニヤとタイガ達の活躍を眺める

 

 

『さあ!一気に肩をつけるぜ!』

 

「舐めるなよ!私の怪獣軍団を甘く見るな!」

 

カタロヒがそう叫ぶも怪獣軍団も唸りを上げてタイガを睨む、タイガは軽く笑って光線を放とうとしたその瞬間

 

『おいコラ待てよタイガ、お前ばっかりズルいぞ!俺らも活躍させろよ!』

 

『そうだぞ、このお嬢さん達も自分達の活躍を今か今かと待ちわびているのだ。そろそろ交代しなさい』

 

『え!?あ、まあ…そうだな…悪い悪い、じゃあタイタス。後は頼むぞ』

 

『うむ、任された!さあ行くぞお嬢さん!私達の活躍を見せてやろう!』

 

「おお!タイタスと一緒に頑張るのだ!』

 

「……私の出番、まだ?」

 

『まあまあ、旦那ならすぐに代わってくれるさ』

 

士道がインナースペースの後ろへと下り、十香が前に出てタイガスパークを装着した腕にタイタスの力が宿ったキーホルダーを強く握りしめる

 

「バディゴー!なのだ!」

 

【ウルトラマン タイタス!】

 

『ふん!』

 

タイガの姿が消え、代わりに筋肉隆々のウルトラマン…タイタスがマッスルポーズを披露しながら現れる

 

『さあ…賢者の拳を受けてみろ!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

タイタスに突撃するブラックキング、かの怪獣の怪力は凄まじい力を誇る。そんな一撃をタイタスは片手で掴む事で防いだ

 

ーーーグオォォォォォォォ!?ーーー

 

『鍛え方がなってないな、いくら怪獣といえどトレーニングは大切だぞ』

 

片手でブラックキングを持ち上げ空へと放り投げるタイタス、ブラックキングは地響きと砂煙をあげながら地面へと叩きつけられる。ブラックキングは唖然とするが即座に起き上がりヘルマグマを怒りの咆哮と共にタイタスに放つがタイタスはそんなヘルマグマの中をゆっくりと歩きながら進む

 

『賢者の拳は全てを砕く!ワイズマンフィスト!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!?ーーー

 

全身のパワーを込めた拳をブラックキングに放つとブラックキングは突風に煽られた看板の様に吹き飛ばされ30メートルも吹き飛ばされる。それに唖然とする怪獣達だがサラマンドラは臆せずタイタスに突撃する

 

『フン!』

 

ーーーボオオオオォォ!?ーーー

 

サラマンドラは尻尾を使って横薙ぎを放つもタイタスは右手に光を纏い、手刀でサラマンドラの尻尾を切断。痛みに呻くサラマンドラに額のアストロスポットから放つ アストロビームでサラマンドラの喉にある再生器官を破壊する

 

ーーーボオオオオォォ……ーーー

 

再生器官を破壊されグロッキー状態となるサラマンドラ、だがタイタスは容赦せずトドメの準備をする

 

『行くぞお嬢さん…いや十香君!』

 

「分かったのだ!行くぞ!プラニウムバスター!」

 

タイタスは光球を形成しそれを右手で殴りつける事によって飛ばす、その光球はサラマンドラへと命中し身体を貫通する。そしてサラマンドラは爆散、再生する事なく撃破される

 

「な、サラマンドラが!?だがまだ四体いるぞ!」

 

自慢の怪獣を倒された事に驚くカタロヒだがまだまだ怪獣はいると叫ぶ、そんな時フーマが口を開く

 

『よし!次は俺の番だぜ!代わってくれ姉ちゃん、旦那!』

 

「ん、次は私の番」

 

『分かった。頼んだぞフーマ』

 

「ファイトなのだオリガミ!」

 

折紙が前に出る、そしてタイガスパークを装着している右手にフーマの力が宿ったキーホルダーを握り叫ぶ

 

「………バディゴー!」

 

【ウルトラマン フーマ】

 

『シェイヤァ!』

 

タイタスの姿が変わり、フーマが烈風を周囲に発生させながら現れる。そしてフーマの姿を見るやドラコとベムスターが突進を仕掛けてきた

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

ーーーカァ!キュアアァ!ーーー

 

『へ、かかってきな。俺が相手をしてやるぜ!』

 

ドラコが両手の鎌を振り回すがフーマはそれを身体を素早く動かす事により回避、ベムスターは光弾を放つが彼は全て身軽に避ける。そして残像が見える程の超スピードで走り抜けベムスターとドラコを撹乱する

 

ーーーキュイ?キュイイイィィィ?ーーー

 

ーーーカァ?キュアアァ?ーーー

 

フーマの速さを見切れないドラコとベムスター、二体はクルクルと周囲を見渡しながら何処にいるのかと探るが早過ぎて目で追いつけない。そして超スピードからのハイキックとエネルギー波を同時にベムスターの腹部に命中させる

 

「疾風光波脚!」

 

ーーーキュイ!?キュイイイィィィ!!?ーーー

 

そのハイキックを喰らい派手に吹き飛ばされるベムスター、ベムスターはビルの瓦礫に埋もれ身動きが取れなくなる。だがフーマが後ろがドラコに背を向けた瞬間、ドラコの右手の鎌がフーマの身体を貫通した

 

『ガァ!?』

 

ーーーカァ!ーーー

 

「な!?う、ウルトラマンが…!?」

 

その光景を見て目を見開く鏡花、それを見てドラコはニヤリと口を歪め…そしてフーマの身体はポンと音を立てて煙のように消えた

 

ーーーキュアアァ!?ーーー

 

『残像だ』

 

驚くドラコの背後には腕を組んでドラコを見つめているフーマの姿があった。ドラコは驚いて鎌を振り上げ接近するがフーマはそれを軽く避けて必殺技の構えを取る

 

『行くぜ折紙!』

 

「分かっている……!」

 

折紙はタイガスパークに触れフーマの必殺技を放つ準備をする、そしてフーマはドラコにピースサインをする

 

『これはピースマークじゃねえぞ、お前があと2秒で終わりて事だ!』

 

「その通り…喰らえ……極星光波手裏剣!」

 

フーマはそう宣言すると一瞬でドラコの背後に回る、そして光で形成された手裏剣が放たれドラコの身体を貫通、ドラコは悲鳴を浴びる間も無く爆散。その間二秒と宣告した通り二秒でドラコは倒された

 

『へ、どんなもんよ!』

 

「舐めよって!早く殺してしまえお前達!」

 

フーマが今度こそ正真正銘のピースマークをする、それを見て地団駄を踏んだカタロヒは怪獣達に早く倒せと叫ぶ

 

『俺達もただ見てるだけじゃダメだ!行くぞジード!』

 

『はい!オーブさん!』

 

オーブとジードは立ち上がり、オーブはブラックキングへと、ジードはベムスターへと挑む。そしてフーマはタイガへと変わりベムラーと戦いを挑む

 

ーーーギャアアアアアァァァン!ーーー

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

ーーーキュイ!キュイイイィィィ!ーーー

 

『セイヤァ!』

 

『ショウラァ!』

 

『ハアァァァ!』

 

三人のウルトラマンと三体の怪獣が激突し合う、オーブとジードのカラータイマーが鳴り響く。だがオーブとジードは負けない

 

『コークスクリュージャミング!』

 

ーーーキュイ!?キュイイイィィィ!!?ーーー

 

ジードはジードクローを構えて赤いエネルギーを纏って回転しながら突進を繰り出す、その突進でベムスターの腹部を破壊しベムスターの腹に穴を開ける

 

『トドメだ!レッキング……バーストォォ!』

 

ーーーキュイ……キュ………イィ……ーーー

 

レッキングバーストがベムスターに命中、ベムスターは背後から光線を撃たれ、しかも吸収できる腹部の口を破壊され何もできず、読心能力も役に立たずそのまま爆散する

 

『セヤァ!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!!ーーー

 

オーブのオーブカリバーとブラックキングの腕がぶつかり合い火花が散る、互角の戦いだがブラックキングは尻尾での薙ぎ払いを行いオーブカリバーを吹き飛ばしてしまう

 

『な!?しまった!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

『ガァ!くぅ!』

 

ブラックキングは両腕でオーブの首を抑え絞め殺そうとする。オーブはそれを喰らい呻く…そんな光景を見て美九が大きく口を開いた

 

「……て…、頑張ってくださいレナさん…!いえウルトラマァァァァァァァン!!!!」

 

『!?……シェア!』

 

美九の心からの叫びにオーブが頷く、ウルトラマンは決して一人で戦っているのではない、ウルトラマンが勝つのを信じている人がいるから何度でも立ち上がり怪獣と戦い勝利を掴むのだ…故にオーブは負けない

 

『こんな所で……負けて、たまるかぁぁぁぁ!!!ゼロさん!セブンさん!親子の力……お借りします!』

 

【フージョンアップ!エメリウムスラッガー!】

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

美九の叫びを聞いて力を振り絞ったガイはオーブリングにゼロとセブンのカードをスキャン。親子の力を借りた姿 エメリウムスラッガーとなると腕で頭部に触れ二つのスラッガーが飛び出しブラックキングの両腕を切断する

 

『知勇双全、光となりて!』

 

ーーーグオォォォォォォォ!ーーー

 

ブラックキングはヘルマグマを吐き出す、オーブはそれをアイスラッガーを投擲する事でヘルマグマを左右に割りながら進みブラックキングの尻尾をザクッと切断、ブラックキングの尻尾が地面に落ちる

 

ーーーグオォォォォォォォ!?ーーー

 

「行けぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

『トドメだ……ES(エメリウムスラッガー)スペシウム!』

 

美九の声を聞いたオーブはそのままワイドショットのポーズを取り、そこから右腕を真横に伸ばしてエネルギーをチャージし巨大な光の輪が形成される…そして十時に腕を組んでそこから光線が放たれる。それに命中したブラックキングは爆散するのではなく跡形もなく消滅した

 

ーーーグ………ォ…ォォ……ォ……ーーー

 

「な、ぶ、ブラックキング!?な、ならばベムラー…」

 

ブラックキングもやられてしまい焦り始めるカタロヒ、頼みの綱であるベムラーに命令しようと叫ぼうとするが…

 

『ハァ!ヤァ!テヤァ!』

 

ーーーギャアアアアアァァァン!?ーーー

 

「な、べ、ベムラーァ!?」

 

タイガのパンチ、キック、光弾…様々な攻撃をベムラーは豪雨の様に喰らい既にグロッキー状態となっていた。それを見てカタロヒはあり得ないものを見た様な顔をする

 

「凄え…タイガてやっぱり強いな!」

 

『だろ!父さんやベリアルさん、ゼロ先輩、じいちゃんに鍛えられてるからな!だけどまだまだだ!俺の目標はエンペラ星人に勝ったメビウスみたいに強くなる事なんだからな!いつの日かメビウスよりも強くなるのが俺の夢なんだ!』

 

士道が凄いと叫ぶがタイガは自分はまだまだ未熟だと笑う、そしていつの日か父親の弟子である兄弟子に追いつく事を目標なのだとベムラーを殴りながら語る

 

ーーーギャアアアアアァァァン……ーーー

 

『よし!トドメだ士道!』

 

「おう!ストリウム……ブラスターァァ!」

 

腕をT字型に組んで発射された父親の必殺光線に酷似した光線 ストリウムブラスターが放たれる。吸収が使えないベムラーはそれを防ぐ事は出来ずそのまま光線に直撃し大爆発を起こす

 

ーーーギャアアアアアァァァン!!!!ーーー

 

「ば、馬鹿な…この俺が……こんな所で…嘘だ…し、死にたく…な……」

 

恐らくはベムラーに真のレイオニクスバトルを発動していたのだろう、カタロヒはベムラーが倒されると同時に身体が光となって消滅した

 

『やったな士道!それに折紙と十香も!完全勝利だ!あとお疲れ様ですジードさん、オーブさん!』

 

「これがウルトラマンと一体化して怪獣を倒した感覚…生きててよかったぁぁぁぁ!!!」

 

「……もう死んでもいい」

 

「感無量なのだ……」

 

『なあ旦那…折紙も十香も死にかけてるけど大丈夫なのか?』

 

『……分からん』

 

タイガはジードとオーブにお疲れ様ですと頭を下げる。士道はこれがウルトラマンが怪獣に勝った瞬間なのかと大歓喜し、折紙と十香もハイテンションだった。フーマとタイタスはやれやれと首を振る

 

『…………』

 

「!………はい!」

 

オーブが美九にピースサインをすると美九は驚いた顔をして、即座にピースて答える。ジードがそれを見て戦いが終わったのだと安堵した…

 

 

 

「さて僕達もそろそろ行くとしようトレギア」

 

『ふふふ、このタイミングでかい?君もいやらしいなぁ』

 

神無がトレギアの姿で笑みを浮かべる、その姿はまるで悪魔。同じくトレギアも口ではいやらしいと言いながらもそれを止めやしない…そして二人の悪魔の考えが一致し神無は巨大化して目から放つ光線 オプトダクリスをオーブ達に命中させ火花を散らす

 

『『『ガァ!!?』』』

 

「レナさん!?」

 

地面に倒れかけるウルトラマン達、なんとかそれを堪えトレギアの姿を見るとタイガがトレギアを見て一瞬呆然とし、そして激怒の声を上げる

 

『!?ここにいたのかトレギア!?』

 

『ふふふ、久しぶりだなタロウの息子よ』

 

『俺の名前はタイガだ!』

 

『まあそんな事はどうでもいい。君達に彼の完全復活のことを教えに来たんだ』

 

『復活だと……誰のだ』

 

タイガと言葉を交わした後トレギアは怪しく笑う、そしてオーブが誰の復活だと尋ねるとトレギアからトレギアではない声が聞こえる

 

「僕ですよガイさん」

 

『な……その声は!?』

 

『なんで君が……!』

 

『だ、誰だ……?』

 

「……嘘だろ?」

 

その声を聞いてオーブとジードが驚く、だがタイガはその声が分からず首を傾ける。タイタスもフーマも分からない様だが士道達はその声の主を一発で分かっていた

 

「か、んな……?」

 

鏡花がそう呟く、それを肯定する様にトレギアが笑い、トレギアと神無の声が重なった

 

「その通り、この通りトレギアのお陰で僕は完全に魔王とレイオニクスの力を取り戻しました…それに僕に新しい力もくれて…感謝してやってますよ」

 

『おお、上からだねぇ…だからこそ私と一体化するに相応しいのだがね。それに君の夢には興味がある…ふふふ、まさか元・人間である君が人間を滅ぼそうと考えるなど…実に面白い』

 

神無とトレギアがそうやって話し合う、それを呆然と見つめるタイガ達

 

「人間を全宇宙から滅ぼす…その為には力があっても困らないので。まずはトレギアの能力を確かめないと。だから練習台になってもらいますよ皆さん」

 

『だそうだ、さあタイガ。あの時の続きといこうじゃないか』

 

『……上等だ!絶対にお前を倒してやる!』

 

神無がトレギアの力を試す為に戦おうと笑う、タイガはあの時のリベンジマッチだと拳を強く握りしめる

 

「さあ行こうかトレギア。ウルトラマンと戦うのは心が痛いけど…まあいつかウルトラマンに殺されたいと思ってるだから今の内に慣れておかないとね」

 

『そうだな神無…ふふふ、私の身体に流れる君の闇の力(マイナスエネルギー)…実に心地いい…これなら普段以上の力を発揮できそうだ』

 

トレギア(神無)が両手を構えてタイガ達を牽制する、タイガも同じく構える、だがインナースペースにいる士道達は神無と戦っていいのかと悩む

 

「『さあ、見せてもらおうか。君達の絆というものを』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回トレギアvs.タイガ&タイタス&フーマです。まさかのトライスクワットで驚いた方はいますか?

因みにタイガはジードより年上ですがさん付けです、自分のじいちゃん(ウルトラの父)の親友であるベリアルの息子ですからね

次回はどうなるのか?また遅くなるかもしれませんが気長にお楽しみくださいね

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