レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

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さてタイトル通りあの宇宙人達の登場です、それと主人公のCV変えました……今回は戦闘描写無しでございます…すみません!でも怪獣は出てくるのでご安心を!それとまた主人公の暗い過去が出てきますが気分を悪くせず呼んでくだされば嬉しいです


三十五話ペダン・サロメ連合

神無視点

 

僕らは今ペダン星人達によって包囲されていた

 

ペダン星人「さあ、我々に従って付いてきて貰おうか」

 

ペダン星人は銃を向けたまま僕らにそう言う

 

神無「…断ると言ったら?…一応怪獣を呼ばずとも貴方方を皆殺しにできるだけの力があるので…」

 

そうギガダークナイザーを向けるとペダン星人は一歩下がりつつも銃を向けたまま僕らに言葉を投げかける

 

ペダン「…ならこうするまでだ…!」

 

するとペダン星人の何人かがボス達に接近し頭に銃を突きつける

 

レイ「な!?」

 

ペダン「こいつらを殺されたくなければ言うことを聞け!」

 

神無「……チィ…」

 

僕はギガダークナイザーを地面に下げる

 

ペダン「今から転送装置を使って我等の秘密基地に来てもらおう…怪しいことをした瞬間にこいつらを殺すぞ…」

 

すると一人のペダン星人が腕輪状の転送装置を使いペダン星人の秘密基地に移転した

 

ダイル「……ここに帰るのも久しぶりだな…」

 

グローザム「…そう言えばお前はペダン星人だったな…」

 

ゼット「……皆忘れてだろう…」

 

……そう言えば忘れてた…皆もそう言えば…て顔してるね

 

ダイル「…気をつけろ…ハーラン司令は…恐ろしい女だ…何をされるか分からん…油断するなよ…」

 

神無「……了解…」

 

そしてペダン星人に連行されつつげ僕達はキングジョーブラックが大量に生産させられている所にたどり着く

 

グランデ「……ここがキングジョーブラックの製造場所か……」

 

ケイト「ここからボリスや様々な惑星に侵略行為を…」

 

ペダン「その様なことを言うな、我等の未来の星はレイオニクスに滅ぼされたのだ、逆にレイオニクスを抹殺している我々は正義とは思わんかね?」

 

神無「……(馬鹿みたい…全員がやってるからて、正義とは限らないのにねぇ…ああ、地球人と同じ文明ばかり進んだ愚かな星人か…)

…」

 

ペダン「更にこの地下深くにはとある怪獣を強化する「宝石」をエネルギー源としているのだ…それのお陰で材料さえあれば無限にキングジョーブラックが量産できる……」

 

神無「…宝石?(ジレンマとかそこら辺の宝石か…それともバラージの石?…それとも……)」

 

ペダン「さあ、こんな所で油を売っている暇などない、早くついて来い」

 

ボス達の頭に銃を突きつけたまま歩き出すペダン星人達に僕達も仕方なしに付いていく

 

暫く歩くと巨大な部屋に辿り着き、そこには偉っそうに玉座に座っている女とその横にいる眼鏡をかけた男性が立っていた…男性は原作にいなかったんだけど…ウルトラマンネクサスに出て来た三沢広之に似てるな…

 

ハーラン「…久しぶりねダイル…」

 

ダイル「…ハーラン司令…」

 

ハーランはダイルさんに呼びかける

 

ハーラン「貴方が何処へ行ったか分からなかったけど…まさかレイオニクスと一緒にいたなんてね…」

 

ギロ、とダイルを睨みつけるハーラン

 

?「まあ、そこまでにしといてやりなさいハーラン司令、お陰で実験材料が見つかった」

 

ハーラン「サロメ星人ドクターナールナル…まあそうね、私達、サロメ・ペダン連合の最強の兵器が生み出せるんですものね…」

 

神無「やはり僕らを兵器にするつもりでしたか…そしてサロメ星人か…あのウルトラセブンを自分達が作った偽物も間違えて倒された自意識過剰馬鹿の宇宙人か…」

 

ナールナル「…おい、貴様我等を馬鹿にしたよな?自然と馬鹿にしたよな?ニセウルトラ兄弟をけしかけてもいいんだぞ?」

 

神無「…それぐらいで勝てるとおつもりで?」

 

ナールナル「…チィ…」

 

本人も分かっているのか舌打ちをする

 

ハーラン「まあいいわ、ダイル、貴方の処分は後回しとしてその実験材料を捕獲していのは褒めてあげるわ…」

 

神無「ダサい連合名付けといて偉っそうに…三下風情が…」

 

レイ・グランデ・ミサキ・ケイト「「「「思っていた事をサラッと口に出したぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」」

 

ヒュウガ・ハルナ・オキ・クマノ「「「「やめろ!全員ペダン・サロメ連合で皆笑いを堪えているんだ!」」」」

 

ダイル・ジャグラー「ダサいて皆思っているけど、本人達の目の前で言うなよ!俺達もずっと思ってるんだからよ!本人達はダサいと思ってないんだよ!」

 

グローザム・ゼット「空気読んで下さいよ馬鹿!!」

 

ハーラン・ナールナル「「貴様ら!全員口に出ているぞ!」」

 

なぜか騒ぎ始めたレイさん達と地団駄を踏むハーラン・ナールナル…ダサいのにダサいて行ってないが悪いのか?

 

神無「と言うか、格下がこんな事をしても良いと思っているのですか?……こちらにはダイルさんとクマさんがいるんですよ?」

 

ハーラン「何?ダイルは人質がわりになるとしてその男は何の役にも立たんぞ?」

 

ナールナル「まあそこの男を盾にしても平等に殺すだけだ…」

 

この二人は「何を言っているんだ?」と言う目で僕を見るが、僕こそ何を言っているだと言った表情で言葉を返す

 

神無「ダークファウストやダークメフィスト・ツヴァイの分際でにダークメフィストやダークザキに逆らうのか?斎田リコや三沢広之が溝呂木眞也、石堀光彦に勝てるとでも?特に三沢広之はウルトラギャラクシーにも出てない癖に偉っそうに!」

 

クマノ・ダイル「「それ中の人!!!?」」

 

ナールナル「貴様!私が一番気にしていることをぉぉぉぉぉ!」

 

ヒュウガ「いやお前三沢広之じゃないだろ!?姿が似てるだけで!?

 

とナールナルが髪を掻き毟りながら怒り狂う中ハーランが僕らを見つめこう言う

 

ハーラン「まあいいわ…貴方達、私の元で働かない?そして多くの星を侵略するのよ、そしたら貴方達の望む物も手に…「だが断る」

……何ですて?」

 

神無「…そんな馬鹿なことはしませんよ、レイさん達の目的はレイブラットを倒す事、そんなレイブラットの劣化真似をしている暇などないのです、それに従った所で洗脳させるか改造されるに決まっている…それに僕には叶えたい夢がある、そんな事で時間を潰す余裕はない」

 

ハーラン「夢だと…?」

 

神無「ええ、僕の唯一で推敲なる願いはただ一つ…」

 

僕は少し笑いかけながら…口を開く…

 

神無「………………………………僕の願いは全宇宙からのウルトラマンが訪れたことの無い地球からの人類の消滅、そして最後にはウルトラマンに殺してほしい…唯それだけが僕の望み…」

 

辺りに静寂が訪れる…レイさん達も全員、僕を信じられないような目で見ながら僕を見つめ、ハーラン達も驚愕で目を見開いていた…

 

ハーラン「……何だその狂った夢は…全宇宙からのウルトラマンが訪れたことの無い地球の消滅だと…馬鹿げている…」

 

驚愕にくれるハーランに神無はさも当然とばかりに答える

 

神無「そんな事はない、ウルトラマンが訪れた地球は救済の余地がある…が訪れた事のない地球は救いがたい…何故なら地球…いや人間は宇宙に根付く癌細胞だからだ…それに宇宙人は地球を侵略しにくる…だったらこの全宇宙から地球を消してしまえば…全宇宙は平和になる…そして最後にウルトラマンに殺されればウルトラマンの絶対正義の名が上がる…その為なら僕は死ねる…敬愛するウルトラマンの為に!」

 

この場にいる全員が思っている事だろう…「彼は狂っていると…」だが彼には関係ない、それが彼の絶対正義…いや絶対悪なのだから

…突然神無はハーラン達を見据え、ハーラン達に話しかける

 

神無「……貴方達は人を殺したことがありますか?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

またその場にいる全員が驚きの表情を見せる

 

神無「…僕は………幼い頃人を一人殺したことがありましてね…」

 

レイ「な!?」

 

神無「僕は父親の不倫相手から産まれた子でね…母は父親に堕ろせと言われても堕ろさなかった…別に僕に僕を愛していたわけでない…その方が金を父親から搾り取れるからですよ…愚かな母です、産まれてくる子の命よりも金に目が眩んだんですよ…でも母はすぐに死んだ…でも僕は父親の家に引き取られた…五歳になるまで僕はずっと暗い部屋の中に閉じ込められていた…そして五歳になると初めて外に出された…家に入るな、と言われてね…」

 

ミサキ「…それて…」

 

神無「ええ、寒い外で一生暮らしてろ、て奴ですね…食事もロクな物が貰えず一日一食が当たり前で貰えるものはパンの一切れならいい方…殆どが野菜の切れ端、腐りかけの食材でした…酷い時は何もなしで三日間でしたね…当然お腹が空きましたよ…ですけど家の敷地は広くて森もあったから…森に住んでる虫や木の根っこ、枝を食べていました…服はボロボロのやつしか着たことがなかったですね…小学校には行きましたが誰とも馴染めず、イジメの対象にされ給食も親が止めていた為何も食べれなかった…」

 

それにと、僕は言う

 

神無「親や兄弟からのストレス発散の為に殴る蹴る暴力を受けていましたよ…家の外でも同級生や上級生にイジメられても誰も助けてくれなかった…骨が折れたり、内臓が傷ついても警察は動かない…挙句には…親に目を潰され、イジメとして左腕を切断された…まあレジェンド様が転生したさいに直してくださいましたが…」

 

そう言って僕は昔の思い出を思い出しながら喋り続けた

 

神無「そんな折、父親が僕を殺すために殺人鬼を迎い入れて僕を殺そうとしましてね…僕は必死で逃げて逃げて…最後は殺人鬼が持っていたナイフを奪って…殺してやりましたよ…」

 

キヒヒヒ…そう笑いながら僕は喋り続ける…全員が絶句しているのに気が付かずに…

 

レイ視点

 

レイ「……そんな…」

 

俺は神無がボス達以外の人間を毛嫌いしていると薄々感じていたが…まさかあいつにこんな過去があるとは…俺はボス達を見て来たから地球人は優しいのだと思っていた、アトウ等ゴミはいたがそれでも優しいのだとずっと思っていた…でもあいつのいた地球は違う…俺は仲間ができた、産まれた時からゴモラがいた…でもあいつは違う…誰からも愛されずに、必要とされずに生きていたんだ、だからあいつはあそこまで人間が嫌いなのか…あいつの何処か仮面じみてる表情も死んだ目も…全ては人間のしたことが原因だったのか…

 

神無「中学校も途中で辞められたし…家の中で誰かに罵倒される為だけに家に入れるようになった…世の中の罵詈雑言は僕の為にある…そう感じましたよ…何度も何度も死のうと考えた…でもね…漸く救いの手が届いたんですよ!」

 

パァーと明るい表情に変わり、全員にその表情を見せる…いつもならなんとも思わないかもしれないが…この状況では不気味でしかなかった…

 

神無「祖父母が死んで…その財産が僕に転がって来たんですよ……でも最初は奪われるんじゃないか…と不安になっていました…だから奪われないうちにテレビを買ってみてテレビを偶然つけた時…初めてみたんですよ…そうウルトラマンを…!それをみた時僕の中で何かが変わりましたよ!それを見終わった頃には三十分経っていました…これ程時間が早く感じたのは初めてでした!今までは1分ですら永遠に続くように感じたのに…それから僕は彼らの虜になりました!全ての作品を買い集め、全ての作品を見て、怪獣達の名前を大体覚えるほどまでになったのです…あの時僕は生きる希望を貰った…だからこの命は彼らの正義の糧に使う!たとえ死んでしまっても…それでも構わない!僕はウルトラマンのお陰でここまで生きてこれたんだから!」

 

…これ程までこいつは人間のせいでこうなってしまったのか…ここにいる全員が狂っていると感じる程までに……そう考える程まで人間に追い詰められていたのか…

 

神無「だから…貴方達にはここで消えてもらいます…ウルトラ戦士達の障害になるものはここで消えろ」

 

ギガダークナイザーを構えハーラン達を見据える神無

 

ハーラン「…ふ、断ることを想定してこの様なものを作っておいてよかった…」

 

神無「何?」

 

するとナールナルが小型の銃を取り出しそれを俺に向かって撃ち放った

 

レイ「う!?」

 

「「「「レイ!?」」」」

 

神無「貴様ぁ!」

 

ドクドク…段々脈が変わっていくのが分かっていく…これは…レイブラットの遺伝子が暴走している…!?

 

ハーラン「さあ!暴れろ!己の遺伝子を暴走させて我々の手駒に堕ちるのだ!フハハハハハハ!」

 

まずい…!このままでは俺は暴走してしまう!どうすれば…そう考えつつも破壊衝動に駆られる感覚を覚え、こちらに駆け寄ってきた神無を攻撃しようとした次の瞬間光りながら回転する物が俺の胸に当たる

 

レイ「グエ!?」

 

その何かは胸に当たった後回転しながらどこかへ飛んでいく、不思議な事に破壊衝動は収まっていた

 

?「どうやら今のでレイブラットの遺伝子は抑えられた様だな…」

 

ナールナル「誰だ貴様!?」

 

カツンカツンと音を鳴らしながら現れた光るブーメランの様なものを持った一人の男、そいつは前にあったメビウスとヒカリの人間体と何処か同じ気配を感じだ…もしかして

 

神無「!?貴方は…」

 

?「早く逃げろ!私はここでバラージの青い石を見つけなければならない!ここから逃げるんだ!」

 

そう男は叫ぶと何処かへ走っていった…男が言っていたバラージの青い石とやらを探しに言ったのだろうか?

 

神無「…!了解しました!早く逃げますよ!皆さん!」

 

ヒュウガ「ああ!逃げるぞ皆!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

ジャグラー「…チ、なんて日だよ…出しゃばったらこれだよ…前も変なくらい霧状のシャドウに取り憑かれるはストーカ(ビランキ)に追われるし…あいつ性格以外はいいのになぁ…ヤンデレのストーカて怖い…(お前もガイさんのストーカだろ?)…今度お祓いに行こうかな…」

 

そうジャグラーがブツブツ言いながらも走りながら通路を走っていくが追っ手が迫ってくる

 

神無「邪魔!」

 

ギガダークナイザーを振るって兵士達を吹き飛ばす…がワシャワシャとペダン星人達が出てくる

 

神無「面倒くさい…早く逃げ…「グワッ!グルルルルン!」?バルゴン?どうした?…何々…外に出してくれ?僕に関する何かがここにある…分かった言っておいで…ただし危なくなったら帰っておいでよ…いつでも巨大化できる様にしといてあげるから…」

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーグワッ!グルルルルン!ーーー

 

神無はバルゴンを小さして召喚させバルゴンは背中を床につけ背中から悪魔の虹を出し床を蒸発させて地下に落ちていく

 

ヒュウガ「見えたぞ!出口だ!」

 

俺達は外に無事辿り着けたが………外に出て最初に現れた光景は…

 

ダイル「馬鹿な…キングジョーブラックが大量に……」

 

ジャグラー「挙げ句の果てにはニセウルトラ兄弟がいるぜ…こっちも大量にな…」

 

見渡す限りのキングジョーブラックの軍団とウルトラ兄弟を模造して生み出させれたロボット、ニセウルトラ兄弟軍団が俺達を囲む様に迫ってくるのであった…

 

神無「……これはちょっと…いやかなりヘビーかな?」

 

神無でさえ顔を強張らせる光景に俺達は唖然としていた…その中でダイルは何かを決心した様な顔をしていた

 




さて今回は主人公の壊れた部分が出てきましたね…彼はウルトラマンが願ったことは大抵実行します、自分の命さえ惜しくありません、唯仲間の怪獣を殺すことだけはできません…大事な家族だからです…さて新キャラのナールナルの意味はドイツ語で愚者・馬鹿者という意味です、さて次回新たなレイオニクスの登場、そしてウルトラマンが二人登場予定!次回もお楽しみに!

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