レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

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さて今回は黄金に関わる神様の登場です!権能の名前はまだいい名前が浮かびませんが…出来たら名前を出しますので!


四十六話黄金王

ここはトルコのフリギアという地域の草原…インドから離れてはいるが…歩いて移動できる…何故こんな事を言うか…何故なら…

 

神無「ここ何処?」

 

迷子の神無がフリギアに迷い込んだからだ…とりあえず神無はクロウ・クルワッハを倒してから日本に行こうと歩いていたのだが…十メートル程歩いただけで息切れを起こし、神無は雷鳥を生み出し飛んでいたのだが…神無は極度の方向音痴でとりあえず日本に向かおうとしたらフリギアに来たのだ…とはいえ一日ではなく、アジ・ダハーカとクロウ・クルワッハの権能を使いこなす練習をしようとしたり、魔術を使う為の媒体を作ったりしていた為ここに辿り着くまで四日は掛かった

 

神無「あれぇ?ここ…確か…フリギアだったかな?じゃあ日本とは反対方向じゃないか?あれぇ?」

 

そう混乱し続ける神無…だがふと考えるのをやめ魔術で作り出した空間から大鍋の様な物を取り出す…これはクロウ・クルワッハの権能から生み出した物で、ゴブニュの食料が出てくる大鍋だった、これは呪力をこれに送る事で食べ物を生み出すことが出来る魔道具でそこからワッフルコーンのバニラを取り出し食べる…ちなみにクロウ・クルワッハの権能は一柱の神から簒奪した権能でありながら複数の発動形態を持っており、その時は神無は知らなかったがそれは後の後輩のカンピオーネである草薙護堂の東方の軍神やジョン・プルートー・スミスの超変身と同じ珍しい権能だった…一つはゴブニュの鍛治能力で武器を作れるが…残念ながら神無は2キロ以上の物が持てない上、運動神経皆無な為役に立たず、遠距離用の武器しか扱えないが、遠距離攻撃が出来、接近戦でも使える魔術がある為殆ど役に立たない、ブリュナークやクラウ・ソラスも何故か作れたが…本人(神無)は使えないと言う謎の制限がある為使用できない、もう一つはバロールの魔眼であり見た物体を破壊するという権能だが生物には使えなず、神がもつ神器程の物体には時間がかかるか、破壊不能と言ったあまり戦闘には役立ちそうになく、生物には黒死病(ペスト)を発症させ神ですら高熱と目眩が起こるほどで常人なら一日持たずに死に至る…のだが二人以上いないと発動せず、片方が死ぬと消滅してしまう(二人以上の場合は最後の一人になるまで)と言う能力で両方とも神無が相手又は物体の方を見たり視線を合わせないといけないという性質を持つ…また副作用か左眼がオレンジ色に変わってしまったが…これは大して問題ない

 

神無「…まあ直接的な攻撃力は無くても武器破壊すれば相手の攻撃力が減るし、二体以上いれば相手が神でも目眩が起きるから便利といえば便利だしね…武器を作るのも場合によっては役に立つし…神器以外にも色んな武器が作れるし例えばマスケット銃とか…あれはやり方によれば神様にも通用するし…」

 

と独り言を言いながらアイスを食べ歩き、そこら辺をウロチョロしていると…ある事に気付く

 

神無「あれ?………この地面…黄金で出来てるな?」

 

そうフリギアの地面の一部が黄金で出来ているのだ、しかも草や石までも黄金で出来ているのだ…よく見ると所々黄金に変わっている地面がありその黄金の美しさに目を奪われるが、すぐに冷静になり考える

 

神無「綺麗…だけども…こんな光景は自然ではありえないし…まさか…まつろわぬ神…だよね…でも黄金…となると…どの神様だろうか?確か……ここがフリギアとするとこないだアジ・ダハーカ様と戦った場所はインドか…なら土地に応じた神様が出てくるかもしれないな…フリギアの神様と言えば…ギリシャの神様かそこら辺だけど…黄金と関わりがある神様は…地下の鉱物と関わりがあるハーデースぐらい。でも…これはハーデースじゃない様な気がする…なら誰だ?」

 

そう考える神無…だが考えていても始まらない、神無は黄金がある場所を一つずつ調べていく、すると黄金がある場所の近くに足跡がある事がわかり、その足跡を辿っていく

 

神無「うーん…ここら辺だよな……足跡ここからないし…」

 

辿り着いた場所は全て黄金に変わり、黄金郷とでも言うべき場所に変わっていた…そしてそこには一人の男…それもマントを羽織り耳が何と人の耳では無く動物の…恐らくロバの耳だと思われる耳が付いている王様の様なまつろわぬ神だった

 

「む…?その気配…神殺しか…よもや儂の邪魔をする気ではなかろうな?」

 

男は神無の方に振り向き、不愉快そうに汚物を見るかの様な目で神無を見る

 

神無「……失礼ながら…貴方様のお名前は…ミダース様ではございませんか?」

 

ミダース「!?神殺し!よくも儂の名を語ったな!儂の名が汚れてしまうではないか!」

 

ミダース…日本では童話「王様の耳はロバの耳」で知られる王の名である、童話ではパーンと言う神…テューポーンから逃げる時に上半身が山羊で下半身が魚で有名な山羊座の山羊に化けた半獣神で、そのパーンが日本でも有名(パーンやミダースと比べればだが)理想の青年像とされる太陽神(ただしこれはヘーリオスと混合された為)でもあり芸術の神である遠矢の神アポロンに大胆にも勝負を挑み(簡単に言えば改造ベムスターに挑む海野並みの大胆さ)その場にミダースもおり山の神トモーロスが審判をしアポロンの勝利を判定したがミダースがパーンの方が良かったといい、アポロンがそれを怒りミダースの耳をロバの耳に変えてしまったのだ……その耳にたくさんの頭飾りで不幸を隠そうとした。しかし理髪師は、秘密を知ってしまい王は理髪師はそれをしゃべらないよう言われたが、理髪師は我慢できず草原に行き穴を掘りその穴に秘密を喋り、そして穴を覆った。すると何故か葦の濃い群生地が草原に出現して、「王様の耳は、ロバの耳」と言い出したのだ…これにより秘密が知られ王はあり方を改めた為アポロンがやって来て耳を戻したと言う…

 

だが神話ではこう伝えられる、ミダースは酒の神ディオニューソスの養父であるシーレーノスが行方不明となりシーレーノスはワインを飲み酔っぱらってぶらついていた所を農民たちに発見され、そしてシーレーノスは王であるミダースのもとへ運ばれた。ミダースはシーレーノスとわかって手厚くもてなし、10昼夜の間礼儀正しく歓待し、一方、シーレーノスはミダースと彼の友人を物語と歌で楽しませた。11日目に、ミダースはシーレーノスをディオニューソスに返し、ディオニューソスは、ミダースに対して彼が望むどんな報酬でも選択するよう言った。ミダースは、彼が触れるものすべてが黄金に変わる様にディオニューソスに頼み、触れたものを黄金に変える能力を得た…ミダースはその能力を喜び、それを急いで試した。彼がオークの小枝と石に触れると、両方とも金に変わった。狂喜して、彼は城に帰るとすぐに、使用人に豪華な食事をテーブルに用意するよう命じた。…そこである悲劇に気づく…パンを食べようとするとパンが黄金に変わり食べられず、水も黄金の氷に固まってしまい飲めず終いだったと言う…更に娘に触れた為娘は黄金の彫刻になってしまう…漸くミダースはこの贈り物が破滅のもとであることを悟り、黄金を強く嫌悪しながら彼の願い事を呪った(自分が望み貰った能力を呪う等自業自得だろうが…)

 

ミダースは、飢餓から解放されることを願いながら、ディオニューソスに祈った。するとディオニューソスは聞き入れ、パクトロース川に行水する様言う、ミダースはパクトロース川の水に触れると、その黄金に変える能力は力は川に移り、川砂は黄金に変わった。この神話は、パクトーロス川になぜ砂金が多いのか?と言う因果関係を説明する為の神話である

 

神無(…王様でもまつろわぬ神になるのか…て事はこのミダースは王様の耳はロバの耳のミダースと黄金に変える能力を持ったミダース……つまり同じ神格同士の複合神か…面白い)

 

そうこのミダースは童話の王様の耳はロバの耳のミダースと神話の触れたものを黄金に変える能力を持った同じ神格を持った複合神と言う珍しいまつろわぬ神である…

 

ミダース「ああ…不快だ…神殺しと同じ空気を吸うだけで不快だ…儂はこの様な醜い耳に変えたアポロンを殺ろす為に顕現したと言うのに…ああ憎らしい!既にアポロンを殺逆した神殺しがいるではないか!?」

 

神無「へぇ…アポロンか…僕の先輩の事か…会ってみたいな…」

 

ミダースは怒り狂い、神無はアポロンを殺した見知らぬカンピオーネに会ってみたいとワクワクしていた…両者はその同じカンピオーネを考えながら思っている事は反対とでも言うべきだった

 

ミダース「だがアポロンを殺逆せし神殺しは強い…儂らまつろわぬ神ですら遭遇を恐れるほどにな…それ程奴は神を大量に殺しているのだ…儂では勝てる確率は低いであろう…儂は死にたくないのでな…だがこの怒りを貴様にぶつけ、貴様を血祭りに上げてくれようぞ!」

 

ミダースは神無に八つ当たり…もとい苛立ちをぶつける為に殺意を神無にぶつける、ミダースはまず手を挙げると黄金に変わった大地か水の様に動き出し、球状に変わり神無に向かって飛んでくる

 

神無「…炎よ…」

 

神無は手から炎を放ち黄金を焼き尽くそうとするが…燃え尽きず神無に当たろうとするが神無は風を下に向けて放ち自分の体を吹き飛ばして黄金の球を避ける

 

ミダース「チィ……さっさと死ねばいいものをしつこいものだ…」

 

神無「…いや貴方から仕掛けたんですよ?それに黄金をあんな風に操って…ギルド・テゾーロですか?」

 

某海賊王に俺はなる!の漫画の映画に出て来たゴルゴルの実を食べた男を想像しながらミダースにツッコミを入れる神無

 

ミダース「儂が触れた物は黄金へと変わり、儂はそれを自由に操る事が出来るのだ…どうだ?凄かろう?貴様らの様な咎人には美しすぎるだろう?さあこの美しき儂に跪くがいいぞ?」

 

神無「………うざい…ファイヤー!」

 

ミダース「な?…ヒデブゥ!??」

 

偉っそうに神無を見下していたミダースは神無が作り出した火球を油断していた為避けられず、ミダースは派手に火球にぶつかり吹き飛ばされていく…

 

ミダース「…………………貴様ァ!?よくも儂の顔に泥を!!?服が汚れてしまったではないか!?よくも卑怯な真似を!?」

 

神無「いや、油断した貴方が悪い、ここは戦場…油断して馬鹿みたいに喋っているから悪いのですよ?」

 

逆上するミダースに神無は冷静にツッコむ…

 

ミダース「ええい!うるさいうるさい!儂が卑怯と言ったら卑怯なのだ!この神殺しめ!儂を愚弄した事を後悔させてやるわ!」

 

するとミダースは黄金に変えた地面を操り、黄金球を無数に神無に放つ、それを神無は手から灼熱の炎を黄金に変わっていない地面から放ち先程とは違い黄金を溶かし尽くす

 

神無「火力を上げてよかった…あの黄金は普通の黄金と違って硬度が高く…並みの炎では焼き尽くせない…なら火力を上げればいい…精々六百度で燃え尽きるか…黄金を操るのは厄介だが…ミダースはそれ以外能力がない…筈…クロウ・クルワッハ様やアジ・ダハーカ様よりは戦いやすいし勝ちやすい」

 

ミダース「舐めるなよ!小僧がぁぁぁぁ!」

 

ミダースは激昂し黄金球を神無に向け出鱈目に放つ、当然避けたりするも出鱈目過ぎるので避けなくとも当たらなかった

 

神無「……相手はただ黄金を操るだけの神…だが油断は大敵…念には念を…発動、第七園…起動」

 

ミダースは再び黄金球を放とうとするがミダースの足元から炎が吹き出しミダースはそれを咄嗟に避ける

 

神無「おっと、ここら辺はもう魔術式を起動しましたよ?炎で焼き尽くす「第七園」によってどこに居ても…焼き尽くしますよ?」

 

第七園…自分が立っている半径百メートル以内を中心とした魔術式でその範囲内なら何処からでも攻撃出来(炎系の魔術のみ)、先程のような地面からの炎や天からの火球と炎系の魔術を範囲内なら何処からでも放てると言う魔術式だが範囲を広げるほど維持がしにくくなり、反応が遅くなるというデメリットが存在する

 

ミダース「小癪な真似を…卑怯者目が!」

 

神無「卑怯?それでも結構、卑怯でも怪物を倒せば英雄になれるのですから…某異世界から召喚されてツンデレ貴族の使い魔になった平賀才人さんだってファンタジー世界に現代兵器持ち込んだし、某ちびっ子先生のネギ・スプリングフィールド君だって闇の魔法を習得したし、某ホマンドーこと暁美ほむらちゃんは親友救う為何度も世界を巻き戻したし…あれ全部違うな…まあいいや、卑怯だろうが勝てば良いのです」

 

そう言い切った所で神無はミダースの頭上に数十個の火球を生み出しミダースに向かって放ち、ミダースは火炎に飲み込まれる……まつろわぬ神でなければもう死んでいるだろうが、こんな簡単にまつろわぬ神が死ぬわけもなくミダースは服を焼かれながらも火炎の中から現れる

 

ミダース「おのれぇ…おのれぇ!!許さん…絶対に許さん!!塵も残ると思うなよ!」

 

すると全ての黄金が動きだし、ミダースに黄金が集まり、十メートル程の黄金の鎧を全身に纏った姿となり神無を見下ろす

 

神無「……デッカい…でもまだ小さい方か…アジ・ダハーカ様やクロウ・クルワッハ様と比べるとねぇ…」

 

ミダース「クハハハハ!!これが儂の力で生み出した鎧だ!神殺しめ!生まれてきた事を激しく後悔させてやろう!」

 

巨大な黄金の槍を生み出し神無に投げ、それに対し神無は風を巻き起こして避ける

 

神無「……チ、このままじゃあ魔術が効かない…新しい権能を使うか」

 

神無は巨大な鎧を纏ったミダースを見つめ、神無は新しい権能を使う為に聖句を唱える

 

神無「我は戦いと死の神であり神殺しの竜、万象総てを滅ぼし神をも喰らう」

 

すると神無の服が黒く光り、和服から漆黒の竜の形をしたオーラが出てミダースが放った黄金球を噛み砕く

 

ミダース「……二つ目の権能か…忌々しい…だがその程度の権能ではこの儂を止める事は出来ぬ!」

 

神無「…この権能は服を黒竜に変えたり、攻撃の幅が多い…それに魔術の権能よりは幅が狭いからか…威力も高い!この程度の黄金なら容易く破壊できる!」

 

ミダースが放つ黄金球を黒竜で噛み砕きながら魔法弾を放ち攻撃しミダースの攻撃は黒竜で防がれ、神無の攻撃は黄金の鎧で防がれるが徐々にヒビが入っていく…

 

神無「そちらがどんなに硬い鎧でも…いつかは壊れる…黄金での攻撃は一々地面を手で触れて黄金を生み出さればならない…逆にこの黒竜は攻撃にも防御にも優れ、服があれば何度でも使える…そしてまだ全てを見せていない…こちらの方が優勢ですが…油断はしませんよ…このまま押し切らせてもらいます」

 

そう言いながら魔術を放ち飛んでくる黄金球を破壊するが、一瞬嫌な予感を感じ、その場から離れると後ろの地面がいつの間にか黄金に変わっており、そこから黄金の槍が形成され神無がいた場所を攻撃していた

 

神無「…成る程飛ばした黄金球を地面に当たらせ…新しい黄金の地面を形成したか…」

 

ミダース「……今のは完全に死角を取ったと思ったが?」

 

神無「お生憎様、カンピオーネは感が良すぎるので…動物の感と同じ…でもよく避けれましたね僕…魔王になる前は想像できない…多分あれで死んでいたね…」

 

と腕を組んでウンウンと頷く神無、それを見てミダースは自分を舐めていると考え、激昂し黄金球を神無に撃ち続けるが神無はそれを簡単に避ける

 

神無「さてそろそろ終わりにしましょうか…千の雷」

 

ミダース「舐めるなよ小僧が!」

 

ミダースは突進するも神無は手をかざし雷を放つ、ミダースはそれを両腕で防ぐ…がその後に強烈な火炎が放たれミダースを焼き尽くすが、ミダースは鎧を着ているので火炎を受け付けない…が

 

神無「ニブルヘイム」

 

神無がそう言うと当たりが一気に氷点下まで下がりミダースの辺りに凍てつく、するとミダースの鎧に大きなヒビが入る

 

ミダース「何い!?」

 

神無「…金属は急激に暖めてから冷やすとヒビが入るんだよ…千の雷」

 

再び千の雷を放ちミダースの鎧を完全に破壊しミダースは雷をまともに受け吹き飛ぶ…だがミダースはまだ生きており憎々しげに神無を見つめる

 

ミダース「許さん…王である儂をここまで侮辱しおって!儂の美しき最強の姿で殺してくれるわ!」

 

するとミダースの辺りが黄金に変わり、黄金がミダースに向かって集まり…大きさ三十メトール程のロバの黄金像に変わる

 

ミダース「どうだ!儂の最強の姿は!忌々しい神殺しめ!踏み潰してやろう!」

 

ミダースは巨体となったその足で神無を踏み潰そうとするが神無は風でその場から離れ回避する

 

ミダース「おのれぇ!小賢しい!」

 

ミダースは苛立いた口調で黄金球を口から放つ…今度は避けれぬよう全方位に放ち回避できないようにした…が

 

神無「…無駄です」

 

が黄金球は見えない何かに防がれるかのように神無の前で止まり地面に落ちる

 

ミダース「何!?」

 

神無「僕の黒竜は悪食でして…空間すら喰らい、空間が断絶されては攻撃も届かない…この権能は矛と盾…攻防一体の権能…生半可な攻撃では突破できません」

 

ミダース「グヌヌ…だがこの巨体を前に貴様のような小っぽけな存在が勝てるかぁ!?」

 

神無「……なら…僕も巨大化すればいいだけです」

 

ミダース「………何?」

 

すると神無がミダースから距離を取る…すると神無の周囲に黒い煙のような物が現れ、その黒い煙が膨れ上がり…空に舞い上がり…そして煙が晴れると…そこには白き龍がいた

 

ミダース「何…だと!?」

 

神無「……う〜ん…この姿はまだ慣れてないけど…今のうちに練習しておくか…」

 

その龍は口を開くと神無の声が聞こえる…それもそのはず…何故ならこの巨龍こそ神無がクロウ・クルワッハから簒奪した権能の効果の一つで魔眼と服を黒竜に変える権能が使えなくなる代わりに三十メートル程の白い龍へと顕身できるのだ…そして白き龍へと変貌した瞬間天気がガラリと変わり豪雨が降り暴風が吹き、雷が鳴る嵐へと変わる…これがこの姿になった時の能力で天候を嵐へと変えるのだ

 

神無「では…このまま押し切らせてもらいます!」

 

ミダース「……!舐めるな!大きくなったところで儂を止められるものか!」

 

ミダースは口から黄金を溶かしたレーザーを放つが、神無も口から水のレーザーを放ち相殺し、ミダースの頭上から落雷を落とし攻撃する、そして雨で視界を悪くし自分は雲の上に行きそこから魔術を放ちミダースに攻撃する

 

ミダース「グォォォオ!!?…………何処だぁぁぁ!?神殺しぃぃぃぃ!!?殺してやるぅぅぅぅ!!!」

 

神無「……さようなら…」

 

神無はミダースに向かい千個の魔術を起動させ放ちミダースのロバの黄金像を攻撃し、破壊する…バラバラになった黄金像を見下ろしミダースの生死を確かめるため視界を良くするため雨を弱め、空から降りてくるとしぶとく生きていたミダースが黄金の瓦礫から現れる、片腕が無くなり、身体中血塗れになり、服もボロボロだがミダースは神無を睨みつけながら黄金を操ろうとする

 

ミダース「まだぁぁぁ!!神殺しぃぃぃ!」

 

神無「……これにてトドメです」

 

神無は口から水のレーザーを放ちミダースを一刀両断する

 

ミダース「おのれぇぇぇ………………神殺しぃぃ…………」

 

ミダースは神無を睨みながら光の粒子となって消える…ミダースの死を確認してから神無は元の姿に戻り地上に降り立つ

 

神無「あ〜…面白かった…権能は増えなかった見たいだけど…面白かったから良しとしよう…さてさて…次は何処に行こう…フリギアて事が分かったから…アレキサンドリアにでも行こうかな…エジプトのピラミットとか見れるかもだし…もしかしたらエジプトでまつろわぬ神と出会えるかもだし…トートとかがいいよなぁ…」

 

そう言いながら神無は雷鳥を生み出しエジプトに向かう…そこへ向かう道中でまつろわぬ神と出会い、その後に他の神殺し達に出会うことを知らずに……




はい、今回の神様はミダースでした…これはまたメジャーな奴を…まあ王様の耳はロバの耳を知っていても名前は知らない方もいると思いますのでそういった意味ではマイナー…かな?クロウ・クルワッハの権能は文ストの芥川龍之介の羅生門です、竜に変身した姿は嵐龍アマツマガツチをイメージして下さい。後魔眼は文ストに出てくる黒死病の時代の饗宴に某赤い館の吸血鬼の妹となっております…さて次回はアレキサンドリアであの神殺し達がご登場です!…知っての通り…ヴォバン侯爵が好きな僕ですが…この小説のヴォバン侯爵は決してかませではないので、かませではないので!(大事な事なので二回言いました)ではまた次回です!

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