レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

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はい、中編です…後編と思いましたか?…残念中編です…さて今回はバトルが中心です


五十話天国の門が開く時、星は魔王に食い滅ぼされる〜中編〜

かつてこの星はとある異次元人が降り立ち、地球人をより良い方向に導こうとし、自らを天使や救世主と名乗っていた…その者らの名はキリエル人といい精神生命体であり、彼等は人の死体に取り憑き肉体を得て、人類に干渉した…だがこれを許さぬ者達がいたのだ…

 

一つは超古代文明にいたウルトラ戦士達に、もう一つは元々この星に住んでいた邪神とその眷属に疎まれていた…その度に怒りの姿へと変わりこの星の守護者となろうとし、邪魔なウルトラ戦士と邪神を葬り去ろうとするとするも…逆に巨人と邪神が手を結んだ事によりキリエル人は地球から追い出されたのだ…それを(自業自得かつ逆恨みだが)激しく憎んだ、それにより今邪神も光の巨人も眠る時代に今度こそ自分達が守護者になろうとしていたのだ…

 

 

その頃ティガと魔王達は融合怪獣と戦っていた、ティガはドグンダーに、ヴォバンはバルンガンQに、羅濠はメタルブンダーに、神無はツインマルスに戦いを挑んでいた

 

ティガ「タアァーーー!」

 

ティガはパワータイプにタイプチェンジし、ドグンダーに飛び蹴りをかます、ドグンダーがよろけた隙にティガはデラシウム光流を放ちドグンダーを攻撃するが、ドグンダーは空間を捻じ曲げる能力を使い空間に穴を開けてデラシウム光流を吸い込みティガの後ろに穴を開け、デラシウム光流を返す

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!ーーー

 

ドグンダーはこのまま自分の技で倒れるティガの姿を想像しほくそ笑むが…

 

ティガ「!?デヤァ!」

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!?ーーー

 

ティガは素早くスカイタイプにタイプチェンジし空へ飛んで逃げ、それをみて驚くドグンダー…ティガはなぜ避けれたのか?それは修行の成果だろう

 

 

羅濠「では次は目隠ししたまま、神無の魔法を避けてみましょう、氣を使えばどこから攻撃が来るか分かるはずです」

 

ツバサ「いやまず氣何て僕分からない…グエバ!?」

 

 

ツバサ「あの修行と比べれば…分かりやすいよ…」

 

ティガは苦しい修行(と言う名の拷問)の成果で後ろからの攻撃でも反応できるようになったのだ…あの拷問と比べれば…この程度の攻撃など見切るのは容易いのだ

 

ティガ「タアァーーーッ!」

 

ティガはマシンガンパンチを放ち、ドグンダーに何度も拳を打ち込む

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!ーーー

 

ドグンダーは槍と化した腕を伸ばしティガを貫こうとするがティガはそれをバックジャンプで避け、ランバルト光弾を放ちドグンダーに今度は空間を捻じ曲げる暇など与えずにダメージを与えた

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!!!ーーー

 

ドグンダーは目から破壊光線を放つがティガはそれを空中に飛んで逃げドグンダーにティガ・スカイキックを放とうとするが…ティガの後ろに先程放たれた破壊光線が命中する

 

ティガ「デヤァ!!?」

 

ティガはそのまま地に落ちる、それを愉快そうに見るドグンダー…実はドグンダーは光線が避けられた時に空間に穴を開けてティガの後ろに穴を開けてティガに命中させたのだった

 

ティガ「……デヤッ…」

 

ティガは改めてこのドグンダーの強さを感じより冷静にドグンダーの対処を考えた…

 

 

ーーーギシェキュヒィン!ーーー

 

ツインマルスは神無に向け酸性の霧を吐くが神無はそれを翠玉法陣(エメラルド・サークル)で防ぐ

 

神無「やれやれ…ツインテールとリトリマスは個人的に好きなんだけど…まあ放って置くわけにはいかないしね…ツインテールは弱いやら雑魚、餌とか言われてるけど…水中ならウルトラマンを追い込む程だから充分強いしね…」

 

神無は油断せずにツインマルスに勝つ方法を考える

 

神無「菫青石牢獄界(アイオライト・プリズン)」

 

神無は菫青石を六個、ツインマルスに投げ六角形の形に並びツインマルスを中心に超重力を起こしツインマルスを押しつぶす

 

ーーーギシェキュヒィン!!?ーーー

 

ツインマルスは超重力で潰れはしなかったが動きを阻害される…その隙に神無は新しい宝石を取り出す

 

神無「紅玉方陣(ルビー・サークル)、水晶封界(クオーツ・サークル)」

 

紅玉と水晶をツインマルスに投げそれぞれツインマルスを囲むように結界を生み出す、紅玉は炎の結界にツインマルスを閉じ込めて炎でツインマルスを焼き、水晶は無数の水晶の柱を隆起をさせてツインマルスを串刺しにする

 

ーーーギシェキュヒィンィィィィィ!!?ーーー

 

ツインマルスの悲鳴が響き渡るが神無は攻撃の手を止めない

 

神無「ライトニング・ピアス 七星剣」

 

ライトニング・ピアスを七つ同時に発動し異なる軌道を描きながらツインマルスに向かって飛んでいきツインマルスに命中する…が…

 

ーーーギシェキュヒィン!!ーーー

 

ツインマルスはあれだけの攻撃を食らってもなお暴れまわり神無に酸性の霧を吐き続けてくる、それを喰らい続けてエメラルド・サークルがゆっくりと溶かされていく…

 

神無「ええ…空間断絶は一部しか守れないし金剛法印(ダイヤモンド・サイン)も同じだしなぁ…どうしよう…まあ持続させるか…翠玉方陣(エメラルド・サークル)五重奏(クインテット)」

 

エメラルド・サークルを新たに五個張り、ツインマルスの霧に溶かされないようにする

 

ーーーギシェキュヒィン!!ーーー

 

だがツインマルスは霧を圧縮した光線を神無に放ち、神無はそれを金剛法印(ダイヤモンド・サイン)で防ぐも最高レベルの硬度を持つダイヤモンド・サインをいとも簡単に貫通しエメラルド・サークルの五重奏の内三枚結界を破壊する

 

神無「…どうやら圧縮したのはトンデモナイ威力らしいね…」

 

ーーーギシェキュヒィン!!ーーー

 

神無が圧縮した霧の威力に驚き、それをツインマルスが嘲笑った

 

 

ーーーキャハハハッ!キャハハハッ!ーーー

 

バルンガンQは複数の目を飛ばし巨狼と化したヴォバンを囲み攻撃するがヴォバンの皮膚には大したダメージが与えられず、ヴォバンは口から電撃を放つが放たれた方にある目が光り電撃を吸収し、そのまま飛んでいる目から電撃を返す

 

ヴォバン「チ……反射か…物理でないとダメージが通らぬか…だが…近づきてきた時の罠があるやもしれぬ…迂闊に近寄るのは得策ではないか…」

 

ヴォバンはバルンガンQに攻撃を加えようとするもバルンガンQの不確定要素が気になり迂闊に攻撃出来ない…

 

魔頭「どうした!?先程の威勢を何処へ行った!?ほれほれ!?どうしたのだ!?え?」

 

ヴォバン「…チ…迂闊に手が出せないのを…こいつ…」

 

魔頭は攻めにこないヴォバンを馬鹿にし、ヴォバンはそれを見て怒るも…冷静になり、電撃をまたバルンガンQに放つ、当然バルンガンQはそれを跳ね返す

 

魔頭「効かぬなぁ!?この最恐の姿になったこの私には勝てぬ…ヌォ!?」

 

魔頭がヴォバンに挑発していると、ふと下に痛みを感じ、後ろを見ると魔狼が目を抉っていたり、噛みついていた…

 

魔頭「何ぃ!?馬鹿な!?私には全てを見渡せる目があるのだぞ!?」

 

ヴォバン「馬鹿が…確かにその化け物は見通せるかもな…だが貴様は人間…いきなり全方位見れる体になった所で…それにすぐに対応できまい…」

 

そう…確かにバルンガンQは全方位を見渡せる怪獣だ…だが魔頭は人間…人間は前しか基本見えていない…いくらバルンガンQの身体でも中身は人間、いきなりバルンガンQの視界に慣れるのには無理があった

 

魔頭「おのれぇぇぇ!!許さぬぞ!」

 

ーーーキャハハハッ!キャハハハッ!ーーー

 

バルンガンQは目を大量に飛ばしヴォバンを包囲し、自分に噛みついていた魔狼達はすぐに光線を放って消滅させた

 

ヴォバン「フ、貴様がどんなに攻撃を吸収しようと限度がある…これを喰らっても吸収は出来まい」

 

そう言うとヴォバンは劫火の断罪者をバルンガンQに放つ………この技はヴォバン最大クラスの大技でこれでバルンガンQにトドメを刺し、バルンガンQは火達磨になる…筈だった

 

ーーーキャハハハッ!キャハハハッ!ーーー

 

ヴォバン「何ぃ!?」

 

何とバルンガンQは劫火の断罪者を全ての目から吸収し、劫火の断罪者を吸収してしまったのだ

 

ヴォバン「馬鹿な…」

 

魔頭「先程の技…お返ししよう!」

 

魔頭はバルンガンQの一番大きな目から劫火の断罪者を叩き返し、ヴォバンは劫火の断罪者に飲み込まれる…

 

ヴォバン「ヌオオオオオ!!!?」

 

ヴォバンはそのまま劫火の断罪者に飲み込まれ…周囲は火の海となっていた

 

 

ーーーフゥオオオォォォウ!ーーー

 

メタルブンダーは自分の前の空間を歪め穴を作り腕を入れる…すると羅濠の周囲に八個の穴が空く

 

羅濠「!?…チ」

 

羅濠はそれを縮地で避けるが、八個の穴からメタルブンダーの腕が八個出てきた、そうこれは全てメタルブンダーの腕で空間を歪めた事で一個の穴に入れて出口の穴を八個にする事で羅濠の体を串刺しにして貫こうとしたのだ

 

鳴海「貴様…私のメタルブンダーをヘンテコだと…許さんぞ…なあ、フランシエール!」

 

鳴海はメタルブンダーの中で羅濠が自分の最高傑作をヘンテコ呼ばわりしたことを怒り、自分の娘(人形)にも同意を求める

 

羅濠「くだらない…芸術というのは人それぞれ…感性があるもの…そのヘンテコな銅像を芸術という人もいれば私のように下らないという人もいる…それが人と言うもの…私にとってはヘンテコです」

 

鳴海「貴様ぁぁぁぁ!!許さんぞ!貴様は殺した後オブジェにしてくれる!」

 

ーーーフゥオオオォォォウ!ーーー

 

メタルブンダーは空間を無数に歪ませて、羅濠に攻撃するが羅濠は縮地で避け続ける

 

羅濠「…この単調な攻撃も飽きました…そろそろ終わらせましょう」

 

羅濠はメタルブンダーに接近し、メタルブンダーの身体に拳を叩きつける、ただの拳ではなく、大力金剛神功のオーラを身に纏った拳でだ、並の鉱物ならオーラを纏わずとも破壊し、オーラを纏えば神の肉体すら傷つける…そんな拳を喰らってメタルブンダーは破壊され…なかった

 

羅濠「何…?」

 

羅濠は破壊されるものとばかり思い、驚愕する、だがその隙を突いてメタルブンダーは腕を羅濠の身体にぶつけ、羅濠は吹き飛んでいく

 

羅濠「ク!」

 

羅濠はオーラで身を纏い、更に受け身をとった為ほぼ無傷だったが、自分の拳が通らない事に驚いていた

 

鳴海「見たか!このメタルブンダーの頑強さを!この鉄壁を前にお前は如何する!」

 

羅濠「…無論…押し切らせてもらいます!」

 

鳴海はメタルブンダーの硬さを自慢げに話し羅濠は正面からメタルブンダーに立ち向かっていく

 

鳴海「無謀な事をする程美しくない物は無いぞ?」

 

鳴海はそんな羅濠を見て哀れなものでも見るかの様な目で見つめ、メタルブンダーを動かし羅濠に槍を放つのであった

 

 

ドグラマグマ「如何だ…巨人も彼奴らも手も足も出ないぞ…これで私の思惑通りに…「させると思うかい?」ん?」

 

ドグラマグマがほくそ笑んでいる時、ドグラマグマの後ろに戦士の姿をした女が…マホロバがドグラマグマの後ろに現れた

 

マホロバ「…こんな所にノコノコいて…殺されないとでも思ったのかい?…残念だか俺がここでお前を倒すよ」

 

ドグラマグマ「ハ!この暗黒超能力者の長たる私を?笑わせてくれる…それにあの巨人と邪魔な奴らも私の手駒にじきに殺される…お前が先に地獄に行くだけだ!」

 

ドグラマグマが自分を倒しにきたと言ったマホロバに挑発し、じきにティガもヴォバン達も死ぬと言うが、マホロバはなぜか笑っていた

 

マホロバ「あれの何処が死ぬて言うんだい?教えてくれ?」

 

ドグラマグマ「何?」

 

マホロバが指をさした所をドグラマグマが見ると…ドグラマグマの顔が驚愕に包まれる

 

ドグラマグマ「何だと…………!?何故彼奴らが押されている…?!」

 

その目に映ったのは先程は優勢だった筈の怪獣達が巨人と魔王に押され始めている光景だった

 

 

羅濠「〜〜〜〜〜〜〜」

 

羅濠は詩歌を歌い、超音波を発生させながら音速でメタルブンダーにマシンガンさながらに拳を打ち付ける

 

鳴海「無駄な事を!!私には傷一つつかぬわ!」

 

鳴海はメタルブンダーの絶対の防御力を信じ攻撃してくる羅濠に無駄だと叫ぶ…だが羅濠は攻撃の手を緩めない

 

羅濠「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

羅濠は喉が枯れるまで歌い続ける…歌う程に段々超音波の威力が上がり周りの木々は吹き飛びメタルブンダーも超音波のせいで思う様に動けなかった

 

羅濠「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

だが羅濠は攻撃の手を緩めない…丸で何かを狙っているかの様に

 

メタルブンダー「しつこい…これで死ぬがよい!」

 

メタルブンダーは空間に穴を開け羅濠の正面に穴を開ける…それを見て羅濠は…笑った

 

羅濠(今がチャンスです…彼(神無)が言っていた技を使えば…)

 

 

羅濠は戦いが始まる直前までやっていたツバサの授業の時に神無から聴いた言葉を思い出していた

 

神無「僕の世界にはティガの様な巨人がいてその中にメビウスという巨人がいて、彼が使う技に貴方に合いそうな技が…まあ他にもあるのですが…巨人の技にも参考になるやつがあるんですよ」

 

羅濠「ほう?してその技とは?」

 

神無「ああ、それはですね………」

 

 

羅濠(貴方の言葉…信じさせてもらいます)

 

羅濠はメタルブンダーの腕に蹴りを放つ…唯の蹴りではなく、超音波を足に集中させ大力金剛神功を全て足に纏わせ腕に当たる、腕に命中した後…羅濠は足をきりもみ回転し始める

 

鳴海「何?何をしている」

 

鳴海は何をしているか分からなくなるが…メタルブンダーの腕が燃え始めた…羅濠のきりもみ回転で起こった摩擦熱で腕が燃やされて溶け始め…腕を貫通して羅濠は腕を貫通しながらメタルブンダーの腕の中を進んで行く

 

鳴海「何ぃ!?」

 

ーーーフゥオオオォォォウ!?ーーー

 

鳴海は驚くがそうしている間に羅濠は空間に入った腕を貫通しメタルブンダーの中を突き進む…

 

鳴海「猪口才な真似を!?」

 

鳴海は羅濠を止めようと自身の中にいる羅濠を止めようと残った腕で空間を捻じ曲げ刺そうとするが…誤って自分の身体こと貫いたしまい、羅濠はそれに当たらぬままメタルブンダーの背後に出てくる…貫通したのだ

 

羅濠「そうですね…回転蹴りとでも言いましょうか?これで貴方は終わりです」

 

羅濠が放ったのはウルトラマンメビウスの技メビウススピンキックで元々羅濠の身体能力は高く、他の神殺しは何かしらの条件で髪を倒したのに対し、羅濠だけが生身だけで神を殺したのだ…その上超音波とオーラを纏わせた脚を回転させた技は超威力であり…これを防げるものなど、まつろわぬ神というと最後の王や主神クラスの神、怪獣で行くとハイパーゼットンやガタノゾーア並では無いと不可能に近いだろう

 

鳴海「…莫迦な…この私がここで幕を降ろすとは…フランシエール…お前だけは…私の代わりに…脚本を…」

 

ーーーフゥオオオォォォウ……………ーーー

 

鳴海はフランシエールを何処かに投げメタルブンダーはゆっくりと倒れながら大爆発を起こして消えていった

 

 

魔頭「さてどうなったかな?」

 

魔頭は先程劫火の断罪者を跳ね返し、ヴォバンが死んだかどうか気になった

 

魔頭「ウェルダンになったかな?それても消し炭?…上手に焼けたかな?」

 

そう言いながらゆっくりとヴォバンがいた方に近寄って行く…するとバルンガンQの視界が暗転した…否地面に埋もれたのだ

 

魔頭「何ぃ!?」

 

魔頭は何者かが掘ったであろう落とし穴に落ちバルンガンQには足が無いため穴から出れず必死にもがいているとバルンガンQを覗く様に巨狼…ヴォバンが現れた

 

ヴォバン「無様だな…」

 

魔頭「!?貴様は先程焼け死んだはずではないのか!?」

 

ヴォバン「舐めるな…確かにあれは威力が高いが…我々の様な魔王は渋といのでな…私は咄嗟に穴を掘って地中に逃げ、そのまま落とし穴を掘らしてこうして間抜けにも引っかかるのを待たせてもらった」

 

ヴォバンは先程の劫火の断罪者を喰らうことなく地中に逃げ、バルンガンQを罠にかけるため落とし穴を掘っておいたのだ

 

ヴォバン「さて…そろそろ終わらせてもらおうか」

 

するとヴォバンはバルンガンQの大きな目に飛び込み、大きな目に吸い込まれていった

 

魔頭「!?……そうか私に吸収されて死ぬ事を選んだか!確かに私は最強だからなぁ……む?」

 

するとバルンガンQの体が隆起し始める、その頃バルンガンQの体の中に入ったヴォバンは多数の嘲笑う目がヴォバンを見つめる気色の悪い場所にいた…

 

ヴォバン「気色の悪い…こんな所さっさと破壊するに限る」

 

そう言うとヴォバンは口から電撃を放ちバルンガンQの体の中にある目を破壊し、爪で目を抉り取る…そして最後に天上にあった大きな目に向かって飛翔し、特大の電撃を放って脱出する

 

魔頭「!!?…これはもしや…………グォォォオ!!?」

 

魔頭は何が起こっているか理解し、その直後大きな目からヴォバンが飛び出してきて大きな目は粉砕される

 

魔頭「まさか…この私が二度も計画を邪魔された挙句…殺されるとは…ありえない…」

 

ーーーキャハハハッ………キャハハハッ………ーーー

 

そう言ってバルンガンQは火花を散らしながら全ての目から光が漏れ…爆散した

 

 

神無「…御二方も終わらせたようですし…そろそろ僕も終わらせますか…硝子の剣」

 

そう言って神無はツインマルスの足元に硝子で出来た剣を生み出してツインマルスを刺し動きを止める

 

ーーーギシェキュヒィン!?ーーー

 

神無「ソル・リーネア、銀の雨、四肢裂きの棘槍」

 

小さな火球から火のレーザーを放ち、水銀を雨の様にツインマルスに降り注がせ、荊を弾丸の様に飛ばす、それでツインマルスの皮膚が裂け、貫かれ灼き焦げる、だが神無は攻撃の手を止めない

 

神無「石の弩を六個くらい…で炎の槍を投げて…」

 

パチンと指を鳴らし岩から巨大なクロスボウを生み出してそこに燃える槍を置いて燃える槍を投擲する

 

ーーーギシェキュヒィン!!!ーーー

 

舐めるなとばかりにツインマルスが炎の槍を受けながらも突進してくるが…

 

神無「読んでたよ…」

 

ツインマルスが地面を歩いた途端魔法陣が描かれ火の柱が上がる、魔術罠のバーン・フロアがツインマルスに発動したのだ

 

神無「下手に動き回らない方がいい…僕しか罠を何処に仕掛けたか検討がつかないからねぇ…うっかり起動したら…死んじゃうかもしれないよ?」

 

神無は悪魔の様な笑顔をツインマルスに向けツインマルスはそれを見てビクッとしたが構わず突進する、その過程で氷に巻きつかれる罠フリージング・コフィンが起動し、炎に巻きつかれたり、電撃が流れるがツインマルスは突進をやめない…そして等々神無の目の前までやってくる

 

ーーーギシェキュヒィン!!ーーー

 

ツインマルスは勝利を確信し残っていた二枚のエメラルド・サークルごと齧りつき、神無を食べた…かに見えたが…

 

ーーーギシェキュヒィン?ーーー

 

何と確かに神無を食べた筈なのに…食感がないのだ…人間特有の食感が…可笑しいな?とばかりに首を傾げるツインマルスに後ろから何かが当たる

 

ーーーギシェキュヒィン?ーーー

 

ツインマルスが振り返るとツインマルスから千メートル離れた所に…先程食べた筈の神無がいた…そして神無から再び電撃が放たれツインマルスを攻撃する

 

ーーーギシェキュヒィン!ーーー

 

ツインマルスは食べた筈なのに?と考えるがすぐに突進して今度こそ食べるとばかりに接近する

 

神無「やれやれ…やっぱり怪獣では…幻覚を見破れないか…」

 

そうボソと呟くと遠距離からの狙撃魔術、ホークアイ・ピアスでツインマルスを撃ち続ける

 

ーーーギシェキュヒィン!!ーーー

 

ツインマルスは酸性の霧を圧縮した光線を放ち神無がいた場所を溶かし尽くし、今度こそ倒したと安心するが…

 

神無「獄門顎」

 

ツインマルスは上から声が聞こえ上を向くと巨大な黒竜の顎を出した神無が空中に浮いていた

 

ーーーギシェキュヒィン………?ーーー

 

ツインマルスはえ?と言う表情をし、そのまま獄門顎に頭を噛まれ、獄門顎が消えるとツインマルスの顔が無くなっていた…ツインマルスは首を噛み付かれて絶命したのだった

 

神無「さっきからの僕は幻覚…偽物だよ…自分から姿を見せるなんて馬鹿な真似はしないさ…僕はあの二人と比べると弱いから…その分知恵を働かせたのさ」

 

神無は死んだツインマルスに手を合わせながらボソと呟いた

 

 

ティガ「デヤァァァァァ!!」

 

ティガはパワータイプにタイプチェンジして電撃パンチでドグンダーを殴りつける

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ!?ーーー

 

ドグンダーはパワータイプの力によって後ろに下がるが、目から光を出して目くらまししようとするが、瞬時に飛び蹴りが炸裂しドグンダーが吹き飛ばされる

 

ティガ「ヤァ!」

 

デラシウム光流を放ちドグンダーの槍の様な左腕を破壊する、ドグンダーは目から破壊光線を放つがティガはそれを受け止め力を返還させてデラシウム光流に変えドグンダーの残った腕を破壊する

 

ーーーオ"オ"オ"オ"ォォォォ…………ーーー

 

不味いと感じたドグンダーは逃げ出すが…ティガはそれを逃さずマルチタイプにタイプチェンジしゼペリオン光線を放ちドグンダーに命中しドグンダーは粉々になって爆散した………

 

 

ドグラマグマ「馬鹿な!?あの融合怪獣どもが…?!それに捨て駒とはいえあいつらがああも簡単に!?馬鹿な…これは夢だ…!悪い夢だ!?」

 

マホロバ「悪いけどこれは現実さ…さて超能力者の頭さん…このまま捕縛されるか…それとも一刀両断されるか…どれがいい?」

 

ドグラマグマは怪獣達が倒されたことを信じられず発狂し、マホロバはそんなドグラマグマを一瞥し闇薙の剣をドグラマグマに向け、ドグラマグマは逃げようとするが…

 

神無「逃がしませんよ」

 

ドグラマグマ「な!?」

 

ドグラマグマの四方にはヴォバン、羅濠、アイーシャ、神無が取り囲みティガがドグラマグマを見下ろしていた…もうドグラマグマは逃げられなかった

 

ドグラマグマ「おのれ…私はこの世界の支配者…「お困りですね?」!?お前は!?」

 

ドグラマグマが捨て台詞を話した時、あのキリエルの巫女が現れる

 

ドグラマグマ「丁度いい!私を助け…」

 

ドグラマグマはキリエルの巫女に助けを求めるが…

 

キリエル「………もう貴方は用済みです…今までご苦労でした」

 

ドグラマグマがいた場所に火柱が立ちドグラマグマは断末魔を叫ぶ間もないまま消滅死した

 

アイーシャ「!?…仲間じゃなかったんですか!?」

 

キリエル「仲間?彼等は……単なる捨て駒です…我等がこの星に舞い戻る為の生贄に過ぎないのです!」

 

アイーシャは仲間をあっさりと殺したキリエルの巫女を非難するがキリエルはそれがどうしたとばかりに話し出す

 

ヴォバン「私は様々な魔王や人間…まつろわぬ神を見てきたが…お前程の悪魔は初めて見たよ…」

 

羅濠「…外道が…地獄に落ちなさい…」

 

神無「ヤプールより悪質ですね…さっさと死んでください…」

 

三人はキリエルに怒声を浴びせるが…キリエルはただ笑うだけ…

 

キリエル「……丁度いい…もう天国の門が開かれる時…貴方達の様な悪しき者も皆我等がその汚れた魂ごと解放してあげましょう…」

 

すると…キリエルの体が火に包まれる

 

ヴォバン「な…!」

 

みるみるうちに火は巨大化し…姿や形は人間のようだが全身を白と黒の骨のような鎧に覆われ、胸にはチカチカと点滅するコアを持ち、何よりも不気味な泣き顔にも見える表情をした人型の怪人…いや悪魔…その名も…

 

神無「閻魔戦士…キリエロイド…Ⅱ!」

 

ーーーキリッ!ーーー

 

キリエル…否キリエロイドは両手を空に掲げる…すると上空に巨大な扉が現れる

 

ツバサ「…馬鹿な…あれは…天国…いや地獄の門…父さんがキリエロイドを倒した時に破壊したはずなのに…いやここは過去の世界…まだ破壊されてないんだ…」

 

キリエロイド「さあ!今こそ天国の門が開くぞ!我等の同士よ!ここに来るのだ!今こそ邪魔な光の巨人と闇の邪神を討ち滅ぼそうではないか!」

 

すると天国の門が開き始める…そしてその中から…無数のキリエロイド…姿は最初にティガと戦った閻魔戦士 キリエロイドⅠの方である…

 

アイーシャ「そんな…あんなに沢山…」

 

すると今度は大地が隆起し始める…そして地面の中から巨大な赤い繭が出現した、それを神無が目にした途端、その正体に気づく

 

神無「…馬鹿な…あれは…この世界には…居ないはずなのに…」

 

キリエロイド「さあ!蘇るのだ!魔王獣を束ねる大魔王獣の完全体……超大魔王獣マガタノオロチよ!」

 

そして繭が破れ…繭から赤い光が放たれ空に飛んでいき…そして暗雲から…丸い体に無数の触手が生え…巨大な口がある怪獣…いな大魔王が誕生する…その名も…………

 

キリエロイド「さあ!星をも喰らい尽くす超大魔王獣…マガタノオロチだ!……お前達は何処まで抗えるかな?」

 

ーーーキシュエエエエエエィィィィ!!!ーーー

 

キリエロイドはそう嘲笑い、マガタノオロチは大音量で叫ぶ…そして無数のキリエロイド達…この時の光景は…丸で世界の終わりの様であった………………

 




この小説でのキリエルは他の小説で言うところのヤプール、さて今回はティガの原作では開かなかった天国(地獄)の門を開いて見ましたよ…知っているでしょうがキリエロイドてキリエル人の怒り…つまり戦闘の姿であって真の姿ではない…ので天国の門が開いたらキリエロイドが沢山出て来るのではないかと…書いてみました…キリエルの巫女はⅡで他のモブキリエロイドはⅠです…そして超大魔王獣マガタノオロチ…魔王対魔王…やって見たかったんですよ…最初はマガバッサーとか魔王獣勢揃いで魔王達と交戦する予定でしたが…超大魔王獣はまだ出してないな…と思い出しました…さて次回は後編…楽しみにしていてください

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