レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

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さて今回はラーマーヤナの敵が登場!そして超獣も(名前だけ)出てきます!


五十四話運命神の思惑

ディストピアミトロジーア「これが全てのイレギュラーを排除するための姿…ああ、素晴らしい!私は全ての秩序を守る神となったのだ!」

 

ディストピアミトロジーアは両腕を掲げ悦しげに叫ぶ

 

神無「何で!こんな所にライザーがあるんだよ!…まあそれは置いておいて…ラーマ様、そもそも運命の担い手て一体?」

 

ラーマ「…運命の担い手とは超古代の印欧語族によって発明、発散されたギリシャ神話の運命の三女神モイライ、インドの時間に関係するパールヴァティー、カーリー、ドゥルガー等に関係する「運命の三女神」という概念の原型となった時間と運命を司る最源流の運命神の事です」

 

グィネヴィア「それでは権能は?」

 

ラーマが運命の担い手について簡単に説明しグィネヴィアが権能はどんな能力なのかと聞くが…

 

ラーマ「自身が攻撃するのであれば…運命の糸を断つための刃物を無数に投げるだけですね」

 

神無・ランスロット・グィネヴィア「「「はぁ?」」」

 

三人は何を言ったか理解できなかった…正確には理解はしたが意味がわからないのだった

 

神無「えっと…あいつてラスボス的な奴ですよね?それが刃物投げるだけ?」

 

グィネヴィア「…ショボい」

 

ランスロット「そんなもの魔王にとって児戯所の話ではないのですが……」

 

ラーマ「…因みに彼女は普通の人間にも倒せるほどの実力しかありません」

 

神無・ランスロット・グィネヴィア「「「弱すぎるでしょ!?」」」

 

余りの運命の担い手の弱さに呆れる三人だがラーマは続けて言葉を出す

 

ラーマ「ですが奴にはまだ恐ろしい権能があります…」

 

ラーマがそう言うとディストピアミトロジーアの糸車がとてつもない速さで回転する…すると糸車から糸が五本出て地面に落ちる…そして糸車が逆回転すると地面から五体の怪物達が糸に引っ張られて現れる…それを見てラーマは驚き叫ぶ

 

ラーマ「お前達は!?ラーヴァナにクンバカルナ、シュールパナカー、インドラジットそしてヴァーリン!?お前達蘇ったのか!?」

 

ラーヴァナ「久しぶりだなラーマ!」

 

シュールパナカー「ラーマ様ぁ!私が殺して愛でてあげますわぁ!」

 

クンバカルナ「地獄から蘇ったどぉ!」

 

インドラジット「ラーマ!殺す!」

 

ヴァーリン「キャッキャッキャッ!貴様を殺してやるぞ!」

 

そう蘇ったのはラーマーヤナのラーマの宿敵ラーヴァナとその弟クンバカルナに妹のシュールパナカー、ラーヴァナの息子インドラジット、そして同盟を結んでいた猿王ヴァーリンだった…

 

ラーマ「これが…運命の担い手の持つ権能…相手に逆縁を持つ神を最盛期の状態で呼び寄せ、運命の糸によって使役するという能力です!」

 

運命の担い手には逆縁を持つ神を最盛期の状態で呼び寄せ、運命の糸によって使役するという能力を持つ…それは神を多く殺している魔王にとって最悪の能力であり…更にディストピアミトロジーアは運命の担い手であって運命の担い手であらず…まだ他にも能力を持っているのだ

 

ディストピアミトロジーア「これだけの数なら貴様らも勝てまい!」

 

ラーマ「…でどうします君?」

 

神無「君ではなくて皇 神無ですよ」

 

ラーマと神無はディストピアミトロジーアを無視して話しだす…するとシュールパナカーがラーマに向かって突進してくる

 

シュールパナカー「ラーマ様ぁ!今度こそ私と一つに!」

 

シュールパナカーはラーマに一目惚れしラーマは自分にはシーターがいるから無理といい弟のラクシュマナに結婚を進めるもラクシュマナも断った為シーターを襲うがラーマ兄弟に返り討ちにされたまつろわぬ神である…そんな彼女はシーターがいない今なら…と淡い希望を寄せるが…そんなシュールパナカーの顔面にライトニング・ピアスが命中する

 

シュールパナカー「ゲフゥ!?」

 

神無「はい命中!」

 

シュールパナカー「神殺しぃぃぃぃ!!?貴様ぁ!?」

 

シュールパナカーは自らの恋路に邪魔をした魔王を睨みつけるもラーマが接近し救世の神刀でシュールパナカーの首を切り落とす

 

シュールパナカー「…何…で?」

 

シュールパナカーはまたラーマに振られ光となって消滅する

 

ラーヴァナ「シュールパナカー!?おのれ!貴様らよくも妹を!」

 

ラーヴァナは妹を殺されて怒るがラーマ達は

 

ラーマ「僕、シーター一筋なんですよ」

 

神無「ラマシタ好きなんで邪魔しないでもらえます?あっちのラーマとシーターは会えない呪いがかかってるのでこっちのラーマ様とシーター様には幸せになってもらわなければ」

 

ラーマはシーターしか興味がないといい、神無に至っては…ゲームの話しかしていない…

 

ラーヴァナ「うぬぬ…お前達!やってしまおうぞ!」

 

クンバカルナ「グオオォォォォ…ZZZzz…」

 

ヴァーリン「寝てるんですけどぉぉぉ!?」

 

クンバカルナは完全に寝ていた…因みにクンバカルナは余りにも大食らいで尋常ならざる食欲の持ち主で周囲の生物を絶滅させる勢いだったため、ブラフマーに半年眠り1日だけ起きるという呪いを掛けられたという

 

神無「あ、スリープ・サウンドで眠らせときましたよ?元々半年眠って一日しか起きないから眠りが効き易かったですよ」

 

ラーマ「…有難うございます…おかげで楽ができます」

 

ラーマはクンバカルナの恐ろしさを知っている為一安心するが、まだラーマの宿敵ラーヴァナの他に猿王ヴァーリンに、インド神話の雷神インドラを倒したラーヴァナの息子インドラジットが残っている

 

インドラジット「父さん、何で叔父さんは寝てるんだ?…」

 

ラーヴァナ「馬鹿だからだよ!(呪いのせいです)」

 

ヴァーリン「グヌヌヌ!この単細胞めがぁぁぁぁ!」

 

インドラジットは叔父(クンバカルナ)が寝ていることに気づき、ヴァーリンはクンバカルナを罵倒する

 

ディストピアミトロジーア「…こうなればこの能力を使ってやろう」

 

するとディストピアミトロジーアは糸車から糸を放射し四本の糸がラーヴァナ達に巻きつく

 

ディストピアミトロジーア「変われ回れ運命の歯車に従え…我が運命に従うのだ…貴様らは神を超越する…」

 

するとラーヴァナ達に黒いオーラが漂いさらに強くなった気配がする

 

ディストピアミトロジーア「この姿の私は…別世界の…確か「超獣」?という生物達の能力を呼び出した神どもに付加させるという権能だ」

 

神無「……地味にヤバイ能力ですね…」

 

つまりはまつろわぬ神の理不尽な強さに超獣の面倒な能力が付加させ、強化されるという権能に神無は面倒くさげに喋る

 

ラーヴァナ「ククク…素晴らしい力だ!」

 

ヴァーリン「力が漲ってくるぅぅぅぅ!!キャッキャッキャッ!」

 

インドラジット「うおぉぉぉぉ……!凄い力だぁぁぁぁ!」

 

クンバカルナ「ZZZzz………!!」

 

ラーヴァナ達は強化された自分達を見て悦しげに叫ぶ(クンバカルナは寝ているが)

 

ラーヴァナ「まずは俺の新しい能力を見せてやろう!」

 

クンバカルナ「やるどぉ!」

 

ラーマ「……ここは僕に任せてください」

 

するとラーヴァナは十体に分裂する…これがラーヴァナが得た超獣くノ一超獣ユニタンクの能力である、そして眠っていたクンバカルナは獏超獣バクタリの能力で自分の夢を食べて起きて戦いの準備をする…そしてラーマは二体に立ち向かう

 

ヴァーリン「キャッキャッキャッ!貧弱そうな貴様の相手は俺様だぁ!出てこい我が僕達よ!」

 

インドラジット「ラーマの代わりに軟弱野郎をぶち殺すぞ!」

 

神無「…やれやれ…頑張りますか」

 

そしてヴァーリンは怪魚超獣ガランのガランガスで触れたものを分解し吸収する力を持つ。物体を自在に操るテレパシー光線を持ち合わせ、ヴァーリンは神話では猿達の王で猿を従えたという…その為曼荼羅を生み出し曼荼羅から無数の猿を呼び出す、インドラジットは超獣の中でも屈指の剛力を持つ蛾超獣ドラゴリーの能力を得ている為その力は計り知れない…そんな強敵達を前に神無は一人で立ち向かう

 

 

一方その頃日本の幽世にてラーマ達の戦いを見ている者達がいた

 

「たく、最後の王が封印されてる所に神殺しが現れたと思ったら最後の王は復活してやがるし、神殺しはその最後の王と一緒に共闘してるしで…何がどうなってやがる?」

 

180センチを超える巨躯で着物を着た老人…その真名は日本神話の《鋼》の神にて暴風・嵐を司る速須佐之男命(ハヤスサノオノミコト)である

 

「まあそれは置いて起きまして…あの奇妙な道具を使って変化を遂げた運命の担い手は前とは比べ物にならぬ程の力を秘めておりますな」

 

スサノオの問いに答える様に喋ったのは黒衣をきた木乃伊という人物…彼は黒衣の僧正といい江戸時代に生きた人物であり死んで即身成仏した存在だ

 

「…………ラーマ…」

 

そしてラーマの名を愛おしそうに呟いたのは玻璃の瞳と亜麻色の髪のうら若い美女で媛巫女達の祖先である瑠璃の姫君…真名をシーター…つまりラーマの妻である

 

スサノオ「しっかし運命の担い手も厄介な事を…ラーマはまだしも神殺し達を全滅させるつもりかよ……」

 

僧正「これは最後の王とあの神殺しの少年に勝ってもらわねば困りますな」

 

シーター「………ラーマ…お願いします…勝って…私の前に再び現れて下さい…」

 

 

ラーマ「!?…今シーターの声がした様な気がします!」

 

ラーマはシーターの声が届いた様だ

 

ラーヴァナ「何を言っているこいつ?」

 

クンバカルナ「とうとうおかしくなっちまったか?」

 

ラーヴァナとクンバカルナは何こいつ?みたいな目でラーマを見つめる

 

ラーマ「さて…早く終わらせましょうか!」

 

ラーマはこの二人を早く倒そうとするがこの二人は最盛期の状態で呼び出されており、更に超獣の力を付加されているので倒すのは困難で弱点があるとすれば、ディストピアミトロジーアが運命の糸で使役していることから運命の糸を智慧の剣で切断すれば消滅出来るのだが…あいにくラーマの救世の神刀は智慧の剣ではない為糸を切断できないのでラーマはラーヴァナ達を直接殺す事しか消滅させる方法がないのだ

 

ラーヴァナ「どうだラーマ!!!俺達の強さは!」

 

クンバカルナ「どうだどぉぉぉ!!」

 

ラーヴァナは十体の同時攻撃でラーマを追い詰めそれぞれが二十種類の武器を操り、計二百の武器がラーマを襲いラーマはそれをヴィマーナに乗って避けるも頭上からクンバカルナの拳が迫りラーマはヴィマーナから降りて避けヴィマーナはクンバカルナの攻撃にあたり粉々に壊れた

 

クンバカルナ「うおぉぉぉぉ!避けるな!」

 

ラーマ「避けるに決まってるでしょう」

 

ラーマはクンバカルナ達から距離を取り必死に攻撃を避ける…クンバカルナはさておきラーヴァナは元から強くそれが十体いるので苦戦していた

 

ラーヴァナ「くくく…このままくたばれよラーマぁぁぁぁ…そしたらシーターをまた攫って無理矢理犯して…」

 

ラーヴァナがラーマを前にしてそんな卑猥な言葉を言うが…

 

ラーマ「………シーターを?…冗談でも許さないぞラーヴァナ!」

 

ラーマは本気で怒った…過去ないほどに…その殺気はラーヴァナでさえ怯んでしまうほどに…

 

 

ヴァーリン「馬鹿なぁ!?俺様の手下供がぁ!?」

 

ヴァーリンは先程大量に出した猿達が起こした行動を見て仰天していた…それは…

 

ヴァーリン「何故俺様の下僕同士が攻撃しているのだ!?」

 

そう神獣である猿達が仲間であるはずの猿達を攻撃しているのだ…そんな猿達を見て神無は笑うだけ…

 

ヴァーリン「貴様だなぁ!?貴様が俺様の部下を洗脳したのだな!?」

 

神無「ええ…そうですが何か?」

 

神無は悪びれる事もなくヴァーリンの問いに答える…これは心理掌握(メンタルアウト)という魔術で敵を洗脳したり読心、念話が可能な魔術で原点のしいたけ目の中二と違いリモコンは必要無い

 

神無「で、どうです?【お二人様のご体調】は?」

 

ヴァーリン「貴様何を言って!?」

 

ヴァーリンが神無が何を言っているか問いただそうとするとヴァーリンは急に胸を押さえ出す…それはインドラジットも同じで二人とも苦しそうに胸を押さえる

 

インドラジット「熱い…!苦しいぞぉ!?」

 

ヴァーリン「貴様…何をした!?」

 

神無「…黒竜の大災厄…魔眼の権能、生物を黒死病に発症させ狂死にさせる能力…神や魔王は死にませんが…苦しむぐらいは出来ますよ…解除方法は…貴方方二人のどっちらかが死ぬ事です…どうです?誰か死ぬ人いませんか?」

 

神無は馬鹿にしたように笑い、それを見たヴァーリンが襲いかかるが神無はヴァーリンに黒竜の顎を複数出して噛み砕く

 

ヴァーリン「ギャァァァァァァァ!!?」

 

神無「《連門顎》…弱いですね貴方?」

 

ヴァーリン「貴様!?」

 

ヴァーリンは神無に再び襲いかかろうとするがインドラジットがヴァーリンの背後に現れてヴァーリンを叩き潰す

 

ヴァーリン「か…っは…?何故?」

 

インドラジット「お前が死ねば俺は生き残れる!雑魚は死ね!」

 

ヴァーリンはインドラジットに裏切られ、黒死病が溶けたインドラジットは神無を睨みつける

 

インドラジット「よくもやってくれたな魔王如きが!貴様を殺してやるぞ!」

 

インドラジットはドラゴリーの怪力で神無を絞め殺そうと接近するが神無は無抵抗…インドラジットは勝ったと思うがふと自分の体を見ると消えかけていた

 

インドラジット「な!?何故だ!?」

 

神無「…貴方に巻き付いていた糸を破壊しました…破壊する間は瞬きしてはいけませんからずっと目を開けてるのは辛ったですが…壊せましたよ?これにて貴方とはお別れですね」

 

インドラジット「神殺しぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

インドラジットは神無に憎悪の言葉を残しそのまま消滅し神無はラーマの所へ急ぐ

 

 

クンバカルナ「グキャァァァァア!?」

 

クンバカルナの首が切断され消滅し、ラーヴァナは自分の腕が四本無くなり、更に分身体も六体倒されたラーヴァナはラーマを睨みつける

 

ラーヴァナ「よくも…ラーマ!」

 

ラーマ「お前がシーターを侮辱するからだ…それに僕だけに構っている余裕があるのか?」

 

ラーヴァナ「なにぃ?「連門顎!」な!?」

 

神無の連門顎がラーヴァナに炸裂しラーヴァナの腕を二本喰いちぎる、ラーヴァナは食いちぎられた腕の武器を投げるが、神無は空間断絶で防ぐ

 

ラーマ「…ナイスアシストです」

 

神無「…そうですか…?ではこいつを倒すとしましょう」

 

ラーマ「ええ!」

 

ラーヴァナ「舐めるなぁ!」

 

ラーヴァナは十六本となった腕を操り節を振り下ろすが神無はそれを避ける

 

神無「《獄門顎》!」

 

獄門顎で本体を除く三体のラーヴァナを飲み込み殺しラーマはラーヴァナの左の首を三つ切り落とす、更に神無は連門顎で右の首を三つ噛みちぎる

 

ラーヴァナ「貴様等ぁぁぁぁぁ!!」

 

残った四つの首から絶叫を漏らしながらラーマ達に突進するラーヴァナだが…

 

神無「読んでましたよ…我は神を斬獲せし者・我は始原の祖と終を知る者…」

 

ラーヴァナ「させるかぁ!」

 

ラーヴァナは詠唱を邪魔しようとするが…

 

ラーマ「させません!」

 

ラーマが救世の神刀でそれを防ぐ、そしてその間に神無は詠唱を続ける

 

其は摂理の円環へと帰還せよ・五素より成りし物は五素に・象と理を紡ぐ縁は乖離すべし・いざ森羅の万象は須く此処に散滅せよ・遥かな虚無の果てに!」

 

その詠唱と共にイクステンション・レイが二つ放たれる…二反響唱(ダブル・キャスト)で二個同時に起動させたのだ…そして二つのイクステンション・レイはラーヴァナにあたり…当然神は分解できない為超威力だが即死はできないはずだが…糸は別である為糸が消滅した為ラーヴァナも消滅していく…そして部下全員がやられた事で等々黒幕が動き出す

 

ディストピアミトロジーア「…役立たず供めが…私自ら殺してやろう」

 

ディストピアミトロジーアは赤い巨体を唸らしぎこちない動きで襲いかかる

 

ラーマ「遅い!白き恒星よ!」

 

ラーマはいつの間にか救世の神刀を救世の曼荼羅にし雷を纏め白き恒星にしてディストピアミトロジーアに叩き落とす…これを喰らえば魔王やまつろわぬ神でも大ダメージを覆うはずなのだが…

 

ディストピアミトロジーア「そんなものか?ラーマよ?」

 

ラーマ「そんな!?」

 

ディストピアミトロジーアは全くの無傷…

 

神無「なら()()()()()()()()()》」

 

神無はイクステンション・レイを三重唱(トリプル・スペル)しイクステンション・レイを纏め上げ先程の白き恒星より劣るが高威力の攻撃を放ち頭上からは千の魔術を起動させ隕石を落とし千雷を落とし氷の竜巻…様々な魔術を起動させ、更に空を闇で覆い尽くしそこから赤黒い極光「破壊の光」を雨のように降らせ白き恒星を遥かに超える威力を叩き込む…まさにこの世の終わりの様な光景が広がるが…

 

ディストピアミトロジーア「効かぬ!」

 

ディストピアミトロジーアは全くの無傷…少し痛かっただけである…そして神無は呪力が無くなりかけている為先程のよう魔術が使えなくなる…ラーマも弓を使って攻撃するが全くダメージを与えられない……

 

ディストピアミトロジーア「…どれどれ…そろそろ消すとするか…」

 

ディストピアミトロジーアは口から途轍も無い呪力が篭ったビーム「ディストピアレーザー」をラーマに放つ…ラーマは避けようとするがディストピアミトロジーアが足に糸が絡み付け動けないようにしているため避けきれず当り死ぬ…筈だったが…

 

ラーマ「……何故君が?」

 

神無「……友達を守るので大事なんでしょ?初めての友達だからあまり知らないけど…」

 

神無が空間断絶でラーマを守った…がディストピアレーザーは断絶した空間すら突き破って神無の左腕から肩までを消滅させる

 

ディストピアミトロジーア「チ、生き残ったか…ならトドメを…」

 

ディストピアミトロジーアは再びレーザーを放とうとするがガクと腕が動かなくなる…それを見たディストピアミトロジーアは忌々しげに喋る

 

ディストピアミトロジーア「…タイムオーバーか…まだ体に馴染まんか…今は引くとしよう…」

 

ディストピアミトロジーアは空間を割り運命神の領域に帰っていく…ラーマと傍観していたランスロット達は神無に駆け寄る

 

ラーマ「しっかりしてください!死んではいけません!神無君!」

 

ランスロット「死ぬな!」

 

神無「死ぬ前に…言っておきたいことが…」

 

ラーマ「駄目です!聴きたくありません!」

 

ラーマは神無の遺言を聞きたく無いとばかりに首を振るが…神無は無くなった肩をラーマの前に向け…

 

神無「バア!」

 

肩から腕までを再生させた

 

ラーマ・ランスロット・グィネヴィア「「「…………はぁ?」」」

 

三人は何が起こったか意味がわからなかったが神無は説明する

 

神無「僕の権能は魔術を使うだけでなく自身の苦痛で呪力を回復し敵の苦悩(傷み、苦しみ)で精神エネルギーを吸収し再生能力を高める、死んだ者達の生命エネルギーを吸い取り呪力と傷を早く治す。この三つがある限り呪力を吸収しほぼ無限に攻撃が行え、どんな重傷も再生する事が出来るのです…今まで回復しなかった分を使って腕を再生させたんですよ…まだ使ってない精神エネルギーもありますし後三回ぐらいは下半身が無くなっても再生できますよ!」

 

この苦痛、苦悩、死はアジ・ダハーカの首が象徴しているものである…そんな権能に呆れる三人だが生きていて良かったと思う

 

神無「さて…そろそろ何処かに行くか…最後の王とも会えたし…じゃあラーマさん、シーターさんを見つけてお幸せに…」

 

神無はさっと縮地でその場から去る…まるでもう用がないからとばかりに…それにラーマは呆れる

 

ラーマ「……彼は自由気ままですね…「ラーマ……」…!…シーター?」

 

ラーマは神無がいた場所を見つけるが不意に後ろから聞こえた声に聞き覚えがあり振りたくと…そこにはラーマの最愛の人(シーター)がいた

 

シーター「ラーマ…会いたかったずっと…ずっと…貴方に会いたかった…」

 

ラーマ「シーター…僕もだよ…もう二度と君を離さないから…ずっとずっと…一緒に…」

 

二人はゆっくりと距離を縮め抱き合い…そのまま口を重ねる…そんな光景に涙を流すグィネヴィラに主君の幸せを喜ぶランスロット…その二人を見て「からかうネタが増えた!」とばかりに喜ぶスサノオと「古老が増えますな」と呟く僧正…今ここに長い年月を得て愛し合う二人は再開した…一人の魔王の手によって…その事は本人(神無)はまだ知らないのであった…だが二人は忘れない…こうして再び合わせてくれた魔王への感謝の心を…

 

 




ラーマとシーターの再開…これを書きたいがためにカンピオーネとクロスオーバーさせたと言っても過言ではありません…ただ唯一の不満はもっとラーマとシーターの再開をうまく書きたかったです…ほら僕て恋愛経験とかないですし、現実にも興味ないですし……もっと二人をイチャイチャさせたかった…英霊のラマシタもいいですがカンピオーネのラマシタもいいかも…運命の担い手はラスボスです(確定)ディストピアミトロジーアですがこいつは神無一人では勝てません、神無一人では…ですが…ちなみにヤプールのグランドキングの共通点ウルトラ6兄弟とウルトラ十勇士と戦ったことがあるですが下記の通りのウルトラマンと交戦しました

ヤプールはウルトラマン、セブン、ジャック、A、タロウ、ゾフィー、レオ、アストラ、メビウス、ヒカリ、ゼロ、ネオス、セブン21、パワード、グレート、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモス、ジャスティス、ネクサス、マックス、ギンガ、ビクトリー(メビウスインフィニティやギンガビクトリーの融合しているウルトラマンや力を貸しているウルトラマンも含む)

グランドキングはウルトラマン、セブン、ジャック、A、タロウ、ゾフィー、メビウス、ゼロ、、ティガ、ダイナ、ガイア、コスモス、ネクサス、マックス、ギンガ、ビクトリー、オーブ

多いな…さて次回からは時代が変わり原作に入ります…次回登場するのは宮野真守さんが声優を務めたギリシャの英雄が登場しますよ?誰かて?……旧ライダーといえば分かるのでは?

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