ンガイの森…そこにてとある混沌と邪悪が顕現した…その姿は黄色の布…黄布を纏った男性…否まつろわぬ神が顕現したのだ
「キャハハハッ!!やはりいいね!こうやって自由になれるのて!」
その声はまるで女の様…だが体型的には男…そんな矛盾した存在である邪神は大笑いをあげる…此の世に現れたことに喜びあたりを飛び跳ねる…そこは何処と無く異形そのものだった
「キャハハハッ!だけど…こうして顕現したのだから…人や神をイーーーッパイ!侮辱して、愚弄して陵辱し尽くしてやろーと!何たって僕は混沌!千の貌!邪神様なのだから!うはははぃぃ!!」
丸で面白い事を考えた子供の様に無邪気かつ邪悪に笑い、その黄布からは見える貌から不気味な笑い声を出し大はしゃぎする…だがある時ピタと動きを止める
「…まあ僕は…ん?俺?私?俺様?我輩?……まあいいか!全ぇぇぇぇぇぇ部!含めて邪神であるのだから!…何せ…混沌と千の化身を持つナイアーラトテップ と!邪悪の皇太子と呼ばれるハスターでもある存在なのだから!キャッハウフフ!?グルワハハハ!キャッキャキャキャキャキャ!?楽しっぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?さて…どうやって……他の神々や人間どもを辱めようかなぁぁぁぁ!?僕ちん悩んじゃぅぅぅぅぅぅぅ!!?ま、一旦ここからおさらばなのだ!」
その謎の存在はその場から狂気と混沌を残して風の様に消え去っていた…
そして同時刻、海底に沈んだルルイエにて異形な姿の女神が現れた…女神とは言ったものの姿は蛸か烏賊の様な無数の触手が腕と顔から生え、腹が丸で胎児がいるかの様に膨らんでおり目には眼球というものすらない…その女神の名はまつろわぬクティーラ、とある旧支配者(グレート・オールド・ワン)の娘であり封印を解くものである
クティーラ「……ああ…お父様…もうすぐお産まれするのですね…待ちに待ったことか」
クティーラは掠れた声でお腹を押さえ苦しげにだが何処か嬉しげに腹に向かって喋った後険しい顔になる
クティーラ「…先程…忌々しきお父様の怨敵が此の世に顕現致しました…何卒ご無事で…あわよくば怨敵を倒し此の世にいると言う神殺しにも負けぬことを祈っておりますわ…我が偉大なる父にして最強の軍神にして邪神の王クトゥフル!」
そうクティーラが叫んだ途端腹が膨れ上がり腹の中から無数の触手が現れ大地に触手がついた途端触手が天に向かって伸び固まっていき異形な生物の様な姿に変わる…その姿はクティーラに酷似していた
クティーラ「ああ…我が父よ…封印から解かれた事を喜び申し上げます……」
そう言った後クティーラは光の粒子となって消滅する…其れを見届けたクティーラの父…クトゥルフは口を開ける
クトゥルフ「……我が娘クティーラ…私を…永き封印から……解き放ってくれた事を……深く感謝…しよう…決してお前の…気持ちを…無駄にはしない…」
そう呟くと一本の触手を掲げそこから魔法陣を広げ自分を包み込む…クトゥルフは魔術の使い手であり旧支配者(グレート・オールド・ワン)を旧神の封印された後旧神に殺される様に魔術を使い守り、彼等が決して死ぬこともなく静かに眠り、力を蓄えることができるのはクトゥルフのお陰と言われている…
そんな彼が使用した魔術は人化の魔術…するとクトゥルフの大きさと形が変わっていき光が消えていくとクトゥルフがいた場所には、黒のウェービー過ぎるロングヘアに落ちくぼんだ目のやせ細った身体にロングコートの様なスーツを着た青年が立っていた…勿論クトゥフルが人化した姿である
クトゥルフ「これで…いいのか?」
クトゥフルは人間体で首をコクンと動かしこの姿で人間の社会の溶け込めるかと考えるがすぐに考えをやめ、魔術を酷使するための杖…銀の鍵を創造する…元々はクトゥフル神話が副王ヨグ=ソトースに関するものだが…クトゥルフはヨグ=ソトースを上回る存在…レプリカだが本物と同等の銀の鍵を生み出しそれを使い地上へと転移する
クトゥルフが訪れた街は小さながらも人が賑わい沢山の建物が建てられていた、クトゥルフは街の中を見渡し、目の前にあったアイスクリーム店に近寄りチョコアイスクリームを眺めていると…
クトゥフル「……美味しそう…「うわぁ!?」ん?」
クトゥフルはチョコアイスクリームを食べたそうにチョコアイスクリームを見るのに夢中になりすぎて走ってきた青年にぶつかってしまう
青年「ちょっと君!危ないじゃないか!折角鴎外さんとボスに貰った名探偵グッズに傷が付くじゃないか!」
クトゥフル「…探偵…?…すまない…」
クトゥフルは謝ってその場から立ち去ろうとするが青年に肩を掴まれる
青年「まあ待ちたまえ、僕は世界一の名探偵になる男、僕の異能はあらゆる謎を解き明かす…君が今考えている事、何者かを当てる等容易いこと…見ていたまえ…」
青年は懐から眼鏡を取り出し眼鏡をつけて暫くクトゥフルを凝視した後口を開く
青年「あれ?君もしかしてまつろわぬ神…」
その瞬間青年とクトゥフルの姿が消えた
青年「あれここ何処?てか君が転移…」
青年が場所が変わったことに若干驚いた様にしていると青年の顔の前に触手が現れる…クトゥルフが腕を触手に変えたのだ
クトゥルフ「…誰かにバラさぬよう…ここで殺す…か?」
青年「……待ってくれ!僕を殺さない方が賢明だ!何故なら僕は神殺しの魔王…カンピオーネの部下なのだから!だから僕を殺せば大変なことになるよ!?」
クトゥルフ「……カンピオーネ…だと?」
クトゥルフは証拠隠滅のため青年を殺そうとするが青年はまつろわぬ神の宿敵の名を言いクトゥルフは動きを止める…
青年「ああ!これは決して嘘じゃない!」
クトゥルフ「…先程…言っていたな…?あらゆる謎を解き明かす…と?…なら殺さない代わりに協力して…貰おうか…」
青年「…はぃ?」
クトゥルフは何か思い付いた様に青年を見て青年はクトゥルフが言った意味がわからずキョトンとする
「キャッキャキャキャキャキャ!!!来い来い来い!!別次元の怪物達よぉぉぉぉ!!この世界に混沌を呼び起こすのだァァァァ!!クヒャッハハハハ!?人間どもに恐怖と絶望で染め上げるのだ!」
その頃黄布を纏った男性は掌から紫色の風を空に向けて放つと空に穴が空きそこから無数の怪物…怪獣が現れる、そして現れた怪獣は咆哮を上げながら風に包まれ世界各地に転移していく
同時刻ここはギリシャ共和国の首都アテネ…アテネにあるカフェにてとある少女と少年の二人が紅茶を飲んでいたのだが…少女は銀の髪と闇色の瞳ととにかく人間離れした可憐な少女…実際は人間ですらないが…少年の方は紫色の髪に和服を着た少女にも見える少年…皇 神無だった
神無「…これが目当ての物です、アテナ様…」
アテナ「おお…流石は神殺しの魔王…ゴルゴネイオンを見つけてくるとはな…」
アテナと呼ばれた少女は机に出された黒曜石でできた魔道書であり三位一体の叡智を刻んだ高位の神具ゴルゴネイオンを手に取る
アテナ「これで妾は古き蛇に戻れる…大敵である神殺しに言うのは変かもしれぬが礼を言うぞ」
神無「いえいえ…その代わり契約は忘れておりませんね?それさえ了承頂ければアテナ様のご自由にしていただいても構いません、別の神殺しに挑むもよし、いつか僕を殺しにくるのもよし…契約を守るのでしたら」
アテナは神無に礼を言うと神無はアテナの目を見つめ契約を守るなら何をしても構わないと言う
アテナ「分かっている…しかし貴様は変わっているな…神殺しのくせに神の力を借りたいとは…」
神無「…いえいえ、ラーマ様が成るべく沢山の神と友好を盗んで人間達の被害をおさえようとしていてね…人間を殺めるのだけでもやめさせてと言われまして…ええ…」
神無はそう言うとアテナは暫く黙っていたがハァと息をついて喋りだす
アテナ「まあいい…妾とて約束は守る……ん?」
神無「あれは?」
アテナがふと外を見ると空は暗雲で覆われておりその暗雲の中から黒い旋風が現れた空中を舞う…そして黒い旋風から六体の怪獣が現れる…その名はメタシサス、ヘルズキング、ゴドレイ星人、サイドバクタ―、グランテラ、メガフラシ
神無「…怪獣だと…?…馬鹿な…」
アテナ「……ほう?何とも珍妙な生き物じゃな?」
神無はこの世界に怪獣が現れたことに驚き、アテナは初めて見る怪獣を面白いものを見る様な目で見つめる
バルカン半島のとある邸にてそこも暗雲に包まれていた
ヴォバン「…やれやれ…嫌な天気だ…そうは思わぬか?ゲーテ」
ゲーテ「はいそうですね、ヴォバン様誠に嫌な天気でございます…私としては美しき青空を見ながら茶を飲みたく…ん?」
ヴォバンが暗雲を眺めながらゲーテと言ったピエロを思わせる奇妙な白いスーツやマントを着た印象深い男性に喋りかけているとゲーテが空の一点を見つめ指を指す…そこには
ゲーテ「親方!?空から女の子が!」
ヴォバン「おいやめろ、まだこの時代にその言葉はない」
ゲーテが指差した所には空から女性が落ちてき…たのではなく女性ではなく怪獣達がだ
ヴォバン「…怪獣……」
ヴォバンがその怪獣達の名を知る余地がなかったがその怪獣達の名はネオ・ガイガン、キングギドラⅢ世、アンギラス、ラドン、メカニコングⅡ世、メカゴジラⅡ世、メガロ、シーバラゴン、エビラ、クローンゴジラ、メガ・ビオランテ…名だたる最強クラスの怪獣達である…そんな怪獣達を見るや否やヴォバンは口元を緩め槍を取り出す
その他各地でも様々な怪獣が現れる、羅濠の住処の近くには様々な変わった能力を持つ怪獣達…メタシサス、ヘルズキング、ゴドレイ星人、サイドバクタ―、グランテラ、メガフラシが現れ、アイーシャの近くにはゼブブ、ブリッツブロッツ、ヒドラ、ドラギュロスが黄布の者の権能で呼び出させれる
他の場所でもツインテールが呼ばれその近くにあった村がツインテールに寄って食い殺される、ロサンゼルスは霧に包まれ霧に隠れたサドラに寄って一般人が捕食されサドラを退治するため派遣された魔術師をも食い殺す
青年「…はぁ…何で僕がこんなことしなきゃいけないのさ」
クトゥルフ「…黙って怨敵…ハスターを…探し…だしてくれ…」
一方その頃、青年はクトゥルフに連れ出され街中を歩いていた…と言うのも青年の異能を使ったはいいものの場所がわからないと言うので街中にヒントがないか探していたのだった
クトゥルフ「…全く…ハスターの…場所がわからないなど…異能も…あてになら…」
あてにならないと言おうとしたところで青年にアイスクリームを持って走っていた少年がぶつかり青年の服にアイスクリームが付いてしまう
少年「ごめんなさい!」
青年「……僕のズボンが君のアイスクリームを食べてしまったらしい…これで沢山アイスクリームを買うといい」
少年は青年に謝るが青年は然程気にせず懐から少年の手に溢れんばかりの金を握らせ新しいアイスクリームを買う様に言う、少年は嬉しそうな顔をして走っていき少年の親が青年に頭を下げる…それを見てクトゥルフは何か考える様にジーと親子を見ていた
青年「何見てんのさ?まつろわぬ神だから殺そうとか考えてるの?」
クトゥルフ「…失礼な……私は人間の精神を…封印されて…いる間…ずっと…見てきた…私には感情が…どう言うものか…わからない…」
ただ…とクトゥルフは言う。
クトゥルフ「…私がもし人間だったら…息子や娘と…あの様に笑っていた…だろうか?」
クトゥルフはそう言った後、しばし先の親子を見つめる…すると黒い旋風が空を駆け暗雲が広がっていく…街が混乱する中遠くに黒い風が吹き上がっていくのを見た
クトゥルフ「……見つけたぞハスター…」
クトゥルフはそう言うと銀の鍵をだして青年と共に黒い風が現れた場所に転移、そしてその場には黄布の者が手を天に掲げ黒い旋風を放っていた
クトゥルフ「見つけたぞ…ハスター!」
ハスター?「ん?…おおお!?クトゥルフ君ではご〜ざい〜ませんか!?ヌハハハ!でもざんねぇん僕ちんはハスターでもナイアーラトテップでもない存在…黄布の王!今ではキャスティーヌと名乗ってるよん?!」
キャスティーヌと自称したまつろわぬ黄布の王はそうおちゃらけるがクトゥルフは知ったことか、とばかりに腕を触手に変える、するとキャスティーヌも腕を触手に変え、クトゥルフは緑の柔らかく太い触手を、キャスティーヌは黒く硬く鋭い細い触手でお互いの触手を打ち付け合う
青年「うわぁ…触手同士の絡み合い…誰得だよ?」
青年は引きずった顔でそう言うが二人とも真剣で戦っている、クトゥルフは銀の鍵を持ち魔術で応戦する
クトゥルフ「クトゥグア、アフーム=ザー」
灼熱の業火と凍てつく炎でキャスティーヌの触手を焼き払い凍てつかせる、対するキャスティーヌは背後から無数の小型核兵器を出しクトゥルフに当たる
キャスティーヌ「クヌヌヌ…メンドくさい…ならばこそ!異次元から怪獣と呼ばれる者を呼んだかいが甲斐があるではないか!?」
キャスティーヌが未だ見えぬ顔があるであろう部分から黒き風を出し上空に放つと穴が空きそこからバイアクヘーと呼ばれる小型怪獣を呼び出す…彼等はクトゥルフ神話でいうビヤーキー、をモチーフにされたのでキャスティーヌ(ナイアーラトテップ)に従うのは当然かもしれないが
クトゥルフ「……眷属化させた…怪物か…厄介な…」
キャスティーヌ「キャッハウフフ!まだまだ手駒はありますぜ!」
キャスティーヌは両手を広げそこから黒き風を出し空間に穴を開ける…また怪獣を呼ぼうとしているのだろう…がクトゥルフは銀の鍵を使い次元操作を行い穴を塞ぐ
キャスティーヌ「……つまんないの…そろそろ本気出そうかな?…いやでもな…邪神様がこんな所で…ヤッホー!?なら出そう!」
キャスティーヌの情緒不安定な言葉を上げるとキャスティーヌの身体が紫色に光り、巨大化し怪獣の様な姿と変わる…その姿はまるで怪獣王(ゴジラ)を連想させる…がゴジラと決定的に違うところは顔に目や鼻がなく口だけがあり全身が触手で構成されている事だろう、体から尻尾、顔に至るまで全てが触手で出来ている…不気味な生物としか言いようがない
キャスティーヌ「アヒャッハハ!この姿になった僕はすんごいよ!?ほら放射能の火炎だぴょん!」
キャスティーヌはそう言うと口から放射線を帯びた火炎を吐き出しクトゥルフを燃え尽きさせようとしクトゥルフは銀の鍵を使って青年を当たらない場所に転移させ、自分は逃げずに当たった
青年「!?おい君!?」
キャスティーヌ「おおお!?ついに死んだでござるか!?」
青年はまつろわぬ神が自分を庇ったことに驚き、キャスティーヌは死んだと思って歓喜するが、直ぐに杞憂に変わる…キャスティーヌと同じく触手で構成された翼が生えた異形の怪物…本来の姿のクトゥルフが現れる…
クトゥルフ「……お前を…殺して…海へ…帰る…」
キャスティーヌ「………いいねムカつく!非常にイラつくよ!徹底的にブチ殺す!」
クトゥルフは触手をキャスティーヌに伸ばしキャスティーヌも触手で応戦する、先程と同じ光景と思うかもしれないが規模が違う、人間体と六十メートル級の怪物と三十メートルでは周囲への影響も変わる、触手がぶつかり合うたびに木が吹き飛び暴風が生まれる
青年「…無茶苦茶じゃないか…」
青年はまつろわぬ神同士の戦いに圧倒されていた、これが神話同士の戦い…神と神…青年はその光景に決して恐怖せず面白いものを見た子供の様な顔をしていた
キャスティーヌ「はははは!焼かれろ焼かれろ!燃え尽きな〜♪」
キャスティーヌは業火を吐き出しながらあたりを焼き尽くし触手も焼き尽くすが触手はすぐに再生してしまう、クトゥルフは触手から様々な魔術を放ちキャスティーヌの触手を破壊するもキャスティーヌもすぐに再生する
クトゥルフ「…再生とは…厄介だな…」
キャスティーヌ「それはお互いだっちゅの〜!でもでも…何かわ〜すれてない!?」
キャスティーヌがそう言うと背中に何かが張り付く…バイアクヘーがクトゥルフに張り付きエネルギーを吸い取ろうとし鋭い部分で触手を切り裂く…その間にキャスティーヌは口から放射線を帯びた火炎をチャージし威力を増して放つ、眷属であるはずのバイアクヘーを殺しながらクトゥルフに命中させ上半身を焼き尽くす…が即座に再生するがダメージは喰らった様で疲労する
キャスティーヌ「フフフ…流石の君でも無理ぽいね?君の正体は様々な作家が考えた君の複合体…て所かな?まあハスターとナイアーラトテップの神格を持つ僕には勝てないみたいだけどね!」
このクトゥルフは最もメジャーなラヴクラフト系とスミス系を複合整理したリン・カーター系のクトゥルフと最高神をクトゥルフとするブライアン・ラムレイ系のクトゥルフ、最強の軍神と設定されているドナルド・タイソン系のクトゥルフの複合体…つまり同じクトゥルフの神格を複合されている世にも珍し神格を持ち合わせたまつろわぬ神と言うことだ
キャスティーヌ「だけどこの風を司るハスターと千の化身を待つナイアーラトテップの神格がある限り僕は最強だ!だって負ける要素がないんだもん!君に教えてあげるよ!ナイアーラトテップの権能千の化身は化身の力が使える上僕を千回殺さないと僕は決して死なない!更に!再生能力のおまけ付き!はははは!僕て無敵!?」
キャスティーヌは狂った叫びを上げながら風を纏ってクトゥルフの背後に立つ、そして触手からミサイルを発射しクトゥルフに命中させる、そして触手を鋭い刀状にクトゥルフを切り裂く
クトゥルフ「…く…風の神格か…」
クトゥルフは痛そうに声をあげキャスティーヌはそれを喜ぶ様に切って切って切りまくる、何故キャスティーヌが転移できたのか…そもそもクトゥルフ神話内の四元素は実際と異なる、水属性のクトゥルフだが…彼は水を操れず、逆に昔は水が苦手であり得意のテレパシーも海水に妨害されてしまうほどである…さて風は何を司ると言うと風は別次元への転移を司っておりそれを使いクトゥルフの背後に転移したのだった
クトゥルフ「……すまない…クティーラ…君の命を…無駄にしてしまって…せめて…一度だけでもお前を殺す…!」
キャスティーヌ「…何言ってのさ?馬鹿なの君?ねぇ馬鹿なの?ぶぁっかなの?…そんなことするわけないじゃん?そんな一瞬で殺すなんてつまらない…じわじわいたぶり殺すのがセオリーだよ…お前もうつまらないから死んで…いいんだぜぇぇぇぇぇ」
キャスティーヌはそんなクトゥルフを馬鹿にするが、玩具に飽きた様に手と口から黒い旋風を空に放ち空から怪獣達を呼び出す、一体は暴君怪獣タイラント、そして火山怪鳥バードン、そしてヒッポリト星人を召喚しタイラントとバードンにクトゥルフを殺す様に命令する…クトゥルフは触手で反撃するがクトゥルフは元々クティーラに呼び出された従属神の様なもの…クティーラが命を捨ててまで呼び出したからか並の従属神より強いが…まつろわぬ神には一歩及ばず、更に体格差もあり三十メートルしかないクトゥルフには六十メートル程あるキャスティーヌとタイラント達の相手は出来ないのだ、因みにヒッポリトは最初にキャスティーヌに呼ばれキャスティーヌの部下になった存在である
キャスティーヌ「ヒホ!この通り手駒はたぁぁぁぁくさんいるよ!?僕マジ無敵!さあヒッポリト!あの蛸もどきをブロンズ像にしてしまえ!」
ヒッポリト「キャホホホホ!了解ですぞ主人様!」
キャスティーヌはそう呟くとヒッポリト星人にクトゥルフを殺す様に命じヒッポリト星人はヒッポリトタールの用意をしクトゥルフをヒッポリトカプセルの中に閉じ込めようとする
青年「卑怯だぞ!それでも神様か!」
キャスティーヌ「ヌフフフ!神だよぉ?邪神ちゃんですけどねぇぇぇぇぇ!?」
キャスティーヌがクトゥルフの死を確信しクトゥルフにヒッポリトカプセルが落ちる瞬間、ヒッポリトカプセルに一筋の光線が当たりヒッポリトカプセルが砕け散る
キャスティーヌ「……はぁ?」
キャスティーヌが呆けた声を出すとキャスティーヌが開けた穴から赤い玉が落ちてくる、空から降りてくる玉を黙って見つめるヒッポリト星人とバードン、タイラントの中心に降り、玉は爆発しタイラント達は吹き飛ばされる…玉の中から現れたのは赤と銀の巨人…その姿はまるで
クトゥルフ「…星の戦士……なのか?」
キャスティーヌ「馬鹿なぁ……星の戦士だとぉぉぉぉお!?あり得ん!?まさか僕たちにつられて顕現したのかぁぁぁ!?」
星の戦士…クトゥルフ神話における旧神の一人であり、ウルトラマンと設定が似ている神である、星の戦士はオリオン座からやってくる…ウルトラマンはオリオン座のM78星雲からやってくる、星の戦士は炎、あるいは光で出来た肉体を持ち、赤い火の玉となって宇宙から地球に飛来する、ウルトラマンもベムラーを追いかけてきたときは赤い玉の様な姿で宇宙から飛来した、星の戦士もウルトラマンも光線で敵を倒す、星の戦士はハスターの帰還ではハスターとクトゥルフを海の底に封印した、そしてこのウルトラマンもマガオロチと呼ばれる災厄の化身を封じた…クトゥルフとキャスティーヌが星の戦士に間違えたのも無理はない…だがこの戦士は星の戦士ではない…光の国の宇宙警備隊の隊長である光の戦士…その名は…
ゾフィー「……お前が各宇宙で起きた怪獣や星人達がいなくなる騒動を起こしていた黒幕は…」
ヒッポリト「貴様は…ゾフィー…だと…!あの宇宙警備隊の隊長が…何故ここにぃぃ…!」
ヒッポリトは大量に汗をかきながらゾフィーを見て怯えていた
キャスティーヌ「…急に出てきて驚いたけど…星の戦士のそっくりさんか!驚かしやがって!ぶち殺せヒッポリト!」
ヒッポリト「キャホホホホ!?そんな無茶な…ゾフィーに挑むなんて…」
キャスティーヌ「いいからやれ!さもなくば殺す!」
ヒッポリト「キャホホホホ……分かりましたよ」
ヒッポリトはヒッポリトタールをゾフィーに落とし、ゾフィーはそれに気づくが敢えてそのままヒッポリトカプセルに嵌る
キャスティーヌ「クヒャッハハハハ!強がってた割に案外弱ちいじゃないか!こんなのに何怯えてるのさヒッポ…リ……ト?」
キャスティーヌはゾフィーの呆気なさに大笑いしそれにビクビクしていたヒッポリトを笑おうとするが、ヒッポリトを見るとヒッポリトの腹に穴が開いており、ヒッポリトカプセルにも穴が開いていた…ゾフィーがM87光線を放ちヒッポリトカプセルを破壊しヒッポリトを穿ったのだ…そしてヒッポリトは背後に向けて倒れ爆散する…その光景を見て戦慄するタイラントとバードン…そしてキャスティーヌ
キャスティーヌ「…何なんだよ!お前!お前達殺せ殺せ殺せ!」
キャスティーヌは怯えながらもタイラントとバードンに倒す様に命令する、この二体は別世界のゾフィーを倒した強敵…がこの世界のゾフィーには通用しない、ゾフィーはM87光線を発射しタイラントはそれをベムスターの腹で吸収するがゾフィーはそのまま光線を発射し続ける…するとタイラントの体が膨れ上がり皮膚が裂けそこから光が漏れる
ーーーギィガアアアァァァッ!?ーーー
タイラントは容量オーバーを起こしそのまま爆散、バードンは恐怖に駆られながらも空中から急降下し嘴をゾフィーにさして毒殺しようとするもゾフィーはそのままZ光線を放ちバードンを痺れさせる
ーーーキュエエエエエエ?!ーーー
痺れたバードンはそのまま空中から落ち地面と激突する…その瞬間にバードンにM87光線を放ちバードンは大爆発を起こす
キャスティーヌ「…そんな馬鹿なぁぁぁぁぁ!!?俺様の手駒がぁぁぁぁぁ!!?何なんだよ!?何なんだよお前!?化け物かよ!?」
ゾフィー「…私はお前の様に命を弄ぶ奴は許せない…一つ聞こう、何故こんな事をした」
混乱するキャスティーヌに対しゾフィーはいつになく冷たい口調でキャスティーヌに何故こんな事をしたか問い詰める
キャスティーヌ「何故て…楽しいからに決まってるだろぉぉぉぉぉぉ??!だって私は邪神様だぜぇぇぇぇ!?命を弄んで何が悪い!?人間だって家畜殺して生きてるじゃん?俺の何が悪い?!?」
ゾフィー「………そうか…ならお前を倒すことに躊躇いはないな…」
ゾフィーはそう言うとM87光線を発射し、キャスティーヌも放射熱線を放つ…二つの光線はぶつかり拮抗するが…直ぐに熱線が押し負けM87光線がキャスティーヌの頭部に当たり頭部が消滅するが直ぐに再生する
キャスティーヌ「……僕の残機を減らしたなァァァァ!!?クトゥルフにも減らされてないのにぃぃぃぃ!!!こうなったら!」
キャスティーヌは怒り狂い触手を分離させ空に飛ばす…すると触手がキャスティーヌと同じ姿になり、999体のキャスティーヌが現れる
キャスティーヌ「クヒャッ……クヒャッハハハハハハハハ!!こいつらは我が化身!僕には再生力だけでは及ばないが強さも!オリジナルと同じでぇぇぇぇぇす!勝ってるかなァァァァ????」
キャスティーヌは999体の化身にゾフィーを攻撃する様に言い、翼なき化身達は自在に空を飛び無数に迫ってくるが、ゾフィーはM87光線を放ちキャスティーヌ達に浴びせキャスティーヌ達は炎上し爆散…そして腕を動かしキャスティーヌ達を一掃していく
青年「………凄い…」
キャスティーヌ「………馬鹿な…化身が…こうも簡単に…?…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!僕がこんな奴に負ける…あり得ない…あり得ない!!?こうなったら他の怪獣達も呼び出してやる!」
キャスティーヌは否定しまくって既に地球に呼び出した怪獣達を呼び出そうと黒い風を出すが…誰も出てこない…
キャスティーヌ「………え?何故だ?…まさか!?既にやられて……?」
その頃アテネでは神無がメタシサス、ヘルズキング、ゴドレイ星人を巨龍となって全員破壊、殺していた、巨龍となった神無の口には咬みちぎったゴドレイ星人の首が加えられており神無はそれをぺ、と投げ飛ばす、アテナも闇で生み出した鎌でサイドバクタ―、グランテラ、メガフラシ達の首を切り落としていた
神無「……怪獣と戦うのはやはり面白い…巨龍となったかいがあった」
アテナ「…ふむ…珍妙な生物であったがアレス達と比べるとやや脆弱よな…まあ闘争を行えたから良しとしよう…妾は帰るとするか」
神無は満足気に喋りながら人間の姿に戻り、アテナはやや不満気に闇の中に消えていった
ヴォバン「………それなりには楽しめたぞ…」
ヴォバンはやや満足気にロンギヌスの槍をしまい、邸に戻る…その背後にはクローンゴジラ達の死骸があった…各地でも怪獣が討伐され羅濠やアイーシャも怪獣達を殴り殺したり凍死させていた
キャスティーヌ「ヌオオオオオ!!?使えぬ駒どもめがぁぁぁぁ!!?こうなったら僕一人でもぉぉぉぉ!!?」
キャスティーヌは地団駄を踏みながらゾフィーに突進するがゾフィーはそれをテレポーテーションでキャスティーヌの背後に回りウルトラフロストでキャスティーヌの足を凍らす
キャスティーヌ「チェ……だけど残念僕は千回殺さないと死なないよぉぉぉぉん?!」
キャスティーヌは凍らされた足を見て舌打ちするが千回殺さないと自身に敗北はない為強がるがゾフィー冷静に光線の準備をする…そう各兄弟の最強の必殺技で、まずはゾフィーは虹色の光線でキャスティーヌを穿つ、これがウルトラ兄弟次男の最強技マリンスペシウム光線である
キャスティーヌ「…え?…」
キャスティーヌは驚きのあまり声が出ない…何故ならマリンスペシウム光線を食らっただけで残機のストックが大量に減ったからだ、だがゾフィーはそれに気を止めず更にL字型に腕を組んで光線を発射するウルトラ兄弟三男ウルトラセブンの必殺技ネオ・ワイドショットを放ちキャスティーヌの残機を再び減らす、更にウルトラ兄弟四男ウルトラマンジャックのシネラマショットでキャスティーヌの身体を爆散させすぐにキャスティーヌは元の姿に戻るがその顔は焦りと恐怖に支配されていた
キャスティーヌ「…こんな…馬鹿な…もう既に残機が二百以上消された…こんな事あっていいはずがない……逃げなちゃ…」
キャスティーヌは黒い旋風を上空に放ち穴を開け翼を生やして逃げようとするがゾフィーがウルトラ兄弟五男ウルトラマンエースの虹色のエネルギーボールを放つスペースQを放ちキャスティーヌをバラバラに破壊する、瞬時にキャスティーヌは再生するがこれで終わらせないとばかりウルトラ兄弟六男ウルトラマンタロウの腕をX字に組んで放つネオストリウム光線を放ちキャスティーヌを消し飛ばす
キャスティーヌ「ヒ…そんな…邪神である…僕が…こんな所で……死んでたまるかぁぁぁぁぁぁ!!?」
キャスティーヌは空を飛んで穴まで逃げようとするがそれを見逃すゾフィーではない、ゾフィーは最後の光線の発射準備をする…今まで放った光線は兄弟が使うより威力が高いが今から放つ光線はゾフィーですら本家には及ばない…その光線の名はグランドキングを滅ぼした光線…その名も
ゾフィー「コスモミラクル光線!」
兄弟の力を使わないと使用できない筈の光線をゾフィーは自身のM87光線、スペシウム光線、ワイドショット、シネラマショット、メタリウム光線、ストリウム光線を混ぜ合わせて放つ劣化光線として放つ…本家より二十分の一だが…キャスティーヌに当たると爆発することもなく消滅していく…
キャスティーヌ「キャッホッイヤブェグロボェェェグギャッファファボレェグルボェギャァァァァッ?!?!?!?!?!??!!」
キャスティーヌはそのまま消えていき暗雲も晴れていく…そしてキャスティーヌが開けた穴が狭くなって閉ざされる前にゾフィーは穴に向けて飛び立ち穴に飛び入って元の世界に帰っていく…クトゥルフはその姿をかつて自分達を封印した星の戦士と重ねた
クトゥルフ「……ハスターは…死んだか…」
クトゥルフはそう呟くと人間の姿に戻りその近くに青年がやってくる
青年「凄かったねあの巨人!…で君はこれからどうするの?」
クトゥルフ「…海に帰って…寝る……だが折角だ…色んな所を…見てみたい…」
青年「…なら僕のボスの所へ行かない?あの人面白いよ」
クトゥルフ「…何…?だが神殺しと神は…相容れぬ…運命」
青年「平気、平気!だってあの人さあ数人の神と知り合いだもん!そうだ僕の名前を言ってなかったね!僕は乱歩、江戸川乱歩だ!君は…あぁクトゥルフて名乗れないもんね…偽名考えたら…」
クトゥルフ「…偽名…?…そうだな…私達の…創造者の名……ラヴクラフトはどうだろうか?」
乱歩「……いいんじゃないかな?で、どうするラヴクラフト?まずは僕のボスの所に来ない?」
ラヴクラフト「…………そうだな…行ってみる…か…」
乱歩「そう来なくちゃ!面白くないよね!…てここどこだっけ?…そもそもボスは何処に行ったんだけ?僕迷子だから分かんないや!」
ラヴクラフト「……………………………」
この二人が後にコンビを組むことになるとは誰も考えなかった
キャスティーヌ「…クソが…あのクソ巨人…よくも殺してくれたな…いつか殺してやる!」
黄い布の服を着た男…キャスティーヌはまだ生きていた…とはいえ残りの残機30体になってしまったが、咄嗟に触手の一部を切り分けそこから再生したのだった
キャスティーヌ「…絶対復讐してやる「いい殺意ですね」…誰だ?」
キャスティーヌが声がした方を見るとそこには民族衣装を着た少女…ウルルがいた
ウルル「初めましてハスターでありナイアーラトテップでもあるまつろわぬ黄布の王様…私めはハンニバル・チャウと言う神殺しの魔王に使えております、ウルルと言う神祖でございます…」
キャスティーヌ「……神殺しだと…!?で何の用だ…いま機嫌が悪い…」
ウルル「いや…貴方の力を借りたいと思いまして…」
キャスティーヌ「私の力を…だと?」
ウルル「ええ…一緒に邪魔な魔王や神を殺しませんこと?」
ウルルは悪魔の微笑みでキャスティーヌを見つめていた
無駄に長い…因みに出てきた怪獣は本編に関係する怪獣達です、キャスティーヌがこじ開けた空間の歪みがそのまま残り宇宙人達がカンピオーネの世界に来れるようになったと言う話ですね、まあ諸悪の根源はこいつ、キャスティーヌの口調が安定しないのは設定なのでお気にせず、そしてCVは阿澄佳奈さん(ニャル子さん)…男なのに女の声と言うのは不気味さを出す為なので気にしないでください。そしてタイトルがラヴクラフトVSキャスティーヌなのにほぼゾフィーさんが取っていった…そしてゾフィー隊長強い…まあゼロ様とベリアル様と同じ強さだからここまでやらないとね(やり過ぎでは?と言っちゃいけない)さて次回は本編に戻ります、因みにラヴクラフトは最初クトゥルフ神話ではなくハスター神話と呼ぼうと考えたそうですがスミスさん(同じく作家さん)がクトゥルフ神話の方がいいと言った為クトゥルフ神話になったです、つまりハスターは神話の顔になっていた可能性があると言うことです、正にクトゥフルのライバルに相応しい神ですね