レイオニクスウィーズ   作:暗愚魯鈍

79 / 134
明日から用事があるから早い目に書いた、ちょっと雑で後悔してますごめんなさい!そして今回はあの雑魚い植物が相手なのでバトルに気にせず楽しんで読んでいただきたいです、因みにサブタイの蠢く密林はナイアーラトテップの化身が一人アトゥの登場作品から


七十一話蠢く密林

森の中に五芒星…エルダーサインが現れたそこから木の根っこが無数に生え地面に入っていきそして暫く経つと巨大な木になる…その木は叫びながら頭に花を咲かせその花びらを落とすとその花が人型になり街に向かって歩いて行った

 

ここには一人の女性が歩いていた…彼女は将来を誓い合った男性に裏切られ金を持って逃げられたのだ、そんな彼女は男性を恨みながら信じた自分を恨んでいた…そして彼女が泣いていた時それはやってきた、白いコートを被った男性が…その男性はゆっくりと歩き女性の横を通り過ぎ、女性が振り向くと…そこには男性の姿がいなかった…少し寒気がしたが気にせず前を向いて歩き出そうとしたその時、目の前に先ほどの白いコートを被った植物怪人が目の前に立っていた

 

女性「キャァァァァア!!?」

 

女性は叫んで逃げようとするが植物怪人は頭についた花から黄色い花粉を放ち女性を痺れさせそのまま蔦で拘束していく…女性が最後に見たのは美しき月…そんな光景すら蔦に埋もれ見えなくなった

 

 

老人「……婆さん…」

 

老人は自分の最愛の妻が眠る墓で一人泣いていた、彼は自身の息子とその嫁、そして孫に全財産を奪われた上家を追い出されたのだ、そんな彼は誰にも怒りをぶつけることができず妻の墓で泣くことしかできない…そんな彼に白いコート被った男性が忍び寄る

 

「悲しいですか?ならば私とともに永遠の楽園へといきましょう」

 

老人「……誰かわからないがからかうのも…!?」

 

老人が後ろを振り向くと頭に花が咲いた人間の様な植物が立っていたのだ、そして花から黄色い花粉を吐き出し蔦で老人を拘束する

 

 

男性「クソが!家賃なんか要らねえからいいが金がねえ!食いもんもねぇ!酒すらねえ!」

 

とある家には怒り気味の男性が空になった酒ビンを投げ壁にぶつかり破片となる、この男性は今まで一生懸命働いていたサラリーマンだった…だがこんな世界になってから仕事も無くなり、妻と子にも逃げられ自暴自棄になっていた

 

男性「クソ!毎日頑張って疲れても頑張って働いたのに…要らなくなったらポイ捨てかよ!何でだよ巫山戯『ドン!ドン!』?!何だよ…風か?」

 

男性が怒りながら愚痴を言ってると窓から何か音が聞こえ窓に歩いていく…すると窓から頭に花が咲いた白いコート植物怪人が突然現れた

 

男性「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?窓に!?窓に!!?窓の外にぃぃぃ!?」

 

植物怪人は窓を突き破り部屋を花粉で充満させながら逃げようとする男性を蔦で拘束して引きずっていく

 

 

女の子「……う、うう…お母さん…捨てないでよ…ヒック…何で…私を捨てちゃうの?」

 

女の子は一人道を歩きながら泣いていた、彼女の母親は食べ物が少なくなり母親と女の子を養うのが厳しくなり女の子を捨てたのだ、当然女の子は必死に抵抗するが母親に頬を叩かれ散々殴られ家には入れない様にされたのだ…女の子は公園のブランコに腰掛けながら泣いていると白いコートの人物が忍び寄る

 

「悲しい?だったら私と共に友達がいっぱいいる場所に行こう?」

 

女の子「ヒック…お兄ちゃんだぁれ?」

 

「私はね…君を救いにきたのさ…さあ行こう?誰も苦しまなくていい楽園へ」

 

白いコートの男性は女の子の手を握りどこかへ連れて行こうとする、それに女の子は抵抗せずそのまま男性と共にどこかへ消えていく

 

 

鏡花「………ここも異常なさそうですよポオさん」

 

ポオ「…うむそうであるな…」

 

ラヴクラフト「……ん」

 

三人(カールを含めば三人と一匹)は街の見回りをしていた、何故こんな組み合わせだと言うと神無が鏡花一人だと危険と考えた為ポオと一緒に街の見回りに行かせたのだ…先日のジェロニモンの件がある為街に何かないか調べているのだ…そうしているうちにポオの頭に乗っているアライグマのカールがポオの頭を叩き何かを見てキュウキュウと鳴き声をあげる

 

ポオ「い、痛いである…何をするであるかカール…」

 

鏡花「あ、ポオさん!見てくださいあそこ!」

 

ポオが痛がっていると鏡花があるものを(正確にはカールが見つけたもの)を見つける、それは綿菓子屋だった、こんな世界になった今店をやる余裕も食料もないはずなのに何故?と考えるポオだが鏡花は迷わず綿菓子屋に足を向ける…手の中にお金を握りしめて

 

ポオ「て、ちょっと待つである!?何食べようとしてるのであるか!?」

 

鏡花「そこに食べ物があるから…」

 

ポオは急いで突っ込むが鏡花はそこに山があるからと言うジョーン・マロリーという登山家が言った名言に似た言葉を発しながら列に並ぶ鏡花…ここで電気がないのに綿菓子が作れるか?と疑問に思った人もいる為説明しよう、神無が発電所を権能で治しそこにハイパーエレキング…いなリムハイパーエレキング(ハイパーエレキングを小さくした姿)を呼び出しそこで放電させエネルギーに変換させているのだ、これで電気不足は解消され食べ物も不本意ながら権能で生み出しているので餓死はなくなり、お金の価値も少しずつ戻ってきている、他にも娯楽施設の復帰や銀行を作り直す計画もある、なおこれを考えたのはフィッツジェラルドである

 

鏡花「フィッツジェラルドさんて意外と頭いいですよね、ニートで童貞の六つ子長男みたいな声ですけど…痛い!」

 

ポオ「失礼なのである…どちらかと言えばシロクマを思い出すのである…て、痛い!カール何するである!?」

 

カール「キュウキュウ…(失礼なのはポオもだよ…あと鏡花ちゃんもね…)」

 

鏡花とポオはフィッツジェラルドに対し失礼なことを言いカールは鏡花とポオの頭を小突く、そんなコントを他所に綿菓子屋に近ずき注文する

 

ポオ「あの…綿菓子…イチゴ味…五つで頼むである…」

 

綿菓子屋の店主「はいよ!イチゴ味、五つね!すぐ作るから待っててね!代金は…」

 

鏡花「…あの私の分くらいは自分で買いますよ…」

 

ラヴクラフト「流石に…悪い…」

 

ポオ「いいである…と言うか全く金を使わないせいで溜まっているからはした金であるが使わせてほしいである…」

 

ポオが気を利かせて四つ分代金を支払おうとする…実際はポオが金を減らしたいだけであるが…ポートマフィアは給料が高い…そしてポオは割と昔から働いているためこんな所で金を使おうがあまり気にしない、二千万円使ったことも忘れるぐらいの額を貯金しているからだ、その事に鏡花が嬉しそうに綿菓子ができるのを待っていると

 

「ねえ彼処の綿菓子屋て最近有名な綿菓子屋さんじゃない?」

 

「ねえちょっと直子あの綿菓子買ってきてよ」

 

直子「え…うん…じゃあお金…」

 

四人組の女子が綿菓子屋を見つけて直子という女子に綿菓子を買ってきてもらおうと頼む…別にそれくらい普通だろう、仲が良い女子同士の会話と鏡花が綿菓子に意識を戻そうとした時

 

「ごめーん、ウチら金がないんだ!立て替えて!」

 

直子「え……でも此間のカラオケも…お金返してもらってない…」

 

「払わないとは言ってないじゃん!直子はケチ臭いな!」

 

「私達友達じゃん!」

 

直子が少し嫌な顔をするが残りの女子は気にしない、友達という言葉で金を出さそうとする女子達に鏡花が言葉を出す

 

鏡花「そう言うのて友達とは言いませんよ!」

 

「はあ?」

 

柄の悪そうな女子が鏡花を睨みつけるが鏡花は気にしない、そのまま言葉を続ける

 

鏡花「物を買って来させたり、金を払わせるのは友達とは言いません!」

 

「何この娘…部外者はひっこんでろ!」

 

「関係ないのに…気持ち悪い…」

 

「こいつが良いて言って言ってるんだから良いでしょ!」

 

柄の悪い三人は鏡花に対し罵言を放つが鏡花はそんな彼女らを無視し直子に話しかける

 

鏡花「貴方はそれで良いんですか?」

 

直子「……関係ないのに口を挟まないで…」

 

「変質者じゃないこの娘?背後にいる男の人達も不気味で気持ち悪いし…」

 

「「逃げよ逃げよ!」」

 

キャー怖いと棒読みで叫びながら彼女らは逃げていく、直子も逃げるが何処と無く申し訳ない顔をしていた、そして彼女らの言葉を聞いたポオが心を抉り取られた…カールがそれを慰めるかのように頭をポンポンと優しく叩く…

 

ポオ「…気持ち悪い…我輩は気持ち悪いであるか……はは…そうであるな…陰気だし…小説しか書けぬ我輩は蛆虫以下であるな…カール…すまないである…こんな飼い主で…」

 

カール「キュウキュウ…」

 

ラヴクラフト「……何故彼女は…友といるのに…楽しく…なさそうな…顔をして…いる?」

 

ラヴクラフトが何故友達といるのに楽しくなさそうなのか疑問に思ったのか首をひねると綿菓子屋の店主が鏡花に話しかける

 

綿菓子屋の店主「嬢ちゃんの言うことは正しいよ、そこの兄ちゃんの質問に答えるとさ、あの子もあんな友達と一緒に至って楽しくないさ…」

 

ラヴクラフト「なら何故…一緒にいる?」

 

綿菓子屋の店主「…そりゃあ一人になりたくないからさ…人間は誰だって一人になるのが怖い…おいちゃんも昔そういう子を見てね…誰も話しかけず酷いいじめを受け一人ぼっちだった子を知ってるけど…おいちゃんはその子を助けれなかった…助けると俺まで被害が及ぶと思ってね…人間なんて皆偽善者さ…」

 

そう言うと綿菓子屋の店主はイチゴ味の綿菓子屋を五つポオとラヴクラフト、鏡花に渡す…鏡花はその虐められた子の話を聞き、神無を想像した…そんな中ポオが立ち直り店主に質問する、その姿は丸で探偵だった

 

ポオ「…所で話は変わるであるが…何故店主殿は…こんな商売を?…今の世の中こんな事をする余裕はまだないと思うのであるが?」

 

綿菓子屋の店主「う!…それを聞かれると困るんだが…実はいい商売があってな…おいちゃんはきつくて時給が安いが、リスクのない仕事をやっててね…それでも沢山の食料をくれてよ…自分一人じゃ勿体ないから皆も笑顔にしたくてやってるのさ!こんなご時世だ、少しでも笑顔にしねえと…皆狂ちまうよ」

 

鏡花「……良い人ですね…」

 

鏡花がこんな糞みたいな奴らしかいないと思っていた街にもまともな人(しかも善人で社会に貢献しようとしてる)がいて嬉しく思う…もしこんな人ばかりなら鏡花の想い人とあんな風にならずに済んだかもしれない…と考えた所でポッと顔を赤くしイチゴ味の綿菓子を食べる鏡花…そのまま綿菓子屋の店主に手を振りながら歩き出す鏡花達、とここでとある事に疑問に思った鏡花はポオに聞く

 

鏡花「所で何で五個買ったんです?カールちゃんも入れても四個なのに?」

 

ポオ「それならこの子を入れたからである」

 

ポオはそう言うと服から一体の人形…スパークドールズをだしダミースパークを出してそのスパークドールズを実体化させる

 

【ダークライブ!ザイゴーグ!】

 

ーーーギャハハハハ!ガハハハ!ーーー

 

ザイゴーグは実体化するとポオが持っていた綿菓子を奪い取り貪る、すると蕩けたような鳴き声をだすザイゴーグ…実はこのザイゴーグは甘党でありエックスと戦う前に綿菓子光線を口の中に放たれ綿菓子が生み出されたのだがその綿菓子をザイゴーグが食べて見たところザイゴーグが大喜びして食べた為綿菓子光線をザイゴーグに放射し続けた所ザイゴーグが綿菓子を食べてそのまま戦意をなくし帰っていた…後大地の想いが通じそのまま綿菓子を食べながら眠りについたとか…原作での激闘?ゼロ達の登場?なかったそうです

 

ーーーギャハハ♪ガハ♪ーーー

 

綿菓子を食べて堪能した様でそのままスパークドールズに戻りポオがそれを拾う

 

ポオ「この子は用心棒として借りてきたのである、タダ働きはあれであるから綿菓子が好物と聞いたので食べさせたのである」

 

鏡花「へえ〜怖そうな顔なのに可愛い食べ物です「キャァァァァ!?」!」

 

鏡花がザイゴーグについて何か言おうとした瞬間女性の叫び声が聞こえ叫び声が聞こえた場所へ走る、そしてその場所に辿り着くと植物怪人が女性に襲いかかろうとしてた、それを見た鏡花は足を狼化させ植物怪人の顔面を蹴飛ばす

 

鏡花「何者か分かりませんが…一応倒します」

 

鏡花は女性を逃した後植物怪人に狼化させた腕で殴りつけようとするが植物怪人は頭に咲いている花から花粉を飛ばすが着物についただけで鏡花はそれを避け植物怪人の足を切り裂く…そこで不利と見た植物怪人はそのまま逃げていく

 

鏡花「…逃しましたか…着物が汚れましたし…また破いちゃたし…また怒られる…」

 

その後鏡花はラヴクラフト達と合流し鏡花の服についていた花粉を調べる為白鯨内に戻る

 

 

鏡花達は白鯨内に帰ると神無に服についた花粉を見せた後調べる為何処かへ行き、植物怪人の正体について話し合っていた

 

乱歩「都市伝説にありそうだな…でも実在ポオが調べたら最近行方不明が多いて聞いたけど…植物怪人が原因じゃない?」

 

グローザム「植物怪人だと…?…まさかケロニアか…?ゾラは…なさそうだな」

 

そう言い合っていると神無が入ってくる

 

神無「グローザムの意見は惜しい…あの花粉にはソリチュラ化合銀が含まれていた」

 

ヤプール「ソリチュラ化合銀だと…ソリチュラか!あのメビウスが戦った!」

 

神無「正解、恐らく鏡花が見たのも宇宙植物怪人ソリチュランだろうね」

 

事に事件の黒幕の名前を知った後は居場所を検知するために電磁波を流しソリチュラが潜伏する場所を探知しようとしていた

 

 

同時刻、直子があの三人組の女子を見つけ話しかけようとするが三人組の声が聞こえる

 

「今月お金がなくってさ…どうしよ?」

 

「じゃあ直子に出させれば良いじゃない、あの子金持ってるし」

 

「いいね!友達でしょ!て言えば出してくれる金づるだもんね!」

 

「そうだよね!そうじゃなきゃあんなノリ悪い子と一緒にいるわけないもんね〜」

 

彼女は自身らが金づると言った子がいる事に気がつかず悪口を大声で言う…それを聞いた直子はしばらく立ち尽くした後近くの公園まで走った…そして公園のベンチに座ると泣き始めた…別に自分だってあんな奴らといたくない…でも一人ぼっちは寂しい…そう嘆き始めた時白いコートの男性がやってくる、そして黙ったまま直子の目の前に立っているため直子は質問する

 

直子「……何ですか?」

 

「…君悲しい?泣いてる…もし君が望むなら…誰も悲しまず泣くこともない、友達がいる所に案内してあげる…来るかい?」

 

男は怪しい宗教みたいな誘い文句を言いながら直子に手を差し伸べる…普段ならついていかないだろう…だが直子は一人ぼっちになったという孤独感からどうにでもなれと思う気持ちがありそのまま男性について行った

 

樹海…と言うべき姿に成り果てた森を歩く鏡花と神無…神無曰く昔はこんなではなかった為ソリチュラの仕業と確定する、神無と鏡花以外にもラヴクラフトやフィッツジェラルド、織田作と言う戦闘員を別行動で連れてきたのでソリチュラを見つけ次第呼び出せるようになっている

 

鏡花「…樹海みたいですね…自殺しないでくださいよ…?」

 

神無「それは富士の樹海…まあ樹海は自殺の名所だが…まあピクニック気分で行こう、ソリチュラはビオランテとかと比べると弱い」

 

鏡花「でもこうしてると…丸で…そのデート見たいですよね(ボソ)…て、何言ってるの私!?」

 

鏡花は自分で言った事に頭を大きく振って邪な考えを消す…その行為を見て神無は「何してんだこいつ…?やばい」と思っていた…すると鏡花が何かを見つける

 

鏡花「あれ?…あの人…それにあの白いコートは…!」

 

鏡花は直子と白いコートの人物…ソリチュランを見つけ駆けつけようとするが…神無に足を引っ掛けられ「ぐえ」と変な声を出す

 

鏡花「………可憐な美少女から変な声が出ちゃいましたよ?」

 

神無「可憐は余計だ、今は後をつけて場所を特定するべきだ…ラヴクラフト達に連絡する」

 

鏡花はジト目で神無を見るが神無はスルーして後をつける…神無は鏡花の可憐と言う言葉は否定したが美少女という言葉は否定していないのに鏡花は気づかなかった

 

直子「…………………!?…これは?」

 

直子が広い場所に来て驚いた事、それは中央にとても巨大な木があったのだ…それもツタの構造が口で言い表せないほどグロかったのだ…しかもそれに人が巻きついているのだ…トラウマものだ…

 

「人間は皆不便だ…バラバラな心を持っているから寂しい思いをする…だけど君はこれで苦しまない…ほら皆幸せそうだろう?」

 

直子「これが…楽園…?こんなの…想像してたのと…違う…!」

 

「…皆で同じ心を持てばいいのさ、さあ君も同化しよう」

 

男がそう言った時、鏡花の声が響く

 

鏡花「彼女から離れなさい!」

 

鏡花が腕を狼化させ殴りつけようとするが蔦が鏡花を拘束しようとするが炎の壁がそれを遮断する

 

神無「そんなことはさせないよ、ソリチュラン」

 

ソリチュラン「…君達がつけて来たのは知っていた…どうやら君の仲間も滅ぼしに来た様だね」

 

そう言うとラヴクラフト達がやって来た…それを追うように別のソリチュランや蔦がラヴクラフト達を追って来る…だがそれがピタと止まる…そして人間達と同化した木が揺れ始め、地面から無数の根っこが飲み変形し宇宙植物怪獣ソリチュラとなる

 

ーーーウボオオオオ!ヴボルル!ーーー

 

ソリチュラは鳴き声をあげると同化した人間を使い鏡花達に話しかける

 

ソリチュラ「私は760の惑星と同化してきたこの星も同化するんだ…邪魔をするな…!」

 

ソリチュラは怒りながら蔦を操り鏡花を攻撃しようとするが…

 

ーーーバトルナイザー・モンスロードーーー

 

ーーーギャハハハハ!ガハハハ!ーーー

 

神無はザイゴーグを召喚し蔦攻撃を防ぐ、だが地上でもソリチュランや辺りの森と同化したソリチュラの根が蔦や木々を操り攻撃して来る

 

神無「……嫌な攻撃だね…まあ僕にとってはこの権能があるから悪手だけど…」

 

神無はそう呟くと首筋にナイフを刺し体に穴を空けると葡萄の種を入れ込む…すると葡萄の樹が生える…それを見て驚く鏡花を他所にその葡萄の樹のの根を地面に差し込むとピタッと蔦攻撃や木々が動くのをやめる

 

鏡花「…何したんです?」

 

神無「これは僕の数ある権能の一つサマエルより無理やり簒奪した…まあ訳はいつか話すが…名を「怒りの毒葡萄」…葡萄の種を体内に入れ込み発芽させることにより最大で東京全体の木々植物を操り権能だ…そして相手が操る植物のコントロールを奪うことも出来る…まあ今回はこの辺りの植物を支配下に置いただけだよ」

 

つまりここ一体のソリチュラのコントロール権を奪い取ったという事だ、ソリチュランは奪い取れないがソリチュランはフィッツジェラルドが黄金のオーラを纏って拳をぶつけるだけで木っ端微塵となり織田作が弾丸、斬撃、魔法を正確に頭に放つ度に倒れていき、ラヴクラフトの触手による無慈悲な攻撃で倒され、鏡花の狼化した腕や脚に倒されていく

 

ーーーギャハハハハ!ガハハハ!ーーー

 

ザイゴーグは地響きを鳴らしながら突進するがソリチュラは神経を麻痺する花粉を飛ばしザイゴーグを痺れさせ蔦を使い上空に持ち上げ縛り上げる

 

ソリチュラ「私は…かつて邪神達と共にアトゥと呼ばれし者!これしきでは滅びぬ!」

 

ーーーウボオオオオ!ヴボルル!ーーー

 

ソリチュラはそう言いながら縛りをキツくしザイゴーグは苦しみの声を上げるが神無は葡萄の樹の実を飛ばしその実が蔦に当たると煙を上げながら溶け始めてた…それによりザイゴーグの拘束が解ける、そしてソリチュラがそれを受けて怯む

 

ーーーギャハハハハ!ガハハハ!ーーー

 

ザイゴーグはそれを好機と見て口からヘルズレリーブを放ちソリチュラを横に焼き切る、縦に切ると同化した人に当たってしまうからだ…そしてソリチュラの切り離された上部は青く炎上し燃え尽きる間際こう叫んだ

 

ソリチュラ「おのれ…私はただ…一人が…いやだった…だけなのに…何故だ…私は一人ぼっちの…人間を私と同化して…私と永遠に…過ごそうと…」

 

そう言ったソリチュラはそのまま消える…

 

フィッツジェラルド「…本当に孤独だったのは…あいつ(ソリチュラ)だったのかもな」

 

フィッツジェラルドはそう呟くと同化した人間達を蔦から解放する…一部完全に同化され手遅れな人間がいたが一部の人間は無事だった…のだが助けた人間が騒ぎ始めた

 

女性「…なんで助けたのよ!折角同化しかけて自分の理想が観れたのに!」

 

老人「あのままの方が幸せだった…あの植物は…儂の婆さんが生きていた頃の夢を見させてくれたのに…」

 

男性「巫山戯んなよ!放っておけばよかったのによ!そうすればこの世界から解放できたのに!これでまた苦しまなちゃいけないじゃねえか!」

 

女の子「また一人ぼっちになっちゃうのに…酷いよ!」

 

助けたのに助けた者達の口から出るのは罵言、また自分達が苦しまなければいけないと言う苦痛に満ちた叫び、その言葉全部を神無達に言い放つ人間達に鏡花が唖然とする

 

鏡花「……皆さん…助けなければ死んでいたんですよ?」

 

男性「なら死んだ方がよかった!苦しみながら生きるよりも楽しんで死んだ方がいい!」

 

老人「返せ!儂らの苦しみから救ってくれた木を!この悪魔共が!」

 

女性「そうよ!またこんな世界で生きるくらいなら死んだ方がマシよ!」

 

女の子「……ううう…うわぁぁぁぁん!もう嫌だ!一人ぼっちは嫌だよぉぉぉ!」

 

ある者は泣き叫び、ある者は怒り狂い、ある者はヒステリックに叫ぶ、またある者は怒りながら自身の体を傷つける…そんな光景を目の当たりにした鏡花は何故助けたのに責められなければいけないと叫びたくなる…すると先程助けた直子も喋り出す

 

直子「この世界…もう生きる理由とない人が多い…だから私にもわかる…死んだ方がよかったて…最初は怖かったけど…死んだ方がよかったかもしれない…こんな世界なんて生きてても楽しくない…」

 

鏡花「……………………………」

 

そう直子がそう言うと黙りこくる鏡花…フィッツジェラルドと織田作も何も喋らない…ラヴクラフトは空気を読んで話さないだけだが

 

神無「……ならここで死ぬかい?好きな生き物に変身できるよ、ミラボレアス」

 

直子「え?」

 

神無がそう呟くと神無の姿が変わりそこには黒き巨龍…その姿はまさに邪龍…そして神無はソリチュラの残った下部を口から火を吐いて燃やしそれを見た直子や同化されかけていた人達を震え上がらせる

 

ミラボレアス(神無)「ほら?死にたいなら僕に食われろ…弱者は強者の肉となれ…」

 

そう言った後天が震えるような咆哮を上げると直子達は泣いてその場から逃げ出す…中には失禁した者もいるようだか…必死にミラボレアス(神無)から逃げていく、そして神無は元の姿に戻るもボソと呟いた

 

神無「そうだ…それでいい…生きていれば…また何かチャンスが来るかもしれない…僕のように誰かが救ってくれるかもしれない…だから逃げろ…必至に…」

 

神無は逃げていく彼等にそう呟いた…神無の瞳は彼等を昔の自分と重ねている様な気が鏡花はした

 

 

 




意外と長くなったな…それに今回は人間達のセリフがイマイチダメでしたね…難しいですね…反省します、後あの綿菓子屋の店主はこの世界での数少ない良心の良い人です、イメージは文豪ストレイドッグス第2期に出てきた織田作之助が養ってる子供達を済ませているカレー屋のおじさん(誰だよ!と思った方は是非文豪ストレイドッグス第2期を見て下さい(露骨なステマ))

好きな生き物に変身できるよは魔王が使うと便利、モンハンのミラボレアスにもなれますから…能力も完全再現しかもサイズも変えられるから小さいサイズに化けて攻撃を避けたりできる…もしモンハン出すなと思ったら教えて下さい…二度と出しませんから、次回はあの綿菓子屋のおじさんが言っていた商売…それをしている奴が登場です、お楽しみに

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。