背徳の炎こと、ソル=バッドガイお父さんとその愉快な仲間達による慌ただしい日々の一コマ。

1 / 1
ついカッとなって書いた


In those day

此処はただの街である。...数分前までは。

『だからお義父さん(オヤジ)って呼ぶんじゃねぇ!』

男の絶叫と共に、巨大なパイルバンカーがぶち込まれたかのような爆音が辺りに轟く。

爆心地の淵には肩で息をしている大男―ソル=バッドガイがおり、馬鹿でかい穴の中心で目を回しているのが、彼のライバルであり、『義理の息子』であるカイ=キスクである。

他にもブチ切れたソルを見て苦笑いをしている“元”ジャスティスことアリア。

軽はずみでソルのことを義父と呼び、思いっきり炎をぶち込まれたカイを見て、オロオロしている彼の妻、ディズィー。

何故かよくわからないが、巻き添えを喰らったシン=キスク。

それを見て目に見えて動揺しているのがエルフェルト=バレンタイン。

同じく、それを見て内心動揺しているのがラムレザル=バレンタインである。

「だ、誰が...テメェの義父(オヤジ)だ。ふざけてるのか...!」

まだ息が整わず、ゼェゼェと息をするどころか遂には噎せ始めたソル。煙草の吸い過ぎね、と言いながらアリアはその大きな背中を摩ってやっているなか、ようやくカイは意識を取り戻した。

「...い、一体何が...?確か...私はつい出来心でソルのことを...義―」

「義父って呼ぶなっつってんだろォーがァ!」

飛びかかろうとする夫(父親)(ソル)を必死に抑えようとする母娘(アリア&ディズィー)。これ以上させると流石のカイも重症を負ってしまう。

「ねぇ、フレデリック。そこまでにしといてあげたら?」

「そ、そうですよ、ソ...お父さん!」

「邪魔をするなっ!あいつはもう一発殴り飛ばさねェと気が済まん!!」

二人がギアと半ギアだとしても女性であるわけで、男でおまけに筋骨隆々のソルを抑えれるわけもなく、ズルズルと引き摺られる形になってしまう。

ソルの目はヘッドギアで隠れているものの、“ガチ”の目だった。

「あー、こりゃ駄目みたい。カイくん、今のうちに逃げた方がいいよ」

「カイさん、逃げてください〜!」

「わ、わかりました」

引き摺られているアリア&ディズィーの悲痛な叫びにカイは首肯し、一目散に逃げ始めた。

 

「...ん。あ?何が起こったんだ?」

その頃、二人のヴァレンタインに揺さぶられ、シンはようやく目覚めた。丁度、祖父(ソル)祖母(アリア)(ディズィー)を吹き飛ばし、父親(カイ)に追撃を仕掛けるべく、走り去っていく瞬間であった。

「あ!待て、オヤジ!母さんが怪我したらどうすんだ!待ちやがれ!」

止めようとするヴァレンタイン姉妹を華麗にスルーし、彼もまた後を追い出した。

 

「カイさん、大丈夫でしょうか...?」

「大丈夫よ。フレデリックはああ見えて優しいから」

「止めなくて大丈夫だったんでしょうか?」

「シンはああいう奴。仕方ない」

取り残された女性組は少し不安になりながらも(二人(アリアとラムレザル)を除き)自分の想い人の身を案じるのだった。

 

 

...後で聞いたところによると三人とも真新しいクレーターの中心でボコボコになった状態で発見されたという。

 

おしまい

 

 


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。