俺、結構ガチで幻想郷支配したからカオスにしていくわ   作:タケノコ委員長

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 今回からスタートしましたこのストーリー。私としてはかなり頑張らさせて頂きました!それでは、ゆっくりしていってね!!!


Stage1.謎山に現れる美しき光。我が心はオタクに包まれて---

「ワハハハハハハ!!!遂にこのゲームの支配者になったぞ!!!」

 

 私はタケノコ委員長、重度のオタクである。

 

「アハハハハハハ!!!楽しいなぁぁぁぁあ!!!」

 

 そう、今やってるゲームは、今学校で流行ってるグランドファイアという私が作ったアプリだ。

 

「そうそう、このコンビを作っておいたんだ!これでよし!しゃあ!1戦行くか!!!」

 

 このゲームは、対戦すればするほどキャラが強くなって、強くなったキャラで世界一を狙う頭脳戦である。

 

「俺が作ったゲーム、遂に100万ダウンロード突破かー。嬉しいなー。開始2週間!ウマウマ(☆∀☆)」

 

 そんなことをしていると---。

 

「はっ!!!ん?夢か---。なんか何でも良いから何かを支配してみたいなー。何で夢だけなんだよ---。」

 

 私は夢を見ていた。とても痛々しい夢だ。重度のオタクしか見ることのない夢だ。

 

「はぁ、忙しいなー。いくら日曜とはいえ宿題多すぎだろ---。」

 

 夢の中は楽しみだらけ、現実の中は宿題だらけ。それが日常なのだ。

 

「くっそー!漢字とかまじ時間かかるし!超能力ほしーい!!!!!」

 

 とりあえず超能力を求める私であった。

 

「その超能力でアニメキャラ引きずり込んでそれぞれで戦わせたり、全員で運動会---ウヘヘヘヘヘ!!!」

 

 うん!皆さん、気づきましたね!もう私はダメですわ!!!

 

「はっはー、幸せ!こんなに楽しい妄想が他にあるかよー。クラスメートも楽しい妄想すれば良いのにー!」

 

 そうして妄想だけをしていると、まさかの事態が起きた。

 

「あ、ヤバイ、もう2時間たった。あああああああああ!!!!!まだ漢字1つしか書いてない!!!終わった---。」

 

 現実逃避する私、そこに待ち構えるのは、悪夢の現実である。

 

「あーあ、なんか別の世界行きたいなー。こんな世界より楽しいところあるじゃん。」

 

 面倒になった私は、別の世界に行きたくなる。まあ、普通は無理ゲー過ぎる話だが---。

 

「さてと、漢字やんなきゃ!妄想は一旦ストップ!!!」

 

 そうして、妄想を一時終わらせて、宿題を進める私であったが、人間的に残念な私であるため、いつも何か見落としをする人であった。

 

「眠くなってきた。けど、あと少しで漢字、数学テキスト、理科の実験結果シート全て書き終わるわー。マジ長過ぎ!」

 

 実は、まだ宿題は残っていた。そう、音楽の学習プリントであった。

 

「折角の日曜なのに、宿題に終われて遊べなかったじゃん!」

 

 そういう私は、最初妄想をしていたじゃん!

 

「夕飯食べて風呂入って寝よ。いや、その前になんか歌でも歌いたいな。カラオケはウチの近くないし、不便だなー。」

 

 実は、うちは田舎の為、近くに美味しい店や、娯楽施設などは殆んどない。唯一あるものを言うとすると、ボーリング場である。

 

「歌いたーい。歌いたーい。楽しいカラオケ待っているー(^∇^)」

 

 何やら歌い始めたようだ。

 

「はぁ、つまんねぇ、友達も少ないし、最悪だ。」

 

 一人ぼっちの私、遠くに行き、カラオケ行くのも一人、お昼も一人、更には、勉強も全て一人でやっていた。

 

「都会行きたいなー。」

 

 なんとなく話す都会が良かった。でも、おそらく都会に住んでる人は田舎が良かった。自分の生活を否定する手段である。

 

「こうしていてもしょうがない。さっさと夕飯作るか。」

 

 既に一人で暮らしている私は、全て一人でやっていかなくてはいけない。その辛さは想像しがたいものだ。

 

 しばらくして、夕飯を食べて、風呂からあがった。

 

「さて、明日からの学校に備えて、寝るか。」

 

 何かをしていたら、明日に響くと考えて、とりあえずしっかり寝ることにした。いつも日曜はこんな感じになっている。

 

「---。もっと楽しい日々だったらな。」

 

 翌日

 

「ふわぁぁ---あれ?いつもより1時間も早く起きちゃった。何でこうなるのかな---ついてないなー。」

 

 イライラ気味の私だった。とりあえずテレビをつけることにした。

 

「ええっと、テレビのリモコンっと、ほい!」

 

 テレビは無反応だった。

 

「はぁ!リモコンの電池が切れたし---最悪だ。今電池予備がねぇよ!」

 

 諦めた私は、一時間を有効に使い、授業の準備をした。

 

「今日の日程はなんだろなー。よっしゃ!1時間目から体育だ!ひやっはー!」

 

 楽しんでいられるのも1時間目を見ている間だけだった。なぜなら、天災は忘れた頃にやって来るからだ。

 

「2時間目~。音楽---。音楽?あああああああ!!!!学習プリント忘れてたぁぁぁぁあ!!!おまずいおまずい!!!---あ、終わった。」

 

 学習プリントは、どんなに頑張っても30分はかかる量だった。

 

「いや、まだある。素早く学校行って、授業が始まるまでに終わらせる!!!」

 

 宿題忘れた生徒がやる、最終手段である。もちろん、これをやるのは良くはないことなのだが。

 

「よっしゃ!学校にダーーーーーッシュ!」

 

 いつものことである。走って走って、学校についた。

 

「さて!勉強しよっと!」

 

 これもまた、いつものことである。

 

「そういえば、この学校って人数すくないよなー。ウチの学年で19人って、やっぱり田舎はこういうものか~。」

 

 後ろの席の2人が、何か話している。

 

「ねぇ、知ってる?最近近くの山で変な光が突然現れるらしいよ!」

 

「なにそれ~、聞いたことない!詳しく教えて!」

 

「ええっと、実は午後8時ちょうどに山に光が現れるの、それもごくまれに!」

 

「午後8時ね、よし、今日行ってみよう!」

 

「違うんだよ、それが---。100日に1度しか現れないんだよ!」

 

「えええ!なんだよ期待させやがって~!」

 

「アハハ、失礼~。まあ、結構珍しい現象で、これを間近で見たものは、この世界に帰ってこれなくなるの。」

 

「それってさ?この世界とバイバーイ!することなの?」

 

「そうみたい。」

 

「げっ!行きたくないよー!」

 

「まあ、そうなるよね。」

 

 その話を、私はこっそり聞いていた。

 

「へぇ、別世界にでも行くのかな?マジで面白そうではないかぁ!」

 

 軽い気持ちで考える私、それがいつ起こるかは分からないが。

 

「よし、今夜から8時は毎日そこだなー!」

 

 更には、その光の中に入ろうと考えたのである。一方、別の所の話では。

 

「ねぇねぇ、前に起きた山の事件知ってる?」

 

「え?なになに?」

 

「3日前かな?山に突然光が現れて、5分ほどで消えたんだけど、あの2800メートルの山。」

 

「あー、謎山ね。」

 

「あ、そうそう!謎山ってその名の通り謎が多くて、伝説上、満月の夜に時々光が出るらしいの。」

 

「満月の夜の光?なにそれ!面白そー!」

 

 男子2人組だけでなく、女子2人組もわけわからないことを話し始めた。

 

「ねぇねぇ、そこに行ってみようよ!」

 

「それがね、2800メートルの山だし、まあ、行くなら満月の夜だけかな?でも、いつ光るかは私はわからない。」

 

「あー、確かに、時間がわからないからねー。」

 

 このことを聞いた私は、いつどこで何時に起こるか、全て理解した。

 

「満月の夜時々、謎山頂上付近にて8時---か。」

 

 しばらく考えたあと、やはり行きたいと思い、次の満月の夜を待つことにした。

 

 キーン コーン カーン コーン

 

 学校のチャイムが鳴る。

 

「あああああああああ!!!忘れてたぁぁぁぁあ!!!音楽の学習プリント!!!」

 

 謎山の光の話を聞いていたら、音楽の学習プリントを忘れていた。

 

「まあ、1つ楽しそうな情報をゲットしたから良いけどね!」

 

 私は、夢物語に釣られて、早速廊下にある窓から謎山を見ていた。それはとても高く、登るのは苦労しそうだった。

 

「はぁ、これはかなり大変だなー。次の満月はいつだっけ。」

 

 たまたま理科の先生が通りかかる。

 

「すいませーん。次の満月っていつでしたっけ?」

 

「ええっと、24日後かな?」

 

「ありがとうございます!」

 

「なんか満月に興味でも持ったの?」

 

「いえ、でもなんとなくクラスで満月の話をしている人がいたので、気になってしまって---。」

 

「そうなの、そうやって身近なことを疑問に持つのは良いことだね!」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

 3日前の事件、おそらく満月である。3日前は気温も低く、山に登るのは困難だっただろう。

 

「24日後---。おっと、音楽の宿題意外と短いぞ、すぐに終わりそうだ---!」

 

 そうして、授業に入った。4時間目、社会の先生が、またもや謎山について語り始めた。

 

「謎山事件、知ってる?」

 

「あ、急に光るんですよね!」

 

「あれね、実際にその光に入るとどうなるかは分からないし、まだ誰も入ったことはないけど、ニュースに取り上げるべきとは思うんだよね~。」

 

「先生、そしたらここホラースポットになりますよ!そんなのは嫌ですよ!」

 

「多分、噴火の前兆とかじゃないかな?」

 

「えー、それは嫌ですよ!私噴火嫌いですもん!」

 

「まあ、そりゃそうだよね。」

 

 社会の先生は、しばらく謎山について話してたら、こんなことも話した。

 

「実は、謎山には色んな伝説があってね。山の頂上に登れた人は本当に2、3人なの。」

 

「どういうことですか?」

 

「足場が悪い、途中の坂がきつすぎる。更には、蛇が襲ってくるとかいう話があって。」

 

「蛇が襲うんですか?逃げれば良いだけじゃないですか!」

 

「その蛇を見たものは、もし逃げ切ったとしても、3日以内に命を落とすとか---。」

 

「やだやだやーだ!怖い話嫌い!」

 

「あー、女子さん達失礼。でも、あの山には、関わらない方がええよ。謎山は名前の通り謎だらけだから--。」

 

 ホラースポットに認定されそうな山だった。

 

「さて、授業やるよー。」

 

 社会の先生のこの一言で、また授業が始まった。

 

「ふぅ、光---か。よく分からないけど。」

 

 私は、その光が現れる全ての条件をいち早くゲットした。もちろん、クラスメートに言うわけない。

 

「24日後、午後8時、満月の夜に、謎山の頂上。そこに行けば、ホラースポット制覇者になるぞー!」

 

 24日、短くて長い時である。しばらくして学校が終わった後、一部のクラスメートで謎山の近くまで行くことになった。

 

「よっしゃー!謎山行くかー!」

 

 私は、それには誘われなかった。家に帰って、勉強しようとした。

 

「ふぅ、やっと学校終わったー。一日って意外と長いなー。そもそも、24日後って何曜日だし---。」

 

 木曜日である。

 

「うわぁ、ふつーに学校---あ!この日は確か学校が創立されて15周年記念の日だ!だから授業はなくてすぐに終わる!」

 

 15周年記念、1時間で終わる記念式典をして、そのまま終了となる。

 

「というか、謎山ってどこから登れば良いのかな---。」

 

 謎山を今まで登ろうとしたことがあるだろうか---。否。それはない。2800メートルなど、体力的に無理である。

 

「そうだなー。まあ、行くなら早めに行かなきゃ。ただ、この場所が既に150メートル付近だし、まあ良いんだけどね。」

 

 家と学校、謎山は近くにあり、家と学校が300メートル、家と謎山が600メートル程であった。

 

「24日後---か。」

 

 呟く一言、緊張の心を表した。

 

「さて---今度こそ勉強するか。」

 

 そのまま勉強を始めていった。

 

「はぁ、昨日より宿題少なくて助かるー。」

 

 1時間ほどで宿題を終わらせた。ゆっくり頑張った。

 

「うん!オッケー。眠いから寝よーっと!」

 

 とりあえず、しっかり寝て、明日に備えた。

 

 光の出現まで、後23日になった。

 

「ふわぁぁ。ゆっくり寝れたー。」

 

 朝、午前5時のことである。外は暗い雲に包まれていた。

 

「雨、降りそうだな。傘持たなきゃ。」

 

 謎山に入る悪夢の兆し、そこから雷が鳴り響いていた。

 

「うわぁ、雷が酷いな---まあ、これもこれで運命なのかな---?うん。まあ、とりあえず---朝食食べるか!」

 

 一人でゆっくり朝食食べて、シャワー浴びて、ちょうど良い時間になる。

 

「まあ、今日もゆっくり勉強しに行くか!」

 

 学校は毎日あるため、しっかり行かなくてはいけない。

 

「光---俺は午後8時---その光の中にいるのか。なんだろう。もしかしたら、この世界の王者になってー---グヘヘヘ---!」

 

 タケノコが王者になる→世界が滅びる→俺が滅びる→あの世行きである。

 

「あ、ダメか---。」

 

 そんなこんなしてるうちに、光まで残り10日になる。

 

「んっんー。後10日か---。」

 

 この日もいつものように歩く。が、空から白い物が降ってくる。今年初の雪だ。その雪はどんどん強くなっていく。

 

「寒い---この辺寒い---。」

 

 私が住んでるこの町は、とてつもない寒さと共に、闇のように光が通らない別世界のような町だ。

 

「今日の気温は、➖2℃。そりゃ、雪になるか---まあ、この町、天気が荒れやすいことで有名とされてるからな。」

 

 私は、白い絨毯の上を歩く。もちろんのこと、雪はおさまらない。むしろ強くなる一方だ。

 

「---。雪、止まないかな---。流石に雪は雪でも強すぎだよ---。」

 

 天気は心で対処するものではなく、他の何かで対処するものだ。

 

「はぁ、はぁ、---う。」

 

 吐息と共に現れる白く小さな雲。それは、これからやって来る光が不思議なことというものを指し示していたようだった。

 

 時は過ぎていき、残り1日となった。この日は晴天に恵まれた。

 

「うん、いいねー。」

 

 実は、この町では、晴れる日の方が少ない。晴れたとしても、もし晴れたとしても、残念なことに光はごくわずかである。

 

「さぁ、いよいよ明日だ。けど、どうやって登れば良いのやら、そんなのわかるわけない---そうに決まってる!」

 

 この日は水曜日であった。

 

「あぁ、闇よ、光になってくれ。」

 

 無情にも時は過ぎ、まだ何も決めてないまま、その日が来た。木曜日、天気は曇りだが、今にも雷が落ちそうだった。

 

「へぇ、昨日よりも暑い。うわぁ、やっぱり天気荒れやすいなー。」

 

 一人で暮らしてる私にとって風邪は天敵であった。

 

「さあ、創立15周年記念式典だ!ゆっくり行くか!」

 

 創立15周年記念式典。それが終わったあと、すぐに謎山の登山開始地点にたった。

 

「いよいよ---か。」

 

 24日の努力---は、薄いものだったが、遂にその1歩を踏み入れた。

 

 この山を登る方法は分からないが、最初の2000メートル付近までは、簡単な道である。もちろん体力は奪われるが、それでもまだましな方だった。

 

「ふぅうぃー。大変---。」

 

 私が2000メートル付近についたのは、午後4時だった。

 

「さて、あと800メートル。頑張ろう!」

 

 私は、あと4時間あるが、ここからが難所だらけなため、行けるところは急いでいった。

 

「お、難所1つめだ!」

 

 難所1つめ、ロッククライミング出来そうな坂である。

 

「うわぁ、この坂辛すぎない?」

 

 角度は60度程であるが、道がごちゃごちゃである。

 

「ふぅ、まあ、ここを越えれば難所1はクリアっと!」

 

 実は、難所の中でも簡単である。私は、この難所を30分ほどでクリアした。

 

「まずいなー。今2200メートル付近だけど、あと600メートルを3時間30分。厳しい。」

 

 難所2、走って30分、恐怖の一本道。

 

「来た来た。難所2だ。一旦奥の山に行ってからこっちに戻らなきゃいけないのに、その橋が怖いんだよなー。」

 

 もちろん、橋から落ちたら別世界行きという結果になる。死亡例も多く、危険な場所だった。

 

「さぁ、行こう!」

 

 その難所を1歩1歩確実に歩いた。時間は1時間程でクリアした。現在2500メートル付近。あと2時間半。

 

「次は---あれかー。」

 

 難所3、蛇が出るとされている危険な地帯。

 

「学校での話にあったところかー。ここの蛇、確か見られた瞬間毒を吐かれ、3日でバイバーイするんだっけ。」

 

 ここでも死亡例は出ている。いや、ここの方が多い。蛇は3匹程とされている。

 

「あっちの500メートル先がゴールか。コツは---足音をたてないことかな。」

 

 よーい、スタート!という瞬間に静かに歩いた。

 

「--------------------。静かに、静かに----------。」

 

 何も音をたてずに歩ききった。蛇のシャー!って声はしたが、たまたま遠かったのか、現れはしなかった。

 

「オッケー。じゃあ、次!」

 

 更に歩いていく。そしたら、いかにも厳しそうな場所があった。

 

「なんだここは!?!?!?!」

 

 難所4!ラストの難所。崖を渡れ!既に時間は午後7時30分、腕時計を持ってきて正解だった。

 

「この崖、30メートルといったところだろうかー。でも、綱渡りのロープより危険そうだよ!」

 

 ここは人々の間で、悪魔の崖渡りと呼ばれていて、ここを抜けた先にあの光が見えるとされている。

 

「ふぅ、もう、後戻りは出来ないな。」

 

 最後の難所に足を踏み入れる。

 

「よっと!うわぁ、めっさ揺れるわ---。」

 

 ここから2750メートル下が微かに見える。建物が蟻よりも小さく、人は全く見えない。それが2750メートルの世界だった。

 

「あっと!危ない危ない。」

 

 その頃、満月が登り始めていた。

 

「綺麗だ---。」

 

 感無量。久々に月を見た感覚だ。約束の時間まで、後5分。残り2メートル程だった。

 

「はぁ、はぁ、た、体力が---!」

 

 しのぎを削る限界の勝負。私は、それを乗り越えた。頂上まで、5メートルの坂を登るだけだった。

 

「来た---遂にゴールだ---!」

 

 腕時計は、午後7時59分を指している。

 

「これで、光らなかったら、もうここから飛び降りよう。」

 

 それくらい過酷な山登りだった。そして、遂にそのときは来た。定刻。

 

「---午後8時。頂上付近で光は---。」

 

 真後ろに、太陽よりも輝かしい光が指している。美しさに声も出ず、反射的にそっちの方に移動していった。

 

「ここか---この光の本当の正体は!」

 

 そこに光っていたのは、時空の歪みから発生する光だった。

 

「ん?誰か立ってるぞ!」

 

 そこには、背が165センチ程の女性が1人、しっかりと背を伸ばし立っていた。

 

「あのー、スミマセン。この光はなんですか---?」

 

「おおお!人がいる!?!?あ、こちらは、幻想郷への入り口の扉となっております。」

 

「ここに来るのって珍しいんですか?」

 

「実はですね、こちらの光の扉、ごくまれにこちらの世界のこの場所にやって来るんです。」

 

「でも、あなたは何故ここに?」

 

「そのときに、私だけ送り込まれるんです。が、100日に1回あるかないかです。」

 

「へぇー。で、人が来たって騒いでたけど、それって珍しいことなんですか?」

 

「はい、実に---350年ぶりですかね---。」

 

「へぇー?えええええ!?350年!?」

 

「はい、イヤー、驚きました!」

 

「それは、驚きますよね。」

 

「残り時間が後2分少々になりました。幻想郷は、人が入るとやられる危険の高い場所です。それでも、あなたはこの光の扉に入りますか?」

 

「もちろん、入るに決まってます。」

 

「この扉に入ってから、しばらく進むと、管理人がいます。」

 

「管理人---。」

 

「はい、その方があなたに与える使命を言い渡されます。」

 

「なるほど。」

 

「その方の使命をクリアしたら、あなたはこの世界に戻れますが---使命は決して簡単ではありません。」

 

「了解です。」

 

「残り時間が30秒になりました。では、覚悟が決まったら、御入りくださいませ---。」

 

「もう、覚悟は決まってますよ。重度のオタクとして、入らない訳にはいきませんからね!」

 

 私は、迷わず、素早くその扉を開けて、光の中に入っていった。

 

「ふぅ、ここから歩けばいいのか。この先、どんな試練が待ち構えているのか---そんなのはわからないけどね。」

 

 後ろから、さっきの女性がやって来た。

 

「あー、こちらでございます。」

 

 その人に続いて、一歩ずつ歩いていった。

 

「この先でしたっけ?」

 

「はい、もうそろそろ見えますよ!」

 

 そこから1分程で、目の前に現れた受付。3人の人らしいけどちょっと違うものが、座っていた。

 

「幻想郷受け付けになりまーす-----って。お客様久しぶりじゃないですか!!!」

 

「350年ぶりでしたっけ?」

 

 受付の人もざわめく。

 

「ええっと、自分の使命ってなんですか?」

 

「それは、あなたの趣味で決まります。」

 

「え、私の趣味?」

 

 迷わずこう答える。

 

「オタク系アニメを見ること!」

 

「なるほど。アニメのキャラはどのくらい知ってますか?」

 

「まあまあ知ってるかなー?だいたい20種類位のアニメは見てますよ。キャラは数えきれないので省きます。」

 

「では、あなたは---。幻想郷を支配して、アニメキャラたくさん連れ込み、カオスな町にすることです!」

 

「---え?」

 

 まず最初に思ったのは、この人、頭大丈夫なのか!?っていうことであった。誰もが思うことであろう。

 

「では、私は、幻想郷を支配するのですか?」

 

「はい!」

 

「えええ。困ったなー。私にそんな力があるのかな---?」

 

 心が折れかけたが、やるしかなかった。ここは幻想郷受付。幻想郷の世界は、すぐそこだ!  終




次回は遂に幻想郷入り!お楽しみに!!!まあ、もちろん見てくれよなっ!(^o^)v
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