俺、結構ガチで幻想郷支配したからカオスにしていくわ   作:タケノコ委員長

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 さて、やって来ました第2話!今回幻想入りする私は、どのような展開が待ってるでしょうか?それでは、ゆっくりしていってね!


Stage2.伸び伸びしている幻想郷。今は亡きウィズストキルターとは!?

 能力を決められた私は、あっさりと幻想郷の世界に投げ込まれることになってしまった。

 

「んっんー。ここは、どこだ?そうか、ここが幻想郷か---。」

 

 気付いたときには幻想郷の世界に入ってしまった。

 

「幻想郷、なんだか田舎町っぽい---。まるで自分の町のようだなー。」

 

 訳がわからない状態だったが、近くに博麗神社という神社があったため、そこにいってみることにした。

 

「博麗---神社?なんだろう。ここは---。」

 

 自分の田舎町にはない神社、そんな和風な場所にうっとりしていたのだった。

 

「へぇー、意外と大きな鳥居が1つ、奥に見えるは神社って感じかな?」

 

 しばらくそこにいたら、ある人がやって来た。

 

「あんた?誰?」

 

「私は、タケノコ委員長ですよ。」

 

「ねぇ、まさか、あんたはさ、あっちの世界の謎山から入った人!?」

 

「あれ?知ってるなら話が早いですね!」

 

「うわぁ、こんな感じなのか。」

 

「な、何かあるのですか?」

 

「350年前、前にも謎山から幻想入りした人がいてね---その人は残念ながら1日で敵にやられたんだけどね。」

 

「ということは、私も1日で?」

 

「あんたはおそらく違う。」

 

「え?」

 

「あんた、幻想郷を支配しに来たって顔だね。」

 

「なんで、それが?」

 

「なんとなくそんな顔してるからだよ。まあ、理由とかあるでしょ?」

 

「実は、元の世界に帰るには、ある条件を成り立たせなきゃいけなくて---。」

 

「条件があるのね。で、その条件ってのは?」

 

「幻想郷を支配して、ここをカオスにしている間だけ元の世界に帰れるとか---。」

 

「ふぅん、なんだ、そんな理由だったんだね。」

 

「なんか、変な理由で申し訳ないです。」

 

「まあ、幻想郷支配って、簡単じゃないからね。」

 

「それは理解してますよ---。」

 

「今幻想郷を本格的にドンッと支配してる奴はいないし、今がチャンスじゃない?あ、私は博麗霊夢。」

 

「でも、どうやって---。」

 

「どうやってって言われても、私にはわからないよー。異変解決の為なら、1日くらいは支配しても良いんじゃない?」

 

「にゃ!?良いんですか?」

 

「今は無理。しばらく頑張って生き延びて---。」

 

「なるほど。了解です!」

 

 霊夢は、異変解決が仕事である。だからこそ自分を元の世界に追い出そうとしてるのだろう。

 

「それにしても、どうやってカオスにすればいいんだよ---アニメキャラってどうやって連れ込むんだ?」

 

 しばらく考えてみたが、結局何も思い浮かばなかった。

 

「あー、もう分からんよ!!!くっそー!!!って言っても、謎山に好んで入ったのは自分だし、しっかりとやり遂げなきゃな---!」

 

 何でもポジティブに捉えるのが重要と思い、ネガティブには考えなかった。

 

「自分が時空を操れたらなー。」

 

 そのとき、脳内に電子音みたいな者が聞こえた。

 

「あなたの能力は、時空を操れる能力で確定します。よろしいでしょうか?」

 

「え?どういうこと?ちょっと待って。しばらく考えさせて!」

 

「本日中に決めないと能力は与えられなくなります。お急ぎください。」

 

「なんなんだ?今のは?」

 

 いきなり変な電子音が流れて、戸惑っている。

 

「もしかして、今日なら1つだけ能力が与えられるとか!?それって何でもできるんじゃない?たとえ強い能力でも、弱い能力でもさー!」

 

 やはり残念な発想力だ。こんな発想力で勘が鋭いなどあり得ない。

 

「フフフ、ハハハハハハハ!!!」

 

 危険な町でもある幻想郷、そこに生まれた試練の解決法は、なかなか見つからないものではあった。

 

「少し、幻想郷探検しよう。何か見つかるかもしれないからな。」

 

「幻想郷。謎山の中で最も謎な光の通り道なのかな---。今頃生徒達は寝てるだろうなー。」

 

 妄想をしているうちに、日が変わりそうになった。

 

「やっべ、能力!じゃあ、やっぱり最初に思い付いた奴にしようかな?」

 

 本当にそれでいいのか迷ったあと、電子音が流れた。

 

「あなたの能力は、時空を操れる能力で確定します。よろしいでしょうか??」

 

「はい。」

 

「では、明日中に幻想郷に入って最初にみた建物の前に来てください。」

 

「最初の建物?あー、博麗神社のことかー。」

 

「そこであなたに能力を授けます。」

 

「はーい!」

 

 もちろん、心のなかでは嬉しかった---が、時空を操るってことは、---。

 

「俺は、元の世界と今の世界、行ったり来たりする事出きるんじゃない???あれ?これは圧倒的おけまるテクノロジーじゃねーかよ!」

 

 上の圧倒的おけまるテクノロジー、知らない方ご免なさいw

 

「さぁて、決め台詞圧倒的おけまるテクノロジー言ったところで、明日中にまた博麗神社に行くか!」

 

 翌日、神社にて---。

 

「ここだ---幻想郷で最初に見たところ。最初に見た神社!」

 

 そこでまた、電子音が流れる。

 

「ここで今からあなたに能力を授けます。但し、この能力であなたの家に帰ることは、目的を達するまで不可能とします。」

 

「え---。」

 

 世の中そんなに甘くない。

 

「うわぁ、それは渋い!!!」

 

「それでは、最後の確認です。あなたの能力は、時空を操れる能力で確定します。よろしいでしょうか?」

 

「最後の確認なんて必要ない!!!もちろんその能力がほしい!」

 

「かしこまりました。」

 

 空から光が降ってくる。

 

「のわぁ!」

 

 当然、その光は私向けの光だった。

 

「うわぁ、これで幻想郷だけでなく、すべての町の時空を操れることが出来るのか---!」

 

「あなたに能力を授けました。この能力の有効期限は無限となっております。」

 

「お、しかも無限だって!アハハ!勝ち組だな!!!」

 

 そうして、しばらくたって、暇になった霊夢がやって来た。

 

「ふぅ、やっと暇な時間がとれた。けど紅魔館に寄るの忘れたー。はぁーあ、面倒!」

 

「ちょっと待ってくださいね!」

 

 こういうときこそ能力の使い道だ。

 

「時空移動!紅魔館!!!」

 

 赤と黄色が混ざる世界。そこに一歩足を踏み入れたら---。

 

「紅魔館!?ちょ、どうなってるの!?」

 

「自分の能力です!」

 

「へぇ、では、私は戻りますので。」

 

「あ、はぁ。」

 

「時空移動!博麗神社!」

 

 またもや赤と黄色が混ざる世界に足を踏み入れる。そこは---

 

「おっけー!博麗神社到達!アハハ!この能力面白すぎ!」

 

 能力で遊んでいた私には、後でバチが当たるだろう。まあ、重度のオタクの私にとって、そんなことは気にはしていなかったのだ---!

 

「それにしてもつまらないなー。鷹とかいないかなー?鷹狩りでもしてみたいのに---。」

 

 鷹狩りなんて普通やることやら---。

 

「ギンヤンマでも捕まえようかなー?」

 

 ギンヤンマ、大体の人が数年ぶりに聞いただろう。そこへ、霧雨魔理沙という魔法使いがやって来た。

 

「はぁーあ、暇だー。お、あそこに誰かいるぞ!ちょいぶっ倒して見るか!」

 

 魔理沙は勝負が好きだ。すぐに攻めてくる。

 

「おー!そこの人間!俺と勝負だ!」

 

「え?勝負?あ、まあ、良いですよ。よく分かりませんが---。」

 

「よっしゃ!覚悟!マスタースパーク!」

 

「うわぁ!」

 

 ギリギリのところで、ある凄い策を思い浮かべた。

 

「時空の歪みを発生させて---!」

 

「時空の歪み?」

 

「君の後ろにマスタースパークってやつを持ってくる!」

 

「なんだと!?」

 

「あ、意外と効いたぞ!!!あの魔法使い、格好つけてる割には弱いなー。」

 

「それはどうかな?」

 

「物理攻撃か!?」

 

「やぁぁぁあ!!!!」

 

「わぁっ!ぶふっ!」

 

「魔法使いの一撃、なかなかでかいな---。かなりのダメージを負ってしまった。---くっ、どうすればいいんだ!?」

 

「あんた、そもそもどっから来たんだ!?」

 

「ええっと、謎山---。」

 

「謎山?どっかで聞いたような---いや、どっかで見たような---。」

 

「え?」

 

「あー!思い出した!パチェの本だ!」

 

「パチェ?パフェみたいで美味しそうな名前---!」

 

「凄い魔法使いなんだぞ!!!」

 

「ふぅん。」

 

「パチェの本に載ってたぜ。謎山のこと。あいつなら色々と知ってるはずだぜ!」

 

「で、そのパチェって奴はどこに?」

 

「あいつは紅魔館にいるぜ。」

 

「紅魔館!霊夢が言ってたところか。」

 

「なんだ?紅魔館について知ってたのか?」

 

「ちょっと前に見ましたよ。一瞬だけ---。」

 

「なら話が早そうだな!」

 

「---?」

 

「紅魔館に来い!」

 

「え?」

 

「よっしゃ!じゃあスピード勝負だ!!!」

 

「また勝負ですか?」

 

「いくぞ!よーい、スタート!」

 

「時空の歪み発生!紅魔館に連れていけ!」

 

「はぁ?その能力、反則だぜ!」

 

「なら、一緒に入りなよ!」

 

「お?マジか?サンキュー!」

 

 こうして、再び紅魔館に行くことになった。

 

「はい、到着!」

 

「よいしょっと!その能力便利だなー。羨ましいぜ!」

 

「さて、ここは紅魔館の入り口かな?」

 

「あぁ、そこの門番野郎、なかなか通してくれないんだよな!」

 

「時空の歪み発生!紅魔館内へ!!!」

 

「お、なるほど、通り抜けるってことか!」

 

「さあさあ、入って!」

 

「おう!」

 

 そこにいたのは、霊夢だった。

 

「あれ?あんたたち、どうしてここに?ていうか魔理沙!!!」

 

「え?」

 

「あんたねぇ、パチェがぶちギレてたよ!今すぐ本返して謝らなかったら体が100個に別れてしまうぞ!」

 

「えぇ、やだよ!これから謎山についての本を借りるんだから---!」

 

「本だってただじゃないんだけど、私も今からそれを確認しようと思ったの。とりあえず魔理沙。」

 

「ん?」

 

「あんたがいると100%貸してもらえないから、あんたは引っ込んでて!」

 

「えええ。分かったよ。しゃーねーな!」

 

「何よその言い方!退治されたいってわけなの?」

 

「そんなわけじゃねーよ!」

 

「じゃあ何よ?」

 

「ふん、俺も行かせなきゃこいつがどうなるのかわかるよな!?」

 

「え?わたし?ちょ、止めてくださいよ!!!」

 

「あんた!まさか人質をとるつもり?」

 

「時空移動!魔理沙を博麗神社に!」

 

「おおっと、そうはさせないぜ!」

 

「安心しなよ!この能力、逃げられないから。」

 

「なんだと?うわぁ!」

 

 魔理沙は、あっという間に博麗神社に飛ばされた。

 

「はい、お掃除完了!」

 

「さて、本借りてくるか。」

 

「あら、霊夢。」

 

「咲夜じゃん。こんなところで何してるの?」

 

「いつものように、お嬢様の見張りですよ。」

 

「大変ねー。」

 

「ところで、そこにいるのは?」

 

「タケノコって呼んでください!」

 

「よろしくねー。」

 

「今からパチェに本を借りるの。」

 

「あんたが?魔理沙は見かけるけど、あんたが来るのは珍しいわね---。」

 

「まあ、色々あってね。けっこう大きな異変を解決しないといけないんだ。」

 

「まさか、それが彼のこと?」

 

「そう。今幻想郷でかなり話題になってる謎山。彼はその謎山からやって来たんだ。」

 

「へぇ、350年ぶりだっけ?」

 

「やっぱり知ってたのね。今のところ知らないのは魔理沙だけよ。」

 

「まあ、新たな技の練習ばかりですからね。」

 

「本当よ。」

 

「で、彼が何かやらかしたんですか?」

 

「謎山に入って、彼に試練が与えられたらしいんだ。それが、幻想郷を支配し、ここをカオスにする事。」

 

「面白い試練ね。」

 

「大変よ。」

 

「まあ、支配するってのに反対しそうな方はたくさんいそうですね。」

 

「それよー。彼1人に任せても---あ、そういえば。」

 

「ん?なんかヒラメキました?」

 

「ねぇ、あんたさ、時空を操れるんでしょ?」

 

「え?あー、はい。」

 

「だったらそれであっちの世界に戻ればオッケーなんじゃない?」

 

「それが、試練達成まで元の世界に戻れないんですよね~。」

 

「なにそれ?」

 

「そういう設定みたいなんですよ---。」

 

「まあ、それならしょうがないわね---。」

 

「なんか設定悪くて申し訳ないです---。」

 

「設定なんて甘くはないものよ。もし設定について文句を言うなら、これ作ってる本人に言えば良いじゃないの!」

 

「それもそうですね---。」

 

 あ、あれ?こんな展開予想してないぞー?おまずいなーおまずいなー。どうしよっかなー?

 

「まあ、そんなことより早く本を借りよう!」

 

 一気にパチュリーの部屋まで行った。

 

「失礼します~。」

 

「失礼しますにゃー。」

 

「あら、霊夢。と---だれ?」

 

「なんか幻想入りしたタケノコ委員長って人。謎山って知ってる?」

 

「え?いきなり謎山?」

 

「うん。いきなりなんだけど、彼、謎山から幻想入りしたんだって。」

 

「352年前の事件、知ってる?」

 

「352年前なんて知るわけないわ。」

 

「352年前、謎山から入ったウィズストキルターって人。彼、入った瞬間やられたんだよ。」

 

「入った瞬間?ウィズストキルターが弱いだけではなくて?」

 

「ウィズストキルターは強かった。おそらく霊夢。あんたよりも強かったわ。でも、幻想郷の環境に慣れずに死んでしまう人がいるの---。」

 

「どんな人---?」

 

「25歳以上の人は大体アウト。ねぇ、あんた何歳?」

 

「16です。」

 

「16ね。」

 

 私の本当の年齢ではなく、設定上決められた年齢だ。そこは間違えないで欲しい(~_~;)

 

「ところで、ウィズストキルターってどんな能力を---?」

 

「それは分からない---その能力を見た奴は、皆いなくなってしまったから---。」

 

「352年前ならそうなるか---。」

 

「ウィズストキルター、なんで1日でやられたんだろう---。」

 

「2つの説があるの。1つめに、彼がここまで来るのにそうとうな体力を使い、限界が来てしまった。」

 

「もしそれなら、自分は安全ですね---。既に入れましたし---いや、入ってしまいましたし---。」

 

「うん。でも、その説は有力か有力じゃないかっていうと、有力ではないわね。」

 

「では、2つめ---。」

 

「誰かが攻撃した。そして彼はやられた。これがもっともな案になるはず。」

 

「---。それだと危ないなー。」

 

「パチュリー様~。この本どうすれば良いですかー?」

 

 小悪魔がいた。

 

「あぁ、ごめんごめん。1つ1つ片付けていってくれる?」

 

「了解ですー。」

 

「彼女は?」

 

「小悪魔よ。」

 

「悪魔?」

 

「安心して、襲うってことはしないよ。」

 

「---。」

 

 何も話せなかった。悪魔なのに人を襲わない時点でおかしいと思った。

 

「優しい小悪魔だな---。」

 

 心の中で思い、小声で話した。

 

「ウィズストキルター。彼は幻想郷で何をしたかったのかな。」

 

「ん?待てよ?ウィズストキルターって---。」

 

「何か聞き覚えでも?」

 

「ウィズストキルターって人は本当に謎山から幻想入りしたんですよね?」

 

「それは間違いないとは思うけど---?」

 

「ならば、あの先生が言ってた通りだ。」

 

「え?」

 

「ウチの担任の先生、ウィズストキルターについて少しだけ知ってたんですよ。」

 

「まさか、あっちの世界にも知ってる人が!?」

 

「彼は大分前に謎山に登ったんだけど、何か光が射してドンッ!っていう爆発音が聞こえて、それからというものの行方不明なんだとさ---。ってことを前に話してました。」

 

「爆発音はおそらく幻想入りする瞬間に起こる時空の歪みかな。で、あっちの世界でも彼はもういないのではないかと考えているの?」

 

「はい。」

 

「その判断は正解ね。」

 

「やっぱり---ですか。」

 

「うん。」

 

「彼はどんなことを。まあ、それは気にせず。謎山についての本は---。」

 

「ああ、待ってね。今全部持ってくるから---。」

 

「お願いしまーす。」

 

 パチュリーは謎山についての分厚い本を5冊持ってきた。

 

「ええっと、簡単に説明するね。」

 

「ぶ、分厚い。」

 

「当たり前よ。まず、下から。下が謎山についての謎を解明した本。」

 

「それが、この一冊に---。」

 

「で、下から2番目のやつがウィズストキルターについての本。」

 

「あとの3つは---?」

 

「真ん中は時空の歪みについての本。」

 

「で、あとの2つは幻想郷についての本よ。まあ、幻想郷について知りたいならこの本も持っていきな。すぐに返すなら。もう一度言うよ。すぐに返すなら!」

 

「あ、了解です。ありがとうございます!」

 

 こうして、すぐに返すことを前提に5冊の本を借りた。

 

「これ、何キロあるんだ---?」

 

 おおよそ15キロである。

 

「こういうときに便利なのが時空の歪みを発生させる事!」

 

 そういう勢いで一気に時空を操り、博麗神社まで戻った。

 

「ふぅ、こうはいうものの、どれから手をつけたら良いのやら---流石に5冊を一気に読むのは厳しいからな~。」

 

 そんなときに、氷の妖精と緑の妖精がやって来た。

 

「あたいはチルノ!おい!そこのお前、誰だか分からないが勝負だ!」

 

「やめようよー。チルノちゃん。あいつが強かったらどうするの?」

 

「あたいは最強だから大丈夫!」

 

「時空の歪み発生、彼女らを紅魔館前まで!」

 

「え---?うわぁぁぁぁあ!!!助けてー!!!」

 

「チルノちゃん!!って、うわぁぁぁぁあ!!!」

 

「ふぅ、なんなんだ!?いまのはぁ!?」

 

 よく分からない敵みたいな妖精に襲われても、能力はいつでも使えることが出来る。

 

「ふぅ、氷を操れるのかな---?まあ、とりあえず時空操ればなんでも出来るんじゃない!?」

 

 そう考えた私は、とりあえず時空を操ってみることにした。

 

「自分の家からケーキ出して!」

 

 ポンッ!

 

 実は、家にケーキを置いておいたのだ。そのケーキが勿体無いと思い持ってきた。

 

「アハハ!楽しいな!さあ、もっともっと行くよっ!」

 

「ねぇ、能力使うのは良いけど、悪戯しようとはしてないよね?」

 

「はい、勿論ですよ!ケーキを持ってきただけです。」

 

「そのケーキ、美味しそうね。」

 

「あ、あ、---あげませんよ!」

 

「一口---!」

 

「えええ、分かりましたよ。一口だけですよ!」

 

「やったぁ!」

 

「はぁーあ、早くこの本読まなきゃなー。」

 

 1分くらいして、霊夢が話しかけてきた。

 

「うん、美味しかった!」

 

「でしょでしょー?---って、全部食べちゃったぁぁあ!!!それ、俺のケーキなのに!」

 

「別に良いじゃん!とりあえず、その本なんて書いてあるの?」

 

「---時空の歪み発生、彼女を紅魔館ま。」

 

「させないっ!!!」

 

「えっ?」

 

 霊夢は何故か攻撃体制だった。

 

「なぜに攻撃体制なんですか!?」

 

「あんた、私に何しようとした!?」

 

「いや、それは---気のせいですよ!だ、大丈夫です!」

 

「私を紅魔館前に投げようとしたわね!」

 

「そんなことしませんよ~。」

 

「これ見て、霊符ってものよ。これであんたに何をするかは私の自由。さあ、私を無理矢理紅魔館へ連れていくか、それとも謝るか選んでいいよ。」

 

「え?イヤー。」

 

「今すぐ退治されたいってわけ?」

 

「いや、そんなわけでは---。」

 

「なら謝ってもらおうかしら---?」

 

「うっ!」

 

「さあ、早く!!!」

 

「ご---ご---。」

 

「ご?」

 

「午後3時のおやつのケーキがぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

「---。」

 

「---。」

 

「夢想封印。」

 

「うわぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

 霊夢はおふざけが嫌いなようだ。

 

 ボンッ

 

「いてててててて---ここは?」

 

「あんたの勉強場所よ。そこでおとなしくパチェから貰った本読んでなさい!」

 

「あ、はい---。」

 

 ガチの霊夢は中途半端な能力では倒せない。

 

「ふうぃー。さて、本でも読むか。」

 

 まずは、ウィズストキルターについての本を取り出した。

 

「ウィズストキルター。彼は謎山からやって来たとされる謎だらけの存在。彼については謎だらけだ。」

 

 そこで普通はこう思う。

 

「謎だらけでよくこんなに分厚い本作れるなー。」

 

 その続きも見てみた。

 

「中には女性説、本当は今も生きてる説、幻想郷の支配者説、最も有力なのが、彼は実在してない説がある。」

 

 やはり、彼については謎だらけのようだ。

 

「そもそも、彼は女性なのか。おそらく答えは❎である。ウィズストキルターを書いたとされる唯一の絵からして、女性には思えない。」

 

 そこには、絵が書いてあった。

 

「ふぅん。これなら男性だよなー。」

 

 そこにこう書いてあった。

 

「この絵は、とても高級な筆を使ってるように見えるが、大分前にこの筆があるかは分からない。おそらくない。従って、これは誰かが勝手に書いた絵とされるのではないかと考えられる。」

 

 単なる偽物の話題だったのかよって思ったが、更にこう書いてあった。

 

「この絵からして、彼は重症に至るまでの攻撃は受けてないように見える。その為、彼が死んでるとはとても思えない。」

 

 ふぅん。もういいや。次の本に行こうって思った。まだまだ幻想郷は謎だらけ。そんな世界に足を踏み入れたからには、役目は果たすだけなのである。  終




さぁて、次回もお楽しみに!!!待っていてくれよな!!!ハッハッハァ!!!

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