俺、結構ガチで幻想郷支配したからカオスにしていくわ 作:タケノコ委員長
能力を決められた私は、あっさりと幻想郷の世界に投げ込まれることになってしまった。
「んっんー。ここは、どこだ?そうか、ここが幻想郷か---。」
気付いたときには幻想郷の世界に入ってしまった。
「幻想郷、なんだか田舎町っぽい---。まるで自分の町のようだなー。」
訳がわからない状態だったが、近くに博麗神社という神社があったため、そこにいってみることにした。
「博麗---神社?なんだろう。ここは---。」
自分の田舎町にはない神社、そんな和風な場所にうっとりしていたのだった。
「へぇー、意外と大きな鳥居が1つ、奥に見えるは神社って感じかな?」
しばらくそこにいたら、ある人がやって来た。
「あんた?誰?」
「私は、タケノコ委員長ですよ。」
「ねぇ、まさか、あんたはさ、あっちの世界の謎山から入った人!?」
「あれ?知ってるなら話が早いですね!」
「うわぁ、こんな感じなのか。」
「な、何かあるのですか?」
「350年前、前にも謎山から幻想入りした人がいてね---その人は残念ながら1日で敵にやられたんだけどね。」
「ということは、私も1日で?」
「あんたはおそらく違う。」
「え?」
「あんた、幻想郷を支配しに来たって顔だね。」
「なんで、それが?」
「なんとなくそんな顔してるからだよ。まあ、理由とかあるでしょ?」
「実は、元の世界に帰るには、ある条件を成り立たせなきゃいけなくて---。」
「条件があるのね。で、その条件ってのは?」
「幻想郷を支配して、ここをカオスにしている間だけ元の世界に帰れるとか---。」
「ふぅん、なんだ、そんな理由だったんだね。」
「なんか、変な理由で申し訳ないです。」
「まあ、幻想郷支配って、簡単じゃないからね。」
「それは理解してますよ---。」
「今幻想郷を本格的にドンッと支配してる奴はいないし、今がチャンスじゃない?あ、私は博麗霊夢。」
「でも、どうやって---。」
「どうやってって言われても、私にはわからないよー。異変解決の為なら、1日くらいは支配しても良いんじゃない?」
「にゃ!?良いんですか?」
「今は無理。しばらく頑張って生き延びて---。」
「なるほど。了解です!」
霊夢は、異変解決が仕事である。だからこそ自分を元の世界に追い出そうとしてるのだろう。
「それにしても、どうやってカオスにすればいいんだよ---アニメキャラってどうやって連れ込むんだ?」
しばらく考えてみたが、結局何も思い浮かばなかった。
「あー、もう分からんよ!!!くっそー!!!って言っても、謎山に好んで入ったのは自分だし、しっかりとやり遂げなきゃな---!」
何でもポジティブに捉えるのが重要と思い、ネガティブには考えなかった。
「自分が時空を操れたらなー。」
そのとき、脳内に電子音みたいな者が聞こえた。
「あなたの能力は、時空を操れる能力で確定します。よろしいでしょうか?」
「え?どういうこと?ちょっと待って。しばらく考えさせて!」
「本日中に決めないと能力は与えられなくなります。お急ぎください。」
「なんなんだ?今のは?」
いきなり変な電子音が流れて、戸惑っている。
「もしかして、今日なら1つだけ能力が与えられるとか!?それって何でもできるんじゃない?たとえ強い能力でも、弱い能力でもさー!」
やはり残念な発想力だ。こんな発想力で勘が鋭いなどあり得ない。
「フフフ、ハハハハハハハ!!!」
危険な町でもある幻想郷、そこに生まれた試練の解決法は、なかなか見つからないものではあった。
「少し、幻想郷探検しよう。何か見つかるかもしれないからな。」
「幻想郷。謎山の中で最も謎な光の通り道なのかな---。今頃生徒達は寝てるだろうなー。」
妄想をしているうちに、日が変わりそうになった。
「やっべ、能力!じゃあ、やっぱり最初に思い付いた奴にしようかな?」
本当にそれでいいのか迷ったあと、電子音が流れた。
「あなたの能力は、時空を操れる能力で確定します。よろしいでしょうか??」
「はい。」
「では、明日中に幻想郷に入って最初にみた建物の前に来てください。」
「最初の建物?あー、博麗神社のことかー。」
「そこであなたに能力を授けます。」
「はーい!」
もちろん、心のなかでは嬉しかった---が、時空を操るってことは、---。
「俺は、元の世界と今の世界、行ったり来たりする事出きるんじゃない???あれ?これは圧倒的おけまるテクノロジーじゃねーかよ!」
上の圧倒的おけまるテクノロジー、知らない方ご免なさいw
「さぁて、決め台詞圧倒的おけまるテクノロジー言ったところで、明日中にまた博麗神社に行くか!」
翌日、神社にて---。
「ここだ---幻想郷で最初に見たところ。最初に見た神社!」
そこでまた、電子音が流れる。
「ここで今からあなたに能力を授けます。但し、この能力であなたの家に帰ることは、目的を達するまで不可能とします。」
「え---。」
世の中そんなに甘くない。
「うわぁ、それは渋い!!!」
「それでは、最後の確認です。あなたの能力は、時空を操れる能力で確定します。よろしいでしょうか?」
「最後の確認なんて必要ない!!!もちろんその能力がほしい!」
「かしこまりました。」
空から光が降ってくる。
「のわぁ!」
当然、その光は私向けの光だった。
「うわぁ、これで幻想郷だけでなく、すべての町の時空を操れることが出来るのか---!」
「あなたに能力を授けました。この能力の有効期限は無限となっております。」
「お、しかも無限だって!アハハ!勝ち組だな!!!」
そうして、しばらくたって、暇になった霊夢がやって来た。
「ふぅ、やっと暇な時間がとれた。けど紅魔館に寄るの忘れたー。はぁーあ、面倒!」
「ちょっと待ってくださいね!」
こういうときこそ能力の使い道だ。
「時空移動!紅魔館!!!」
赤と黄色が混ざる世界。そこに一歩足を踏み入れたら---。
「紅魔館!?ちょ、どうなってるの!?」
「自分の能力です!」
「へぇ、では、私は戻りますので。」
「あ、はぁ。」
「時空移動!博麗神社!」
またもや赤と黄色が混ざる世界に足を踏み入れる。そこは---
「おっけー!博麗神社到達!アハハ!この能力面白すぎ!」
能力で遊んでいた私には、後でバチが当たるだろう。まあ、重度のオタクの私にとって、そんなことは気にはしていなかったのだ---!
「それにしてもつまらないなー。鷹とかいないかなー?鷹狩りでもしてみたいのに---。」
鷹狩りなんて普通やることやら---。
「ギンヤンマでも捕まえようかなー?」
ギンヤンマ、大体の人が数年ぶりに聞いただろう。そこへ、霧雨魔理沙という魔法使いがやって来た。
「はぁーあ、暇だー。お、あそこに誰かいるぞ!ちょいぶっ倒して見るか!」
魔理沙は勝負が好きだ。すぐに攻めてくる。
「おー!そこの人間!俺と勝負だ!」
「え?勝負?あ、まあ、良いですよ。よく分かりませんが---。」
「よっしゃ!覚悟!マスタースパーク!」
「うわぁ!」
ギリギリのところで、ある凄い策を思い浮かべた。
「時空の歪みを発生させて---!」
「時空の歪み?」
「君の後ろにマスタースパークってやつを持ってくる!」
「なんだと!?」
「あ、意外と効いたぞ!!!あの魔法使い、格好つけてる割には弱いなー。」
「それはどうかな?」
「物理攻撃か!?」
「やぁぁぁあ!!!!」
「わぁっ!ぶふっ!」
「魔法使いの一撃、なかなかでかいな---。かなりのダメージを負ってしまった。---くっ、どうすればいいんだ!?」
「あんた、そもそもどっから来たんだ!?」
「ええっと、謎山---。」
「謎山?どっかで聞いたような---いや、どっかで見たような---。」
「え?」
「あー!思い出した!パチェの本だ!」
「パチェ?パフェみたいで美味しそうな名前---!」
「凄い魔法使いなんだぞ!!!」
「ふぅん。」
「パチェの本に載ってたぜ。謎山のこと。あいつなら色々と知ってるはずだぜ!」
「で、そのパチェって奴はどこに?」
「あいつは紅魔館にいるぜ。」
「紅魔館!霊夢が言ってたところか。」
「なんだ?紅魔館について知ってたのか?」
「ちょっと前に見ましたよ。一瞬だけ---。」
「なら話が早そうだな!」
「---?」
「紅魔館に来い!」
「え?」
「よっしゃ!じゃあスピード勝負だ!!!」
「また勝負ですか?」
「いくぞ!よーい、スタート!」
「時空の歪み発生!紅魔館に連れていけ!」
「はぁ?その能力、反則だぜ!」
「なら、一緒に入りなよ!」
「お?マジか?サンキュー!」
こうして、再び紅魔館に行くことになった。
「はい、到着!」
「よいしょっと!その能力便利だなー。羨ましいぜ!」
「さて、ここは紅魔館の入り口かな?」
「あぁ、そこの門番野郎、なかなか通してくれないんだよな!」
「時空の歪み発生!紅魔館内へ!!!」
「お、なるほど、通り抜けるってことか!」
「さあさあ、入って!」
「おう!」
そこにいたのは、霊夢だった。
「あれ?あんたたち、どうしてここに?ていうか魔理沙!!!」
「え?」
「あんたねぇ、パチェがぶちギレてたよ!今すぐ本返して謝らなかったら体が100個に別れてしまうぞ!」
「えぇ、やだよ!これから謎山についての本を借りるんだから---!」
「本だってただじゃないんだけど、私も今からそれを確認しようと思ったの。とりあえず魔理沙。」
「ん?」
「あんたがいると100%貸してもらえないから、あんたは引っ込んでて!」
「えええ。分かったよ。しゃーねーな!」
「何よその言い方!退治されたいってわけなの?」
「そんなわけじゃねーよ!」
「じゃあ何よ?」
「ふん、俺も行かせなきゃこいつがどうなるのかわかるよな!?」
「え?わたし?ちょ、止めてくださいよ!!!」
「あんた!まさか人質をとるつもり?」
「時空移動!魔理沙を博麗神社に!」
「おおっと、そうはさせないぜ!」
「安心しなよ!この能力、逃げられないから。」
「なんだと?うわぁ!」
魔理沙は、あっという間に博麗神社に飛ばされた。
「はい、お掃除完了!」
「さて、本借りてくるか。」
「あら、霊夢。」
「咲夜じゃん。こんなところで何してるの?」
「いつものように、お嬢様の見張りですよ。」
「大変ねー。」
「ところで、そこにいるのは?」
「タケノコって呼んでください!」
「よろしくねー。」
「今からパチェに本を借りるの。」
「あんたが?魔理沙は見かけるけど、あんたが来るのは珍しいわね---。」
「まあ、色々あってね。けっこう大きな異変を解決しないといけないんだ。」
「まさか、それが彼のこと?」
「そう。今幻想郷でかなり話題になってる謎山。彼はその謎山からやって来たんだ。」
「へぇ、350年ぶりだっけ?」
「やっぱり知ってたのね。今のところ知らないのは魔理沙だけよ。」
「まあ、新たな技の練習ばかりですからね。」
「本当よ。」
「で、彼が何かやらかしたんですか?」
「謎山に入って、彼に試練が与えられたらしいんだ。それが、幻想郷を支配し、ここをカオスにする事。」
「面白い試練ね。」
「大変よ。」
「まあ、支配するってのに反対しそうな方はたくさんいそうですね。」
「それよー。彼1人に任せても---あ、そういえば。」
「ん?なんかヒラメキました?」
「ねぇ、あんたさ、時空を操れるんでしょ?」
「え?あー、はい。」
「だったらそれであっちの世界に戻ればオッケーなんじゃない?」
「それが、試練達成まで元の世界に戻れないんですよね~。」
「なにそれ?」
「そういう設定みたいなんですよ---。」
「まあ、それならしょうがないわね---。」
「なんか設定悪くて申し訳ないです---。」
「設定なんて甘くはないものよ。もし設定について文句を言うなら、これ作ってる本人に言えば良いじゃないの!」
「それもそうですね---。」
あ、あれ?こんな展開予想してないぞー?おまずいなーおまずいなー。どうしよっかなー?
「まあ、そんなことより早く本を借りよう!」
一気にパチュリーの部屋まで行った。
「失礼します~。」
「失礼しますにゃー。」
「あら、霊夢。と---だれ?」
「なんか幻想入りしたタケノコ委員長って人。謎山って知ってる?」
「え?いきなり謎山?」
「うん。いきなりなんだけど、彼、謎山から幻想入りしたんだって。」
「352年前の事件、知ってる?」
「352年前なんて知るわけないわ。」
「352年前、謎山から入ったウィズストキルターって人。彼、入った瞬間やられたんだよ。」
「入った瞬間?ウィズストキルターが弱いだけではなくて?」
「ウィズストキルターは強かった。おそらく霊夢。あんたよりも強かったわ。でも、幻想郷の環境に慣れずに死んでしまう人がいるの---。」
「どんな人---?」
「25歳以上の人は大体アウト。ねぇ、あんた何歳?」
「16です。」
「16ね。」
私の本当の年齢ではなく、設定上決められた年齢だ。そこは間違えないで欲しい(~_~;)
「ところで、ウィズストキルターってどんな能力を---?」
「それは分からない---その能力を見た奴は、皆いなくなってしまったから---。」
「352年前ならそうなるか---。」
「ウィズストキルター、なんで1日でやられたんだろう---。」
「2つの説があるの。1つめに、彼がここまで来るのにそうとうな体力を使い、限界が来てしまった。」
「もしそれなら、自分は安全ですね---。既に入れましたし---いや、入ってしまいましたし---。」
「うん。でも、その説は有力か有力じゃないかっていうと、有力ではないわね。」
「では、2つめ---。」
「誰かが攻撃した。そして彼はやられた。これがもっともな案になるはず。」
「---。それだと危ないなー。」
「パチュリー様~。この本どうすれば良いですかー?」
小悪魔がいた。
「あぁ、ごめんごめん。1つ1つ片付けていってくれる?」
「了解ですー。」
「彼女は?」
「小悪魔よ。」
「悪魔?」
「安心して、襲うってことはしないよ。」
「---。」
何も話せなかった。悪魔なのに人を襲わない時点でおかしいと思った。
「優しい小悪魔だな---。」
心の中で思い、小声で話した。
「ウィズストキルター。彼は幻想郷で何をしたかったのかな。」
「ん?待てよ?ウィズストキルターって---。」
「何か聞き覚えでも?」
「ウィズストキルターって人は本当に謎山から幻想入りしたんですよね?」
「それは間違いないとは思うけど---?」
「ならば、あの先生が言ってた通りだ。」
「え?」
「ウチの担任の先生、ウィズストキルターについて少しだけ知ってたんですよ。」
「まさか、あっちの世界にも知ってる人が!?」
「彼は大分前に謎山に登ったんだけど、何か光が射してドンッ!っていう爆発音が聞こえて、それからというものの行方不明なんだとさ---。ってことを前に話してました。」
「爆発音はおそらく幻想入りする瞬間に起こる時空の歪みかな。で、あっちの世界でも彼はもういないのではないかと考えているの?」
「はい。」
「その判断は正解ね。」
「やっぱり---ですか。」
「うん。」
「彼はどんなことを。まあ、それは気にせず。謎山についての本は---。」
「ああ、待ってね。今全部持ってくるから---。」
「お願いしまーす。」
パチュリーは謎山についての分厚い本を5冊持ってきた。
「ええっと、簡単に説明するね。」
「ぶ、分厚い。」
「当たり前よ。まず、下から。下が謎山についての謎を解明した本。」
「それが、この一冊に---。」
「で、下から2番目のやつがウィズストキルターについての本。」
「あとの3つは---?」
「真ん中は時空の歪みについての本。」
「で、あとの2つは幻想郷についての本よ。まあ、幻想郷について知りたいならこの本も持っていきな。すぐに返すなら。もう一度言うよ。すぐに返すなら!」
「あ、了解です。ありがとうございます!」
こうして、すぐに返すことを前提に5冊の本を借りた。
「これ、何キロあるんだ---?」
おおよそ15キロである。
「こういうときに便利なのが時空の歪みを発生させる事!」
そういう勢いで一気に時空を操り、博麗神社まで戻った。
「ふぅ、こうはいうものの、どれから手をつけたら良いのやら---流石に5冊を一気に読むのは厳しいからな~。」
そんなときに、氷の妖精と緑の妖精がやって来た。
「あたいはチルノ!おい!そこのお前、誰だか分からないが勝負だ!」
「やめようよー。チルノちゃん。あいつが強かったらどうするの?」
「あたいは最強だから大丈夫!」
「時空の歪み発生、彼女らを紅魔館前まで!」
「え---?うわぁぁぁぁあ!!!助けてー!!!」
「チルノちゃん!!って、うわぁぁぁぁあ!!!」
「ふぅ、なんなんだ!?いまのはぁ!?」
よく分からない敵みたいな妖精に襲われても、能力はいつでも使えることが出来る。
「ふぅ、氷を操れるのかな---?まあ、とりあえず時空操ればなんでも出来るんじゃない!?」
そう考えた私は、とりあえず時空を操ってみることにした。
「自分の家からケーキ出して!」
ポンッ!
実は、家にケーキを置いておいたのだ。そのケーキが勿体無いと思い持ってきた。
「アハハ!楽しいな!さあ、もっともっと行くよっ!」
「ねぇ、能力使うのは良いけど、悪戯しようとはしてないよね?」
「はい、勿論ですよ!ケーキを持ってきただけです。」
「そのケーキ、美味しそうね。」
「あ、あ、---あげませんよ!」
「一口---!」
「えええ、分かりましたよ。一口だけですよ!」
「やったぁ!」
「はぁーあ、早くこの本読まなきゃなー。」
1分くらいして、霊夢が話しかけてきた。
「うん、美味しかった!」
「でしょでしょー?---って、全部食べちゃったぁぁあ!!!それ、俺のケーキなのに!」
「別に良いじゃん!とりあえず、その本なんて書いてあるの?」
「---時空の歪み発生、彼女を紅魔館ま。」
「させないっ!!!」
「えっ?」
霊夢は何故か攻撃体制だった。
「なぜに攻撃体制なんですか!?」
「あんた、私に何しようとした!?」
「いや、それは---気のせいですよ!だ、大丈夫です!」
「私を紅魔館前に投げようとしたわね!」
「そんなことしませんよ~。」
「これ見て、霊符ってものよ。これであんたに何をするかは私の自由。さあ、私を無理矢理紅魔館へ連れていくか、それとも謝るか選んでいいよ。」
「え?イヤー。」
「今すぐ退治されたいってわけ?」
「いや、そんなわけでは---。」
「なら謝ってもらおうかしら---?」
「うっ!」
「さあ、早く!!!」
「ご---ご---。」
「ご?」
「午後3時のおやつのケーキがぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
「---。」
「---。」
「夢想封印。」
「うわぁぁぁぁぁぁあ!!!」
霊夢はおふざけが嫌いなようだ。
ボンッ
「いてててててて---ここは?」
「あんたの勉強場所よ。そこでおとなしくパチェから貰った本読んでなさい!」
「あ、はい---。」
ガチの霊夢は中途半端な能力では倒せない。
「ふうぃー。さて、本でも読むか。」
まずは、ウィズストキルターについての本を取り出した。
「ウィズストキルター。彼は謎山からやって来たとされる謎だらけの存在。彼については謎だらけだ。」
そこで普通はこう思う。
「謎だらけでよくこんなに分厚い本作れるなー。」
その続きも見てみた。
「中には女性説、本当は今も生きてる説、幻想郷の支配者説、最も有力なのが、彼は実在してない説がある。」
やはり、彼については謎だらけのようだ。
「そもそも、彼は女性なのか。おそらく答えは❎である。ウィズストキルターを書いたとされる唯一の絵からして、女性には思えない。」
そこには、絵が書いてあった。
「ふぅん。これなら男性だよなー。」
そこにこう書いてあった。
「この絵は、とても高級な筆を使ってるように見えるが、大分前にこの筆があるかは分からない。おそらくない。従って、これは誰かが勝手に書いた絵とされるのではないかと考えられる。」
単なる偽物の話題だったのかよって思ったが、更にこう書いてあった。
「この絵からして、彼は重症に至るまでの攻撃は受けてないように見える。その為、彼が死んでるとはとても思えない。」
ふぅん。もういいや。次の本に行こうって思った。まだまだ幻想郷は謎だらけ。そんな世界に足を踏み入れたからには、役目は果たすだけなのである。 終
さぁて、次回もお楽しみに!!!待っていてくれよな!!!ハッハッハァ!!!