崩壊の鐘がなる時、僕は力を手に入れた。しかし、最初は日記だ。 作:時雨 忌央
最近、この章のネタが思いつかなくて悩んでました。
キャラがブレている事が多々ありますが、お許しください。
そして、やっと二話目です(知ってますj。
3話目頑張ります。
では、どうぞ。
「うっ………」
頭が痛い。
頭痛薬を飲んだらすぐに治りそうな痛さだけど、久しぶりにあんなに恐怖を感じたからか、もしくは、ただ単に久しぶりの頭痛だからかわからないが、すごく痛い。
それより、ここはどこだろう。
周りを見渡してみると、テントの中のようだった。
意識を失った後、誰かが助けてくれたのだろうか。
それとも、バスが事故って僕だけ軽傷で、病院に空きがなくてテント行きになったとかだろうか。
流石にその線はないだろう。ただでさえ少子高齢化が進んでいるとはいえ、どこもかしこも病院が空いていないなんて状況ありえない。
そもそも、ご老体の方々がそんな簡単に倒れるのだろうか。
なんてくだらないことを考えていたら、誰かがテント内に入って来たようだ。
見た目は、中世ヨーロッパの騎士の鎧の兜がなくて、迷彩柄のマントをつけて腰に大柄の体に似合わないレイピアと言われている細剣をつけている男性だ。筋肉が首あたりに見えて、その姿は見るだけでザ・筋肉が身体中に付いてますよ感がする。
この人はコスプレイヤーだろうか。いや、ありえない。普通だったらこんなに筋肉をつけるコスプレイヤーはいないはずだ。それに、顔に複数の擦り傷と火傷の跡なんてあるわけない。アニメに出てくるキャラクターの真似をしようとしてもこんなにリアルに出来るはずがない。
つまりだ、僕はまだあの地獄の世界と同じ場所にいるのだ。
筋肉質な男性は急に話しかけてきた。
「起きたか。調子はどうだ?どこか異常を感じるところはあるか?あるならすぐに言ってくれ。この場でできることならなんでもする。」
あれ、顔が結構いかつくてめっちゃ怖い人かと思ったらすっごい優しい人じゃないか。やっぱり人は見た目によらずって本当だったんだな。
「ん?私の格好に何かおかしいところがあるかい?」
その言葉に、僕はジロジロ彼を身過ぎていたことに驚きを隠せずにいた。しかし、話しかけられてだんまりしているのも悪いと思い少し遅れて返事をした。
「い、いえ。特におかしいところはありません。」
「そうか。ところで、あの火事の中よく生きて要られたな。あそこで何があったんだ?……話したくなかったら話さなくていいぞ。辛かっただろうしな。」
その言葉に僕は、どう答えるか迷ってしまった。
向こうの世界でいう、“転生”をした、なんて言ったら頭のおかしい人だと思われてしまう。しかし、嘘をついても後々何を言われるかたまったもんじゃない。なら、記憶喪失のふりをしよう。まだそっちの方がマシだ。
「すみません。あの時何があったか覚えていないんです。それに、僕は名前が思い出せません。唯一覚えているのは、あの時は村中が火の海になっていたことくらいなんです。役に立てずすいません。」
嘘を言ってしまった。だけど、彼は応えてくれた。
「そうか……ならば、当分は私と一緒に来ないか?もしかしたら君を知っている人がいるかも知れないしな。それに、私はこれから王国を目指さなければいけないのだ。そのついで……いや、その言い方は君に悪いな。えと、その旅の間に君を知る人を探そうという魂胆なんだ。そういうわけで、一緒に来ないか?」
彼は優しく僕に話しかけてくれた。記憶喪失だと言っているから尚更優しくしてくれているのだろうか。ここは、提案に乗るとしよう。ここら一体がどうなってるか僕はわかってないし、お金も持ってない。それに、この人と一緒なら色々と楽できそうだ。
「ありがとうございます。こちらこそ一緒にその度に同行させてください。」
「おお、そうか。ならこれから当分の間よろしくな。そういえば自己紹介をしてなかったな。私の名前はソミア・シイヤ。ソミアが苗字でシイヤが名前だ。ぜひシイヤと呼んでくれ。」
へーこの世界では、名前の初めが苗字なのか。日本と同じだな。
あ、感心している場合じゃない。僕も何か言わないと。
「はい。これからよろしくお願いしますね、シイヤさん。名前は…そうですね。仮ですがイレーナ、と名乗っておきましょう。改めてよろしくお願いしますね。」
イレーナ。この名前は僕が幼い頃から読んでいた本の主人公、“イレイナ”からとった名前だ。その物語は、主人公のイレイナが世界中を旅をするという内容で、波乱万丈な彼女の旅は、本なのにハラハラドキドキさせてくるものなのだ。
まあ、物語の話はこれくらいにして、僕はこれからこの……シイヤさんについていくことにした。
それにしても、なぜ彼は僕を助けてくれたのだろうか。
なぜあの場所から助けられたのか。
そして、“なぜ僕の体に傷がないのか“。
これは不思議でしょうがなかった。
思い切って聞いてみようか。いや、聞くタイミングがない。
彼…シイヤさんはめっちゃくちゃ真面目に身支度をしている。
だめだ。これだから軟弱と幼い頃から言われるんだ。
ここは腹をくくるしかあるまい。僕…イレーナ、いざ参る!
「あの、シイヤさん」
ああ、怖い。きちんと要件を言えるだろうか……
「どうしたんだい?」
ひぃい!よく見たら猛獣みたいな目をしてるぅ!?
ま、負けてなんかいられるか……!ここで勝って僕は、軟弱というレッテルを剥がすんだ!
「その……実は。気になることがありまして……どうして僕には、傷がないのでしょうか。」
シイヤさんは、身支度をしていた手を止め応えた。
「それは、あの大火事があった場所にいたはずなのに、どうして火傷跡や痣、擦り傷とかがないのかって意味かい?」
「……はい、そうです。」
「君は、本当に記憶がないんだな…すまない、別に疑っていたわけではないんだ。この世界での常識すらも、君は知らなかったことに驚いていたんだ。」
僕はその常識と言うのが気になり、それに惹かれるように疑問を投げた。
「この世界の……常識?」
「ああ。この世界では簡単に言うと、能力……いや、[新聖能力]と言うものがあるんだ。それは、大きく分けて2つくらいに分かれるんだ。君の傷をなくしたのは、私の[新聖能力]だね。」
新聖能力?なんだそりゃ。よくイタイ感じの人が使ってる、「俺の右手が疼く!」みたいなアレだろうか。
「そういえば、さっき新聖能力は大きく分けて2つに分かれるって言ったよね。その2つ、簡単に言えば[術能力]と[体能力]の2つだ。まずは、[術能力]だけど、いってしまえば魔術だな。厳密には別空間移転換装理論とか言うらしいけど私もよくわからん。次に[体能力]だけど、これはもう身体能力の強化及び身体に掛けられる重力や圧力を”ある程度“操作できる能力だね。」
僕はある引っ掛かりを感じた。
「ある程度……?」
「そう、ある程度さ。完全には操作ができないんだ。それは別空間換装次元方っていうのが関わってくるんだけど……まあ、いっか。これは覚えなくても良いものだし。ああ、操作ができる範囲は現時点で観測されている中では最高で、この星の重力を捻じ曲げ、自分にかかっている重力を1人、もしくは1つのものに移すことくらいかな。」
あれ?それだけでも十分すごいのでは?
もしかして、時間制限とかモノの重さとかが関わってくるのだろうか。
っていうか、自分は浮いてる状態になるのでは?
「もちろん制限はあるよ。さっきの能力でも最大5分が限界らしい。それに、自分よりも20kg以上重いものは逆に自分の重力が重くなってしまうらしい。不思議だよね。」
いえ、そもそも能力がある時点で不思議どころじゃありません。
というか、さらっと心読まないでください。
「あ。君の能力の事だけど、もしかしたら術能力かもしれないね。」
「それは、なぜですか…?」
「それは、術能力の中には治療タイプの能力があるからさ。あーよくよく考えたら、術能力とか言わずに普通に魔術でいいよね…」
え。それを言ったらさっきの説明はなんだったのですか!?
「でも、もうこれがこの世界の常識だし、今更だよね。アッハッハ。」
そんなことを死んだような目をしながら言わないでください。怖いです。
「さて…話も随分長引いてしまったね。ちなみにだけど、行く場所はもうわかってるよね?」
「いえ、まったく。」
「ええぇ……」
いや、こっちがええぇ…ですよ。
「ま、まあ私は良い人だからな!もう一度教えてやろう!」
あれ?キャラ作ってたんですか?
さっきと全然違うんですけど……
「まず!君の能力を知るために、王国……の手前にある村、『ソラエ』の『能力鑑定屋』に行く!次に、私の目的である王国に行く!以上だ!」
あれ〜すっごいテンション高いな……
開いた口が閉じなくなるのも当然か……
「何か異論はな…い……ハッ」
ん?
「あ……えっと……そのぉ………今のは無かったことにしてくれ……」
反応が完全に女子化してる……
ていうか、今更気付いたのかよ!!
「私は……こんな見た目だからな……その…あんまりにもテンションが高いと、衛兵によく職務質問されるんだ……だから、キャラを作っているんだ………この事は内緒にしてくれないか……?」
いや。そんな獣を見るだけで殺せそうな涙目で僕を見ないでください。身の毛がよだちます。まあ、流石に可哀想ですし内緒にしてあげますがね。
「大丈夫ですよ。ぼ、僕は誰にも言いませんから。」
「本当かい!?あっ……いや。ゴ、ゴホン。そうか、感謝するよ。」
ハァ…こんな感じで大丈夫かな、この人。
お先真っ暗な気がしますね。ええ。
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そんな事もあり僕たちは、テントから出発しました。
雨が降った後らしく、地面がぐちょぐちょになっていました。
周りは少し焦げた木々が立ち、遠くに村が見えました。
シイヤさんによると、あれは話とは別の村だとのこと。
まあ、遠い旅もいい経験になりますしね。
ちなみに僕たちがいた場所は山で、火事のあった場所とはさほど離れていないようだった。
もうあんな事が起きなければ良いな、なんて。
そう僕は考えながら、見える村の方角へと歩きました。
旅はまだまだ続きます。
終わりなき旅になるのかわかりませんが、僕は精一杯頑張ります。
元いた世界のみんな。僕は元気です。
実はこの話から他のアプリで執筆しているせいで、字数がわからないんですよね。
ペーストした瞬間、4000文字を超えててびっくりしました(笑)。
あと、FGOの方も順調に進み、オケアノス到達。ランサー戦(2回目)が強過ぎて現在猛周回中。
そのおかげか、聖晶石が142個になりました(実は何回か単発引いてました)。
礼装しか出ないから悲しい。
それはともかく、この小説を見てくれてありがとうございました。
次回もよかったら見てくださいね。
それでは、また。