これが初投稿です。小説など書いたこと無いですが、温かい目で見てくれると嬉しいです!!
それでは、どうぞ!!
陽奈乃side
その日、私はいつものように、家へと帰る為に通学路を歩いていた。私はE組だから登下校にも時間が掛かるんだよね~。でもこれから一年こうやって帰るんだから慣れないとね。
「ミャア・・・」
「えっ?」
曲がり角に差し掛かった私の耳にそんな鳴き声のような音が聞こえて、私は思わず周りを見渡した。すると私の帰り道と反対側の路地に、子猫とその周りに不良とも呼べる人達が、ニヤニヤと笑みを浮かべながら足で子猫をつついていた。
「やめて!!」
「あぁ?」
その光景を見た瞬間私は思わずそう叫びながら、子猫の元へと走り子猫を抱きかかえた。
「何でそんなことするの!?猫ちゃんがかわいそうだと思わないの!?」
そんな私の声に不良達は笑みを浮かべたまま、
「おいおい嬢ちゃん、俺たちは子猫が起き上がれねえみたいだから、手伝ってあげてるだけだぜ。それの何が悪いんだ?」
そんな不良の言葉に私は思わず叫んでいた。
「何言ってるの!?どうみてもこの猫ちゃん怪我してるじゃない!!そんなことにも気づかずにただ足で蹴るだけなんて、あなたたちサイテーだよ!!」
そんな私の言葉に不良達はスッと笑みを消すと、
「おい女、黙って言わせておけばいい気になりやがって、その猫ごとボコボコにしてやろうか?」
そう言いながら近づいてきた。
私は思わず後ずさっていた。相手は4人だしどうみても高校生だ。とても逃げ切れない。
そんな私に不良の1人が、
「何とか言ったらどうなんだてめえ!!」
そう言いながら私を突き飛ばした。
(地面にぶつかるっ)
そう思った私は反射的に子猫を抱きしめ、ギュッと目を瞑った。
・・・・・しかしいつまでたっても衝撃は来なかった。そのかわりに何かに受け止められたような感触に、私は恐る恐る目を開けた。
すると、私の横に同じ制服を着た少年が立っていた。
???side
俺がその道を通ったのは、全くの偶然だった。教師の頼みごとを終わらせ、学校から直接商店街に買い物に向かっていたからだ。
正直俺はうちの学校の制度が嫌いだった。その教師の頼みごとも、大賀にA組《俺のクラス》の奴らが押しつけていたのを俺が引き受けたんだ。
「やめて!!」
「ん?」
そんなことを考えてると突然そんな叫び声が聞こえて、俺は反射的にその声の聞こえた方向に走り出した。
どんどん声が大きくなっていき、やがて一つの曲がり角にたどり着いた。その道の先を見てみると、俺と同じ制服を着た女子生徒が不良達に囲まれそうになっていた。
(・・・椚ヶ丘の制服だな。てか、何で1人であんな奴らに立ち向かってんだ?あの子、喧嘩も強そうには・・・なるほどな)
その子の腕の中にいる子猫を見て、俺は大体の状況を把握したその時だった。
「何か言ったらどうなんだ、てめえ!!」 ドンッ!!
「!! チッ・・・」
突き飛ばされた女の子を見て、俺は舌打ちをしながらその生徒の元へと走り出し、その子を受け止めた。
陽菜乃side
「大丈夫?」
突然現れた少年にそう声をかけられ私は我に返った。
「立てるか?」
「う、うん」
その言葉に頷くと少年にあずけていた体を起こして自分で立つことにした。
私のその姿に安心した顔を浮かべると、不良達の方へと向き直り、
「怪我してる子猫を必死に守ろうとする女の子を突き飛ばすなんて、あんたら男として情けねえな」
そう言い放った。少年のそんな言葉に不良達は完全にキレた様子で、
「テメエ、いきなり出てきて調子のんじゃねえぞ!!」
そう言いながら不良達の一人が少年の胸倉を掴んだ。思わず止めに入ろうとしたその時、
次の瞬間、彼を掴んでいた男が真後ろに吹っ飛ばされた。自分達の近くに仰向けに転がっている男を見た不良達は、続いて男を吹っ飛ばしてみせた彼に目を向けた。そこには右手に握り拳を作った彼が佇んでいた。
「「えっ?」」
あまりにもありえない光景に私も不良達も固まってしまった。私と同じ制服ということは中学生なのは間違いないはずなのに、高校生をパンチ一発で倒してしまったということだろう。
「て、てめえ!!」
一足先に我に返った不良達は、3人がかりで彼に襲いかかった。思わず息をのんだが、彼は何一つ慌てずじっと相手を見据えていた。
先頭の男が彼に殴りかかったが、彼はスッと左に避けると、男のお腹に膝蹴りを喰らわせた。無防備な状態で膝蹴りをもらった男は、何も出来ずにその場に崩れ落ちた。彼はそのまま体をおもいきりひねると、2番目の男にひねりを戻しながら左手で裏拳を顔に叩き込んだ。1人目の男に気をとられた男は避けることも出来ずに吹っ飛ばされた。すると、最後の男が彼に向けて左足で蹴りを繰り出した。しかし彼は右腕で蹴りを受け止めると、相手の右足に足払いを仕掛けた。全体重を支えていた足を払われたことで男は抵抗できずに倒れ込み、彼はその倒れ込んだ男にトドメの一撃をお腹にたたき込んだ。
まさに一瞬の出来事だった。4人全員を倒すのに、二十秒もかかっていないだろう。あまりにもの早業に私は再び立ち尽くしてしまった。
そんな私を尻目に彼は小さく息を吐くと、私の方へと歩み寄ってきた。
「怪我はない?」
「は、はいありがとうございます」
「そっか、よかった」
私の言葉に安心した様子で笑いかけてくれた彼に私は本当に安心できた。
「その子は、君が飼い主?」
「いえ、この子は道の真ん中にいて・・・それをあの人達が・・・」
「ちょっと見せてくれる?」
そういうと彼は私の腕の中にいた子猫を、自分の腕で抱きかかえて観察し始めた。
「・・・うん、これなら大丈夫。病院に連れて行けばきっと治るよ」
「本当っ!よかったぁ。」
「この辺りで一番近い動物病院ってどこだか分かる?」
「あ、それなら私の家の近くにあるんで、私が連れて行きます」
「そうか、ありがとう」
(ううっ、笑顔が似合うし凄いかっこいいな///)
ニコッと笑いながら話しかけてくれる彼に私は少し照れてしまった。しかしまだ名前すら聞いてないことを思い出して、子猫を私に返してもらいながら再び彼に話しかけた。
「そういえば自己紹介がまだだったね。私は倉橋 陽菜乃、来年から3年E組の2年生です。あなたは?」
「ん?同学年だったんだ。ならA組の"神木 太陽"って言えば分かるか?」
私はその言葉に驚いた。なぜならその名前は私達の学年では有名な名前だったからだ。
でも目の前の神木君は、そんな怖い人には見えなかった。だから私は恐る恐る聞いてみた。
「あの・・・噂で聞いたんだけど、神木くんって「おいなんだこりゃあ!?」
しかし、私の質問はそんな声にかき消された。ビックリして周りを見渡すと、神木君がさっき倒した人達によく似た人達に囲まれていた。
「おいてめえ、よくも俺らの仲間ボコボコにしてくれたな。その女ごと可愛がってやるから覚悟しとけよ!!」
どう見ても相手は2,30人いるうえに、さっきの人達よりあきらかに強そうな雰囲気に私は思わず神木君の制服の袖を掴んでいた。
「倉橋さん、俺の傍から離れないで・・・ん?」
私にそう声をかけた途中で神木君はある方向を向いた。私もその方向を見ると、そこには私達と同じ制服を着た人達が3人立っていた。
「何やってんだ、太陽?」
「お前ら、何でここに?帰ったんじゃないのか?」
「いや、それが太陽に頼み忘れたものがあった事に気づいてな」
「どうせならもう4人で買い物に行こうと思って追いかけてきたんだけど、それどころじゃないみたいだね」
そんな風に話しながら3人は私達の方へと近づいてきた。この状況が全く関係ないかの様に話す4人に相手の1人が叫びながら向かっていった。
「てめえらシカトしてんじゃね(シュッ!!)ガッ!?」
「邪魔」
しかし、その声が最後まで話されるよりも先に、彼ら3人の中で一番背の高い人が、その人にアッパーを放っていた。目の前で仲間を倒されたことにより、男達は完全にキレた様子だった。
「倉橋さん、君帰り道はどっち?」「えっ?」
そんな彼らをよそに神木君は私にそう尋ねてきた。あまりにも唐突に聞かれた為、私は思わず聞き返してしまった。
「倉橋さんの帰り道はどっち?」
「あ、えっとあっちの道なんだけど・・・」
もう一度聞いてきた神木君に、今度はちゃんと帰り道を指差した。それは、ちょうど3人が現れた道の先だった。
「都合がいいや。倉橋さん、あっちには誰もいないから、振り向かずに走って逃げな。」
「えっ、でも・・・」
「大丈夫、君には指一本触れさせないからさ。」
再び笑顔を浮かべながらそう告げてくれた神木君に、そんな状況じゃないと分かっていても心臓がドクンと鳴ったのが分かった。
「てめえら、ほんとにぶっ飛ばされてえようだな。」
その言葉に我にかえり周りを見渡すと、今にも襲いかかってきそうな様子で私達を見ていた。
そんな中、4人の中で1番小さい子が背中に差していた竹刀を引き抜きながらこう言い放った。
「怒りに身を任すのはいいですけど、相手の実力くらい見極めないと、無様に負けを晒してしまうだけですよ。」
それが開戦の合図になり、男達は一斉に私達に向かって来た。それと同時に、神木君は私を帰り道の方へと軽く突き飛ばしながら、「走れ!!」そう叫んできた。
私はその言葉を背に後ろを振り向かずに帰り道へと急いだ。
太陽side
数分後・・・先程まで30人以上が立っていた路地には俺達4人以外は全員が倒れていた。
「だから言ったのに・・・」
竹刀を背中に戻しながら"
「しょうがねえさ。こいつら頭に血が上って冷静な判断が出来てなかったしな」
"
「でもこれまずくないか?こんだけ暴れちまったんだ、よくて停学だろ?」
男達を移動させ終わった後、"
「いざとなったら俺一人でやりましたって言うだけだよ」
「構わねえよ、皆で落ちりゃあいいさ」
威月のその言葉に登志も大賀も頷いた。ホントにこの3人には迷惑かけてばっかりだな・・・
「ありがとな、皆」
そう呟いてから俺は歩き出し、3人も俺についてきた。とりあえず急いで買い物を済ませて帰らないとな。
翌日・・・
俺達4人は予想通り1ヶ月の停学と、停学後のE組行きを言い渡された。
いかがだったでしょうか。
今回は主人公の1人とヒロインの出会いでした。
一応作中に出てきたこの4人を中心に書いていくつもりです。
もし書き方などにアドバイスがあったら教えてくれたら嬉しいです。
出来るかは分からないですけど(笑)
それではまた次回お会いしましょう!!