今回から4班の皆を書いていきます。大賀を加えた4班は果たしてどうなるでしょうか。
それでは、どうぞ!!
大賀side
2日目の自由時間、俺は4班の皆の一緒に予定通り街中を歩いていた。
「昨日は皆ゴメンな、移動中俺寝っぱなしで」
「仕方ないよ、1人で全部準備してたんだもんね」
「今日皆で回れるなら大丈夫だよ」
俺の謝罪に渚や神崎さんが笑いながらそう言ってくれた。良かった、許してくれて。
「でも九澄くんは凄いね。1人で孤児院の皆の家事をしているなんて」
「そんな事無いよ、俺が好きでやってるだけだしね」
「でもそんな事が出来るのも、きっと九澄君が誰よりも優しいからだと思うよ」
「あ、ありがとう」
神崎さんに笑顔でそう言われた事で、俺は思わず照れながらそう返した。そんな事言われたのは初めてだしな。
(でも、神崎さんって綺麗で勉強も出来るし俺なんかにもちゃんと接してくれる優しい人なのに、何でE組に落ちたんだろう)
俺はそう思ったが口に出すのはやめた。誰にでも人に言いたくない話はあるだろうしな。
「でもさぁ、修学旅行くらい暗殺の事忘れたかったよなー。」
「確かにな、俺京都って来たこと無かったけどすげぇいい景色だな。暗殺とか縁が無さそうでさ」
杉野の呟きにに俺も便乗した。とても暗殺って感じはしねえな。
「そうでもないよ2人共、ちょっと寄りたいコースがあったんだ。」
そう言って渚は俺をコンビニの近くに連れてった。そこには坂本 龍馬と書かれた石碑の様な物があった。
「坂本龍馬・・・ってあの?」
「あ~、1867年龍馬暗殺 「近江屋」の跡地ね」
奥田さんの疑問にカルマが答えていた。
「歩いてすぐの距離には本能寺もあるよ。当時とはちょっと場所がズレてるけどね」
そっか・・・織田信長が死んだ本能寺の変も、ある意味暗殺の一種か・・・
「有名な暗殺、無名な暗殺と色々あるけど、ずっと日本の中心だったこの街は、暗殺の聖地でもあるんだ」
「言われてみりゃ、こりゃ確かに立派な暗殺旅行だな」
渚と杉野のやりとりを聞きながら、俺は殺せんせーを思い出していた。
(確かに地球を壊す殺せんせーは、この世界に重大な影響を与える典型的な
「・・・さ、そろそろ狙撃ポイント決めに行こうか。祇園の中でいいんだっけ?」
「うん。一見さんお断りの店が多いから、結構人が少ないんだ」
(それなら目立たなくてよさそうだな。よーし、今度こそ・・・「ブルッ」 うっ)
神崎さんの言葉に気合を入れ直したその時、俺は急にトイレに行きたくなってしまった。いけね、緊張してんのかな。
「ゴメン、皆。俺ちょっとトイレ行ってくるわ」
「え、いいけどこの先、祇園の中にはもう無いんじゃないかな。」
「げ、マジか・・・どうしよう」
旅館まで戻るのは面倒くさいしな・・・と考えていたその時、カルマが後ろを指差し、
「さっきのコンビニで借りてきたら?まだそんな離れてないっしょ」
「あ、そうだな。じゃあ皆先行ってていーよ、走って追いつくから」
「でも、道ちゃんと分かるかな?」
「平気平気、じゃ」
そう言って俺は1人コンビニへと向かった。
無事トイレをすませた俺は、祇園に向かう道を走っていた。
「えーと、確かここを右だな」
そう独り言で確認しながら、右に曲がった。
ブオォォォ!! 「うわっ!!」
すると、道の真ん中から猛スピードで走って行く1台の車とすれ違った。
「危ないなぁ、何急いでんだ?」
そう言いながら俺は目的地の祇園へと入る道を曲がりながら声をかけようとした。
「ゴメン皆、お待た・・・え?」
しかし俺の言葉は途中で止まった。何故ならそこには渚にカルマ、そして杉野が倒れていたからだ。
「み、皆!!どうした!?しっかりしろ!!」
慌てて3人の傍に駆け寄ってみると、どうやら殴られて気絶してるみたいだった。
「く、九澄君!!」
「!! 奥田さん、何があったの!?」
「それが高校生に殴られて、神崎さんと茅野さんがそのまま車で・・・私は思わず隠れちゃって、ごめんなさい・・・」
「いや、無事で良かったよ、2人はどっちに行ったか分かる?」
「は、はい。九澄君が来た方向に逃げていきました!!」
(さっきの車か!!クソッ!!)
渚達をこんな目に遭わせて、尚且つ神崎さんと茅野さんを攫ってくなんて許せねえ!!
「奥田さん、とりあえず渚達が目を覚ましたら、殺せんせーに電話してくれ」
「え、九澄君は?」
「俺は2人を追う。大丈夫、俺強いから。とにかく頼んだよ!!」
「ま、待ってください、九澄君!!」
奥田さんの制止も聞かずに俺は走り出した―――――
有希子side
攫われてからどれぐらい経ったかは分からない。
私と茅野さんは両手を後ろで縛られた状態で座っていた。
ここはどうやら閉鎖されたダーツやビリヤードのお店みたいだった。
「・・・そういえばちょっと意外。さっきの写真、真面目な神崎さんにもああいう時期あったんだね」
すると、隣にいる茅野さんがそう話かけてきた。
「うん・・・うちは父親が厳しくてね、良い肩書きばかり求めてくるの。そんな生活から離れたくて、知ってる人がいない場所で格好も変えて遊んでたの」
私はそう言って自虐気味に笑いながら続けた。
「・・・馬鹿だよね。その結果得た肩書きは「エンドのE組」。自分の居場所がもう分からないよ」
そう話していると、私達を攫った男達のリーダーの様な男が話しかけてきた。
「俺らと
そこまで話してニヤリと笑いながら、
「俺らそういう
ボソッ 「・・・さいってー」
男がそこまで言った後、茅野さんがそう呟いた。すると、男は茅野さんの首を掴みながら怒鳴ってきた。
「何エリート気取りで見下してんだ、あァ!?お前もすぐに同じレベルまで堕としてやんよ!!」
そう言うと茅野さんを離した後、男は私達に下品な笑みを浮かべながらこう言ってきた。
「いいか、今から夜まで相手してもらうがな、宿舎に戻ったら涼しい顔で「楽しくカラオケしてただけです」って言え。そうすればだ~れも傷つかねえ。東京に帰ったらまた皆で遊ぼうぜ、楽しい旅行の記念写真でも見ながら・・・なァ」
男のそんな言葉に私はおもわず身を震わせた。そんな目に遭ったらこの先どんな人生が待っているか簡単に想像がつくからだ。
(誰か・・・助けて・・・)
私がギュッと目を閉じながら、そう考えた。その時だった―――――
ガシャアァァァン!! 「ゴフッ・・・」
そんな音を立てて入り口の木製のドアを破壊しながら、男達の仲間が吹っ飛んできた。
「!?」
「な!?だ、誰だ!?」
私達は突然の出来事に驚いたが、すぐにリーダーの男がドアのあった方を見ながら、そう怒鳴っていた。
「フー・・・どうやら木が腐ってたみたいだな。開ける手間が省けて助かった」
すると、何事も無かったかの様にそんな事を言いながら、1人の中学生が入ってきた。
私達と同じ学校の制服を身に着けたその人の名前を、私はおもわず叫んでいた。
「九澄くん!?」
いかがだったでしょうか。
次回は大賀の戦闘シーンです。果たして大賀の使用する技は何か楽しみにしてくれたら幸いです。
それでは、また次回お会いしましょう!!