太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

今回は大賀の戦闘シーンです。

でも、戦闘シーンが少ないと思うかもしれません(本格的にはまた今度書くとは思うのでご容赦ください)
m(_ _)m

それでは、どうぞ!!




九時間目 修学旅行の時間③

神崎side

 

「よかった・・・2人とも怪我はない?」

「う、うん大丈夫」

 

 いきなり現れた九澄君に少しだけ驚きつつも私はそう答えると、九澄君は安心した様子で笑った。

 

「・・・何で此所が分かった?てか、何モンだ」

「九澄 大賀、この2人のクラスメイトだ。俺、足にはちょっと自信あってな、しおりに載ってた怪しい場所を探しまくったんだよ」

 

リーダーの男の問いに、九澄君は真面目な顔つきになりながら答えた。

 

「俺のクラスメイトをこんな目に遭わせておいて、無事ですむと思うなよ?アンタら」

「へっ、テメエも世間知らずのエリートかよ。どうだ?お前もこの2人相手に色々教育(あそ)んでみねえか。3人一緒にエリートの肩書きなんか捨てちまって、俺らと同類(なかま)になれよ」

「・・・」

 

そんな男の言葉に九澄君は何も言わなかった。迷っていると判断した男は調子に乗って更に言葉を重ねた。

 

「そうすりゃ、そいつを殴った事はカンベンしてやるよ。一緒に台無しの伝道師になっちまお「黙れ・・・」・・・あァ?」

 

しかし、男の言葉は九澄君のそんな言葉に遮られた。

 

「お前は俺らをエリートだと思ってるみてえだが、俺達は学校の中じゃ落ちこぼれって言われている存在だよ。おまけに俺は学校でも暴力事件起こしてる上に成績も良くないからな、俺は何て言われても構わねえよ」

 

「でも、」と言いながら九澄君は彼等を睨みつけ、こう叫んでいた。

 

「この2人はどんなに差別されようが馬鹿にされようが、テメエらみてえに他人を巻き込んだりはしねえ。心まで堕ちきったテメエらなんかと一緒にしてんじゃねえよ!!」

「九澄くん・・・」

 

私は思わず彼の名前の呟いた。そんな事を言ってくれるのは九澄君が初めてだったからだ。

 

「・・・黙って聞いてりゃいい気になりやがって。たった1人で俺らに挑む気か?ふざけやがって」

 

男は額に青筋を浮かべながら、周りの仲間に命令した。

 

「ちょっとばかし痛めつけてやれ。全員で構わねぇ」

「おいおい、こんな中坊1人に10人でか?弱い者イジメになっちまうよ」

 

その言葉に周りの人達は大笑いした。確かにいくら何でも1人で10人も相手出来るはずがない!!

 

「ま、俺1人でボコってやるからよ。安心しろよ、中坊」

 

しかし私が逃げてと叫ぶ前に1人が指を鳴らしながら九澄君の前に出ていき、

 

「おらぁ!!」 ブンッ!!

「九澄くん!!」

 

九澄君に向かって拳を突き出し、私は思わず叫んでいた。

 

「・・・」 スッ

 

しかし九澄君は無言で左に避けると、

 

首肉(コリエ)―――

ドカッ!! 「ガッ!?」

 

そう言いながら、左足で男にハイキックを放っていた。カウンター気味に繰り出された蹴りを喰らって男はそんな声を上げた。

 

―――シュート!!」 ブオン!! ガシャアァァァン!!

「な!?」

 

九澄君はその勢いのまま、そう叫びながら足を振り抜き、男は近くに置かれたビリヤード台に突っ込んでいった。

 

衝撃的な目の前の光景に、男達は思わずそんな声を出しながら固まり、私と茅野ちゃんも動けずにいた。

 

そんな中、九澄君は足を下ろしながら男達に言い放った。

 

「別に良いよ、弱い者イジメしてくれて。ただし、返り討ちに遭っても知らねえけどな」

「て、テメエ。調子に乗ってんじゃねえぞ!!」

 

その挑発じみた言葉にリーダー以外の男達がそう叫びながら、突っ込んでいった。

 

「・・・10人くらいか、なら」

 

そんな彼等を見渡しながら呟くと、九澄君は床に手をつきながら叫んでいた。

 

「パーティーテーブルキックコース!!」

 

 

 

渚side

 

「皆!!多分ここだよ!!」

 

 気絶から回復した僕達は閉鎖されたビリヤード場の前に到着していた。

 

「しかしこのしおり隊員が拉致られた場合とか、すげえ想定してあるよな・・・」

「京都で買ったお土産が東京で売られてた時のショックからの立ち直り方とか、鴨川の縁でイチャつくカップルを見た時の自分の慰め方とか余計なモンも多いけどね~」

 

僕の手に握られたしおりを見ながら杉野とカルマ君はそれぞれそう言った。ま、まあ今回はそんな余計なお世話しおりのお陰で2人を助けに来れた訳だし・・・

 

「奥田さんの話じゃ九澄が1人で来てるんだよね」

「は、はい。止めようとはしたんですが・・・」

(九澄君はしおりを持って来てたし、間違いなくここに来ている筈!!)

 

そう考えていたその時、杉野が建物の入り口の近くに落ちているある物に気づいて声を上げた。

 

「! あれ、しおりじゃないか?」

「ホントだ!やっぱり九澄君ここにいるんだ!!」

「あそこから入れるみたいだよ」

 

カルマがそう言って木屑が大量に落ちている場所を指差した。多分ドアがあったんだろう。

 

「行こう、皆!!茅野や神崎さん、九澄君を助けないと!!」

 

そう言って僕達はそこから中に入るとそこには、

 

「えっ・・・」

 

驚いた顔の茅野や神崎さん、呆然と立っているさっき僕達を襲ったリーダーの男。

 

 

 

・・・そして、10人が倒れているその真ん中に佇む九澄君の姿が見えた。

 

目の前の光景に言葉を失っていたその時、僕達に気づいた茅野が声を上げた。

 

「! 渚、皆!!」

「茅野、神崎さん!!」

(2人とも無事みたいだ、よかった・・・)

 

茅野の声で僕達に気がついたのか、九澄君は僕達に笑みを浮かべながら話しかけてきた。

 

「大丈夫か、皆?」

「お、おう。こ、これ、お前がやったのか?」

「まあな」

 

そんな杉野と九澄君のやりとりを聞きながら、カルマが男に話しかけた。

 

「どーやら九澄が全員片付けちゃったみたいだね。しょーじきやり返したかったけど、まだやる?お兄さん」

「・・・イキがんなよ中坊どもが」 バチンッ!!

 

!! ナイフを出した!?

 

「・・・アンタ、そんな物持ち出すなら俺も手加減出来ないかもしれねえよ?」

「うるせェ!!テメエだって落ちこぼれなんだろうが!?同類の分際で偉そうにしてんじゃねーよ!!」

「それは違います」

 

九澄君の言葉に男が怒鳴り返したその時、後ろからそんな声が聞こえてきた。

 

振り返ると、そこには顔を隠した殺せんせーが立っていた。

 

「殺せんせー!!」

「遅くなってすみません。他の場所からしらみ潰しに探していたのですが、どうやらもう殆ど終わったみたいですね」

「・・・てか、何で顔隠してるの?」

「いえ、暴力沙汰になるのを想定してましたので暴力教師と覚えられるのはちょっと・・・」

(世間体、気にするんだ・・・)

 

そう思っていると、殺せんせーは男へと向き直り、

 

「確かに九澄君を含めてここにいる皆さんは落ちこぼれ呼ばわりされています。ですが、彼等はそこで()()()()に実に前向きに取り組んでいます。肩書きなど関係ない、清流に棲もうがドブ川に棲もうが、前に泳げば魚は美しく育つのです」

「・・・さて、まだアンタに3人が殴られた分と神崎さんと茅野さんを攫った分の借りを返してないし、ケリをつけようか」

「舐めてんじゃねえぞ、テメエ!!」

 

そんな言葉に男はナイフを九澄君に向けて右上からナイフを振り下ろした。思わず僕は息をのんだが、九澄君は左に避けると、

 

首肉(コリエ)!!」 ドカン!!

「グアッ!!」

 

そう叫びながら、蹴りを繰り出した。男はそう言いながら倒れ込みかけたが、九澄君は止まらなかった!!

 

肩肉(エポール)!!」 ガコン!!

背肉(コートレット)!!鞍下肉(セル)!!」 ドッ!!ドカッ!!

胸肉(ポワトリーヌ)!!」 ドスッ!!

もも肉(ジゴー)!!」 ズバンッ!!

 

目にも止まらぬ鮮やかな蹴り技を連続で浴びせていた。その怒濤の連続攻撃に男は何も出来ずに膝をついた男に、

 

「吹っ飛べ、羊肉(ムートン)ショット!!」 ドカカカン!!

 

そう叫びながら放った九澄君のトドメの後ろ蹴りを喰らい、男は吹っ飛んでいった。地面を何度か転がってからようやく止まった男は完全に気絶している様だった。

 

「あ・・・やべっ、やり過ぎた!!大丈夫か!?」

 

少しの間の後、九澄君が思い出したようにそう言いながら慌てて男の元へと駆け寄っていった。そんな九澄君の後ろ姿を見ながら杉野は呟いた。

 

「すげえな・・・九澄って」

「うん・・・色んな意味で」

 

あれだけ強いにも関わらず、自分で吹っ飛ばした男に焦った表情をしながら駆け寄る九澄君に、僕は思わず苦笑いをしながらそう返した。

 

 

 

大賀side

 

「・・・ふぅ、やっと解けた。大丈夫、2人とも?」

「うん、大丈夫!」

「本当にありがとう、九澄くん」

 

 その後、男の安否を確かめた後(何とか打撲程度に威力を抑えれた様だった・・・)、神崎さんと茅野さんの両腕を縛っていた紐を解き終わった俺がそう言うと、2人は笑いながらそう言ってくれた。

 

「でもゴメンな・・・俺がその場にいればこんな目に遭わせなかったのに」

「そんな、九澄君のせいな訳ないよ!」

「うん、ちゃんと助けに来てくれたしね」

「そう言ってくれてよかったよ、とりあえず皆はもう外に出たし俺らも行こうぜ」

 

そう言いなが入り口に向かおうとした俺の目に、床に落ちている携帯電話が止まった。

 

「あれ、携帯電話が落ちてるぜ。二人の?」

「え?あっ、それ九澄君が最後に吹っ飛ばした人のだよ。さっき見たもん」

(衝撃で落としちまったんだな)

 

そう思いながら、何気なく俺は携帯を開いた。すると、

 

「えっ?この人・・・」

「あっ・・・」

 

髪の毛が鮮やかな茶髪で、凄い派手な服装やアクセサリーを身に着けた女の子が写っていた。背景はどう見てもゲームセンターだし、かなり遊んでいる印象を受けた。

 

(でも、この女の子の顔、もしかして・・・)

 

俺は自分の疑問を解決する為にも、俺は神崎さんに聞いた。

 

「この女の子、ひょっとして神崎さん?」

「う、うん・・・私の家は父親が厳しくてね。それで何もかも嫌になって、肩書きも捨てたくて格好を変えて遊んでたんだ」

「もしかして・・・それが原因でE組に?」

「うん・・・幻滅しちゃった?」

「・・・・・」 バキィ!!

 

不安そうにそう聞いてくる神崎さんの目の前で、俺は無言で携帯を床に叩きつけた。

 

「九澄くん?」

「・・・さっき俺は神崎さんの前であいつらをボコボコにしたけど、神崎さんは俺に幻滅してる?」

「えっ?ううん、だって私達を助ける為にやったんだもん。幻滅なんてする筈ないよ」

 

・・・そうだよな、神崎さんはこういう人だよな。

 

「俺の知ってる神崎さんは勉強も出来ておしとやかで、俺なんかを優しいと思ってくれてる優しい人だよ。他の神崎さんなんて知らないな」

「九澄くん・・・」

「それに肩書きで物を言うなら、俺なんか孤児院育ちで暴力事件まで起こしてるしな」

 

笑いながらそう言って出口に向かおうとした俺の背中に、神崎さんの声が聞こえてきた。

 

「・・・ありがとう、九澄くん」




いかがだったでしょうか。

というわけで、大賀の使用する技は「ONE PIECE」の"サンジ"の足技です。
選んだ理由は子供の頃からアニメで見たサンジの足技がかっこいいと思っていたからです。
単純ですいませんm(_ _)m

次回からは太陽を含む1班を書いていきます。
完全オリジナルな為、かなりグダグダになるかもしれませんが、読んでいただけたら幸いです。

それと、年内の投稿はこれが最後になると思います。掃除や里帰りなどでパソコンが触れそうにありません。
こんな小説を読んでくれる方には本当に申し訳ありませんが、年明けの更新をお待ちください。
m(_ _)m

それでは、また次回お会いしましょう!!
それと、皆さんよいお年を!!
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