明けましておめでとうございます!!m(_ _)m
遅れて申し訳ありません。ようやく自宅に帰ってきたので、投稿を再開していきたいと思います。
まあ、新年になっても作品のクオリティは相変わらずですが(笑)
今回から1班を書いていきます。こちらはかなり無理矢理な展開になっているかもしれません。
ご了承ください。
m(_ _)m
それでは、どうぞ!!
太陽side
「そういえば皆に確認してなかったけど、俺ら4人が勝手に入る班決めちゃったけど、俺でよかったか?」
俺達1班は予定通りトロッコ列車に乗る為に皆で歩いている途中、俺はそう皆に質問していた。片岡が説明したとは言ってたけど。
「勿論いいに決まってるだろ。何心配してんだよ」
「そうだよ、太陽君。皆にちゃんと説明したら歓迎するって言ってくれたよ」
磯貝と片岡のそんな言葉に、班の皆が頷いてくれた。ホントにいい奴らだな、E組の皆は。
「でも、太郎君連れてきて本当に良かったのかな?」
倉橋は、そう言いながら俺の下にいる太郎を見た。太郎の首から伸びたリードは俺の手に握られている。
「大丈夫だろ、女将さんから俺に言ってきたんだしな」
太郎を連れてきたのは、俺が朝ご飯に前日同様おかわり祭りをしていた時に女将さんに話しかけられて、太郎が俺に懐いているのを見込んで散歩に連れて行って欲しいと頼まれたからだ。
「最近長い時間散歩に連れて行けてなかったからって言ってたし、太郎も楽しそうだしな」
「ワンッ!!」
昨日から感じてたけど、どうもコイツはかなり頭が良い。今も俺らの言葉を理解しているのか、嬉しそうに尻尾を振りながら鳴いた。
そんな事をしていると、俺達は山道への入り口へとたどり着いた。この山道を十五分程登った先に列車乗り場はあるらしい。
「この山登んなきゃいけねえのか・・・結構大変だな」
「俺らは殆ど毎日山登りしてんだろ。慣れたもんじゃねえか」
「そう言われりゃ確かに」
俺の返しに前原は苦笑していた。山登りのエキスパートと言っても過言じゃねえしな、E組の皆は。
(まあ、のんびり登りゃあいいだろ。発車まで30分はある「グイッ」・・・へ?)
そう考えていた俺の手に突然何かに引っ張られる様な感覚が走った。見るとそこには、すぐにでも走り出しそうな様子の太郎がいた。
「えっ・・・まさか太郎、走るのか?」
「ワンッ!!ハッハッハッ・・・」
俺の言った言葉に、太郎は元気よく返事をしてきた。マジかよ・・・
しかし、太郎が走りたいと言った以上仕方ない。俺は磯貝にため息をつきながら告げた。
「ハァ・・・磯貝、俺は太郎を連れて先に行く。皆はゆっくり歩いてきてくれ」
「お、おう。大丈夫か?」
「まあ、死にはしないだろう「グイッ!!」うわっ!!」
そう磯貝に返す途中で太郎がさっきより強い力で、俺を引っ張って走り出した。てか、速っ!!
「太郎ぅぅぅ!!分かったからもうちょっとゆっくりぃぃぃ!!」
「大変だな・・・太陽も」
「うん、大丈夫かな?」
猛ダッシュで登り始めた俺に、木村と岡野のそんなやりとりがかろうじて聞こえた―――――
「ぜー、ぜー、ぜー・・・」
「だ、大丈夫、太陽くん?」
歩いて十五分かかる山道を十分間、ほぼ全力疾走した俺は倉橋のそんな声に、ベンチに座りながら手を挙げて返すぐらいしか出来なかった。ちなみに太郎は駅の近くにあるリードを結んだポールの下で眠っていた。まあ、太郎は列車に乗れねえだろうからいいんだろう。
(帰りは何としてもゆっくり下山しよう・・・)
「はい、太陽くん。」
「えっ?」
そう考えていたその時、倉橋がそう言いながらハンカチとスポーツドリンクのペットボトルを渡してきた。
「
「おう、サンキュー。でもいいのか?」
「うん、全然いーよ」
笑顔でそう言ってくれた倉橋に感謝してペットボトルを一気飲みした。
「ぷはぁ。助かったよ、倉橋」
「そんな、私の方が太陽くんに助けられてるもん。これくらいは当然だよ」
「前に言ったろ。俺は倉橋がそうやって笑顔でいてくれれば、俺は充分だよ。それに、俺は倉橋の笑ってる顔が好きだしな」
「そ、そうかな。えへへ///」
そんな風に倉橋が照れたように笑ったちょうどその時、
「ヌルフフフ。何やら甘酸っぱい空気を感じますねえ。」
そう言いながらピンク色の顔になって、ニヤニヤしている殺せんせーが現れた。その言葉と表情にさっきまでの疲れが殺意に変わった。
「殺せんせー、アンタに俺は今までで一番殺意が沸いたよ・・・」
「にゅやッ!?さっきまでの空気が一気に殺意に!?」
「た、太陽くん落ち着いて!!」
この場でナイフを出しそうになったが、倉橋の声で何とか堪えた。危なかった・・・
その時、駅の中で待ってた磯貝が出てきて・・・
「太陽、倉橋。列車が来るまでもう少しだから、駅の中に入ろうぜ。先生、行きましょう」
「にゅや。そうですね」
「うん、分かったよ」
「へーい・・・ん?」
そう返事をして立ち上がったその瞬間、何かの気配を感じた気がした俺は後ろを振り返った。
(? 誰もいない・・・気のせいか?)
「太陽くん、どうしたの?」
「いや、何でもない」
倉橋に声をかけられて、俺は思考を打ち切って皆の方へと向かった。
五時間後・・・
「しっかし、殺せんせーはホントに化けもんだな」
「まさか弾丸を八つ橋で止めるなんてね・・・。さすがに想定外だったね」
「ま、いいじゃねえか、こうしてお土産買いに行く時間もたっぷり取れたしな」
そんな風に話ながら前を歩く班の皆を眺めがら、俺は自分の考えに確信をしていた。
(間違いねえ・・・誰かが俺らを付けてきてる)
そう、トロッコ列車の駅からずっと気配を感じていたのだ。列車の中、山道を下山する時、昼食時、そして土産物屋に入った時も。
そして今も俺達の50メートル程後ろから、誰かが俺らのことをずっと尾行しているのだ。だが、けして俺らに手を出してこねぇ・・・どういうことだ?
そう不審に思っていると、俺のすぐ前で倉橋と歩きながら、携帯で電話していた矢田が声を上げた。
「2班の皆が後10分くらいでこの先の道を通るらしいよ。一緒に旅館に帰ろう」
(2班って事は登志がいるな。2人でなら何とかなるか。)
そう考え、しかし皆に注意を促そうと口を開きかけた。
「皆。実は・・・「? 誰だあの人?」
しかし俺の言葉は前原のそんな言葉に遮られた。その言葉に俺も思わず前を向いた。
そこには、武士の様な服装に黒い布で顔を隠した男が立っていた。どう見ても普通の格好では無い男は俺達が通る道を塞ぐように立っていた。
「あの・・・すみません、何かご用ですか?」
スッ・・・ 「!!」
俺は見逃さなかった。その男が背中に刀を背負っている事を。そして、磯貝が声をかけるのと同時に背中に手を回したのを。
「磯貝下がれぇ!!」
「フッ!!」 ビュオッ!!
反射的に走り出した俺の声のすぐ後に、男は刀を抜いて磯貝に袈裟切りの要領で刀を振った。
グイッ!! 「うわっ!?」
「おらぁ!!」 ブンッ!!
俺は咄嗟に磯貝の背中を掴んで後ろに引っ張ることで何とか防ぎ、その勢いを利用して男に蹴りを放った。
スカッ タッタッタッ 「! チッ、待て!!」
「太陽!?」
「皆はそこにいろ!!」
しかし俺の蹴りは後ろに跳ばれて躱された。男はそのまま後ろに逃げ始めた為、俺は舌打ちしながらそいつを追いかけた。
(いきなり襲ってきたくせに逃げるなんて、何だコイツ・・・!!) ザッ!!」
するとそいつは2、30メートル走った先の袋小路へと逃げ込んだ。俺も追いかけてそこに入るとそいつはこちらを向いて立っていた。
逃げ道が無いのに妙に落ち着いてる態度の男に俺は不審に思いながらも声をかけた。
「お前・・・何のつもりだ?」
「・・・1日尾行していた甲斐があったな。お前だけはかなり強そうだと言っていた、情報通りの動きだ」
(! やはりそいつの仲間か!でも、それが分かっててなぜ俺を誘い出した?)
そう俺が考えたその瞬間だった。
「キャー!!」
「!?」
1班の皆の方からそんな悲鳴が聞こえた。俺を孤立させたのか、クソッ!!
「そっちへ戻るなら、俺は逃げさせてもらう。手遅れにならないといいがな」 タンッ
「なっ、く・・・クソ!!」
そう言い残して男が塀を乗り越えて逃げていくのを追いかけたいのを堪え、俺は急いで皆の元へと戻った。すると、前方遙か遠くに刀を持った奴らが走り去って行くのが見えた。
倉橋と矢田を除いた全員が尻餅をついているのを見て、俺はとりあえず磯貝に話しかけた。
「皆!!大丈夫か!?」
「俺らは無事だ!でも、倉橋と矢田が攫われた!!助けようにもそいつら刀持ってて・・・アイツは!?」
「いや、逃げられた・・・クソッ!!俺がいながら!!」
「あの人達、多分昨日のニュースの人達だよね。どうしよう、このままじゃ2人が!!」
ドクンッ・・・
片岡のそんな声に、俺は自分の心臓が脈打つのを感じた。
(このままじゃ2人が?・・・2人が・・・死ぬ・・・・?)
そう思いながら俺は倉橋の顔を思い出していた。俺に笑いかけてくれた倉橋が死ぬ?
(・・・冗談じゃねぇ!!何の為に強くなった?
「ワンッ!!」
「! 太郎・・・そうだ!!」
そう考えていると、足元で太郎が吠えた。そして、俺はある考えが思いついた。これは賭けだが、上手くいけば2人の元にたどり着ける!!
「太郎、お前に―――
陽菜乃side
私と桃花ちゃんは朝登った山の登山ルートを外れた山の真ん中辺りに座りこんでいた。私達は縛られてもいないし、怪我をしている訳でも無い。それでも私達は逃げることは出来なかった。なぜなら、私達の周りには十人近くの刀を持った男が立っているからだ。
ギュッ・・・
思わず抱き合いながら泣く私達を前に男達は話し出した。
「随分と上玉じゃないか。将来が楽しみの2人だな、さすがに殺すのが惜しいな」
「じゃあ止めますか、頭ぁ?ま、顔見られてる以上それは出来ないですけどね」
そんなやりとりに私はこの人達が昨日のニュースの犯人の人達なんだと確信した。
(怖い・・・私、殺されちゃうの・・・?)
「そうだな。悪いな、嬢ちゃん達。恨むなら、偶然俺達が逃げ込んだこの山に朝登ってきた自分達の運の無さを恨んでくれ。
「何、せめて苦しまないように一太刀で殺してやるさ。人を斬るその感触が俺達は大好きになっちまってさぁ。今まで何人も殺しちまったんだ」
笑いながらそう言った男に桃花ちゃんは涙を流しながらこう呟いた。
「い、嫌・・・誰か、助けて・・・」
そんな掠れた声に頭と呼ばれた男は、
「ここら辺には人は来ない、呼んでも無駄さ。やれ!!」
そう命じられて笑っていた男は刀を引き抜き私を見ながら、
「まずは、お前だ!!」
そう言いながら刀を振り下ろしてきた。
私は思わず目を閉じながら1人の名前を叫んだ。その名前はお父さんでもお母さんでも、殺せんせーでも烏間先生でも無く、私の笑った顔が好きだと言ってくれた男の子だった。
「助けて、太陽君―――――!!」
ザクッ!! 「
ドンッ!! 「ガハアッ!?」
そんな私の耳にそんな音と声が聞こえてきた。急に聞こえたそんな音に思わず私は身をすくませた。しかし、
「待たせたな。倉橋、矢田」
「ワンワンッ!!」
そんな声と鳴き声が聞こえてきた。聞き慣れたその声に思わず目を開けると、そこには男が倒れていて私達の前には左手の手のひらで血を流しながら刀を受け止めている太陽君の背中と、その足元で吠える太郎君の姿があった。
「太陽くん!!」
「遅くなって悪いな、2人とも。立てるか?」
その言葉に、私と桃花ちゃんは頷いて立ち上がった後、私は太陽君に話しかけた。
「でも太陽くん、どうやってここに・・・?」
すると、太陽くんはポケットからある物を取り出した。
「コイツのニオイを太郎に辿ってもらったのさ」
「これ、私のハンカチ・・・?」
「正直賭けだったけどな。ありがとな、太郎」
「ワン!!」
太陽君はそう言いながら、太郎の頭を撫でた。
そんな光景に思わず安心していると、太陽君は顔つきを変えながら男達に話しかけた。
「もし見逃してくれるなら、あなた達の事は誰にも言わない。頼む、見逃してくれないか?」
その言葉で私は我に返った。そうだ、まだ犯人達は私達の前にいるんだ・・・
「・・・殺せ。2人まとめてだ」
しかし、男から帰ってきたのはそんな言葉だった。太陽君はその声にギリッと歯を鳴らし・・・
「2人ともダッシュで山を下りろ、俺が足止めする」
「太陽くん!?そんな・・・」
私は言葉を失った。それは、私達を助けに来てくれた太陽君を置いて逃げるということだからだ。
「いいから行け。2人を守りながら戦うのは無理だ。だから、2人は早く「その必要は無いよ、太陽」!!」
続けざまにそう言おうとした太陽君の声をそんな声が遮って、太陽君や私達は思わず声がした後ろを振り返った。
そんな私達の目に入ったのは、腰に木刀を差した鮮やかな黄色の髪の毛の男の子が歩いてくる姿だった。
そんな彼の名前を驚いた様子で太陽君は呼んだ。
「登志・・・!?」
いかがだったでしょうか。
太陽戦闘シーンとみせかけて、登志の戦闘シーンです。登志の戦闘スタイルは果たして何でしょうか?
それと、作中に出てくる銃弾は太陽の技ですが、別に太陽は某主人公の様に体が伸びる訳ではありません。ただ太陽の使う技はその主人公の技に近いので、基本的に名前はそのまま利用させてもらうと思います。
それでは、また次回お会いしましょう!!