太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

いよいよ修学旅行も終わりに近づいてきました。果たして2人はどうくっつくのでしょうか。

それと、原作とキャラの性格が違うと思うかもしれませんが(これまでも充分違うかもしれませんが・・・)ご了承下さい。

それでは、どうぞ!!


十三時間目 修学旅行の時間⑦

大賀side

 

ボンッ!! 「うわっ!?またやられた!?」

 

 夜、旅館の中にあるゲームコーナーのシューティングゲームで自分の機体がやられて俺は思わず声を上げた。

 

そんな俺を後ろで見ていた4班の皆(カルマを除く)がヒソヒソ話し合っていた。

 

「これで九澄君、5回連続1面クリア出来ずに終わっちゃったね・・・」

「致命的にセンスが感じられないな・・・」

「五百円使って1面もクリア出来ないなんて・・・」

「うるさい!!次は大丈夫だ!!」

 

茅野さん、杉野、渚のそれぞれの言葉にそう返しながら、俺はもう百円を出そうとしたその時、廊下から威月と登志が現れた。

 

「お前せっかく実徳さんから普段の小遣いとは別に貰った千円、全部突っ込む気か?」

「お、2人とも。「ひまわり」の皆、どうだった?」

「うん、元気ではあったけど、寂しいから早く帰ってきてねって言ってたよ」

(多分寂しいからだけじゃ無いだろうな・・・後で俺も電話しとくか) チャリン

「あ、入れやがった」

 

登志の言葉にそう考えながら、俺は百円を投入した。威月は呆れた様にそう言ったが、俺は聞こえないふりをした。何としても一面はクリアしてみせる!!

 

「うおおおっ!!」 カチャカチャ

「いや、だからそんなに大きく動かしたら・・・」

ボンッ 「うわぁ!?」

「大丈夫かな、大賀・・・」

「ほっとけ、もう無理だ。とりあえず部屋行こうぜ」

 

 

 

「うおぉ!どーやって避けてんのか全然分からん!!」

「恥ずかしいな、何だか」

「おしとやかに微笑みながら手つきはプロだ!!」

「・・・・・」

 

 そんな風に楽しい会話が聞こえる中、千円を使い切った俺は別のゲームの椅子に座りながら凹んでいた。

 

(まさか、結局1回もクリアできないとはな・・・はぁ)

 

そう考えてながら神崎さんを見てみたが、ホントに凄いな。

 

「すごい意外です。神崎さんがこんなにゲーム得意だなんて」

「・・・黙ってたの。遊びが得意でも進学校(うち)じゃ白い目で見られるだけだし、全部肩書きを捨てようとして得たものだし、私の心が弱かった結果だと思ってきたから」

 

奥田さんの言葉に神崎さんはそう言って「でも、」と続けた。

 

「九澄くんは教えてくれたから」

「えっ?」

 

突然俺の名前を呼ばれて俺は思わず神崎さんを見ると、

 

「肩書きなんかに逃げない強さを、そして私の心は堕ちてなんかいないって言ってくれた。そう言ってくれたのは九澄くんが初めてだったから、凄く嬉しかった。」

 

そう言うと神崎さんは、俺を一瞬だけ見ながらニコリと笑い、

 

「今日は本当にありがとね、九澄くん」

「・・・あぁ。どういたしまして」

 

その言葉に俺は笑顔で返した。これから神崎さんも前を向いて歩けると良いな。

 

「・・・あ、そうだ。1つ渚に言っておく事があったんだった」

「? 何、九澄君?」

 

いきなり呼ばれ、ビックリしている渚に、俺は笑いながら言った。

 

「俺ら4人に君づけなんかしなくていいよ」

「え?」

「友達には呼び捨てで呼んでほしいしな。俺ら、E組の皆は大事な友達だからよ」

「・・・分かったよ、九澄」

「おう」

 

 

 

 「ひまわり」に電話をかけてから部屋に戻ると、何やら男子が集まって話し合っていた。

 

「あれ、皆何やってんの?」

「おう、九澄。お前は気になる女子誰だよ?これは全員参加だからな」

「気になる女子?」

「簡単に言やぁ、好きな女子って事だ。大賀はいるか?そういう奴」

「えー・・・急に言われてもな・・・」

 

 前原に聞き返した俺に答えてくれた威月の言葉に俺は少し考えたが、今まで色恋沙汰にあんまり興味が無かった俺は自分を優しいと言ってくれた女の子の名前を挙げた。

 

「・・・神崎さんかな?同じ班だったし」

「やっぱそうか。お前1人で神崎助けたらしいしな、相当評価上がってんじゃねえか」

「そんなつもりねえよ。クラスメイト助けただけだ」

 

そう返しながら周りを見渡すと、太陽がいない事に気づいた。

 

「威月、太陽は?」

「どうせ、太郎の所だろ。さっきもいたしな」

「ホントに動物が好きだな・・・太陽は」

 

威月のため息混じりの声に、渚が苦笑いを浮かべた。お、ちゃんと呼び捨てで呼んでくれてるな。

 

その時、ふと思った事を皆に聞いた。

 

「そういや、太陽には聞かなくていいのか?皆」

「だってあいつは倉橋って言うに決まってるだろ」

「そうそう二人の帰ってきた時とか見れば丸分かりだよなー」

 

そんな言葉に皆はうんうんと頷いていた。

 

(確かに()()()()()()を見たら当然だよな・・・)

「でも、実際あの2人って付き合ってんのか?」

 

確かに俺を含めて皆それは気になっていた。仲良さそうだったけどな・・・

 

「両想いなのは間違いねえだろうが、太陽は付き合う気は無いんじゃねえかな」

「え?何でだ、両想いなんだろ?」

「アイツは優しすぎるからな、倉橋にはもっと良い奴がいると思ってるだろうから気持ちを伝えないと思うぜ」

(確かに、太陽ならあり得るかも)

 

威月と磯貝のやりとりに俺も心の中でそう思った。太陽はいつでも皆の事を優先するもんな・・・

 

「でも、そんなので本当にいいのかな。太陽は・・・」

「ま、決めるのは太陽だからな」

 

渚にそう返しながら威月は立ち上がると、

 

「でも、アイツも多少我が儘言っていい時もあるしな。倉橋の為にも、ちょっと背中押してやるか」

 

フッと笑いながらそう言った。

 

 

 

陽菜乃side

 

(私は太陽くんが好き・・・)

 

 大部屋で皆と一緒に話しながら、私は帰り道で気づいた自分の気持ちについて考えていた。

 

(でも、太陽くんは私のことをどう思ってるんだろう・・・)

「・・・ちゃん?」

(私の事が大切だって言ってくれたけど・・・私と一緒の気持ちだったらいいんだけどな・・・)

「陽菜乃ちゃん?」

「えっ?」

 

すると、私の名前を呼ばれて前を見ると、皆が心配そうに私を見てた。

 

「大丈夫、倉橋ちゃん?何か考えてる様子だったけど」

「あ、大丈夫。ゴメン、何の話だっけ?」

 

莉桜ちゃんにそう言われて、私は笑って誤魔化しながら聞き返した。

 

「だから、男子の中でましなのは磯貝とか前原だよね。前原はタラシだけど、磯貝は普通に優良物件だよね」

「でも、九澄くんも凄いかっこよかったよ!!」

 

莉桜ちゃんの言葉にカエデちゃんが興奮したように声を上げた。

 

「1人で高校生を10人以上も倒して見せたんだよ。凄かったよね、神崎さん!?」

「うん、凄い強かったね」

「でも、伊勢くんも凄かったよ」

 

カエデちゃんと神崎さんのやりとりに桃花ちゃんが入ってきた。

 

「刀を持った人達を傷1つ負わずに倒しちゃったんだよ、かっこよかったな」

「飛天御剣流だっけ?凄いよね、人斬り抜刀斎の子孫なんて・・・」

「普段の伊勢くんがそんなの使うなんて、想像も出来ないもんね」

 

メグちゃんの呟きに桃花ちゃんが笑いながらそう言って、全員が頷いた。

 

「ああ見えて威月も結構良い所あんだよね~」

「確かにね、水守君も優しかったよ。今日も荷物持ってくれたしね」

 

莉桜ちゃんの言葉に原さんも同意していた。莉桜ちゃん、水守君を名前で呼んでるんだ。珍しいなー・・・

 

「でも、神木はまだ少し怖いかな」

「うん、悪い人じゃ無いのは分かってるけど、暴力事件も起こしているのはホントらしいしね。やっぱり危険なのは本当なのか「そ、そんなこと無いよ!!」・・・えっ?」

 

ひなたちゃんとメグちゃんのやりとりに、私は思わず立ち上がりながらそう言った。皆の視線が一斉に集まったのにも気づかずに、私は続けざまに言った。

 

「太陽くんは弱い者イジメしている人を見つけた時とかで、自分から暴力を振るった事は無いくらい優しい人だよ!」

「今回も私や桃花ちゃんが攫われた時も誰よりも必死になって助けてくれたし、私の事がE組の誰よりも大切な存在だから助けたかったって言ってくれたもん!!・・・・・あっ」

 

そこまで言って自分がとんでもない事を言っているのに気づいたが、既に莉桜ちゃんがニヤニヤと笑っていた。

 

「へ~、やっぱそんな事言われてたんだ~、そりゃそんなに必死になるわけだ」

「な、何の事かなー・・・」

「隠さなくてもいいって、それに皆分かってたし」

「え、そうなの!?」

 

莉桜ちゃんの言葉に驚きながらも聞き返すと、

 

「だって、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()倉橋ちゃん見たら誰でも分かるって」

(み、見られてたんだ・・・うう、恥ずかしい///)

 

自分でも顔から火が出そうな程真っ赤になっているのが分かった。

 

「で、で?倉橋ちゃんアイツの事好きなの?てか、もう付き合ってんの?」

「えぇ!?う、ううん。付き合っては・・・いない・・・よ」

「へぇ~、好きなのは否定しないんだ~」

「!?///(コクッ)」

 

その言葉に私はただ頷くくらいしか出来なかった。すると、皆が興味津々な様子で私を見てきて、顔を上げられないくらい恥ずかしかった。

 

すると、桃花ちゃんが笑顔で話しかけてきた。

 

「じゃあ告白しちゃいなよ、太陽くんに!!」

「えぇ!?そんなの無理だよ!!もし断られちゃったら・・・」

「倉橋ちゃんから告白されて断る奴なんていないって!」

「でも・・・」

 

莉桜ちゃんもそう言ってくれたけど私には自信が無かった。太陽君は優しいから、気を遣ってくれているだけなんじゃないかって思ってしまうと、どうしても勇気が出なかった。

 

(誰か、自信をつけてくれるといいんだけどな・・・) スゥ

「ガキどもー、もうすぐ消灯時間よー」

 

そう考えてると、襖が開いてビッチ先生が入ってきた。

 

その言葉に私達が返事をする前に、ビッチ先生が私を見ながら話しかけてきた。

 

「倉橋、アンタにお客さんよ」

「え、誰ですか?」

「水守。女子部屋に入るわけにはいかないから廊下に出てきてくれって」

 

私は疑問に思いながらも廊下に出ると、威月君は柱にもたれかかっていた。

 

「水守君、何か用?」

「倉橋、お前に太陽の気持ちを教える」

「え・・・」

「それを聞いてアイツに告白するならしろ」

 

私を横目で見ながらそう言ってから、威月君は話し始めた―――――




いかがだったでしょうか。

1話で終わらせたかったのですが、長くなってしまいました。

ホントに他の人はなんで短くまとめられるんだろう・・・

まぁとにかくいよいよ次話で修学旅行も終了です。
果たして2人の恋やいかに!?

それでは、また次回お会いしましょう!!
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