太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

今回はビッチ先生とあの師匠のお話です。
それと注意ですが、今回から会話の中で『』で表示されてる時は、日本語以外で話していると思って下さい。

それでは、どうぞ!!


十九時間目 LRの時間

大賀side

 

「わかったでしょ?サマンサとキャリーのエロトークの中に難しい単語は1コも無いわ」

 

 英語の授業中、ビッチ先生が海外ドラマを見せたながらそう言った。てかあれ、中学生が見るドラマじゃねえんじゃ・・・

 

「周りに1人はいるでしょう?「マジすげぇ」とか「マジやべぇ」だけで会話を成立させる奴」

 

そこまで言った後木村を指差し、

 

「その「マジで」にあたるのがご存知『really(リアリー)』。木村、言ってみなさい」

「・・・リ、リアリー」

「はいダメー。LとRがゴチャゴチャよ」

 

指で×を作りながらビッチ先生はそう言った。結構発音って難しいな・・・

 

「LとRは発音の区別つくようになっときなさい。外人(わたし)としては通じはするけど違和感あるわ。言語同士で相性の悪い発音は必ずあるわ。相性が悪いものは逃げずに克服する!!これから先、発音は常にチェックするから」

(・・・でも、聞いてて飽きねえな、ビッチ先生の授業は)

 

大分教師が板についてきたビッチ先生に俺はそう思った。良い先生になってきたな。

 

「LとRを間違えたら・・・公開ディープキスの刑よ」

(・・・ディープキスさえしなければ)

 

最後に余計な一言を言ったせいで、微妙に好感度は下がったが。

 

「ふわぁ・・・」

「ちょっと威月。アンタちゃんと聞いてるんでしょうね?アンタ言ってみなさい」

 

そんな中、威月が欠伸を漏らし、ビッチ先生が同じように指差しながらそう言った。

 

「ハ?・・・『really』」

「あら、アンタ上手いわね」

 

威月の発音にビッチ先生が意外そうに言った。ホント威月は英語上手だな。

 

「外国語は得意なんで。他にも何ヶ国かは話せるっすよ」

「凄いわね。じゃあご褒美に私がディープキスを」

『殺すぞ、くそビッチ』

『な!?アンタ言っていいことと悪いことがあるわよ!?』

 

ビッチ先生が何かを言いながら威月に食って掛かった。英語だから何言ってるかはちょっと分からなかったが、

 

「「・・・・・」」

 

太陽とカルマが笑いを堪えてるのを見て、碌な事言ってないのが分かった。

 

 

 

「しっかし卑猥だな、あの人の授業は・・・下ネタも多いし」

「でも、潜入暗殺が専門だから話術も上手いし、経験談も聞いてて飽きないよ」

 

 放課後・・・校舎から出たところで杉野が呟き、渚がそう返した。確かに経験豊富だなあの人は。

 

「・・・正解してもしなくてもディープキスするのはやめてほしいけどね」

「ああ・・・ほぼ痴女だよな、あの先生」

 

登志の苦笑いを浮かべながらの言葉に俺はそう返した。太陽と威月は力ずくで防いでいたがな・・・

 

すると、杉野が思い出したように俺達に聞いてきた。

 

「てか、威月ってすげえ英語上手いよな。あれって何でだ?」

「両親が英語得意で教えてもらったりしてたんだってよ。小さい頃はよく海外に行ってたらしい」

「へえ~・・・」

 

今この場には渚に杉野、登志と俺しかいない。2人は先に帰ったみたいだった。

 

「ま、威月に聞いてくれ。・・・あれ?」

「? どうしたの、大賀?」

 

そう言って何気なく鞄を探った俺の呟きに、登志が聞き返してきた。

 

「わりい、教科書忘れた。取ってくるわ」

「じゃあ、待ってようか?」

「いや、いいよ。皆は帰っといてくれ、じゃあな」

 

そう言って、俺は1人で校舎へと向かった。もう10分は歩いてるし、待たすのも悪いしな。

 

 

 

「お、あったあった」

 

 教室の自分の机の中から目当ての教科書を見つけ、鞄の中へとしまった。

 

「見つかった?」

「あれ、登志?」

 

すると、突然そう声をかけられ入り口を見ると、そこには登志が立っていた。何でいるんだ?

 

「僕だけ戻ってきたんだ。2人にはもう帰ってもらったよ」

「そうか、サンキューな」

 

そう言って俺は入口へと向かった。太陽も威月も帰ってるだろうし、急がねえとな。

 

「?」

「どうした、登志?」

 

その時、登志が横を向きながら?を浮かべた。

 

「今、見た事ない人が空き教室に入っていったんだ」

(見た事ない奴?誰だ?)

 

その言葉に疑問に思った俺と登志は教室に向かい、扉のガラスから教室を見た。

 

「(スッ)!?」

 

そこから見えたのは、ワイヤーの様な物で首を絞められながら吊されているビッチ先生と、その前で腕を後ろで組んでいる男の後ろ姿だった。

 

ガラッ! 「何してんだテメエ!?」

「む?」

 

それを見た俺は、迷わず扉を開け放ち男に突進した。そんな俺に男はそう言いながら振り返った。

 

腹肉(フランシェ)シュート!!」

 

俺はそう叫びながら男の腹に蹴りを喰らわせようとした。

 

タンッ! 「何!?」

 

しかし、男は上に跳んで蹴りを躱した。今のを躱しただと!?

 

「!!」

「飛天御剣流 龍槌閃(りゅうついせん)!!」

 

しかし、無防備になった瞬間すかさず登志が跳躍し、竹刀を引き抜きながら男の頭に振り抜いた。

 

スカッ! 「えっ!?」

 

だが、登志のその一撃も男は体勢を横にしながら躱した。

 

(バカな!?いくら竹刀とはいえ、登志の飛天御剣流を躱すなんて!?)

「登志下がれ!この人半端ねえぞ!!」

 

俺の言葉に登志もそう思っていたみたいだった。一瞬で俺らは男から距離をとって次の手を考えた。

 

「よせ、2人とも。『何してる。下ろせ、女に仕掛ける技じゃないだろう』」

「! 烏間先生」

 

その時、背後から烏間先生がそう言いながら入ってきて、男に英語で話しかけた。

 

『・・・問題ない、ワイヤ-に対する防御くらいは教えてある』

 

男は何かを言いながらワイヤーを切った。英語でもない言葉だから俺には内容は分からなかったが、とりあえず俺達はビッチ先生に駆け寄った。

 

「大丈夫ですか!?ビッチ先生」

「・・・えぇ、大丈夫よ」

 

登志の言葉にビッチ先生はそう返した。よかった・・・

 

『何者だ?せめて英語だと助かるんだが』

「・・・これは失礼、日本語で大丈夫だ。別に怪しい者ではない」

 

烏間先生が何か言ったと思ったら、男は日本語でそう喋った。助かった・・・けど、何者なんだこの人?

 

「イリーナ・イェラビッチをこの国に斡旋した者・・・と言えばお分かりだろうか」

「? 誰ですか、烏間先生?」

「"殺し屋屋"ロブロだ」

 

登志の問いに、烏間先生はそう答えた。殺し屋屋?

 

「腕ききの暗殺者と知られていたが、今は引退して後進の暗殺者を育て、その斡旋で財を成しているらしい」

(元殺し屋か・・・なら俺らの攻撃を躱したのも納得だな)

 

それぐらい手練れの人じゃなきゃ、俺らの連携が当たらないなんてありえないしな。

 

「・・・先程は僕と大賀がすみません。でも、そんな人が何でここに?」

「いや、構わない。"殺せんせー"は今どこに?」

「奴なら上海まで杏仁豆腐を食いに行った。30分前に出たから、もうじき戻るだろう」

「フ・・・聞いてた通りの怪物のようだ」

 

烏間先生の言葉にロブロさんは笑いながらそう言って、ビッチ先生の方を向き、

 

「今日限りで撤収しろ、イリーナ。この仕事はおまえじゃ無理だ」

「「!?」」

「ずいぶん簡単に決めるな。彼女はあんたが推薦したんだろう」

 

あまりにも突然の宣言に俺と登志は言葉を失ったが、烏間先生は冷静にそう言った。

 

「状況が大きく変わっていたからな。正体を隠した潜入暗殺ならこいつの才能は比類ない。だが、一度素性が割れてしまえば、普通の殺し屋以下だ。あげくのはてに教師のマネゴト、こんな事をさせるためにお前に技術を教えたわけじゃないぞ」

「・・・そんな、必ず殺れます師匠(センセイ)!!私の力なら・・・」

「ほう、ならば」

 

ビッチ先生の言葉にそう返しながらロブロさんは動き出そうとした。

 

シュバッ!!! 「・・・?」

 

しかし、俺と登志がそれぞれ足と竹刀を突きつけた事でロブロさんは動きを止めた。

 

「・・・何しようとしてるかは分かりませんが、ビッチ先生にまた何かするなら俺らも手加減はしませんよ?」

「貴方にとってビッチ先生がどういう人なのかは知りませんが、このクラスにとって大切な存在です。それを奪うなら、僕も本気でいきます」

「フ・・・良い目だな、俺の部下に欲しいくらいだ」

 

俺らの言葉に、ロブロさんは笑みを浮かべながらそう言った。

 

「しかし、」とビッチ先生に向き直りながら、ロブロさんは質問をした。

 

「今、お前に俺の動きや2人の動きが分かったか?」

「そ、それは・・・」

「この2人はお前よりも遙かに強い。この2人だけが強いのかは知らんが、お前よりも強い暗殺者がいる以上この仕事に執着するのは金と時間の無駄だ」

 

そう言いながらビッチ先生に近づき、ロブロさんは話を続けた。

 

「ここの仕事(コロシ)は適任者に任せろ。2人の転校生暗殺者の残り1人が・・・実践テストで驚異的な能力を示し、投入準備を終えたそうだ」

(! 律みたいな転校生がもう1人いるのか?)

 

ロブロさんの言葉が気になったが、口には出さなかった。今はそんな事どうでもいいしな。

 

「さっきおまえは発音について教えていたが、教室(ここ)こそがおまえにとって・・・LとRじゃないのかね」

「半分正しく、半分は違いますねぇ」

「! 殺せんせー」

 

すると、ロブロさんの言葉にそう返しながら、顔に半分ずつ○と×を浮かべた殺せんせーが現れた。

 

「何しに来た、ウルトラクイズ」

「ひどい呼び方ですねぇ。いい加減殺せんせーと呼んで下さい」

 

烏間先生の言葉にそう返した後、殺せんせーは2人に向き直り、

 

「確かに彼女は暗殺者としては恐るるに足りません。クソです」

「誰がクソだ!!」

 

何気に酷いなぁ、殺せんせー・・・

 

「ですが、彼女という暗殺者こそ、この教室に適任です」

 

そう言いながら2人を指差し、

 

「殺し比べてみればわかりますよ。彼女とあなた、どちらが優れた暗殺者か」

(今度は何企んでるんだ、殺せんせー?)

 

そう言った殺せんせーに、俺は心の中でそう思った。




いかがだったでしょうか。

ロブロさんって原作では、あまり強そうではなかったですが、多分これくらいは出来るだろうと思いながら書きました。

ちなみに登志が使用した龍槌閃は跳躍して相手の頭に叩き込む技ですが、教室内で使用できるかは触れないで下さい(笑)

次回は2人の勝負です。はたして、ビッチ先生はE組に残留することが出来るのか。

それでは、また次回お会いしましょう!!
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