太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

今回は二人の対決です。
はたしてビッチ先生はE組に残留することが出来るのか?

それと、今回後書きで報告があります。目を通してくれたら嬉しいです。

それでは、どうぞ!!


二十時間目 克服の時間

太陽side

 

「先生、あれ・・・」

「気にするな、続けてくれ」

 

 ナイフ術の訓練の時間中、陽菜乃がそう言いながらナイフである場所を指し、烏間先生がそう返していた。

 

そこには、ビッチ先生とロブロさん(名前は大賀から聞いた)それに、忍者の格好をした殺せんせーがこちらを伺っていた。

 

「・・・ホントに2人が話していた通りだな」

「ああ、そうみてえだな」

 

横の威月にそう返しながら、昨日の大賀と登志からの話を思い出していた。

 

何でもロブロさんはビッチ先生の師匠で、ビッチ先生をE組から出て行かせようとして、殺せんせーがビッチ先生にE組で暗殺(しごと)を続けるのを認めさせる為に、2人に模擬暗殺をさせてるらしい。

 

(ルールは烏間先生に先に対先生(人には無害な)ナイフを当てた方が勝ちってルールらしいが・・・ビッチ先生に勝てる要素あんのか?)

「威月はどっちが勝つと思う?」

 

そう聞くと、威月は訓練をしている大賀や登志に目を向けた。

 

「昨日の話じゃロブロさんは本気じゃなかったとはいえ、大賀と登志の攻撃を躱す程の実力者だろ。真っ向勝負じゃビッチ先生に勝ち目ねえだろ」

「だよな・・・得意の色仕掛けも烏間先生には通じねえだろうし、どうやって殺る気なんだろうな?」

 

そんな事を話し合ってると烏間先生が終了の合図を出し、訓練の時間は終わった。すると、

 

「カラスマ先生~、おつかれさまでしたぁ~。ノド渇いたでしょ。ハイ、冷たい飲み物!!」

((下手くそか!!))

 

水筒のコップを差し出しながらのそんな言葉に、俺と威月は同時に心の中でツッコミをいれた。いくら何でもそれはねえだろビッチ先生・・・

 

当然、そんな罠が烏間先生に通じる筈も無く・・・

 

「(ハァ・・・)おおかた筋弛緩剤だな、動けなくしてナイフを当てる。(ギクッ)・・・言っておくが、そもそも受けとる間合いまで近寄らせないぞ」

(もう「ギクッ」って音が聞こえるよ・・・)

 

そう思ってると、ビッチ先生がコップを地面に置こうとして転び、磯貝と三村が起こしていた。

 

「ありゃ、無理だな」

「ああ、無理だ」

「無理だね、残念だけど・・・」

 

その光景を見て、3人はそう言った。気持ちは分かるが、もう少し期待しようぜ・・・

 

 

 

休み時間・・・

 

ガラッ 「失礼しまーす」

 

 訓練が終わった後、日直の俺は次の授業のノートを取りに職員室に来ていた。

 

「ご苦労さまです、太陽君。では、これをお願いします」

「分かりました」 (チラッ)

 

そう言いながら横を見た。そこには、パソコンに向かっている烏間先生と、それを無言で見つめるビッチ先生がいた。

 

(皆、応援してるんですから。頑張って下さいよ、ビッチ先「ガラッ!!」! 正面から!?)

 

突然扉から入ってきたロブロさんに俺は驚きながらも、烏間先生を見た。

 

「くっ(ガゴッ)!」

(椅子に細工をしたのか!?) 「烏間先生!!」

 

とっさに立とうといた烏間先生の椅子が止まったたのを見て、俺はそう予想して声を上げた。

 

その間もロブロさんは近づき烏間先生にナイフを当てようとした。

 

バンッ!! ボッ!! 「・・・!!」

 

しかし次の瞬間、烏間先生は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

(速え・・・しかもあんな体勢から・・・)

 

目の前の光景に驚いていると、床に落ちたナイフを拾い上げながら烏間先生は口を開いた。

 

「熟練とはいえ年老いて引退した殺し屋が、先日まで精鋭部隊にいた人間を、ずいぶん簡単に殺せると思ったもんだな」

 

そこまで言った後、ナイフを殺せんせーに向け、

 

「分かってるだろうな。もしも今日殺れなかったら・・・楽しみだな」

 

不敵な笑みを浮かべながらそう言い残して、烏間先生は職員室を出て行った。

 

(・・・ロブロさんでも無理なのか。てか、何で烏間先生あんなやる気満々なんだ?)

 

そう考えていると、手袋を外しながらロブロさんは苦々しい笑いを浮かべながら呟いた。

 

「・・・フッ、相手の戦力を見誤った上にこの体たらく。歳はとりたくないもんだ」

(手首が青くなってる・・・捻挫だな。あれじゃあもう無理だな)

「これでは・・・今日中にはあの男は殺れないな」

「にゅやッ!?そんな、諦めないでロブロさん!!まだまだチャンスはありますよ!!」

 

俺の予想通りの言葉を言ったロブロさんに、一瞬でチアリーダーの格好になった殺せんせーが焦りながらロブロさんの肩を揉みながらそう檄を飛ばした。てか、何で殺せんせーがあんなに焦ってるんだ?

 

「例えば殺せんせー。これだけ密着していても、俺ではおまえを殺せない。それは経験からわかるものだ。戦力差を見極め・・・引く時は素直に引くのも優れた殺し屋の条件なのだ。殺る前にわかる、イリーナにあの男を殺すのは不可能だ。どうやら、この勝負引き分けだな」

「・・・そうですか、あなたが諦めたのは分かりました」

 

話を聞いた後、殺せんせーはそう言いながらビッチ先生の肩に手を置いて話を続けた。

 

「ですが、あれこれ予測する前に・・・イリーナ先生を最後まで見て下さい。経験があろうが無かろうが、結局は殺せた者が優れた殺し屋なんですから」

「フン・・・好きにするがいい」

 

そう言い残してロブロさんは職員室を出て行き、職員室は再び静寂に包まれた。

 

「・・・アンタは本気で思ってるわけ?私がカラスマにナイフを当てれるって」

「もちろんです。あなたが師匠のもとで何を教わったかは知りません。ですが・・・教室(ここ)で何を頑張って来たかは、よく知ってます」

 

そう言うと殺せんせーは床に落ちたナイフを拾い上げ(もちろん紙で挟みながら)、ビッチ先生に差し出し、

 

「あなたの力を見せてあげて下さい。烏間先生に師匠に、何より生徒達に」

「俺も信じます、ビッチ先生。頑張って下さい!」

「・・・フン!!」

 

殺せんせーと俺の言葉に、ビッチ先生はそう返しながらナイフを受け取った。

 

 

 

昼休み・・・

 

パチッ 「・・・お、見ろ太陽」

パチッ 「! 殺る気だな、ビッチ先生」

 

 今日の昼食のおにぎりを食べながら威月と将棋を指していると、威月が外を見ながらそう言った。

 

見ると、外で木にもたれながら昼食を食べている烏間先生に、ナイフを持ちながら近づくビッチ先生の姿があった。

 

遠いから流石に声は聞こえないが、烏間先生に何か話しかけているビッチ先生を見ながら三人は話し出した。

 

「正面から行く気かな?ビッチ先生・・・」

「でも、素人ならともかく烏間先生に戦闘じゃ勝てるはずがない・・・」

「だから結局・・・色仕掛けになる。でも、それじゃ烏間先生は殺れねえ」

 

上着を脱ぎだしたビッチ先生に、予想通りと言わんばかりの顔で威月がそう言った。

 

「あれじゃ、烏間先生がナイフ奪って終わりだな。やっぱビッチ先生じゃこの程度が限界か・・・」

「・・・いや、そうでもねえよ。ビッチ先生なら殺れるさ」

「? お前やけにビッチ先生の肩を持つんだな。何でそう言い切れるんだ?」

 

烏間先生がもたれかかっている木の後ろに回ったビッチ先生を見てそう言った威月に俺はそう返し、威月が訝しがりながら聞いてきた。

 

「・・・さっき、殺せんせーがビッチ先生の努力を教えてくれたからな」

「は?努力?」

「・・・この前の授業の時間、ビッチ先生言ってたよな。()()()()()()()()()()()()()()()()。現にビッチ先生って日本語めちゃめちゃ上手だろ?」

「確かに上手いけど、それがどうかしたの?」

 

俺の言葉に登志が肯定しながらも、聞いてきた。

 

「外国語を覚えるのは挑戦と克服の繰り返し、そう殺せんせーは教えてくれた。そんな挑戦と克服のエキスパートのビッチ先生のE組に来てからの努力の内容を知ったら、殺れないなんて思わねえよ」

 

俺はそう言った後、笑みを浮かべながら3人にこう言った。

 

「現に、今の間合いはビッチ先生の間合いだぜ」

ビンッ!! 「何っ!?」

 

次の瞬間、烏間先生がビッチ先生の脱ぎ捨てた上着によって、足を掬われたのを見て威月が驚いた声を上げた。

 

よく見ると、上着にはワイヤーが通してあり、烏間先生の後ろに回ったのも木でカモフラージュするためだった。

 

咄嗟に体勢を立て直そうとした烏間先生だが、それよりも早くビッチ先生が上に乗った。

 

「すごい!!烏間先生の上を取った!!」

「やるじゃん、ビッチ先生!!」

 

その光景を見て登志が叫び、皆が同意する中、威月に話しかけた。

 

「ビッチ先生は殺せんせーを殺すのに必要な技術を考えて、挑戦と克服をしてるんだって。あのワイヤートラップを見ても、努力が分かるだろ?」

 

そう話してるとビッチ先生は烏間先生にナイフを叩きつけた。しかし・・・

 

「! 駄目だ、止められた!!」

「力勝負じゃ、ビッチ先生に勝ち目無いよ!!」

 

当たる寸前でナイフを受け止めた烏間先生を見て、大賀と登志がそう声を上げた。すると・・・

 

「・・・ん?何か烏間先生呆れてるぞ?」

「ホントだ。・・・あ!?手を離したからナイフが体に当たった!!」

 

その言葉通り、烏間先生の体にはビッチ先生の握ったナイフが当たっていた。

 

「すげぇ!!」

「ビッチ先生残留決定だ!!」

 

皆がそう言う中、威月が苦笑いを浮かべながら俺に話しかけてきた。

 

「・・・おそらく殺させてくれとかそんなこと言ったんだろうな。そんな暗殺者見たことねえけどな」

「確かにな。でも、苦手なものでも逃げずに克服するあの姿を見て、俺達が挑戦を学べば、暗殺者としてのレベルの向上に繋がる。だから、E組にビッチ先生は必要なんだってよ」

「・・・なるほどな」

 

笑いながらの俺の言葉に、威月はそう言って笑みを浮かべた。

 

(卑猥で傲慢だが、真っすぐなビッチ先生は俺達E組の英語教師だ)

 

大喜びしているビッチ先生を見て、俺は素直にそう思った。

 

 

 

放課後・・・

 

「・・・おい、なんだあの甲冑は?」

「にゅや・・・万が一の一秒間のために備えをと・・・」

 

 ノートを提出しにきた俺は、殺せんせーの形をした甲冑の前でそんなやりとりをする2人を見て、何で烏間先生があんなにやる気満々だったのか分かった気がした。てか、あんなの作ってっから給料日前は金欠なんだよ・・・




いかがだったでしょうか。

何故かビッチ先生って書くのが難しいですね・・・嫌いなキャラでは無いんですけどね。

次回はいよいよもう1人の転校生がやって来ます。大半は原作通りですが、微妙に4人に戦わせるつもりです。

そして報告ですが、投稿ペースをしばらく1週間に一話程度にします。
詳しい理由は活動報告に書きたいと思います。まあ、たいした理由では無いんですけどね(笑)

それでは、また次回お会いしましょう!!
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