太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

前話で言った通り、今週は真ん中の今日も投稿します。

今回は鷹岡がやってきた続きからです。嫌いなキャラなのに結構すんなり書けました。何故だろう・・・
クオリティは・・・お察し下さい(笑)。

それでは、どうぞ!!



二十六時間目 訓練の時間

大賀side

 

「・・・えっ、太陽と威月、今日遅れるの?」

「あぁ、昼までには来るけどな」

 

 朝のHR前、俺は渚の問いにそう返した。

 

鷹岡先生について知っているか一応実徳さんに聞く為に遅れると2人は言っていた。実徳さんは三時間目が終わるくらいに帰ってくるらしいけど・・・

 

(2人からは、「何かあったらE組の皆を頼む」・・・そう言われたから、俺も少しは警戒しないと)

 

俺は心の中でそう考えながら、気を引き締めた。実徳さんの仕事は秘密だから、皆には言えないしな。

 

キーンコーンカーンコーン・・・

「ま、別に風邪とかじゃないから安心してくれよ」

 

その時始業のベルが鳴り、そう言った俺に渚が頷くのを見た後、俺は自分の席に戻った。

 

 

 

四時間目・・・太陽と威月、そしてカルマ(サボりらしい・・・)を除いた全員が校庭に揃ったのを確認して鷹岡先生は口を開いた。

 

「・・・よーし皆集まったな!では今日から新しい体育を始めよう!ちょっと厳しくなると思うが・・・終わったらまたウマいモン食わしてやるからな!」

「自分が食いたいだけじゃないの?」

「まーな。おかげ様でこの横幅だ」

 

中村さんの言葉に鷹岡先生は笑いながらそう返し、皆はクスクスと笑っていた。

 

(うーん・・・2人は警戒してたけど普通に馴染んでるし、いい先生じゃないのか?)

 

かけ声を決めようと言って、どこかで見た事あるような事を言い、皆が笑ってるのを見て俺はそう考えていた。2人の考えすぎじゃないのかな?

 

俺のその浅はかな考えは、次の瞬間覆された。

 

「さて!訓練内容の一新に伴ってE組の時間割も変更になった。これを皆に回してくれ」

ペラッ (なっ!?)

 

そう言いながら差し出してきた時間割を見て、俺は言葉を失った。

 

そこには、通常授業は三限までで、四時間目から十時間目まで訓練と書かれていた。夜9時まであるその時間割に、登志も他の皆も言葉を失っていた。

 

そんな中、鷹岡先生はさっきまでと変わらない様子で話し出した。

 

「これくらいは当然さ。理事長にも話して承諾してもらった。この時間割(カリキュラム)についてこれればおまえらの能力は飛躍的に上がる。では早速「ちょっ・・・待ってくれよ、無理だぜこんなの!!」・・・ん?」

 

そこまで話す鷹岡先生にようやく立ち直った前原が割って入った。

 

「勉強の時間これだけじゃ成績落ちるよ!理事長も()()()()()承諾したんだ!!遊ぶ時間もねーし!!できるわけねーのこんなの(ズンッ!) がはっ・・・」

(なっ!?)

 

いきなり膝蹴りを!?

 

「「前原!!」」

「「できない」じゃない、「やる」んだよ。昨日言ったろ?俺達は「家族」で、俺は「父親」だ。父親の命令を聞かない家族がどこにいる?」

(な、何言ってんだ。こいつ!?)

 

磯貝と一緒に前原に駆け寄る中、鷹岡は当たり前の様にそう言いきり、俺はおもわずパニックになってしまった。

 

「抜けたい奴は抜けてもいいぞ。その時は俺の権限で新しい生徒を補充する。1人や2人入れ替わっても、あのタコは逃げ出すまい」

 

そこまで言ってから鷹岡はフッと笑みを浮かべると、

 

「けどな、俺はそういう事したくないんだ。おまえら大事な家族なんだから。家族みんなで地球の危機を救おうぜ!!なっ?」

(っ!だが、1つだけ分かった。コイツは父親を押しつけるだけで、俺達の事なんか何1つ考えちゃいねえ!!)

 

神崎さんと三村を抱きながらそう言った鷹岡に俺はそう確信した。

 

その間も鷹岡は神崎さんの頭を撫でながら聞いた。

 

「な?おまえは父ちゃんについてきてくれるよな?」

「・・・は、はいあの・・・」

 

すると、神崎さんはそう言った後、笑顔を浮かべながらこう言った。

 

「私は嫌です。烏間先生の授業を希望します」

(!! 凄い・・・)

 

その言葉に俺はそう感じた。恐怖を全く感じていない筈はない。なのに、真っ直ぐそう言いきった神崎さんを、俺は誰よりも強いと思った。

 

バチッ!! 「!?」

「か、神崎さん!!」

(ブチッ) 「磯貝、前原を頼むぜ」

「えっ、九澄?」

 

次の瞬間、鷹岡は神崎さんに張り手をし、神崎さんは吹っ飛び、杉野が慌てて駆け寄った。唇が切れたのか口から血を流す神崎さんを見て、俺は磯貝にそう言いながら立ち上がった。

 

「・・・おまえらまだわかってないようだな。「はい」以外は無いんだよ。文句があるなら拳と拳で語り合おうか?そっちの方が父ちゃんは得(ブオッ!!)!」

 

それ以上()()()に口を開かせるつもりはなかった。俺は一瞬で鷹岡に詰め寄って腹に後ろ蹴りを放った。

 

しかし、体に当たるギリギリで鷹岡は俺の足を後ろに跳んで躱した後、俺に話しかけてきた。

 

「何だいきなり?」

「女の子の顔に傷をつけるとは何事だ!?」

「ちゃんと手加減してるさ。お前も父ちゃんと喧嘩してみるか?」

「・・・上等だよ。俺は本気でいかしてもらうがな!!」

 

そう言って俺は鷹岡に蹴りを放とうとしたが、すんでの所で烏間先生が駆け込んできた。

 

「よすんだ、九澄君!!やめろ、鷹岡!!」

「だめだよ、大賀!!」

(ぐっ・・・)

 

いつの間にか近くに来ていた登志にそう言われながら羽交い締めにされて、俺は少しだけ冷静になった。。

 

「大丈夫か?首の筋に痛みは無いか」

「烏間先生・・・だ、大丈夫です」

「前原君は?」

「へ・・・へーきっス」

 

・・・2人は何とか大丈夫そうだな。よかった・・・

 

 

「大丈夫さ、烏間。大事な俺の家族だ、手加減するのは当然だろ」

「いいや、貴方の家族じゃない。私の生徒です」

 

すると、殺せんせーが青筋を浮かべながらそう言って鷹岡の肩に手を置いた。しかし、鷹岡は「フン」と鼻で笑うと、

 

「体育は教科担任の俺に一任されているはずだ。短時間でお前を殺す暗殺者を育てるんだぜ。厳しくなるのは常識だろう・・・それとも何か?多少教育論が違うだけで、お前に危害も加えてない男を攻撃するのか?」

(クソッ!!)

 

その言葉に殺せんせーは何も言い返せず、俺も悪態をつくしかなかった。

 

 

 

その後、俺達は鷹岡の指示でスクワット300回をやらされることになった。

 

(いくら訓練してるからって、登志や俺はともかく皆に三百回もスクワットなんて無理だ)

「じょっ・・・冗談じゃねぇ・・・」

「初回からスクワット300回とか・・・死んじまうよ・・・」

 

予想通り、100回に到達する前から皆から、特に女子達はもう限界が近そうだった。

 

(このままじゃ皆が潰れる・・・でも、どうすれば「烏間先生~・・・太陽くん~・・・」! 倉橋さん!)

 

そう考えていると、倉橋さんのそんな声が聞こえて、俺はおもわず倉橋さんを見た。

 

「おい、烏間は俺達家族の一員じゃないぞ」

(マズい!!)

 

すると、握り拳を作って鷹岡はそう言いながら倉橋さんに近づいていき、俺はそう唱えた。どう見たって、神崎さんみたいに殴るつもりだろう。

 

「おしおきだなぁ・・・父ちゃんだけを頼ろうとしない子は」

(くっ・・・)

 

震える倉橋さんをそう言いながら殴ろうとする鷹岡を見て、俺は今度こそ蹴り飛ばそうとした。

 

「大丈夫だ、大賀。ここは俺に任せろ」

「えっ・・・」

 

その時、そんな声が聞こえたとおもった次の瞬間、1つの影が俺を追い抜き、倉橋さんの前に立ちはだかった。そして、

 

バシッ!! 「・・・おい、テメエ。俺の彼女殴ろうとはいい度胸してるな・・・」

 

鷹岡の拳を受け止めながら、追い抜いた影の正体(太陽)はそう口を開いた。

 

 

 

太陽side

 

「太陽くん!!」

「悪いな、陽菜乃。遅くなって」

 

 後ろから聞こえた陽菜乃の声に俺は背を向けたままそう答えた。

 

実徳さんから鷹岡についての噂(独裁的な体制で部下を育てる事や、烏間先生に劣等感を抱いている事)を聞いた俺と威月は、急いで「ひまわり」からE組の皆の元へと駆けつけたのだ。

 

「・・・お前も父ちゃんに刃向かう気か?」

「アンタみたいな父親持った覚えはねえな」

 

鷹岡のそんな言葉に俺はそう返した。俺が父親と呼べる人は、本当の父親と実徳さんの2人だけだ。

 

「すまねえ、皆。大丈夫か?」

「よく来てくれたぜ、威月・・・」

 

皆、汗の量が尋常じゃねえ。このくそ野郎、マジで俺達の事、潰しても何て事ないと思ってやがるな。

 

「ほう・・・かなりの体格だな。俺と一緒に頑張ってみないか?」

「訓練の最中に()()()アンタに大怪我負わせていいなら」

 

俺と同じように青筋を浮かべながら威月が拳を鳴らしていると、烏間先生が近寄ってきた。

 

「太陽君、威月君」

「分かってます、烏間先生。ここでこの人を殴るのはマズいって」

 

そう返しながら手を離し、「でも、」と間を空けてから、

 

「大切な仲間や彼女までもが危ない目に遭ってるのに、黙って見ていられる程俺は人間が出来てません」

「てか、まだ殴りかかってないだけ褒めて欲しいくらいっすね」

「あぁ、分かっている」

 

俺の言葉に烏間先生は頷いて、鷹岡に向き直りながら話し出した。

 

「それ以上・・・生徒達に手荒くするな。暴れたいなら俺が相手を務めてやる」

「・・・言ったろ、烏間。これは暴力じゃない、教育なんだ。・・・でも、皆もまだ俺を認めてないだろう。父ちゃんもこのままじゃ不本意だ」

 

そう言いながら鷹岡は懐からある物を取り出しながら、こう言った。

 

「そこでこうしよう!!こいつで決めるんだ!!」

「・・・ナイフ?」

 

誰かが呟いた通り、鷹岡は対殺せんせーナイフを取り出していた。

 

「烏間。おまえが育てたこいつらの中でイチオシの生徒をひとり選べ。そいつが俺と闘い一度でもナイフを当てられたら・・・おまえに訓練を全部任せて出てってやる!!男に二言は無い!!」

 

鷹岡のそんな言葉に皆は少し明るくなった。そんな中、鷹岡は自分の鞄に向かって歩き、

 

「ただしもちろん、俺が勝てばその後一切口出しはさせないし・・・使うナイフはこれじゃない」

 

そう言った後、鷹岡は鞄の中からある物を取り出した。鈍く光る銀色の刀身のそれは、

 

(本物のナイフ!?)

「殺す相手が人間(オレ)なんだ。使う刃物も本物じゃなくちゃなぁ」

 

そう言いながら鷹岡は笑みを浮かべた。そんな鷹岡に烏間先生は慌てた様子で反論した。

 

「よせ!!彼等は人間を殺す訓練も用意もしていない!!本物を持っても体がすくんで刺せやしないぞ!!」

「安心しな、寸止めでも当たった事にしてやるよ。俺は素手だしこれ以上無いハンデだろ」

(コイツ・・・ビビる俺達を叩きのめすのが目的か!!)

「さぁ烏間、ひとり選べよ!!嫌なら無条件で俺に服従だ!!生徒を見捨てるか、生け贄として差し出すか!!どっちみち酷い教師だな、お前は!!はっははーーー!!」

「・・・さっきから聞いてりゃふざけた事ばっか言いやがって・・・!!」

 

笑いながらそう言った鷹岡に、大賀が怒りを隠そうともしないでそう呟いた。

 

「烏間先生、俺に行かして下さい!!2人の分もまとめて蹴り飛ばしてやる!!」

「ナイフなんざいらねぇ、素手で充分だ(ゴキッ)」

「竹刀使っていいなら、僕でもいいですよ」

 

大賀の後にも威月や登志もそう言って、鷹岡に近づこうとした。

 

(スッ) 「! 太陽?」

 

俺はそんな3人を右手で止め、威月のそんな声を無視して烏間先生に声をかけた。

 

「烏間先生、選んで下さい。俺達はその判断に従います」

「・・・」

 

烏間先生は鷹岡が地面に放ったナイフを無言で拾った後、ある生徒の元へと歩き出しその生徒の前で止まった。

 

「渚君。やる気はあるか?」

「なっ!?」

(やっぱり・・・俺と一緒だな)

 

威月はそんな声を上げ、他の皆も驚きの表情を浮かべたが、俺だけはそう考えていた。

 

「ぼ、僕・・・!?」

「ああ、選ばなくてはならないなら恐らく君だが、返事の前に俺の考え方を聞いて欲しい」

 

そう告げる最中も、烏間先生は渚から一瞬たりとも視線を外さなかった。

 

「地球を救う暗殺任務を依頼した側として・・・俺は君達とはプロ同士だと思っている。プロとして君達に払うべき最低限の報酬は当たり前の中学生活を保障する事だと思っている」

 

そこまで言って「だから、」と間を空けた後、

 

「このナイフを無理に受け取る必要はない。その時は俺が鷹岡に頼んで・・・「報酬」を維持してもらうよう努力する」

(・・・さすが烏間先生だな。政府の人間なのにホントに優しい人だ)

 

さて・・・どうする、渚?

 

 

 

渚side

 

(僕はこの人の目が好きだ)

 

 こんなに真っ直ぐ目を見て話してくれた人は、あの時の太陽達以外見た事が無かったからだ。

 

(立場上、僕等にも隠し事も沢山あるだろう。僕なんかより強い人はいっぱいいる中、何で僕を選んだのかも分からない)

サッ (けど、この先生が渡す(ナイフ)なら信頼できる。)

 

そう思いながらナイフを受け取り、

 

(それに、神崎さんや前原君の事。せめて1発返さなきゃ気が済まない)

 

2人を見ながらそう考えた僕は、

 

「やります」

 

そう言った後、ナイフを口に咥えながら腕を伸ばした。




いかがだったでしょうか。

ホント中学生、しかも女子を殴るとか漫画読んでてイライラしましたねこのシーンは。

次回は2人の対決になりますが、対決後を変えています。
簡単に言えば鉄槌を下します。どうやってかはお楽しみに。

それでは、また次回お会いしましょう!!
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