太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

夜勤中なので朝に投稿するつもりが寝落ちしてました(笑)

今回はタイトル通りですが、原作とは最後を若干変えています。

それでは、どうぞ!!


二十八時間目 プールの時間

太陽side

 

「暑っぢ~・・・」

「地獄だぜ・・・クーラーのない教室とか・・・」

 

鷹岡もいなくなって1週間以上経ち、本格的な夏に入り始めた今日、クラスの皆は口々にそう言いながらだらけていた。

 

「だらしない・・・夏の暑さは当然の事です!!温暖湿潤気候で暮らすのだからあきらめなさい。・・・ちなみに先生は放課後には寒帯に逃げます」

「「「「ずりぃ!!」」」」

「アンタが一番だらしねえよ・・・」

 

殺せんせーはそんなことを言いながら指揮棒を突きつけたが、黒板に書いたロシアを指しながらそう続けた為、逆に威月がそうツッコんだ。てか、超生物が夏バテかよ・・・

 

「大丈夫か、皆?まだまだ夏はあるんだぜ」

「・・・太陽達は平気なのか?太陽は汗すら掻いてねえけど」

 

そんな中、黒板の内容をノートに写しながらの俺の言葉に、俺ら4人を見ながら三村が呟いた。

 

「俺は暑さには強いからな。全然平気だよ。」

「そもそも「ひまわり」にはエアコン無いからな。慣れてんだよ」

 

俺の言葉の後、大賀が笑いながらそう続けた。エアコンが無いのが俺ら4人には普通だからな。

 

「でも今日プール開きだよねっ、体育の時間が待ち遠しい~」

「いや・・・そのプールがE組(おれら)にとっちゃ地獄なんだよ」

 

水泳バックを持ち上げて嬉しそうにそう言った陽菜乃に横の木村が呟いた。

 

「プールは本校舎にしか無いから、俺達は炎天下の山道を1キロ往復して入りに行く必要がある。人呼んで「E組死のプール行軍」。特に帰りの山道は力尽きてカラスのエサになりかねねー」

「それ、どんな軍隊?」

 

木村の説明に俺はそうツッコんだ。てか、もうそれ虐待じゃね?

 

「うー・・・本校舎まで運んでくれよ、殺せんせー」

「んもー、しょーがないなぁ・・・と言いたいですが、先生のスピードを当てにするんじゃありません!!いくらマッハ20でも出来ない事はあるんです!!」

「・・・だろーね・・・」

 

前原のそんな文句は顔に×印を浮かべながらの殺せんせーにそう返され、前原はそう呟くしか無かった。

 

「・・・でもまあ気持ちはわかります。全員水着に着替えてついて来なさい。そばの裏山に小さな沢があったでしょう、そこに涼みに行きましょう」

(? 何だいきなり)

 

いきなりそんな事を言った殺せんせーに全員がそう思った。

 

 

 

「裏山に沢なんてあったんだ」

「・・・一応な。っつっても足首まであるかないかの深さだぜ」

 

 殺せんせーの後ろをついて行く途中で、千葉と速水がそんなやりとりをしていた。俺も全く知らなかったな。

 

(ま、少しは涼しくなるだろう)

「そういや、渚君。この前凄かったらしいじゃん。見ときゃ良かった渚君の暗殺!」

「ホントだぜーカルマ」

「カルマ君面倒そうな授業はサボるんだから」

「えーだってあのデブ嫌だったし」

 

大賀と茅野のそんな返しに、カルマは舌を出しながらそう言った。その気持ちは分かるがな・・・

 

「アハハ、でも人間相手に通用しても、この教室では意味が無いからね・・・」

(まぁ確かに皆毎日のように何かしら暗殺を試みてるが、決定的な暗殺者が出来てはいないな)

 

苦笑いを浮かべながらそう言った渚に心の中で同意した。どうやって殺せばいいのかね・・・

 

そう考えていると、殺せんせーは俺達に振り返りながら話し始めた。

 

「さて皆さん!さっき先生は言いましたね。マッハ20でもできない事があると。そのひとつは君達をプールに連れて行く事。残念ながらそれには1日かかります。」

「1日・・・って大げさな。本校舎のプールなんて歩いて20分「おや、誰が本校舎に行くと?」(サアァァァ・・・)・・・!!」

 

磯貝の言葉を遮って殺せんせーはそう言って、耳を澄ませば殺せんせーの後ろから何やら水の流れる音がしていた。

 

俺達は一瞬だけ無言になった後、木々を押しのけて音のする場所を見た。

 

そこには、岩に窪みに出来た自然のプールがあった。目の前の光景に驚いて言葉を失っていると、

 

「何しろ小さな沢を塞き止めたので・・・水が溜まるまで20時間!バッチリ25コースの幅も確保。シーズンオフには水を抜けば元どおり。水位を調整すれば魚も飼って観察できます」

 

そこまで説明した後、普段よりも更に笑みを浮かべ、

 

「制作に1日、移動に1分、あとは1秒あれば飛びこめますよ」

「「「い・・・いやっほおう!!」」」

(こんな事してくれる先生なんて、普通いねえよ!!全く・・・これだから、殺せんせーは殺し辛えな!!)

 

殺せんせーのそんな言葉に、皆が一斉に上着を脱いでそんな声を上げながら飛びこんでいき、俺もそんな事を考えながら飛び込んだ!

 

 

 

「楽しいけど、ちょっと憂鬱。泳ぎは苦手だし、水着は体のラインがはっきり出るし」

「大丈夫さ、茅野。その体もいつかどこかで需要があるさ」

「・・・うん、岡島君。二枚目面して盗撮カメラ用意するのやめよっか」

 

 浮き輪で浮かびながらの茅野の呟きに岡島がそう返したが、茅野の言う通りカメラを持ちながらでは犯罪の匂いしかしなかった。てか、もう完全にアウトだろ・・・

 

「渚・・・あんた、男なのね」

「今さら!?」

「・・・まぁ、仕方ない」

 

中村にそう言われてツッコむ渚に不破がそう呟いていた。渚の奴、気の毒に・・・

 

「・・・あ、太陽いったぞ!!」

「え?(ボンッ!!)痛っ!?」

 

その時、突然そう声をかけられ振り向くと、目の前に殺せんせーボールが飛んできていた。あまりにも突然だった為、俺は避ける事も出来なかった。

 

「た、太陽くん!!大丈夫!?」

「大丈夫か、太陽!?」

「ゴホッ、ゴホッ・・・おう、大丈夫だ。ちょっと考え事しててな」

 

一緒に遊んでいた陽菜乃や大賀がそう声をかけながら近寄ってきたので、俺は笑いながらそう返した。少し水は飲んじまったがその程度だ。

 

「よかったぁ~・・・あれ?太陽くん、それ火傷の痕?」

 

俺の言葉にホッとした顔をしながら陽菜乃は背中を擦ろうしてくれたその時に俺の背中の傷痕に気づいてそんな声を上げた。

 

俺の背中には所々火傷の痕がある。ただし、俺にその記憶は無い。何故なら、

 

「あぁ、俺がまだ生まれて間もない頃に1回火傷したんだ。その時の傷痕らしい」

「え・・・そうなんだ。大丈夫だったの?」

「じゃなかったら今ここに俺はいねえよ」

「あ・・・そっか」

 

俺の返しに、陽菜乃は苦笑いを浮かべながらそう言った。そんな陽菜乃を見て俺は苦笑しながら、

 

「まぁ、確かに当時はかなり危なかったらしい。これでも、大分消えてきたほうだけどな」

「そうなんだ・・・触ってみてもいい?」

「あぁ、いいよ」

 

そう言うと、陽菜乃はゆっくりと俺の背中に触れた。指先が触れる感覚を感じて少しくすぐったい。

 

「これ、痛くはないの?」

「あぁ、痕が残ってるだけで、傷はとっくの昔に完治してるからな」

「へぇ~・・・」

 

そう言いながら陽菜乃はしばらくの間俺の背中を撫でていた。正直この感覚は悪い気はしなかった。でも、

 

「・・・・・なあ、陽菜乃」

「? なに?」

「その・・・あんまり背中を撫でられるとくすぐったいし、何よりめちゃめちゃ恥ずかしいからそろそろやめて欲しいんだが・・・」

「あ・・・ゴ、ゴメン!!///私桃花ちゃん達と遊んでくるね///!!」

 

俺のそんな言葉に陽菜乃は顔を真っ赤にしながら慌てて手を離すと、そう言いながら矢田達の所へと泳いでいった。

 

「あー恥ずかしかった・・・」

「でも何か嬉しそうだったぜ、太陽」

「・・・否定はしないがその言い方はやめてくれ。俺が変態に聞こえる・・・」

ピピピッ!

 

近くにいた大賀に笑顔でそう言われ俺がそう返したその時、何やら笛の音がして俺達は笛の音がした方向を向いた。

 

「木村君!!プールサイドを走っちゃいけません!!転んだら危ないですよ!!」

「あ、す、すんません」

ピーッ! 「中村さんに原さん!!潜水遊びはほどほどに!!長く潜ると溺れたかと心配します!!」

「は、はーい・・・」

 

いつの間にか監視員の格好になっている殺せんせーが監視台に乗りながら注意をしていた。いや、まあそれはまだ分かるが・・・

 

「(ピッ!)岡島君のカメラも没収!!(ピピッ!)狭間さんも本ばかり読んでないで泳ぎなさい!!(ピーッ!)菅谷君!!ボディーアートは普通は入場禁止ですよ!!(ピピピーッ!)そして太陽君!!せっかくいちゃいちゃしてたのだから、もっと見せなさい!!」

「どんな注意だ!?てか、それが教師の言う事か!!」

(さっきからピーピーうるせえし、これだからありがたみが薄れんだよ・・・)

 

そう思いながら、監視台の上でふんぞり返って鼻歌を歌っている殺せんせーを見ていると、大賀が首をかしげながら殺せんせーに聞いた。

 

「そういや、殺せんせーは泳がないんですか?自分が作ったのに。(ギクッ)・・・? 殺せんせー?」

 

その質問にそんな音が聞こえそうなくらい硬直した殺せんせーを見て、大賀は頭に?マークを浮かべた。

 

「せ、先生は皆さんの安全を見守る必要があります。それに、皆さんにはふさわしく整然と遊んでもらわなくてはならないので・・・」

「カタイこといわないでよ殺せんせー。水かけちゃえ!!「(バシャッ)きゃんっ!!」・・・え?」

「・・・何、今の悲鳴?」

 

冷や汗を流しながらそう弁明した殺せんせーに陽菜乃がそう言いながら水をかけた次の瞬間、殺せんせーはそんな声を上げ皆が無言になった後、誰かがそんな声を上げた。

 

(今の悲鳴にあの反応・・・まさか!)

 チラッ (こくっ)

 

その状況に俺はある仮説を立て、監視台の近くにいるカルマに目配せするとカルマは頷いた後監視台の近くまで泳ぎ、監視台の根元を掴んで揺らし始めた。

 

グラグラ 「きゃあッ!ゆらさないで、水に落ちる!!」

 

その様子を見て仮説は実証に変わった。殺せんせー、泳げないのか!!

 

「「「「・・・・・!!」」」」

 

皆も気づいた様子だった。思いもかけずに得た、今まで1番使える弱点に。

 

(水殺か・・・この夏の暗殺の大きなテーマになりそうだな・・・)

 

そう考えながら、皆を見渡した。皆も殺る気になっているのが分かるしこれならいけるだろう。

 

「・・・チッ」

(! 寺坂・・・?)

 

しかし、物陰から制服のままこっちを見ていた寺坂がそう舌打ちしながら校舎に帰っていくのを見えた。アイツも入ればいいのに・・・強情な奴だな。

 

 

 

寺坂side

 

放課後・・・

 

(クソッ!なんだよ、アイツら!どいつもこいつもあんなタコに取り込まれやがって。)

 

 帰り道の途中、俺は苛つきながら家に帰っていた。今日は吉田も村松もいない。

 

(・・・居心地がワリい。あのタコさえ来なければ・・・ダメ人間の集団の中にいられたのにクソッ!!・・・だが、また渚や他の奴らに手を出したらあのタコがだまってねえ・・・どうすりゃ・・・)

 

四月の最初、俺は渚に自爆テロをさせたが、脱皮で防がれたあげくにあのタコに本気でキレられた。次やったら、今度こそ何されるか分からねえ・・・だからこそ、俺はここまで何も出来なかったんだ。

 

「・・・フフフ、お困りのようだね?寺坂君」

「アァ?・・・! テメエは・・・」

 

その時、突然後ろからそう声をかけられた。振り返ると、そこには全身白尽くめの格好をした男が立っていた。

 

(コイツは、確かイトナって野郎の保護者とか言ってた。確か・・・シロって言ってたな)

「・・・なんか用かよ、俺に?」

 

そう思い出しながら、俺は話しかけた。すると、シロは再び笑いながら話し出した。

 

「フフフ、分かるよ寺坂君。私には君の考えていることがね」

「・・・アァ?テメエ何言って「あのタコのせいで自分の居場所が無いが、自分では何も出来ない・・・だろ?」・・・!?」

 

俺の言葉を遮ってシロはそう言ってから懐からある物を取り出した。

 

「!? 金・・・?」

「十万ある。私とイトナは奴を殺す計画を立てている。君にその計画の手助けをして欲しいんだ。もし引き受けてくれるなら、達成を確認した後すぐコレを渡し、奴を殺してまた元のE組に戻してあげよう」

 

そう言いながら、懐に金をしまうシロに俺は話しかけた。

 

「何で俺なんだ?」

「あのタコは鼻が効くからね。外部の者が動き回ればすぐ察知しちまう。だから寺坂君のような内部の人間がいいんだ」

 

そこまで言ってから、シロは両手を広げながら話し始めた。

 

「君の気持ちはよく分かる。あのタコに苛つくあまり、君はクラスの皆と孤立を深めている。私は奴を殺せる。君は元のE組に戻れる。どちらにとっても悪い話では無いはずだ、どうかね?」

「・・・」

 

―――地球の危機とか暗殺のための自分磨きとか落ちこぼれからの脱出とか、俺は正直な所どーでもいい。その日その日を楽して適当に生きたいだけだ。

 

―――・・・だから俺は・・・

 

「・・・いいぜ、何すりゃいいんだよ?」

 

―――こっちの(ほう)が・・・居心地が良いな・・・

 

「フッフッフ。そうこなくては」

 

俺の言葉にシロの覆面の下の目が光った気がした。




いかがだったでしょうか。

原作では寺坂はシロとイトナには裏工作後に会っていますが、この作品ではその前に会わせました。その方が書きやすそうだったので・・・

また、太陽の傷などはまだまだ説明は先になります。本気のきっかけみたいな物です。

それと、片岡さんの回は飛ばします。書く必要は無いと思ったので(好きな方はすいません。)
m(_ _)m

それでは、また次回お会いしましょう!!
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