シロが寺坂に取引を持ちかけた所から2日経った所からです。この間に片岡さんの話が終わっています。
それでは、どうぞ!!
太陽side
「・・・じゃあ、やっぱり殺せんせーは泳げないのか?」
「あぁ。渚や茅野さん、それに片岡さんも確認したんだって」
プールで殺せんせーの弱点を知った日から2日経った今日、俺ら4人は山道を歩いていた。今日は久々に4人での登校だ。
その途中で、俺は大賀から昨日渚が得た情報を聞いていた。やっぱり俺達の予想通り、殺せんせーは泳げないらしい。水に入ると、触手が水を含んで身動きが殆ど取れなくなるとの事だった。
「でも、元水泳部の片岡さんでも1人なら余裕で相手出来るみたいだし、そもそも落ちない自信があるって」
「まぁ、マッハ20だからな・・・」
そんな大賀の言葉に威月は頭の後ろで両手を組みながらそう言った。確かに水に落とすまでが大変そうだな・・・だが、
「それは上手く計画立てりゃ、何とかなる。皆と一緒に考えていけばいいさ」
「そうだね。まだ夏は始まったばかりだし、まだまだ時間はあるよ」
俺の言葉に登志がそう言いながら頷き、2人も「そうだな。」と返してくれた。
そのまま4人で校舎の前まで歩いてきたその時、クラスの皆が慌てて校舎から出てきたのを見て、俺らは首をかしげた。どうしたんだ、皆?
「おはよう。どうしたんだ、皆」
「あ、太陽達。それが大変なんだ、プールが・・・!」
「は?プール?」
1番近くにいた前原のそんな言葉に威月が代表してそんな声を上げた。何の事か分からないのでとりあえず俺ら4人も皆に続いてプールへと走った。すると・・・
「な!?これは・・・」
「メチャクチャじゃねえか・・・」
そこには、木のベンチや飛び込み台が壊されたプールがあった。ゴミまで捨ててあるし誰がやったんだ、こんな事・・・!?
「あーあー・・・こりゃ大変だ」
「ま、いーんじゃね?プールとかめんどいし」
(! アイツら・・・)
すると、ニヤニヤと笑みを浮かべながらそう話し合ってる吉田や村松、それに寺坂の姿が見えた。この状況で笑ってるって事はアイツらが・・・?
「・・・」
「ンだよ渚、何見てんだよ」
俺と同じ考えなのか渚も3人もジッと見ていると、視線に気づいた寺坂がそう言いながら渚に近寄った。
ぐいっ 「まさか・・・俺らが犯人とか疑ってんのか?くだらねーぞ、その考え」
ガシッ 「・・・疑われて当然じゃねえの?そんな態度なら尚更」
「やめろ、大賀。寺坂達がやったって証拠はねえんだ。疑うだけ時間の無駄だ」
渚のネクタイを掴みながらそう言った寺坂の腕を掴みながら大賀がそう言った為、2人の間に一触即発の空気が流れた。俺はとりあえず大賀を止めようとそう口を開いた。
「太陽君の言うとおりです。そんなのは時間の無駄です」
「!・・・すみません。悪かった、寺坂」
「・・・おう」
その時、殺せんせーがそう言いながら現れたので、大賀が寺坂の腕を離しながら頭を下げ、寺坂も一応そう言って2人は離れた。
シュバッ 「はい、これでもとどおり!!いつも通り遊んで下さい」
その後、殺せんせーがマッハでプールを直し皆にそう言ってるのを見て、寺坂は何も言わずに校舎へと帰っていき、吉田と村松もついていった。
「・・・どう思う、太陽?」
「多分寺坂達だろうな、壊したのは」
そんな3人を見て威月がそう聞いてきたので、俺は思ったまま口にした。あの態度からして明らかだろう。
「だろうな。元々アイツら勉強にも暗殺にも積極的では無かったが、最近特に変だな」
「放っとけよ2人とも。いじめっ子で通してきたあいつ的には面白くねーんだろ」
「殺していい教室なんて楽しまない方がもったいないとは思うけどね~」
(・・・確かにそうだが、少し気になるな・・・)
杉野やカルマの言葉に同意しながらも、俺はアイツら3人・・・特に寺坂から目が離せなかった。
ガラッ 「フー・・・ん?何してんだ皆?」
「あ、太陽。見てくれ、凄くね!!コレ!?」
帰りのHRが終わった後、トイレに行って教室に戻ってきた俺は皆が集まっているのを見てそう聞くと、大賀が興奮した様子でそう言った。
よく見ると、何やら木で作られたバイクにライダースーツを着てヘルメットを被った殺せんせーが跨がっていた。
「すげー!!まるで本物じゃねーか!!お前もそう思わねえか、太陽!?」」
「へぇー、車輪もついてるしホントに走れるのかと思った。」
「いや、いくら何でも車体が木で出来たバイクは無いだろ」
威月の笑いながらのツッコミに皆が同意しながら笑った。吉田も「走ってる途中でぶっ壊れちまうぜ!!」と言いながら笑ってるし、いい空気だな。
「・・・何してんだよ、吉田」
「あ、寺坂。い、いやぁ・・・この前こいつとバイクの話で盛り上がっちまってよ」
「ヌルフフフ。先生は大人な上に
すると、いつのまにか教室に入ってきていた寺坂が青筋を浮かべながらの質問に吉田がそう返し、殺せんせーは笑いながらそう言った後、元の服装に一瞬で着替えて話を続けた。
「しかもこのバイク最高時速300キロ出るんですって。先生一度本物に乗ってみたいモンです」
「アホか、抱きかかえて飛んだ方が速えだろ」
その言葉に吉田がそうツッコみ、再び皆が笑い出した。ま、そりゃそうだ。
バキィッ! 「にゅやーーーッ!!?」
その時、寺坂が無言でバイクを蹴り壊し、殺せんせーが悲鳴を上げた。
「何てことするんだよ寺坂!!」
「謝ってやんなよ!!大人な上に漢の中の漢の殺せんせー泣いてるよ!?」
「な、泣かないで下さい、殺せんせー。また作りましょうよ」
いきなりの寺坂の暴挙に当然クラス全員がブーイングを浴びせた。いや、もちろん寺坂が悪いが、殺せんせーも大人で漢の中の漢ならマジ泣きするなよ・・・登志が必死に慰めてるし。
「・・・てめーらブンブンうるせーな虫みたいに。駆除してやるよ」
カァン バシュシュシューーー!!
「うわっ!!」
「何だコレ!?」
(っ殺虫剤!?)
すると、寺坂がそう言いながらスプレー缶を投げ落とし、中から煙が噴射され皆がそんな声を上げた。
「テメッ・・・いくら何でも「寺坂君!!ヤンチャするにも限度ってものが・・・」」
俺が寺坂に掴みかかるよりも先に、殺せんせーが寺坂の肩を掴みながらそう言った。すると、寺坂はその手を払いながら、
「さわんじゃねえーよ、モンスター。気持ちわりーんだよ。テメーも、モンスターに操られて仲良しこよしの
「テメェ・・・あんまり調子に乗ってると俺も容赦しねえぞ・・・」
「落ち着いて、太陽」
寺坂のそんな言葉にキレかけた俺だったが、登志がそう言いながら割って入ってきてくれたので何とか堪える事が出来た。
そんな俺の代わりにカルマが口を開いた。
「何がそんなに嫌なのかねぇ・・・気に入らないなら殺しゃいいじゃん。せっかくそれが許可されてる教室なのに」
「何だカルマ、テメー俺にケンカ売ってんのか。上等だよ。だいたいテメーは最初から・・・(ガシッ)・・・!?」
そこまで言いながら近寄っていった寺坂の口を鷲掴み、空いている手でしーのポーズを取りながらカルマは話し出した。
「だめだってば寺坂。ケンカするなら口より先に手ェ出さなきゃ」
「テメエが何しようが勝手だけどな・・・真面目にやってる俺達の邪魔までしてんじゃねえよ」
「・・・ッ!!放せ!!くだらねー!!」
カルマの後に威月が腕を組みながらそう言った所で、寺坂はカルマの手を払いながら教室を出て行った。
「・・・なんなんだ、アイツ」
「一緒に平和にやれないもんかな・・・」
「・・・ちょっといいか、吉田」
「あ?何だよ、太陽」
前原や磯貝が寺坂が出て行った扉を見ながらそう呟く中、俺は吉田に話しかけた。
「プール壊したのって、寺坂の指示でか?」
「うっ、それは・・・」
俺の質問に言い淀んだ吉田に苦笑しながら話を続けた。結構良い奴だな、吉田は。
「別に責めてるわけじゃねえんだ。寺坂の指示があったのかって思ってな」
「・・・あぁ。昨日いきなり携帯に送ってきてな。理由聞いても教えてくれねーんだよ」
「・・・そうか」
(いくらクラス1のバカでも、何の脈絡も無くプールを壊すなんてありえねぇ。オマケにさっきの殺虫剤もいきなり撒きやがった・・・計画性が無さ過ぎるが、何か妙な胸騒ぎがするな・・・外れてくれりゃあいいが・・・)
この俺の予想が間違ってなかった事を俺達は翌日知る事になる―――――
いかがだったでしょうか。
ここは基本的には原作と一緒です。次回からは少し原作と変えてあります。
それと、話は変わりますがこの作品のUA数が5000を突破しました(31話も投稿してれば当たり前なのかもしれませんが(笑))!!
読んでくれる方々、本当にありがとうございます!!
これからも頑張っていくので、読んで頂けたら幸いです!!
それでは、また次回お会いしましょう!!