太陽とひまわりの仲間達との暗殺教室   作:籠野球

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皆さんどうも籠野球です。

最近どうも書く元気が無いです・・・(他のゲームやっているのもありますが)
それでも読んでくれる方々の為にも必ず日曜日投稿は欠かさずに頑張っていきたいと思います!!

・・・ストック無くならない様にしないと。

それでは、どうぞ!!



三十一時間目 現場の時間

威月side

 

「思いついた!原さんは助けずに放っとこう!!」

「「「・・・」」」

 

 手を叩きながらそう言ったカルマに、全員が無言になった。ま、普通はそうなるわな。

 

すると、皆を代表して寺坂がカルマに掴み掛かりながら噛みついた。

 

「おいカルマ、ふざけてんのか?原が一番危ねーだろうが!!ふとましいから身動き取れねーし、ヘヴィだから枝も折れそうだ!!」

「いや、カルマの作戦は正解だと思うぜ。俺でもそうする」

 

俺の言葉にカルマ以外の全員が俺を見てきた。そんなにおかしいか?

 

「原はあの場所にいるからこそ、殺せんせーの集中を削げるんだしな。おまけにシロはあくまで殺せんせーを殺すことが目的な以上イトナの攻撃対象になることは絶対無い筈だ」

「その通り。さすが威月」

「そこまでは分かるが、それからどうすんだ?今の奴には俺ら3人でもまともに戦うのもキツいぜ?」

(登志なら分からないが、刀持って無い以上とても太刀打ち出来ねえし・・・)

 

俺は心の中でそう考えながら、カルマにそう聞いた。すると、カルマは寺坂のシャツを掴みながら話し出した。

 

「・・・寺坂さぁ、昨日と同じシャツ着てんだろ。同じとこにシミあるし。ズボラだよなー、やっぱお前悪だくみとか向いてないわ」

「あァ!?」

「・・・! 待て、昨日と同じシャツって事は」

 

俺の呟きにカルマは笑みを浮かべたのを見て、俺はカルマの考えた作戦が分かった。そういう事か・・・

 

ブチブチッ! 「でもな、バカだけど体力と実行力持ってるから、お前を軸に作戦立てるの面白いんだ」

「・・・バカは余計だ。いいから早く指示よこせ」

 

シャツのボタンを引きちぎりながらのそんな言葉に寺坂がそう返した後、カルマは作戦を話し始めた―――――

 

 

 

「さぁて、そろそろトドメにかかろうイトナ。邪魔な触手を全て落とし、その上で心臓を「おい、シロ!!イトナ!!」・・・ん?」

 

 戦ってる内に水を吸って大きくなった足元の触手を見ながらシロがそう言いかけたその時、寺坂がそう声をかけたことで、シロは寺坂の方を向いた。

 

「よくも俺を騙してくれたな」

「まぁそう怒るなよ。ちょっとクラスメイトを巻き込んじゃっただけじゃないか。E組で浮いてた君にとっては丁度良いだろ」

「うるせぇ!!てめーらは許さねぇ!!」

 

青筋を浮かべながらの寺坂の話にもそんな風にあっさりとした態度で返すシロに寺坂はそう言うと、シャツを脱ぎながら水の中へと入っていき、

 

「イトナ!!テメェ俺とタイマン張れや!!」

「止めなさい、寺坂君!!君が勝てる相手じゃない!!」

「すっこんでろふくれタコ!!」

「布きれ1枚でイトナの触手を防ごうとは健気だねぇ・・・黙らせろ、イトナ。殺せんせーに気をつけながらね」

 

シャツを体の前で構えながらそう言った寺坂を殺せんせーは止めようとしたが、寺坂はそう返しただけだった。そんなやりとりを見て、シロはクスクスと笑いながらそう言ったと思ったら、声色を変えてイトナにそう命令した。

 

「威月!!」

「大丈夫、ここまではカルマの作戦通りだ。言ったろ?シロは俺達を殺すことが目的じゃないっ。」

 

心配そうに俺に声をかけてきた大賀に、俺はそう返した。すると、俺の言葉の後にカルマは頷きながら口を開いた。

 

「あぁ。だから寺坂にも言っといたよ。気絶する程度のダメージは喰らうけど、逆に言やその程度で済む。死ぬ気で喰らいつけって」 ドッ!!

 

その言葉を言い切った瞬間イトナの触手が寺坂の腹に直撃した。しかし、寺坂はその触手を見事腹で受け止めて見せた。

 

(やるじゃねえか・・・いい根性してやがる)

「よく耐えたねぇ、ではイトナ、もう一発あげなさい。背後のタコに気をつけながら・・・「くしゅんっ」 ・・・?イトナ?」

 

俺が心の中でそう思っていると、シロはそうイトナに指示を出そうとしたその時、イトナが急にくしゃみをし始めたのを見て、シロは首をかしげた。カルマの作戦通りだな。

 

「寺坂のシャツが昨日と同じって事は・・・昨日寺坂が教室に撒いたスプレ-を至近距離で浴びたシャツって事だ」

「それは殺せんせーの粘液を出し尽くさせた成分だろ。なら、アイツもただで済むわけ無いわな」

 

カルマの話を、俺が引き継いだ。同じ触手持ちなんだしな。結果は見ての通りだ。

 

「で、イトナに一瞬でも隙を作れば、原さんはタコが勝手に助けてくれる」

「今だ、磯貝!!片岡!!」

 

カルマがそう話すのと同時に原を助けた殺せんせーを見て、俺は2人に合図をし寺坂も水を叩きながら吉田と村松に指示を出し俺達はイトナの頭上に散らばった。

 

「殺せんせーと弱点一緒なんだよね。じゃあ同じ事やり返せばいいわけだ」

「ま、まずい!!」

 

カルマがそう言いながら親指を下にして俺達が飛び込むのと、シロの声は同時だった。

 

俺達が次々と飛び込んた事で出来た水しぶきがイトナにかかっていき、みるみるイトナの触手は大きく膨れあがっていった。

 

「だいぶ水吸っちゃったね。あんたらのハンデが少なくなった」

「さっき聞いたが、お前寺坂にプールの水に触手の動きを弱める成分の薬剤入れさしたんだってな。自らの首を絞めたってわけだ」

「ぐっ・・・」

 

カルマと俺の言葉に、シロはそんな声を上げた。だが、イトナは止まらなかった。

 

「俺は負けない・・・こんな程度で俺は「いや、これでお前の負けだ!!」・・・!?」

「太陽!!」

「受け取れ、登志!!」 ブンッ!!

 

すると、いきなり崖上に現れた太陽はそう言いながら登志に何かを投げた。

 

パシッ 「! 僕の刀!?」

「ハァ・・・ハァ・・・山道を1キロ以上を全力疾走は流石にキツかった・・・」

(そうか・・・ずっと戻ってこないと思ったら、登志の刀を取りに行ってくれてたのか!!)

「悪いが、ちょっと今は動けん・・・登志、後は頼んだぜ」

「・・・ありがとう、太陽。コレがあれば、もう大丈夫」

「皆、登志の後ろに」

 

太陽にそう返した後、登志はイトナへと向き直った。俺の声に反応して全員が登志の後ろに下がったのを確認してから、登志は胸の前で刀を水平に持ちながら口を開いた。

 

「イトナ君。僕は正直、君が殺せんせーを殺すならそれは仕方がないと思ってる。力のある人が殺すのは当然だからね。

 

登志はそう言いながら刀を引き抜くと、

 

「でも・・・寺坂君を騙し、なおかつ皆を危険な目に遭わせた以上、僕は君を許さない!!」

「黙れ!!俺は強いんだ、おまえなんかに負けない!!」 ブンッ!!

 

登志の言葉にそう言いながらイトナは触手を登志に向けて振った。

 

スッ 「!!」

 

しかし、登志は瞬時に横へと動いて躱してみせ、イトナは驚愕の表情を浮かべた。

 

「スゲェ!!伊勢の奴躱しやがった!!」

「何驚いてんだよ前原。登志は「飛天御剣流」の使い手なんだぜ」

「? 「飛天御剣流」の使い手なことが関係あるの?」

 

目の前の光景に前原がそう言ったので、俺は冷静にそう返した。すると、俺の言葉に疑問に思ったのか、片岡が俺に聞いてきた。

 

「関係大ありさ。登志に聞いた話だがそもそも「飛天御剣流」っていうのは「剣の速さ」「身のこなしの速さ」「相手の動きの先を読む速さ」という3つの速さを最大限に生かして戦う流派らしいからな。おまけに弾丸を見切る程の動体視力を持つ登志からすれば、水吸って重くなった遅い触手を躱すぐらい児戯に等しいさ」

「これで終わり?イトナ君」

「ぐっ・・・まだだ!!」

 

皆に説明をしていると、登志がイトナにそう話しかけてイトナがそう言いながら、再び登志に触手で襲いかかった。

 

様々な方向から攻撃を繰り出すイトナだったが、登志は横に後ろに下にと同じく様々な方法で躱していった。

 

(しかしまあ、よくあそこまで躱せるもんだな。ホントに化け物じみた強さだな、飛天御剣流は・・・)

「ガアッ!!」 ブンッ!!

 

目の前の光景に俺はおもわずそう考えてると、イトナが一際大きな声を上げて登志に触手を振り下ろした。

 

「! (スカッ) はぁっ!!」 ザンッ!!

「!?」

 

その大振りの攻撃を登志はあえて紙一重で躱し、そうかけ声を上げながらイトナの触手を叩き切った。驚きの顔をイトナが浮かべる中、登志は刀を下ろしながら呟いた。

 

「勝負ありですね」

「・・・で、あんたらどーすんの?見ての通り伊勢はイトナには負けないよ。俺等も賞金持ってかれんの嫌だし、そもそも皆あんたの作戦で死にかけてるし。ついでに寺坂もボコられてるし

「まだ続けようってんなら、こっちも全力で水遊びさせてもらうが?」

 

カルマと俺の言葉の後、皆がそれぞれの方法で水を掬ってイトナに向けて構えた。誰が見たってもうイトナに勝ちの目は無いだろう。

 

「何度でも相手しますよ。2人が諦めるまで」

「・・・してやられたな。丁寧に積み上げた戦略が・・・たかが生徒の作戦と実行で力づくでひっくり返された」

 

登志の言葉にシロはそう言ってからクルリと背を向けると、

 

「・・・ここは引こう。触手の細胞は感情に左右される危険なシロモノ。この子等を皆殺しにしようものなら・・・反物質臓がどう暴走するかわからん」

(反物質臓?)

 

シロの言葉に疑問に思ったが、聞いたって教えてくれる訳無いので、無言でいた。退却するのに違いは無いしな。

 

「帰るよ、イトナ」

「・・・(ギリッ)」

「イトナ!!」

(コイツ・・・まだ向かってくる気か?)

 

無言で歯を噛み締めるイトナにシロはもう一度名を呼んだ。その態度に俺は握り拳を作り、登志は刀を握り直した。

 

「どうです皆で楽しそうな学級でしょう。そろそろちゃんとクラスに来ませんか?」

「!・・・フン。 

 

すると、水で膨れた殺せんせーがイトナにそう話しかけ、イトナはそう言い残してシロの後についていった。

 

(・・・とりあえずは一安心だな)

 

その光景に俺は大きく息を吐いて、そう考えながら握り拳を緩めた。

 

 

 

渚side

 

「ふぃーっ、何とか追っ払えたな」

「良かったね、殺せんせー。私達のお陰で命拾いして」

「ヌルフフフ。もちろん感謝してます。まだまだ奥の手はありましたがねぇ」

 

 イトナ君達の姿が完全に見えなくなり、杉野はそう言いながら手に持っていたバケツを放り、岡野さんは片眼を閉じながら殺せんせーにそう言った。

 

バシャッ!! 「サンキュー、登志。助かったぜ」

カッ 「ううん、こっちこそありがとう。太陽が刀を取りに行ってくれたからだよ」

 

その時、太陽が水に着地しながら伊勢に声をかけて、伊勢は刀を左手に持っていた鞘に仕舞いながらそう返した。

 

「お前俺と話した後すぐに教室に向かったのか?」

「いや、一応下まで向かって誰もいなかったからすぐに引き返して、その途中で爆音が聞こえてな。急いでプールに向かったら、威月やカルマ達が下りていくのが見えてさ。その時登志が刀持ってないのが見えてもしかしてと思って教室に取りに行ったんだ」

「・・・なるほど。ま、助かったぜ」

 

威月の質問に太陽はそう返し、威月は笑みを浮かべながら太陽に礼を言った。太陽が機転を利かせてくれたおかげだな。本当に助かった・・・

 

「・・・そーいや寺坂君。さっき私の事さんざん言ってたね。ヘヴィだとかふとましいとか」

「(ぎく・・・)い、いやあれは状況を客観的に分析してだな・・・」

「言い訳無用!!動けるデブの恐ろしさ見せてあげるわ!」

 

寺坂君はそう弁明しようとしていたが原さんの圧力に押されっぱなしだった。まぁ、女の子にあんなこと言ったらそりゃあ怒るよね・・・

 

「あーあ、ほんと無神経だよな寺坂は。そんなんだから人の手の平で転がされんだよ」

「うるせーカルマ!!テメーも1人だけ高い所から見てんじゃねー!!(グイ)(バシァッ)」

「ぶ!!」

 

すると、ただ1人水に入らずにニヤニヤと笑みを浮かべながらそう言ったカルマ君を寺坂君がそう言いながら水の中へと落とした。

 

「はぁァ!?何すんだよ、上司に向かって!?」

「誰が上司だ!!大体テメーはサボリ魔のくせにオイシイ場面だけ持って行きやがって!!」

 

その言葉に片岡さんや中村さんが同意し、皆がカルマ君に絡んでいった。い、いいのかな、止めなくて・・・

 

そう思いながら寺坂君達を見ていると、水を絞り、いつもの大きさになった殺せんせーは話し始めた。

 

「寺坂君は高い所から計画を練るのに向いていない。彼の良さは現場でこそ発揮されます。体力と実行力で自信も輝き、現場の皆も輝かせる。これから先の成長が楽しみな暗殺者(アサシン)です」

 

楽しそうに笑いながらカルマ君を沈めようとして反撃の跳び蹴りを喰らった寺坂君を見て僕もおもわず笑った。寺坂君がクラスに馴染んで来たのが嬉しくて。多分それはカルマ君や皆も同じだろう。

 

 

 

 

 

―――――だからこそ僕達は見落とした。水なんかよりもっと大きな・・・殺せんせー最大の弱点を。




いかがだったでしょうか。

ちょっと登志が強すぎるかな?とも思いましたが、まあフィクションなのでいいでしょう(笑)。

次回からはいよいよ期末テストに入っていきます。4人の結果を楽しみにしていて頂けたら幸いです!!

それでは、また次回お会いしましょう!!
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